JP2010023448A - 装飾物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装飾模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾が可能な装飾物品を提供する。
【解決手段】 製品を象る部品12の天板部上面に装飾基材11を設け、この装飾基材11を含めた部品12の外表面を透光性のカバー部材12により覆う。そして、装飾基材11のカバー部材13と対向する面に形成された装飾模様14を、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の凹状反射面141をカバー部材12と対向する面に沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面141で反射されて装飾基材11及びカバー部材13を通し外側へ透過する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。さらに装飾模様14を覆う光学加飾層16を設ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、化粧品容器の蓋の装飾、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の表面の装飾、電化製品の表面の装飾などに使用される装飾物品に関し、さらに詳しくは、光透過性基材に形成された装飾用の模様パターンを可視領域の色光を利用して任意の色で輝光表示できるようにした装飾物品に関するものである。
従来の装飾物品、例えば自動車用装飾パネルとして、乗用車の後部端のリアコンビネーションランプ間に装着されるガーニッシュが知られている(特許文献1参照)。
この種の装飾パネルは、アクリル等の透明な合成樹脂材からなるカバーと、このカバーを自動車の車体に取り付けるための取付基材とを備え、カバーの外表面は平滑な面に加工されているとともに取付基材と相対向する内表面には細かい凹凸模様(シボ)が形成されている。また、カバーの内表面と相対向する取付基材の表面には平面的に連続した凹球状の魚眼を形成し、さらに、この凹球状の魚眼にシルバーメタリック塗料を塗布してメタリック塗膜面を形成する。
このような装飾パネルにおいては、カバーを透過した光はカバー内表面の細かい凹凸模様(シボ)により複雑に散乱され、この散乱光が取付基材のメタリック塗膜面に入射されると、凹球状の魚眼形状からくる凹面鏡の作用によって、その入射光の反射の乱れが集約された反射光となり、これにより、フレネルレンズの効果を出して、奥行きの深さを表現できる装飾パネルを提供できるようにしている。
特開平4−78632号公報
しかし、このような従来の装飾パネルでは、従来の装飾パネルを構成する取付基材のメタリック塗膜面は凹球状の凹面鏡からなり、カバーの凹凸模様で散乱されて入射される光を凹面鏡で集約された反射光、すなわち凹面鏡の大きさに応じた径のスポット光として反射するものであるため、このスポット状反射光の輝度はほとんど均一であるとともに、装飾パネルに対し視点を変えてもスポット光の輝度は変化しない。その結果、インストルメントパネルやドアートリムなどの自動車内装部品の装飾や電化製品などの装飾には変化が乏しく、かつ見栄えが低いという問題があった。
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、装飾模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる装飾物品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、装飾物品であって、製品を象る部品と、前記部品に該部品の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた透光性の装飾基材と、前記部品に前記装飾基材を含めた前記部品の外表面を覆うように設けられた透光性のカバー部材とを備え、前記カバー部材の内面と対向する前記装飾基材の面を光入射面とし、前記光入射面と反対の面である前記部品の外表面と対向する面の少なくとも一部に装飾模様が形成され、前記装飾模様は、前記カバー部材を通して入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射する光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向に配列形成することで構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の装飾物品において、前記装飾基材の少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の表面箇所に前記装飾基材を透過してくる光を前記装飾基材に向け再反射させるとともに当該反射光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を強調するための三次元形状を呈する複数の反射面が前記部品の表面に沿い二次元方向に配列形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の装飾物品において、前記カバー部材の外表面は無色透明または有色透明な塗膜層で覆われていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の装飾物品において、前記装飾模様の前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の装飾物品において、前記装飾基材の光入射面と反対の面及び前記装飾模様の少なくとも前記装飾模様の表面箇所に前記反射面で反射される反射光の光彩、輝度を助長する光学加飾層が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の装飾物品において、前記光学加飾層と前記部品との間に空間が形成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の装飾物品において、前記装飾基材の光入射面と反対の面と対向する前記部品の外表面箇所に前記反射面で生成される反射光の光彩、輝度の変化を助長するための光学加飾層が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の装飾物品において、前記装飾基材の光入射面と反対の面と該面に対向する前記光学加飾層との間に空間が形成されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5又は7記載の装飾物品において、前記光学加飾層は反射フィルムからなることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の装飾物品において、前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色が発現できるように着色されていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項5または7記載の装飾物品において、前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を前記装飾模様の箇所に向けて反射するようにしたことを特徴とする。
