JP2010028037A - 軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル - Google Patents

軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル Download PDF

Info

Publication number
JP2010028037A
JP2010028037A JP2008191110A JP2008191110A JP2010028037A JP 2010028037 A JP2010028037 A JP 2010028037A JP 2008191110 A JP2008191110 A JP 2008191110A JP 2008191110 A JP2008191110 A JP 2008191110A JP 2010028037 A JP2010028037 A JP 2010028037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft magnetic
ribbon
magnetic ribbon
magnetic core
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008191110A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Bingo
雅樹 備後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON S M T KK
Original Assignee
NIPPON S M T KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON S M T KK filed Critical NIPPON S M T KK
Priority to JP2008191110A priority Critical patent/JP2010028037A/ja
Publication of JP2010028037A publication Critical patent/JP2010028037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

【課題】良好な軟磁気特性をもつ幅広の薄帯を得て、これを用いて大型の磁心を製造する。
【解決手段】ここで製造される軟磁性薄帯の組成は、Fe100−b−c−d−eNbCu(0≦b≦10.0、0.5≦c≦25.0、0<d≦5.0、0<e≦1.5)で表される。この軟磁性薄帯を製造するに際しては、これを構成するリン(P)の原料として、燐化鉄(FeP)が用いられる。これを用いて製造された母材料(インゴット)の溶湯から、単ロール液体冷却法によってこの軟磁性薄帯が製造される。
【選択図】なし

Description

本発明は、軟磁性特性をもつ合金からなる軟磁性薄帯、及びその製造方法に関する。また、この軟磁性薄帯を用いて製造された磁心、及びこれを用いコイルに関する。
トランスやモータ等に用いられる各種のコイルにおいては、良好な軟磁性特性をもつ磁心が用いられる。磁心の材料となる軟磁性材料には、透磁率が高いこと、飽和磁束密度が高いこと、磁心損失が小さいこと等が要求される。また、容易に磁心となる形状、例えばU字型の形状とすることができることも要求される。
ところが、実際には上記のすべての要求を満たす材料を得ることは困難である。例えば、Co基アモルファス合金は10000以上の高い比透磁率をもつが、飽和磁束密度は1.0T以下であり、珪素鋼は2.0T程度の高い飽和磁束密度をもつが、比透磁率が4000以下と小さい。従って、飽和磁束密度が1.3T以上でありかつ比透磁率が10000以上である軟磁性材料を得ることは一般には困難であった。
これに対し、特許文献1において、組成式が(Fe1−a100−b−c−d−e−f−g−hM’CuM’’M’’’(ここで、MはCu、Niのうち少なくとも1種、M’はNb、W、Ta、Zr、Hf、Ti、Moのうち少なくとも1種、M’’はV、Cr、Mn、Al、白金族元素、Sc、Y、希土類元素、Au、Zn、Sn、Re、Agのうち少なくとも1種、M’’’はC、Ge、Sb、In、As、Beのうち少なくとも1種、XはSi、Alのうち少なくとも1種、a、b、c、d、e、f、g、hはそれぞれ、0≦a≦0.5、0≦b≦10、0.5≦c≦25、0<d≦5、0<e≦1.5、0≦f≦2、0≦g≦3、0≦h≦6)で示され、単ロール液体急冷法等によって形成された軟磁性薄帯においては、1.4T以上の飽和磁束密度、10000以上の比透磁率が得られることが示された。単ロール液体冷却法は、この組成の材料からなる溶湯を回転するロールに射出し、溶湯が急冷されることによって形成された帯状の薄帯を容易に得る技術である。
また、この薄帯は靱性が高く、折り曲げて使うことが容易であるため、磁心の形態等、様々な形態として用いることができる。従って、これを巻回することによって磁心の形態とすることができる。上記の飽和磁束密度、比透磁率をもつことに加え、この磁心における磁心損失を0.15W/kg以下と小さくすることができるため、この軟磁性薄帯を用いて特に良好な特性の磁心を製造することができる。
