JP2010027988A - 倣い装置 - Google Patents

倣い装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010027988A
JP2010027988A JP2008190247A JP2008190247A JP2010027988A JP 2010027988 A JP2010027988 A JP 2010027988A JP 2008190247 A JP2008190247 A JP 2008190247A JP 2008190247 A JP2008190247 A JP 2008190247A JP 2010027988 A JP2010027988 A JP 2010027988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
movable
rod
axis
side member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008190247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5053949B2 (ja
Inventor
Hidekazu Ito
秀和 伊藤
Shigeru Hayashimoto
茂 林本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2008190247A priority Critical patent/JP5053949B2/ja
Publication of JP2010027988A publication Critical patent/JP2010027988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5053949B2 publication Critical patent/JP5053949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)

Abstract

【課題】回り止め機構を構成する各部材に高い寸法精度を必要とせずに、位置決め精度の高精度化を図ること。
【解決手段】倣い装置11は、基台12と、球面テーブル14と、可動ステージ15とを備えている。倣い装置11は、第1端部としてのピストン部24が基台12内に設けられた圧力作用室25に配設されるとともに第2端部38が収容室41に収容されたピストンロッド13を備えている。そして、ピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15とは、回り止め機構16によって接続されている。回り止め機構16は、ピストンロッド13の第2端部38に装着された第1受け板42と、第1受け板42を第2受け板43に近づくように付勢して、ピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15とを接続状態にする磁石モジュール44と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、倣い装置に関する。
例えば、ダイシングされた半導体チップをダイ・ボンディング装置のリードフレーム上に搬送するチップマウンタ等に用いられる倣い装置がある。この倣い装置は、凹状半球面を有する基台に、凸状半球面を有する揺動体が同一平面において互いに直交するX軸及びY軸を中心に回動可能に支持されている。そして、半導体チップの特定面に、凸状及び凹状半球面の曲率中心にある揺動体のワーク倣い面を当接させると、揺動体のワーク倣い面が半導体チップの特定面に合わせて傾動する。これにより、揺動体のワーク倣い面が半導体チップの特定面に対し平行になる。
ところで、このような倣い装置においては、基台と揺動体との摩擦抵抗が極めて低いため、揺動体はX軸及びY軸周りのみならず、X軸及びY軸を含む平面に対して直交するZ軸周りにも回動してしまう。その結果、位置決め精度(例えば、半導体チップを実装する際には、その実装に伴う精度)を低下させてしまう虞があった。そこで、本出願人は、倣い装置において揺動体のZ軸周りの回動を規制する装置(回り止め装置)を提案した(特許文献1参照)。特許文献1の倣い装置は、揺動体の切り欠き部分に設けられたリング状部材(球面ベース)に第1溝部と第2溝部を形成し、その第1溝部と第2溝部に支持部材を係合させることにより、揺動体がZ軸周りに回動することを規制している。
また、本出願人は、その他に揺動体のZ軸周りの回動を規制する装置として、基台に球面ベースとサイドプレートとを装着し、球面ベースに回り止めリングを装着した倣い装置も提案している(特許文献2参照。)。特許文献2に記載の倣い装置では、球面ベースに設けられた回動規制ピンを回り止めリングのピン挿入孔に係合するとともにサイドプレートに設けられた回動規制ピンを回り止めリングのピン挿入孔に係合して、球面ベースのZ軸の軸線周りへの回動を規制する。
特開2002−76030 特開2007−27516
ところで、近時においては、位置決め精度のさらなる高精度化が要求されており、この高精度化の要求に応えるためには、回り止めの精度を上げる必要がある(例えば、±0.1°以下)。しかし、回り止め精度を上げるために、特許文献1の回り止め装置では、第1,第2溝部と支持部材との間の摺動隙間を小さく設定しなければならないため、高精度な精密加工を施さなければならない。
また、特許文献2に記載の倣い装置では、球面ベースの回動規制ピン及びサイドプレートの回動規制ピンと回り止めリングのピン挿入孔とのかみ込みを防止するため、回動規制ピンの接触面を球面に加工しなければならない。そして、この回動規制ピンの接触面に対する球面加工には高い寸法精度が要求される。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回り止め機構を構成する部材に高い寸法精度を必要とせずに、位置決め精度の高精度化を図ることができる倣い装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、凹状半球面及び凸状半球面のいずれか一方を備える固定部材に他方を備える可動部材を揺動可能に設け、前記両部材との間に加圧流体を噴出することによって前記両部材同士を非接触にし、その状態で前記可動部材を対象物に押し付けて平行に倣わせるようにした倣い装置において、第1端部が前記固定部材内に収容されるとともに第2端部が前記可動部材内に収容されたロッド部材と、前記可動部材内に収容され、前記可動部材の揺動を許容するとともに前記可動部材の第1軸周りの回動を規制する回り止め機構と、を備え、前記回り止め機構は、前記第1軸に直交する第2軸方向に配置され、前記可動部材に一体に装着された可動側部材と、前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に配置されるとともに前記ロッド部材の前記第2端部に一体に装着され、前記可動側部材の前記第1軸周りの回動を規制するためのロッド側部材と、前記可動側部材を前記ロッド側部材に近づけるように付勢する付勢手段と、を備え、前記可動側部材は、前記付勢手段によって付勢された状態で前記ロッド側部材と接続されていることを要旨とする。
この発明では、回り止め機構は、可動側部材をロッド側部材に近づくように付勢したうえで可動側部材をロッド側部材に接続することで、可動側部材とロッド部材とを接続することができる。したがって、可動側部材とロッド側部材とをガタがない状態で接続して可動部材の第1軸周りの回動を規制するため、倣い装置の位置決め精度を上げることができる。
そして、可動部材と固定部材との間に加圧流体を噴出させれば可動部材は揺動可能となり、その状態で可動部材を対象物に当接させれば、可動部材は揺動し、可動部材の当接面は対象物の特定面に沿って平行に倣う。この状態で、加圧流体の噴出を停止して、可動部材を揺動不能にすると、可動部材はその当接面が対象物の特定面と平行な状態でロックされる。
また、回り止め機構を構成する各部材を高い寸法精度で製作しなくとも、可動側部材をロッド側部材に近づけるように付勢することで、可動側部材とロッド側部材との間のガタを吸収し、可動部材とロッド部材の第2端部とをガタがない状態で接続できる。したがって、回り止め機構を構成する各部材に精密加工を施す必要がない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記可動側部材及び前記ロッド側部材は、磁性材からなり、前記付勢手段は、前記ロッド側部材と前記可動側部材との間に介装されるとともに磁力によって前記ロッド側部材と前記可動側部材とを吸着する磁石モジュールであることを要旨とする。
