JP2010030406A - シフトポジションセンサ - Google Patents

シフトポジションセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2010030406A
JP2010030406A JP2008194167A JP2008194167A JP2010030406A JP 2010030406 A JP2010030406 A JP 2010030406A JP 2008194167 A JP2008194167 A JP 2008194167A JP 2008194167 A JP2008194167 A JP 2008194167A JP 2010030406 A JP2010030406 A JP 2010030406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
moving body
magnetic
shift position
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008194167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4826607B2 (ja
Inventor
Hisaya Iwasaki
久弥 岩崎
Tokuhiro Ida
徳浩 位田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2008194167A priority Critical patent/JP4826607B2/ja
Publication of JP2010030406A publication Critical patent/JP2010030406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826607B2 publication Critical patent/JP4826607B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

【課題】隣り合う磁気検出素子同士の間隔を狭めることにより、全体としての小型化を図ることができるシフトポジションセンサを提供する。
【解決手段】固定ブロック2は、永久磁石4を具備した移動ブロック3と磁気検出素子5との間に介在するホルダ8を有する。ホルダ8において各磁気検出素子5に対応する各位置には、それぞれ導磁片ポケット19が凹設されている。これら複数の導磁片ポケット19には、ホルダ8の他の部位に比べて透磁率の高い材料からなる導磁片20がそれぞれ嵌入される。各導磁片20のXY平面に沿う断面は、XY平面に沿う面内において各磁気検出素子5の投影像内にそれぞれ収まる大きさに設定されている。そのため、永久磁石4の生じた磁界はホルダ8を透過する際に導磁片20を集中的に透過する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシフトレバーの操作に連動して変化するシフトポジションを検知するシフトポジションセンサに関するものである。
近年、車両の自動変速機のシフト切換装置として、シフトレバーの位置(シフトポジション)をシフトポジションセンサで検知し、検知されたシフトポジションに応じた電気信号を信号線を介してアクチュエータに送り、当該アクチュエータにて自動変速機のシフトレンジを切り換えるシフトバイワイヤ方式のシフト切換装置が注目されている。
この種のシフト切換装置に用いられるシフトポジションセンサとしては、定位置に固定された固定ブロック(ホルダ)と、シフトレバーの操作に連動して固定ブロックに対し相対的に移動する移動ブロック(スライダ)とを備え、移動ブロックに設けた永久磁石(マグネット)の生じる磁界を固定ブロックに設けた磁気検出素子で検出するように構成されたものが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
このシフトポジションセンサは、磁気検出素子が移動ブロックの移動時における永久磁石の移動軌道に沿って複数個配置されており、これら複数個の磁気検出素子にて永久磁石の位置を監視することにより、機械接点を用いることなく非接触でシフトポジションを検知するので、機械接点の磨耗という問題を解消できる。
ここに、特許文献1記載のシフトポジションセンサでは、複数個の磁気検出素子を一平面上に配設し、且つ移動ブロックを前記一平面に沿う面内で2次元移動させることにより、シフトポジションにかかわらず前記一平面に直交する方向において永久磁石と磁気検出素子との距離が一定となるようにし、シフトポジションによって検出精度にばらつきが生じることを防止している。具体的には、移動ブロックを収納するホルダが固定ブロックに設けられており、当該ホルダには永久磁石が露出可能な開口部が形成され、磁気検出素子は当該開口部を介して永久磁石と対向する位置に配置されている。
特開2006−347306号公報
しかし、上記構成のシフトポジションセンサでは、上述したように永久磁石と磁気検出素子との間に一定の距離が確保されているから、永久磁石の生じる磁界は磁気検出素子との間で広がることとなり、前記一平面上において永久磁石の投影像内に位置する磁気検出素子だけでなく、その近傍の磁気検出素子でも前記磁界が検出されてしまう可能性がある。このような不具合を回避するため、隣り合う磁気検出素子同士の間隔を十分に確保する必要があるが、磁気検出素子間の間隔を広げることは、シフトポジションセンサの小型化の妨げになるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、隣り合う磁気検出素子同士の間隔を狭めることにより、全体としての小型化を図ることができるシフトポジションセンサを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、磁界を検出する磁気検出素子によりシフトレバーの操作に連動して変化するシフトポジションを検知するシフトポジションセンサであって、一面上に配設された複数個の磁気検出素子を具備する固定ブロックと、永久磁石を具備しシフトレバーの操作に連動して前記一面に沿って移動する移動ブロックとを備え、固定ブロックが、移動ブロックが移動する面と磁気検出素子が配設された前記一面との間にホルダを具備し、ホルダが、前記一面に沿う面内において他の部位よりも透磁率の高い導磁片を各磁気検出素子と重なる各位置にそれぞれ有することを特徴とする。