請求項12の発明は、装飾物品であって、製品を象る部品と、前記部品に該部品の外表面を覆うように設けられた透光性のカバー部材とを備え、前記カバー部材の内面の少なくとも一部に装飾模様が形成され、前記装飾模様は、前記カバー部材を通して入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射する光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記カバー部材の内面に沿い二次元方向に配列形成することで構成されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12記載の装飾物品において、前記カバー部材の少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の表面箇所に前記カバー部材を透過してくる光を前記カバー部材に向け再反射させるとともに当該反射光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を強調するための三次元形状を呈する複数の反射面が前記部品の表面に沿い二次元方向に配列形成されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項12または13記載の装飾物品において、前記カバー部材の外表面は無色透明または有色透明な塗膜層で覆われていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項12乃至14の何れか1項記載の装飾物品において、前記装飾模様の前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記カバー部材の内面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項12乃至14の何れか1項に記載の装飾物品において、前記カバー部材の内面及び前記装飾模様の少なくとも前記装飾模様の表面箇所に前記反射面で反射される反射光の光彩、輝度を助長する光学加飾層が設けられていることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16記載の装飾物品において、前記光学加飾層と前記部品との間に空間が形成されていることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項12乃至14の何れか1項に記載の装飾物品において、少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の外表面箇所に前記反射面で反射される反射光の光彩、輝度の変化を助長するための光学加飾層が設けられていることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18記載の装飾物品において、前記光学加飾層と該光学加飾層に対向する前記装飾模様との間に空間が形成されていることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項16または18記載の装飾物品において、前記光学加飾層は反射フィルムからなることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項20の装飾物品において、前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色が発現できるように着色されていることを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項16または18記載の装飾物品において、前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を前記装飾模様の箇所に向けて反射するようにしたことを特徴とする。
本発明の装飾物品においては、製品を象る部品にその外表面の少なくとも一部が覆われるように装飾基材を設け、この装飾基材を含めた部品の外表面を透光性のカバー部材により覆い、そして、装飾基材に形成された装飾模様を、三次元形状を呈する複数の反射面を光入射面と反対の面に沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面で反射されて装飾基材及びカバー部材を通し外側へ透過する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。
よって、本発明によれば、装飾模様に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本発明の装飾物品においては、製品を象る部品の外表面を覆う透光性のカバー部材の内面に形成された装飾模様を、三次元形状を呈する複数の反射面を光入射面と反対の面に沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面で反射されてカバー部材を通し外側へ透過する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。
よって、本発明によれば、装飾模様に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本発明の装飾物品においては、少なくとも装飾模様と対向する部品の表面箇所に複数の反射面が二次元方向に配列形成したので、カバー部材を透過してくる光をカバー部材へ再反射させるとともに当該反射光の光彩及び輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを生じさせることができ、これにより、装飾模様に生じる光の明暗模様の光彩効果を、装飾模様を複数の反射面で構成する場合よりも更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
また、本発明の装飾物品においては、カバー部材の外表面に無色透明または有色透明な塗膜層を形成したので、装飾物品の見栄えを色彩の面から一層強調でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
また、本発明の装飾物品においては、装飾模様を構成する複数の反射面が同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状もしくは同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、この反射面は二次元方向にランダムなピッチで配列されているため、装飾模様の自然な光彩効果を更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
また、本発明の装飾物品においては、光学加飾層を備えているので、反射面で反射される反射光の光彩・輝度が助長され、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
次に、本発明にかかる装飾物品の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の装飾物品は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の一例を示す装飾物品の平面図、図2は図1の2−2線に沿う拡大断面図、図3は本実施の形態1における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図、図4は図3の4−4線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図5は図3の5−5線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図6は本実施の形態1における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態1に示す装飾物品10は、図1及び図2に示すように、装飾基材11、部品12、カバー部材13、光学加飾層16などを含んで構成される。
部品12は、図1及び図2に示すように、宝石箱の蓋等に相当する製品を象るもので、矩形状の天板部121と、この天板部121の周縁に下方へ直角に折り曲げて一体に形成された縁部122とを備える。このような部品12は非透光性の樹脂材により成形されている。
装飾基材11は、部品12に光学的装飾を与えるもので、図2に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透光性の合成樹脂材またはガラス等の透光材からなり、部品12の天板部121の上面全域を覆う大きさの表面積を有する矩形板状を呈している。