この発明では、磁石モジュールによって、可動側部材とロッド側部材とは吸着され、可動側部材は磁石モジュールを介してロッド側部材に近づくように付勢された状態で接続される。そして、ロッド側部材及び可動側部材は、磁石モジュールに沿って移動することは可能であるとともに磁石モジュールと離間する方向に移動することは規制される。すなわち、可動側部材は、第2軸方向に沿って移動可能で、ロッド側部材が第3軸方向に沿って移動可能な状態となる。したがって、可動部材は、第2軸及び第3軸周りの回動が許容されるとともに第1軸周りにおける回動が規制された状態でロッド部材の第2端部に接続される。
また、磁石モジュールの磁力よりも大きな力が可動部材に加えられた場合、磁石モジュールを介したロッド側部材と可動側部材との接続は解除される。したがって、可動部材に過度に力が作用した場合、回り止め機構は可動部材とロッド部材との接続を解除し、回り止め機構が損傷することを回避できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記磁石モジュールは、磁石と、前記磁石を間に挟み前記磁石から発生する磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の磁性材と、を備え、前記一対の磁性材は、前記ロッド側部材及び前記可動側部材と接するように設けられていることを要旨とする。
この発明では、磁性材によって磁石から発生する磁束の磁路が構成され、磁束が磁性材を通って可動側部材及びロッド側部材に作用する。したがって、同じ大きさの磁束を発生させる磁石を用いる場合に、磁性材を設けた方が磁性材を設けない場合に比べて、可動側部材及びロッド部材に対してより多くの磁束を作用させることができ、可動側部材及びロッド側部材に作用させる吸着力を大きくすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記磁石モジュールは、前記ロッド側部材を吸着するために設けられた第1磁石と、前記第1磁石を間に挟んだ状態で前記ロッド側部材と接するとともに前記第1磁石から発生した磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の第1磁性材と、前記可動側部材を吸着するために設けられた第2磁石と、前記第2磁石を間に挟んだ状態で前記可動側部材と接するとともに前記第2磁石から発生した磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の第2磁性材と、前記第1磁石及び前記第1磁性材と前記第2磁石及び前記第2磁性材との間に介在する非磁性材と、を備えたことを要旨とする。
この発明では、第1磁性材によって第1磁石から発生する磁束の磁路が構成され、磁束が第1磁性材を通ってロッド側部材に作用する。また、第2磁性材によって第2磁石から発生する磁束の磁路が構成され、磁束が第2磁性材を通って可動側部材に作用する。したがって、第1磁性材及び第2磁性材を設けた方が第1磁性材及び第2磁性材を設けない場合に比べて、可動側部材及びロッド部材に対してより多くの磁束を作用させることができ、可動側部材及びロッド側部材に作用させる吸着力を大きくすることができる。
また、ロッド側部材は第1磁石によって吸着され、可動側部材は第2磁石によって吸着される。したがって、ロッド側部材及び可動側部材には、それぞれ別の磁石の磁力を作用させて、ロッド側部材と可動側部材とを接続することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記磁石モジュールは、前記ロッド部材側に設けられるとともに非磁性体に第1磁石が一対埋設されてなる第1磁石ホルダと、前記可動部材側に設けられるとともに非磁性体に第2磁石が一対埋設されてなる第2磁石ホルダと、を備え、前記第1磁石ホルダは、前記第1磁石が前記ロッド側部材と接する状態で前記ロッド側部材と平行に配設され、前記第2磁石ホルダは、前記第2磁石が前記可動側部材と接する状態で前記可動側部材と平行に配設されていることを要旨とする。
この発明では、第1磁石ホルダに対して第1磁石の磁力よりも大きな力が加えられた場合、第1磁石ホルダと第1部材との吸着が外れることで、可動部材とロッド部材との接続が解除される。また、第2磁石ホルダに対して第2磁石の磁力よりも大きな力が加えられた場合、第2磁石ホルダと第2部材との吸着が外れることで、可動部材とロッド部材との接続が解除される。したがって、可動部材に過度に力が作用した場合、回り止め機構は可動部材とロッド部材との接続を解除することで、回り止め機構の損傷を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回り止め機構は、第1係合溝部及び第2係合溝部が設けられるとともに、前記第2端部を包囲するように配置された回り止めリングをさらに備え、前記可動側部材は、前記可動部材と、前記ロッド部材の前記第2端部と、前記第1係合溝部と、に挿通された第1回り止めピンであり、前記ロッド側部材は、前記ロッド部材の前記第2端部と、前記第2係合溝部と、に挿通された第2回り止めピンであり、前記付勢手段は、前記第1回り止めピンを前記第1軸周りに付勢することを要旨とする。
この発明では、付勢手段が第1回り止めピンを第1係合溝部に押し付けると、それに伴って、回り止めリングの第2係合溝部は、ロッド部材の第2端部に固着されている第2回り止めピンに押し付けられる。その結果、第1回り止めピンと回り止めリングの第1係合溝部との間、及び第2回り止めピンと回り止めリングの第2係合溝部との間にガタがない状態で、第1回り止めピンと第2回り止めピンとは接続される。そのため、ロッド部材と可動部材とはガタがない状態で第1軸回りの回動が規制されたうえで接続される。したがって、倣い装置の位置決め精度を上げることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記ロッド部材の前記第1端部は、前記固定部材内に設けられた圧力作用室に配設されるピストン部であり、前記ロッド部材は、前記圧力作用室に対する作動流体の給排によって、前記可動部材を前記固定部材に押し付けて前記可動部材を揺動不能にロックするロック位置、及び押し付けずに前記可動部材を揺動可能にするロック解除位置に移行可能に構成され、前記固定部材内には、前記ロッド部材が前記ロック解除位置となったときに、前記ロッド部材の前記第1軸周りにおける回動を規制するロック機構が設けられていることを要旨とする。
この発明では、圧力作用室に対するエアの給排を行ったロッド部材をロック解除位置に移行させ、その状態で可動部材を対象物に当接させれば、可動部材は揺動し、可動部材の当接面は対象物の特定面に沿って平行に倣う。また、この状態で、圧力作用室に対するエアの給排を行い、ロッド部材をロック位置に移行させると、可動部材は揺動不能になり、可動部材の当接面が対象物の特定面と平行な状態で可動部材をロックできる。
また、ロッド部材自体の寸法精度が低く、第1軸周りにおいてロッド部材にガタがあっても、ロック機構を設けることで、ロッド部材がロック解除位置にあるときに、ロッド部材が第1軸周りに回動することを規制できる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記ロック機構は、前記ピストン部の端面に設けられた溝部と、前記溝部と対向するように前記固定部材内に収容され、前記ロッド部材が前記ロック解除位置となったときに前記溝部と係合する球と、によって構成されていることを要旨とする。
この発明では、ロッド部材がロック解除位置に移行したときには、球と溝部とが係合することで、ロッド部材の第1軸周りの回転を規制することができる。そして、ロッド部材に対して第1軸周りに過大な力が作用したときには、球が溝部を乗り越えることで、球と溝部との係合が解除される。したがって、過大な力がロッド部材に作用した場合には、ロック機構は、ロッド部材に対する回転の規制を解除するため、倣い装置の損傷を抑制できる。
本発明によれば、回り止め機構を構成する各部材に高い寸法精度を必要とせずに、位置決め精度の高精度化を図ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
なお、以下の説明では、倣い装置11の上下(鉛直)方向をZ軸(第1軸)方向とし、このZ軸方向に対して直交し、かつ同一水平面上において互いに直交する方向をX軸(第2軸)方向及びY軸(第3軸)方向とする。
図1に示すように、倣い装置11は、基台(固定部材)12と、非磁性材料からなるロッド部材としてのピストンロッド13と、球面テーブル(可動部材)14と、可動ステージ(可動部材)15と、ピストンロッド13と可動ステージ15との間に介装された回り止め機構16と、を備えている。
図2(a)に示すように、基台12はその外郭が円筒形状のボディ17によって構成されるとともに、その一方の開口部は円板形状のカバー18によって閉塞されている。カバー18は複数のボルト19によってボディ17に固着されるとともに、その外周部にOリング20が装着されている。
