JP2010027179A - ホログラムレーザユニットおよび光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パッケージ気密性がよく、レーザの劣化が発生せずに、信頼性の確保されたホログラムレーザユニットおよびそれを用いた光ピックアップを提供する。
【解決手段】本発明に係るホログラムレーザユニットは、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されて光記録媒体の情報記録面に結像させ、光ディスクで反射され、少なくとも一つのレンズを通じた光を受光する複数の受光部を有する受光素子とを、外気から遮断する気密パッケージに実装する際、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料で接着させる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るホログラムレーザユニットは、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されて光記録媒体の情報記録面に結像させ、光ディスクで反射され、少なくとも一つのレンズを通じた光を受光する複数の受光部を有する受光素子とを、外気から遮断する気密パッケージに実装する際、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料で接着させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、CD(Compact Disk)およびDVD(Digital Versatile Disk)、特にブルーレイディスク(Blu−ray Disc)などの光記録媒体の情報を読取るときに好適に用いられるホログラムレーザユニットおよびそれを用いた光ピックアップ装置に関する。
光ディスク状記録媒体(以下、単に「光記録媒体」と表記する)に対して情報の読取りおよび記録を行うために、光ピックアップ装置が用いられる。従来から、光だけを用いて情報の読取りおよび書込みを行うCDファミリと呼ばれる光記録媒体が用いられており、この光記録媒体に対する情報の読取りおよび記録を行うときには、発振波長が780nm帯の赤外波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子が用いられる。
近年では、光と磁気とを用いて情報の読取りおよび書込みを行い、記録できる情報がCDファミリに比べて大きい、DVDファミリと呼ばれる光記録媒体も大量に用いられるようになってきており、この光記録媒体に対する情報の読取りおよび記録を行うときには、たとえば発振波長が630nm以上690nm未満の赤色波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子が用いられる。また、更に短い波長400nm帯の青紫レーザを用い、更に記録容量の大きいブルーレイ(Blu−ray)と呼ばれるディスクも発売されている。
従来の技術によると、発振波長が650nm帯のレーザ光や780nm帯のレーザ光を出射する半導体レーザ素子および受光素子が、1つのパッケージ内に実装される。このパッケージの上部には、透明基板が搭載され、透明基板には回折格子および半導体レーザ素子から出射されるレーザ光のみを回折するホログラム素子が形成されている。
光源や受光素子は、熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂と金属材料が混合された接着材等により、パッケージに実装される。しかしながら、前記のような樹脂系の接着材を介してパッケージを実装する光半導体装置には、この光半導体装置で青色レーザを発光すると、接着材に含まれている樹脂の揮発成分がパッケージ内部に残留しており、青色レーザ光によってその成分が硬化されて、パッケージ内部に付着して異物が生成される問題が発生する。このため、封止キャップを通して光がうまく内部に入ってこず、信号が受信できなくなる問題が生じる。
この問題を解決するために、特許文献1には、前記パッケージと封止キャップの少なくとも一方に前記パッケージ内部から外部に貫通する孔を設けて、パッケージ内の雰囲気を置換する手段が開示されている。
また、特許文献2には、レーザ素子が密閉容器内に配置されてなるレーザモジュールにおいて、製造工程の任意の場所に使用されているシリコン系材料から発せられるガスなどの汚染物質を良好に除去するために、密閉容器にガス吸着機能を有する物質を配置する解決手段が開示されている。
また、特許文献3には、有機物が混入した粘着シートを組立て工程で使用することによって、半導体デバイスに有機物などの粘着物が付着され、このような粘着物を除去するために、レーザ光または紫外線などの発振波長より短波長のエネルギービームを照射して、粘着物を除去または変質させる解決手段が開示されている。
また、特許文献4には、窒化物半導体レーザにおいて、共振器端面で黒色化し、端面の状態が変わることによる劣化が報告され、露点管理された気体の封止が開示されている。黒色化の原因は、封入雰囲気に存在する水分や酸素、シリコンといった材料がイオン化され、周囲に存在する不純物が前記イオンにより、共振器端面に吸着されたものと推定される。
