本発明は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く前記移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動する報知部材によって、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知することにより、夜間における前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を検知する遊技機に関するものである。
従来の第1の遊技機においては、図16に示されるように開閉自在の前面扉が上扉および下扉に分割された筐体を備え、下扉の裏面側上部に移動部材Iが設けられ、変更許可ボタンセンサから許可信号が出力されていない時において、設定変更操作が不正に行われた時にはソレノイドSLにより前記移動部材Iを移動させて、下扉の閉動作を阻止するものであった。
特開2007−117418
また従来の第2の遊技機においては、図17に示されるように扉が開放されると、レールRに移動可能に取り付けられた扉開放センサSが駆動部によってレールRに沿って移動されることにより、扉の開放を検知するものであった。
特開2006−149485
しかしながら、上記従来の第1の遊技機においては、昼間の開店時間内において、変更許可ボタンセンサから許可信号が出力されていない時に設定変更操作が不正に行われた時にはソレノイドSLにより前記移動部材Iを移動させて、下扉の閉動作を阻止するものであり、電源供給のない夜間における前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を検知することは出来ないという問題があった。
また従来の第2の遊技機においては、昼間の開店時間内において、扉が開放されると、レールRに移動可能に取り付けられた扉開放センサSが駆動部によってレールRに沿って移動されることにより、扉の開放を検知するものであり、駆動部への電源供給のない夜間における前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を検知することは出来ないという問題があった。
そこで本発明者は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動する移動部材の位置によって、報知部材が前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するという本願発明の第1の基本的な技術的思想に着眼した。
また本発明者は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、報知部材が前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するという本願発明の第2の基本的な技術的思想に着眼した。
さらに本発明者は、上述の着眼した基本的な技術的思想に基づき、研究開発を重ねた結果、夜間における前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を検知するという目的を達成する本発明に到達した。
本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、
前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動する移動部材と、
前記移動部材の位置によって、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知する報知部材とから成る
ものである。
本発明(請求項2に記載の第2発明)の遊技機は、
外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、
前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く移動部材と、
前記移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知する報知部材とから成る
ものである。
本発明(請求項3に記載の第3発明)の遊技機は、
前記第2発明において、
前記移動部材が、
一端が前記開閉扉、遊技盤本体または枠体のいずれかにに当接し、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に応じて移動する第1の移動部材と、
前記第1の移動部材の移動に応じて移動する第2の移動部材とから成り、
前記報知部材が、該第2の移動部材に連絡して、該第2の移動部材の前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するように構成されている
ものである。
本発明(請求項4に記載の第4発明)の遊技機は、
外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、
前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く第1の移動部材と、
前記第1の移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動する第2の移動部材と、
該第2の移動部材に連絡して前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知する報知部材とから成る
ものである。
本発明(請求項5に記載の第5発明)の遊技機は、
前記第1発明ないし第4発明のいずれかにおいて、
前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材を定位置に復帰させる復帰手段を備えている
ものである。
本発明(請求項6に記載の第6発明)の遊技機は、
前記第1発明ないし第4発明のいずれかにおいて、
前記報知部材が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材を目視するための覗き穴によって構成されている
ものである。
本発明(請求項7に記載の第7発明)の遊技機は、
前記第3発明または請求項4において、
前記第1の移動部材と第2の移動部材とに鋸歯状の係合部を形成し、前記第1の移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作において前記第1の移動部材と第2の移動部材との鋸歯状の係合部が互いに係合することにより、前記第1の移動部材に対して前記第2の移動部材が選択的に連動して移動するように構成されている
ものである。
本発明(請求項8に記載の第8発明)の遊技機は、
前記第3発明または請求項4において、
