JP2007302070A - シフトレバーユニット - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0204Selector apparatus for automatic transmissions with means for range selection and manual shifting, e.g. range selector with tiptronic

Abstract

【課題】電子式のシフトレバーユニットにおいて、長期間の使用に渡って操作位置を精度高く検知できると共に良好な操作感を維持し得るシフトレバーユニットを提供すること。
【解決手段】シフトレバーユニットは、2次元的に配置した複数のシフトポジションのいずれかを選択するためのシフトレバーと、該シフトレバーにより選択したシフトポジションを検知する位置検知手段3とを含む。位置検知手段3は、少なくとも1個以上の検知センサ31と、検知センサ31により検知可能な反応領域を設けてなると共にシフトレバーの操作に従動する従動プレート32と、検知センサ31に対面する状態を略一定に維持しながら略直交する2方向に変位可能な状態で従動プレート32を支持するホルダ33と、ホルダ33に対する従動プレート32の変位方向を規制する規制部材34とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、シフトポジションに応じて電気的なポジション信号を出力するシフトレバーユニットに関する。
従来より、シフトレバーユニットとしては、例えば、シフトレバーの操作位置であるシフトポジションに応じて電気的なポジション信号を出力する電子式のものがある。さらに、シフトレバーユニットとしては、例えば、略直交する2方向に沿ってシフトレバーを操作可能に構成したことにより、大文字のH字状や小文字のh字状のシフトパターンを実現したものがある。そして、このような電子式のシフトレバーユニットとしては、シフトレバーの操作に応じて変位する従動プレートの位置を検知する位置検知手段を備えたものがある。
位置検知手段としては、例えば、所定方向に変位可能な状態で上記従動プレートを収容する第1のホルダ部材と、上記所定方向と直交する方向に上記第1のホルダ部を変位可能な状態で収容する第2のホルダ部とを組み合わせたものがある(特許文献1参照。)。このような位置検知手段によれば、上記従動プレート、上記第1のホルダ部及び上記第2のホルダ部がなす2重の収容構造に基づいて、上記シフトレバーの操作に伴う上記従動プレートの変位精度を向上でき、該従動プレートを介した上記シフトポジションの検知精度を向上し得る。
しかしながら、上記従来の電子式のシフトレバーユニットでは、次のような問題がある。すなわち、上記2重の収容構造の最も内側に上記従動プレートが位置しており、構成部品の寸法公差のばらつき、あるいは温度や湿度や歪み等による寸法変化等に起因して上記従動プレートの変位が阻害されたり、上記従動プレートにがたつきを生じるおそれがあるという問題がある。上記従動プレートの変位が阻害されると上記シフトレバーの操作感を良好に維持できないおそれがある。また、上記従動プレートにがたつきを生じると上記従動プレートを介した上記シフトポジションの検知精度が低下するおそれがある。
特開2004−138235号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電子式のシフトレバーユニットにおいて、長期間の使用に渡って操作位置を精度高く検知できると共に良好な操作感を維持し得るシフトレバーユニットを提供しようとするものである。
本発明は、2次元的に配置した複数のシフトポジションのいずれかを選択するためのシフトレバーと、該シフトレバーにより選択した上記シフトポジションを検知する位置検知手段と、上記シフトポジションに応じたポジション信号を出力する信号出力手段とを含むシフトレバーユニットであって、
上記位置検知手段は、少なくとも1個以上の検知センサと、
上記検知センサにより検知可能な反応領域を設けてなると共に上記シフトレバーの操作に従動する従動プレートと、
上記検知センサに対面する状態を略一定に維持しながら略直交する2方向に変位可能な状態で上記従動プレートを支持するホルダと、
該ホルダに対する上記従動プレートの変位方向を規制するための規制部材とを有し、
上記ホルダは、上記従動プレートが変位する上記略直交する2方向のうちの一方に沿って形成した溝状のホルダ溝を、上記従動プレートに対面する支持面に設けてなり、
上記従動プレートは、上記略直交する2方向のうちの他方に沿って形成した溝状のプレート溝を、上記支持面に対面するガイド面に設けてなり、
上記規制部材は、上記ホルダ溝の延設方向に沿って上記従動プレートが変位し得るように上記ホルダ溝に係合するホルダ係合部と、上記プレート溝の延設方向に沿って上記従動プレートが変位し得るように上記プレート溝に係合するプレート係合部とを有していることを特徴とするシフトレバーユニットにある(請求項1)。
本発明のシフトレバーユニットにおける上記位置検知手段は、上記シフトレバーの操作に従動して、上記検知センサに対面する状態を維持しながら上記略直交する2方向に変位する上記従動プレートを有している。この従動プレートは、上記検知センサにより検知可能な上記反応領域を形成してなる。
上記位置検知手段においては、上記規制部材により、上記ホルダに対する上記従動プレートの変位方向が規制されている。この規制部材は、上記ホルダ溝との係合により上記ホルダ溝に沿って上記従動プレートを変位させる上記ホルダ係合部と、上記プレート溝との係合により上記プレート溝に沿って上記従動プレートを変位させる上記プレート係合部とを有するものである。
この規制部材によれば、上記ホルダと上記従動プレートとの収容構造に依らず、上記ホルダ溝と上記ホルダ係合部との係合構造、及び上記プレート溝と上記プレート係合部との係合構造に基づいて、上記従動プレートが変位し得る方向を精度良く規制することができる。
