JP2010024434A - 硬化性組成物、およびカラーフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)光重合性化合物、(D)ヘキサアリールビイミダゾール系重合開始剤、(E)オキシム系開始剤並びにトリアジン系開始剤から選択される1種以上、及び(F)4官能以上の多官能エポキシ化合物を含み、全固形分に対する該(F)多官能エポキシ化合物の含有量が2〜20質量%の範囲であり、且つ、該(A)着色剤の含有量が25〜50質量%の範囲である硬化性組成物。
【選択図】なし
Description
また、着色層は独立して1色ずつ、ストライプ状またはモザイク状に画素が形成される。このため、着色層表面に凹凸ができるので、着色層の表面に平坦化膜として、樹脂被膜(以下、「オーバーコート層」という場合がある。)が用いられることがある。この樹脂被膜に対しても着色層と同様に耐NMP性が要求される。
通常、カラーフィルタの評価に用いられる耐NMP性は50℃・10minで浸漬させた前後の色度変化で評価されるのに対し、上記した剥離液耐性は80℃・2min浸漬後の膨潤率で評価されるので、通常の着色層のままではCOA方式のカラーフィルタには使えないものである。
また、特許文献2には、エポキシ樹脂を含むカラーフィルタ用の感光性組成物が提案されているが、決して耐NMP性と液保存安定性、着色に優れるものではなかった。
更に、係る感光性組成物においても顔料濃度が高い領域や、カラーフイルタ作成においてブラックマトリックスの次に作成される着色画素は、カラーフィルタの完成までに現像工程を多数回曝され(繰り返され)表面が荒れる状態となるといった問題点があった。
また、特許文献2には、エポキシ樹脂を含むカラーフィルタ用の感光性組成物が提案されているが、決して耐NMP性と液保存安定性、着色に優れるものではなかった。
即ち、本発明の課題は、下記の手段により達成されるものである。
本発明は、(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)光重合性化合物、(D)ヘキサアリールビイミダゾール系重合開始剤、(E)オキシム系開始剤並びにトリアジン系開始剤から選択される1種以上、及び(F)4官能以上の多官能エポキシ化合物を含む硬化性組成物によって構成される。以下各構成素材、最適な構成要素について説明する。
本発明の硬化性組成物に用いることができる着色剤としては、従来公知の種々の無機顔料又は有機顔料を用いることができる。また、必要によって染料も使用可能である。
顔料は、無機顔料または有機顔料を問わず、高透過率であることが好ましいことを考慮すると、できるだけ粒子径が小さく微少な粒子サイズの顔料を使用することが好ましく、ハンドリング性をも考慮すると、好ましくは平均一次粒子径0.01〜0.3μm、より好ましくは0.01〜0.15μmの顔料である。該粒径が前記範囲内であると、透過率が高く、色特性が良好であると共に、高いコントラストのカラーフィルタを形成するのに有効である。
一次粒子サイズについての、0.02μm未満の一次粒子の割合、および0.08μmを超える一次粒子の割合は、顔料粉体を透過型電子顕微鏡で観察し、個々の一次粒子の長径を測定し、0.02μm未満及び0.08μmを超える顔料の粒子の割合(個数%)を算出することにより得ることができる。より具体的には、顔料粉体を透過型電子顕微鏡で3〜10万倍で観察し、写真を撮り、1000個の一次粒子の長径を測定し、0.02μm未満、及び0.08μmを超える一次粒子の割合を算出する。この操作を顔料粉体の部位を変えて合計で3箇所について行い、結果を平均した。
C.I.Pigment Yellow 11,24,108,109,110,138,139,150,151,154,167,180,185,
C.I.Pigment Orange 36,
C.I.Pigment Red 122,150,171,175,177,209,224,242,
C.I.Pigment Violet 19,23,32,
C.I.Pigment Blue 15:1,15:3,15:6,16,22,60,66,
C.I.Pigment Green 7,36,37;
C.I.Pigment Black 1、7
更にC.I.Pigment Green 58を用いたときに効果が顕著である。
水溶性有機溶剤の使用量は、顔料に対して50質量%から300質量%の範囲であり、好ましくは100質量%から200質量%の範囲である。 本発明における湿式粉砕装置の運転条件については特に制限はないが粉砕メディアによる磨砕を効果的に進行させるため、装置がニーダーの場合の運転条件は、装置内のブレードの回転数は、10〜200rpmが好ましく、また2軸の回転比が相対的に大きい方が摩砕効果が大きく好ましい。運転時間は乾式粉砕時間と併せて1時間〜8時間が好ましく、装置の内温は50〜150℃が好ましい。また粉砕メディアである水溶性無機塩は粉砕粒度が5〜50μmで粒子径の分布がシャープで、且つ球形が好ましい。
例えば、赤の顔料として、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料単独又はそれらの少なくとも1種と、ジスアゾ系黄色顔料、イソインドリン系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料又はペリレン系赤色顔料、アントラキノン系赤色顔料、ジケトピロロピロール系赤色顔料と、の混合などを用いることができる。例えば、アントラキノン系顔料としては、C.I.ピグメント・レッド177が挙げられ、ペリレン系顔料としては、C.I.ピグメント・レッド155、C.I.ピグメント・レッド224が挙げられ、ジケトピロロピロール系顔料としては、C.I.ピグメント・レッド254が挙げられ、色再現性の点でC.I.ピグメント・イエロー139またはC.I.ピグメント・レッド177と、C.I.ピグメント・レッド254との混合が好ましい。また、赤色顔料と他顔料との質量比は、100:5〜100:80が好ましい。100:4以下では400nmから500nmの光透過率を抑えることが困難で色純度を上げることが出来ない場合がある。また100:81以上では発色力が下がる場合がある。特に、上記質量比としては、100:10〜100:65の範囲が最適である。尚、赤色顔料同士の組み合わせの場合は、色度に併せて調整することができる。