前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く部材の直線運動を回転運動に変換する変換機構を備えている
ものである。
本発明(請求項9に記載の第9発明)の遊技機は、
前記第8発明において、
前記第1の移動部材と第2の移動部材が、前記変換機構によって変換された回転運動を可能にする回転部材によって構成され、
前記第1の移動部材の一方向の回転運動のみ前記第2の移動部材に回転連絡する選択的回転連絡機構を介して、前記第2の移動部材に回転連絡するように構成されている
ものである。
本発明(請求項10に記載の第10発明)の遊技機は、
前記第9発明において、
前記選択的回転連絡機構が、内外の回転体の間に介挿され、一方向の回転運動のみ係合して内外の回転体を一体回転させる係合片を備えている
ものである。
上記構成より成る第1発明の遊技機は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、前記移動部材が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動することにより、前記報知部材が、前記移動部材の位置によって、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第2発明の遊技機は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、前記移動部材が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動き、前記報知部材が、前記移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第3発明の遊技機は、前記第2発明において、前記移動部材を構成する一端が前記開閉扉、遊技盤本体または枠体のいずれかに当接した前記第1の移動部材が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に応じて移動し、前記第2の移動部材が、前記第1の移動部材の移動に応じて移動することから、前記報知部材が、該第2の移動部材に連絡して、該第2の移動部材の前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第4発明の遊技機は、外枠および該外枠に対して開閉自在に配設された開閉扉および遊技盤本体を備えた遊技機において、
前記第1の移動部材が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動き、前記第2の移動部材が、前記第1の移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動し、前記報知部材が、該第2の移動部材に連絡して前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作を報知するので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第5発明の遊技機は、前記第1発明ないし第4発明のいずれかにおいて、前記復帰手段が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材を定位置に復帰させるので、新たな前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉の検知を可能にするという効果を奏する。
上記構成より成る第6発明の遊技機は、前記第1発明ないし第4発明のいずれかにおいて、前記報知部材を構成する前記覗き穴によって、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材が目視されるので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第7発明の遊技機は、前記第3発明または請求項4において、前記第1の移動部材と第2の移動部材とに鋸歯状の係合部を形成し、前記第1の移動部材の開放動作または閉鎖動作の一方の動作において前記第1の移動部材と第2の移動部材との鋸歯状の係合部が互いに係合することにより、前記第1の移動部材に対して前記第2の移動部材が選択的に連動して移動するので、前記第2の移動部材の移動位置への移動により、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第8発明の遊技機は、前記第3発明または請求項4において、前記変換機構により前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く部材の直線運動を回転運動に変換するので、前記変換機構により前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開閉動作に付随して動く部材の直線運動を回転運動への変換を可能にするという効果を奏する。
上記構成より成る第9発明の遊技機は、前記第8発明において、前記第1の移動部材と第2の移動部材が、前記変換機構によって変換された回転運動を可能にする回転部材によって構成されているため、前記第1の移動部材の一方向の回転運動のみ前記第2の移動部材に回転連絡する選択的回転連絡機構を介して、前記第2の移動部材に回転連絡するので、前記第2の移動部材の移動位置への回転移動により、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第10発明の遊技機は、前記第9発明において、前記選択的回転連絡機構が備える前記係合片が、内外の回転体の間に介挿され、一方向の回転運動のみ係合して内外の回転体を一体回転させるので、前記第1の移動部材の一方向の回転運動のみ前記第2の移動部材に回転連絡することを可能にするという効果を奏する。
以下本発明の最良の実施の形態につき実施例に基づき、図面を用いて説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、本願第1発明の実施例であり、図1ないし図5に示されるように、外枠101と、前記外枠101に対して揺動自在に付設された開閉扉9および遊技盤本体100と、前記開閉扉9またはおよび前記遊技盤100の開閉動作を支持するヒンジ部102を備えたパチンコ遊技機において、前記開閉扉9の開放動作または閉鎖動作の一方の開放動作に選択的に連動して移動位置に移動する移動部材1と、前記移動部材1の位置によって、前記開閉扉9の開放動作を報知する報知部材4および移動した前記移動部材1の位置を定位置に復帰させる復帰手段3とから成る。
前記開閉扉9および遊技盤本体100は、図1に示されるように前記外枠101の左側上下部の端部に配設されたヒンジ部102によって揺動自在に支持されることによって、前記外枠101に対して揺動自在に配設されている。