また、特許文献5には、半導体レーザ素子を、Au−Sn(金錫)を介してサブマウント上に搭載固着し、または、サブマウントを、Agペーストによりステムの側面に固定するという内容が開示されている。
また、特許文献6には、発光ダイオードの接着に使用される金属材料の例が開示されている。
なお、特許文献7には、受光部の小型化が実現できる光ピックアップ装置が開示されている。
特開昭2004−342967号公報(2004年12月2日公開)
特開2004−14820号公報(2004年1月15日公開)
特開2004−40051号公報(2004年2月5日公開)
特開2006−13436号公報(2006年1月12日公開)
特開2007−194467号公報(2007年8月2日公開)
特開2007−12765号公報(2007年1月18日公開)
特開2006−190368号公報(2006年7月20日公開)
レーザを含むパッケージ内は大気に対し密封されていない。これは、大気と隔離する方式を取ると、パッケージが高価になる為、一般的には使用されていない。CDおよびDVDに用いられたパッケージ内を大気と隔離しない方式を用いると、Blu−ray等に使用される青紫レーザでは、レーザが劣化してしまうという欠点がある。また、大気とは隔離された気密パッケージを用いても、気密雰囲気に樹脂材料が含まれていると、気密の効果が無く、レーザが劣化してしまう。
本発明は、以上問題点に鑑みてなされたものであり、光源と受光素子をパッケージに実装する際、気密の効果がよく、レーザの劣化が発生せずに、信頼性の確保されたホログラムレーザユニットおよびそれを用いた光ピックアップを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るホログラムレーザユニットは、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されて光記録媒体の情報記録面に結像させ、光ディスクで反射され、少なくとも一つのレンズを通じた光を受光する複数の受光部を有する受光素子とを、外気から遮断する気密パッケージに実装する際、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料で接着することを特徴とする。
前記構成によれば、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料を用いるので、従来技術のように、樹脂の揮発成分がパッケージ内部に残留しない。この樹脂の揮発成分は、レーザ光によってその成分が硬化され、パッケージ内部に付着して異物が生成されて、封止キャップを通して光がうまく内部に入ってこず、これにより、信号が受信できなくなる問題が発生しない。また、気密がよく、レーザ劣化を起こさないことができる。
また、前記ホログラムレーザユニットにおいて、前記気密パッケージに、光ディスクからの光を受光素子に入射させるための光学素子を一体化させて構成する。これによって、光ディスクからの反射光が受光素子にうまく導かれて、信号検出を確保することができる。
また、前記ホログラムレーザユニットにおいて、前記気密パッケージに、光源の光をモニタする受光素子も一体化させることが好ましい。これにより、前記ホログラムレーザユニットで、光源の光をモニタすることができ、レーザパワーを一定に制御することができる。前記光源の光をモニタする受光素子は、レーザチップ裏面から発する光を受光し、その出力を一定に保つ事により、レーザチップ前面から発する光を一定に保つ事ができる。
また、前記金属系の接着材料として、光源、受光素子等を実装する順番に硬化温度が低くなるように異種材料を使用することが好ましい。これは、同時に複数の部材を実装できない場合に有効で、一つ目の部材を実装した後で、二つ目の部材を実装する際に熱反応せず、部材位置を保持することができる。
また、前記実装を行う際、複数の部材を同じ接着材料で同時に実装することもできる。これにより、同時に実装することによる製造工程を短縮することができる。
また、前記樹脂を含まない金属系の接着材料として、Au−Snロウ材、Agを主成分とするペースト材を用いることができる。樹脂を含まないため、揮発成分がパッケージ内部に残留されることを避けることができる。
また、前記ホログラムレーザユニットに使用される半導体レーザは、発振波長が405nm帯の青紫レーザであることが好ましい。これにより、光ディスクの大容量化と高密度化を実現することができる。
また、前記気密パッケージ内の雰囲気が露点−30℃以下であることが好ましい。この雰囲気においてパッケージ、キャップを溶接して、キャップ内の雰囲気を所望のものにする。
そして、本発明は上記ホログラムレーザユニットを用いた光ピックアップを提供し、この装置によれば、レーザの劣化が発生せずに、信頼性を確保することができる。