上記のような係合構造によれば、上記ホルダあるいは上記従動プレート等の寸法公差のばらつきや、環境変化による寸法変化や、歪み等による経時的な寸法変化等の影響を受ける度合いを抑制できる。上記係合構造によれば、長期間の使用期間に渡って、上記従動プレートの変位状態を良好に維持できる。それ故、上記シフトレバーユニットによれば、長期間の使用期間に渡って上記シフトポジションを精度高く検知でき、上記シフトレバーの操作感を良好に維持することができる。
以上のように、本発明のシフトレバーユニットは、長期間の使用期間に渡ってシフトポジションを精度高く検出できると共に、シフトレバーの操作感を良好に維持し得る動作信頼性の高いものである。
本発明において、上記シフトレバーと上記従動プレートとは、直接的に連結できるほか、上記シフトレバーに剛性高く接続された中間部材を介して間接的に連結することもできる。
また、上記検知センサにより上記反応領域を検知する方法としては、例えば、渦電流式非接触変位計(ギャップセンサ)である上記検知センサを用いて導電材料よりなる上記端部を検知する方法や、磁気センサである上記検知センサを用いて着磁した上記端部を検知する方法等がある。
また、上記ホルダ係合部は、上記ホルダ溝を形成する内側面のうちの一方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面と、他方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面とを、少なくとも1面ずつ有しており、
上記プレート係合部は、上記プレート溝を形成する内側面のうちの一方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面と、他方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面とを、少なくとも1面ずつ有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記ホルダ溝の反対側に面する2面の上記内側面により、上記ホルダ係合部を上記ホルダ溝に確実性高く係合させることができる。同様に、上記プレート溝の反対側に面する2面の上記内側面により、上記従動プレートを上記プレート溝に確実性高く係合させることができる。なお、上記各2面の内側面としては、1本の上記ホルダ溝あるいは上記プレート溝をなす相互に対面する内側面であっても良く、2本以上の上記ホルダ溝あるいは上記プレート溝をなす内側面のうちのいずれかであっても良い。
また、上記ホルダ係合部及び上記プレート係合部は、上記ホルダ溝あるいは上記プレート溝の断面形状に略一致する断面形状を呈する軸状のガイドレールよりなり、
上記各摺動面は、上記ガイドレールの外側面よりなることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記ガイドレールよりなる上記ホルダ係合部が上記ホルダ溝に収容されるため、上記ホルダ溝に沿って上記従動プレートが変位する精度を高めることができる。同様に、上記ガイドレールよりなる上記プレート係合部が上記プレート溝に収容されるため、上記プレート溝に沿って上記従動プレートが変位する精度を高めることができる。
また、上記ホルダ溝及び上記プレート溝は2本ずつ設けてあり、上記ホルダ係合部及び上記プレート係合部は、上記ガイドレールを2本ずつ有していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、2本の上記ガイドレールよりなる上記ホルダ係合部と、2本の上記ホルダ溝との組み合わせにより、上記ホルダ溝に沿って上記従動プレートが変位する精度を一層、高めることができる。また、2本の上記ガイドレールよりなる上記プレート係合部と、2本の上記プレート溝との組み合わせにより、上記プレート溝に沿って上記従動プレートが変位する精度を一層、高めることができる。
特に、2本の上記ホルダ溝あるいは上記プレート溝と2本の上記ガイドレールとの組み合わせによれば、上記従動プレートの変位精度を効果的に高めることができる。それ故、上記従動プレートの変位精度を所望のレベルに到達させるために必要となる各部材の寸法精度を緩和でき、その加工コストを抑制し得る。
また、上記ホルダ溝及び上記プレート溝は、2本ずつ設けてあり、上記規制部材は、上記ホルダ溝及び上記プレート溝が交差する4カ所に略一致して、上記従動プレートと上記ホルダとの対面方向に延設された軸状のガイドピンを有しており、
上記ホルダ係合部は、上記各ガイドピンの上記ホルダ側の端部を含み、上記プレート係合部は、上記各ガイドピンの上記従動プレート側の端部を含むことが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記各ガイドピンの上記ホルダ側の端部が上記ホルダ溝に沿って進退することで、該ホルダ溝に沿って上記従動プレートが変位できる。また、上記各ガイドピンの上記従動プレート側の端部が上記プレート溝に沿って進退することで、該プレート溝に沿って上記従動プレートが変位できる。
また、上記従動プレートに対面する実装面に2以上の上記検知センサを配置したセンサ基板を有し、
上記従動プレートは、上記実装面に対面する表面に、上記検知センサが検知しない非反応領域と上記反応領域とを組み合わせたセンシング領域を上記各検知センサ毎に設けたセンシングパターンを有していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記センシングパターンに対して上記センサ基板を対面させることで、上記各検知センサの検知信号を組み合わせた上記ポジション信号を得ることができる。例えば、ハミング符号系列をなすように上記ポジション信号を構成すれば、上記検知センサのいずれかにトラブルを生じた場合等に誤り訂正を実現できる可能性がある。
また、上記検知センサは、磁気を検知する磁気センサであることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記検知センサを利用して上記従動プレートの位置を非接触で検知できる。それ故、機械的な磨耗等による特性の劣化を抑制することができる。したがって、上記検知センサとして上記磁気センサを採用すれば、その優れた初期性能を長期間に渡って維持できる。なお、上記検知センサとしては、上記磁気センサ以外にも、光センサや、接触センサ等、様々なセンサを採用することができる。