この構成によれば、永久磁石が生じる磁束はホルダを透過する際に導磁片に集中することとなるので、各磁気検出素子においては、それぞれ自己の投影像と重なる各位置に配置された導磁片を透過した磁束が検出されるのであって、他の導磁片を透過した磁束が検出されることはない。そのため、隣り合う磁気検出素子同士を互いに近接させても、一方の磁気検出素子で検出されるべき磁界が他方の磁気検出素子に影響することはない。したがって、磁気検出素子同士の間隔を狭めてシフトポジションセンサの小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、各磁気検出素子が、それぞれ前記一面に沿う面内に個別のセンシング領域を形成して各センシング領域に作用する磁界を検出し、前記移動ブロックが、前記永久磁石の一方の磁極に磁気結合された磁性体材料からなり前記センシング領域を含む面内を移動する磁極板を有することを特徴とする。
この構成によれば、永久磁石の一方の磁極に磁気結合された磁性体材料からなりセンシング領域を含む面内を移動する磁極板が設けられているから、永久磁石が生じる磁界は磁極板を介して前記一面に沿う面内で磁極板の大きさ且つ形状に対応した範囲に作用することとなる。したがって、磁極板を加工して、磁極板の前記一面に沿う面内での大きさ且つ形状を所望の大きさ且つ形状とするだけで、永久磁石自体に加工を施すことなく、また永久磁石の個数を増やすことなく、永久磁石が生じる磁界を前記一面に沿う面内で所望の大きさ且つ形状の範囲に作用させることができる。その結果、前記一面内での磁気検出素子の配置の自由度が向上するという利点がある。ここで、磁性体材料からなる磁極板の加工は、永久磁石自体の加工に比べて容易であり、加工コストを低く抑えることが可能である。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記ホルダが、前記移動ブロックとの対向面に前記一面に沿った摺動面を有し、移動ブロックは、摺動面に当接した状態で摺動面上を摺動することを特徴とする。
この構成によれば、移動ブロックが前記一面に沿った摺動面上を摺動するので、シフトポジションにかかわらず永久磁石と磁気検出素子との距離を一定に保つことができ、シフトポジションによって検知精度がばらつくことを防止することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記移動ブロックが、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石および前記磁極板を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第2移動体は、第1移動体との間に設けられた弾性部材によって前記ホルダの前記摺動面に押し付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1移動体と第2移動体との組み合わせによって、前記一面に沿う面内で前記一軸方向と前記他軸方向とのいずれにも永久磁石を移動させることが可能となる。つまり、永久磁石の前記一軸方向の移動と前記他軸方向の移動とを第1移動体と第2移動体とで分担させているので、永久磁石の前記一面に沿う面内での位置を精度よく規制することができ、シフトポジションの検知精度をより向上させることができる。また、永久磁石および磁極板を具備する第2移動体が弾性部材によってホルダの摺動面に押し付けられているので、第2移動体がホルダから離れて永久磁石と磁気検出素子との距離が変わることを防止でき、シフトポジションによって検知精度がばらつくことを確実に防止することができる。
請求項5の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記移動ブロックが、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、固定ブロックには、前記一軸方向に第1移動体を貫通することで第1移動体の移動方向を規制する第1シャフトが保持され、第1移動体には、前記他軸方向に第2移動体を貫通することで第2移動体の移動方向を規制する第2シャフトが保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1シャフトおよび第2シャフトを用いて第1移動体および第2移動体をそれぞれ前記一軸方向と前記他軸方向に移動可能に保持しているから、比較的簡単な構造で、第1移動体および第2移動体の移動方向を規制することができる。
請求項6の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記移動ブロックが、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第1移動体と固定ブロックとの一方には、他方に形成されたガイド溝部に挿入されることで第1移動体の移動方向を規制するガイドリブが形成され、第1移動体には、前記他軸方向に第2移動体を貫通することで第2移動体の移動方向を規制するシャフトが保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2移動体に関してはシャフトによって移動方向が規制されているから、比較的簡単な構造で第2移動体の移動方向を規制することができる。また、第1移動体に関しては、シャフトを用いることなく移動方向が規制されているから、シャフトを用いる場合に比べて部品点数を少なく抑えることができる。
請求項7の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記移動ブロックが、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第1移動体と固定ブロックとの一方には、他方に形成された第1ガイド溝部に挿入されることで第1移動体の移動方向を規制する第1ガイドリブが形成され、第1移動体と第2移動体との一方には、他方に形成された第2ガイド溝部に挿入されることで第2移動体の移動方向を規制する第2ガイドリブが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1移動体および第2移動体の両方に関して、シャフトを用いることなく移動方向が規制されているから、シャフトを用いる場合に比べて部品点数を少なく抑えることができる。