特開2006−40906号公報
しかしながら、例えばトランス等に用いる磁心の大きさとしては、例えば内径が5mm程度以上、外径が7mm程度以上の大きさで厚さが5mm程度以上のものが必要になる。すなわち、薄帯をこの大きさとなるべく巻回してこの磁心を製造することが必要になる。
これに対して、特許文献1に記載の薄帯を単ロール液体冷却法で得る場合、その幅を大きくすることができず、1mm程度の幅の薄帯しか得ることができなかった。従って、実際にはこの薄帯を用いて大きなサイズの磁心を製造することは困難であった。
すなわち、良好な軟磁気特性をもつ幅広の薄帯を得ることは困難であり、これを用いて大型の磁心を製造することは困難であった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の軟磁性薄帯の製造方法は、組成式Fe100−b−c−d−eNbCu(ここで、0≦b≦10.0、0.5≦c≦25.0、0<d≦5.0、0<e≦1.5)で表される軟磁性薄帯の製造方法であって、Fe、Nb、B、Cuの原材料にP原料となるFePを混合して溶融して固化させたインゴットを作成し、前記インゴットを溶融させた溶湯を回転するローラ上に噴出して急冷させる単ロール液体急冷法によって前記軟磁性薄帯を得ることを特徴とする。
本発明の軟磁性薄帯の製造方法において、前記単ロール液体急冷法は大気中で行われることを特徴とする。
本発明の軟磁性薄帯の製造方法において、b≦7.0、c≧8.0の範囲であることを特徴とする。
本発明の軟磁性薄帯の製造方法において、前記急冷後の軟磁性薄帯に非酸化雰囲気中でα−Feの結晶化温度よりも高い温度で熱処理を行うことを特徴とする。
本発明の軟磁性薄帯は、前記軟磁性薄帯の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明の軟磁性薄帯は、平均粒径が50nm以下の範囲のα−Feからなる粒子が分散していることを特徴とする。
本発明の磁心は、前記軟磁性薄帯が巻回されて形成されたことを特徴とする。
本発明の磁心は、軟磁性薄帯が積層されて形成されたことを特徴とする。
本発明のコイルは、前記磁心が用いられたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、良好な軟磁気特性をもつ幅広の薄帯を得ることができ、これを用いて大型の磁心を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態となる軟磁性薄帯の製造方法について説明する。ここで製造される軟磁性薄帯の組成は、Fe100−b−c−d−eNbCu(0≦b≦10.0、0.5≦c≦25.0、0<d≦5.0、0<e≦1.5)で表され、この組成式は特許文献1に記載の軟磁性薄帯と同様である。従って、この軟磁性薄帯においては、1.4T以上の飽和磁束密度及び10000以上の比透磁率が得られる。
ここで、この軟磁性薄帯を製造するに際しては、これを構成するリン(P)の原料として、燐化鉄(FeP)が用いられる。これを用いて製造された母材料(インゴット)の溶湯から、単ロール液体冷却法によってこの軟磁性薄帯が製造される。FePは、常温で固体であり融点が1100℃である化合物であり、その粉末を用いることができる。
以下、この製造方法につき説明する。
まず、溶湯の材料として、Fe粉末(純度99.9%)、Nb粉末(純度99.9%)、B粉末(純度99.5%)、Cu粉末(純度99.99%)と、FeP粉末(純度99.5%)を所定の量だけ秤量し、混合する。あるいは、粉末材料の代わりに、所望の重量のブロックを用いることができる。ここで、FeはFe粉末とFeP粉末の両方に含まれているため、これらの総量が所定の値になるべく設定される。P組成はFePのみによって決まる。
これらの混合物を、アーク溶解炉内の銅受皿(陽極)にセットする。アーク溶解炉内は真空引きできる構成とされ、その圧力が1×10−3Pa以下まで減圧される。その後,Arガスを導入してその圧力を0.035MPaとし、近接した陰極との間でアーク放電を発生させることによって加熱して混合物を溶融させる。その後、混合物が溶融された後に再び固化してインゴットが作成される。インゴット中の偏析を抑制して組成分布を均一化するために、試料を反転させて再溶解、固化を複数回繰り返すことが好ましい。また、雰囲気中の酸素を除去すれば、インゴット中において酸化物が形成されることがないため、混合物の溶融の前に予めTiゲッターを用いることによって、雰囲気中の酸素を吸収させることが好ましい。このインゴットにおける欠損率(%)を(100−(溶融後重量/溶融前重量)×100)で定義した場合、欠損率を0.1%以下とすることができる。すなわち、インゴットにおける組成を秤量時の組成とほぼ等しくすることができる。