(実施例1)
本例は、シフトレバー12が操作されたシフトポジションに応じて電気的なポジション信号を出力するシフトレバーユニット1に関する例である。この内容について、図1〜図16を用いて説明する。
本例のシフトレバーユニット1は、図1〜図4に示すごとく、2次元的に配置した複数のシフトポジションのいずれかを選択するためのシフトレバー12と、該シフトレバー12により選択したシフトポジションを検知する位置検知手段3と、シフトポジションに応じたポジション信号を出力する信号出力手段30(本例では、信号出力回路。以下、信号出力回路30という。)とを含む自動車用の部品である。
このシフトレバーユニット1の位置検知手段3は、少なくとも1個以上の検知センサ31と、検知センサ31により検知可能な反応領域351(図10参照。)を設けてなると共にシフトレバー12の操作に従動する従動プレート32と、検知センサ31に対面する状態を略一定に維持しながら略直交する2方向に変位可能な状態で従動プレート32を支持するホルダ33と、該ホルダ33に対する従動プレート32の変位方向を規制するための規制部材34とを有している。
上記ホルダ33は、同図に示すごとく、従動プレート32が変位する上記略直交する2方向のうちの一方に沿って形成した溝状のホルダ溝330を、従動プレート32に対面する支持面331に設けてなる。
上記従動プレート32は、上記略直交する2方向のうちの他方に沿って形成した溝状のプレート溝320を、上記支持面331に対面するガイド面321に設けてなる。
上記規制部材34は、ホルダ溝330の延設方向に沿って従動プレート32が変位し得るようにホルダ溝330に係合するホルダ係合部341と、プレート溝320の延設方向に沿って従動プレート32が変位するようにプレート溝320に係合するプレート係合部342とを有している。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例のシフトレバーユニット1は、図2及び図3に示すごとく、パーキングレンジ(Pレンジ11P)、ニュートラルレンジ(Nレンジ11N)、リバースレンジ(Rレンジ11R)、ドライブレンジ(Dレンジ11D)、シフトアップレンジ(+レンジ11A)、及びシフトダウンレンジ(−レンジ11S)の各シフトポジションを略H字状のシフトパターンに沿って配置したものである。
このシフトレバーユニット1では、図2及び図3に示すごとく、Pレンジ11P、Nレンジ11N、Rレンジ11Rの各シフトポジション、及び+レンジ11A、Dレンジ11D、−レンジ11Sの各シフトポジションをそれぞれ一直線上に配置してある。すなわち、大文字の”H”の文字をなす線分のうちの垂直方向の左右の線分が、それぞれ、セレクトラインを形成している。一方のセレクトラインには、Pレンジ11P、Nレンジ11N、Rレンジ11Rの各シフトポジションを配置してある。他方のセレクトラインには、+レンジ11A、Dレンジ11D、−レンジ11Sの各シフトポジションを配置してある。
シフトレバーユニット1では、図2及び図3に示すごとく、断面略矩形状を呈する筒状のユニットハウジング2の上面をなす化粧面21からシフトレバー12が突き出している。シフトレバー12の突出方向の先端には、シフトノブ125を取り付けてある。また、シフトレバーユニット1は、その外周側に、車体側に固定するためのブラケット部24を有している。化粧面21には、シフトパターンに対応する略H字状のゲート220を設けた化粧プレート22を配設してある。この化粧プレート22の表面には、各シフトポジションに対応してP、N、R、+、D、−のレタリング文字23をプリントしてある。
ユニットハウジング2は、図2及び図4〜図6に示すごとく、シフトレバー12の2次元的な操作を実現する回動機構4と、シフトポジションを検知する位置検知手段3とを収容している。ユニットハウジング2における下面、すなわち、上記化粧面21とは反対側の端面は、開口部26を形成している。この開口部26は、底板20をねじ止めするように構成してある。なお、ねじ止め構造の底板20に代えて、スナップフィットなどによる固定構造の底板を採用することもできる。また、車載時に車室内側に面する側壁27の内周面270は、位置検知手段3を取り付け可能なように構成してある。なお、図2では、ユニットハウジング2に収容した位置検知手段3の外形を破線で示すと共に、従動プレート32及び検知センサ31を実線で示してある。
シフトレバー12は、図2及び図4〜図6に示すごとく、鉄(S45C)よりなる棒状部材である。シフトレバー12における車室内側の先端には、ドライバーが操作するシフトノブ125を取り付けてある。シフトレバー12の他端側の先端には、図示しない雄ねじ部を形成してある。シフトレバー12は、この雄ねじ部の螺入により回動機構4をなす回動ブロック43(後述する。)に固定可能である。
なお、回動ブロック43に対するシフトレバー12の固定構造としては、本例のねじ結合のほか、シフトレバー12をインサートした状態で回動ブロック43を樹脂成形する、いわゆるインサート成形による固定構造等がある。インサート成形によりシフトレバー12を一体的に固定した回動ブロックを樹脂成形する際には、シフトレバー12のインサート部分の外周に、例えば、ローレット等のセレーションを形成するのが良い。このセレーションは、シフトレバー12の回り止めとして機能し得る。
回動機構4は、図4〜図6に示すごとく、ユニットハウジング2を幅方向(図2中の左右方向。)に貫通するシフトシャフト軸41により軸支されている。シフトシャフト軸41は、ユニットハウジング2の相互に対面する2面の外周面25に設けたシャフト孔251を貫通している。回動機構4は、シフトシャフト軸41により軸支されたアングルブロック44、シフトレバー12を固定した回動ブロック43、及びアングルブロック44と回動ブロック43とを連結するセレクトシャフト軸42を含んでいる。