装飾基材11の光入射面(上面)11aと反対の面である裏面11bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様14が形成されている。また、装飾模様14を含む装飾基材11の裏面11b(部品12の天板部121の上面と対向する面)には、装飾模様14を含めた裏面11bの全域が覆われるように光学加飾層16が設けられている。
光学加飾層16は、後述する反射面141で反射される反射光の光彩、輝度を助長するもので、図6に示すように、低屈折の薄膜層161と高屈折の薄膜層162を交互に複数、例えば5〜10層積層することで構成される。このような構造の光学加飾層16は、積層される薄膜層161、162の屈折率と膜厚を変えることで特定の色の波長の光を回折し装飾基材11の裏面11bに向けて再反射する回折機能を備えている。
また、光学加飾層16と部品12との間には、0.2mm以上10mm以下の空間18が設けられている。
カバー部材13は、装飾基材11を保持するとともに装飾基材11を含めた部品12の外表面の全域を覆うもので、図2に示すように、装飾基材11及び部品12の天板表面全域を覆う表面積の天板部131と、この天板部131の周縁に下方へ直角に折り曲げられ部品12の縁部122を覆うように形成された縁部132とを備える。このようなカバー部材13は、無色透明または有色透明な透光性の樹脂材により成形されている。
また、天板部131及び縁部132を含むカバー部材13の外表面は、図4〜図6に示すように、ワインカラーやシルバーなどの塗装膜17で覆われている。
また、装飾基材11はカバー部材13内に、その天板部131の内面に接触した状態に装着されている。
なお、装飾基材11の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
装飾模様14は、図2及び図3に示すように、装飾基材11の光入射面11aと反対の面11bに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面141を反対の面11bに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面141を装飾基材11の光入射面11a側から見た場合、反射面141の光学加飾層16との界面141aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面141は、装飾基材11にその光入射面11a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様14に光の明暗模様を付けるためのものである。
次に、反射面141で反射される反射光の光彩・輝度に不規則に変化させて装飾模様14に光の明暗模様を生じさせる場合の具体例について図3〜図5を参照して説明する。
反射面141は、図3に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することにより構成される。この凹状の反射面141は、光学加飾層16との界面141aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光の明暗を生じせるものであり、その形状は数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面141は、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅(強さ))をかけて加算した形状となる。これをグラフに表すと図7に示す曲線711のようになる。
なお、符号712は周波数の異なる複数のサイン曲線を示す。また、1/fは、1/fゆらぎ関数f(x)を決める周波数成分の強さ、すなわち振幅が周波数fに反比例する式を表している。
上記反射面141は、図3〜図5に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面141cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面141の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の凹状反射面141の反射角θ1は、その材質がポリカーボネートの場合、約40度であり、さらに、行、列方向の凹状反射面141の傾斜角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
なお、本発明における反射面は、上記実施の形態1における反射面141のように凹状のものに限らず、凸状の反射面または凹状と凸状の反射面を組み合わせたものであってもよい。
この場合、三次元形状の凹状反射面の深さは、同一深さのものに限らず、深さの異なる凹状反射面であることが望ましい。また、三次元形状の凸状反射面である場合、その高さは、同一高さのものに限らず、高さの異なる凸状反射面でもよい。
このような本実施の形態1に示す装飾物品10において、カバー部材13の外表面が、各種照明灯の光または太陽光のような自然光などの照明光15により照射されると、この照明光15は図6に示すように入射光15aとなってカバー部材13を透過し装飾基材11内を進行して凹状の三次元形状を呈する複数の反射面141に達する。そして、反射面141に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面141の凹状三次元形状に応じて矢印15bのように装飾基材11の表面11a側に向け再反射される。これに伴い、装飾基材11を透過してカバー部材13の外表面に出射される反射光15bの光彩及び輝度に、1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する、木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た光の明暗模様パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
一方、複数の反射面141と光学加飾層16との界面141aを透過して光学加飾層16に入射する入射光15cのうち、光学加飾層16の屈折率と膜厚で決定される特定の色の波長の光、例えば青色の波長に相当する光が光学加飾層16で回折分離され、装飾模様14を含む反射部141の裏面11bに向けて再反射される。これにより、装飾物品10の表面には、図1に示すようなモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様14が表示される。そして、複数の反射部141の配列パターンに応じて不規則に変化する光の明暗模様を光学加飾層16で分離された色の光色で着色された装飾模様14を表示できる。
なお、本実施の形態1において、光学加飾層16を省いてもよい。
このような本実施の形態1に示す装飾物品10によれば、製品を象る部品12の天板部121の上面に当該上面が覆われるように装飾基材11を設け、この装飾基材11を含めた部品12の外表面を透光性のカバー部材13により覆い、そして、装飾基材11の部品12と対向する面に形成された装飾模様14を、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の凹状反射面141を部品12と対向する面に沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面141で反射されて装飾基材11及びカバー部材13を通し外側へ透過する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるように構成したので、装飾模様14に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本実施の形態1によれば、装飾基材11の裏面11bに装飾模様14を含めた裏面11bの全域が覆われるように設けた光学加飾層16は、低屈折の薄膜層161と高屈折の薄膜層162とを複数積層したものから構成したので、反射面141と光学加飾層16との界面141aを透過して光学加飾層16に入射する入射光のうち、光学加飾層16の屈折率と膜厚で決定される特定の色の波長の光を回折分離して、反射部141に向けて再反射させることができる。これにより、装飾模様14の光の明暗模様を光学加飾層16で回折分離された光の色に着色して輝光表示でき、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