前記移動部材1は、図2ないし図4に示されるように移動機構10における前記開閉扉9の開放動作に伴う押圧部材16の先端部161の押圧により、ガイド棒13および14に沿って移動する矩形部材15によって構成される。
前記移動機構10は、図2ないし図4に示されるように、前記開閉扉9を揺動自在に支持するヒンジ部102が配設される前記外枠101の上面に前後方向において一定距離離して配設された所定厚さの矩形部材より成る両端部材11および12と、該両端部材11および12を連結して、上下方向一定間隔で平行に延在形成された円柱状の前記ガイド棒13および14と、前記ガイド棒が介挿される2個の穴部を有し、前記両端部材11および12の間において前記ガイド棒13および14に沿って移動する前記両端部材11および12に比べてサイズの大きな前記矩形部材15と、前記開閉扉9の下端のコーナー部91に突設され、前記開閉扉9が開放された時、前記ヒンジ廻りの揺動に伴い前記先端部161が前記矩形部材15の一方の面151に当接して、前記ガイド棒13,14に沿って前記矩形部材15を後方へ移動させる前記押圧部材16とによって構成される。
前記一方の両端部材12は、前記ガイド棒13および14が介挿される2個の穴部の間の部位に磁石のような磁気を帯びた部材16Mが螺装され介挿される穴部を有する。また、前記磁気を帯びた部材16Mは、図3(a)破線表示に示されるように前記開閉扉9が開放された際に前記押圧部材16の揺動により揺動して接近してきた前記矩形部材15を前記両端部材12へ磁気吸着力により誘引することにより、前記移動機構10の移動を確実なものとするとともに、図3(b)に示すように前記開閉扉9の閉鎖時において、前記開閉扉9に配設された前記押圧部材16の前記先端部161と前記矩形部材15の一方の面151との間に一定の間隔を確保して、干渉を回避することにより、前記開閉扉9の閉鎖動作によって前記矩形部材15が移動することはないようにして、前記矩形部材15は前記開閉扉9の開放動作のみに選択的に連動するように構成され、前記開閉扉9の閉鎖動作を円滑なものとするように構成されている。
前記復帰手段3は、図2ないし図4に示されるように前記外枠101の上面に前後方向において前記開閉扉9と一定距離離して配設された前記ベース部材32上に配設され、後方に移動された移動位置の前記矩形部材15に一端が当接し前方に移動させて前方の定位置に戻すための押圧棒31と、前記押圧棒31の一端に配設され、該押圧棒31を手動で前後方向に操作するための手動操作部34とにより構成されている。
上述の前記移動機構10と前記復帰手段3は、図2に示されるように前記押圧部材16との干渉を回避するための矩形状の開口部が一部に形成された直方体状の包囲部材109によって包囲され、前記矩形部材15の位置および手動操作部34の位置が外部から見えないように構成されている。
前記報知部材4が、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の開放動作または閉鎖動作の一方の動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材を目視することが出来るように前記包囲部材109の前記一方の両端部材に近接した部位に形成された覗き穴41によって構成されている
上記構成より成る本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記開閉扉9が不正に開放されると、前記開閉扉9の開放により前記押圧部材16の前記先端部161が揺動し、前記移動部材1としての前記矩形部材15を図3および図4中右方に退避させる。
前記両端部材12の一方に配設された前記磁気を帯びた部材16Mが、図3(a)破線表示に示されるように前記開閉扉9が開放された際に前記押圧部材16の揺動により、退避接近してきた前記矩形部材15を前記一方の両端部材12に配設された磁石のような磁気を帯びた部材16Mによって、前記一方の両端部材12の方向へ磁気吸着力により吸引するので、前記両端部材12の一方に当接させる。
前記開閉扉の開放動作に選択的に連動して前記移動部材としての前記矩形部材15が前記両端部材12の一方に当接する移動位置に移動すると、前記報知部材4を構成する前記包囲部材109に形成された覗き穴41を介して、従業員によって目視することが出来るので、前記開閉扉9の不正に開放されたことが確認出来る。
従業員によって前記報知部材4を構成する前記覗き穴41を介する前記移動部材の移動の目視による確認が終わったら、新たな不正開放の検出が出来るように前記手動操作部34を操作することにより移動位置の前記矩形部材15に一端が当接する押圧棒31によって移動させて前方の定位置に戻される。
上記作用を奏する本第1実施例のパチンコ遊技機は、何者かによって、前記開閉扉9が不正に開放されると、前記開閉扉9の開放により前記押圧部材16の前記先端部161が揺動し、前記移動部材1としての前記矩形部材15を図2および図3中右方に退避させ、退避接近してきた前記矩形部材15を前記一方の両端部材12の方向へ磁石等による磁気吸着力により吸引するので、前記一方の両端部材12に当接させるので、前記報知部材4を構成する前記包囲部材109の前記一方の両端部材に近接した部位に形成されたに形成された覗き穴41を介して、従業員によって目視することが出来るので、前記開閉扉9の不正開放を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記開閉扉9の不正開閉を確実に検知して報知するので、翌朝電源投入後に遊技盤に配設された釘への不正操作および制御基板の不正改造に対する処置を可能にするという効果を奏する。
さらに本第1実施例の遊技機は、前記移動部材1が定位置にある時は前記報知部材4としての前記覗き穴41を介して前記移動部材1が目視出来ないので、前記移動部材1が定位置にあることを報知するため、夜間における前記開閉扉9の不正開閉が無かったことを確実に報知して、遊技盤に配設された釘への不正操作および制御基板の不正改造に対するチェックおよび処置を不要にするという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、従業員によって前記報知部材4を構成する前記覗き穴41を介する前記移動部材の移動の目視による確認が終わったら、新たな不正開放の検出が出来るように前記手動操作部34を操作することにより移動位置の前記矩形部材15を前方の定位置に戻すので、新たな不正開放が検知出来るという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記移動機構10の前記両端部材12に配設された磁石のような前記磁気を帯びた部材16Mが、前記開閉扉9が開放された際に前記押圧部材16の揺動により、退避接近してきた前記矩形部材15を前記両端部材12へ磁気吸着力により吸引するので、前記移