ボディ17にはその内周部に環状の壁部21が形成されている。そして、壁部21の中央部には、ピストンロッド13のロッド部22が挿通されている。ピストンロッド13のロッド部22は、Z軸方向に延びた状態で軸受部材RによってZ軸方向に摺動可能に支持されている。また、ロッド部22には、その端部にボルト23によってピストンロッド13の第1端部としてのピストン部24が締結固定されている。
ピストン部24は、カバー18と壁部21との間に収容されている。ピストン部24は、ボディ17内周部に摺動可能な状態で収容されるとともに、壁部21との間に圧力作用室25を区画している。なお、ピストン部24の外周部とボディ17の内周部との間は、ピストン部24の外周部に装着された環状のパッキン26によってシールされている。また、ロッド部22と壁部21の内周部21aとの間は、環状のシール材27によってシールされている。また、ピストン部24とカバー18との間には、圧力作用室25の容積を小さくさせる方向にピストン部24を付勢する複数のばね28が介装されている。圧力作用室25は、ボディ17に設けられている図示しないロック用エアポートと連通している。そして、ロック用エアポートは、図示しない圧力供給源に接続されている。
壁部21には圧力作用室25側の面に、凹部30が形成されている。凹部30はZ軸周りにおいて等間隔に3つ設けられるとともに、各凹部30に一つずつ鋼球29が固定されている。図2(b)に示すように、鋼球29は圧力作用室25側に面するピストン部24の端面24aに形成された溝部31と係合可能に構成されている。溝部31は、ピストン部24の周方向に沿った断面形状がV字型となるように形成されている。ロック機構は、溝部31と鋼球29とによって構成されている。
一方、図2(a)に示すように、ボディ17にはカバー18が取り付けられている側とは反対側の端部に、環状の凹部32が形成されている。そして、凹部32には円環状の多孔質材33が装着されている。多孔質材33には、凹部32の底部に接している端面33aにエア通路33bが形成されている。エア通路33bはボディ17に設けられた図示しないエアポートと連通している。エアポートは図示しない圧力供給源に接続されるとともに、その圧力供給源から加圧流体としてのエアをエア通路33bを介して多孔質材33に供給するようになっている。また、多孔質材33には図示しない真空引き用溝が形成されるとともに、真空引き用溝はボディ17に設けられた図示しない真空引き用ポートと連通している。また、ボディ17において、多孔質材33よりも内側には多孔質材33と同心状に配置された環状の磁石(永久磁石)34が設けられるとともに、多孔質材33の球面テーブル14側の端面は、凹状半球面35として構成されている。そして、凹状半球面35上には球面テーブル14に形成された凸状半球面36と係合する状態で、球面テーブル14が設置されている。ここで、磁石34を収容する空間は、図示しない排気通路を介してボディ17に設けられた図示しない排気ポートと連通するとともに、凹状半球面35から噴出されたエアを排気するように構成されている。
球面テーブル14は平面視(Z軸方向から見た場合)円形に形成されるとともに、凸状半球面36は凹状半球面35と同一の曲率半径で形成されている。球面テーブル14には凸状半球面36とは反対側の面に平面視円形状の第1凹部37が形成されるとともに、その中央部にピストンロッド13のロッド部22が挿通されている。そして、球面テーブル14には、第1凹部37を覆う状態でボルト39によって可動ステージ15が締結されている。なお、球面テーブル14と可動ステージ15との間には、シール材Fが設けられ、球面テーブル14と可動ステージ15との間をシールしている。そして、可動ステージ15の内側に形成された平面視円形状の第2凹部40と球面テーブル14に形成された第1凹部37とは対向するように設けられるとともに、第1凹部37と第2凹部40とによって収容室41が形成されている。収容室41は、ピストンロッド13の第2端部38を収容している。
第2端部38は、ロッド部22よりも大径で、第1凹部37の径よりも小径となるように形成されている。そして、第2端部38には、その第1凹部37の底部と対向する面に押圧部38aが形成されている。押圧部38aは、図2(a)における下側に突出するように形成されている。そして、ピストンロッド13は、圧力作用室25に作動流体としてのエアが供給されるとともに真空引き用溝が真空引きされた状態では、ピストン部24が圧力作用室25の圧力を受けてばね28に抗してカバー18側に移動することで、ピストンロッド13はロック位置となる。そして、ピストンロッド13がロック位置となったとき、第2端部38の押圧部38aは第1凹部37の底部を押圧し、球面テーブル14の凸状半球面36を凹状半球面35に押し付けるように構成されている。一方、圧力作用室25及び排気ポートが大気開放されエア通路33bに対してエアが供給された状態では、ばね28によって付勢されることでピストンロッド13の第2端部38の押圧部38aが第1凹部37の底部から離間し、球面テーブル14及び可動ステージ15からなる可動部材は揺動可能な状態になる。そして、ピストンロッド13がロック解除位置になったとき、溝部31と鋼球29とが係合することでピストンロッド13は第1軸周りの回動が規制された状態となる。
可動ステージ15は非磁性材料によって構成されるとともに、平面視(Z軸方向から見た場合)円形に形成されている。可動ステージ15には、球面テーブル14に装着される装着面とは反対側の面に、例えば、基板などの対象物の上面(特定面)に半導体チップを圧着するための図示しないツールが装着される。本実施形態の倣い装置11では、その曲率中心がツールの先端面(基板などの対象物の表面)にある。したがって、本実施形態の倣い装置11では、ツールの先端面がワークに当接する面、すなわち、倣い面となる。
そして、収容室41にはピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15とを接続する回り止め機構16が収容されている。図1に示すように、回り止め機構16は、ロッド側部材としての第1受け板42と、可動側部材としての第2受け板43と、磁石モジュール44とから構成されている。
図2(a)及び(c)に示すように、第1受け板42は磁性材(例えば、鉄材)によって構成されるとともに、断面L字状に折曲されている。そして、第1受け板42はX軸方向に平行な状態でボルト45によって第2端部38に締結固定されるとともに、一部をZ軸方向に起立させて被吸着部42aとして構成している。一方、第2受け板43は、可動ステージ15の第2凹部40の底部にY軸方向に平行な状態でボルト46によって締結固定されている。そして、第2受け板43は、X―Y平面において第1受け板42に対して直交配置されている。第2受け板43は、断面L字状に折曲されるとともに一部をZ軸方向に起立させて被吸着部43aとして構成している。被吸着部42aはX軸方向と平行に延びるとともに、被吸着部43aと直交している。そして、被吸着部42aと被吸着部43aとの間に、磁石モジュール44が配置されている。
図2(c)に示すように、磁石モジュール44は、一辺が第1受け板42の被吸着部42aと接するとともに、直交する第2受け板43側の他辺が第2受け板43の被吸着部42aと接する矩形板状の一対の磁性板47,48と、一対の磁性板47,48によって上下に挟まれた円板状の磁石(永久磁石)49とから構成されている。そして、一対の磁性板47,48と磁石49とは、一体に構成されている。
一対の磁性板47,48はそれぞれ鉄材によって形成されるとともに、平面視において磁石49よりも大きな形状となるように形成されている。一対の磁性板47,48は、第1受け板42の被吸着部42a及び第2受け板43の被吸着部42aとの間の摺動抵抗を下げるため表面処理が施されている。また、磁性板47は第2端部38から離間するとともに、磁性板48は第2凹部40の底部に接している(図2(a)参照)。磁石49は一対の磁性板47,48を介して第1受け板42の被吸着部42a及び第2受け板43の被吸着部43aを吸着している。すなわち、一対の磁性板47,48は、磁石49から発生した磁束の磁路となっており、磁石49から発生した磁束は一対の磁性板47,48を通って第1受け板42及び第2受け板43を通るようになっている。第1受け板42の被吸着部42aと第2受け板43の被吸着部43aとは、磁石モジュール44を介して近づけられて間接的に接続されている。
以下、本実施形態における倣い装置11の作用を説明する。