また、本実施の形態1によれば、天板部131及び縁部132を含むカバー部材13の外表面が塗装膜17で覆われているので、装飾物品の見栄えを色彩の面から一層強調でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
さらに、本実施の形態1によれば、装飾模様を構成する複数の反射面が同一深さ及び/または深さの異なる複数の三次元形状の凹状反射面を二次元方向にランダムなピッチで配列することにより、装飾模様の自然な光彩効果を更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
また、本実施の形態1によれば、装飾基材11を有色透明な材質で成形することにより、装飾物品の見栄えを色彩の面から強調することができる。
(実施の形態2)
図8は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の他の例を示す装飾物品の平面図、図9は図8の9−9線に沿う拡大断面図、図10は本実施の形態2における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図、図11は図10の11−11線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図12は図10の12−12線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図13は本実施の形態2における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態2に示す装飾物品20は、図8及び図9に示すように、装飾基材21、部品22、カバー部材23、光学加飾層26などを含んで構成される。
部品22は、図8及び図9に示すように、宝石箱の蓋等に相当する製品を象るもので、矩形状の天板部221と、この天板部221の周縁に下方へ直角に折り曲げて一体に形成された縁部222とを備える。このような部品22は非透光性の樹脂材により成形されている。
装飾基材21は、部品22に光学的装飾を与えるもので、図9に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透光性の合成樹脂材またはガラス等の透光材からなり、部品22の天板部221の上面全域を覆う大きさの表面積を有する矩形板状を呈している。
装飾基材21の光入射面(上面)21aと反対の面である裏面21bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様24が形成されている。
また、装飾模様24を含む装飾基材21の裏面21bと対向する部品22の天板部221の上面には光学加飾層26が設けられている。
光学加飾層26は、後述する反射面241で反射される反射光の光彩、輝度を助長するもので、図13に示すように、低屈折の薄膜層261と高屈折の薄膜層262を交互に複数、例えば5〜10層積層することで構成される。このような構造の光学加飾層26は、積層される薄膜層261、262の屈折率と膜厚を変えることで特定の色の波長の光を回折し装飾基材21の裏面21bに向けて再反射する回折機能を備えている。
また、装飾模様24を含む装飾基材21の裏面21bと光学加飾層26との間には、0.2mm以上10mm以下の空間28が設けられている。
カバー部材23は、装飾基材21を保持するとともに装飾基材21を含めた部品22の外表面の全域を覆うもので、図9に示すように、装飾基材21及び部品22の天板表面全域を覆う表面積の天板部231と、この天板部231の周縁に下方へ直角に折り曲げられ部品22の縁部222を覆うように形成された縁部232とを備える。このようなカバー部材23は、無色透明または有色透明な透光性の樹脂材により成形されている。
また、天板部231及び縁部232を含むカバー部材23の外表面は、図11〜図13に示すように、ワインカラーやシルバーなどの塗装膜27で覆われている。
また、装飾基材21はカバー部材23内に、その天板部231の内面に接触した状態に装着されている。
なお、装飾基材21の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
装飾模様24は、図9及び図10に示すように、装飾基材21の光入射面21aと反対の面21bに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面241を反対の面21bに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面241を装飾基材21の光入射面21a側から見た場合、反射面241の空間28の空気との界面241aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面241は、装飾基材21にその光入射面21a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様24に光の明暗模様を付けるためのものである。
次に、反射面241で反射される反射光の光彩・輝度に不規則に変化させて装飾模様24に光の明暗模様を生じさせる場合の具体例について、図10〜図12を参照して説明する。
反射面241は、図10に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することで構成される。この凹状の反射面241は、その界面241aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光の明暗模様を生じせるものであり、その形状は上記数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面241は、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅(強さ))をかけて加算した形状となる。これをグラフに表すと図7に示す曲線711のようになる。
上記反射面241は、図10〜図12に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面241cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面241の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の凹状反射面241の反射角θ1は、その材質がポリカーボネートの場合、約40度であり、さらに、行、列方向の凹状反射面241の傾斜角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
なお、本発明における反射面は、上記実施の形態2における反射面241のように凹状のものに限らず、凸状の反射面または凹状と凸状の反射面を組み合わせたものであってもよい。
この場合、三次元形状の凹状反射面の深さは、同一深さのものに限らず、深さの異なる凹状反射面であることが望ましい。また、三次元形状の凸状反射面である場合、その高さは、同一高さのものに限らず、高さの異なる凸状反射面でもよい。
このような本実施の形態2に示す装飾物品20において、カバー部材23の外表面が、各種照明灯の光または太陽光のような自然光などの照明光15により照射されると、この照明光15は図13に示すように入射光15aとなってカバー部材23を透過し装飾基材21内を進行して凹状の三次元形状を呈する複数の反射面241に達する。そして、反射面241に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面241の凹状三次元形状に応じて矢印15bのように装飾基材21の表面21a側に向け再反射される。これに伴い、装飾基材21を透過してカバー部材23の外表面に出射される反射光15bの光彩及び輝度に、1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する、木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た光の明暗模様パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
