JP2010031192A - ラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびその製造方法並びにその重合体 - Google Patents

ラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびその製造方法並びにその重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】大環状構造を有する重合体を得ることができるラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびその製造方法、並びにこのラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドを重合して得られる重合体を提供する。
【解決手段】ラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドは、2,4−チアゾリンジオンとチイラン化合物とを反応させることにより得られる環状ポリスルフィドを4−クロロメチルスチレンに反応させることにより得られるものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ラジカル重合性基を含有する環状ポリスルフィドおよびその製造方法、並びにこの環状ポリスルフィドを重合または共重合して得られる重合体に関する。
高分子ゲルは、種々の分野で利用されており、最近においては、ソフトコンタクトレンズ、薬物放出単体、人工筋肉やロボットハンド(アクチュエーター)、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、分離精製素材、細胞培養基材、形状記憶素材等の機能性材料などに利用されている。
従来、高分子ゲルは、その三次元架橋部の構造の違いによって分類され、化学ゲルおよび物理ゲルの2種類のみであった。前者は架橋点が共有結合によって構成されているのに対し、後者は架橋点が水素結合などの比較的弱い結合によって構成されており、いずれのゲルもその架橋点が常に固定された状態である。
而して、近年、第3のゲルとして架橋点を環状化合物によって形成する、トポロジカルゲルが注目されている。このトポロジカルゲルは、架橋点が分子鎖にそってスライドすること(滑車効果)によって従来のゲルとは異なる性質を示す。すなわち、トポロジカルゲルは、滑車効果により伸張時に最も負担のかかる部位を移動させることができるので、力を分散しながら伸ばす事が可能であり、従来のゲルに比べて伸張性が高く、また優れた吸水性も兼ね備えていることから、バイオテクノロジー分野への応用が期待される。
かかるトポロジカルゲルとしては、ビニル基を1つ有するクラウンエーテル誘導体とビニルモノマーとのラジカル共重合体(非特許文献1乃至非特許文献3参照。)、ジベンゾクラウンエーテル骨格を主鎖に有するポリマーと、ダンベル型のアンモニウム塩との反応により、動く架橋点のみで構成された架橋物(非特許文献4)などの主鎖に大環状構造を有する重合体からなるものが知られている。
A. Zada, Y. Avny, A. Zilkha, Eur. Polym. J., 35, 1159 (1999). A. Zada, Y. Avny, A. Zilkha, Eur. Polym. J., 36, 351 (2000). A. Zada, Y. Avny, A. Zilkha, Eur. Polym. J., 36, 359, (2000). Toshikazu TAKATA Polymer.Journal , vol. 38, No 1 (2006)
本発明の目的は、大環状構造を有する重合体を得ることができるラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびその製造方法、並びにこのラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドを重合して得られる重合体を提供することにある。
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドは、下記式(1)で表されるものである。

Figure 2010031192
〔式(1)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドの製造方法は、下記式(2)で表される環状ポリスルフィドと、3−クロロメチルスチレンとを反応させる工程を有することを特徴とする。
Figure 2010031192
〔式(2)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドの製造方法においては、2,4−チアゾリジオンと、下記式(3)で表されるチイラン化合物とを反応させることにより、上記式(2)で表される環状ポリスルフィドを合成する工程を有することが好ましい。
Figure 2010031192
〔式(3)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。〕
本発明の重合体は、下記式(4)で表されるものである。
Figure 2010031192
〔式(4)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
また、本発明の重合体は、上記ラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびこれと共重合可能なモノマーを重合することによって得られることを特徴とする。
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドによれば、重合することによって環状ポリスルフィド骨格を有する重合体を得ることができ、このような重合体は、トポロジカルゲルを構成する重合体としての利用が可能である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィド(以下、「重合性環状ポリスルフィド」という。)は、上記式(1)で表される構造を有するものである。