倣い装置11は、例えば、可動ステージ15を基台12よりも下側に配置した状態で用いられる。この状態で排気エアポート及びロック用エアポートは大気開放され、ピストン部24がばね28によって付勢されることで、ピストンロッド13は可動ステージ15側に移動しロック解除位置となる。そして、ピストンロッド13は、その溝部31が鋼球29と係合することで第1軸周りの回動が規制された状態になる。また、同時に、倣い装置11のエアポートから加圧エアが供給されると、エア通路33bを経由して凹状半球面35から加圧エアが噴出される。そして、球面テーブル14及び可動ステージ15は揺動可能な状態になり、基台12と、球面テーブル14との界面に静圧がもたらされ、球面テーブル14は基台12から離間する。それと同時に、球面テーブル14は、磁石49の磁力によって基台12に引き寄せられる。そして、球面テーブル14は、基台12から離れる力と基台12に引き寄せられる力とが釣り合うことにより、凹状半球面35と凸状半球面36とが非接触な状態で回動可能に支持される。
この状態で、倣い装置11は対象物(基板など)に押し付けられる。このとき、対象物がY軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ15は対象物の傾斜角度に追従するようにX軸周りに回動する。これにより、対象物がY軸方向に傾斜していても、ツールの先端面(倣い面)は対象物に対して平行に倣う。一方、対象物がX軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ15は、対象物の傾斜角度に追従するように、Y軸周りに回動する。これにより、対象物がX軸方向に傾斜していても、ツールの先端面は対象物に対して平行に倣う。なお、倣い装置11がY軸方向に沿って傾斜している対象物に倣おうとして、可動ステージ15がX軸周りに回動しようとするとき、第2受け板43の被吸着部43aは磁石モジュール44に吸着された状態で磁性板47,48に対して摺動する。そのため、回り止め機構16は可動ステージ15のX軸周りの回動を規制することはない。また、倣い装置11がX軸方向に沿って傾斜している対象物に倣おうとして、可動ステージ15がY軸周りに回動しようとするとき、磁性板47,48は第1受け板42の被吸着部42aを吸着した状態で被吸着部42aに対して摺動する。そのため、回り止め機構16は、可動ステージ15のY軸周りの回動を規制することはない。
また、倣い装置11が対象物に押し付けられたとき、対象物から可動ステージ15に対してZ軸周り方向の力が加えられた場合、第1受け板42又は第2受け板43は磁石モジュール44から離間しようとする。しかし、磁石モジュール44の磁力によって第1受け板42及び第2受け板43は引き寄せられているため、可動ステージ15がZ軸周り方向に回動することは規制される。したがって、ツールがZ軸周りに回動することはなく、倣い装置11は、Z軸周り方向においてツールを正確に位置決めして、ツールの先端面を対象物に倣わせることができる。
また、可動ステージ15に対して過大なZ軸周り方向の力が作用して、可動ステージ15に加えられるZ軸周り方向の力が磁石モジュール44の磁力を上回った場合、磁石モジュール44と第1受け板42又は第2受け板43との接続は解除される。したがって、回り止め機構16では、可動ステージ15に過度に力が作用した場合に、無理に可動ステージ15とピストンロッド13との接続を保とうとして損傷することはない。そして、回り止め機構16は、可動ステージ15に対する過度なZ軸周りの力がなくなれば、磁石モジュール44の磁力により、再び、第1受け板42と第2受け板43とを接続する。
また、倣い動作が終了すると、エアポートへの加圧エアの供給が停止されて、多孔質材33の表面からの加圧エアの噴出が停止される。そして、真空引きポートからのエアの真空引きは継続されるとともに、圧力作用室25にはロック用エアポートからエアが供給される。すると、ピストン部24が圧力作用室25の圧力を受けてピストンロッド13はロック解除位置からロック位置に移動する。そして、ピストンロッド13の第2端部38からの押圧力及び磁石34の磁力によって球面テーブル14が多孔質材33に押し付けられるようになり、球面テーブル14及び可動ステージ15は回動不能に固定されてツールは倣った状態に保持される。
また、回り止め機構16によって第2端部38と可動ステージ15とを接続している状態において、第1受け板42と第2受け板43とは磁石49の磁力によって吸着されているため、磁石モジュール44と第1受け板42との間、及び磁石モジュール44と第2受け板43との間にガタは存在しない。そのため、第1受け板42、第2受け板43、磁石49、一対の磁性板47,48を高い寸法精度(例えば、±0.05mm)で製作しなくとも、可動ステージ15と第2端部38との間にガタを生じさせることなく、倣い装置11の位置決め精度を上げることができる。
本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)倣い装置11は、ピストンロッド13と、ピストンロッド13のピストン部24に形成された溝部31と、溝部31に係合可能な鋼球29と、ピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15との間に介装された回り止め機構16とを備えている。回り止め機構16は、第2端部38に締結固定された第1受け板42と、可動ステージ15に締結固定された第2受け板43と、第1受け板42を吸着して第2受け板43に近づける磁石モジュール44とを備えている。そして、回り止め機構16は、ガタがない状態でピストンロッド13と可動ステージ15とを間接的に接続できるため、倣い装置11の位置決め精度を上げることができる。
(2)磁石モジュール44は第1受け板42及び第2受け板43を吸着することで、ピストンロッド13と可動ステージ15とを接続している。そのため、第1受け板42、第2受け板43、及び磁石モジュール44を高い寸法精度で製作しなくともガタがない状態で可動ステージ15のZ軸周りの回転を規制できる。
(3)回り止め機構16は、磁性材からなる第1受け板42及び第2受け板43と、付勢手段としての磁石モジュール44とを備えている。したがって、磁石49の吸着力に打ち勝つ力が可動ステージ15に作用した場合には、可動ステージ15とピストンロッド13との接続が解除される。可動ステージ15に過度な力が作用した場合に、回り止め機構16が損傷することを抑制できる。
(4)磁石モジュール44は、磁石49と、磁石49を上下で挟む一対の磁性板47,48とから構成されている。そして、一対の磁性板47,48は磁石49から発生した磁束が通る磁路を構成するため、一対の磁性板47,48を設けずに第1受け板42及び第2受け板43を吸着する場合に比べて、第1受け板42及び第2受け板43に対する吸着力を大きくすることができる。
(5)回り止め機構16は、球面テーブル14の第1凹部37及び可動ステージ15の第2凹部40からなる収容室41に収容されている。したがって、基台12の外部に回り止め装置を設けて、可動ステージ15のZ軸周りの回動を規制する場合に比べて、倣い装置11を小型化することができる。
(6)一対の磁性板47,48には、表面処理が施されている。したがって、磁石モジュール44は、第1受け板42の被吸着部42a、及び第2受け板43の被吸着部42aに対して円滑に摺動することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態では、回り止め機構の構成が第1実施形態と主に異なっており、第2実施形態では前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図3に示すように、ピストンロッド13の第2端部38にはその一部が切り欠かれることで可動ステージ15側に突出する平面視略半円形状の凸部50が形成されている。また、可動ステージ15の第2凹部40には、その底部にピストンロッド13側に突出する略半円形状の凸部51が設けられている。そして、凸部50の側面50aと凸部51の側面51aとは平面視において直交するように形成されている。
また、ピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15との間には、回り止め機構60が設けられている。回り止め機構60は、凸部50の側面50aに一体に取り付けられたロッド側部材としての第1受け板61と、凸部51の側面51aに一体に取り付けられた可動側部材としての第2受け板62と、磁石モジュール63とから構成されている。
第1受け板61は磁性材(例えば、鉄材)によって構成されるとともに、X軸方向に平行に配置されている。第2受け板62は磁性材(例えば、鉄材)によって構成されるとともに、Y軸方向に平行に配置されている。すなわち、第1受け板61と第2受け板62とは直交配置されている。そして、第1受け板61と第2受け板62との間には、磁石モジュール63が設けられている。