このインゴットが適度な大きさに加工され、単ロール液体急冷法によって薄帯が製造される。ここでは、 図1に示す構成の単ロール液体急冷装置10中の真空チャンバ11中に設置された石英ノズル12中に導入される。石英ノズル12の先端付近には、高周波印加コイル13が設けられ、これに高周波電流が流されることによって高周波加熱が行われインゴットが溶融されて溶湯となる。石英ノズル12には図中右側におけるArガス導入口14からArガスが導入され、その圧力によってこの溶湯が石英ノズル12の先端の開口部から噴出する。真空チャンバ11内は排気口15から真空ポンプで排気され、減圧雰囲気とすることができる。この場合、噴出した溶湯が凝固する際に酸化されることがない。ただし、後述するように、本実施の形態の軟磁性薄帯は、これを大気中で製造することも可能である。
石英ノズル12の先端から噴出して落下した溶湯は回転する銅製のローラ16の表面に達し、その回転方向に沿って射出されると同時に急冷されて凝固し、薄帯20が得られる。その後、リークバルブ17を開けることによって真空チャンバ11内は大気圧となり、製造された薄帯20が取り出される。薄帯の幅、厚さは石英ノズル12先端部の開口の大きさ(幅)、ローラ16の回転数、石英ノズル12先端とローラ16との間隔、Arガス導入口14に導入されたArガス圧等で決まる。例えば、石英ノズル12先端の開口部を0.7mm×0.3mmとし、ロール回転数を4000rpm、石英ノズル12先端とローラ16との間隔を0.2mm、Arガス圧を60kPaとした場合に、薄帯の幅を1mm、厚さを20μm程度とすることができる。
ここで、Pの原料としてFePを用いた場合には、この幅を5mmよりも大きくすることができる。一方、他の材料、例えばFe−P合金(P:25.1mass%)を用いた場合には、最大1mmの幅の薄帯しか製造することができない。この理由は、FeとPを、合金ではなく化合物であるFePの形態とした方が、薄帯を製造する際の障害となる不純物の量が少なくなるためであると考えられる。従って、FePを用いた場合に、特に幅の広い薄帯を得ることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る軟磁性薄帯においては、図1の構成の単ロール液体急冷装置10において、減圧雰囲気中だけではなく、大気中でも幅が5mmよりも広いものを形成することができる。この場合には、真空ポンプによる排気が不要となるため、その製造工程に要する時間の短縮化が図れ、より製造コストを低減することができる。
ここで、溶湯が急冷されるため、一般にはこの薄帯は非晶質となる。特許文献1に記載されるように、α−Fe結晶相をもつナノ粒子がこの非晶質相に分散させた構造の方が軟磁気特性が向上するため、この薄帯に対して熱処理を行う。この熱処理はα−Feの結晶化温度以上、例えば650℃の温度で行う。この処理においても、酸化を抑制するために、雰囲気を5×10−4Pa以下の圧力とし、昇温速度は180℃/min程度、保持時間を300s程度とする。なお、この薄帯を用いて磁心を形成する際には、磁心の形態とした後でこの処理を行うこともできる。このナノ粒子の平均粒径を50nm以下とすることができる。
以上の製造方法によって、非晶質中にα−Fe粒子が分散された軟磁性薄帯が得られる。この軟磁性薄帯の平均組成をFe100−b−c−d−eNbCu(0<b≦10、0.5≦c≦25、0<d≦5、0<e≦1.5)とすることができる。この軟磁性薄帯においては、特許文献1に記載されたように、1.4T以上の飽和磁束密度、10000以上の比透磁率が得られる。
また、特許文献1に記載されるように、この軟磁性薄帯は、高い靱性をもち、折り曲げて使用することができるため、特に、FeP以外の原料を用いた場合には幅の小さな薄帯しか製造できないために大型の磁心を製造することが困難であるのに対して、幅が広い薄帯ができるため、これを用いて大型の磁心を製造することができる。この際、この軟磁性薄帯を巻回した形態で磁心とすることができる。また、巻回する他に、単純に積層することによっても同様に磁心とすることもできる。これらの磁心においては、特許文献1に記載されるように、1.4T以上の飽和磁束密度、10000以上の比透磁率が得られる。この磁心を用いてコイルを製造することができる。なお、この際に軟磁性薄帯の表面に絶縁層を形成して巻回又は積層した形態で磁心とすることもできる。
なお、Fe、Nb、B、Cuの原材料における形態は、上記のインゴットが形成でき、かつ上記の磁気特性が得られる限りにおいて任意である。FeにNb、B、Cu、P以外の元素が添加される場合も同様である。
以下、上記の製造方法の具体的な実施例につき説明する。まず、FePを用いて様々な組成の母材料(インゴット)を上記の通り、アーク溶解炉を用いて製造した。まず、上記の組成範囲内である各種のインゴットを、前記のアーク溶解炉をP原料としてFePを用いて作成した。作成したインゴットの組成及び原材料の重量を表1、2に示す。実施例1〜16の組成範囲において、均一なインゴットが製造できることが確認された。
上記の全ての母材料を用いて、単ロール液体急冷法によって幅5mm、板厚20μmの軟磁性薄帯が製造できることが確認された。すなわち、上記の組成をもつ幅5mmの軟磁性薄帯が製造できることが確認された。
