JP2010076203A - 装飾パネル - Google Patents

装飾パネル Download PDF

Info

Publication number
JP2010076203A
JP2010076203A JP2008246019A JP2008246019A JP2010076203A JP 2010076203 A JP2010076203 A JP 2010076203A JP 2008246019 A JP2008246019 A JP 2008246019A JP 2008246019 A JP2008246019 A JP 2008246019A JP 2010076203 A JP2010076203 A JP 2010076203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light incident
base material
incident surface
decorative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008246019A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Korechika
孝二 是近
Tatsuo Funafuji
達夫 船藤
Koji Nishida
幸司 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Gosei Ltd
Original Assignee
Sanko Gosei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Gosei Ltd filed Critical Sanko Gosei Ltd
Priority to JP2008246019A priority Critical patent/JP2010076203A/ja
Publication of JP2010076203A publication Critical patent/JP2010076203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 装飾模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させるとともに装飾模様を可視領域の光の色で輝光表示でき、かつ変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾が可能な装飾用パネルを提供する。
【解決手段】 基材11の光入射面11aに形成された装飾模様12を、凹状の三次元形状を呈する複数の反射面121を基材11の光入射面11aに沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面121で反射されて基材11の光入射面11aから外方へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。さらに、光学加飾層13により、基材11を透過して光学加飾層13に入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折分離し、この回折光を用いて装飾模様12の光の明暗模様を特定波長の色に着色するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化粧品容器の蓋の装飾、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の表面の装飾、電化製品の表面の装飾などに使用される装飾用パネルに関し、さらに詳しくは、光透過性基材に形成された装飾用の模様パターンを可視領域の色光を利用して任意の色で輝光表示できるようにした装飾用パネルに関するものである。
従来の装飾用パネル、例えば自動車用装飾パネルとして、乗用車の後部端のリアコンビネーションランプ間に装着されるガーニッシュが知られている(特許文献1参照)。
この種の装飾パネルは、アクリル等の透明な合成樹脂材からなるカバーと、このカバーを自動車の車体に取り付けるための取付基材とを備え、カバーの外表面は平滑な面に加工されているとともに取付基材と相対向する内表面には細かい凹凸模様(シボ)が形成されている。また、カバーの内表面と相対向する取付基材の表面には平面的に連続した凹球状の魚眼を形成し、さらに、この凹球状の魚眼にシルバーメタリック塗料を塗布してメタリック塗膜面を形成する。
このような装飾パネルにおいては、カバーを透過した光はカバー内表面の細かい凹凸模様(シボ)により複雑に散乱され、この散乱光が取付基材のメタリック塗膜面に入射されると、凹球状の魚眼形状からくる凹面鏡の作用によって、その入射光の反射の乱れが集約された反射光となり、これにより、フレネルレンズの効果を出して、奥行きの深さを表現できる装飾パネルを提供できるようにしている。
特開平4−78632号公報
しかし、このような従来の装飾パネルは、細かい凹凸模様を有するカバーと、このカバーと対向する表面に形成した凹球状の魚眼にシルバーメタリック塗料を塗布してなるメタリック塗膜面を有する取付基材とから構成されるものであるため、乗用車のガーニッシュなどには好適であるものの、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の表面の装飾などに用いられる装飾パネルには不向きである。なぜならば、装飾パネルはカバーと取付基材とを空間を介して対向配置される構造であるため、装飾パネル自体が厚くなって薄型化できないほか、装飾パネルの構成部品点数が多くなり、コスト高になるという問題がある。
また、従来の装飾パネルを構成する取付基材のメタリック塗膜面は凹球状の凹面鏡からなり、この凹面鏡でカバーの凹凸模様で散乱されて入射される光を集約された反射光、すなわち凹面鏡の大きさに応じた径のスポット光として反射するものであるため、このスポット状反射光の輝度はほとんど均一であるとともに、装飾パネルに対し視点を変えてもスポット光の輝度は変化しない。その結果、インストルメントパネルやドアートリムなどの自動車内装部品の装飾や電化製品などの装飾には変化が乏しく、かつ見栄えが低いという問題があった。