回動ブロック43は、図4〜図6に示すごとく、ガラス繊維入りナイロン材よりなる部材である。この回動ブロック43は、シフトレバー12を螺入する雌ねじ部(図示略)を設けたレバー固定部431と、略一定の間隙434を空けて2枚1組の側板433が対面する収容部432と、従動プレート32に係合するガイドロッド45とを有している。回動ブロック43は、全体的な概略の外形状として、軸方向に長い略直方体形状を呈している。
レバー固定部431は、図4〜図6に示すごとく、この略直方体形状の長軸方向におけるシフトレバー12側の端部に位置している。レバー固定部431の長軸方向の端面には、シフトレバー12を螺入する上記雌ねじ部を穿設してある。この雌ねじ部は、回動ブロック43の長軸方向に沿って形成してある。それ故、シフトレバー12を螺入、固定した回動ブロック43は、シフトレバー12から軸方向に延設されたごとき状態を呈する。
回動ブロック43の収容部432は、図4〜図6に示すごとく、略平行をなして対面する2枚1組の側板433を有している。各側板433は、回動ブロック43の長軸方向に沿って延設されている。各側板433には、セレクトシャフト軸42を貫通させるためのシャフト孔430を略一直線上に設けてある。収容部432は、シャフト孔430を貫通するセレクトシャフト軸42に軸支されたアングルブロック44を収容するように構成してある。
回動ブロック43のガイドロッド45は、図4〜図6に示すごとく、側板433から立設する軸状の部分である。ガイドロッド45は、その先端部に、従動プレート32の係合部323(後述する。)に係合する球状ピボット450を有している。ガイドロッド45は、その軸方向がシフトシャフト軸41に略直交して交差すると共に、セレクトシャフト軸42と略平行をなしている。
本例のシフトレバーユニット1では、ガイドロッド45の軸方向を上記のように設定することで、シフトシャフト軸41を中心として回動ブロック43が回動した際の球状ピボット450の回動中心を、シフトシャフト軸41の軸芯に近づけてある。そして、これにより、ガイドロッド45の球状ピボット450とユニットハウジング2の内周面270とのクリアランスが、シフトレバー12の操作に伴って極端に変動するおそれを抑制している。
アングルブロック44は、図4〜図6に示すごとく、ガラス繊維入りナイロン材よりなる。このアングルブロック44は、略円柱状の第1円柱部441及び略円柱状の第2円柱部442を有し、連結部443を介して第1円柱部441と第2円柱部442とを連結したものである。第1円柱部441は、シフトシャフト軸41を貫通配置するための軸孔445を有している。第2円柱部442は、セレクトシャフト軸42を貫通配置するための軸孔446を有している。
第2円柱部442の軸方向の長さは、上記収容部432に収容可能な程度に、間隙434に略一致させてある。回動機構4では、第2円柱部442の端面と側板433との当接構造により、シフトシャフト軸41を中心としたアングルブロック44の回動に応じて回動ブロック43が一体的に回動する。連結部443は、第1円柱部441に貫通配置したシフトシャフト軸41と、第2円柱部442に貫通配置したセレクトシャフト軸42とが、所定の距離を空けた状態で略直交するように第1円柱部441と第2円柱部442とを連結している。
シフトシャフト軸41は、図2及び図4〜図6に示すごとく、鉄よりなる。このシフトシャフト軸41は、ユニットハウジング2のシャフト孔251と、アングルブロック44の第1円柱部441とを貫通する軸である。シフトシャフト軸41の両端には、ユニットハウジング2の外周面25に固定するための固定部412を設けてある。
セレクトシャフト軸42は、図2及び図4〜図6に示すごとく、鉄よりなる。このセレクトシャフト軸42は、回動ブロック43の側板433に設けたシャフト孔430と、アングルブロック44の第2円柱部442とを貫通する軸である。セレクトシャフト軸42は、挿入方向の後端に、端部に向けて拡径する大径部425を有しており、挿入方向の先端部分にEリング426(E型止め輪)を係合するための外周溝を有している。セレクトシャフト軸42は、大径部425とEリング426とにより、2枚1組の側板433を挟持した状態で固定される。
上記のように構成した本例の回動機構4では、図4〜図6に示すごとく、シフトシャフト軸41によりアングルブロック44が軸支されている。さらに、アングルブロック44の第2円柱部442を貫通するセレクトシャフト軸42により、回動ブロック43に対してアングルブロック44が軸支されている。
回動機構4によれば、図2及び図4〜図6に示すごとく、セレクトシャフト軸42を中心とした回動ブロック43の回動により、シフトレバー12の図2中の左右方向の操作、すなわちセレクトラインの選択操作が可能になる。また、シフトシャフト軸41を中心としたアングルブロック44及び回動ブロック43の一体的な回動により、シフトレバー12の図2中の奥行き方向の操作、すなわちセレクトライン上の各シフトポジションの選択操作が可能になる。
位置検知手段3は、図2、図4及び図7に示すごとく、ユニットハウジング2の内周面270に取り付けられている。位置検知手段3は、回動機構4のガイドロッド45が係合する従動プレート32を有している。位置検知手段3は、シフトレバー12の操作による従動プレート32の変位位置を検知する。
位置検知手段3は、図1、図4、図7及び図8に示すごとく、検知センサ31(本例では、磁気センサ。以下、磁気センサ31という。)を実装したセンサ基板35と、シフトレバー12の操作に応じて変位する従動プレート32と、センサ基板35と対面する状態を維持しながら従動プレート32を変位可能な状態で支持するホルダ33と、ホルダ33に対する従動プレート32の変位方向を規制する規制部材34と、センサ基板35と従動プレート32とのクリアランスを略一定に保持するための摺動スペーサ板36と、ユニットハウジング2の内周面270とセンサ基板35とのクリアランスを確保するための取付スペーサ37とを有している。
センサ基板35は、図1、図4及び図9に示すごとく、7個の磁気センサ31を2列に振り分けて実装すると共に、各磁気センサ31の検知信号を組み合わせてポジション信号を生成する信号出力回路30を形成した略平板状の基板である。各磁気センサ31は、所定の方向に作用する磁界を検知するセンサである。