次に、本発明の実施例である幅5mmの薄帯(実施例17、18)と、P原料としてFePの代わりにFe−P合金(P:25.1mass%)を用いて製造した幅1mmの実施例18と同一組成の薄帯(比較例1)と、P、Cuを含まない薄帯(比較例2)を用いて磁心を作成した。
ここでは、得られた薄帯(厚さ20μm)をロール芯に巻回して外径7.0mm、内径5.0mmのトロイダル状の磁心とし、この磁心に対して5.0×10−4Pa以下の圧力で650℃の熱処理を行った。ここで、650℃の温度の保持時間は300s、昇温速度は180℃/minとした。
以上により得られた磁心にコイルを巻回してインピーダンスアナライザによってそのインダクタンスを測定することにより、0.4A/mの磁界下、50Hz〜10MHzの周波数における比透磁率を測定した。飽和磁束密度は、交流B−Hアナライザを用いて10Hz、印加磁界800A/mで測定した。
また、上記の熱処理後の薄帯について、CuKα線(波長0.154nm)を用いたX線回折を行ったところ、α−Feの結晶相のピークが確認できた。この(110)面のピークの半値幅から、α−Fe粒子の平均粒径DをScherrerの式D=0.9×λ/B/cosθ(λ:X線波長=0.154nm、Bビークの半値幅、θ:回折角度)から求めた。
以上の測定結果を表3に示す。
この結果より、FePを原材料に用いた実施例の幅5mmの薄帯においては、幅が1mmである比較例の薄帯と同様の良好な磁気特性をもつことが確認できる。すなわち、特許文献1に記載の軟磁性薄帯と同様に、実施例の薄帯においては、10000以上の高い比透磁率、1.4T以上の高い飽和磁束密度が得られる。この際、この特性を5mm以上の幅の薄帯において得ることができる。
また、実施例17、18と比較例1の試料について、同一インゴットを用いて、幅を1mm、5mm、14mm、厚さ20μmの薄帯を、ノズルのみを変え、他の条件を同一にして製造し、連続薄帯が製造できるか否かを調べた。ここで、幅5mmの薄帯を製造する際のノズルの開口は5mm×0.3mm、幅14mmの場合は14mm×0.3mmとした。その結果を表4に示す。
この結果より、比較例1では5mm幅の薄帯が製造できなかったのに対して、FePを用いた実施例17、18においては少なくとも幅が5mm以上、特に実施例17においては幅が14mmの薄帯を製造できることが確認された。
次に、実施例のインゴットを用いて、大気中で単ロール液体急冷法を行い、幅5mmの薄帯を製造し、製造された薄帯の状況を調べた。ここでは特に、大気中での薄帯の製造しやすさという観点から、連続薄帯ができたかどうか、製造された薄帯における酸化の状況、薄帯製造におけるノズルの状況の3点について調べた。その結果を各種の組成について調べた結果を表5に示す。ここで、「連続薄帯の製造」において、○は5mm幅の薄帯が製造された場合を示し、×はこれができなかった場合を示す。「薄体表面の酸化」において、○は、大気中においても酸化していない薄帯が得られたことを示し、△は表面のみに酸化が見られたことを示し、×は全体が酸化されたことを示す。「ノズルの状況」においては、◎は薄帯製造後のノズルにおいてスラグが発生せず、ノズルの再利用が可能であった場合を示し、○はスラグが発生したが、その量が微量であったためにノズルの再利用が可能であった場合を示し、×は多量のスラグが発生し、ノズルの再利用が不可であった場合を示す。
この結果より、特に、bを7.0以下、cを8.0以上とした場合に、大気中においても良好な状態で幅が5mm以上の軟磁性薄帯が製造できることが確認された。
本発明の実施の形態の製造方法において用いられる単ロール液体急冷装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 単ロール液体急冷装置
11 真空チャンバ
12 石英ノズル
13 高周波印加コイル
14 Arガス導入口
15 排気口
16 ローラ
17 リークバルブ
20 薄帯

Claims (9)

  1. 組成式Fe100−b−c−d−eNbCu(ここで、0≦b≦10.0、0.5≦c≦25.0、0<d≦5.0、0<e≦1.5)で表される軟磁性薄帯の製造方法であって、
    Fe、Nb、B、Cuの原材料にP原料となるFePを混合して溶融して固化させたインゴットを作成し、
    前記インゴットを溶融させた溶湯を回転するローラ上に噴出して急冷させる単ロール液体急冷法によって前記軟磁性薄帯を得ることを特徴とする軟磁性薄帯の製造方法。
  2. 前記単ロール液体急冷法は大気中で行われることを特徴とする請求項1に記載の軟磁性薄帯の製造方法。
  3. b≦7.0、c≧8.0の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の軟磁性薄帯の製造方法。
  4. 前記急冷後の軟磁性薄帯に非酸化雰囲気中でα−Feの結晶化温度よりも高い温度で熱処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の軟磁性薄帯の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の軟磁性薄帯の製造方法によって製造されたことを特徴とする軟磁性薄帯。