動機構10の移動を確実なものとするとともに、前記開閉扉9の閉鎖時において、前記開閉扉9に配設された前記押圧部材16の前記先端部161と前記矩形部材15の一方の面151との間に一定の間隔を確保して、干渉を回避することにより、前記開閉扉9の閉鎖動作によって前記矩形部材15が移動することはないようにして、前記矩形部材15が前記開閉扉9の開放動作のみに選択的に連動することを実現するとともに、前記開閉扉9の閉鎖動作を円滑にするという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、本願第3発明の実施例であり、図6ないし図9に示されるように、外枠101に対して揺動自在に付設された開閉扉9および遊技盤本体100を備えたパチンコ遊技機において、一端1511が前記外枠101に当接し、前記遊技盤本体100の開閉動作に応じて移動する移動部材1を構成する第1の移動部材151と、前記第1の移動部材151の移動に応じて移動する前記移動部材1を構成する第2の移動部材152と、該第2の移動部材152に連絡して、該第2の移動部材152の前記遊技盤本体100の開放動作に選択的に連動して移動位置に移動して、前記遊技盤本体100の開閉動作を報知する報知部材153とから構成されているものである。
前記移動部材は、図6ないし図8に示されるように遊技盤本体100内に移動自在に介挿された前記第1の移動部材151と前記第2の移動部材152と、前記第2の移動部材152が下方に移動する時のみ選択的に下方に移動する移動部材であるところの報知部材153とから成る。
前記第1の移動部材151は、図6ないし図8に示されるようにロッド部材によって構成され、前記遊技盤本体100内の円筒状の部屋155内に同軸的に介挿されるとともに、水平な横方向に移動自在に延在配設され、リング状の係止部1513と前記円筒状の部屋155の図中左側の底部1551との間に付勢部材としてのコイルスプリング1514が介挿され、図中左方に移動するような拡開する付勢力が作用している。
前記第1の移動部材151の前記一端1511は、図6ないし図9に示されるように前記円筒状の部屋の図中右側の底部1552の中央に穿設された開口部1553に挿入突出され、前記外枠101の壁面に当接するとともに、前記第1の移動部材151の他端1512は、図9に示されるようにローラ部材1515がピン1516とピンの両端を支持する支持機構1517により回転自在に配設されている。
前記第2の移動部材152は、図6ないし図8に示されるように略逆L字状の板状部材によって構成され、上端1521と前記遊技盤本体100の係止部との間に付勢部材としてのスプリング1522が介挿され、図中下方に向かう付勢力が作用している。
前記第2の移動部材152は、図6ないし図8に示されるように左側面には傾斜面1523と水平面1524とから成る略横V字状の開口部1525が形成されている。
前記第2の移動部材152の前記略横V字状の開口部1525内には、前記第1の移動部材151のローラ部材1515が回転自在に配設された前記他端1512が介挿され、前記第1の移動部材151の前記ローラ部材1515が前記開口部1525の前記傾斜面1523に当接しており、前記遊技盤本体100が開閉されると前記ローラ部材1515が前記開口部1525の前記傾斜面1523に沿って転動することにより、前記第1の移動部材151が往復動して進退するように構成されている。
前記第2の移動部材152は、図6ないし図8に示されるように下方の突出部1526の左側面は、前記遊技盤本体100の一部に形成された前記第2の移動部材152を図中右方向に押圧する押圧部108に当接するとともに、下方の突出部1526の右側面には一定範囲に亘り傾斜部と水平部1が交互に繰り返し形成された係合部1527が形成されている。
前記報知部材153は、図6ないし図8に示されるように前記第2の移動部材152に対向して並設された矩形状の部材によって構成され、左側面には一定範囲に亘り傾斜部と水平部1が交互に繰り返し形成された係合部1531が形成され、前記遊技盤本体100が開放され前記第1の移動部材151が左方に突出する時には、前記第2の移動部材152が下方に移動する時は、前記係合部1527と係合して下方に移動するように構成されている。
前記報知部材153は、右側面下部には、前記遊技盤本体100が開放され前記第2の移動部材152が下方に移動する時は、前記係合部1527と係合して下方に移動した後、前記遊技盤本体100が閉鎖されると前記第2の移動部材152は上方に移動するが、その時は前記第2の移動部材152の前記係合部1527と係合しないため、下方の移動位置に止まるため新たな前記遊技盤本体100の不正開閉を検出するために上方の定位置に復帰させるための前記遊技盤本体100の壁面に上下方向に形成されたスロット107から突出する把手154が配設されている。
前記遊技盤本体100の壁面に上下方向に形成されたスロット107から突出する把手154が、前記スロット107内の上方位置にある時は、前記報知部材153が上方の定位置にあるということであり、前記遊技盤本体100が閉鎖された状態のままであることが報知されていることになり、前記スロット107内の下方位置にある時は、前記報知部材153が下方の定位置にあるということであり、前記遊技盤本体100が開放された状態にあることが報知される構成になっているのである。
さらに本第2実施例においては、前記遊技盤本体100の壁面に上下方向に形成されたスロット107の下部に径の小さな覗き穴106が形成され、該覗き穴106に対向する前記報知部材153の右側面の最下部(図6ないし図8中ハッチング部分)には赤の塗料を塗布してあるので、夜間において前記遊技盤本体100の不正開閉が行われた後、翌朝パチンコ遊技機に電源が投入されると、正面用のランプが点灯するため、径の小さな覗き穴106を介して前記報知部材153の右側面の最下部に塗布してある赤の塗料を確認出来るようにして報知が行われるように構成されている。
上記構成より成る本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記遊技盤本体100が閉鎖されている時には、図6に示されるように前記第1の移動部材151の前記一端1511が、前記外枠101の壁面に押圧され、図中右方向右端位置すなわち前記第1の移動部材151の前記他端1512に配設されたローラ部材1515が、前記開口部1525の前記傾斜面1523の右端部に当接しており、押し込まれている。
夜間または昼間において、前記遊技盤本体100が開放された時には、図7に示されるように前記コイルスプリング1514の付勢力により、前記第1の移動部材151が左方に移動してその前記一端1511が、前記遊技盤本体100から左方に突出するので、前記他端1512の前記ローラ部材1515が、前記開口部1525の前記傾斜面1523の右端部から左端部に転動して後退するので、下方に向かう付勢力が作用しているスプリング1522が前記第2の移動部材152を下方に移動させる。