各磁気センサ31は、所定方向の磁界を検出したときにオン信号(1)を出力し、非検出のときにオフ信号(0)を出力する。センサ基板35は、磁気センサ31を実装した実装面350が従動プレート32に対面するように組み付けられる。なお、本例では、上記磁気センサ31としてホール効果ICを用いた。これに代えて、磁気センサ31として、磁気抵抗素子、ホール素子等を採用することもできる。
信号出力手段としての上記信号出力回路30は、図1、図4、図7及び図8に示すごとく、上記7個の磁気センサ31の検知信号を組み合わせてポジション信号を生成するように構成してある。この信号出力回路30が生成するポジション信号は、図示しないコネクタを介して車両側に出力される。
従動プレート32は、図1、図4、図8及び図9に示すごとく、樹脂材料にフェライト粉末等を混入して練り込んだプラスチックマグネット材料を射出成型してなる略平板矩形状の部材である。従動プレート32は、ガイドロッド45の球状ピボット450を収容して係合する中空四角柱状の係合部323を、ホルダ33側の表面であるガイド面321の略中央に設けてなる。
従動プレート32は、図1、図2、図8及び図9に示すごとく、ガイド面321の幅方向(図2中の左右方向。)全域に渡って延設された凹溝状のプレート溝320を2本、有している。2本のプレート溝320は、互いに略平行をなし、その間隙の略中間に係合部323が位置するように形成してある。各プレート溝320は、略矩形状を呈する略一定断面を呈するものである。
従動プレート32は、図9〜図12に示すごとく、センサ基板35の実装面350に対面する表面にセンシングパターン355を形成してなる。センシングパターン355は、磁気センサ31で検知可能な反応領域351と、磁気センサ31が検知しない非反応領域352とを組み合わせたものである。反応領域351はS極に着磁した領域であり、非反応領域351はN極に着磁した領域である。なお、センシングパタ−ン355の詳しい構成については、後述する。
ホルダ33は、図1、図4、図7及び図8に示すごとく、樹脂材(ポリアセタール)よりなる略矩形平板状の部材である。ホルダ33は、その下側に、センサ基板35の信号出力回路30の配置に対応して略矩形状の切り欠き339を有している。ホルダ33は、センサ基板35側の表面に、従動プレート32を収容する凹状のプレート収容部335を穿設してなる。プレート収容部335は、略矩形状をなし、上記切り欠き339に接する部分を除いて、ホルダ33の外周に設けた側壁336により三方を取り囲まれている。
プレート収容部335の底面をなす支持面331の略中央には、図2、図4、図7及び図8に示すごとく、従動プレート32の係合部323を貫通配置するための貫通窓337を形成してある。支持面331には、貫通窓337を挟んで略等間隔に位置すると共に、略平行をなす2本のホルダ溝330を設けてある。上記のごとく幅方向(図2における左右方向。)に形成したプレート溝320に対して、このホルダ溝330は高さ方向(図2における上下方向。)に延設してある。各ホルダ溝330は、略矩形状を呈する略一定断面を呈している。
摺動スペーサ板36は、図1及び図4に示すごとく、樹脂材(ポリアセタール)よりなる。摺動スペーサ板36は、センサ基板35に隣接して配置する薄い平板状の部材である。摺動スペーサ板36は、磁気センサ31の実装高さに対してわずかに厚く形成してある。摺動スペーサ板36は、磁気センサ31との干渉を回避するための略矩形状のセンサ窓360と、信号出力回路30との干渉を回避するための略矩形状の切り欠き369とを有している。センサ窓360は、摺動スペーサ板36の内周において貫通している。切り欠き369は、摺動スペーサ板36の下側に設けてある。
規制部材34は、図1及び図8に示すごとく、樹脂材(ポリアセタール)よりなる。規制部材34は、従動プレート32のプレート溝320に係合するプレート係合部342と、ホルダ33のホルダ溝330に係合するホルダ係合部341とを組み合わせた部材である。プレート係合部342は、プレート溝320に収容できる程度に、プレート溝320の断面形状に略一致した断面形状の棒状の2本のガイドレール342Rよりなる。各ガイドレール342Rは、プレート溝320に収容された状態で、該プレート溝320に沿って進退可能なように構成してある。ホルダ係合部341は、ホルダ溝330に収容できる程度に、ホルダ溝330の断面形状に略一致した断面形状の棒状の2本のガイドレール341Rよりなる。各ガイドレール341Rは、ホルダ溝330に収容された状態で、該ホルダ溝330に沿って進退可能なように構成してある。
図1及び図8に示すごとく、規制部材34における2本のガイドレール342R(プレート係合部342)の間隔は、従動プレート32に設けた2本のプレート溝320の間隔に略一致している。規制部材34における2本のガイドレール341R(ホルダ係合部341)の間隔は、ホルダ33に設けた2本のホルダ溝330の間隔に略一致している。それ故、プレート係合部342をなす2本のガイドレール342Rは、それぞれ、プレート溝320に収容され、ホルダ係合部341をなす2本のガイドレール341Rは、それぞれ、ホルダ溝330に収容され得る。
プレート係合部342のガイドレール342Rの外表面のうち、プレート溝320に収容した際にその開口面に当たる表面が、ホルダ係合部341に対する接合面をなしている。また、ホルダ係合部341のガイドレール341Rの外表面のうち、ホルダ溝330に収容した際にその開口面に当たる表面が、プレート係合部342に対する接合面をなしている。それ故、本例の規制部材34によれば、各プレート溝320にガイドレール342R(プレート係合部342)が収容されると同時に、各ホルダ溝330にガイドレール341R(ホルダ係合部341)が収容される状態を実現できる。
図1及び図8に示すごとく、プレート係合部342の各ガイドレール342Rの両端部は、ホルダ係合部341との接合箇所よりもさらに外方に向けて突出している。同様に、ホルダ係合部341の各ガイドレール341Rの両端部は、プレート係合部342との接合箇所よりもさらに外方に向けて突出している。