磁石モジュール63は、直方体形状の第1磁石(永久磁石)64及び第2磁石(永久磁石)65と、一対の第1磁性材66と、一対の第2磁性材67と、第1磁石64及び第2磁石65の間に介在する非磁性板68とから構成されている。なお、第1磁石64、一対の第1磁性材66、非磁性板68、第2磁石65、一対の第2磁性材67は、一体に構成されている。
図4(a)及び(b)に示すように、第1磁石64はピストンロッド13の第2端部38側に設けられるとともに、その一面64aが第1受け板61と面接触するように配置されている。そして、第1磁石64は第1受け板61と平行に配置されるとともに、その長手方向両側が一対の第1磁性材66によって挟まれている。
第1磁性材66は直方体状に形成されるとともにその一側面66aが第1受け板61に当接している。また、第1磁性材66は一側面66aと直交する第1磁石64側の他側面66bが第1磁石64と接している。そして、第1磁性材66及び第1磁石64の上側には、非磁性板68を間に挟んで第2磁石65及び第2磁性材67が設けられている。
第2磁石65及び第2磁性材67はそれぞれ第1磁石64及び第1磁性材66と同じ形状に形成されるとともに、それぞれ第1磁石64及び第1磁性材66に対して直交配置されている。第2磁石65はその一側面65aが第2受け板62と面接触するとともに、第2磁性材67はその一側面67aが第2受け板62と面接触している。また、第1磁性材66及び第2磁性材67は、第1受け板61及び第2受け板62と円滑に摺動できるように表面処理が施されている。
非磁性板68は、平面視において、第1磁石64、第1磁性材66、第2磁石65、第2磁性材67よりも大きな形状に形成されるとともに、第1磁石64及び第1磁性材66と第2磁石65及び第2磁性材67とが直接重ならないようにして、第1磁石64及び第1磁性材66と第2磁石65及び第2磁性材67とを磁気的に分離している。
次に、本実施形態における倣い装置11の作用を説明する。
倣い装置11を用いてツールの先端面を対象物に倣わせる場合、倣い装置11は、ピストンロッド13をロック解除位置に移行させた状態で対象物に押し付けられる。このとき、対象物がY軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ15は、対象物の傾斜角度に追従するようにX軸周りに回動し、対象物がY軸方向に傾斜していてもツールの先端面は対象物に対して平行に倣う。一方、対象物がX軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ15は、対象物の傾斜角度に追従するようにY軸周りに回動し、対象物がX軸方向に傾斜していてもツールの先端面は対象物に対して平行に倣う。なお、可動ステージ15がX軸周りに回動しようとするとき、第2受け板62は第2磁石65及び第2磁性材67に対して摺動する。また、可動ステージ15がY軸周りに回動しようとするとき、第1磁石64及び第1磁性材66が第1受け板61に対して摺動する。そのため、回り止め機構60は、可動ステージ15のX軸周り及びY軸周りの回動を規制することはない。
また、倣い装置11が対象物に押し付けられて対象物から可動ステージ15に対してZ軸周り方向の力が加えられた場合、第1受け板61又は第2受け板62は磁石モジュール63から離間しようとする。しかし、第1受け板61及び第2受け板62は、磁石モジュール63に引き寄せられているため、可動ステージ15がZ軸周りに回動することは規制される。したがって、ツールがZ軸周りに回動することはなく、倣い装置11は、Z軸周り方向においてツールを正確に位置決めして、ツールの先端面を対象物に倣わせることができる。
本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(7)第1磁石64は第1受け板61を吸着するために設けられ、第2磁石65は第2受け板62を吸着するために設けられている。したがって、第1受け板61及び第2受け板62には、それぞれ別の磁石からの磁力を作用させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態では、回り止め機構の構成が第1実施形態及び第2実施形態と主に異なっており、第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5に示すように、回り止め機構70は、ピストンロッド13の第2端部38と可動ステージ15(図6(a)参照)の間に設けられている。回り止め機構70は、凸部50の側面50aに一体に取り付けられた第1受け板71と、凸部51の側面51aに一体に取り付けられた第2受け板72と、磁石モジュール73とから構成されている。
磁石モジュール73は、ピストンロッド13(図6(a)参照)側に設けられるとともにブロック状に形成された第1磁石ホルダ74と、可動ステージ15(図6(a)参照)側に設けられるとともにブロック状に形成された第2磁石ホルダ75とから構成されている。なお、第1磁石ホルダ74と第2磁石ホルダ75とは一体に構成されている。
図6(a)及び(b)に示すように、第1磁石ホルダ74には、ブロック状の非磁性体76に棒状の一対の第1磁石77が埋設されている。一対の第1磁石77は所定間隔空けた状態で配設されるとともに、その一方の端部77aが第1受け板71と接するように構成されている。また、第1磁石ホルダ74には、一対の第1磁石77の他方の端部77bと接するように磁路形成用の板状の磁性材78が設けられている。第1磁石ホルダ74は第1受け板71と平行に設けられるとともに、第1受け板71と摺動可能に構成されている。そして、第1磁石ホルダ74に重ねられるように第2磁石ホルダ75が配置されるとともに、第1磁石ホルダ74と第2磁石ホルダ75とはZ軸方向から見た場合に直交するように配置されている。
第2磁石ホルダ75には、ブロック状の非磁性体79に棒状の一対の第2磁石80が埋設されている。一対の第2磁石80は、所定間隔空けた状態で配設されるとともに、その一方の端部80aが第2受け板72と接するように構成されている。また、第2磁石ホルダ75には、一対の第2磁石80の他方の端部80bと接するように磁路形成用の板状の磁性材81が設けられている。第2磁石ホルダ75は第2受け板72と摺動可能に構成されている。なお、第1磁石ホルダ74の第1磁石77と、第2磁石ホルダ75の第2磁石80とは磁気的に分離している。なお、図6(b)では、図示の都合上、凸部51のハッチングを省略している。
次に、本実施形態における倣い装置11の作用を説明する。
倣い装置11が対象物に押し付けられて対象物から可動ステージ15に対してZ軸周り方向の力が加えられた場合、第1受け板71又は第2受け板72は磁石モジュール73から離間しようとする。しかし、第1受け板71が磁石モジュール73から離間しようとしたときには、第1磁石ホルダ74の第1磁石77の磁力によって第1受け板71は第1磁石ホルダ74に引き寄せられる。また、第2受け板72が磁石モジュール73から離間しようとしたときには、第2磁石ホルダ75の第2磁石80の磁力によって第2受け板72は第2磁石ホルダ75に引き寄せられる。したがって、ツールがZ軸周りに回動することはなく、倣い装置11は、Z軸周り方向においてツールを正確に位置決めして、ツールの先端面を対象物に倣わせることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態では、回り止め機構、可動部材、ピストンロッドの第2端部の構成が第1実施形態と主に異なっており、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7(a)及び(b)に示すように、本実施形態の可動ステージ90は、第1実施形態の可動ステージ15と球面テーブル14とを一体にした構成である。そして、可動ステージ90には、収容室41を開放する開口部91が設けられている。可動ステージ90の開口部91は、Z軸方向に沿った状態のピストンロッド92を通すことができる大きさに形成されるとともに、蓋体93によって閉塞されている。そして、蓋体93は、蓋体93の上面に設けられているCリング94によってシール材Fに押し付けられ、蓋体93と可動ステージ90との間はシールされている。また、可動ステージ90には、その外周面90aに、Y軸方向に平行で、かつ可動ステージ90の中心を通るように一直線状に延びる貫通孔96が設けられている。貫通孔96は、収容室41内にまで連通するように構成されている。
また、図7(a)に示すように、ピストンロッド92の第2端部97には、その端面97a(図7(b)参照)に、Y軸方向に平行に一直線状に延びる第1貫通溝部98が設けられている。第1貫通溝部98は第2端部97を径方向全体に亘って設けられるとともに、ピストンロッド92の中心軸を通るように延びている。また、ピストンロッド92の第2端部97には、X軸方向に平行に一直線状に延び、かつ、第2端部97を径方向において貫通する断面円形状の第2貫通孔99が設けられている。第2貫通孔99は第1貫通溝部98よりも図7(a)における下側に位置するとともにピストンロッド92の中心軸を通るように延びている。