本発明は、永久磁石が生じる磁界を集中的に透過させる導磁片をホルダに設けたので、永久磁石と磁気検出素子との間で磁界の広がりを抑制することができ、結果的に、隣り合う磁気検出素子同士の間隔を狭めてシフトポジションセンサの小型化を図ることができるという利点がある。
以下の各実施形態のシフトポジションセンサは、車両の自動変速機のシフト切換装置に用いられ、シフトレバーの操作に連動して変化するシフトポジションを検知するものである。ここでいうシフト切換装置は、シフトポジションセンサで検知されたシフトポジションに応じて、自動変速機のシフトレンジをアクチュエータにて切り換えるシフトバイワイヤ方式のシフト切換装置である。
(実施形態1)
本実施形態のシフトポジションセンサ1は、図2および図3に示すように、車両(図示せず)の定位置に固定される固定ブロック2と、シフトレバー(図示せず)の操作に連動して移動する移動ブロック3とを備え、移動ブロック3に設けた永久磁石4の位置を固定ブロック2に設けた磁気検出素子5で検出することによりシフトポジションを検知する。以下では図3の上下左右を上下左右として説明するが、シフトポジションセンサ1の取付方向を限定する趣旨ではない。
固定ブロック2は、合成樹脂製であって下面が開口した箱状のケース6と、合成樹脂製であって上面が開口した薄箱状のカバー7と、矩形板状であってケース6とカバー7との間に介在するホルダ8と、ホルダ8とカバー7との間に収容される基板ブロック9とを有している。ケース6およびカバー7は、いずれも上下方向に直交する断面の外周形状がホルダ8と同一サイズの矩形状に形成されており、両者間にホルダ8を挟む形で組み合わされることによって、図4に示すようにホルダ8と共に直方体状の筐体10を構成する。
基板ブロック9は、矩形状の実装基板11の上面側に複数個(ここでは6個)の磁気検出素子5が表面実装されているものであって、カバー7の内底面に立設された複数本(ここでは8本)のボス12によってカバー7上方に支持される。各ボス12はそれぞれ円柱状であって、実装基板11におけるボス12に対応する各部位にはボス12が挿通される固定孔13がそれぞれ貫設されている。なお、実装基板11から上方に突出するボス12の先端部はホルダ8に挿入される(図1(b)参照)。ここに、基板ブロック9がカバー7に支持された状態では、磁気検出素子5がカバー7上面から突出する形になるため、ホルダ8の下面側には磁気検出素子5が収まる収容凹所14が形成されている。
ここで、各ボス12には合成ゴム製のOリングからなる弾性体15がそれぞれ嵌着されており、基板ブロック9は当該弾性体15上に支持される(図1(b),(c)参照)。これにより、実装基板11に実装されている磁気検出素子5は弾性体15の弾性によってホルダ8の下面に押し付けられることとなり、実装基板11上での磁気検出素子5の実装高さのばらつき、および実装基板11の反りが抑制され、実装基板11の厚み方向(上下方向)における磁気検出素子5の高さ位置を揃えることができる。なお、弾性体15は圧縮コイルばね等であってもよい。
磁気検出素子5は、永久磁石4が生じた磁界を検出するホール素子(ホールIC)からなり、各シフトポジションにそれぞれ対応する永久磁石4の各位置を検知するように配置されている。磁気検出素子5は、それぞれ実装基板11の実装面(上面)に沿う面内に個別のセンシング領域を形成して、各センシング領域に作用する磁界を検出するものである。本実施形態では、第1ポジション、第2ポジション、第3ポジション、第4ポジション、フリーポジションの5つのシフトポジションの中から所望のシフトポジションを選択するようにシフトレバーが操作されるのであって、6個の磁気検出素子5によりこれら5つのシフトポジションを検知する。具体的には、一部の磁気検出素子5が故障してもシフトポジションを検知可能とするため、各シフトポジションで複数個の磁気検出素子5の組み合わせがオン(つまり磁界を検知)するように磁気検出素子5の配置が設計されている。ただし、フリーポジションにおいてはいずれの磁気検出素子5でも永久磁石4の磁界は検出されず、全ての磁気検出素子5がオフするものとする。ここで、たとえば、第2ポジションは自動変速機のニュートラルレンジ、第3ポジションは自動変速機のドライブレンジ、第4ポジションは自動変速機のリバースレンジにそれぞれ対応付けられる。
ホルダ8の上面における幅方向(左右方向)の両端部にはそれぞれ外周縁に沿ってガイド壁16が立設されており、これら一対のガイド壁16の間に移動ブロック3が配置される。各ガイド壁16の長手方向(前後方向)の両側には、ホルダ8上面からの突出高さがガイド壁16より高いシャフト支持台17がそれぞれ立設されている。シャフト支持台17は後述する第1シャフト18を支持するものであって、各シャフト支持台17の上面には第1シャフト18の外周形状(ここでは円形状)に合わせて半円状の支持凹部17aが形成されている。
ところで、ホルダ8の下面においては、各磁気検出素子5に対応する各位置にそれぞれ導磁片ポケット19が凹設されている。つまり、導磁片ポケット19はホルダ8の収容凹所14の底面において各磁気検出素子5の投影像と重なる各位置にそれぞれ形成される。これら複数(ここでは6つ)の導磁片ポケット19には円柱状の導磁片20がそれぞれ嵌入されるため、各導磁片ポケット19はそれぞれ導磁片20の形状に合わせた開口形状(ここでは円形状)および深さに形成される。
導磁片20は、ホルダ8の他の部位に比べて透磁率の高い材料からなる。ここでは、ホルダ8における導磁片20以外の部分は合成樹脂材料からなり、導磁片20は金属材料からなるものとするが、導磁片20をその他の磁性体材料(ただし軟質磁性体材料)から形成してもよい。導磁片20は、円柱状に形成された後、磁気焼鈍、ニッケルめっきの工程を経て、ホルダ8の導磁片ポケット19に嵌入(あるいはインサート成形)される。ここに、各導磁片20の上下方向に直交する断面は、ホルダ8の収容凹所14の底面において各磁気検出素子5の投影像内にそれぞれ収まる大きさに設定されている。導磁片20の機能については後に詳しく説明する。
ケース6は、ホルダ8との間に移動ブロック3を収容する空間を形成するものであって、移動ブロック3に設けられているレバー21が挿通される操作孔22を底板(筐体10の天板)に有している。レバー21は操作孔22から突出した先端部(上端部)が球状に形成されており、シフトレバーの操作に連動して操作孔22内を移動するものであって、操作孔22の形状によって移動範囲が規制される。