シフトレバーユニット1における位置検知手段3では、図2、図4及び図7に示すごとく、回動ブロック43から突出するガイドロッド45の球状ピボット450が、従動プレート32の係合部323に係合している。セレクトラインを切り替えるようにシフトレバー12が操作され、回動ブロック43がセレクトシャフト軸42を中心として回動すると、ガイドロッド45が位置検知手段3の幅方向(図2における左右方向。)にストロークする。ガイドロッド45が幅方向にストロークするに当たって、プレート溝320に沿うガイドレール342Rの変位により、従動プレート32の幅方向(プレート溝320の延設方向。)の変位が許容される。
また、同図に示すごとく、シフトポジションを切り替えるようにシフトレバー12が操作され、シフトシャフト軸41を中心として回動ブロック43及びアングルブロック44が一体的に回動すると、ガイドロッド45が位置検知手段3の高さ方向(図2における上下方向。)にストロークする。ガイドロッド45が高さ方向にストロークするに当たって、ホルダ溝330に沿うガイドレール341Rの変位により、従動プレート32の高さ方向(ホルダ溝330の延設方向。)の変位が許容される。
次に、上記センシングパターン355について説明する。センシングパターン355は、図9〜図12に示すごとく、各磁気センサ31に対応する7領域のセンシング領域350を組み合わせたものである。なお、図11では、センサ番号2の磁気センサ31に対応するセンシング領域350のみを抜き出して示してある。各センシング領域350は、反応領域351と非反応領域352とを3行2列の2次元アレイ状に配置したものである。反応領域351はS極に着磁した領域であり、非反応領域352は、N極に着磁した領域である。各磁気センサ31は、反応領域351に対面したときにオン信号(1)を出力し、上記非反応領域352に対面したときにオフ信号(0)を出力する。
センシング領域350は、図10〜図12に示すごとく、各シフトポジション毎にオン信号あるいはオフ信号が得られるよう、各磁気センサ31に対応して設けたものである。ここで、センサ番号2の磁気センサ31を例として、センシング領域350の構成について図11を用いて説明する。同図のセンシング領域350は、4領域の反応領域351と2領域の非反応領域352とを各シフトポジションに対応して配置したものである。なお、図11における磁気センサ31の位置は、シフトレバー12がDレンジ11D(図2及び図3参照。)に位置したときのものである。
センシング領域350は、図11に示すごとく、固定された磁気センサ31(同図では、丸囲み数字「2」により位置を示してある。)に対して全体的に変位する。例えば、図2、図3及び図11に示すごとく、Dレンジ11DからNレンジ11Nにセレクトラインを切り替えるようにシフトレバー12が図2中の左方向に回動すると、それに伴って、ガイドロッド45先端の球状ピボット450が左方向に回動する。そうすると、球状ピボット450に係合する従動プレート32が図2中の左方向に変位し、センシング領域350全体が図11中の左方向に変位する。これにより、磁気センサ31に対面する領域は、行番号2、列番号1の非反応領域352から行番号2、列番号2の反応領域351に切り替わる。
また、例えば、Dレンジ11Dから−レンジ11Sに切り替えるようにシフトレバー12が手前側(図2中の下方向。)に操作されると、それに伴って、従動プレート32が図2中の下方向に変位する。これにより、センシング領域350全体が図11中の下方向に変位し、磁気センサ31に対面する領域が行番号1、列番号1の反応領域351に切り替わる。
このように、各センシング領域350では、図3及び図11に示すごとく、行番号2、列番号1の非反応領域352がDレンジ11Dに対応し、行番号3、列番号1の反応領域351が+レンジ11Aに対応し、行番号1、列番号1の反応領域351が−レンジ11Sに対応し、行番号2、列番号2の反応領域351がNレンジ11Nに対応し、行番号3、列番号2の反応領域351がPレンジ11Pに対応し、行番号1、列番号2の非反応領域352がRレンジ11Rに対応している。
本例のシフトレバーユニット1では、例えば、シフトレバーがDレンジ11Dに位置すると、図10に示すごとくセンサ番号1、3、4、6の各磁気センサ31が反応領域351に対面し、センサ番号2、5、7の各磁気センサ31が非反応領域352に対面する。これにより、図13に示すごとくDレンジ11Dのポジション信号として「1011010」が出力される。
また、シフトレバー12が操作されて+レンジ11Aが選択されると、図12に示すごとく従動プレート32全体が同図中の上方向に変位する。このとき、センサ番号1、2、4、7の各磁気センサ31が反応領域351に対面し、センサ番号3、5、6の各磁気センサ31が非反応領域352に対面する。これにより、図13に示すごとく、+レンジ11Aのポジション信号として「1101001」が出力される。さらにまた、図3及び図13に示すごとく、例えば、シフトノブが−レンジ11Sに位置すると、上記各磁気センサ31の出力信号を組み合わせた「1100110」が−レンジ11Sのポジション信号として出力される。
本例のシフトレバーユニット1は、図13に示すごとく、各磁気センサ31から取り込んだ出力信号を組み合わせて、上記ポジション信号を出力する。同図では、各行にシフトポジションを表すと共に、各列に磁気センサ31のセンサ番号を示してある。そして、同図では、シフトポジション毎の各磁気センサ31の1(オン信号)、0(オフ信号)の検知信号を示している。本例のポジション信号は、各シフトポジションについて、各磁気センサ31の検知信号を組み合わせたものである。
なお、本例では、各ポジション信号がハミング符号をなすように各センシング領域350を構成してある。それ故、本例のポジション信号に基づけば、1つの磁気センサ31にトラブルを生じた場合であってもポジション信号を訂正し、正しいポジション信号を出力できる。さらに、2つの磁気センサ31にトラブルを生じても、そのトラブルの発生を検知することができる。なお、上記ポジション信号を訂正する機能や、2つの磁気センサ31にトラブルを生じたことを検知する機能としては、シフトレバーユニットの一部の機能として構成しても良く、ポジション信号を受信するECU等の機能として構成することもできる。
