JP2010023666A - 車両用軸受装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗装膜の硬化にかかる時間の短縮を可能にすることと、塗装膜を硬化させるための処理に起因する機能の低下を抑制することとの両立を図ることのできる車両用軸受装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】転がり軸受装置1は、車両のホイール1bおよび車軸のそれぞれに接続される車輪側軌道体2と、これを回転可能に支持する車体側軌道体3とを備え、車輪側軌道体2に、ホイール1bの円筒部1cにはめ込まれる嵌合部23が設けられる。そして、この嵌合部23の表面および嵌合部23よりも車輪側軌道体2の中心軸側にある凹部23aの表面には、紫外線硬化型樹脂からなる塗装膜23bが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のホイールと車軸との間に設けられる軸体を通じて車軸の回転をホイールに伝達する車両用軸受装置およびその製造方法に関する。
上記車両用軸受装置として、ホイールの取付孔に軸体の嵌合部がはめ込まれるとともに、この嵌合部の一部が車両外側に露出した状態で使用されるものが知られている。この車両用軸受装置では、転動体を有する転がり軸受装置が採用される。そして、軸体や軸受体において、転動体と摺接する表面には、高周波焼入れ処理が施され、硬化層が形成されている。
この場合には、嵌合部に錆が生じることもあるため、特許文献1に記載の車両用軸受装置をはじめとする従来の装置では、嵌合部のうち車両外側に面するところに防錆のための塗装膜を刷毛塗り塗装や電着塗装により形成している。
特開2003−136902号公報
しかしながら、刷毛塗り塗装では、嵌合部の塗装膜が完全に硬化するまでに、数時間から数日必要であり、塗装膜が完全に硬化するまでの間の取り扱い段階で塗装膜の剥がれ等の問題を生じていた。
一方、電着塗装では、塗装膜に焼付け処理を行い、硬化させることにより、刷毛塗り塗装と比較して、塗装膜を短時間にて完全に硬化させることが可能である。しかしながら、焼付け処理を通じて塗装膜を積極的に加熱する方法を採用しているため、例えば、次のような問題を招くようになる。即ち、焼付け処理の加熱の仕方を誤り、上記の硬化層の温度が過度に上昇した場合には、この硬化層部分で軟化作用(焼きなまし、焼き戻し等)が生じてしまい、硬化層の硬度が低下する不都合が生じてしまう。その上、転がり軸受装置を組立てた状態にて、焼付け処理を行う際に、焼付け処理の加熱の仕方を誤り、転がり軸受装置に封入された潤滑油の温度が、過度に上昇した場合には、潤滑油が劣化してしまう問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗装膜の硬化にかかる時間の短縮を可能にすることと、軸受装置としての機能の低下を抑制することとの両立を図ることのできる車両用軸受装置およびその製造方法を提供することである。
請求項1に記載の発明は、車両のホイールおよび車軸のそれぞれに接続される軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受体とを備え、前記軸体に、前記ホイールの取付孔にはめ込まれる嵌合部が設けられるとともに、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に塗装膜が形成される車両用軸受装置において、前記塗装膜が紫外線硬化型樹脂により形成されることを要旨とする。
上記発明によれば、塗装膜を紫外線硬化型樹脂にて形成するため、従来の刷毛塗り塗装と比較して、塗装膜の硬化にかかる時間を短縮することができる。また、塗装膜の形成に際して、従来の電着塗装に必要な焼付け処理が不要となるため、焼付け処理に起因する硬化層の硬度の低下や潤滑性能の低下といった軸受装置としての機能の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、車両のホイールおよび車軸のそれぞれに接続される軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受体とを備え、前記軸体に、前記ホイールの取付孔にはめ込まれる嵌合部が設けられるとともに、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に塗装膜が形成される車両用軸受装置の製造方法において、前記軸体および前記軸受体を組み合わせる工程Aと、前記工程Aの後、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程Bと、前記工程Bにより塗布された前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記塗装膜を形成する工程Cとを備える。