操作孔22は、図1(a)に示すようにケース6上面の幅方向(左右方向)に延長された横孔22aと、横孔22aの一端部(右端部)寄りの部位からケース6上面の長手方向(前後方向)に延長された縦孔22bとを備え、縦孔22bの左端縁が横孔22aに近づくほど縦孔22bの幅寸法を広げるように傾斜した形に形成されている。ここに、横孔22aの左端部、横孔22aの中央部、横孔22aの右端部、縦孔22bの前端部(図1(a)では上端部)、縦孔22bの後端部(図1(a)では下端部)がそれぞれフリーポジション、第1ポジション、第2ポジション、第3ポジション、第4ポジションの各シフトポジションに対応する。なお、構成については後述するが、レバー21は、操作孔22内でフリーポジションに対応する初期位置(横孔22aの左端部)にばね付勢されており、外力が加わることで初期位置から移動しても、外力がなくなれば初期位置に復帰する。
上記構成のケース6とカバー7とホルダ8とは、ケース6とホルダ8との間に移動ブロック3を収容し、さらにカバー7とホルダ8との間に基板ブロック9を収容するように、互いに組み合わされて筐体10を形成する。ここに、ケース6における長手方向の各端部には、それぞれ各一対のねじ孔(図示せず)が下面を開口とする形で形成されており、ホルダ8およびカバー7には前記ねじ孔に連通する組立孔23がそれぞれ形成されている。そのため、ケース6とカバー7とホルダ8とを組み合わせた状態で、カバー7およびホルダ8の組立孔23を通してねじ孔に座金付きの組立ねじ24を螺合させることにより、ケース6とカバー7とホルダ8とは機械的に結合される。なお、ケース6の幅方向の各側面からは筐体10を車両に固定するための固定片25が各一対ずつ突出しており、各固定片25には固定ねじ(図示せず)挿通用の孔26が形成されている。
一方、移動ブロック3は、図5に示すように固定ブロック2に保持される前記第1シャフト18により第1シャフト18の軸方向(以下、Y軸方向という)にスライド可能に支持される第1スライダ(第1移動体)27と、第1スライダ27に保持される第2シャフト28により第2シャフト28の軸方向(以下、X軸方向という)にスライド可能に支持される第2スライダ(第2移動体)29とを有する。この移動ブロック3は、Y軸方向を縦孔22bの長手方向(前後方向)に一致させ、且つX軸方向を横孔22aの長手方向(左右方向)に一致させるように固定ブロック2に組み付けられ、これにより、複数個の磁気検出素子5が配列された一平面(以下、XY平面という)に沿う面内で移動可能となる。
第1スライダ27は、矩形板状に形成されており、長手方向の両端部にそれぞれ第1シャフト18が挿通される第1挿通孔30が設けられている。各第1挿通孔30はそれぞれ第1スライダ27の幅方向(Y軸方向)の全長に亘って形成されている。
ここに、各第1挿通孔30内には、第1挿通孔30を長手方向に二分する隔壁31(図1(b)参照)がそれぞれ形成されている。隔壁31の中央部には第1シャフト18の外径と略同一の内径を持つ透孔31aが貫設されており、第1シャフト18はこの透孔31aに挿通される。さらに、各第1シャフト18には、リング状のストッパ32と、第1挿通孔30に挿入可能な外径に形成された圧縮コイルばね33と、圧縮コイルばね33の抜け止め用のEリング34とが、長手方向の両側からそれぞれ装着される。そのため、第1スライダ27を第1シャフト18に対してY軸方向に移動させると、進行方向にあるストッパ32が隔壁31によって押圧され、当該ストッパ32とEリング34との間で圧縮コイルばね33が圧縮される。要するに、第1スライダ27は、圧縮コイルばね33のばね力によって第1シャフト18の長手方向の中央にばね付勢されることとなる。
また、第1スライダ27の長手方向の両端部には、第1スライダ27の厚み方向の両側に突出する形の第1ガイドリブ35,36がそれぞれ形成されている。上方に突出する一対の第1ガイドリブ35は、ケース6の内底面にY軸方向の略全長に亘って形成された第1ガイド溝37(図1(b)参照)にそれぞれ挿入される。下方に突出する一対の第1ガイドリブ36は、ホルダ8に設けられている一対のガイド壁16間に挿入され、それぞれガイド壁16に当接する。
しかして、第1シャフト18は、長手方向の両端部をそれぞれホルダ8のシャフト支持台17の支持凹部17aに嵌める形で固定ブロック2に保持された状態において、第1スライダ27の移動方向をY軸方向に規制する。さらに、第1スライダ27は、第1ガイドリブ35および第1ガイド溝37、並びに第1ガイドリブ36およびガイド壁16によってY軸方向以外への移動が禁止されることとなる。
さらにまた、第1スライダ27の幅方向の中央部には、第2スライダ29に一体に形成されている前記レバー21を挿通する長孔38が形成されている。長孔38は、第1スライダ27の長手方向(X軸方向)に延長されており、その一部(操作孔22の初期位置に対応する箇所)がレバー21の先端部を挿通可能なように幅広に形成されている。
第2スライダ29は、平面視が略矩形状であって、前記レバー21が上面の中央部に立設された形に形成されている。第2スライダ29は、長手方向(Y軸方向)の寸法が第1スライダ27の幅方向の寸法と略同一に設定され、幅方向(X軸方向)の寸法が第1スライダ27の長手方向の寸法よりも十分に小さく設定されている。
第2スライダ29の長手方向の中央部には、第2スライダ29を幅方向に貫通し前記第2シャフト28が挿通される第2挿通孔39が形成されている。ここに、第2挿通孔39の一方(左方)の開口面には底壁40が形成されており、当該底壁40の中央部には第2シャフト28の外径と略同一の内径を有する透孔40aが貫設され、第2シャフト28の長手方向の一端部(左端部)はこの透孔40aに挿通される。さらに、第2シャフト28には、リング状のストッパ41と、第2挿通孔39に挿入可能な外径に形成された圧縮コイルばね42と、圧縮コイルばね42の抜け止め用のEリング43とが、長手方向の他端側から装着される。そのため、第2スライダ29を第2シャフト28の前記他端側に移動させると、ストッパ41が底壁40によって押圧され、当該ストッパ41とEリング43との間で圧縮コイルばね42が圧縮される。要するに、第2スライダ29は、圧縮コイルばね42のばね力によって第2シャフト28の前記一端部側にばね付勢されることとなる。
ところで、第2スライダ29には、図6に示すように永久磁石4を収納する磁石ポケット44と、磁性体材料からなる磁極板45を収納する磁極板ポケット46とが形成されている。ここに、永久磁石4としては、第2スライダ29に比べてサイズの小さい矩形板状に形成され、防錆または耐食性向上のための表面処理(ニッケルコーティングやアルミコーティングなど)が施されたものを用いており、当該永久磁石4が前記磁石ポケット44に収納された状態で接着剤にて固定される。磁石ポケット44は第2スライダ29の略中央部に形成され、第2スライダ29の左側面に開口を有している。永久磁石4は、下面側をN極、上面側をS極とする向きで磁石ポケット44に収納される。