ここで、回り止め機構100は、可動側部材としての第1回り止めピン101と、ロッド側部材としての第2回り止めピン102と、回り止めリング103と、付勢部材としての一対の磁石104(図8参照)とから構成されている。
図7(a)及び(b)に示すように、回り止めリング103は、収容室41内においてピストンロッド92の第2端部97を包囲するように設けられている。回り止めリング103にはその径方向に平行でなおかつ中心に向うように延びる第1係合溝部としての第1ピン挿入溝部105が形成されるとともに、第1ピン挿入溝部105が延びる方向と直交する方向に延びる第2係合溝部としての第2ピン挿入溝部106が形成されている。第1ピン挿入溝部105及び第2ピン挿入溝部106はそれぞれ断面凹状に形成されるとともに、回り止めリング103の外周面と内周面とを貫通するように形成されている。また、第1ピン挿入溝部105と、第2ピン挿入溝部106とはそれぞれ正反対の方向に開口するように形成されている。そして、第1ピン挿入溝部105、第1貫通溝部98、貫通孔96は、Y軸方向に平行となるように一直線状に配置されている。また、第2ピン挿入溝部106及び第2貫通孔99は、X軸方向に平行となるように、一直線状に配置されている。そして、第1ピン挿入溝部105、第1貫通溝部98、貫通孔96には、第1回り止めピン101が挿通されるとともに、第2ピン挿入溝部106及び第2貫通孔99には第2回り止めピン102が挿通されている。
そして、図7(a)に示すように、第1回り止めピン101は、磁性材からなるとともに可動ステージ90に螺入されている第1止めねじ107によって押し付けられて可動ステージ90に固着されている。なお、第1回り止めピン101が挿通されている第1貫通溝部98は、許容できる範囲内の寸法公差となるような精度で製作され、第1回り止めピン101のZ軸周りにおける所定範囲の回動を許容している。また、第1回り止めピン101が挿通されている第1ピン挿入溝部105は、許容できる範囲内の寸法公差となるような精度で製作されている。そして、第1ピン挿入溝部105が許容する第1回り止めピン101の回動範囲は、第1貫通溝部98が許容する第1回り止めピン101のZ軸周りの回動範囲よりも狭くなっている。また、図7(b)に示すように、第2回り止めピン102は、磁性材からなるとともにピストンロッド92の第2端部97に螺入されている第2止めねじ108によってピストンロッド92の第2端部97に押し付けられて固着されている。したがって、ピストンロッド92がロック解除位置にあるとき、第2回り止めピン102は、Z軸周りに回動不能に構成されている。
一方、図8に示すように、ピストンロッド92の第2端部97には、その外周面97bから第1貫通溝部98まで貫通する一対の収容孔109が形成されている。各収容孔109には磁石104が嵌着されている。磁石104は、ピストンロッド92の中心を基準として対角線上に設けられている。そして、各磁石104は、X軸及びY軸によって構成される平面上に配置されるとともに、第1回り止めピン101を吸着しようとしてZ軸周りに回動付勢するように構成されている。そして、第1回り止めピン101はZ軸周り方向において回り止めリング103の第1ピン挿入溝部105に押し付けられている。回り止めリング103は、第1回り止めピン101によってZ軸周り方向に押されることで、第2ピン挿入溝部106を第2回り止めピン102に押し付けている。
次に、本実施形態における倣い装置11の作用を説明する。
倣い装置11では、可動ステージ15に対してツールを取り付ける際、例えば、誤って、ピストンロッド13をロック解除位置に位置させた状態で作業が行われることがある。この場合に、可動ステージ15にZ軸周り方向に過大な力がかかると、回り止め機構100を介してピストンロッド13にZ軸周りに過大な力が加えられる。すると、ピストン部24は、溝部31が鋼球29から乗り上げるようにしてカバー18側にずれながらZ軸周りに回転する。そして、鋼球29と溝部31との位置がずれると、ピストン部24に対するZ軸周り方向の回転の規制は解除され、可動ステージ15のZ軸周りの回り止めは解除される。したがって、可動ステージ15に対して過剰な第1軸周りの回転力が作用した場合には、可動ステージ15に対するZ軸周りの回り止めは解除され、回り止め機構100及びピストンロッド13に過剰な負荷がかかることを回避できる。
そして、倣い装置11を用いてツールの先端面を対象物に倣わせる場合、倣い装置11は、ピストンロッド92をロック解除位置に移行させた状態で対象物に押し付けられる。このとき、対象物がY軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ90は、対象物の傾斜角度に追従するようにX軸周りに回動し、対象物がY軸方向に傾斜していてもツールの先端面は対象物に対して平行に倣う。一方、対象物がX軸方向に沿って傾斜していれば、可動ステージ90は、対象物の傾斜角度に追従するようにY軸周りに回動し、対象物がX軸方向に傾斜していてもツールの先端面は対象物に対して平行に倣う。
また、倣い装置11が対象物に押し付けられて対象物から可動ステージ90に対してZ軸周り方向の力が加えられることがある。しかし、このとき、第1回り止めピン101が回り止めリング103の第1ピン挿入溝部105に押し付けられるとともに第2ピン挿入溝部106が第2回り止めピン102に押し付けられているため、可動ステージ90がZ軸周りに回動することは規制される。したがって、ツールがZ軸周りに回動することはなく、倣い装置11は、Z軸周りにおいてツールを正確に位置決めして、ツールの先端面を対象物に倣わせることができる。
本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(8)第1回り止めピン101は、Y軸方向に平行な状態で、かつピストンロッド92の第2端部97、回り止めリング103、及び可動ステージ90に挿通されている。また、第2回り止めピン102は、X軸方向に平行な状態で、ピストンロッド92の第2端部97、回り止めリング103に挿通されている。そして、磁石104によって第1回り止めピン101は回り止めリング103の第1ピン挿入溝部105に押し付けられている。また、第2ピン挿入溝部106は第2回り止めピン102に押し付けられている。したがって、第1回り止めピン101と第2回り止めピン102とをガタがない状態で接続できるため、倣い装置11の位置決め精度を向上させることができる。
(9)ピストン部24に設けられた溝部31と、鋼球29とが係合することで、ピストンロッド13は、Z軸周りの回転が規制されている。したがって、過大なZ軸周り方向の力がピストンロッド13に作用した場合には、ピストンロッド13に対するZ軸周りの回転の規制を解除して、ピストンロッド13が損傷することを回避することができる。
(10)溝部31はZ軸周り方向において等間隔に3つ設けられるとともに、鋼球29は溝部31と対応するように3つ設けられている。したがって、ピストンロッド13がロック解除位置に位置しているときにおいて、ピストン部24のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の位置決めを行い易い。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態では、第1回り止めピン及び第2回り止めピンの構成と、付勢手段としての磁石の配設箇所とが第4実施形態と主に異なっており、第5実施形態では、第4実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図9(a)に示すように、第2回り止めピン102はその長さが延長されるとともに、可動ステージ90の外周面90aに形成された挿通孔110に挿通されている。挿通孔110は、X軸方向に平行で、かつ、外周面90aから可動ステージ90の中心に向うように延びている。そして、図9(b)に示すように、可動ステージ90の外周面90aには、挿通孔110が延びる方向と直交する方向に延びるとともに可動ステージ90の外周面90aから挿通孔110まで貫通する一対の収容孔111が設けられている。一対の収容孔111は、第2回り止めピン102を間に挟んで両側に設けられるとともに、それぞれ磁石112を収容している。
磁石112はX―Y軸平面上に配置されるとともに、ピストンロッド92の中心を基準として対角線状に配置されている。そして、磁石112によって第2回り止めピン102と可動ステージ90とを引き付ける力を作用させることで、第1回り止めピン101はZ軸周りに方向において回り止めリング103の第1ピン挿入溝部105に押し付けられる。回り止めリング103は、第1回り止めピン101によってZ軸周り方向に押圧されることで、第2ピン挿入溝部106を第2回り止めピン102に押し付けている。したがって、回り止めリング103の第1ピン挿入溝部105と第1回り止めピン101の間、回り止めリング103の第2ピン挿入溝部106と第2回り止めピン102との間は、ガタがない状態となっている。
実施形態は、前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第4実施形態において、付勢手段の構成を変更してもよい。例えば、第4実施形態において、付勢手段として磁石104の代わりに、第1回り止めピン101を第1軸周り方向に回転させて押し付けるばね部材を用いてもよい。この場合、図10に示すように、収容孔109にコイルスプリング120及び、コイルスプリング120の一端120aと当接するストッパ部材121を設けてもよい。この場合、コイルスプリング120の他端120bが第1回り止めピン101と当接するようにして、第1回り止めピン101を付勢するように構成すればよい。また、ばね部材として、コイルスプリング120の代わりに、板バネを用いて、第1回り止めピン101を付勢するように構成してもよい。
○ 第5実施形態において、付勢手段の構成を変更してもよい。例えば、第5実施形態において、付勢手段として磁石112の代わりに、第2回り止めピン102を第1軸周り方向に回転させて押し付けるばね部材を用いてもよい。例えば、可動ステージ90を第1実施形態と同様に球面テーブルと可動ステージとから構成し、図11(a)に示すように、可動ステージ134に設けられた収容溝135にコイルスプリング130を設け、ストッパピン131によってコイルスプリング130の一端130aを係止してもよい。また、図11(b)に示すように、収容孔111にコイルスプリング132と、ストッパねじ133とを設けて、第2回り止めピン102を第1軸周り方向に回転させて押し付けてもよい。また、ばね部材として、コイルスプリング132の代わりに板バネを用いて、第2回り止めピン102を付勢するように構成してもよい。
○ 第1及び第2実施形態において、磁性板47,48及び磁性材66,67に表面処理を施す代わりに、潤滑材や低摩擦樹脂の潤滑板を併用して、第1受け板42,61及び第2受け板43,62が磁石モジュール44,63に対して円滑に摺動できるように構成してもよい。
○ 凸状半球面36及び凹状半球面35を構成する部材を入れ替えてもよい。例えば、基台12の多孔質材33に凸状半球面36を形成するとともに、第1〜第3実施形態の球面テーブル14又は第4、第5実施形態の可動ステージ90に凹状半球面35を形成してもよい。
○ 溝部31及び鋼球29の数については、とくに限定されない。1つ又は2つ設けてもよいし、4つ以上設けてもよい。
○ 溝部31の形状については、とくに限定されない。溝部31をU溝、半球状、テーパー状に形成してもよい。
○ 鋼球29の形状についてとくに限定されない。楕円形状に形成してもよい。また、溝部31と係合可能な形状の部材であれば、鋼球29でなくともよい。
○ ピストン部24とボディ17の内周部とのシールをパッキン26以外で行ってもよい。ダイアフラムシール、メタルシール、ラバーシールによって、ピストン部24とボディ17の内周部とのシールを行ってもよい。
倣い装置の模式分解斜視図。 (a)は一実施形態における倣い装置の模式側断面図、(b)はピストン部の周方向に沿ったロック機構の模式断面図、(c)は図2(a)の状態において回り止め機構をZ軸方向から見た模式図。 別の実施形態における、ピストンロッド、回り止め機構、可動ステージの模式分解斜視図。 (a)は別の実施形態における倣い装置の部分側断面図、(b)は図4(a)の状態において回り止め機構をZ軸方向から見た模式図。 別の実施形態におけるピストンロッド、回り止め機構、可動ステージの一部の模式分解斜視図。 (a)は別の実施形態における倣い装置の部分側断面図、(b)は図6(a)の状態において回り止め機構をZ軸方向から見た模式図。 (a)は別の実施形態における倣い装置の側断面図、(b)は図7(a)のA−A線模式部分断面図。 図7(a)のB−B線模式断面図。 (a)別の実施形態における倣い装置の部分側断面図、(b)は別の実施形態における模式部分断面図。 別の実施形態における倣い装置の模式部分破断面図。 (a)及び(b)は別の実施形態における倣い装置の模式部分破断面図。
符号の説明
11…倣い装置、12…固定部材としての基台、13…ロッド部材としてのピストンロッド、14…可動部材としての球面テーブル、15…可動部材としての可動ステージ、16,60,70,100…回り止め機構、24…第1端部としてのピストン部、25…圧力作用室、29…ロック機構としての鋼球、31…ロック機構としての溝部、35…凹状半球面、36…凸状半球面、38,97…第2端部、42,61,71…第1受け板、43,62,72…第2受け板、44,63,73…磁石モジュール、47,48…磁性板、49…磁石、66…第1磁性材、67…第2磁性材、74…第1磁石ホルダ、75…第2磁石ホルダ、77…第1磁石、80…第2磁石、90…可動部材としての可動ステージ、101…第1回り止めピン、102…第2回り止めピン、103…回り止めリング、104…付勢部材としての磁石、105…第1ピン挿入溝部、106…第2ピン挿入溝部、120,130,132…付勢部材としてのコイルスプリング。

Claims (8)

  1. 凹状半球面及び凸状半球面のいずれか一方を備える固定部材に他方を備える可動部材を揺動可能に設け、前記両部材との間に加圧流体を噴出することによって前記両部材同士を非接触にし、その状態で前記可動部材を対象物に押し付けて平行に倣わせるようにした倣い装置において、
    第1端部が前記固定部材内に収容されるとともに第2端部が前記可動部材内に収容されたロッド部材と、
    前記可動部材内に収容され、前記可動部材の揺動を許容するとともに前記可動部材の第1軸周りの回動を規制する回り止め機構と、を備え、
    前記回り止め機構は、
    前記第1軸に直交する第2軸方向に配置されるとともに前記可動部材に一体に装着された可動側部材と、
    前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に配置されるとともに前記ロッド部材の前記第2端部に一体に装着され、前記可動側部材の前記第1軸周りの回動を規制するためのロッド側部材と、
    前記可動側部材を前記ロッド側部材に近づけるように付勢する付勢手段と、を備え、
    前記可動側部材は、前記付勢手段によって付勢された状態で前記ロッド側部材と接続されていることを特徴とする倣い装置。
  2. 前記可動側部材及び前記ロッド側部材は、磁性材からなり、
    前記付勢手段は、前記ロッド側部材と前記可動側部材との間に介装されるとともに磁力によって前記ロッド側部材と前記可動側部材とを吸着する磁石モジュールである請求項1に記載の倣い装置。
  3. 前記磁石モジュールは、
    磁石と、前記磁石を間に挟み前記磁石から発生する磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の磁性材と、を備え、
    前記一対の磁性材は、前記ロッド側部材及び前記可動側部材と接するように設けられている請求項2に記載の倣い装置。
  4. 前記磁石モジュールは、
    前記ロッド側部材を吸着するために設けられた第1磁石と、
    前記第1磁石を間に挟んだ状態で前記ロッド側部材と接するとともに前記第1磁石から発生した磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の第1磁性材と、
    前記可動側部材を吸着するために設けられた第2磁石と、
    前記第2磁石を間に挟んだ状態で前記可動側部材と接するとともに前記第2磁石から発生した磁束の磁路を構成する磁路形成用の一対の第2磁性材と、
    前記第1磁石及び前記第1磁性材と前記第2磁石及び前記第2磁性材との間に介在する非磁性材と、を備えた請求項2に記載の倣い装置。
  5. 前記磁石モジュールは、
    前記ロッド部材側に設けられるとともに非磁性体に第1磁石が一対埋設されてなる第1磁石ホルダと、
    前記可動部材側に設けられるとともに非磁性体に第2磁石が一対埋設されてなる第2磁石ホルダと、を備え、
    前記第1磁石ホルダは、前記第1磁石が前記ロッド側部材と接する状態で前記ロッド側部材と平行に配設され、
    前記第2磁石ホルダは、前記第2磁石が前記可動側部材と接する状態で前記可動側部材と平行に配設されている請求項2に記載の倣い装置。
  6. 前記回り止め機構は、第1係合溝部及び第2係合溝部が設けられるとともに、前記第2端部を包囲するように配置された回り止めリングをさらに備え、