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、光透過性基材に形成された装飾模様を可視領域の光を利用して任意の色で輝光表示できるとともに、変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を可能にし、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる装飾用パネルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、装飾用パネルであって、厚さ方向の一方の面が光入射面とされ当該光入射面に装飾模様を有する光透過性の基材と、前記基材の光入射面と反対の面に形成された光学加飾層とを備え、前記装飾模様は、前記基材に入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射される光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗模様を生じさせる三次元形状を呈する複数の反射面を前記光入射面に沿い二次元方向に配列形成することで構成され、前記光学加飾層は、前記基材及び前記光学加飾層との界面を透過して前記光学加飾層に入射する入射光のうち、特定波長の色の可視光を回折して前記基材に向け反射することで前記装飾模様の光の明暗模様を前記特定波長の色に着色するように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を回折し該回折光が少なくとも前記装飾模様の箇所に向け反射されるように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3何れか1項記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面及び該光入射面と反対の面の少なくとも前記装飾模様の箇所に光透過性の保護用コーティング層が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面と反対の面に、組み付け部品へ装着するための係合部が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、装飾用パネルであって、厚さ方向の一方の面が光入射面とされ当該光入射面に装飾模様を有する光透過性もしくは非光透過性の基材と、少なくとも前記装飾模様を覆うように前記基材の光入射面に形成された光学加飾層とを備え、前記装飾模様は、前記光学加飾層との界面である前記基材の光入射面に沿い二次元方向に配列形成された複数の反射面から構成され、前記複数の反射面は、前記光学加飾層を透過して前記基材に入射される光を該入射光と反対の方向に反射するとともに当該反射される光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗模様を生じさせる三次元形状を呈し、前記光学加飾層は、該光学加飾層に外部から入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折して該回折光が前記光学加飾層の前記基材の光入射面と反対の側へ出射することで前記装飾模様の光の明暗模様を前記特定波長の色に着色するように構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の装飾用パネルにおいて、前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6記載の装飾用パネルにおいて、前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を回折し該回折光が前記光学加飾層の前記基材の光入射面と反対の側へ出射するように構成されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6乃至8の何れか1項記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面及び該光入射面と反対の面の少なくとも前記光学加飾層を含む前記装飾模様の箇所に光透過性の保護用コーティング層が設けられていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6乃至9の何れか1項記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面と反対の面に、組み付け部品へ装着するための係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明の装飾用パネルにおいては、基材の光入射面に形成された装飾模様が、三次元形状を呈する複数の反射面を基材の光入射面に沿い二次元方向に配列形成することで構成され、この複数の反射面で反射されて基材の光入射面から外方へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。そして、光学加飾層により、基材を透過して光学加飾層に入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折し、該回折光を基材に向け反射することで装飾模様の光の明暗模様を特定波長の色に着色する。
よって、本発明によれば、基材に形成された装飾模様に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の色に着色して輝光表示でき、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本発明の装飾用パネルにおいては、基材の光入射面に形成された装飾模様が、三次元形状を呈する複数の反射面を基材の光入射面に沿い二次元方向に配列形成することで構成され、この複数の反射面で反射されて基材の光入射面から外方へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる。そして、装飾模様を覆うように基材の光入射面に形成された光学加飾層により、光学加飾層に外部から入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折し、この回折光を光学加飾層の基材の光入射面と反対の側へ出射することにより装飾模様の光の明暗模様を特定波長の色に着色する。
よって、本発明によれば、基材に形成された装飾模様に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに装飾模様を可視領域の色に着色して輝光表示でき、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本発明の装飾用パネルによれば、基材の光入射面及び光入射側の面と反対の面の少なくとも装飾模様の箇所をコーティング層で覆うようにしたので、装飾模様の箇所または基材及び/または光学加飾層を保護することができる。