以上のように、本例のシフトレバーユニット1の位置検知手段3では、ホルダ係合部341及びプレート係合部342を備えた規制部材34を介して、ホルダ33が従動プレート32を支持している。従動プレート32は、プレート溝320に対するプレート係合部342の係合、及びホルダ溝330に対するホルダ係合部341の係合により略直交する2方向に変位し得る。ホルダ溝330とホルダ係合部341との係合構造、プレート溝320とプレート係合部342との係合構造によれば、ホルダ33あるいは従動プレート32等の寸法公差のばらつきや環境変化による寸法変化や経時的な寸法変化等の影響を受ける度合いを抑制できる。上記係合構造によれば、長期間の使用期間に渡って、シフトポジションを精度高く検知でき、シフトレバー12の操作感を良好に維持できる。
したがって、本発明のシフトレバーユニット1は、長期間の使用期間に渡ってシフトポジションを精度高く検出できると共に、シフトレバー12の操作感を良好に維持し得る動作信頼性の高いものとなる。
なお、本例では、ホルダ溝330及びプレート溝320を2本ずつ設けたが、ホルダ溝330及びプレート溝320の両方又はいずれか一方を1本のみとすることもできる。さらに、図14に示すごとく、幅広のホルダ溝330あるいはプレート溝320の対面する一対の内側面により、ホルダ係合部341あるいはプレート係合部342を係合させることができる。
さらに、図15に示すごとく、ホルダ33あるいはプレート32の端部に連通し、内側面を1面しか持たない不完全なホルダ溝330あるいはプレート溝320を2本、形成することも良い。この場合には、2本のホルダ溝330あるいはプレート溝320の反対方向に面する2面の内側面によりホルダ係合部341あるいはプレート係合部342を係合させることができる。
なお、シフトレバーユニットとしては、図2あるいは図3のシフトパターンに代えて、図16に示すごとくシフトパターンを採用したシフトレバーユニット1であっても良い。このシフトパターンは、+レンジ11A及び−レンジ11Sが属するセレクトライン上の中間点に、シフトレバー12のホームポジション11Hを設けたものである。図16のシフトレバーユニット1では、シフトレバー12をホームポジション11Hに復帰させようとする付勢力が作用している。このシフトレバーユニット1では、例えば、シフトレバー12がDレンジ11Dに操作されるとDレンジが選択され(Dレンジに対応するポジション信号を出力。)、その後、シフトレバー12がホームポジション11Hに復帰する。
(実施例2)
本例は、実施例1の位置検知手段を基にして、部品点数を低減した例である。この内容について、図1及び図17〜図19を用いて説明する。
図17は、実施例1の位置検知手段を基にして、ホルダ(図1における符号33。)と摺動スペーサ板(図1における符号36。)とを一体化したホルダ33を採用した例である。このホルダ33は、樹脂材料であるポリアセタールを射出成型したものである。このホルダ33の支持面331には、下端部の切り欠き339から貫通窓337に連通する連通路338を設けてある。
規制部材34を組み付けた従動プレート32をプレート収容部335に組み付ける際、連通路338を経由して係合部323を挿入していけば、支持面331と係合部323との干渉を未然に回避できる。なお、図18に示すごとく、通路338に代えて、外側に向けて凸状に湾曲するブリッジ部338Aを設けることも良い。この場合には、ブリッジ部338Aの内側を経由して係合部323を挿入することができる。
図19は、さらに、取付スペーサ(図1における符号37。)を一体化したホルダ33を採用した例である。このホルダ33は、図18のホルダに対して延長された部分の内周面に凹溝状の基板溝33Mを有している。ホルダ33では、基板溝33Mに沿ってセンサ基板35を挿入して組み付けることとができる。
以上のように、本例の図17〜図19に示すホルダ33によれば、位置検知手段3を構成する部品点数を抑制でき、部品コストを低減することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例3)
本例は、実施例1の位置検知手段を基にして、規制部材34の構成を変更した例である。この内容について、図20を用いて説明する。
本例の規制部材34は、実施例1の規制部材のガイドレール(図8における符号341R)とガイドレール(図8における符号342R)とが交差する位置に略円柱軸状のガイドピン345を設けたものである。
本例の規制部材34は、ホルダ33と従動プレート32との対面方向に長い軸状のガイドピン345と、内周部に窓347を設けた平板略矩形状の連結板346とを有している。各ガイドピン345は、連結板346に略直交する状態で、連結板346の各角部に保持されている。各ガイドピン345は、連結板346により軸方向に2分割されたごとき状態を呈している。
各ガイドピン345では、従動プレート32側の端部がプレート係合部342をなし、ホルダ33側の端部がホルダ係合部341をなしている。プレート溝320に沿って隣り合う2本のガイドピン345の外周面が、プレート溝320の内側面に対する摺動面を形成している。ホルダ溝330に沿って隣り合う2本のガイドピン345の外周面が、ホルダ溝330の内側面に対する摺動面を形成している。
規制部材34では、各ガイドピン345の外周面とプレート溝320あるいはホルダ溝330の内側面との当接箇所に、ガイドピン345の軸方向に延びる線状の接触領域が形成される。そして、ホルダ溝330あるいはプレート溝320の延設方向に離れて位置する2箇所の上記線状の接触領域を組み合わせた摺動面が形成される。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