重合性環状ポリスルフィドを示す式(1)において、R1 は、−CH2 −O−R2 で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基である。
ここで、−CH2 −O−R2 で表される基において、R2 は炭素数が1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基であり、その具体例としては、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基、n−プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、イソブトキシメチル基、n−ペントキシメチル基、イソペントキシメチル基、n−ヘキソキシメチル基、イソヘキソキシメチル基、置換されたもしくは無置換のフェノキシメチル基などが挙げられ、これらの中では、フェノキシメチル基、メチル基、フェニル基が好ましい。
また、kは、1以上の整数、好ましくは1〜100の整数である。
本発明の重合性環状ポリスルフィドは、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測定されるポリスチレン換算の数平均分子量(以下、単に「数平均分子量」という。)Mnが、例えば100〜50,000であり、同分子量分布(以下、単に「分子量分布」という。)Mw/Mnが1.0〜4.0である。
本発明の重合性環状ポリスルフィドは、例えば以下のようにして得られる。
先ず、2,4−チアゾリジオンと上記式(3)で表されるチイラン化合物(以下、「特定のチイラン化合物」という。)とを、適宜の溶媒中において、触媒の存在下に反応させることにより、上記式(2)で表される環状ポリスルフィド(以下、「特定の環状ポリスルフィド」という。)を合成する。
2,4−チアゾリジオンと特定のチイラン化合物との反応においては、2,4−チアゾリジオンが開裂し、1個以上の特定のチイラン化合物のスルフィド基におけるC−C結合が割り込んで挿入され(挿入反応)、更には、これによって得られる化合物が開裂・再結合(交換反応)し、これにより、特定の環状ポリスルフィドが合成される。
特定のチイラン化合物の好ましい具体例としては、フェノキシプロピレンスルフィド(式(3)においてR2 がフェニル基のもの)、n−ブトキシプロピレンスルフィド(式(3)においてR2 がn−ブトキシメチル基のもの)などが挙げられる。
2,4−チアゾリジオンと特定のチイラン化合物との割合は、目的とする特定の環状ポリスルフィドの分子量などにもよるが、2,4−チアゾリジオン1molに対して特定のチイラン化合物が1.0〜300molであることが好ましい。
溶媒としては、例えばN−メチルピロリドン、ジクロロベンゼンなどを用いることができる。
また、溶媒中の2,4−チアゾリジンジオンの濃度は、0.1mol/L以上であることが好ましく、より好ましくは1.0mol/L以上である。
2,4−チアゾリジンジオンの濃度が過小である場合には、反応が十分に進行しないおそれがある。
触媒としては、第4オニウム塩を用いることができ、その具体例としては、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムヨード、テトラブチルアンモニウムアセテート、テトラブチルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラプロピルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライドなどが挙げられる。これらの中では、テトラブチルアンモニウムクロライドが好ましい。
また、これらの第4オニウム塩と、18−クラウン−6−エーテル、塩化カリウム、臭化カリウム、沃化カリウム、塩化セシウム、カリウムフェノキシド、ナトリウムフェノキシド、安息香酸カリウムなどの塩類と組み合わせて触媒として用いることもできる。
また、触媒の使用量は、2,4−チアゾリジンジオン1molに対して0.01〜0.5molである。
反応温度は、20〜100℃であることが好ましい。反応温度が低すぎる場合には、反応を進行させることが困難となることがある。
また、反応時間は、例えば1〜24時間である。
そして、このようにして得られる特定の環状ポリスルフィドと、3−クロロメチルスチレンとを、適宜の溶媒中において、触媒の存在下に反応させることにより、本発明の重合性環状ポリスルフィドが得られる。
特定の環状ポリスルフィドと3−クロロメチルスチレンとの割合は、例えば特定の環状ポリスルフィド1molに対して3−クロロメチルスチレンが1.0〜10.0molである。
溶媒としては、例えばアセトニトリル、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミドなどを用いることができる。
また、溶媒中の特定の環状ポリスルフィドの濃度は、例えば0.1〜10.0mol/Lである。
触媒としては、ジ−μ−ヒドロキソビス〔N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン銅(II)〕二塩化物などを用いることができる。
また、触媒の使用量は、特定の環状ポリスルフィド1molに対して0.01〜1.0molである。
本発明のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドによれば、重合することによって環状ポリスルフィド骨格を有する重合体を得ることができる。