一方、複数の反射面241と光学加飾層26との界面241aを透過し、かつ空間28を通して光学加飾層26に達した入射光15cのうち、光学加飾層26の屈折率と膜厚で決定される特定の色の波長の光、例えば青色の波長に相当する光が光学加飾層26で分離され、装飾模様24を含む反射部241の裏面21bに向けて再反射される。これにより、装飾物品20の表面には、図8に示すようなモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様24が表示される。そして、複数の反射部241の配列パターンに応じて不規則に変化する装飾模様24の光の明暗模様を光学加飾層26で分離された光の色に着色できる。
なお、本実施の形態2において、光学加飾層26を省いてもよい。
このような本実施の形態2に示す装飾物品20によれば、製品を象る部品22を覆うカバー部材23の天板部231内面に装飾基材21を設け、この装飾基材21の部品22の天板部221と対向する面に装飾模様24を形成し、この装飾模様24を、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の凹状反射面241を装飾基材21の裏面に沿い二次元方向に配列形成することで構成したので、装飾模様24に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本実施の形態2によれば、部品22の天板部221の上面に光学加飾層26を設け、この光学加飾層26を低屈折の薄膜層261と高屈折の薄膜層262とを複数積層したものから構成したので、反射面241と空間28との界面241aを透過し空間28を通して光学加飾層26に入射する入射光のうち、光学加飾層26の屈折率と膜厚及び空間28で決定される特定の色の波長の光を回折分離して、装飾模様24を含む反射部241の裏面21bに向けて再反射させることができる。これにより、装飾模様24の光の明暗模様を光学加飾層26で分離された光の色に着色して輝光表示することができ、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
また、本実施の形態2によれば、天板部231及び縁部232を含むカバー部材23の外表面が塗装膜27で覆われているので、装飾物品の見栄えを色彩の面から一層強調することができ、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
さらに、本実施の形態2によれば、装飾模様を構成する複数の反射面が同一深さ及び/または深さの異なる複数の三次元形状の凹状反射面を二次元方向にランダムなピッチで配列することにより、装飾模様の自然な光彩効果を更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
また、本実施の形態2によれば、装飾基材21を有色透明な材質で成形することにより、装飾物品の見栄えを色彩の面から強調することができる。
(実施の形態3)
図14は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の平面図、図15は図14の15−15線に沿う拡大断面図、図16は本実施の形態3における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図、図17は図16の17−17線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図18は図16の18−18線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図、図19は本実施の形態3における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態3に示す装飾物品30は、図14及び図15に示すように、装飾基材31、部品32、カバー部材33などを含んで構成される。
部品32は、図14及び図15に示すように、宝石箱の蓋等に相当する製品を象るもので、矩形状の天板部321と、この天板部321の周縁に下方へ直角に折り曲げて一体に形成された縁部322とを備える。このような部品32は非透光性の樹脂材により成形されている。
装飾基材31は、部品32に光学的装飾を与えるもので、図15に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透光性の合成樹脂材またはガラス等の透光材からなり、部品32の天板部321の上面全域を覆う大きさの表面積を有する矩形板状を呈している。
装飾基材31の光入射面(上面)31aと反対の面である裏面31bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様34が形成されている。
カバー部材33は、装飾基材31を保持するとともに装飾基材31を含めた部品32の外表面の全域を覆うもので、図15に示すように、装飾基材31及び部品32の天板表面全域を覆う表面積の天板部331と、この天板部331の周縁に下方へ直角に折り曲げられ部品32の縁部322を覆うように形成された縁部332とを備える。このようなカバー部材33は、無色透明または有色透明な透光性の樹脂材により成形されている。
また、天板部331及び縁部332を含むカバー部材33の外表面は、図16〜図18に示すように、ワインカラーやシルバーなどの塗装膜37で覆われている。
また、装飾基材31はカバー部材33内に、その天板部331の内面に接触した状態に装着されている。
また、装飾模様34を含む装飾基材31の裏面31bと部品32の天板部321の上面との間には、0.2mm以上10mm以下の空間38が設けられている。
なお、装飾基材31の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
装飾模様34は、図15及び図16に示すように、装飾基材31の光入射面31aと反対の面31bに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面341を反対の面31bに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面341を装飾基材31の光入射面31a側から見た場合、反射面341の空間38の空気との界面341aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面341は、装飾基材31にその光入射面31a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様34に光の明暗模様を付けるためのものである。
次に、反射面341で反射される反射光の光彩・輝度に不規則に変化させて装飾模様34に光の明暗模様を生じさせる場合の具体例について、図16〜図19を参照して説明する。
反射面341は、図16に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することで構成される。この凹状の反射面341は、その界面341aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光の明暗模様を生じせるものであり、その形状は上記数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面341は、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅(強さ))をかけて加算した形状となる。これをグラフに表すと図7に示す曲線711のようになる。