実施例1における、位置検知手段の組み付け構造を示す分解斜視図。 実施例1における、シフトレバーユニットを示す斜視図。 実施例1における、シフトパターンを示す説明図。 実施例1における、シフトレバーユニットの断面構造を示す断面図(図2におけるA−A線矢視断面図。)。 実施例1における、回動機構の構成を示す分解斜視図。 実施例1における、シフトレバーユニットの断面構造を示す断面図(図4におけるB−B線矢視断面図。) 実施例1における、位置検知手段を示す斜視図。 実施例1における、ホルダによる従動プレートの支持構造を示す説明図。 実施例1における、従動プレートとセンサ基板とが対面する様子を示す説明図。 実施例1における、磁気センサとセンシングパターンとの関係を示す説明図(Dレンジが選択された状態。)。 実施例1における、センサ番号2の磁気センサとセンシング領域との関係を抜き出して示す説明図。 実施例1における、磁気センサとセンシングパターンとの関係を示す説明図(Nレンジが選択された状態。)。 実施例1における、シフトレバーユニットが出力するポジション信号を示す説明図。 実施例1における、その他のホルダ溝あるいはプレート溝の構成を示す断面図。 実施例1における、その他のホルダ溝あるいはプレート溝の構成を示す断面図。 実施例1における、その他のシフトレバーユニットを示す斜視図。 実施例2における、第1のホルダを示す斜視図。 実施例2における、第2のホルダを示す斜視図。 実施例2における、第3のホルダを示す斜視図。 実施例3における、ホルダによる従動プレートの支持構造を示す説明図。
符号の説明
1 シフトレバーユニット
12 シフトレバ−
2 ユニットハウジング
3 位置検知手段
30 信号出力手段(信号出力回路)
31 検知センサ(磁気センサ)
32 従動プレート
320 プレート溝
33 ホルダ
330 ホルダ溝
34 規制部材
341 ホルダ係合部
342 プレート係合部
4 回動機構
41 シフトシャフト軸
42 セレクトシャフト軸
43 回動ブロック
44 アングルブロック
45 ガイドロッド
450 球状ピボット
350 センシング領域
351 反応領域
352 非反応領域
355 センシングパターン

Claims (7)

  1. 2次元的に配置した複数のシフトポジションのいずれかを選択するためのシフトレバーと、該シフトレバーにより選択した上記シフトポジションを検知する位置検知手段と、上記シフトポジションに応じたポジション信号を出力する信号出力手段とを含むシフトレバーユニットであって、
    上記位置検知手段は、少なくとも1個以上の検知センサと、
    上記検知センサにより検知可能な反応領域を設けてなると共に上記シフトレバーの操作に従動する従動プレートと、
    上記検知センサに対面する状態を略一定に維持しながら略直交する2方向に変位可能な状態で上記従動プレートを支持するホルダと、
    該ホルダに対する上記従動プレートの変位方向を規制するための規制部材とを有し、
    上記ホルダは、上記従動プレートが変位する上記略直交する2方向のうちの一方に沿って形成した溝状のホルダ溝を、上記従動プレートに対面する支持面に設けてなり、
    上記従動プレートは、上記略直交する2方向のうちの他方に沿って形成した溝状のプレート溝を、上記支持面に対面するガイド面に設けてなり、
    上記規制部材は、上記ホルダ溝の延設方向に沿って上記従動プレートが変位し得るように上記ホルダ溝に係合するホルダ係合部と、上記プレート溝の延設方向に沿って上記従動プレートが変位し得るように上記プレート溝に係合するプレート係合部とを有していることを特徴とするシフトレバーユニット。
  2. 請求項1において、上記ホルダ係合部は、上記ホルダ溝を形成する内側面のうちの一方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面と、他方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面とを、少なくとも1面ずつ有しており、
    上記プレート係合部は、上記プレート溝を形成する内側面のうちの一方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面と、他方側に面する内側面に沿って摺動する摺動面とを、少なくとも1面ずつ有していることを特徴とするシフトレバーユニット。
  3. 請求項2において、上記ホルダ係合部及び上記プレート係合部は、上記ホルダ溝あるいは上記プレート溝の断面形状に略一致する断面形状を呈する軸状のガイドレールよりなり、
    上記各摺動面は、上記ガイドレールの外側面よりなることを特徴とするシフトレバーユニット。
  4. 請求項3において、上記ホルダ溝及び上記プレート溝は2本ずつ設けてあり、上記ホルダ係合部及び上記プレート係合部は、上記ガイドレールを2本ずつ有していることを特徴とするシフトレバーユニット。
  5. 請求項2において、上記ホルダ溝及び上記プレート溝は、2本ずつ設けてあり、上記規制部材は、上記ホルダ溝及び上記プレート溝が交差する4カ所に略一致して、上記従動プレートと上記ホルダとの対面方向に延設された軸状のガイドピンを有しており、
    上記ホルダ係合部は、上記各ガイドピンの上記ホルダ側の端部を含み、上記プレート係合部は、上記各ガイドピンの上記従動プレート側の端部を含むことを特徴とするシフトレバーユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記従動プレートに対面する実装面に2以上の上記検知センサを配置したセンサ基板を有し、
    上記従動プレートは、上記実装面に対面する表面に、上記検知センサが検知しない非反応領域と上記反応領域とを組み合わせたセンシング領域を上記各検知センサ毎に設けたセンシングパターンを有していることを特徴とするシフトレバーユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記検知センサは、磁気を検知する磁気センサであることを特徴とするシフトレバーユニット。
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