本発明に係るホログラムレーザユニットは、以上のように、光源と受光素子とを気密パッケージに実装する際、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料で接着し、前記気密パッケージに、光ディスクからの光を前記受光素子に入射させるための光学素子を一体化することで、パッケージ内の気密効果がよく、レーザの劣化が発生せずに、信頼性を確保することができる。また、パッケージ内に異物が発生しなくなり、パッケージに光学素子を一体化して設置したので、装置の長寿命化、小型化が図られる。
以下、図面に基づいて、本発明に係るホログラムレーザユニット及びそれを用いた光ピックアップを具体的に説明する。
図1は、本発明に係るホログラムレーザユニットの第1の実施形態であるホログラムレーザユニット100の構成を簡略化して示す斜視図である。本図では内部の構造を分かりやすくする為、キャップの一部を省略した形で図示している。
同図に示すように、前記ホログラムレーザユニット100は、ホログラム結合体3および半導体レーザ装置13を含んで構成される。前記ホログラム結合体3は、ホログラムパターン1を有する。前記半導体レーザ装置13は、レーザ光を発する半導体レーザ素子2、内部を保護するためのキャップ4、レーザ光が光学系を通じディスクからの信号光を受光するための受光素子5、ヒートシンク6、ステム7、およびリード8を含む。
図2は、本発明に係るホログラムレーザユニットの第2の実施形態であるホログラムレーザユニット200の構成を簡略化して示す斜視図である。ホログラムレーザユニット200は、本発明の第1の実施形態であるホログラムレーザユニット100と同様に、ホログラムパターン1を有するホログラム結合体3と、光を発する半導体レーザ素子2、内部を保護するためのキャップ4、レーザ光が光学系を通じディスクからの信号光を受光するための受光素子5、ヒートシンク6、ステム7、およびリード8を含む半導体レーザ装置13’とを含んで構成される。
さらに、前記ホログラムレーザユニットの第1と第2の実施形態の異なる点として、前記半導体レーザ装置13’は、ステム7の厚み方向一表面7aに、ヒートシンク6と近接してレーザ光をモニタする受光素子10が載置固着されている。図3は、前記半導体レーザ装置13’において、パッケージ内に半導体レーザ素子2(レーザチップ)、信号受光用の受光素子5、レーザ光モニタ用の受光素子10が実装された状態を示す図である。この受光素子10をパッケージに実装することにより、レーザ出射パワーを一定に保つことができる。
前記ステム7を支持物として、前記ヒートシンク6は前記ステム7の厚み方向一表面7a上に設けられ、前記半導体レーザ素子2は前記ステム7の厚み方向一表面7aに垂直なヒートシンク6の一側面上に搭載されており、前記受光素子5は前記ヒートシンク6の厚み方向一表面6a上に搭載され、前記キャップ4は、前記半導体レーザ素子2、前記受光素子5,10及び前記ヒートシンク6を囲むように前記ステム7の厚み方向一表面7aに装着されており、前記リード8は、前記ステム7の厚み方向一表面7aと反対側の他表面部から当該ステム7と離れる方向に向かって突出して設けられている。
前記第1及び第2の実施形態において、前記パッケージに、光ディスクからの光を受光素子に入射させるための光学素子(ホログラムパターン1を有する)を一体化させて実装する。前記キャップ4の上に接着されるように実装された光学素子は、単純な矩形状の回折格子を持つものや、ブレーズ形状にしたものが選ばれ、これにより往路と復路で偏光方向を変え、したがって、往路の光を透過し、復路の光を回折させる。本発明の実施形態において、前記光学素子として、偏光ポログラム素子を使用する。
以下、上記部材に対して説明する。
光源である前記半導体レーザ素子2は、例えば、発振波長が405nm帯の青紫レーザを発射する。
前記キャップ4は、半導体レーザ素子2および受光素子5と外部との物理的接触を避けるために、半導体レーザ素子2および受光素子5,10を封止する封止部材である。当該キャップ4及び前記ステム7により、前記半導体レーザ素子2および前記受光素子5,10が気密密封される。
また、キャップ4の厚み方向一表面上のキャップ窓には外部と環境を隔離するための窓ガラス4Aが搭載されている。
前記受光素子5は、例えば、回折光を受光する受光部が、フォトダイオードなどによって実現され、前記半導体レーザ素子2から出射され、光記録媒体の情報記録面で反射された光ビームを受光し、入射光を電気信号に変換する。フォトダイオードにIVアンプ等を付加させ、電圧出力することができるOEIC(Opto Electronic Integrated Circuit)と呼ばれる材料も使用することができる。
前記ヒートシンク6は、そのヒートシンク性能が熱抵抗によって表され、熱抵抗が小さいものほど性能が高く、熱が伝導しやすい鉄や銅などの金属が材料として用いられることが多い。
前記ステム7は、板状に形成されており、その一表面7aに前記キャップ4及びヒートシンク6を載置し、他の一表面に前記リード8を設置する。
前記ステム7とヒートシンク6は一体化されることが多い。金型を用いて製作する。
前記リード8は、前記ステム7の厚み方向一表面7aには図示していないが、実はその表面7aにまで伸びており、各々ワイヤにより前記半導体レーザ素子2、受光素子5及び受光素子10と電気的に接続されている。