磁極板45は、平面視が略十字状に形成された板状の部材であって、その長手方向の寸法が第2スライダ29の上面よりやや大きく、且つ幅方向の寸法が第2スライダ29の上面と略同一に設定されている。磁極板ポケット46は、第2スライダ29の下面側に磁極板45の形状に合わせた略十字状に形成されている。ここで、磁極板ポケット46内に磁極板45が収まるように、第2スライダ29の下部は長手方向および幅方向にそれぞれ拡幅されている。磁極板45は、所望の形状(ここでは十字状)に形成された後、磁気焼鈍、ニッケルめっきの工程を経て、磁極板ポケット46に嵌入(あるいはインサート成形)される。上記構成により、磁極板45は永久磁石4の一方の磁極(ここではN極)に磁気結合され、永久磁石4の生じる磁界によって磁化されることとなる。この磁極板45は、第2スライダ29の移動に伴い、全ての磁気検出素子5のセンシング領域を含む平面(実装基板11の実装面に沿う平面)内を移動する。磁極板45の機能については後述する。
上記構成の第1スライダ27と第2スライダ29とは、前記レバー21を長孔38に挿通する形で互いに組み合わされる。第1スライダ27の下面には第2スライダ29を収容するスライダ凹所47(図1(b)参照)が凹設されており、スライダ凹所47のうちX軸方向に対向する両側壁に設けたシャフト支持部48(図1(b)参照)にて第2シャフト28の両端部が保持される。ここで、第2スライダ29の上面における長手方向の両端部には、第2スライダ29の幅方向(X軸方向)の全長に亘って第2ガイド溝49がそれぞれ形成されている。第2ガイド溝49には、第1スライダ27のうちスライダ凹所47の内底面にX軸方向に沿って立設された第2ガイドリブ50が挿入される(図1(c)参照)。
しかして、第2シャフト28は、長手方向の両端部がそれぞれ第1スライダ27に保持された状態において、第2スライダ29の移動方向をX軸方向に規制する。さらに、第2スライダ29は、第2ガイドリブ50および第2ガイド溝49によって、X軸方向以外への第1スライダ27に対する相対的な移動が禁止されることとなる。
また、第2スライダ29の上面のうち各第2ガイド溝49とレバー21との間にはそれぞれ凹溝51が凹設され、各凹溝51には、図7に示すように略く字状に形成された弾性部材としての板ばね52(図1および図5では図示を省略する)がそれぞれ収納される。板ばね52は、長手方向の中央部が凹溝51の内底面に突設されたかしめ突起53にてかしめ固定される。これにより、第2スライダ29は、板ばね52の長手方向の両端部を第1スライダ27におけるスライダ凹所47の内底面に弾接させることで下方にばね付勢される。その結果、第2スライダ29の下面側に設けた磁極板45が、ホルダ8の上面に押し付けられることとなる。
以上説明した構成のシフトポジションセンサ1によれば、第2スライダ29がホルダ8上をXY平面に沿う面内でX軸方向とY軸方向とのいずれにも移動可能となるから、レバー21を操作孔22内で自由に移動させることが可能となる。ここに、レバー21の移動に伴って、第2スライダ29に具備されている永久磁石4および磁極板45が移動するので、磁気検出素子5にて永久磁石4の生じる磁界を検出することにより、操作孔22内でのレバー21の位置を検知することができる。すなわち、磁気検出素子5の出力(検出結果)からシフトポジションを検知することができる。
ところで、本実施形態のシフトポジションセンサ1では、各シフトポジションで複数個の磁気検出素子5の組み合わせがオン(つまり磁界を検出)するようにしてあるので、永久磁石4の生じる磁界が各組み合わせの磁気検出素子5にて同時に検出されるように、永久磁石4が生じる磁界をXY平面に沿う面内で所望の大きさ且つ形状の範囲に作用させる必要がある。つまり、各シフトポジションにおいて、永久磁石4の磁界の作用する範囲内に所定の組み合わせの磁気検出素子5が位置するように、前記磁界の作用する範囲を設計する必要がある。
ここにおいて、本実施形態では、永久磁石4と磁気検出素子5との間に磁極板45を介在させているので、磁極板45が永久磁石4の生じる磁束を通す磁路の一部を形成し、永久磁石4の磁界は、磁極板45を媒体としてXY平面に沿う面内で磁極板45の大きさ且つ形状に対応した範囲に作用することとなる。ここで、磁気検出素子5は、XY平面において第2スライダ29の移動時における磁極板45の投影像の軌跡上(つまり、永久磁石4の磁界が作用する範囲内)に配置されているものとする。すなわち、加工が困難な永久磁石4自体は単純な形状(ここでは矩形板状)としながらも、磁極板45のXY平面に沿う面内での大きさ且つ形状を所望の大きさ且つ形状とすることにより、永久磁石4が生じる磁界をXY平面に沿う面内で磁極板45の大きさ且つ形状に対応した範囲に作用させることができる。
また、上述したように永久磁石4の磁界をXY平面に沿う面内で所望の大きさ且つ形状の範囲に作用させることができるから、XY平面内での磁気検出素子5の配置の自由度が向上するという利点もある。要するに、磁気検出素子5の配置は、全ての磁気検出素子5で永久磁石4の磁界を検出でき、且つ永久磁石4の磁界が前記組み合わせ以外の複数個の磁気検出素子5で同時に検出されてしまうことがないように設計する必要があるから、XY平面内で永久磁石4の磁界が作用する範囲が単純な形状に限られていると、磁気検出素子5の配置も制限されてしまう。これに対して、本実施形態の構成では、XY平面に沿う面内で永久磁石4の磁界が作用する範囲を所望の大きさ且つ形状とできるから、磁気検出素子5の配置の自由度が向上する。
なお、磁性体材料からなる磁極板45の加工は、一般に永久磁石4の加工に比べて容易であるから、上述したような十字状の磁極板45に限らず、より複雑な形状の磁極板45を採用することも可能である。
ところで、本実施形態では、ホルダ8において各磁気検出素子5に対応する各位置に導磁片20を設けてあるから、永久磁石4の生じた磁束はホルダ8を透過する際に導磁片20に集中することとなる。すなわち、永久磁石4の生じる磁界は、磁極板45の真下に位置する磁気検出素子5でのみ検出されることが望ましいが、導磁片20がなければ、ホルダ8を透過する際に磁束が広がることにより磁極板45の真下にない磁気検出素子5でも誤って検出される可能性がある。これに対し、導磁片20を設けた本実施形態の構成では、永久磁石4の磁束はホルダ4を透過する際に導磁片20を集中的に通ることとなり、磁束の広がりが抑制されるから、磁極板45の真下にない磁気検出素子5で磁界が検出される不具合を防止することができる。