    前記可動側部材は、前記可動部材と、前記ロッド部材の前記第2端部と、前記第1係合溝部と、に挿通された第1回り止めピンであり、
    前記ロッド側部材は、前記ロッド部材の前記第2端部と、前記第2係合溝部と、に挿通された第2回り止めピンであり、
    前記付勢手段は、前記第1回り止めピンを前記第1軸周りに付勢する請求項1に記載の倣い装置。
  7. 前記ロッド部材の前記第1端部は、前記固定部材内に設けられた圧力作用室に配設されるピストン部であり、
    前記ロッド部材は、前記圧力作用室に対する作動流体の給排によって、前記可動部材を前記固定部材に押し付けて前記可動部材を揺動不能にロックするロック位置、及び押し付けずに前記可動部材を揺動可能にするロック解除位置に移行可能に構成され、
    前記固定部材内には、前記ロッド部材が前記ロック解除位置となったときに、前記ロッド部材の前記第1軸周りにおける回動を規制するロック機構が設けられている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の倣い装置。
  8. 前記ロック機構は、
    前記ピストン部の端面に設けられた溝部と、
    前記溝部と対向するように前記固定部材内に収容され、前記ロッド部材が前記ロック解除位置となったときに前記溝部と係合する球と、によって構成されている請求項7に記載の倣い装置。
JP2008190247A 2008-07-23 2008-07-23 倣い装置 Active JP5053949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190247A JP5053949B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 倣い装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190247A JP5053949B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 倣い装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010027988A true JP2010027988A (ja) 2010-02-04
JP5053949B2 JP5053949B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41733502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190247A Active JP5053949B2 (ja) 2008-07-23 2008-07-23 倣い装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5053949B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575880B2 (ja) * 2010-04-14 2014-08-20 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機
CN105082006A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 Smc株式会社 调心装置
CN105364634A (zh) * 2014-09-01 2016-03-02 喜开理株式会社 仿形装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135648A (ja) * 1999-08-25 2001-05-18 Ckd Corp 回り止め装置及びこれを用いた倣い装置
JP2001135649A (ja) * 1999-08-25 2001-05-18 Ckd Corp 回り止め装置及びこれを用いた倣い装置
JP2002141361A (ja) * 2000-04-03 2002-05-17 Smc Corp 自動調芯押付け装置
JP2004165523A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Arutekusu:Kk 超音波接合装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135648A (ja) * 1999-08-25 2001-05-18 Ckd Corp 回り止め装置及びこれを用いた倣い装置
JP2001135649A (ja) * 1999-08-25 2001-05-18 Ckd Corp 回り止め装置及びこれを用いた倣い装置
JP2002141361A (ja) * 2000-04-03 2002-05-17 Smc Corp 自動調芯押付け装置
JP2004165523A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Arutekusu:Kk 超音波接合装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575880B2 (ja) * 2010-04-14 2014-08-20 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機
US8899053B2 (en) 2010-04-14 2014-12-02 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Cryogenic refrigerator
CN105082006A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 Smc株式会社 调心装置
CN105364634A (zh) * 2014-09-01 2016-03-02 喜开理株式会社 仿形装置
KR20160026617A (ko) * 2014-09-01 2016-03-09 시케이디 가부시키가이샤 모방 장치
JP2016051857A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 Ckd株式会社 倣い装置
KR101717463B1 (ko) * 2014-09-01 2017-03-17 시케이디 가부시키가이샤 모방 장치
CN105364634B (zh) * 2014-09-01 2017-11-24 喜开理株式会社 仿形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5053949B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102006989B1 (ko) 이동탑재 유닛, 이동탑재 장치 및 보유지지 유닛
JP5053949B2 (ja) 倣い装置
JP2005236306A (ja) 物体の正確な運動を提供するためのロボット案内組立体
JP2006319182A (ja) 吸着保持装置
TWI716645B (zh) 順應性單元
JP2015066573A (ja) 接合方法および接合装置
JP2006297545A (ja) 位置決めテーブル装置
JP4098949B2 (ja) 倣い装置
JP6270865B2 (ja) レンズ保持具
KR101717463B1 (ko) 모방 장치
JP5058022B2 (ja) フローティングチャック装置及びフローティングチャックユニット
JP2020145334A (ja) 吸着緩衝装置
JP3857537B2 (ja) 倣い装置
JP4081226B2 (ja) 回り止め装置、同装置に対する加圧流体の供給方法、及び倣い装置
JP6240281B2 (ja) 光学要素を交換するための光学ステーション
JP4534222B2 (ja) コンプライアンスユニット
WO2023176605A1 (ja) ワーク吸着装置
JP4148869B2 (ja) コンプライアンス装置
JP6970560B2 (ja) 直動システム
JP2015103682A (ja) ユニバーサルチャック装置
JP4859784B2 (ja) ノズルユニット
JPWO2004072517A1 (ja) 真空供給継手
JP2003170383A (ja) コンプライアンスユニット
JP3223355U (ja) 静圧軸受装置
JP3205638U (ja) 静圧軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5053949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3