また、本発明の装飾用パネルによれば、基材の光入射面と反対の面に、組み付け部品へ装着するための係合部が設けられているので、この係合部を利用して、組み付け部品に対し装飾模様の異なる装飾用パネルを付け替えることができる。
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の装飾用パネルは、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の一例を示す装飾用パネルの平面図、図2は図1の2−2線に沿う拡大断面図、図3は本実施の形態1における装飾用パネル用基材を光入射面側から見た時の装飾模様用反射部の一例を示す一部の拡大斜視図、図4は図3の4−4線に沿う基材の一部を拡大して示した断面図、図5は図3の5−5線に沿う箇所の基材の一部を拡大して示す断面図、図6は本実施の形態1における装飾用パネルの反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態1に示す装飾用パネル10は、図1及び図2に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの無色透明もしくは有色透明な合成樹脂材または無色透明もしくは有色透明なガラス等の光透過性の部材からなる一定厚さの板状の基材11を備える。
この基材11の光入射側の面(表面)11aには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様12が形成されている。さらに、基材11の光入射側の面(表面)11aと反対の面である裏面11bには、装飾用パネル10全体を特定波長の可視光で着色してカラー表示する光学加飾層13が裏面11bの全域に形成されている。
なお、装飾用パネル10の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
装飾模様12は、図2及び図3に示すように、基材11の光入射面11aに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面121を光入射面11aに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面121を基材11の光入射面11a側から見た場合、反射面121の空気との界面121aは、図4及び図5に示すように、凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面121は、基材11にその光入射面11a側から入射された入射光15を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様12に光の明暗模様を付けるためのものである。
光学加飾層13は、図6に示すように、低屈折の薄膜層131と高屈折の薄膜層132を交互に複数、例えば5〜10層積層することで構成される。
このような構造の光学加飾層13は、積層される薄膜層131、132の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の光を回折し、光学加飾層13と反対の基材11の裏面11bに向けて反射する回折機能を備えている。
次に、複数の反射面121で生成される反射光の光彩・輝度に不規則に変化する明暗を生じさせる場合の具体例について図3〜図5を参照して説明する。
反射面121は、図3に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することにより構成される。この凹状の反射面121は、空気との界面121aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れで反射するせせらぎ反射光に似た不規則に変化する光の明暗模様を生じせるものであり、その明暗模様のパターンは数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。

但し、2x:周波数、2−i:振幅(強さ)、x:位置
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される反射面121は、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(振幅(強さ))をかけて加算した形状となる。これをグラフに表すと図7に示す曲線711のようになる。
なお、符号712は周波数の異なる複数のサイン曲線を示す。また、1/fは、1/fゆらぎ関数f(x)を決める周波数成分の強さ、すなわち振幅が周波数fに反比例する式を表している。
上記反射面121は、図3に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面121cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、凹状の反射面121の深さhは、図4及び図5に示すように、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、図4及び図5に示すように、列方向の反射面121の反射角θ1及び行方向の反射面121の反射角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
このような本実施の形態1に示す装飾用パネル10において、図2及び図6に示すように、基材11の光入射側の面(表面)11aが照明光15により照射されると、この照明光15の一部は図6に示すように入射光15aとなって基材11内を進行するとともに、照明光15の他の光は、1/fゆらぎ関数f(x)より決定された凹状の反射面121の形状に応じて矢印15bのように凹状の反射面121によって基材11の表面11aから離間する方向へ反射される。これにより、反射光15bの光彩・輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、基材11の表面11aから侵入した光及び各反射面121の空気との界面121aを透過した光は基材11内を進行し、基材11と光学加飾層13の界面を透過して光学加飾層13に入射する。この入射光15cのうち、光学加飾層13の屈折率と膜厚で決定される特定波長の色の光、例えば青色の波長に相当する光が光学加飾層13で回折分離され、反射面121に向け反射される。これにより、装飾用パネル10の表面には、図1に示すように、モルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様12が表示されるとともに、複数の反射面121により不規則に変化する反射光によって装飾模様12に光の明暗模様を生じさせ、さらに、この光の明暗模様は光学加飾層13で回折分離された可視光により、例えば青色に着色される。