青色顔料と紫色顔料との質量比は、100:0〜100:100が好ましく、より好ましくは100:70以下である。
また、カーボンブラックとチタンブラックとの質量比は、100:0〜100:60の範囲が好ましい。上記範囲とすることで分散安定性が良好となる。
着色剤として使用可能な染料としては、特に制限はなく、従来カラーフィルタ用途として用いられている公知の染料を使用できる。例えば、特開昭64−90403号公報、特開昭64−91102号公報、特開平1−94301号公報、特開平6−11614号公報、特登2592207号、米国特許第4,808,501号明細書、米国特許第5,667,920号明細書、米国特許第5,059,500号明細書、特開平5−333207号公報、特開平6−35183号公報、特開平6−51115号公報、特開平6−194828号公報、特開平8−211599号公報、特開平4−249549号公報、特開平10−123316号公報、特開平11−302283号公報、特開平7−286107号公報、特開2001−4823号公報、特開平8−15522号公報、特開平8−29771号公報、特開平8−146215号公報、特開平11−343437号公報、特開平8−62416号公報、特開2002−14220号公報、特開2002−14221号公報、特開2002−14222号公報、特開2002−14223号公報、特開平8−302224号公報、特開平8−73758号公報、特開平8−179120号公報、特開平8−151531号公報等に記載の色素である。
化学構造としては、ピラゾールアゾ系、アニリノアゾ系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、アンスラピリドン系、ベンジリデン系、オキソノール系、ピラゾロトリアゾールアゾ系、ピリドンアゾ系、シアニン系、フェノチアジン系、ピロロピラゾールアゾメチン系、キサンテン系、フタロシアニン系、ペンゾピラン系、インジゴ系等の染料が使用できる。
遊離率は小さいほど顔料への被覆率が高く、分散性、分散安定性が良好である。遊離率の好ましい範囲は30%以下、より好ましくは20%以下、最も好ましくは15%以下である。理想的には0%である。
本発明においては、ソルトミリング時に上記iii)有機溶剤にiv)少なくとも一部可溶な樹脂を併用することにより、さらに微細で、表面がiv)少なくとも一部可溶な樹脂による被覆された、乾燥時の顔料の凝集が少ないものが得られる。
なお、iv)高分子化合物を加えるタイミングは、ソルトミリング工程の初期にすべてを添加してもよく、分割して添加してもよい。また分散工程で添加することも可能である。
R1のアルキル基としては、炭素数1〜12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が特に好ましい。
R1で表されるアルキル基が置換基を有する場合、該置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜5、より好ましくは炭素数1〜3がより好ましい。)メトキシ基、エトキシ基、シクロヘキシロキシ基等が挙げられる。
R1としては、水素原子又はメチル基が最も好ましい。
R2で表されるアルキレン基は、ヘテロ原子(例えば、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子)を介して2以上連結したものであってもよい。
R2で表される好ましいアルキレン基として具体的には、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基が挙げられる。
R2で表される好ましいアルキレン基が置換基を有する場合、該置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、等が挙げられる。
上記した中でも、一般式(2)におけるEとしては、単結合、メチレン基、−O−、又は−C(=O)−が好ましく、−C(=O)−が特に好ましい。
上記した中でも、一般式(4)における、Y1及びY2としては、−N=、−NH−、及び−N(RB)−が特に好ましい。Y1及びY2の組み合わせとしては、Y1及びY2のいずれか一方が−N=であり他方が−NH−である組み合わせ、イミダゾリル基が挙げられる。
(重量平均分子量および数平均分子量)
以下の条件のGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定によりポリスチレン換算によって行った。
使用カラム:TSKgel MultiporeHXL−M (細孔多分散型リニアカラム)東ソー製
溶離液:THF
流量:1.0ml/min
温度:40℃
検出条件:RI
システム:高速 GPC 装置一式 (東ソ− HLC−8220)
(酸価)
樹脂の1―メトキシ―2−プロパノール溶液を,1規定水酸化カリウム水溶液によって中和滴定を行って求めた。
分散剤としては、例えば、公知の顔料分散剤や界面活性剤を適宜選択して用いることができる。
このほか、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを共重合したもの等も有用なものとして挙げられる。該ポリマーは任意の量で混合して用いることができる。
前記アルキル(メタ)アクリレート及びアリール(メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、トリル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(1)予めイソシアネート基とOH基を反応させ、未反応のイソシアネート基を1つ残し、かつ(メタ)アクリロイル基を少なくとも1つ含む化合物とカルボキシル基を含むアクリル樹脂との反応によって得られるウレタン変性した重合性二重結合含有アクリル樹脂、