本発明の重合体は、上記の重合性環状ポリスルフィドを単独でラジカル重合することにより、或いは上記の重合性環状ポリスルフィドおよびこれと共重合可能なモノマー(以下、「共重合性モノマー」という。)をラジカル重合することにより、得られるものであり、重合性環状ポリスルフィドを単独で重合して得られる重合体は、上記式(4)で表される構造を有し、重合性環状ポリスルフィドおよびこれと共重合可能なモノマーを共重合して得られる重合体は、下記式(5)で表される構造を有する。
また、本発明の重合体は、数平均分子量Mnが、例えば300〜50,000であり、分子量分布Mw/Mnが1.0〜4.0である。
Figure 2010031192
〔式(5)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示し、Xは、共重合性モノマーに由来する構造単位を示す。kは1以上の整数である。〕
共重合性モノマーの具体例としては、スチレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート等のアクリレート類などが挙げられる。
また、共重合性モノマーの割合は、全モノマーの80モル%以下であることが好ましい。
重合反応は、適宜の溶媒中において、ラジカル重合触媒の存在下に行われる。
溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフランなどを用いることができる。
また、溶媒中のモノマーの濃度は、例えば0.1〜0.5mol/Lである。
ラジカル重合触媒としては、α,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ジベンゾイルパーオキサイドなどを用いることができる。
また、ラジカル重合触媒の使用量は、モノマー1molに対して0.01〜0.5molである。
また、重合反応条件としては、例えば反応温度が25〜80℃、反応時間が2〜24時間である。
本発明の重合体は、主鎖に環状ポリスルフィド骨格を有することから、トポロジカルゲルを構成する重合体としての利用が可能であり、また、光学材料、人工筋肉やロボットハンド(アクチュエーター)、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、分離精製素材、細胞培養基材、形状記憶素材等の分野で有用である。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下の実施例において、原料および溶媒等として下記のものを使用した。
(1)テトラブチルアンモニウムクロリド(以下、「TBAC」という。)、テトラフェニルホスホニウムクロリド(以下、「TPPC」という。)、ジ−μ−ヒドロキソビス〔N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン銅(II)〕二塩化物(以下、「Cu(TMEDA)Cl2 」という。)、炭酸セシウム、テトラヒドロフラン(以下、「THF」という。)、クロロホルム、メタノールおよびヒドロキノンとしては、市販品をそのまま用いた。
(2)アセトニトリルとしては、五酸化二リンを加えて減圧蒸留を行ったものを用いた。(3)N−メチル−2−ピロリドン(以下、「NMP」という。)としては、水素化カルシウムを用いて予備乾燥を行った後、水素化カルシウム存在下、減圧蒸留を行ったものを用いた。
(4)2,4−チアゾリジオン(以下、「TADO」という。)としては、酢酸エチルを用いて再結晶を行った。
(5)クロロメチルスチレン(以下、「CMS」という。)としては、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン)で分離したものを用いた。
(6)スチレンとしては、水素化カルシウムを用いて予備乾燥を行った後、水素化カルシウム存在下、減圧蒸留を行ったものを用いた。
また、測定装置としては、下記のものを使用した。
(1)赤外分光光度計(IR):日本分光(株)製「FT/IR−420」
(2)核磁気共鳴装置( H−NMR,13C−NMR):
日本電子(株)製「JOEL ECA 500」,「JOEL ECA 600」(3)サイズ排除クロマトグラフィー (SEC):
東ソー(株)製HLC−8220,カラム:TSKgelG1000H
標準:東ソー株式会社製ポリスチレン,展開溶媒:THF
(4)リサイクル分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC):
日本分析工業(株)製「HPLC−908型」 カラム:JAIgel 1H−A+,JAIgel 1H−F
展開溶媒:クロロホルム
(5)元素分析:
パーキンエルマージャパン(株)製
「PE 2400 Series CHNS / O Analyzer」
〈実施例1〉
湿度10%以下のグローブボックス中で、アンプル管に、2,4−チアゾリジオン0.04g(0.3mmol)、フェノキシプロピレンスルフィド0.25g(1.5mmol)、および触媒としてTBAC0.004g(5mol%)を入れ、更にNMPをモノマーの濃度が1Mとなるように入れた。次いで、二方コックを取り付け、凍結・脱気を3 回繰り返した後、封管し、60℃、24時間の条件で反応させた。反応終了後、母液をメタノールに注ぎ、メタノール不溶物を回収して少量のクロロホルムに溶解させ、メタノールを用いて沈殿精製処理を行った。得られたメタノール不溶物を24時間減圧乾燥処理することにより、無色の固体を得た。
NMR分析およびIR分析の結果から、得られた生成物は、下記式(A)で表される環状ポリスルフィドであることが確認された。以下、これをCPS(A)とする。
また、SECの結果から、CPS(A)の数平均分子量Mnは1300、分子量分布Mw/Mnは1.3であった。
Figure 2010031192
得られた生成物のNMR分析およびIR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図1に示す。
1H−NMR(600Mz,DMSO−d6,TMS)δ(ppm):
3.02(br,10.0H,Hc ),3.28(br,5.0 H,Hb ),3.78(s,2.0H,Ha ),4.13(br,10.0H,He ),6.28〜7.25(br,15.0H,Hd ,Hf ,Hg
○IR(KRS, film , cm-1):
3048(νC−H aromatic),2927(νC−H aliphatic),1751(νC=O amide),1683(νC=O thioester),1599,1584(νC=C aromatic),1301,1031(νC−O−C ether),753(C−S−C sulfide)
サンプルビンに、環状ポリスルフィド(A)1.07g(0.7mmol)およびアセトニトリル30mLを入れ、系を均一にした。グローブボックス中で、この系に炭酸セシウム0.35g(1.5当量)、Cu(TMEDA)Cl2 0.16g(50mol%)およびCMS0.55g(5当量)を加えた後密封し、室温で24時間攪拌した。反応終了後、母液をクロロホルムで希釈し、水で洗浄した。次いで、有機層を濃縮し、貧溶媒としてメタノールを用いて、沈殿精製処理を行った。メタノール不溶物をクロロホルムで希釈し、アルミナカラムを通し、濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離することにより、無色透明の固体を得た。収量は1.0g(95%)であった。
NMR分析およびIR分析の結果から、得られた生成物は、下記式(B)で表される重合性環状ポリスルフィドであることが確認された。以下、これをPCPS(B)とする。 また、SECの結果から、PCPS(B)の数平均分子量Mnは1400、分子量分布Mw/Mnは1.3であった。

Figure 2010031192
得られた生成物のNMR分析およびIR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図2に、IRスペクトル図を図3に示す。
1H−NMR(600Mz,DMSO−d6,TMS)δ(ppm):
3.02(br,10.7H,Hc ),3.25(br,4.5H,Hb ),3.79(br,2.0H,Ha ),3.86(br,1.8H,Hh ),4.13(br,10.3H,He ),5.20(br,1.0H,Hm ),5.73(br,1.0H,Hl ),6.65(br,1.1H,Hk ),6.85〜7.34(br,17.1H,Hd ,Hf ,Hg ,Hi ,Hj
○IR(KRS, film , cm-1):
3048(νC−H aromatic),2927(νC−H aliphatic),1750(νC=O amide),1684(νC=O thioester),1635(νC=C vinyl),1599,1584(νC=C aromatic),1301,1031(νC−O−C ether),754(C−S−C sulfide)
〈実施例2〉
サンプルビンにPCPS(B)1.4g(1mmol)を量りとり、DMF0.5mL(モノマーの濃度が2M)を加え均一にした。この溶液を回転子を入れたアンプル管に移し、α,α’−アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という。)8.1mg(5mol%)を入れた。二方コックを取り付け・凍結・脱気を3回繰り返した後、封管し、60℃、24時間の条件で反応させた。反応終了後、反応母液をクロロホルムで希釈し、HPLCによって単離精製処理を行った。収量は1.1g(85%)であった。
NMR分析の結果から、得られた生成物は、下記式(C)で表される重合体であることが確認された。以下、これを重合体(C)とする。
また、SECの結果から、重合体(C)の数平均分子量Mnは37500、分子量分布Mw/Mnは3.96であった。

Figure 2010031192
得られた生成物のNMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図4に示す。
1H−NMR(600Mz,DMSO−d6,TMS)δ(ppm):
0.60〜1.73(br,1.7H,Hk ,Hl ),2.97(br,8.9H,Hc ),3.14(br,3.5H,Hb ),3.66(br,1.0H,Ha ),3.80(br,2.8H,Hh ,Ha ),3.97(br,11.1H,He ),5.60〜6.40(br,1.2H,Hi,j ),6.23(br,17.5H,Hd,g ),7.12(br,10.3H,Hf
〈実施例3〜7〉
下記表1に示す処方に従い、以下の操作により、PCPS(B)とスチレンとの共重合を行った。
サンプルビンにPCPS(B)を量りとり、モノマーの濃度が2Mとなる量のDMFを加え均一にした。この溶液を回転子を入れたアンプル管に移し、スチレンおよびモノマーに対して5mol%となる量のAIBNを入れた。二方コックを取り付け・凍結・脱気を3回繰り返した後、封管し、60℃、24時間の条件で反応させた。反応終了後、反応母液をクロロホルムで希釈し、HPLCによって単離精製処理を行った。
NMR分析の結果から、得られた生成物の各々は、下記式(D)で表される重合体であることが確認された。以下、これらをを重合体(D−1)〜重合体(D−5)とする。
また、SECによる重合体(D−1)〜重合体(D−5)の数平均分子量Mnおよび分子量分布Mw/Mnを下記表1に示す。

Figure 2010031192
Figure 2010031192
実施例5で得られた重合体(D−3)のNMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図5に示す。
1H−NMR(600Mz,DMSO−d6,TMS)δ(ppm):
1.00〜2.00(br,24.5H,Hk ,Hl ,Hm,,Hn ),3.00(br,7.9H,Hc ),3.16(br,2.7H,Hb ),3.71(br,1.0H,Ha ),3.80(br,2.8H,Hh ,Ha ),4.03(br,7.3H,He ),6.00〜7.20(br,59.6H,Hd ,Hf ,Hg,,Hi ,Hj ,Hm,,Hn ,Ho ,Hp ,Hq