上記反射面341は、図16〜図18に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面341cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面341の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の凹状反射面341の反射角θ1は、その材質がポリカーボネートの場合、約40度であり、さらに、行、列方向の凹状反射面341の傾斜角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
なお、本発明における反射面は、上記実施の形態3における反射面341のように凹状のものに限らず、凸状の反射面または凹状と凸状の反射面を組み合わせたものであってもよい。
この場合、三次元形状の凹状反射面の深さは、同一深さのものに限らず、深さの異なる凹状反射面であることが望ましい。また、三次元形状の凸状反射面である場合、その高さは、同一高さのものに限らず、高さの異なる凸状反射面でもよい。
このような本実施の形態3に示す装飾物品30において、カバー部材33の外表面が、各種照明灯の光または太陽光のような自然光などの照明光15により照射されると、この照明光15は図19に示すように入射光15aとなってカバー部材33を透過し装飾基材31内を進行して凹状の三次元形状を呈する複数の反射面341に達する。そして、反射面341に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面341の凹状三次元形状に応じて矢印15bのように装飾基材31の表面31a側に向け再反射される。これに伴い、装飾基材31を透過してカバー部材33の外表面に出射される反射光15bの光彩及び輝度に、1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する、木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た光の明暗模様パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
このような本実施の形態3に示す装飾物品30によれば、製品を象る部品32を覆うカバー部材33の天板部321内面に装飾基材31を設け、この装飾基材31の部品32の天板部321と対向する面に装飾模様34を形成し、この装飾模様34を、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の凹状反射面341を装飾基材31の裏面に沿い二次元方向に配列形成することで構成したので、装飾模様34に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本実施の形態3によれば、天板部331及び縁部332を含むカバー部材33の外表面が塗装膜37で覆われているので、装飾物品の見栄えを色彩の面から一層強調することができ、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
さらに、本実施の形態3によれば、装飾模様を構成する複数の反射面が同一深さ及び/または深さの異なる複数の三次元形状の凹状反射面を二次元方向にランダムなピッチで配列することにより、装飾模様の自然な光彩効果を更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を向上できる。
(実施の形態4)
図20は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の拡大断面図である。
本実施の形態4に示す装飾物品40は、図20に示すように、部品42、カバー部材43、光学加飾層46などを含んで構成される。
部品42は、図20に示すように、宝石箱の蓋等に相当する製品を象るもので、矩形状の天板部421と、この天板部421の周縁に下方へ直角に折り曲げて一体に形成された縁部422とを備える。このような部品42は非透光性の樹脂材により成形されている。
カバー部材43は、天板部421及び縁部422を含めた部品42の外表面の全域を覆うもので、部品42はカバー部材43内に密嵌合状態に組み付けられている。
このカバー部材43は、図20に示すように、部品42の天板表面全域を覆う大きさの表面積を有する天板部431と、この天板部431の周縁に下方へ直角に折り曲げられ部品42の縁部422を覆うように形成された縁部432とを備える。このようなカバー部材43は、無色透明または有色透明な透光性の樹脂材により成形されている。
また、カバー部材43の天板部431の内面、すなわちカバー部材43の上面に相当する光入射面43aと反対の面43bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様44が形成されている。
また、装飾模様44を含むカバー部材43の天板部431の内面と部品42の天板部421の上面との間には、0.2mm以上10mm以下の空間48が設けられている。
装飾模様44は、例えば図16に示すような三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面441を天板部431の内面に沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面441を天板部431の内面側から見た場合、反射面441の空間48の空気との界面441aは凹状の三次元形状を呈する。
このような反射面441は、カバー部材43の光入射面43a側から入射された照明灯などからの入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様44に光の明暗模様を付けるようになっている。
また、反射面441を天板部431の内面と対向する部品42の天板部421の上面には光学加飾層46が設けられている。この光学加飾層46は、カバー部材43の天板部431を透過してきた光をカバー部材43の天板部431に向け再反射して反射面441で反射される反射光の光彩、輝度を助長するものである。
このような光学加飾層46は、反射フィルムから構成される。
反射フィルムには、カバー部材43の天板部431を透過してきた光を反射拡散して天板部431に向け再反射させるもので、ポリエチレンテレタフレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムに銀を蒸着したタイプやアルミなどの金属箔をラミネートしたものなどが使用される。また、樹脂フィルムには赤、青、緑等の種々の色に着色した有色透明なカラーフィルムが使用される。
なお、天板部431及び縁部432を含むカバー部材43の外表面をワインカラーやシルバーなどの塗装膜で覆う構成にしてもよい。
このような本実施の形態4に示す装飾物品40においては、上記実施の形態1〜3と同様に、装飾模様44に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本実施の形態4によれば、光学加飾層46に反射フィルムを用いることにより、装飾模様を見る看者が心地よいと感じる自然な光彩効果を更に高めることができ、装飾物品見栄えを更に強調することができる。
(実施の形態5)
図21は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の拡大断面図である。
本実施の形態5に示す装飾物品50は、図21に示すように、装飾基材51、部品52、カバー部材53、光学加飾層56などを含んで構成される。
部品52は、図21に示すように、宝石箱の蓋等に相当する製品を象るもので、矩形状の天板部521と、この天板部521の周縁に下方へ直角に折り曲げて一体に形成された縁部522とを備える。このような部品52は非透光性の樹脂材により成形されている。
装飾基材51は、部品52に光学的装飾を与えるもので、図21に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透光性の合成樹脂材またはガラス等の透光材からなり、部品52の天板部521の上面全域を覆う大きさの表面積を有する矩形板状を呈している。
装飾基材51の光入射面(上面)51aと反対の面である裏面51bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様54が形成されている。
また、装飾模様54を含む装飾基材51の裏面51bと対向する部品52の天板部521の上面の少なくとも装飾模様54と対向する箇所には、カバー部材53を透過してきた光をカバー部材53に向け再反射させるとともに当該反射光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて装飾模様54に生じる光の明暗模様を強調するための三次元形状を呈する複数の凹状または凸状の反射面55が部品52の天板表面に沿い二次元方向に配列形成されている。
光学加飾層56は、反射面55で再反射される光を効率良く装飾模様54側へ反射させるためので、高反射率の反射層、または図13に示すような低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数、例えば5〜10層積層したものから構成される。
低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を複数積層してなる光学加飾層は、積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定の色の波長の光を回折し装飾基材51の裏面51bに向けて再反射する回折機能が発揮される。
また、装飾模様54を含む装飾基材51の裏面51bと光学加飾層56との間には、0.2mm以上10mm以下の空間58が設けられている。
カバー部材53は、装飾基材51を保持するとともに装飾基材51を含めた部品52の外表面の全域を覆うもので、図21に示すように、装飾基材51及び部品52の天板表面全域を覆う表面積の天板部531と、この天板部531の周縁に下方へ直角に折り曲げられ部品52の縁部522を覆うように形成された縁部532とを備える。このようなカバー部材53は、無色透明または有色透明な透光性の樹脂材により成形されている。
なお、天板部531及び縁部532を含むカバー部材53の外表面は、図示省略したワインカラーやシルバーなどの塗装膜で覆われている。
また、装飾基材51はカバー部材53内に、その天板部531の内面に接触した状態に装着されている。
また、装飾基材51の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
装飾模様54は、装飾基材51の光入射面51aと反対の面51bに、例えば図16に示すような三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面541を反対の面51bに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面541を装飾基材51の光入射面51a側から見た場合、反射面541の空間58との界面541aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面541は、装飾基材51にその光入射面51a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様54に光の明暗模様を付けるためのものである。
なお、実施の形態5において、カバー部材53の天板部531の内面に、図20に示した、自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるための三次元形状の凹状または凸状の複数の反射面を形成することができる。
このような実施の形態5においては、上記各実施の形態と同様に、装飾模様54に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
しかも、三次元形状を呈する複数の凹状または凸状の反射面55を部品52の天板表面に沿い二次元方向に配列形成したので、カバー部材53の天板部531を透過してくる光をカバー部材53へ再反射させるとともに当該反射光の光彩及び輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを生じさせることができる。これにより、装飾模様54に生じる光の明暗模様の光彩効果を、装飾模様54を複数の反射面541で構成する場合よりも更に向上でき、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
また、本実施の形態5によれば、光学加飾層を備えているので、反射面で反射される反射光の光彩・輝度が助長され、装飾物品の光学的装飾性を更に向上できる。
なお、本発明の装飾物品における反射面の基本形状は、上記実施の形態に示した三角屋根型のものに限らず、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈するものでもよく、当該反射面は前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されて台形屋根型、半球屋根型の他、小反射部での反射光の光彩・輝度に不規則に変化する光の明暗模様を生じさせることができる形状のものであれば、どのような形状のものでも良い。
また、本発明かかる装飾物品の三次元形状の反射面は、数1に示す1/fゆらぎ関数で決定される形状のものに限らず、乱数表を利用して凹状反射面の形状を決定するようにすることもできる。
また、本発明にかかる装飾物品に形成される装飾模様は、本実施の形態に示したモルフォ蝶をデザイン化したものに限らず、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉上面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の上面の装飾、電化製品の上面の装飾などに使用される装飾物品や、文字、ロゴマーク、木目などをデザイン化したものであってもよい。
本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の一例を示す装飾物品の平面図である。 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態1における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図3の4−4線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 図3の5−5線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 本実施の形態1における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明の1/fゆらぎ関数で決定される凹状反射面の形状特性を表した場合の一例を示すグラフである。 本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の他の例を示す装飾物品の平面図である。 図8の9−9線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態2における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図10の11−11線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 図10の12−12線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 本実施の形態2における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の平面図である。 図14の15−15線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態3における装飾基材の光学加飾層を取り除いて装飾基材を裏面(光入射面と反対の面に相当する)側から見た時の反射部の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図16の17−17線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 図16の18−18線に沿う箇所のカバー部材、装飾基材、光学加飾層及び部品を含めた装飾物品の一部を拡大して示す断面図である。 本実施の形態3における装飾物品の反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の拡大断面図である。 本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の更に他の例を示す装飾物品の拡大断面図である。
符号の説明
10,20,30,40,50 装飾物品
11,21,31,41,51 装飾基材
12,22,32,42,52 部品
13,23,33,43,53 カバー部材
14,24,34,44,54 装飾模様
141,241,341,441,541 反射面
55 反射面
16,26,56 光学加飾層
17,27.38,48,58 空間

Claims (22)

  1. 製品を象る部品と、
    前記部品に該部品の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた透光性の装飾基材と、
    前記部品に前記装飾基材を含めた前記部品の外表面を覆うように設けられた透光性のカバー部材とを備え、
    前記カバー部材の内面と対向する前記装飾基材の面を光入射面とし、前記光入射面と反対の面である前記部品の外表面と対向する面の少なくとも一部に装飾模様が形成され、
    前記装飾模様は、前記カバー部材を通して入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射される光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向に配列形成することで構成されている、
    ことを特徴とする装飾物品。
  2. 前記装飾基材の少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の表面箇所に前記装飾基材を透過してくる光を前記装飾基材に向け再反射させるとともに当該反射光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を強調するための三次元形状を呈する複数の反射面が前記部品の表面に沿い二次元方向に配列形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾物品。
  3. 前記カバー部材の外表面は無色透明または有色透明な塗膜層で覆われていることを特徴とする請求項1または2記載の装飾物品。
  4. 前記装飾模様の前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の装飾物品。
  5. 前記装飾基材の光入射面と反対の面及び前記装飾模様の少なくとも前記装飾模様の表面箇所に前記反射面で反射される反射光の光彩、輝度を助長する光学加飾層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の装飾物品。
  6. 前記光学加飾層と前記部品との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項5記載の装飾物品。
  7. 前記装飾基材の光入射面と反対の面と対向する前記部品の外表面箇所に前記反射面で生成される反射光の光彩、輝度の変化を助長するための光学加飾層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の装飾物品。
  8. 前記装飾基材の光入射面と反対の面と該面に対向する前記光学加飾層との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項7記載の装飾物品。
  9. 前記光学加飾層は反射フィルムからなることを特徴とする請求項5又は7記載の装飾物品。
  10. 前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色が発現できるように着色されていることを特徴とする請求項9記載の装飾物品。
  11. 前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を前記装飾模様の箇所に向けて反射するようにしたことを特徴とする請求項5または7記載の装飾物品。
  12. 製品を象る部品と、
    前記部品に該部品の外表面を覆うように設けられた透光性のカバー部材とを備え、
    前記カバー部材の内面の少なくとも一部に装飾模様が形成され、
    前記装飾模様は、前記カバー部材を通して入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射する光の輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記カバー部材の内面に沿い二次元方向に配列形成することで構成されている、
    ことを特徴とする装飾物品。
  13. 前記カバー部材の少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の表面箇所に前記カバー部材を透過してくる光を前記カバー部材に向け再反射させるとともに当該反射光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を強調するための三次元形状を呈する複数の反射面が前記部品の表面に沿い二次元方向に配列形成されていることを特徴とする請求項12記載の装飾物品。
  14. 前記カバー部材の外表面は無色透明または有色透明な塗膜層で覆われていることを特徴とする請求項12または13記載の装飾物品。
  15. 前記装飾模様の前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記カバー部材の内面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の装飾物品。
  16. 前記カバー部材の内面及び前記装飾模様の少なくとも前記装飾模様の表面箇所に前記反射面で反射される反射光の光彩、輝度を助長する光学加飾層が設けられていることを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の装飾物品。
  17. 前記光学加飾層と前記部品との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項16記載の装飾物品。
  18. 少なくとも前記装飾模様と対向する前記部品の外表面箇所に前記反射面で生成される反射光の光彩、輝度の変化を助長するための光学加飾層が設けられていることを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の装飾物品。
  19. 前記光学加飾層と該光学加飾層に対向する前記装飾模様との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項18記載の装飾物品。
  20. 前記光学加飾層は反射フィルムからなることを特徴とする請求項16または18記載の装飾物品。
  21. 前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色が発現できるように着色されていることを特徴とする請求項20記載の装飾物品。
  22. 前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を前記装飾模様の箇所に向けて反射するようにしたことを特徴とする請求項16または18記載の装飾物品。
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