(2)カルボキシル基を含むアクリル樹脂と分子内にエポキシ基及び重合性二重結合を共に有する化合物との反応によって得られる不飽和基含有アクリル樹脂、
(3)酸ペンダント型エポキシアクリレート樹脂、
(4)OH基を含むアクリル樹脂と重合性二重結合を有する2塩基酸無水物を反応させた重合性二重結合含有アクリル樹脂。
具体例として、OH基を有する例えば2−ヒドロキシエチルアクリレートと、COOH基を含有する例えばメタクリル酸と、これらと共重合可能なアクリル系若しくはビニル系化合物等のモノマーとの共重合体に、OH基に対し反応性を有するエポキシ環と炭素間不飽和結合基を有する化合物(例えばグリシジルアクリレートなどの化合物)を反応させて得られる化合物、等を使用できる。OH基との反応ではエポキシ環のほかに酸無水物、イソシアネート基、アクリロイル基を有する化合物も使用できる。
また、特開平6−102669号公報、特開平6−1938号公報に記載のエポキシ環を有する化合物にアクリル酸のような不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物に、飽和もしくは不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られる反応物も使用できる。
更に、日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光硬化性モノマー
及びオリゴマーとして紹介されているものも使用できる。
また、特公昭48−41708号、特開昭51−37193号、特公平2−32293号、特公平2−16765号に記載されているようなウレタンアクリレート類や、特公昭58−49860号、特公昭56−17654号、特公昭62−39417号、特公昭62−39418号記載のエチレンオキサイド系骨格を有するウレタン化合物類も好適である。更に、特開昭63−277653号、特開昭63−260909号、特開平1−105238号に記載される、分子内にアミノ構造やスルフィド構造を有する付加重合性化合物類を用いることによっては、非常に感光スピードに優れた光重合性組成物を得ることができる。市販品としては、ウレタンオリゴマーUAS−10、UAB−140(山陽国策パルプ社製)、UA−7200」(新中村化学社製、DPHA−40H(日本化薬社製)、UA−306H、UA−306T、UA−306I、AH−600、T−600、AI−600(共栄社製)などが挙げられる。
また、酸基を有するエチレン性不飽和化合物類も好適であり、市販品としては、例えば、東亞合成株式会社製のカルボキシル基含有3官能アクリレートであるTO−756、及びカルボキシル基含有5官能アクリレートであるTO−1382などが挙げられる。
なおA、Xが複数存在する場合、互いに同一でも異なっていてもよいが、感度と熱安定性の観点から同一であることが好ましい。
R12及びR3は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、又は炭素数7〜20の脂環式炭化水素基(但し、炭素数7〜8のシクロアルキル基を除く)を表し、前記フェニル基が置換されている場合の置換基は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子である。ここで、これらの置換基の数は、1〜5個であることができる。
R4は、炭素数4〜20の含酸素複素環基、炭素数4〜20の含窒素複素環基、又は炭素数4〜20の含硫黄複素環基を表す。
R5は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。
また、qは1〜5の整数を表し、pは0〜5の整数を表し、rは0〜6の整数を表し、p及びqは、p+q≦5を満たす。
なおR4およびR5が複数存在する場合は、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
これらのうち、炭素数4〜20の含酸素複素環基が好ましく、特にテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等が好ましい。
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル] −,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-2-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-3-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-4-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロフラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロピラニルオキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロフラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチル-5-テトラヒドロピラニルメトキシベンゾイル)−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−ベンゾイルアセチルオキシム);
エタノン,1−[9−エチル−6−[2−メチル−4−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニル)メトキシベンゾイル]−9.H.−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム);
等を挙げることができる。
R12及びR3は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のフェニル基、又は炭素数7〜20の脂環式炭化水素基(但し、炭素数7〜8のシクロアルキル基を除く)を表し、前記フェニル基が置換されている場合の置換基は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子である。ここで、これらの置換基の数は、1〜5個であることができる。