上記のような本実施の形態1に示す装飾用パネル10によれば、基材11の光入射面11aに形成された装飾模様12を、凹状の三次元形状を呈する複数の反射面121を基材11の光入射面11aに沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面121で反射されて基材11の光入射面11aから外方へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせ、さらに、光学加飾層13により、基材11を透過して光学加飾層13に入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折分離し、この回折光を光学加飾層13と反対の基材11の光入射面11aから外方に向け反射することで装飾模様12の光の明暗模様を特定波長の色に着色するように構成したので、基材11に形成された装飾模様12に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに、装飾模様12を可視領域の色に着色して輝光表示でき、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態2について、図8〜図13を参照して説明する。
図8は本発明にかかる実施の形態2を示す装飾用パネルの平面図、図9は図8の9−9線に沿う拡大断面図、図10は本実施の形態2における装飾用パネルのコーティング層及び光学加飾層を取り除いて反射面を光入射側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図、図11は図10の11−11線に沿う箇所を拡大して示す断面図、図12は図10の12−12線に沿う箇所を拡大して示す断面図、図13は本実施の形態2における装飾用パネルの反射面及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態2に示す装飾用パネル20は、図8及び図9に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの無色透明もしくは有色透明な合成樹脂材または無色透明もしくは有色透明なガラス等の光透過性の部材からなる一定厚さの板状の基材21を備える。
この基材21の光入射側の面(表面)21aには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様22が形成されている。さらに、基材21の光入射面21aと反対の裏面21bには、化粧品容器の蓋や携帯電話機本体などの組み付け部品24の表面に設けた凸状の装着部24aに係脱可能に装着される凹状の係合部25が形成されている。
また、装飾模様22を含めた基材21全体を特定波長の可視光で着色してカラー表示するための光学加飾層23が、基材21の光入射面21aと反対の裏面21b及び係合部25の全域を覆うように形成されている。さらに、装飾模様22を含めた基材21の光入射面21a及び光学加飾層23の外表面は、これら装飾模様22、基材21及び光学加飾層23を保護するための光透過性のコーティング層26により覆われている。
なお、組み付け部品24の凸状装着部24aの大きさは、装飾模様22及びコーティング層26が形成された後の凹状係合部25の外形寸法に合わせて形成される。
また、装飾用パネル20の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
装飾模様22は、図9及び図10に示すように、基材21の光入射面21aに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面221を光入射面21aに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面221を基材21の光入射面21a側から見た場合、反射面221の空気との界面221aは、図11及び図12に示すように、凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面221は、基材21にその光入射面21a側から入射された入射光15を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様22に光の明暗模様を付けるためのものである。
光学加飾層23は、図13に示すように、低屈折の薄膜層231と高屈折の薄膜層232を交互に複数、例えば5〜10層積層することで構成される。
このような構造の光学加飾層23は、積層される薄膜層231、232の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の光を回折し、光学加飾層23と反対の基材21の裏面21bに向けて反射する回折機能を備えている。
次に、複数の反射面221で生成される反射光の光彩・輝度に不規則に変化する明暗を生じさせる場合の具体例について、図10〜図12を参照して説明する。
反射面221は、図10に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することにより構成される。この凹状の反射面221は、コーティング層26を通して空気との界面221aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れに似た不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるものであり、その明暗模様のパターンは、上記数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状反射面221aは、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅)をかけて加算した形状となる。
上記反射面221は、図11〜図13に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面221cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、凹状反射面221aの深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、図11及び図12に示すように、列方向の反射面221の反射角θ1及び行方向の反射面221の反射角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
このような本実施の形態2に示す装飾用パネル20において、図9に示すように、基材21の光入射21aが照明光15により照射されると、この照明光15は図13に示すように入射光15aとなってコーティング層26を透過し基材21内を進行するとともに、1/fゆらぎ関数f(x)より決定された凹状の反射面221の形状に応じて矢印15bのように凹状の反射面221aによりコーティング層26を通して基材21から離間する方向へ反射される。これにより、反射光15bの光彩・輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、基材21の光入射面21aから侵入した光及び各反射面221のコーティング層26を透過した光は基材21内を進行し、基材21と光学加飾層23の界面を透過して光学加飾層23に入射するする。この入射光15cのうち、光学加飾層23の屈折率と膜厚で決定される特定波長の色の光、例えば青色の波長に相当する光が光学加飾層23で回折分離され、反射面221に向け反射される。これにより、装飾用パネル20の表面には、図8に示すように、モルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様22が表示されるとともに、複数の反射面221により不規則に変化する反射光によって装飾模様22に光の明暗模様を生じさせ、さらに、この光の明暗模様は光学加飾層23で回折分離された可視光により、例えば青色に着色される。
上記のような本実施の形態2に示す装飾用パネル20によれば、基材21の光入射面21aに形成された装飾模様22を、凹状の三次元形状を呈する複数の反射面221を基材21の光入射面21aに沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面221で反射されて基材21の光入射面21aから外方へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせ、さらに、光学加飾層23により、基材21を透過して光学加飾層23に入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折分離し、この回折光を光学加飾層23と反対の基材21の光入射面21aからコーティング層26を通して外方に向け反射することで装飾模様22の光の明暗模様を特定波長の色に着色するように構成したので、基材21に形成された装飾模様22に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに、装飾模様22を可視領域の色に着色して輝光表示でき、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
また、本実施の形態2によれば、装飾模様22を含む基材21の表面及び光学加飾層23をコーティング層26によって保護することができる。
また、本実施の形態2によれば、基材21の光入射面21aと反対の面21bに、組み付け部品24へ装着するための係合部25が設けられているので、この係合部25を利用して、組み付け部品24に対し装飾模様の異なる装飾用パネル20に容易に付け替えることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態3について、図14〜図19を参照して説明する。
図14は本発明にかかる実施の形態3を示す装飾用パネルの平面図、図15は図14の15−15線に沿う拡大断面図、図16は本実施の形態3における装飾用パネルのコーティング層及び光学加飾層を取り除いて反射面を光入射側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図、図17は図16の17−17線に沿う箇所を拡大して示す断面図、図18は図16の18−18線に沿う箇所を拡大して示す断面図、図19は本実施の形態3における装飾用パネルの反射面及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態3に示す装飾用パネル30は、図14及び図15に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの無色透明もしくは有色透明な合成樹脂材または無色透明もしくは有色透明なガラス等の光透過性の部材、あるいは非透光性の部材からなる一定厚さの板状の基材31を備える。
この基材31の光入射面(表面)31aには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様32が形成されている。さらに、基材31の光入射面31aと反対の裏面31bには、化粧品容器の蓋や携帯電話機本体などの組み付け部品34の表面に設けた凸状の装着部34aに係脱可能に装着される凹状の係合部35が形成されている。
また、基材31の光入射面31a及び装飾模様32の表面には、装飾模様32を含めた基材31全体を特定波長の可視光で着色してカラー表示するための光学加飾層33が形成されている。さらに、光学加飾層33の外表面及び基材31の裏面31bを含めた係合部35の外表面は、装飾模様32、基材31及び光学加飾層33を保護するための光透過性のコーティング層36により覆われている。
なお、組み付け部品34の凸状装着部34aの大きさは、コーティング層36が形成された後の凹状係合部35の外形寸法に合わせて形成される。
また、装飾用パネル30の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
装飾模様32は、図15及び図16に示すように、基材31の光入射面31aに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面321を光入射面31aに沿いランダムなピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面321を基材31の光入射面31a側から見た場合、反射面321の空気との界面321aは、図17及び図18に示すように、凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面321は、コーティング層36及び光学加飾層33を通して基材31に入射された入射光15を反射または透過するとともに当該反射する光の光彩・輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生成し、装飾模様32に光の明暗模様を付けるためのものである。
光学加飾層33は、図19に示すように、低屈折の薄膜層331と高屈折の薄膜層332を交互に複数、例えば5〜10層積層することで構成される。