前記第2の移動部材152が下方に移動する時は、図7に示されるように前記第2の移動部材152の左側面が前記遊技盤本体100の一部に形成された前記押圧部108に当接して前記第2の移動部材152を図中右方向に押圧するので、前記係合部1527と前記報知部材153の係合部1531とが係合して、前記第2の移動部材152と前記報知部材153とが一体的に下方に移動して、下端の移動位置まで移動する。
次に前記遊技盤本体100が閉鎖されると、前記外枠101の壁面に押圧され前記第1の移動部材151が、図8に示されるように右方に押し込まれるので、前記第2の移動部材152は上方に移動するが、その時は前記第2の移動部材152の前記係合部1527と前記係合部1531とが係合しないため、前記報知部材153は下方の移動位置に止まるため、前記把手154が、前記スロット107内の下方位置にある時は、前記遊技盤本体100が不正開放された状態にあることが報知される。
またに本第2実施例においては、前記遊技盤本体100の壁面に上下方向に形成されたスロット107の下部に形成された前記径の小さな覗き穴106に対向する前記報知部材153の右側面の最下部(図6ないし図8中ハッチング部分)には赤の塗料を塗布してあるので、夜間において前記遊技盤本体100の不正開閉が行われた後、翌朝パチンコ遊技機に電源が投入されると、正面用のランプが点灯するため、径の小さな覗き穴106を介して前記報知部材153の右側面の最下部に塗布してある赤の塗料を確認出来るようにして報知が行われるのである。
前記報知部材153が下方の移動位置に止まり、上述の報知が行われた後、従業員によって、前記遊技盤本体100の壁面に上下方向に形成されたスロット107の下端位置から突出する把手154を手前(図8中右方に引きながら上方にスライドして、新たな前記遊技盤本体100の不正開閉を検出するために上方の定位置に復帰させることが出来る。
上記作用を奏する本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記移動部材1を構成する一端1511が前記枠体に当接した前記第1の移動部材151が、前記遊技盤本体の開閉動作に応じて横方向に移動し、前記第2の移動部材152が、前記第1の移動部材151の移動に応じて下方に移動することから、前記報知部材153が、該第2の移動部材152に連絡して、該第2の移動部材152の前記遊技盤本体の開放動作に選択的に連動して移動位置に下方移動し、前記遊技盤本体の開閉動作を報知するので、前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉を確実に検知することが出来るという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記遊技盤本体100の不正開閉を確実に検知して報知するので、翌朝電源投入後に遊技盤に配設された釘への不正操作および制御基板の不正改造に対する処置を可能にするという効果を奏する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記復帰手段としての前記把手154が、前記遊技盤本体の開放動作に選択的に連動して移動位置に移動した前記移動部材としての前記報知部材153を定位置に復帰させるので、新たな前記遊技盤本体の不正開閉の検知を可能にするという効果を奏する。
本第3実施例のパチンコ遊技機は、図10ないし図13に示されるように前記開閉扉9の鍵の開錠動作に付随して移動する移動部材301と、該移動部材301が前記開閉扉9の鍵の開錠動作に付随して移動する時に選択的に連動して移動位置に移動することにより前記開閉扉9の鍵の開錠動作を報知する報知部材を備えている。
前記移動部材301は、以下の構成より成る移動機構によって構成され、図10ないし図13に示されるように、回転軸55と一体的に配設されたロック部材56の後方(図中前方)に一体的に配設され先端に歯部312が形成された回転部材311を備えた鍵ロック機構50の前記回転部材311の前記歯部312と噛み合う歯部を備え、前記枠体101に回転自在に支持された支持軸313に配設された歯車314と、前記支持軸313に配設され前記支持軸313が時計方向に回転したときのみ時計方向に回転する前記移動部材301としての外歯車318を備えた一方向歯車315とから成る。
前記一方向歯車315は、前記支持軸313と一体的に形成され鋸歯状の歯部を備えた内歯車316と、前記内歯車316の鋸歯状の歯部に係合する係合片317と、内周面に係合片317を介挿する凹部3181が形成された前記外歯車318とから成る。
前記ロック部材56および回転部材311が図中反時計方向に回転して鍵の開錠動作が行われる時は、図10および図11に示されるように内歯車316が時計方向に回転して前記係合片317が内歯車の鋸歯状の歯部に係合するので、前記係合片317を介して前記外歯車318が時計方向に回転するので、報知手段を構成する前記外歯車318の歯部より半径方向の長さが長い手動操作部319も時計方向に回転して図11に示される位置よりさらに回転して静止する。
前記ロック部材56および前記回転部材311が図中時計方向に回転して鍵の施錠動作が行われる時は、図12および図13に示されるように内歯車316が反時計方向に回転すると内歯車316の鋸歯状の歯部の突起部が接触する度に前記係合片317が前記凹部内で外方に移動して係合を回避するので、前記係合片317が内歯車316の鋸歯状の歯部に係合しないため、前記外歯車318が反時計方向に回転することはなく、前記手動操作部319も静止している。
鍵の開錠が行われる時は、前記外歯車318が時計方向に回転するが、鍵の施錠動作が行われる時は、前記外歯車318が静止しており、前記外歯車318が反時計方向に回転することはないので、前記外歯車318の時計方向の回転を検出する、すなわち前記手動操作部319が12時の方向の移動位置に位置することにより、鍵の開錠動作が行われたことが検知され、報知するように構成されている。
鍵の開錠の検知および報知が行われた後、従業員によって前記手動操作部319を12時の方向から6時の方向に時計方向に回転させることにより検出前の定位置に復帰させることが出来るように構成されている。前記手動操作部319は、復帰手段も兼ねているのである。
上記構成より成る本第3実施例における前記開閉扉9の不正開放検知の流れを以下で説明する。
最初に本第3実施例のパチンコ遊技機において、電源供給時の営業時間中には前記開閉扉9の鍵が開錠され、次に前記開閉扉9が開放されると、図11および図12に示されるように前記移動部材301が移動する。
すなわち、前記鍵のロック機構50において開錠動作されると前記歯部312および前記回転部材311が前記回転軸55を中心として図中反時計方向に回転することにより、図11に示されるように前記歯車314と前記歯部312が噛み合い、回転動作が伝動し前記歯車314は図中時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313を介し連結された前記内歯車316が図中時計方向に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中時計方向の回転動作は前記係合片317と前記内歯車316の鋸歯状の歯部が係合することにより前記外歯車318に伝動するので、該外歯車318の前記先端部を延長した手動操作部319が時計方向に回転して、前記手動操作部319が12時の方向の移動位置に位置することにより、鍵の開錠動作が行われたことが検知され、報知されていることになるのである。
ここで本第3実施例のパチンコ遊技機では、移動した移動部材301を定位置に復帰させるために電気的駆動力を用いず、従業員による人為的な操作によって復帰させるため図10に示されるように復帰駆動手段303である前記手動操作部319を時計方向に回転操作することにより、移動部材301である前記先端部を延長した手動操作部319を有する外歯車318が定位置に復帰する。
前記鍵のロック機構50において施錠動作されると前記歯部312および回転部材311が前記回転軸55を中心として図中時計方向に回転することにより、前記歯車314と前記歯部312が噛み合い、回転動作が伝動し前記歯車314は図中反時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313と一体的に形成された前記内歯車316が図中反時計方向に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中反時計方向の回転動作は、前記係合片317が前記内歯車316の鋸歯状の歯部に係合しないので前記外歯車318は反時計方向に回転することなく、該外歯車318は前記鍵のロック機構50によって施錠動作されても静止状態を維持するので、結果として前記先端部を延長した手動操作部319の位置は6時の位置を維持する。
次に本第3実施例のパチンコ遊技機において電源非供給時の営業時間外には前記開閉扉9の鍵が開錠され、次に前記開閉扉9が開放されると、図12に示されるように前記移動部材301が移動する。
すなわち、前記鍵のロック機構50において開錠動作が行われると前記歯部312および回転部材311が前記回転軸55を中心として反時計方向に回転することにより、図11に示されるように前記歯車314と前記歯部312が噛み合い、回転動作が連絡され前記歯車314は図中時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313を介し連結された前記内歯車316が図中時計方向に一体的に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中時計方向の回転動作は、前記係合片317と前記内歯車316の鋸歯状の歯部が係合することにより前記外歯車318に回転連絡されるので、該外歯車318の前記先端部を延長した手動操作部319が時計方向に回転して、前記手動操作部319が12時の方向の移動位置に位置することにより、鍵の開錠動作が行われたことが検知され、報知される。
また前記鍵のロック機構50において施錠動作されると、前記歯部312および回転部材311が前記回転軸55を中心として時計方向に回転することにより、前記歯車314と前記歯部312が噛み合い、回転動作が伝動し前記歯車314は図中反時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313を介し連結された前記内歯車316が図中反時計方向に一体的に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中反時計方向の回転動作は前記係合片317が前記内歯車316の鋸歯状の歯部に係合しないので前記外歯車318は反時計方向に回転することなく、該外歯車319は前記鍵のロック機構50によって施錠動作されても静止状態を維持するので、結果として前記先端部を延長した手動操作部319は現状の12時の方向の移動位置を維持する。
上記作用を奏する本第3実施例のパチンコ遊技機は、翌朝電源が投入されると正当な手順でパチンコ遊技機への電源が切断され、不正開錠されることなく再度電源が投入された場合は、前記手動操作部319が6時の方向の定位置に位置するので、夜間に不正開錠が無かったことが報知され、夜間に不正開錠が行われた場合は、前記手動操作部319が12時の方向の移動位置に位置するので、夜間に不正開錠が行われたことを報知するという効果を奏する。
また本第3実施例のパチンコ遊技機は、前記手動操作部319が12時の方向の移動位置に位置することにより、夜間に不正開錠が行われたことを報知するので、遊技盤に配設された釘への不正操作および制御基板の不正改造に対する処理を可能にするという効果を奏する。
さらに本第3実施例のパチンコ遊技機は、前記復帰手段303が前記手動操作部319によって構成され、従業員の前記手動操作部319手動による回転操作によるものであるので、電源および電気的駆動機構が不要であるという効果を奏する。
本第4実施例のパチンコ遊技機は、図14および図15に示されるように前記開閉扉9の開放動作に付随して移動する移動部材301と、該移動部材301が前記開閉扉9の開閉動作に付随して移動する時に選択的に連動して移動位置に移動することにより前記開閉扉の開閉動作を報知する報知部材を備えている。
押圧部材33は、図14および図15に示されるように一端331が前記開閉扉9の裏面に当接するとともに他端332がスプリング部材333によって図中右方に押圧された矩形状部材330によって構成され、下面にラックを構成する歯部334が形成されている。
前記押圧部材33は、前記開閉扉9が閉鎖されている時には、図14に示されるように前記一端331が左方に押圧されるので図中左方に移動して前記他端332に当接している前記スプリング部材333が図中左方に押圧されているので、前記開閉扉9が開放されると、図15に示されるように前記一端331は前記開閉扉9の裏面による押圧が解除されるので、図中左方に押圧されていた前記スプリング部材333が、前記他端332を図中右方に押圧することにより図中右方に移動して、前記一端331が図中右方に突出する。
前記移動部材301は、以下の構成より成る移動機構によって構成され、図14および図15に示されるように、前記押圧部材33のラックを構成する前記歯部334と噛み合う歯部を備え、前記枠体101に回転自在に支持された支持軸313に配設された歯車314と、前記支持軸313に配設され前記支持軸313が時計方向に回転したときのみ時計方向に回転する前記移動部材301としての外歯車318を備えた一方向歯車315とから成る。
前記一方向歯車315は、前記支持軸313と一体的に形成され鋸歯状の歯部を備えた内歯車316と、前記内歯車316の鋸歯状の歯部に係合する係合片317と、内周面に係合片317を介挿する凹部3181が形成された前記外歯車318とから成る。
前記押圧部材33が図中右方向に移動して前記開閉扉9の開放動作が行われる時は、図15に示されるようにラックを構成する歯部334に噛み合う前記歯車314が時計方向に回転するので、前記内歯車316が時計方向に回転して前記係合片317が内歯車の鋸歯状の歯部に係合するため、前記係合片317を介して前記外歯車318が時計方向に回転するので、報知手段を構成する前記外歯車318の歯部より半径方向の長さが長い手動操作部319も時計方向に回転して図11に示される位置よりさらに回転して静止する。
前記押圧部材33が図中左方向に移動して前記開閉扉9の閉鎖動作が行われる時は、図14に示されるようにラックを構成する歯部334に噛み合う前記歯車314が反時計方向に回転するので、内歯車316が反時計方向に回転するため内歯車316の鋸歯状の歯部の突起部が接触する度に前記係合片317が前記凹部内で外方に移動して係合を回避するので、前記係合片317が内歯車316の鋸歯状の歯部に係合しないため、前記外歯車318が反時計方向に回転することはなく、前記手動操作部319も静止している。
前記開閉扉9の開放動作が行われる時は、前記外歯車318が時計方向に回転するが、前記開閉扉9の閉鎖動作が行われる時は、前記外歯車318が静止しており、前記外歯車318が反時計方向に回転することはないので、前記外歯車318の時計方向の回転を検出する、すなわち前記手動操作部319が9時の方向の移動位置に位置することにより、前記開閉扉9の開放動作が行われたことが検知され、報知するように構成されている。
前記開閉扉9の開放動作の検知および報知が行われた後、従業員によって前記手動操作部319を9時の方向から6時の方向に時計方向に回転させることにより検出前の定位置に復帰させることが出来るように構成されている。前記手動操作部319は、復帰手段も兼ねているのである。
前記押圧部材33と、前記移動部材301を構成する移動機構および報知部材および復帰部材としての前記手動操作部319が、略直方体状の包囲部材109により包囲され、外から不可視な構造とされており、前記手動操作部319の9時の移動位置に対応する部位に覗き穴109Hが形成されていて、前記手動操作部319が9時の移動位置に位置している時には覗き穴109Hを介して確認出来るようにして報知を実現出来るように構成されている。
上記構成より成る本第4実施例における前記開閉扉9の不正開放検知の流れを以下で説明する。
最初に本第4実施例のパチンコ遊技機において、電源供給時の営業時間中には前記開閉扉9が開放されると、図15に示されるように前記移動部材301が移動する。
すなわち、図15に示されるように図中右方に移動する前記押圧部材33のラックを構成する歯部334と前記歯車314が噛み合い、回転動作が伝動し前記歯車314は図中時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313を介し連結された前記内歯車316が図中時計方向に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中時計方向の回転動作は前記係合片317と前記内歯車316の鋸歯状の歯部が係合することにより前記外歯車318に伝動するので、該外歯車318の前記先端部を延長した手動操作部319が時計方向に回転して、前記手動操作部319が9時の方向の移動位置に位置することにより、前記開閉扉9が開放動作が行われたことが検知されていることになるのである。
すなわち前記手動操作部319が9時の移動位置に位置している時には、前記包囲部材109に形成された覗き穴109Hを介して確認出来るようにして、報知を実現している。
ここで本第4実施例のパチンコ遊技機では、移動した移動部材301を定位置に復帰させるために電気的駆動力を用いず、従業員による人為的な操作によって復帰させるため図15に示されるように復帰手段303である前記手動操作部319を時計方向に回転操作することにより、移動部材301である前記先端部を延長した手動操作部319を有する外歯車318が定位置に復帰させるものである。
前記開閉扉9が閉鎖動作が行われると図中左方に移動する前記押圧部材33のラックを構成する歯部334前記歯車314とが噛み合い、回転動作が伝動し前記歯車314は図中反時計方向に回転し、該歯車314と前記支持軸313と一体的に形成された前記内歯車316が図中反時計方向に回転する。
ここで上述したように前記内歯車316の図中反時計方向の回転動作は、前記係合片317が前記内歯車316の鋸歯状の歯部に係合しないので前記外歯車318は反時計方向に回転することなく、該外歯車318は前記開閉扉9によって閉鎖動作されても静止状態を維持するので、結果として前記先端部を延長した手動操作部319の位置は6時の位置を維持する。
上記作用を奏する本第4実施例のパチンコ遊技機は、翌朝電源が投入されると正当な手順でパチンコ遊技機への電源が切断され、不正開放されることなく再度電源が投入された場合は、前記手動操作部319が6時の方向の定位置に位置するので、夜間に前記開閉扉9が不正開放動作が無かったことが報知され、夜間に前記開閉扉9が不正開放動作が行われた場合は、前記手動操作部319が9時の方向の移動位置に位置するので、夜間に不正開放が行われたことを前記覗き穴109Hを介して報知するという効果を奏する。
また本第4実施例のパチンコ遊技機は、前記手動操作部319が9時の方向の移動位置に位置することにより、夜間に不正開放が行われたことを報知するので、遊技盤に配設された釘への不正操作および制御基板の不正改造に対する処理を可能にするという効果を奏する。
さらに本第4実施例のパチンコ遊技機は、前記復帰手段303が前記手動操作部319によって構成され、従業員の前記手動操作部319の手動による回転操作によるものであるので、電源および電気的駆動機構が不要であるという効果を奏する。
また本第4実施例のパチンコ遊技機は、図14および図15に示されるように前記移動部材301または前記歯車314および前記内歯車316および前記係合片317および前記先端部を延長した手動操作部319等を前記包囲部材109により不可視な構造とすることにより、不正開閉をした者の不正開閉検知を回避するための手動操作を阻止出来るという効果を奏する。
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
上述の実施例は、一例としてパチンコ遊技機について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、パチンコ遊技機に限らず、外枠および開閉扉を有する回胴式遊技機をはじめその他本発明を適用可能な遊技機等についても適用可能である。