  6. 平均粒径が50nm以下の範囲のα−Feからなる粒子が分散していることを特徴とする請求項5に記載の軟磁性薄帯。
  7. 請求項5又は6に記載の軟磁性薄帯が巻回されて形成されたことを特徴とする磁心。
  8. 請求項5又は6に記載の軟磁性薄帯が積層されて形成されたことを特徴とする磁心。
  9. 請求項7又は8に記載の磁心が用いられたことを特徴とするコイル。
JP2008191110A 2008-07-24 2008-07-24 軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル Pending JP2010028037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191110A JP2010028037A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008191110A JP2010028037A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010028037A true JP2010028037A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41733546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008191110A Pending JP2010028037A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 軟磁性薄帯及びその製造方法、これを用いた磁心、コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010028037A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103198914A (zh) * 2013-04-18 2013-07-10 北矿磁材科技股份有限公司 一种低铌含量高饱和磁感软磁材料及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103198914A (zh) * 2013-04-18 2013-07-10 北矿磁材科技股份有限公司 一种低铌含量高饱和磁感软磁材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6181346B2 (ja) 合金組成物、Fe基ナノ結晶合金及びその製造方法、並びに磁性部品
JP5182601B2 (ja) 非晶質合金薄帯、ナノ結晶軟磁性合金ならびにナノ結晶軟磁性合金からなる磁心
JP4169074B2 (ja) 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP6123790B2 (ja) アモルファス合金薄帯
JP5916983B2 (ja) 合金組成物、Fe基ナノ結晶合金及びその製造方法、並びに磁性部品
JP2008231463A (ja) Fe基軟磁性合金、アモルファス合金薄帯、および磁性部品
JP2018167298A (ja) Fe−Si−B系ナノ結晶合金の製造方法
JP3594123B2 (ja) 合金薄帯並びにそれを用いた部材、及びその製造方法
JP2009263775A (ja) 非晶質合金薄帯、ナノ結晶軟磁性合金、磁心、ならびにナノ結晶軟磁性合金の製造方法
JP2009108415A (ja) アモルファス合金組成物
JP2018123424A (ja) 軟磁気特性に優れたFe系非晶質合金及びFe系非晶質合金薄帯
JP2010229466A (ja) ナノ結晶軟磁性合金ならびに磁心
WO2016121950A1 (ja) 磁性体粉末とその製造方法、及び磁心コアとその製造方法、並びにコイル部品、及びモータ
JP2018103211A (ja) 希土類−遷移金属系強磁性合金の製造方法および希土類−遷移金属系強磁性合金
JP2018083984A (ja) 軟磁気特性に優れたFe系非晶質合金およびFe系非晶質合金薄帯
JP2008231534A (ja) 軟磁性薄帯、磁心、および磁性部品
WO2016121951A1 (ja) 磁性体粉末とその製造方法、及び磁心コアとその製造方法、並びにコイル部品、及びモータ
JP2003213331A (ja) Fe基軟磁性合金の製造方法及びFe基軟磁性合金
WO2013051729A1 (ja) Fe基初期超微結晶合金薄帯及び磁性部品
WO2013018751A1 (ja) 希土類焼結磁石用原料合金鋳片及びその製造方法
JP2004353090A (ja) 合金薄帯並びにそれを用いた部材
JP2010182827A (ja) 高保磁力NdFeBGa磁石の製造法
JP6601139B2 (ja) 軟磁気特性に優れたFe系非晶質合金及びFe系非晶質合金薄帯
JP6160784B2 (ja) アモルファス合金リボンおよびその製造方法
JP2001295005A (ja) ナノ結晶軟磁性合金用Fe基アモルファス合金薄帯及び磁性部品