したがって、隣り合う磁気検出素子5同士を近接配置したとしても、一方の磁気検出素子5で検出されるべき磁界が他方の磁気検出素子5で誤って検出されることはない。その結果、磁気検出素子5同士の間隔を狭めてシフトポジションセンサ1全体の小型化を図ることが可能である。
また、本実施形態では、ホルダ8の下面には弾性体によって磁気検出素子5が押し付けられ、ホルダ5の上面には磁極板45が板ばね52によって押し付けられているから、磁気検出素子5と磁極板45との距離を一定(ホルダ8の厚み寸法)に保つことができ、シフトポジションによって検知精度がばらつくことを回避することができる。ここに、磁極板45とホルダ8の上面(摺動面)との間の摩擦抵抗を小さく抑えるため、ホルダ8は摺動性に優れた材料(たとえばPOM)から形成されるものとする。第1スライダ27および第2スライダ29についても、同様に摺動性に優れた材料から形成されるものとする。さらに、各摺接箇所(ホルダ8上面など)には適宜グリスを塗布して摩擦抵抗を小さく抑えることが望ましい。
なお、上記実施形態では、5つのシフトポジションの中から所望のシフトポジションを選択するシフトポジションセンサ1を例示したが、選択可能なシフトポジションは任意に設定することができる。たとえば、図8に示す例は、操作孔22に初期位置(フリーポジションに対応する位置)から前後方向に延長された第2の縦孔22cを付加し、この縦孔22cの前端部、後端部をそれぞれ第5ポジション、第6ポジションに対応させることにより、計7つのシフトポジションの中から所望のシフトポジションを選択可能としたものである。ここで、第5ポジションはたとえば自動変速機のシフトダウン、第6ポジションは自動変速機のシフトアップにそれぞれ対応付けられる。図8の例では、これら7つのシフトポジションに適応するため、磁気検出素子5の個数を9個として磁気検出素子5の配置を変更し、且つ導磁片20も磁気検出素子5に合わせて9個とした点が上記実施形態と異なるものの、その他の構成および機能は上記実施形態と同様である。
(実施形態2)
本実施形態のシフトポジションセンサ1は、第1スライダ27および第2スライダ29をそれぞれ移動可能に支持する構造が実施形態1のシフトポジションセンサ1と相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様であるから、実施形態1と共通する箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、第1シャフト18およびシャフト支持台17を省略し、且つ第1スライダ27において、第1挿通孔30を省略するとともに、下方に突出する第1ガイドリブ36の代わりに、図9および図10に示すようにホルダ8のガイド壁16が挿入される第1ガイド溝54を形成してある。すなわち、第1スライダ27は、第1シャフト18を用いることなく、第1ガイドリブ35および第1ガイド溝37、並びにガイド壁16および第1ガイド溝54によって移動方向が規制される。このとき、ホルダ8のガイド壁16は第1ガイドリブとして機能する。
ここにおいて、圧縮コイルばね33は、第1スライダ27の長手方向の両端面からそれぞれ張り出す形に形成された張出部55の下面に凹設された第1ばねポケット56(図10(b)参照)内に収納される。第1ばねポケット56の長手方向(Y軸方向)の両側壁には、それぞれスリット57が形成されている。ホルダ8の上面には、前記スリット57から第1ばねポケット56内に挿抜可能な第1押圧片58が、長手方向(Y軸方向)の中央部を除きガイド壁16に沿って立設されている。そのため、第1スライダ27をホルダ6に対してY軸方向に移動させると、進行方向にある第1押圧片58がスリット57から第1ばねポケット56内に導入され、当該第1押圧片58によって第1ばねポケット56内で圧縮コイルばね33が圧縮される。要するに、第1スライダ27は、圧縮コイルばね33のばね力によってホルダ8の長手方向の中央にばね付勢されることとなる。
また、第2スライダ29の上面のうち各第2ガイド溝49とレバー21との間には、それぞれ凹溝51に代えて第2ばねポケット59が凹設され、各第2ばねポケット59内に圧縮コイルばね42がそれぞれ収納される。第2ばねポケット59の長手方向(X軸方向)の右側壁には、それぞれスリット60が形成されている。第1スライダ27におけるスライダ凹所47の内底面には、前記スリット60から第2ばねポケット59内に挿抜可能な第2押圧片61が、第2ガイドリブ50に沿って立設されている。そのため、第2スライダ29を第1スライダ27に対してX軸方向に移動させると、第2押圧片61がスリット60から第2ばねポケット59内に導入され、当該第2押圧片61によって第2ばねポケット59内で圧縮コイルばね42が圧縮される。要するに、第2スライダ29は、圧縮コイルばね42のばね力によってスライダ凹所47の左端側にばね付勢されることとなる。なお、この構成では第2シャフト28に圧縮コイルばね42は装着されないので、第2シャフト28が挿通される第2挿通孔39の内径は第2シャフト28の外径と略同一に設定される。
以上説明した構成によれば、第1シャフト18が不要になり、さらに実施形態1では、圧縮コイルばね33と共に第1シャフト18に装着されていたストッパ32およびEリング34も不要になる。したがって、シフトポジションセンサ1の部品点数を削減することができ、組立作業が簡単になるという利点がある。
さらに、本実施形態の他の構成例として、図11に示すように第2シャフト28を省略し、且つ第2スライダ29における第2挿通孔39を省略することも考えられる。図11の例では、第2スライダ29は、第2シャフト28を用いることなく、第2ガイドリブ50および第2ガイド溝49によって移動方向が規制される。これにより、更なる部品点数の削減を図ることができるという利点がある。
なお、本実施形態では、第2スライダ29と第1スライダ27との間に弾性部材(板ばね52)を設けない例を示したが、実施形態1と同様に、弾性部材(板ばね52)によって第2スライダ29の磁極板45をホルダ8の上面(摺動面)に押し付けるようにしてもよい。