このような構造の光学加飾層33は、積層される薄膜層331、332の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の光を回折し、光学加飾層33と反対のコーティング層36の外方に向けて再反射する回折機能を備えている。
次に、反射面321で生成される反射光の光彩・輝度に不規則に変化する光の明暗模様を生じさせる場合について、図16〜図18を参照して説明する。
反射面321は、図16に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することにより構成される。この凹状の反射面321は、コーティング層36及び光学加飾層33を通して光学加飾層33との界面321aでの反射による光彩・輝度に木漏れ日または小川の水の流れに似た不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるものであり、その明暗模様のパターンは、上記数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面321は、周波数の違う複数のサイン曲線(2x:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅)をかけて加算した形状となる。
上記反射面321は、図17〜図19に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面321cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、凹状の反射面321の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、図17及び図18に示すように、列方向の反射面321の反射角θ1及び行方向の反射面321の反射角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
このような本実施の形態3に示す装飾用パネル30において、図15に示すように、装飾用パネル30がコーティング36の上方から照明光15により照射されると、この照明光15は図19に示すように入射光15aとなってコーティング36及び光学加飾層33を透過し各反射面321の界面321aに達する.そして、反射面321の界面321aに達した入射光15aの一部は、1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面321の形状に応じ矢印15bのように、光学加飾層33及びコーティング36を通して基材31と反対の方向へ反射される。これにより、反射光15bの光彩・輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する光の明暗模様を生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、光学加飾層33に入射する入射光15aのうち、光学加飾層33の屈折率と膜厚で決定される特定の色の光、例えば青色の波長に相当する光が光学加飾層33で回折分離されて光学加飾層33の表面からコーティング36を通して外方へ向け反射される。これにより、装飾用パネル30の表面には、図14に示すように、モルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様32が表示されるとともに、複数の反射面321により不規則に変化する反射光によって装飾模様32に光の明暗模様を生じさせ、さらに、この光の明暗模様は光学加飾層33で回折分離された可視光により、例えば青色に着色される。
上記のような本実施の形態3に示す装飾用パネル30によれば、基材31の光入射面31aに形成された装飾模様32を、凹状の三次元形状を呈する複数の反射面321を基材31の光入射面31aに沿い二次元方向に配列形成することで構成し、この複数の反射面321で反射されて光学加飾層33及びコーティング36を介し基材31と反対の方向へ出射する反射光の光彩及び輝度に1/fゆらぎに相当して不規則に変化する光の明暗模様を生じさせ、さらに、光学加飾層33により、光学加飾層33に入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折分離し、この回折光を光学加飾層33と反対のコーティング層36を通して外方に向け反射することで装飾模様32の光の明暗模様を特定波長の色に着色するように構成したので、基材31に形成された装飾模様32に生じる光の明暗模様に自然界の木漏れ日に似た不規則に変化する光彩効果を発揮させることができるとともに、装飾模様32を可視領域の色に着色して輝光表示でき、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎ、または安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
また、本実施の形態3によれば、装飾模様32を含む基材31の表面及び光学加飾層33をコーティング層36によって保護することができる。
また、本実施の形態3によれば、基材31の光入射面31aと反対の面31bに、組み付け部品34へ装着するための係合部35が設けられているので、この係合部35を利用して、組み付け部品34に対し装飾模様の異なる装飾用パネル30に容易に付け替えることができる。
なお、上記実施の形態では、基材に無色透明な材質または不透明な材質により形成した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、基材を有色透明な材質で成形することも可能である。この場合、装飾用パネルの見栄えを色彩の面から強調することができる。
また、本発明にかかる装飾用パネルの反射面を形成する三次元の凹状反射面は、上記実施の形態に示した三角屋根型のものに限らず、反射面での反射光の輝度に不規則に変化する明暗を生じさせることができる形状のものであれば、どのような形状のものでも良い。例えば、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈する構造のものでもよい。
また、本発明にかかる装飾用パネルの反射面を形成する三次元の凹状反射面は、数1に示す1/fゆらぎ関数で決定される形状のものに限らず、乱数表を利用して凹状反射面の形状を決定するようにすることもできる。
また、本発明の装飾用パネルに形成される装飾模様は、上記実施の形態に示したモルフォ蝶をデザイン化したものに限らず、車両用インストルメントルパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話本体の表面の装飾、電化製品の表面の装飾などに使用される装飾パネルや、文字、ロゴマーク、木目などをデザイン化したものであってもよい。
本発明を宝石箱の蓋などに適用した場合の一例を示す装飾用パネルの平面図である。 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態1における装飾用パネル用基材を光入射面側から見た時の装飾模様用反射部の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図3の4−4線に沿う基材の一部を拡大して示す断面図である。 図3の5−5線に沿う箇所の基材の一部を拡大して示す断面図である。 本実施の形態1における装飾用パネルの反射部及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明の1/fゆらぎ関数で決定される凹状反射面の形状特性を表した場合の一例を示すグラフである。 本発明にかかる実施の形態2を示す装飾用パネルの平面図である。 図8の9−9線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態2における装飾用パネルのコーティング層及び光学加飾層を取り除いて反射面を光入射側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図10の11−11線に沿う箇所を拡大して示す断面図である。 図10の12−12線に沿う箇所を拡大して示す断面図である。 本実施の形態2における装飾用パネルの反射面及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明にかかる実施の形態3を示す装飾用パネルの平面図である。 図14の15−15線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態3における装飾用パネルのコーティング層及び光学加飾層を取り除いて反射面を光入射側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図16の17−17線に沿う箇所を拡大して示す断面図である。 図16の18−18線に沿う箇所を拡大して示す断面図である。 本実施の形態3における装飾用パネルの反射面及び光学加飾層の光に対する作用を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10,20,30 装飾パネル
11,21,31 基材
11a,21a,31a 光入射面(表面)
11b,21b,31b 裏面
12,22,32 装飾模様
121,221,321 反射面
121a,221a,321a 界面
13,23,33 光学加飾層
131,231,331 低屈折の薄膜層
132,232,332 高屈折の薄膜層
24,34 組み付け部品
24a,34a 装着部
25,35 係合部
26,36 コーティング層

Claims (10)

  1. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ当該光入射面に装飾模様を有する光透過性の基材と、
    前記基材の光入射面と反対の面に形成された光学加飾層とを備え、
    前記装飾模様は、前記基材に入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射される光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗模様を生じさせる三次元形状を呈する複数の反射面を前記光入射面に沿い二次元方向に配列形成することで構成され、
    前記光学加飾層は、前記基材及び前記光学加飾層との界面を透過して前記光学加飾層に入射する入射光のうち、特定波長の色の可視光を回折して前記基材に向け反射することで前記装飾模様の光の明暗模様を前記特定波長の色に着色するように構成されている、
    ことを特徴とする装飾用パネル。
  2. 前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  3. 前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を回折し該回折光が少なくとも前記装飾模様の箇所に向け反射されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  4. 前記基材の光入射面及び該光入射面と反対の面の少なくとも前記装飾模様の箇所に光透過性の保護用コーティング層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の装飾用パネル。
  5. 前記基材の光入射面と反対の面に、組み付け部品へ装着するための係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の装飾用パネル。
  6. 厚さ方向の一方の面が光入射面とされ当該光入射面に装飾模様を有する光透過性もしくは非光透過性の基材と、
    少なくとも前記装飾模様を覆うように前記基材の光入射面に形成された光学加飾層とを備え、
    前記装飾模様は、前記光学加飾層との界面である前記基材の光入射面に沿い二次元方向に配列形成された複数の反射面から構成され、
    前記複数の反射面は、前記光学加飾層を透過して前記基材に入射される光を該入射光と反対の方向に反射するとともに当該反射される光の光彩・輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗模様を生じさせる三次元形状を呈し、
    前記光学加飾層は、該光学加飾層に外部から入射される光のうち、特定波長の色の可視光を回折して該回折光が前記光学加飾層の前記基材の光入射面と反対の側へ出射することで前記装飾模様の光の明暗模様を前記特定波長の色に着色するように構成されている、
    ことを特徴とする装飾用パネル。
  7. 前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の同一深さまたは深さの異なる凹状の三次元形状及び/または同一高さまたは高さの異なる凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする請求項6記載の装飾用パネル。
  8. 前記光学加飾層は、低屈折の薄膜層と高屈折の薄膜層を交互に複数積層することで構成され、前記積層される薄膜層の屈折率と膜厚を変えることで特定波長の色の可視光を回折し該回折光が前記光学加飾層の前記基材の光入射面と反対の側へ出射するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の装飾用パネル。
  9. 前記基材の光入射面及び該光入射面と反対の面の少なくとも前記光学加飾層を含む前記装飾模様の箇所に光透過性の保護用コーティング層が設けられていることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項記載の装飾用パネル。
  10. 前記基材の光入射面と反対の面に、組み付け部品へ装着するための係合部が設けられていることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の装飾用パネル。
JP2008246019A 2008-09-25 2008-09-25 装飾パネル Pending JP2010076203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246019A JP2010076203A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 装飾パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246019A JP2010076203A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 装飾パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010076203A true JP2010076203A (ja) 2010-04-08

Family

ID=42207222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008246019A Pending JP2010076203A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 装飾パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010076203A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61211040A (ja) * 1985-03-15 1986-09-19 大日本印刷株式会社 光干渉性模様を有する化粧シ−ト
JPH0394572U (ja) * 1990-01-12 1991-09-26
JP2000025373A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定体とその使用方法
JP2001113664A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Lonseal Corp 装飾シート
JP2005103877A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Nissha Printing Co Ltd 絵付け成形品とその製造方法
JP2007022443A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Toyota Motor Corp 車両用内装材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61211040A (ja) * 1985-03-15 1986-09-19 大日本印刷株式会社 光干渉性模様を有する化粧シ−ト
JPH0394572U (ja) * 1990-01-12 1991-09-26
JP2000025373A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定体とその使用方法
JP2001113664A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Lonseal Corp 装飾シート
JP2005103877A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Nissha Printing Co Ltd 絵付け成形品とその製造方法
JP2007022443A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Toyota Motor Corp 車両用内装材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5254558B2 (ja) 装飾用パネル
JP5351412B2 (ja) 装飾用パネル
JP5351440B2 (ja) 装飾用パネル
US9902319B1 (en) Illuminated cup holder
JP5254557B2 (ja) 装飾用パネル
CN108082060B (zh) 发出可见的虹彩图案的标志组件
JP2009269222A (ja) 装飾用パネル
US10767834B2 (en) Concealed vehicle indicia
JP2005134789A (ja) 装飾部材
CN208888497U (zh) 车辆视觉元件
JP2017021231A (ja) 発光エンブレム
JP6826757B2 (ja) 乗物用照明装置
JP6117903B1 (ja) 加飾樹脂成形品
JP5275712B2 (ja) 装飾物品
JP5202602B2 (ja) 透光性部材
JP2010076203A (ja) 装飾パネル
JP2009083375A (ja) 装飾用パネル
JPH05238325A (ja) 発光装飾品
JP5486771B2 (ja) 装飾用パネル
CN113795391B (zh) 具有多层结构的装饰元件和装饰装置
JP2552471Y2 (ja) 発光装飾品
JP7298338B2 (ja) 加飾シート及び発光装置
JP2013097919A (ja) 車両用投光器及びエンブレム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Effective date: 20130301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20130619

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130827