R5は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。
また、pは0〜5の整数を表す。
なお、R5が複数存在する場合は、互いに同一でも異なっていてもよい。
上記のうち、R11としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ヘキシル基などが好ましい。
これらのうち、前記R5としては、特に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
また硬化性組成物の固形分に対して、(D)ヘキサアリールビイミダゾール系化合物は1.0〜15質量%添加して用いるのが好ましく、より好ましくは3.0〜10.0質量%である。この範囲であるとNMP溶剤による色度変化、膨潤耐性が良好で、かつITO蒸着適性が良好である。
例えば、特開平57−6096号公報に記載のハロメチルオキサジアゾール、米国特許第4318791号明細書、欧州特許出願公開第88050号明細書等の各明細書に記載のケタール、アセタール、又はベンゾインアルキルエーテル類等の芳香族カルボニル化合物、米国特許第4199420号明細書に記載のベンゾフェノン類等の芳香族ケトン化合物、仏国特許発明2456741号明細書に記載の(チオ)キサントン系又はアクリジン系化合物、特開平10−62986号公報に記載のクマリン系の化合物、特開平8−015521号公報等のスルホニウム有機硼素錯体等、等を挙げることができる。
特公平37−13034号公報に記載のスチリル系色素;特開昭62−143044号公報に記載の陽イオン染料;特公昭59−24147号公報記載のキノキサリニウム塩;特開昭64−33104号公報記載の新メチレンブルー化合物;特開昭64−56767号公報記載のアントラキノン類;特開平2−1714号公報記載のベンゾキサンテン染料;特開平2−226148号公報及び特開平2−226149号公報記載のアクリジン類;特公昭40−28499号公報記載のピリリウム塩類;特公昭46−42363号公報記載のシアニン類;特開平2−63053号記載のベンゾフラン色素;特開平2−85858号公報、特開平2−216154号公報の共役ケトン色素;特開昭57−10605号公報記載の色素;特公平2−30321号公報記載のアゾシンナミリデン誘導体;特開平1−287105号公報記載のシアニン系色素;特開昭62−31844号公報、特開昭62−31848号公報、特開昭62−143043号公報記載のキサンテン系色素;特公昭59−28325号公報記載のアミノスチリルケトン;特開平2−179643号公報記載の色素;特開平2−244050号公報記載のメロシアニン色素;特公昭59−28326号公報記載のメロシアニン色素;特開昭59−89303号公報記載のメロシアニン色素;特開平8−129257号公報記載のメロシアニン色素;特開平8−334897号公報記載のベンゾピラン系色素が挙げられる。
増感色素の他の好ましい態様として、以下の化合物群に属しており、且つ、350〜450nmに極大吸収波長を有する色素が挙げられる。
例えば、多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル)、シアニン類(例えばチアカルボシアニン、オキサカルボシアニン)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム)が挙げられる。
本発明において、4官能以上の多官能エポキシ化合物とは、アルカリ可溶性樹脂のカルボキシル基と熱架橋する化合物をいい、熱架橋することによって架橋密度が高くなり、耐薬品性の向上が図られる。
本発明に使用できる多官能エポキシ化合物としては、ビスフェノールA型、クレゾールノボラック型、ビフェニル型、脂環式エポキシ化合物などで、エポキシ環を分子中に4個以上有する化合物である。
本発明に係る多官能エポキシ化合物の硬化性組成物中における含有量としては、顔料を除いた全固形分に対して、2〜20質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。該含有量が前記範囲内であると、膜の耐溶剤性に優れる。また、多すぎるとベーク後の黄着色により、カラーフイルタの品質が損われたり、少なすぎると耐NMP性に劣ってしまう問題が生じる。
溶剤は、単独で用いる以外に2種以上を組み合わせて用いてもよい。
連鎖移動剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
フッ素系有機化合物の添加量は、光硬化性組成物の全質量に対して、0.001〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜1.0質量%である。
なお、混合分散工程は、混練分散とそれに続けて行なう微分散処理からなるのが好ましいが、混練分散を省略することも可能である。
顔料と水溶性有機溶剤と水溶性無機塩類との混合物を、二本ロール、三本ロール、ボールミル、トロンミル、ディスパー、ニーダー、コニーダー、ホモジナイザー、ブレンダー、単軸もしくは2軸の押出機等の混練機を用いて、強い剪断力を与えながら顔料を摩砕した後、この混合物を水中に投入し、攪拌機等でスラリー状とする。次いで、このスラリーをろ過、水洗し、水溶性有機溶剤と水溶性無機塩を除去した後、乾燥し、微細化された顔料が得られる。微細化処理前に高分子化合物を添加して、顔料を被覆することが好ましい。
なお、混練、分散についての詳細は、T.C.Patton著”Paint Flowand Pigment Dispersion”(1964年 John Wiley and Sons社刊)等に記載されている。
そして、上記のようにして得られた顔料分散組成物に、光重合性化合物、重合開始剤、およびアルカリ可溶性樹脂などを添加して、本発明の硬化性組成物を得る。