上記発明によれば、嵌合部に塗装膜を紫外線硬化型樹脂にて形成する工程を有するため、従来の刷毛塗り塗装と比較して、塗装膜の硬化にかかる時間を短縮することができる。また、塗装膜の形成に際して、従来の電着塗装に必要な焼付け処理が不要となるため、焼付け処理に起因する硬化層の硬度の低下や潤滑性能の低下といった軸受装置としての機能の低下を抑制することができる。
本発明によれば、塗装膜の硬化にかかる時間の短縮を可能にすることと、軸受装置としての機能の低下を抑制することとの両立を図ることができる。
図1〜図5を参照して、本発明の車両用軸受装置を車両の転がり軸受装置1として具体化した一実施形態について説明する。なお、図1は、ホイールに取り付けられた状態での当該軸受装置およびその周辺の断面構造を示す。また、図2は、図1における転動体およびその周囲を拡大した拡大構造を示す。
図1に示されるように、車両において、転がり軸受装置1がディスクブレーキ1aを介してホイール1bに固定される。そして、ホイール1bに対応する車軸が転がり軸受装置1により回転可能に支持される。
転がり軸受装置1は、ホイール1bおよび車軸を接続する車輪側軌道体2と、車輪側軌道体2の一部を外囲する車体側軌道体3と、車輪側軌道体2と車体側軌道体3との間に配置される複数の転動体4と、この複数の転動体4を保持する保持器5とを備える。ここで、車輪側軌道体2は、軸体を構成し、車体側軌道体3、転動体4、および保持器5は、軸受体を構成する。
車輪側軌道体2は、ホイール1bおよび車軸のそれぞれに接続される本体21と、本体21とは各別に形成されるともに、転動体4を支持するための内輪25とを備える。本体21には、ディスクブレーキ1aを介してホイール1bに固定するための固定部22と、ホイール1bの円筒部1c、即ち、ホイール1bを軸方向にて貫通する取付孔を有する円筒部1cにはめ込むための嵌合部23とが設けられる。この嵌合部23の径方向の内側、即ち、嵌合部23よりも車輪側軌道体2の中心軸側の部位には、転がり軸受装置1の軸方向において、車外側から車体側に向けて窪んだ凹部23aが形成される。この凹部23aをなす車輪側軌道体2の表面および嵌合部23の表面には、紫外線硬化型樹脂からなる塗装膜23bが形成される。これにより、転がり軸受装置1がホイール1bと接続された状態において、車輪側軌道体2の軸方向の車外側がホイール1bにより覆われない車輪側軌道体2の表面、即ち、車輪側軌道体2の軸方向の車外側の空間に露出する車輪側軌道体2の表面は、その全体が、塗装膜23bにより被覆される。
固定部22および嵌合部23は、いずれも本体21と一体をなす態様で設けられる。また、固定部22は、本体21の軸方向の車外側の部位において、本体21の径方向の外側に向けて突出する態様で設けられる。また、嵌合部23は、本体21に対する固定部22の径方向の内側において、本体21から軸方向の車外側に向けて突出する態様で設けられる。
車体側軌道体3には、車輪側軌道体2の本体21を外囲する円筒部31と、車体および転がり軸受装置1を接続するナックルの取り付け位置を決めるフランジ部32とが設けられる。
車輪側軌道体2および車体側軌道体3は、これらの間に複数の転動体4および保持器5を配置する空間が形成される態様で組み合わされる。また、転がり軸受装置1の外部からこの空間への異物の侵入を抑制する、車体側シール6および車外側シール7が、車輪側軌道体2および車体側軌道体3の間にそれぞれ設けられる。
図2を参照して、転動体4および保持器5の支持構造について説明する。
車輪側軌道体2において、本体21の外周面、即ち、本体21の径方向の外側の面には、転動体4を摺接させるための車外側軌道溝22cが形成される。この車外側軌道溝22cには、本体21の他の部位よりも硬度の高い硬化層24が高周波焼入れ処理によって形成される。また、内輪25の外周面、即ち、内輪25の径方向の外側の面にも、転動体4を摺動させるための車体側軌道溝25aが形成される。この車体側軌道溝25aには、内輪25の他の部位よりも硬度の高い硬化層26が高周波焼入れ処理によって形成される。
車体側軌道体3において、円筒部31の内周面、即ち、円筒部31の径方向の内側の面には、車外側軌道溝22cと協働して転動体4を摺動させる車外側軌道溝31a、および車体側軌道溝25aと協働して転動体4を摺動させる車体側軌道溝31bが形成される。そして、車外側軌道溝31aおよび車体側軌道溝31bには、円筒部31の他の部位より硬度の高い硬化層33,34が高周波焼入れ処理によってそれぞれ形成される。
そして、車外側軌道溝22cと車外側軌道溝31aとの間において、硬化層24,33を介して、転動体4が車輪側軌道体2および車体側軌道体3により支持される。また、車体側軌道溝25aと車体側軌道溝31bとの間において、硬化層26,34を介して、転動体4が車輪側軌道体2および車体側軌道体3により支持される。
また、転動体4と車外側軌道溝22cとの間、転動体4と車体側軌道溝25aとの間、転動体4と車外側軌道溝31aとの間、および転動体4と車体側軌道溝31bとの間には、潤滑油が封入される。この潤滑油により、車輪側軌道体2および車体側軌道体3に対して、転動体4が摺動することに伴う焼き付きの発生が抑制される。