〈参考例1〉
湿度10%以下のグローブボックス中で、ナスフラスコにTADO11.7g(100mmol)、CsCO3 28.9g(1.5当量)、Cu(TMEDA)Cl2 0.52g(5mol%)、溶媒としてアセトニトリル10mlを入れ、室温で15分間攪拌した。この系にクロロメチルスチレン15.3g(100mmol)を滴下し、密栓後に室温で24時間攪拌した。反応母液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離し、酢酸エチルを用いて2回再結晶を行い、淡黄色針状結晶を得た。収量は5.12g(22%)であった。
NMR分析、IR分析および元素分析の結果から、得られた生成物は、下記式(E)で表される3−(ビニルベンジル)チアゾリジオン−2,4−ジオン(以下、「VBTADO」という。)であることが確認された。
Figure 2010031192
NMR分析、IR分析および元素分析の結果を以下に示す。
1H−NMR(600Mz,DMSO−d6,TMS)δ(ppm):
4.28(s,2.0H,Hg ),4.66(s,2.0H,Hf ),5.26(d,Jac=102Hz,1.0H,Ha ),5.26(d,Jbc=180Hz,1.0H,Hb ),6.71(dd,Jca=102Hz,Jcb=180Hz,1.0H,Hc ),7.24(d,Jed=78Hz,2.0H,He ),7.44(d,Jde=78Hz,2.0H,Hd
○IR(film,cm-1):
3047(νC−H aromatic),2984,2947(νC−H aliphatic),1753(νC=O amide),1682 (ν C=O thioester),1626(νC=C vinyl),1537,1510(νC=C aromatic)
○元素分析
実測値:C:61.49,H:4.46,N:5.72
計算値:C:61.78,H:4.75,N:6.00
アンプル管に回転子および重合禁止剤としてヒドロキノンを少量入れ、更にVBTADO0.07g(0.3mmol)、PPS0.45g(3mmol)およびNMP3mL(PPS濃度が1Mとなる量)を入れ、湿度10%以下のグローブボックス中で、触媒としてTBAC0.004g(5mol%)を入れた。二方コックを取り付け、凍結・脱気を3回繰り返した後、封管した。この系を60℃、24時間の条件で反応させた。反応終了後、反応母液をメタノール中に注ぎ、メタノール不溶物を少量のクロロホルムに溶解させ、メタノールを用いて沈殿精製処理を行った。得られたメタノール不溶物を24時間減圧乾燥処理し、無色の固体を得た。SECによる数平均分子量Mnは13300、分子量分布Mw/Mnは1.23であった。
得られた生成物についてNMR分析を行った結果、PPSの開環重合体であることが確認され、目的とする重合性環状ポリスルフィドは得られなかった。
〈参考例2〜5〉
下記表2に従って反応条件を変更したこと以外は参考例1と同様の操作を行ったが、いずれもPPSの開環重合体が生成され、目的とする重合性環状ポリスルフィドは得られなかった。得られた生成物のSECによる数平均分子量Mnおよび分子量分布Mw/Mnを表2に示す。
Figure 2010031192
実施例で得られた特定の環状ポリスルフィドの 1H−NMRスペクトル図である。 実施例で得られた重合性環状ポリスルフィドの 1H−NMRスペクトル図である。 実施例で得られた重合性環状ポリスルフィドのIRスペクトル図である。 実施例で得られた重合体の 1H−NMRスペクトル図である。 実施例で得られた共重合体の 1H−NMRスペクトル図である。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表されるラジカル重合性基含有環状ポリスルフィド。
    Figure 2010031192
    〔式(1)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
  2. 下記式(2)で表される環状ポリスルフィドと、3−クロロメチルスチレンとを反応させる工程を有することを特徴とするラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドの製造方法。
    Figure 2010031192
    〔式(2)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
  3. 2,4−チアゾリジオンと、下記式(3)で表されるチイラン化合物とを反応させることにより、式(2)で表される環状ポリスルフィドを合成する工程を有することを特徴とする請求項2に記載のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドの製造方法。
    Figure 2010031192
    〔式(3)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。〕
  4. 下記式(4)で表される重合体。
    Figure 2010031192
    〔式(4)において、R1 は、−CH2 −O−R2 (但し、R2 は炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示す。)で表される基、フェニル基、ナフチル基、ブチル基、メチル基またはエチル基を示す。kは1以上の整数である。〕
  5. 請求項1に記載のラジカル重合性基含有環状ポリスルフィドおよびこれと共重合可能なモノマーを重合することによって得られることを特徴とする重合体。
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