また、前記ホログラムレーザユニットの第1及び第2の実施形態において、前記半導体レーザ素子2は、樹脂接着剤を含まない金属系の接着剤9aにより、前記ステム7の厚み方向一表面7aに垂直な前記ヒートシンク6の一側面上に載置固着される。また、前記受光素子5は、樹脂接着剤を含まない金属系の接着剤9bにより、前記ヒートシンク6の厚み方向一表面6a上に載置固着される。前記受光素子10は、金属系の接着剤9cにより、前記ステム7の厚み方向位置表面7a上に載置固着される。
前記金属系の接着剤9a〜9cとして、前記半導体レーザ素子2及び受光素子5、10を実装する順番に硬化温度が低くなるように異種材料を選ぶことが好ましい。これは同時に複数の部材を実装できない場合に有効で、一つ目の部材を実装した後で、二つ目の部材を実装する際に熱反応せず、部材位置を保持することができる。また、前記実装する順番に熱変化反応が高温で行われ、順次硬化する材料の硬化温度雰囲気でも、状態が変わらないように異種材料を選ぶことが好ましい。本発明の実施形態において、前記金属系の接着剤9a〜9cとして、例えば、Au-Snロウ材あるいはAgを主成分とするペースト材などを使用して、加熱、加圧、超音波などの反応で、前記部材をパッケージに実装する。
図4〜6は、図2に示す本発明によるホログラムレーザユニット200の実装途中の態様を示す図である。まず、図4に示したように、レーザ光モニタ用の前記受光素子10を、金属系の接着剤9cにより、前記ステム7の厚み方向一表面に前記ヒートシンク6と近接して接着させる。受光素子10は半導体レーザ素子2の光を受光する為のものであり、比較的チップの接着位置精度が要求されない為である。その際、例えばAu-Snロウ材等の比較的高融点の材料を用い、加熱反応により、接着させる。
次に、図5に示すように、半導体レーザ素子2を、金属系の接着剤9bにより、前記ステム7の厚み方向一表面に垂直なヒートシンク6の一側面上に加圧、加熱反応により接着させる。この際、前記金属系の接着剤9bは、前記受光素子10を接着する際に用いた接着剤(ロウ材)、即ち前記金属系の接着剤9cより融点(硬化温度)の低い材料を用い、半導体レーザ素子はピックアップの光学系に対し、ある程度の位置精度が必要な為、接着の際、加圧あるいは加熱による位置変動を起さない程度に保持するのが望ましい。
最後に、受光素子5を接着させる、この際、前記受光素子10、前記レーザ素子2に用いた接着剤9c,9bより融点の低い材料、即ち金属系の接着剤9a(図3を参照)を用い、加圧、加熱反応により接着させる。受光素子5は、レーザ素子2より出射されたレーザ光が光ディスクの情報を読み取り、その信号を受光する為のものであるから、レーザ素子に対し、ある程度の位置精度が必要な為、接着の際、加圧あるいは加熱による位置変動を起さない程度に保持するのが望ましい。
このように、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料を用いることによって、従来技術のように、樹脂の揮発成分がパッケージ内部に残留し、レーザ光によってその成分が硬化され、パッケージ内部に付着して異物が生成されて、封止キャップを通して光がうまく内部に入ってこず、信号が受信できなくなる問題が発生しない。また、気密がよく、レーザ劣化を起こさないことができる。
また、前記図1及び図2において、前記半導体レーザ素子2はヒートシンク6の一側面に直接実装されているが、図6のように、サブマウント11を用いる手法も考えられる。半導体レーザ素子2を搭載するために設けられた前記サブマウント11の搭載部位にAlやAu等を用いて接合部分を設けて、はんだ等の接着剤を介してサブマウント11をロウ接してもよい。また、サブマウント11に熱伝導性の良好な材料を用いることにより、ヒートシンクとして機能させて発光特性を安定化することができる。
これらの部材を実装した後、金線により外部と導通を取り、前記キャップ4及び前記ステム7により気密化させる。即ち、前記部材が外部と隔離された内部に納められている。そして、外部と隔離されている為、本発明に係るホログラムレーザユニットは、レーザが発光した際にレーザ劣化を起こし、発光しなくなるといったことが発生しない。
ここで、前記気密パッケージ内の雰囲気は露点を−30℃以下に管理することが望ましい。また、該雰囲気においてパッケージ、キャップを溶接し、キャップ内の雰囲気を所望ものにする。パッケージ内を露点−30℃以下に構成することにより、波長420nm以下の半導体レーザ素子の共振器端面において、経時変化に伴って、共振器端面が黒色化するのを防止し、前記黒色化による発光強度の低下、あるいは寿命の低下を抑制する事が出来る。
また、別の手法として、部材を同時に実装し、部材位置を保持する方法もある。同時に実装することにより、製造手順を短縮することができる。
以下、図7に基づいて、本発明に係るホログラムレーザユニット12を用いた光ピックアップ300を説明する。ここで、前記ホログラムレーザユニット12は、前記ホログラムレーザユニットの第1及び第2の実施形態によるホログラムレーザユニット100或いは200と同じ構成を有している。
図7に示すように、簡略化された前記光ピックアップ300は、ホログラムレーザユニット12と、拡散光を平行光にしたり平行光を収束光にするコリメートレンズ22と、光の進行方向を90度屈曲させる立上げミラー23と、光記録媒体上に光を集光する対物レンズ24とを備える。もちろん、前記光ピックアップ300はこれら部材による構成に限らず、需要によってその他の光学部材を備えることもできる。
前記ホログラムレーザユニット12は、前記図1に示すような構成になっており、前記光ピックアップ300の基本動作を簡単に説明すると、前記半導体レーザ素子2から放射された例えば405nmの青紫レーザ光L1は、ホログラム結合体3(光学素子、偏光ホログラム)を透過し、コリメートレンズ22により平行光になる。平行光になった光束は、立上げミラー23で反射されてから対物レンズ24により光ディスク21に集光される。この光ディスク21上の情報を読み取った後の反射光は、逆の光路を経て、前記偏光ホログラムにより回折されて回折光となり、光検出器(受光素子5)に導かれる。
また、図2に示すような光源の光をモニタするための受光素子10をパッケージに一体化されたホログラムレーザユニットを備えた光ピックアップ装置は、モニタ光が光記録媒体からの信号検出用の受光素子5に入らないようにすることで、高感度な信号検出ができる。
なお、上記実施形態には、1波長のみ書いているが、他の波長帯のレーザ光を使用した2波長、3波長も読み取ることができる光ピックアップにも使用可能である。
本発明に係るホログラムレーザユニットは、レーザと受光素子を気密パッケージに一体化する際、金属系の接着材料を用いることで、耐環境性を向上し、車載や、ビデオカムの様な高信頼性が要求される用途によく使われ、特にBlu−rayディスクを読み取る光ピックアップに有効に用いられる。
1 ホログラムパターン
2 半導体レーザ素子
3 ホログラム結合体(光学素子)
4 キャップ
4A キャップ窓ガラス
5 信号検出用受光素子
6 ヒートシンク
7 ステム(外部)
8 リード
9a,9b,9c 金属系接着剤
10 レーザ光モニタ用受光素子
11 サブマウント
12 ホログラムレーザユニット
21 光ディスク
22 コリメートレンズ
23 立上げミラー
24 対物レンズ
L1 レーザ出射光
2 半導体レーザ素子
3 ホログラム結合体(光学素子)
4 キャップ
4A キャップ窓ガラス
5 信号検出用受光素子
6 ヒートシンク
7 ステム(外部)
8 リード
9a,9b,9c 金属系接着剤
10 レーザ光モニタ用受光素子
11 サブマウント
12 ホログラムレーザユニット
21 光ディスク
22 コリメートレンズ
23 立上げミラー
24 対物レンズ
L1 レーザ出射光
Claims (9)
- 光ビームを出射する光源と、前記光源から出射されて光記録媒体の情報記録面に結像させ、光ディスクで反射され、少なくとも一つのレンズを通じた光を受光する受光素子とを、外気から遮断する気密パッケージに実装する際、樹脂接着材料を含まない金属系の接着材料で接着しており、
前記気密パッケージに、光ディスクからの光を前記受光素子に入射させるための光学素子が一体化されていることを特徴とするホログラムレーザユニット。 - 前記気密パッケージに、光源の光をモニタする他の受光素子をさらに一体化させて実装することを特徴とする請求項1記載のホログラムレーザユニット。
- 前記金属系の接着材料は、前記光源、前記受光素子を実装する順番に硬化温度が低くなるように異種材料を使用することを特徴とする請求項1または2に記載のホログラムレーザユニット。
- 前記実装を行う際、複数の部材を同じ接着材料で同時に実装することを特徴とする請求項1または2記載のホログラムレーザユニット。
- 前記金属系の接着材料は、Au−Snロウ材及びAgを主成分とするペースト材のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のホログラムレーザユニット。
- 前記光学素子が偏光ホログラムであることを特徴とする請求項1記載のホログラムレーザユニット。
- 使用される半導体レーザは、発振波長が405nm帯の青紫レーザであることを特徴とする請求項1記載のホログラムレーザユニット。
- 前記気密パッケージ内の雰囲気が露点−30℃以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のホログラムレーザユニット。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載のホログラムレーザユニットを用いることを特徴とする光ピックアップ。
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2008
- 2008-07-24 JP JP2008190788A patent/JP2010027179A/ja active Pending
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