図3〜図5を参照して、転がり軸受装置1の製造方法について説明する。なお、図3は、転がり軸受装置の製造方法の工程の流れを示す。また、図4は、転がり軸受装置に紫外線硬化型樹脂を塗装する工程の作業態様を示す。また、図5は、転がり軸受装置に塗布された紫外線硬化型樹脂を硬化させる工程の作業態様を示す。
まず、工程Aとして、軸体と軸受体とを組み合わせる(図3のステップS1)。即ち、車輪側軌道体2と、車体側軌道体3、転動体4、および保持器5とを組み合わせる。より詳細には、車輪側軌道体2の車外側軌道溝22c、内輪25の車体側軌道溝25a、および車体側軌道体3の車外側軌道溝31aと車体側軌道溝31bに高周波焼入れ処理を施す。そして、車輪側軌道体2、内輪25、車体側軌道体3、転動体4、保持器5、車体側シール6、および車外側シール7の組立を行う。また、潤滑油は、前記工程Aの際に、車輪側軌道体2、内輪25、および車体側軌道体3と転動体4との間に封入される。
次に、転がり軸受装置1の車輪側軌道体2の嵌合部23および凹部23aに紫外線硬化型樹脂11による塗装膜23bを形成する。即ち、まず、工程Bとして、車輪側軌道体2の嵌合部23および凹部23aに紫外線硬化型樹脂11を塗布する(図3のステップS2)。そして、工程Cとして、嵌合部23および凹部23aに紫外線15a(図5参照)を照射することによって、嵌合部23および凹部23aに塗布された紫外線硬化型樹脂11を硬化させることによって、塗装膜23bを形成する(図3のステップS3)。
より詳細には、図4に示すように、紫外線硬化型樹脂11を嵌合部23および凹部23aに塗布する塗布装置10を用意する。この塗布装置10は、液状の紫外線硬化型樹脂11を貯めるタンク12と、紫外線硬化型樹脂11を嵌合部23および凹部23aに吹き付ける吹付け部13と、タンク12から吹付け部13へ紫外線硬化型樹脂11を運ぶポンプ14とを備える。そして、転がり軸受装置1をタンク12の載置部12aに載置し、吹付け部13により、嵌合部23および凹部23aにポンプ14によって運ばれた紫外線硬化型樹脂11を吹付ける。
次に、図5に示すように、紫外線照射装置の紫外線ランプ15を用いて、紫外線15aを嵌合部23および凹部23aに照射することにより、嵌合部23および凹部23aに塗布された紫外線硬化型樹脂11の塗装膜23bを硬化させる。ここで、転がり軸受装置1を、紫外線ランプ15中心軸周りに回転させることによって、紫外線15aが嵌合部23および凹部23aに一様に照射される。そして、このように紫外線ランプ15を用いて、紫外線15aを嵌合部23および凹部23aに照射することにより、塗装膜23bは、数分程度にて完全に硬化する。
本実施形態の転がり軸受装置によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の転がり軸受装置1では、紫外線硬化型樹脂11により塗装膜23bが形成する。これにより、従来の刷毛塗り塗装と比較して、塗装膜23bの硬化する時間を大幅に短縮することができる。したがって、転がり軸受装置1の生産効率を向上させることができる。
また、従来の電着塗装と比較して、焼付け処理が不要となるために、車輪側軌道体2の車外側軌道溝22cの硬化層24、内輪25の硬化層26、および車体側軌道体3の車外側軌道溝31aと車体側軌道溝31bの硬化層33,34の軟化を防ぐことができる。さらに、潤滑油の高温による劣化を防ぐこともできる。
即ち、塗装膜23bの硬化にかかる時間の短縮を可能にすることと、塗装膜23bを硬化させるための処理に起因する塗装膜23bの硬度の低下や潤滑性能の低下といった転がり軸受装置1としての機能の低下を抑制することとの両立を図ることができる。
(2)転がり軸受装置1を組立てる前に、嵌合部23および凹部23aに塗装膜23bを形成した場合、転がり軸受装置1を組立てる際に、転がり軸受装置1の他の部材や組立用の治具に嵌合部23および凹部23aが接触する場合がある。これにより、塗装膜23bにおける、転がり軸受装置1の他の部品や組立用の治具と接触した部分が剥がれてしまう場合がある。その結果、塗装膜23bの剥がれた部分は、防錆の性能が低下するために、嵌合部23および凹部23aが錆びてしまう場合がある。
この点、本実施形態の転がり軸受装置1の製造方法では、軸体と軸受体とを組み合わせた(工程A)後に、塗装膜23bを形成する(工程Bおよび工程C)ため、軸体と軸受体とを組み合わせる際に、他の部品との接触に起因して生じる塗装膜23bの剥がれを防止することができる。その結果、塗装膜23bの防錆の性能の低下を回避して、転がり軸受装置1の信頼性を高めることができる。
(3)また、一般に電着塗装では、塗装する溶剤として、熱硬化型の溶剤を使用する。そして、焼付け処理によって、溶剤を硬化させる。しかしながら、熱硬化型の溶剤は、常温においても、ある程度、硬化してしまう場合がある。そのために、吹付けによって塗装する場合には、吹付け部13に設けられた、溶剤が通過する穴(不図示)が、硬化した溶剤によって詰まってしまう場合がある。そのために、吹付け部13を定期的に補修する必要があり、転がり軸受装置1の生産効率が低下していた。また、浸漬によって塗装する場合には、タンク12に貯められた溶剤の空気と接する表面が、硬化して膜を形成してしまう場合がある。そのために、嵌合部23および凹部23aに均一な塗装膜23bを形成することが困難であった。