プラスチック基板には、その表面にガスバリヤー層及び/又は耐溶剤性層を有していることが好ましい。このほかに、薄膜トランジスター(TFT)方式カラー液晶表示装置の薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板(以下、「TFT方式液晶駆動用基板」という。)上にも本発明の光硬化性組成物からなるパターン状皮膜を形成し、カラーフィルタを作成することができる。その際に使用されるフォトマスクには、画素を形成するためのパターンのほか、スルーホールあるいはコの字型の窪みを形成するためのパターンも設けられている。TFT方式液晶駆動用基板における基板としては、例えば、ガラス、シリコン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等を挙げることができる。これらの基板には、所望により、シランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を施しておくこともできる。例えば、TFT方式液晶駆動用基板の表面上、あるいは該駆動基板の表面に窒化ケイ素膜等のパッシベーション膜を形成した基板等を挙げることができる。
プリベーク処理は、ホットプレート、オーブン等を用いて50〜140℃の温度範囲で、好ましくは70〜110℃程度であり、10〜300秒の条件にて行なうことができる。高周波処理などを併用しても良い。高周波処理は単独でも使用可能である。
現像液としては、未硬化部における光硬化性の硬化性組成物の塗膜を溶解する一方、硬化部を溶解しないものであれば、いずれのものも用いることができる。具体的には、種々の有機溶剤の組合せやアルカリ性の水溶液を用いることができる。
前記アルカリ性の水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硅酸ナトリウム、メタ硅酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン等のアルカリ性化合物を、濃度が0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜1質量%となるように溶解したアルカリ性水溶液が挙げられる。アルカリ性水溶液には、例えばメタノール、エタノール等の水溶性有機溶剤や界面活性剤等を適量添加することもできる。
現像方式は、デイップ方式、シャワー方式、スプレー方式などいずれでもよく、これにスウィング方式、スピン方式、超音波方式などを組み合わせても良い。現像液に触れる前に、被現像面を予め水等で湿しておいて、現像むらを防ぐこともできる。また基板を傾斜させて現像することもできる。
リンス工程は通常は純水で行うが、省液のために、最終洗浄で純水を用い、洗浄はじめは使用済の純水を使用したり、基板を傾斜させて洗浄したり、超音波照射を併用したりできる。
以上の操作を所望の色相数に合わせて各色毎に順次繰り返し行なうことにより、複数色の着色された硬化膜が形成されてなるカラーフィルタを作製することができる。
前記ブラックマトリックスは、顔料としてカーボンブラック、チタンブラックなどの黒色顔料を用いた本発明の硬化性組成物を露光、現像し、その後必要に応じて更にポストベークして膜の硬化を促進させることで形成できる。
(重合体1の合成)
M-11(下記構造) 27.0g、メチルメタクリレート 126.0g、メタクリル酸 27.0g、および1-メトキシ-2-プロパノール 420.0gを、窒素置換した三つ口フラスコに導入し、攪拌機(新東科学(株):スリーワンモータ)にて攪拌し、窒素をフラスコ内に流しながら加熱して90℃まで昇温する。これに2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬(株)製V−65)を1.69g加え、90℃にて2時間加熱攪拌を行った。2時間後、さらにV−65を1.69g加え、3時加熱攪拌の後、重合体1の30質量%溶液を得た。得られた高分子化合物の重量平均分子量をポリスチレンを標準物質としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC)により測定した結果、2.0万であった。また、水酸化ナトリウムを用いた滴定から、固形分あたりの酸価は、98mgKOH/gであった。
M-6(下記構造) 27.0g、メチルメタクリレート 126.0g、メタクリル酸 27.0g、および1-メトキシ-2-プロパノール 420.0gを、窒素置換した三口フラスコに導入し、撹拌機(新東科学(株):スリーワンモータ)にて撹拌し、窒素をフラスコ内に流しながら加熱して90℃まで昇温する。これに2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬(株)製V−65)を1.80g加え、90℃にて2時間加熱撹拌を行った。2時間後、さらにV−65を1.80g加え、3時加熱撹拌の後、重合体2の30質量%溶液を得た。ポリスチレンを標準物質としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC)により、得られた高分子化合物の重量平均分子量を測定した結果、2.1万であった。また、水酸化ナトリウムを用いた滴定から、固形分あたりの酸価は、99mgKOH/gであった。
顔料(C.I.Pigment Red254 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製 CROMOPHTAL RED BP) 50g、塩化ナトリウム 500g、上記した重合体1の溶液 20g、およびジエチレングリコール100gをステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、9時間混練した。次に、この混合物を約3リットルの水中に投入し、ハイスピードミキサーで約1時間撹拌した後に、ろ過、水洗して塩化ナトリウムおよび溶剤を除き、乾燥して被覆顔料1を調製した。
被覆顔料1の調整で、Pigment Red254の代わりに、C.I.Pigment Green 36(日本ルーブリゾール社製 Monastral Green 6Y−CLを用いて、また重合体1の代わりに重合体2を用いて、他は被覆顔料1の調製と同様にして被覆顔料2を調製した。
被覆顔料2の調整で、Pigment Green 36の代わりに、C.I.Pigment Green 7(BASF社製 HELIOGEN Green L8730を用いて、他は被覆顔料2の調製と同様にして、被覆顔料3を調製した。
被覆顔料2の調整で、Pigment Green 36の代わりに、C.I.Pigment Blue 15:6(BASF社製 HELIOGEN Blue L6700Fを用いて、他は被覆顔料2の調製と同様にして、被覆顔料4を調製した。
被覆顔料2の調整で、Pigment Green 36の代わりに、C.I.Pigment Violet 23(Clariant社製 HOSTAPERM VIOLET RL−NFを用いて、他は被覆顔料2の調製と同様にして、被覆顔料5を調製した。
被覆顔料1の調整で、混練時間を9時間のところを、それぞれ7時間、5時間にして、被覆顔料6、および被覆顔料7を調製した。
得られた顔料10gを1−メトキシ−2−プロパノール 100mL中に投入し、振とう機にて室温で3時間、振とうさせた。その後、遠心分離機にて、80,000rpm、8時間かけて顔料を沈降させた。上澄み液部分の固形分を乾燥法から求めた。顔料から遊離した高分子化合物の量を求め、処理に使用した高分子化合物との比から、遊離率(%)を算出した。遊離率は小さいほど顔料への被覆度が高い。
上記で得た被覆顔料1〜7は、いずれも20質量%以下の遊離量を示し、被覆された顔料であることがわかった。
被覆顔料1の顔料相当分35部に対し、分散剤としてディスパーエイド163(サンノプコ社製)7.0部、溶剤:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 200部の組成にて、ホモジナイザーを用いて回転数3,000r.p.m.で3時間撹拌して混合し、混合溶液を調製し、さらに0.1mmφジルコニアビーズを用いたビーズ分散機ウルトラアペックスミル(寿工業社製)にて6時間分散処理を行なった。
同様に、被覆顔料種と分散剤の量とを、表1のように変更して、顔料分散液2〜10を得た。ただし顔料分散液8における被覆顔料4と被覆顔料5の使用量の比は、95:5とし、合計の顔料相当分が35部となるように配合した。顔料とともに分散液に使用されることになる被覆高分子の量も表1に記した。
また、顔料分散液15は、顔料分散液1の調製において、ビーズ分散機での6時間分散処理を、ホモジナイザー(回転数5000r.p.m.)による18時間の分散処理に変更した以外は、顔料分散液1の調製と同じで行った。
顔料分散液の1次粒子径の分布は、透過型電子顕微鏡で測定し、0.02μm未満、および0.08μmを超える粒子サイズの粒子の占める割合を、個数%で表1に示した。
得られた顔料分散液1にさらに以下の組成の成分を添加し、撹拌混合して本発明の硬化性組成物(カラーレジスト液)を調製した。
・(B)アルカリ可溶性樹脂:ベンジルメタクリレートとメタクリル酸(=70/30[モル比])との共重合体 重量平均分子量=30,000 20.8部
・(C)重合性化合物:日本化薬(株)製 DPHA 20部
・(D)重合開始剤:2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール 3部
・(E)重合開始剤:4−[o−ブロモ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニル)アミノフェニル]−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン 3部
・(F)多官能エポキシ化合物:DIC(株)製 エピクロン695 5部
・ジエチルアミノベンゾフェノン 0.5部
・N−フェニルメルカプトベンズイミダゾール 0.5部
・界面活性剤:(下記構造物1) 1.0部
・溶剤(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート/エチルエトキシプロピオネート=8/2) 400部
実施例1の硬化性組成物の組成において、顔料の種類と量、アルカリ可溶性樹脂の量、重合性化合物の量、重合開始剤の種類と量、および多官能エポキシ化合物の量を表2のように変更して、実施例2〜16、および比較例1〜6の硬化性組成物を調整した。
*2:2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ−(3,4−ジメトキシフェニル)ビイミダゾール
*3:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製 オキシム系開始剤 OXE−01(下記に示すオキシム1)
*4:オキシム3(前記例示化合物の5’−2の化合物)
*5:オキシム4(前記例示化合物の5’−3の化合物)
*6:2官能のエポキシ化合物 DIC(株)製 エピクロン850−LC
特許第3264364号公報記載の方法でTFT基板を作成した。即ち、アクティブマトリクス基板に、ゲート信号線並びに付加容量電極を形成し、この上にゲート絶縁膜を形成し、半導体層、及びチャネル保護層を形成し、TFTのソース、及びドレインとなるn+Si層を形成した。
実施例1において、顔料分散液1を顔料分散液15とした以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を調整し、実施例1と同様の評価を行った。結果は表3に示す。
実施例1において、顔料分散液1を顔料分散液10とした以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を調整し、実施例1と同様の評価を行った。結果は表3に示す。
実施例1において、(F)多官能エポキシ化合物 エピクロン695をEHPE−3150(ダイセル化学工業社製、多官能エポキシ樹脂)に変更して硬化性組成物を調整し、実施例1と同様の評価を行った。結果は表3に示す。
[色度変化]
各着色基板の分光特性を大塚電子(株)製分光測光器MCPD−2000によって測定した後、各試験片を50℃NMP(N−メチルピロリドン)溶液に10分間浸漬する。次いで、純水でリンスし、85℃60分乾燥した後、再度分光特性を測定し、NMP浸漬によってどれだけ色度が変化したかをΔE*abで表した。ここでΔE*abとは、L*a*b*表色系における色差を意味する。色差の変化ΔE*abの値で評価した。
(評価基準)
◎: ΔE*abが2未満
○: ΔE*abが2以上3未満
△: ΔE*abが3以上5未満
×: ΔE*abが5以上
各着色基板をN−メチルピロリドン(溶剤)中に60℃で30分間浸漬し、経過後取り出して着色基板表面の表面粗さを光学顕微鏡で観察し、下記の評価基準にしたがって評価した。
(評価基準)
◎:全く変化しなかった。
○:浸漬前からの変化はなかった。溶液が微妙に着色した。
△:表面に若干の変化がみられた。溶液が着色した。
×:表面がざらざら状に変化してしまった。溶液が着色した。
インジウムチンオキシド(ITO)を常法に従い、蒸着(膜厚1400Å、蒸着温度200℃)した後、光学顕微鏡で詳細に観察した。
表面粗さを、原子間力顕微鏡(AFM)、セイコーインスツルメンツ株式会社製のSPA−400AFMにてRa値を測定した。評価基準は以下の通り。
◎: 3nm未満
○: 3nm以上8nm未満
△: 8nm以上10nm未満
×: 10nm以上
光学顕微鏡にて500倍にて観察を行った。評価基準は以下の通り。
◎: 表面が非常に平滑である。
○: 平滑である。
△: 微妙な凹凸が見られる。
×: 凹凸が見られる。
得られた硬化性組成物を50℃で14日間間保存し、現像時間の変化を評価した。
(評価基準)
現像時間の評価は、ガラス基板上に塗布された感材を現像し、ガラス基板が残渣なくクリアになる時間を評価した。
◎: 現像時間に変化なし。
○: 現像時間の遅れが5秒未満であった。
△: 現像時間が5以上10秒未満遅くなった。
×: 現像時間が10秒以上遅くなった。
着色基板の着色樹脂被膜の上に偏光板を置いて着色樹脂被膜を挟み込み、偏光板が平行時の輝度と直交時の輝度とをトプコン(株)社製のBM−5を用いて測定し、平行時の輝度を直交時の輝度で除して得られる値(=平行時の輝度/直交時の輝度)を、コントラストを評価するための指標とした。
(評価基準)
◎: 8000以上。
○: 6000以上8000未満。
△: 4000以上6000未満。
×: 4000未満。
基板上に感光性組成物を塗布し、評価用感光層を作製した。尚、硬化性組成物は調液後すぐに使用した。次いで、実施例で用いた露光装置で、15段ステップウエッジパターン(ΔlogE=0.15)を用いて露光(60mJ/cm2)し、現像した。現像条件は実施例1と同じとした。そして、現像後のベタ段(現像により厚さが変化していない段数)の段数を以下の評価基準に従い評価した。
◎: 11段以上であった場合
○: 8〜10段であった場合
△: 6〜7段であった場合
×: 5段以下であった場合
以上の評価をもとに、△、×が1項目もない水準を◎と判定した。×が1項目でもあれば×、×が全くなく△がある水準は△として総合評価した。
比較例5は、比較的良好な結果であるが、これは顔料濃度が小さく、淡色であるので、実用的ではない。
被覆顔料2の調製でPigment Green 36の代わりにランクセス社製黄色顔料 E4GN GTを用いて、他は被覆顔料2の調製と同様にして被覆顔料8を調製した。
被覆顔料8の被覆度の評価は被覆顔料1の評価と同様の方法で行った。被覆顔料8は、20質量%以下の遊離量を示し、被覆された顔料であることがわかった。
被覆顔料8の顔料相当分35部に対し、分散剤としてディスパービックbyk161(ビックケミー社製)7.0部、溶剤:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 200部の組成にて、ホモジナイザーを用いて回転数3,000r.p.m.で3時間撹拌して混合し、混合溶液を調製し、さらに0.1mmφジルコニアビーズを用いたビーズ分散機ウルトラアペックスミル(寿工業社製)にて6時間分散処理を行なった。
同様に、被覆顔料種と分散剤の量とを、表4のように変更して、顔料分散液11、12を得た。ただし顔料分散液11における被覆顔料2と被覆顔料8の使用量の比は、83:17とし、顔料分散液12における被覆顔料2と被覆顔料8の使用量の比は63:37とし、合計の顔料相当分が45部となるように配合した。
顔料とともに分散液に使用されることになる被覆高分子の量も表4に記した。
得られた顔料分散液11又は12にさらに以下の組成の成分を添加し、撹拌混合して本発明の硬化性組成物(カラーレジスト液)を調製した。
・(B)アルカリ可溶性樹脂:ベンジルメタクリレートとメタクリル酸(=70/30[モル比])との共重合体 重量平均分子量=8,000(45質量%濃度のプロピレングリコール物メチルエーテル溶液) 19.09部
・(C)重合性化合物:日本化薬(株)製 カヤラッドDPHA 35.75部
・(D)重合開始剤:(上記オキシム1、3、4および下記オキシム2:表5中、オキシムの「種」の欄に1〜4と記載) 10.88部
・(E)重合開始剤:2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール 7.25部
・(F)多官能エポキシ化合物:DIC(株)製エピクロン695 3.75部
・ジエチルアミノベンゾフェノン 2.00部
・N−フェニルメルカプトベンズイミダゾール 1.88部
・界面活性剤:DIC(株)製 メガファックF−781F 0.21部
・溶剤(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート/エチルエトキシプロピオネート=8/2) 400.0部
特許第3264364号公報記載の方法でTFT基板を作成した。即ち、アクティブマトリクス基板に、ゲート信号線並びに付加容量電極を形成し、この上にゲート絶縁膜を形成し、半導体層、及びチャネル保護層を形成し、TFTのソース、及びドレインとなるn+Si層を形成した。
被覆顔料2の調製でPigment Green 36の代わりに、Pigment Green 58(DIC社製)を用いて、他は被覆顔料2の調製と同様にして被覆顔料9を調製した。
被覆顔料9の被覆度の評価は、被覆顔料1の評価と同様の方法で行った。被覆顔料9は、20質量%以下の遊離量を示し、被覆された顔料であることがわかった。
被覆顔料9の顔料相当分35部に対し、分散剤としてディスパービックbyk161(ビックケミー社製)7.0部、溶剤:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 200部の組成にて、ホモジナイザーを用いて回転数3,000r.p.m.で3時間撹拌して混合し、混合溶液を調製し、さらに0.1mmφジルコニアビーズを用いたビーズ分散機ウルトラアペックスミル(寿工業社製)にて6時間分散処理を行なった。
同様に、被覆顔料種と分散剤の量とを、表7のように変更して、顔料分散液13、14を得た。ただし顔料分散液13における被覆顔料9と被覆顔料8の使用量の比は83:17とし、顔料分散液14における被覆顔料9と被覆顔料8の使用量の比は63:37とし、合計の顔料相当分が45部となるように配合した。
顔料とともに分散液に使用されることになる被覆高分子の量も表7に記した。
得られた顔料分散液13、14にさらに以下の組成の成分を添加し、撹拌混合して本発明の硬化性組成物(カラーレジスト液)を調製した。
・(B)アルカリ可溶性樹脂:ベンジルメタクリレートとメタクリル酸(=70/30[モル比])との共重合体 重量平均分子量=8,000(45質量%濃度のプロピレングリコール物メチルエーテル溶液) 19.09部
・(C)重合性化合物:日本化薬(株)製 カヤラッドDPHA 35.75部
・(D)重合開始剤:上記オキシム1〜4 10.88部
(表8中、オキシムの「種」の欄に1〜4と記載)
・(E)重合開始剤:2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール 7.25部
・(F)多官能エポキシ化合物:DIC(株)製エピクロン695 3.75部
・ジエチルアミノベンゾフェノン 2.00部
・N−フェニルメルカプトベンズイミダゾール 1.88部
・界面活性剤:DIC(株)製 メガファックF−781F 0.21部
・溶剤(プロピレングリコールメチルエーテルアセテート/エチルエトキシプロピオネート=8/2) 400.0部
顔料分散液1〜10および15の調製において、それぞれ分散剤をディスパービックbyk161(ビックケミー社製)に変更した以外は、顔料分散液1〜10および15の調製と同様にして、顔料分散液16〜26を調製した。
得られた顔料分散液16〜26を、顔料分散液1と同様にして、0.02μm未満、および0.08μmを超える粒子サイズの粒子の占める割合を、評価し、個数%で表10に示した。顔料分散液16〜26の顔料使用量、被覆高分子の量、および分散剤の量を表10に示す。
実施例1の硬化性組成物の組成において、顔料の種類と量、アルカリ可溶性樹脂の量、重合性化合物の量、重合開始剤の種類と量、および多官能エポキシ化合物の量を表11のように変更して、実施例34〜49、比較例9〜14の硬化性組成物を調整した。
実施例16において、顔料分散液16を顔料分散液26とした以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を調整した。
実施例16において、顔料分散液16を顔料分散液25とした以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を調整した。
実施例16において、(F)多官能エポキシ化合物 エピクロン695をEHPE−3150(ダイセル化学工業社製、多官能エポキシ樹脂)に変更して硬化性組成物を調整した。
得られた実施例34〜50、比較例9〜16の硬化性組成物を用いて実施例1と同様にして以下の評価を行い、結果を表12にまとめた。
Claims (7)
- (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)光重合性化合物、(D)ヘキサアリールビイミダゾール系重合開始剤、(E)オキシム系開始剤並びにトリアジン系開始剤から選択される1種以上、及び(F)4官能以上の多官能エポキシ化合物を含み、
全固形分に対する該(F)多官能エポキシ化合物の含有量が2〜20質量%の範囲であり、且つ、該(A)着色剤の含有量が25〜50質量%の範囲である硬化性組成物。 - 前記(D)ヘキサアリールビイミダゾール系重合開始剤が,下記一般式(II)、または一般式(III)で表される重合開始剤である請求項1に記載の硬化性組成物。
式(II)中、Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜9のアリール基を示し、Aは、各々独立に、炭素数1〜12の置換もしくは無置換のアルコキシ基、あるいは−COO−R9(但し、R9は炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜9のアリール基を示す。)を示し、nは1〜3の整数であり、mは1〜3の整数である。
式(III)中、X1、X2およびX3は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜9のアリール基を示す。但し、X1、X2およびX3の2個以上が同時に水素原子をとることはない。 - 更に前記(A)着色剤が、C.I.Pigment Green 58を含む顔料であって、該顔料の全量中、一次粒子サイズ0.02μm未満の粒子が、10質量%未満であり、且つ、一次粒子サイズ0.08μmを超える粒子が、5質量%未満である顔料である請求項1記載の硬化性組成物。
- 前記(A)着色剤が、樹脂で被覆された顔料である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- TFT基板上に直接又は他の層を介して形成された各着色画素上に直接もしくは他の層(液晶層を除く)を介して画素電極が形成されているカラーフィルタにおいて、前記各着色画素は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の硬化性組成物により形成されているカラーフィルタ。
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