ところで、上記各実施形態では、磁界を検出する磁気検出素子としてホール素子を用いる例を示したが、この例に限らず、たとえば磁気抵抗素子(MR素子、GMR素子、TMR素子)や磁気インピーダンス素子(MI)などの種々のセンサ素子を磁気検出素子に用いることが可能である。
本発明の実施形態1の構成を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 同上の構成を示す分解斜視図である。 同上の構成を示す図2のA−A断面図である。 同上の斜視図である。 同上の移動ブロックの構成を示す分解斜視図である。 同上の第2スライダの構成を示す分解斜視図である。 同上の第2スライダの構成を示す斜視図である。 同上の他の構成例を示す斜視図である。 本発明の実施形態2の要部を示す分解斜視図である。 同上の要部の構成を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 同上の他の構成例の要部を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 シフトポジションセンサ
2 固定ブロック
3 移動ブロック
4 永久磁石
5 磁気検出素子
8 ホルダ
18 第1シャフト
20 導磁片
27 第1スライダ(第1移動体)
28 第2シャフト
29 第2スライダ(第2移動体)
35,36 第1ガイドリブ
37,54 第1ガイド溝
45 磁極板
49 第2ガイド溝
50 第2ガイドリブ
52 板ばね(弾性部材)

Claims (7)

  1. 磁界を検出する磁気検出素子によりシフトレバーの操作に連動して変化するシフトポジションを検知するシフトポジションセンサであって、一面上に配設された複数個の磁気検出素子を具備する固定ブロックと、永久磁石を具備しシフトレバーの操作に連動して前記一面に沿って移動する移動ブロックとを備え、固定ブロックは、移動ブロックが移動する面と磁気検出素子が配設された前記一面との間にホルダを具備し、ホルダは、前記一面に沿う面内において他の部位よりも透磁率の高い導磁片を各磁気検出素子と重なる各位置にそれぞれ有することを特徴とするシフトポジションセンサ。
  2. 各磁気検出素子は、それぞれ前記一面に沿う面内に個別のセンシング領域を形成して各センシング領域に作用する磁界を検出し、前記移動ブロックは、前記永久磁石の一方の磁極に磁気結合された磁性体材料からなり前記センシング領域を含む面内を移動する磁極板を有することを特徴とする請求項1記載のシフトポジションセンサ。
  3. 前記ホルダは、前記移動ブロックとの対向面に前記一面に沿った摺動面を有し、移動ブロックは、摺動面に当接した状態で摺動面上を摺動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトポジションセンサ。
  4. 前記移動ブロックは、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石および前記磁極板を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第2移動体は、第1移動体との間に設けられた弾性部材によって前記ホルダの前記摺動面に押し付けられていることを特徴とする請求項3記載のシフトポジションセンサ。
  5. 前記移動ブロックは、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、固定ブロックには、前記一軸方向に第1移動体を貫通することで第1移動体の移動方向を規制する第1シャフトが保持され、第1移動体には、前記他軸方向に第2移動体を貫通することで第2移動体の移動方向を規制する第2シャフトが保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトポジションセンサ。
  6. 前記移動ブロックは、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第1移動体と固定ブロックとの一方には、他方に形成されたガイド溝部に挿入されることで第1移動体の移動方向を規制するガイドリブが形成され、第1移動体には、前記他軸方向に第2移動体を貫通することで第2移動体の移動方向を規制するシャフトが保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトポジションセンサ。
  7. 前記移動ブロックは、前記固定ブロックに対して前記一面に沿った一軸方向に移動可能な第1移動体と、前記永久磁石を具備し、第1移動体に対して前記一面に沿う面内で前記一軸方向と交差する他軸方向に移動可能な第2移動体とを有し、第1移動体と固定ブロックとの一方には、他方に形成された第1ガイド溝部に挿入されることで第1移動体の移動方向を規制する第1ガイドリブが形成され、第1移動体と第2移動体との一方には、他方に形成された第2ガイド溝部に挿入されることで第2移動体の移動方向を規制する第2ガイドリブが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシフトポジションセンサ。
JP2008194167A 2008-07-28 2008-07-28 シフトポジションセンサ Expired - Fee Related JP4826607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194167A JP4826607B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 シフトポジションセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194167A JP4826607B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 シフトポジションセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010030406A true JP2010030406A (ja) 2010-02-12