しかしながら、紫外線硬化型樹脂11による塗装膜23bの形成においては、紫外線15aが照射されない限り硬化しないために、上記のような、吹付け部13が詰まる問題やタンク12に貯められた紫外線硬化型樹脂11の空気と接する表面に膜が形成される問題が発生しない。したがって、紫外線硬化型樹脂11によって塗装膜23bを形成することによって、電着塗装と比較して、転がり軸受装置1の生産効率を向上させ、且つ、均一な塗装膜23bを形成することができる。
(その他の実施形態)
・本発明の実施態様は、上記実施形態にて例示した態様に限られるものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更して、本発明を実施することもできる。
・上記実施形態では、車輪側軌道体2の嵌合部23に紫外線硬化型樹脂11による塗装膜23bを形成したが、これを例えば、次のように変更することもできる。即ち、車輪側軌道体2の嵌合部23以外の部位、および車体側軌道体3において、防錆が必要である位置についても、紫外線硬化型樹脂11による塗装膜を形成してもよい。
・上記実施形態では、紫外線硬化型樹脂11を塗布する塗布装置10が吹付け部13によって、嵌合部23に吹付けて塗装膜23bを形成したが、これを例えば、次のように変更することもできる。即ち、液状の紫外線硬化型樹脂11を貯めたタンク12に、嵌合部23を浸漬し、これにより塗装膜23bを形成してもよい。この場合、ポンプ等を用いてタンク12内を真空引きして、凹部23aまで紫外線硬化型樹脂11を浸漬することにより、凹部23aにも塗装膜23bが形成することができる。
・上記実施形態では、車輪側軌道体2の嵌合部23および凹部23aの表面に塗装膜23bが形成される転がり軸受装置1を例示したが、塗装膜23bの形成対象となる車輪側軌道体2の部位の形状は、上記嵌合部23および凹部23aに限定されない。転がり軸受装置1が、ホイール1bと接続された状態において、車外側がホイール1bにより覆われない車輪側軌道体2の部位の表面であれば、この部位の形状に限定されることなく、塗装膜23bの形成対象となる。
・上記実施形態では、ホイール1bの円筒部1cが、軸方向に貫通する取付孔を有したが、これを例えば、次のように変更することもできる。即ち、取付孔が嵌合部23および凹部23aを覆う有底の穴であってもよい。
本発明の車両用軸受装置を具体化した一実施形態について、車両用軸受装置の断面構造を示す断面図。 本発明の車両用軸受装置について、図1の転動体およびその付近の拡大構造を示す拡大図。 同実施形態の車両用軸受装置の製造方法について、その工程の流れを示すフローチャート。 同実施形態の車両用軸受装置の製造方法について、その工程の一つである紫外線硬化型樹脂を塗布する工程の作業態様を示す工程図。 同実施形態の車両用軸受装置の製造方法について、その工程の一つである紫外線硬化型樹脂を硬化させる工程の作業態様を示す工程図。
符号の説明
1…転がり軸受装置、1b…ホイール、2…車輪側軌道体(軸体)、23…嵌合部、23a…凹部、23b…塗装膜、25…内輪(軸体)、3…車体側軌道体(軸受体)、4…転動体(軸受体)、11…紫外線硬化型樹脂。

Claims (2)

  1. 車両のホイールおよび車軸のそれぞれに接続される軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受体とを備え、前記軸体に、前記ホイールの取付孔にはめ込まれる嵌合部が設けられるとともに、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に塗装膜が形成される車両用軸受装置において、
    前記塗装膜が紫外線硬化型樹脂により形成される
    ことを特徴とする車両用軸受装置。
  2. 車両のホイールおよび車軸のそれぞれに接続される軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受体とを備え、前記軸体に、前記ホイールの取付孔にはめ込まれる嵌合部が設けられるとともに、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に塗装膜が形成される車両用軸受装置の製造方法において、
    前記軸体および前記軸受体を組み合わせる工程Aと、
    前記工程Aの後、前記嵌合部の表面および前記嵌合部よりも前記軸体の中心軸側にある部位の表面に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程Bと、
    前記工程Bにより塗布された前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して前記塗装膜を形成する工程Cとを備える
    ことを特徴とする車両用軸受装置の製造方法。
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