また、上述の実施例においては、一例として前記報知手段が不正開放が行われたことを報知する不正開放報知状態を実現する態様について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、不正開放が行われなかったことを報知する正常報知状態を実現する構成としてもよい。
また、第3実施例において、前記鍵操作部54においてレバー操作により前記鍵のロック機構50の開施錠を実現する構成とすることも出来る。
また、前記包囲部材は、前記移動部材に加え前記復帰手段等も包囲するように適用可能であり、本発明の効果を実現するにあたり有効的に適宜活用できるものである。
また上述の第4実施例で記載した包囲部材を、本第3実施例に適用することも出来る。
ここで、上述の実施例における報知の方法については一例としてパチンコ遊技機に備えられた報知手段によって報知する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなくパチンコ遊技機では報知されることなく、ホールの集中管理室または島データ表示装置等によって報知、もしくはこれらの組み合わせによって報知されるものであってもよい。
上述の実施例においては、一例として前記枠体に対する前記遊技盤本体200および前記開閉扉9の不正開閉を検知する実施例を記載し、前記枠体101および前記遊技盤本体に対する前記開閉扉の不正開閉を検知する実施例を記載したが、不正開閉を検知する対象を前記遊技盤本体および前記開閉扉とするか、前記開閉扉のみとするかは、上述した不正開閉検知機構の配置を変えることにより容易に実現できるものであり、上述の各実施例においてどちらの不正開閉を検知する構成とするかは選択的事項であるとともに、前記不正開閉検知機構を組み合わせることにより不正開放および不正閉鎖の両方を検知する構成とすることも出来る。
上述の実施例においては、一例として第3実施例において前記枠体および前記遊技盤本体に対する前記開閉扉の不正開施錠を検知する実施例を記載したが、不正開施錠を検知する対象を前記遊技盤本体および前記開閉扉とするか、前記開閉扉のみとするかは、上述した不正開施錠検知機構の配置を変えることにより容易に実現できるものであり、上述の第3実施例においてどちらの不正開施錠を検知する構成とするかは選択的事項であるとともに、前記不正開施錠検知機構を前記第1実施例、第2実施例、および第4実施例に適用することも出来る。
外枠と、前記外枠に対して揺動自在に付設された開閉扉および遊技盤本体と、前記開閉扉またはおよび前記遊技盤の開閉動作を支持するヒンジ部を備えたパチンコ遊技機において、前記開閉扉の開放動作または閉鎖動作の一方の開放動作に選択的に連動して移動位置に移動する移動部材と、前記移動部材の位置によって、前記開閉扉の開放動作を報知する報知部材および移動した前記移動部材の位置を定位置に復帰させる復帰手段とから成り、電源が供給されていない夜間における前記開閉扉またはおよび遊技盤本体の不正開閉および制御基板の不正改造を精確に検知するとともに、翌朝電源投入後に制御基板の不正改造に対する処置を可能にして、前記移動部材を定位置に復帰させるという用途にも適用できる。
本発明の第1実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉を開放した時の斜視図である。
本第1実施例のパチンコ遊技機において、移動部材、移動機構、復帰手段を示す部分拡大斜視図である。
本第1実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の開放前の状態、開放状態および閉鎖状態における要部である移動部材、移動機構、復帰手段を示す部分拡大平面図である。
本第1実施例のパチンコ遊技機において、開放前および開放後の要部である移動部材、移動機構、復帰手段を示す部分拡大側面図である。
本第1実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉、押圧部材、包囲部材を示す部分拡大平面図である。
本発明の第2実施例のパチンコ遊技機において、遊技盤本体が閉鎖されている状態を示す部分拡大断面図である。
本2実施例のパチンコ遊技機において、遊技盤本体が開放されている状態を示す部分拡大断面図である。
本2実施例のパチンコ遊技機において、遊技盤本体が再び閉鎖された状態を示す部分拡大断面図である。
本第2実施例のパチンコ遊技機において、第1の移動部材の他端を示す部分拡大平面図および側面図である。
本第1実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の電子ロック機構、電子ロック機構のロック状態を検知する電子ロック検知手段を示す部分拡大背面図である。
本発明の第3実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の鍵の施錠時における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
本第3実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の鍵の開錠途中における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
本第3実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の鍵の開錠後における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
本第3実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の鍵の開錠後再び施錠された後における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
本発明の第4実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の閉鎖時における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
本第4実施例のパチンコ遊技機において、開閉扉の開放動作時における移動部材周辺の部材の位置関係を示す部分拡大斜視図である。
従来の第1の遊技機において、ソレノイドにより移動させて下扉の閉動作を阻止する前記移動部材を示す部分断面図である。
従来の第2の遊技機において、レールに移動可能に取り付けられ、扉が開放されると移動する扉開放センサを示す部分断面図である。
符号の説明
1 移動部材
3 復帰手段
4 報知部材
9 開閉扉
100 遊技盤本体
101 枠体
109 包囲部材