JP4826607B2 JP4826607B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=41735442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194167A Expired - Fee Related JP4826607B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 シフトポジションセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4826607B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233435A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Alps Electric Co Ltd 多方向入力装置
JP2017190051A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置
JP2018058462A (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置
US10837802B2 (en) 2016-07-22 2020-11-17 Regents Of The University Of Minnesota Position sensing system with an electromagnet
US10914566B2 (en) 2016-07-22 2021-02-09 Regents Of The University Of Minnesota Position sensing system with an electromagnet

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138235A (ja) * 2002-08-20 2004-05-13 Tokai Rika Co Ltd シフトレバー装置
JP2004245823A (ja) * 2003-01-22 2004-09-02 Murata Mfg Co Ltd 角度センサ
JP2004529313A (ja) * 1999-09-16 2004-09-24 オートモーティブ システムズ ラボラトリー インコーポレーテッド 磁場センサ
JP2007302070A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Tsuda Industries Co Ltd シフトレバーユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004529313A (ja) * 1999-09-16 2004-09-24 オートモーティブ システムズ ラボラトリー インコーポレーテッド 磁場センサ
JP2004138235A (ja) * 2002-08-20 2004-05-13 Tokai Rika Co Ltd シフトレバー装置
JP2004245823A (ja) * 2003-01-22 2004-09-02 Murata Mfg Co Ltd 角度センサ
JP2007302070A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Tsuda Industries Co Ltd シフトレバーユニット

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233435A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Alps Electric Co Ltd 多方向入力装置
JP2017190051A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置
US10837802B2 (en) 2016-07-22 2020-11-17 Regents Of The University Of Minnesota Position sensing system with an electromagnet
US10914566B2 (en) 2016-07-22 2021-02-09 Regents Of The University Of Minnesota Position sensing system with an electromagnet
JP2018058462A (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4826607B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5007373B1 (ja) レンズ駆動装置
JP4826607B2 (ja) シフトポジションセンサ
JP2011146305A (ja) 入力装置
JP5394315B2 (ja) 多方向入力装置
JP2007062664A (ja) シフト装置
JP2011027627A (ja) 位置検出装置
JP2013190653A (ja) レンズ駆動装置
JP4588676B2 (ja) 多方向入力装置
JP4826606B2 (ja) シフトポジションセンサ
JP2007040722A (ja) 位置センサ及び、この位置センサを用いたシフトレバーユニット
JP2010153199A (ja) 多方向入力装置
CN111587189B (zh) 换档装置
CN111094046B (zh) 换档装置
US11755169B2 (en) Multi-directional input device
JP2016187994A (ja) シフト装置
US20210095762A1 (en) Driving module and transmission
US10859171B2 (en) Pressure control device
CN101752138B (zh) 多方向输入装置
JP6684924B2 (ja) 操作装置
CN212615675U (zh) 压力控制装置
US20200276524A1 (en) Pressure control device
CN210038563U (zh) 压力控制装置
JP6988851B2 (ja) 磁界発生ユニット、位置検出装置及び磁界発生ユニットの製造方法
JP2012153301A (ja) 車両変速機用操作装置
CN212536473U (zh) 压力控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4826607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees