JP2010022506A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気掃除機本体が転倒しにくい使用性の向上した電気掃除機を提供すること。
【解決手段】集塵ケース5が、側面下部に開口した吸引口6と、前記吸引口6より上方の前記塵埃分離部に設けた旋回気流導入口10と、前記吸引口6と前記旋回気流導入口10とを連通させる第1の通風路11とを備えることによって、ホースの引っ張りによる掃除機本体1の引き回しを低い位置で行うことができ、掃除機本体1を方向転換するためにホースを左右に振ったときに、掃除機本体1が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。また、第1の通風路11を集塵ケース5内に収めているため、集塵ケース5が大型化することなく、障害物に引っ掛かったりせず、スムーズに操作ができ使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図2
【解決手段】集塵ケース5が、側面下部に開口した吸引口6と、前記吸引口6より上方の前記塵埃分離部に設けた旋回気流導入口10と、前記吸引口6と前記旋回気流導入口10とを連通させる第1の通風路11とを備えることによって、ホースの引っ張りによる掃除機本体1の引き回しを低い位置で行うことができ、掃除機本体1を方向転換するためにホースを左右に振ったときに、掃除機本体1が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。また、第1の通風路11を集塵ケース5内に収めているため、集塵ケース5が大型化することなく、障害物に引っ掛かったりせず、スムーズに操作ができ使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気掃除機本体の操作性能と吸込み力性能を改善し、使用性を向上させた電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機としては、ホース接続部を上部に備えたサイクロン掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ホース接続部を上部に備えているが、ホースを一度下部に固定した上で、このホースを本体の外郭を通って上部のホース接続部に接続させるサイクロン掃除機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−154483号公報
特表2007−535354号公報
しかしながら、前記従来の構成では、上部から吸引風を導入し旋回流を発生させて下方に塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部を設けているサイクロン掃除機において、吸込口を上部に設けているために方向転換しようとホースを左右に振ったときに本体が転倒して床面を傷つけやすいという課題を有していた。また、転倒しにくくするためにホースを一度下部に固定し上部まで集塵ケースの外郭を通って設けると集塵ケースが大型化しかえって使用性低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、本体が転倒しにくい使用性を向上させた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入し前記塵埃を分離する塵埃分離部および前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部から成る集塵ケースとを備え、前記塵埃分離部には一部に濾過フィルターを有し吸引した塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設けた電気掃除機において、前記集塵ケースが、側面下部に開口した吸引口と、前記吸引口より上方の前記塵埃分離部に設けた旋回気流導入口と、前記吸引口と前記旋回気流導入口とを連通させる第1の通風路とを備えることによって、前記吸引より吸引した塵埃を含む空気を前記旋回気流導入口から前記塵埃分離部内に導入することで旋回気流を発生するようにした電気掃除機としたものである。
このような発明によって、吸引口を下部に設けることにより、ホースの引っ張りによる掃除機本体の引き回しを低い位置で行うことができ、掃除機本体を方向転換するためにホースを左右に振ったときに、掃除機本体が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。また、第1の通風路を集塵ケース内に収めているため、集塵ケースが大型化することなく、障害物に引っ掛かったりせず、スムーズに操作ができ使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機は、掃除作業中本体が転倒したり、障害物に引っ掛かったりせず、スムーズに操作ができ、かつ吸引力性能が高い、使用性が向上した電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入し前記塵埃を分離する塵埃分離部および前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部から成る集塵ケースとを備え、前記塵埃分離部には一部に濾過フィルターを有し吸引した塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設けた電気掃除機において、前記集塵ケースが、側面下部に開口した吸引口と、前記吸引口より上方の前記塵埃分離部に設けた旋回気流導入口と、前記吸引口と前記旋回気流導入口とを連通させる第1の通風路とを備えることによって、前記吸引より吸引した塵埃を含む空気を前記旋回気流導入口から前記塵埃分離部内に導入することで旋回気流を発生するようにしたことにより、吸引口が下部に設けられホースの引っ張りによる掃除機本体の引き回しを低い位置で行うことができ、掃除機本体を方向転換するためにホースを左右に振ったときに、掃除機本体が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。また、第1の通風路を集塵ケース内に収めているため、集塵ケースが大型化することなく、障害物に引っ掛かったりせず、スムーズに操作ができ使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明における第1の通風路を、吸引口から上方の旋回気流導入口まで略垂直方向に構成したことにより、吸引口から旋回気流導入口までを最短距離で構成でき、第1の通風路内での圧力損失を少なくすることができ、より吸引力が大きく、また、集塵ケースの大きさも小さい電気掃除機を提供することができる。
第3の発明は、特に第2の発明における第1の通風路において、吸引口近傍に屈曲部を設けることで、吸引口から上方の旋回気流導入口まで略垂直方向に構成したことにより、滑らかに下方から上方へ空気を搬送し、衝突時の圧力損失を少なくすることができ、より吸引力が大きい電気掃除機を提供することができる。
第4の発明は、特に第3の発明における第1の通風路の屈曲部と塵埃収容部とを一体成型で構成したことにより、屈曲部と塵埃収容部が同じ1つの部品で構成できるため、屈曲部と塵埃収容部が2重壁にならず第1の通風路の断面積を最大限大きく確保して圧力損失を少なくすることができ、また部品点数の少ない安価、軽量で組立性の優れた電気掃除機を提供することができる。
第5の発明は、特に第1から第4の発明における第1の通風路を塵埃分離部に有した濾過フィルターの一部を貫通して通る様に構成し、濾過フィルターには、第1の通風路の経路の一部となる通風路が、濾過フィルターの風路とは独立しエアータイトされた形で設けたことにより、第1の通風路の一部を第2の濾過フィルター部品内で一体に構成できるため、別手段である第1の通風路の一部を別部品にした場合における、第2の濾過フィルターの貫通部内壁との2重壁をなくし、第2の濾過フィルターの通気断面積を最大限大きくでき、圧力損失を少なくすることができる。また部品点数の少ない安価、軽量で組立性の優れた電気掃除機を提供することができる。
第6の発明は、特に第1から第5の発明における集塵ケースを略円筒形状とし、第1の通風路を前記集塵ケースに内包するように構成したことにより、集塵ケース外郭部が略円筒状であるため、電気掃除機を操作中集塵ケースが障害物に接触したときに障害物にひっかからずにスムーズに操作することができる使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
第7の発明は、特に第1の発明における第1の通風路の少なくとも一部を集塵ケースから突出させ、前記第1の通風路を下方の吸引口から上方の旋回気流導入口へ連通させたこ
とにより、第1の通風路によって、第2の濾過フィルターの一部に貫通する濾過フィルター風路とは独立した通風路を設ける必要がなくなるため、第2の濾過フィルターが全周にわたって途切れることなく設けれることで、圧力損失を少なくすることができ、より吸引力が大きい電気掃除機を提供することができる。
とにより、第1の通風路によって、第2の濾過フィルターの一部に貫通する濾過フィルター風路とは独立した通風路を設ける必要がなくなるため、第2の濾過フィルターが全周にわたって途切れることなく設けれることで、圧力損失を少なくすることができ、より吸引力が大きい電気掃除機を提供することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における電気掃除機を示している。
図1、図2は、本発明の実施の形態1における電気掃除機を示している。
図2に示すように、掃除機本体1内には、吸引気流を発生させる電動送風機21が内蔵されており、また、掃除機本体1の外部には、車輪3およびキャスター4が取り付けられており、床面を自在に移動できる。さらに、電動送風機21の上流側には、通気口を有する隔壁26を介して、電動送風機21により吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケース5が掃除機本体1に対して着脱自在に設置されている。
また、集塵ケース5は、略円筒で縦方向に3段構成となっており上段から順に、ケース上部22a、ケース中央部22b、塵埃収容部24からなり、このケース上部22aとケース中央部22bとを塵埃分離部23とするものである。
また、図1、図2に示すように、ケース上部22aには塵埃を含む空気を接線方向より導入する旋回気流導入口10を備えている。
そして、掃除機本体1の下部に設けた吸引口6から旋回気流導入口10に連通するように、集塵ケース5には、第1の通風路11を備えており、この第1の通風路11には、通風経路を吸引口6から上方の旋回気流導入口10まで吸引気流の損失軽減を図りながら略垂直方向に立ち上げる大きなR部を有した屈曲部12を設けている。
この屈曲部12を設けることにより滑らかに下方から上方へ空気を搬送し、衝突時の圧力損失を少なくすることができ、さらに、この屈曲部12で第1の通風路11の通風経路を略垂直に構成することにより、吸引口6から旋回気流導入口10までを最短距離で構成でき、第1の通風路11内での圧力損失も少なくすることができ、より吸引力が大きく、また、集塵ケース5の大きさも小さい電気掃除機を提供することができる。
なお、実施の形態1では、第1の通風路11である大きなR部を有した屈曲部12を塵埃収容部24に一体成形にて形成しており、屈曲部12と塵埃収容部24が同じ1つの部品で構成できるため、屈曲部12と塵埃収容部24が2重壁にならず第1の通風路11の断面積を最大限大きく確保して圧力損失を少なくすることができ、また部品点数の少ない安価、軽量で組立性の優れた電気掃除機を提供することができる。
集塵ケース5は、旋回気流導入口10から最下段の塵埃を堆積させる塵埃収容部24まで連通されており、旋回気流導入口10から電動送風機21に至る風路は、集塵ケース5の塵埃分離部23に設けた開口部25にて掃除機本体1の隔壁26と連通させて形成している。さらには塵埃分離部23には、円筒状の濾過フィルター27を設置している。
この円筒状の濾過フィルター27は、本実施の形態1では、上流側に粗塵フィルターからなる円筒形状の第1の濾過フィルター27aと、この第1の濾過フィルターより下流側の外周に設けた細塵フィルターからなる円筒形状の第2の濾過フィルター27bとの2層構造から構成されている。
この第1の濾過フィルター27aと第2の濾過フィルター27bは、集塵ケース5の旋回気流導入口10と電動送風機21とが連通する第1の風路である主風路29aおよび第2の風路である副風路29bの途中に配置している。
また、旋回気流導入口10から電動送風機21に至る主風路29aは、第1の濾過フィルター27a内から第2の濾過フィルター27b外周の空間全周にわたり設けられている。
また上記第1の通風路11は、集塵ケース5内部に設けた第2の濾過フィルター27bの一部を貫通して通る様に構成されており、この第2の濾過フィルター27bには、第1の通風路11の経路の一部となる通風路が、濾過フィルターの風路とは独立し、エアータイトされた形で設けられている。
そして、この様な構成にすることで、第1の通風路11の一部を第2の濾過フィルター27b部品内で一体に構成できるため、別手段である第1の通風路11の一部を別部品にした場合における、第2の濾過フィルター27bの貫通部内壁との2重壁をなくし、第2の濾過フィルター27bの通気断面積を最大限大きくし圧力損失を少なくすることができる。また部品点数の少ない安価、軽量で組立性の優れた電気掃除機を提供することができる。
また、図1に示すように吸引口6には、ホース7、延長管8が順次接続されており、延長管8の先端に吸込具9を取り付けており、電動送風機21を運転することにより、家屋内の床面上の塵埃を吸引することができる。
そして、本実施の形態1の様に吸引口6を下部に設けることにより、ホース7の引っ張りによる掃除機本体1の引き回しを低い位置で行うことができ、掃除機本体1を方向転換するためにホースを左右に振ったときに、掃除機本体1が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。
また、第1の通風路11を集塵ケース5内に収めているため、集塵ケース5が大型化することなく使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
さらに、集塵ケース5外郭部が略円筒状であるため、電気掃除機1を操作中集塵ケース5が障害物に接触したときに障害物にひっかからずにスムーズに操作することができる使用性の向上した電気掃除機を提供することができる。
次に、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)により、集塵ケース5と円筒状の濾過フィルター27の詳細について説明する。
図3(a)に示すように、集塵ケース5は、略円筒で縦方向に3段構成となっており、上段から順に、ケース上部22a、ケース中央部22b、塵埃収容部24からなり、このケース上部22aとケース中央部22bとを塵埃分離部23とするものである。
図3(c)に示すように、旋回気流導入口10は、ケース上部22aの断面である円筒内面13の接線方向から気流が流入するように、内面13に接する様に風向ガイド34を設けかつ、第1の通風路11の中心とケース上部22aの円周中心を結ぶ線上よりも下方に偏心させた位置に配置させている。
旋回気流を発生させるためには、旋回気流通風路を略円筒状、好ましくは円筒状に形成
し、その旋回気流通風路の内壁面で、かつ、周方向に沿って旋回する気流が発生するように旋回気流導入口10を形成する。すなわち、旋回気流導入口10の吸引方向が、その内壁面の周方向に沿って流れるように円筒状の軸方向と直交する方向で、円筒状の接線方向としている。
し、その旋回気流通風路の内壁面で、かつ、周方向に沿って旋回する気流が発生するように旋回気流導入口10を形成する。すなわち、旋回気流導入口10の吸引方向が、その内壁面の周方向に沿って流れるように円筒状の軸方向と直交する方向で、円筒状の接線方向としている。
そしてこの様な構成により、塵埃分離部23におけるケース上部22a内面に沿って発生した旋回気流ならびに、第1の濾過フィルター27a内の円筒中空部に発生した旋回気流を形成する通路を旋回気流通風路とするものである。
また、旋回気流通風路に旋回気流が発生するには、当然のことながら旋回気流通風路内に電動送風機21の吸引力が作用し、負圧状態を発生させる必要がある。そのため、略円筒状の旋回気流通風路の天井側を集塵ケース5の天部で覆い、他端側が塵埃収容部と気密に接続し、少なくとも旋回気流通風路内に配置した濾過フィルター27部分から電動送風機の吸引力を作用させるようにすればよい。
また発生した旋回気流を塵埃収容部24方向に発生させるよう、ケース上部22aに設けた旋回気流導入口10の配置は、塵埃分離部23に設けた開口部25の上端部より、旋回気流導入口10の下端部が上方になるよう配置されているものである。
この様に旋回気流導入口10の配置位置を開口部25より高くすることで、旋回気流導入口10からケース上部22aの内面13の接線方向より導入された空気は、開口部25側の吸引力作用で下方向である塵埃収容部24方向への旋回気流として発生する。この旋回しながら下降を続ける旋回気流により、綿ゴミなどの粗塵52は風圧を受けて旋回下降し塵埃収容部24に導かれるものである。
さらに、集塵ケース5のケース上部22aの内面13は、円筒状の濾過フィルター27を構成する内側の第1の濾過フィルター27aの内面と全体として1つの面となっている。すなわち、集塵ケース5の内面に突出した突起物がない状態となっている。
本実施の形態1では、集塵ケース5を略円筒としたが、円筒は真円に限定せず楕円形状、8角形や10角形などの多角形形状等でもよく、旋回気流導入口10より接線方向から流入した気流が、集塵ケース5の内面に沿って旋回気流が生じる形状であれば良い。
また、円筒状の濾過フィルター27においても同様に、円筒は真円に限定せず楕円形状や8角形や10角形などの多角形形状等でもよく、集塵ケース5の内面に沿って発生した旋回気流が、第1の濾過フィルター27a内の円筒中空部においても発生し得る形状であれば良い。また、旋回気流導入口10が上述の様に偏心させず中央に位置していても案内路やガイド等で旋回気流が発生する構成であれば構わない。
集塵ケース5の下部には、吸引した塵埃を堆積させる塵埃収容部24が設けられており、さらに、図3(a)に示すように、塵埃収容部24側の集塵ケース5の底面は、開閉蓋31となっており、ヒンジ32を介して、開閉蓋31を開き、塵埃収容部24内の塵埃を排出できるよう構成されている。
また、集塵ケース5は本実施の形態1ではアクリル樹脂により構成されているが、少なくともその一部を透視部材で構成することにより、上方などより内部の塵埃量などを目視で容易に確認できるので好ましい。透明部材としては、ABS、ポリプロピレン、アクリル樹脂などが部材として容易に入手でき、加工性が良い点で好ましい。
また、図3(b)、(c)、(d)に示すように、円筒形状の集塵ケース5の内側には
、旋回気流導入口10から塵埃収容部24の間の範囲で、集塵ケース5と円筒状の濾過フィルター27間の外側全周にわたり設けた第2の通風路33が形成されており、集塵ケース5内部と電動送風機21の吸引口がこの第2の通風路33を介して連通している。そして、第1の通風路11および第2の通風路33は、集塵ケース5に内包されるように構成されているものである。
、旋回気流導入口10から塵埃収容部24の間の範囲で、集塵ケース5と円筒状の濾過フィルター27間の外側全周にわたり設けた第2の通風路33が形成されており、集塵ケース5内部と電動送風機21の吸引口がこの第2の通風路33を介して連通している。そして、第1の通風路11および第2の通風路33は、集塵ケース5に内包されるように構成されているものである。
円筒状の濾過フィルター27は、図3(d)に示すように、円筒形状の集塵ケース5内部を取り囲むように円筒形状となっている。吸引気流に対して上流側に位置する粗塵フィルターからなる第1の濾過フィルター27aは、吸引気流中の塵埃から綿埃、毛髪などの比較的サイズの大きい塵埃を除塵するものであり、下流側に位置する細塵フィルターからなる第2の濾過フィルター27bは、粒子径の細かい砂塵、花粉、ダニ糞などの塵埃を気流中から除塵するものである。
このように、除塵する塵埃のサイズに応じて複数層の円筒状の濾過フィルター27を設けることで、濾過フィルターの目詰まりの頻度を低減し、風量持続性能を延ばすことができるが、単一層であっても構わない。
この第1の濾過フィルター27aとしては、金属メッシュ、パンチングメタル、樹脂メッシュなど、砂塵などの細塵が通り抜けられる比較的孔径の大きな部材を用いるのが好ましく、本実施の形態1では、貫通孔径が100〜300ミクロンの微小な開口の貫通孔を設けた金属メッシュを用いている。
一方、第2の濾過フィルター27bとしては、不織布、パルプ、ガラス繊維、HEPAフィルターなどを用いることができるが、比較的細かい粒子を効率よく除去できる不織布部材などをプリーツ加工しひだ折りした形状部材を連結し、円筒状に設置することで、通気抵抗を低減しながら、除塵性能を確保することができる。
また塵埃付着面に、PTFEの多孔質部材をコーディングしたフィルターを用いると、塵離れが良くなることから、第2の濾過フィルター27bの目詰まりを抑制することができる点でより好ましい。
図4は、図3(d)中の円筒状の第1の濾過フィルター27aの断面構造を示す断面図であり、図4に示すように、円筒状の第1の濾過フィルター27aは、内周面を上流側フィルター面61とし、外周面を下流側フィルター面62とした時、第1の濾過フィルター27aの内周側は塵埃収容部24の上方の空間に位置するものであり、その空間には旋回気流50が上流側フィルター面61に沿って旋回している。
そして、第1の濾過フィルター27aの外周側は第1の濾過フィルター27aを通過した空気の通風路となり、その通風路中に第2の濾過フィルター27bが配置され、その下流に電動送風機21が配置される。
また、第1の濾過フィルター27aは、上流側フィルター面61から下流側フィルター面62までを貫通する傾斜した複数の貫通孔28が、フィルター面のほぼ全域にわたって分散して形成されている。
第1の濾過フィルター27aの基材として金属板を用いた場合、静電気によって塵埃が第1の濾過フィルター27aに付着すること、特に細塵が付着することを抑制することができ、貫通孔28の目詰まりを起こしにくい。また、金属板の基材は、パンチングやエッチングなどの加工性に優れ、貫通孔28の内部形状が滑らかに成形されるから、塵埃の絡みつきを少なくする効果が得られる。
さらに、板状のフィルターを円筒状にする際にも成形が容易であり、第1の濾過フィルター27aを安価に成形することができる。なお、第1の濾過フィルター27aの基材として、静電防止剤やカーボンブラック、金属の微粉等の静電防止材を含有した樹脂板を用いても、金属板を用いた場合と同様の効果が得られる。
図5は図3(d)に示す第2の濾過フィルター27bの一部を拡大した要部断面図である。
本実施の形態1では、図3(d)および図5に示すように、特に、PET樹脂で剛性を持たせたシート状の濾材の上流側に貫通孔径が約0.5ミクロンのPTFE膜を付着させたフィルターをプリーツ加工し、ひだ折り形状のフィルター41にし、両端部を連結して円筒形状にしたものを用いている。
なお、ひだ折り形状のフィルター41からなる第2の濾過フィルター27bの外周部において、吸引気流の上流側にあたるひだ折り形状部材の内面のくぼみ部42は略U字形状にR=2〜5mm程度の丸みを持たせている。尚、第2の濾過フィルター27bの第1の濾過フィルター27aと近接する側のひだには、特にくぼみ部分は持たせてない。
また、第2の濾過フィルター27bであるひだ折り形状のフィルター41の外部は、この上端および下端の数mm範囲のみ、樹脂やシール剤等でシールされているシール部43を設け、上下方向からの通気性を遮断している。
以上のように構成された本実施の形態1の電気掃除機について、図6(a)、図6(b)、図6(c)を基に、その動作を説明する。
電動送風機21を運転開始すると、吸引気流が発生し、吸込具9、延長管8、ホース7を通じて、空気とともに床面からの塵埃が集塵ケース5内に吸い込まれる。集塵ケース5内に吸い込まれた塵埃は吸引口6、屈曲部12、第1の通風路11を通じて旋回気流導入口10に至る。
このとき、集塵ケース5の旋回気流導入口10は、上述の様にケース上部22aの円筒断面に対して接線方向から気流が流入するように、偏心して設置されているため、図6(a)に示すように、旋回気流導入口10より流入した気流は、集塵ケース5のケース上部22aにて旋回気流50に変化する。
ここで、旋回気流導入口10の下端は開口部25の上端よりも上部に配置されているため、旋回気流導入口10から流入する気流は旋回成分を持つとともに、下方向への成分も持つこととなる。そのため、集塵ケース5のケース上部22aで発生した旋回気流は、旋回しながら下降を続け、円筒状の濾過フィルター27付近に到達する。
ここで円筒状の濾過フィルター27の上流側の第1の濾過フィルター27aは、集塵ケース5内部に向けた突起物がないため、旋回気流50の流れを止めることはなく、さらに、気流は旋回を続けながら、図6(b)に示すように、第1の濾過フィルター27a、第2の濾過フィルター27bを順次通過し、第2の通風路33を通って、電動送風機21に吸引される。
ここで、吸引気流と一緒に吸引された塵埃は、気流の流れと共に旋回しながら円筒状の濾過フィルター27に導かれ、この塵埃の内、砂塵などの細塵51は、第1の濾過フィルター27aを通過し、外側の第2の濾過フィルター27bで濾し取られる。
また、比重が軽く、風圧を受けやすい綿埃や糸状の塵埃などの粗塵52は、旋回気流50で容易に第1の濾過フィルター27a表面上から剥離され、図6(b)、図6(c)に示すように、第1の濾過フィルター27aの円筒中空部で旋回を続けることとなる。
この作用により、第1の濾過フィルター27aは、気流による自浄作用が働いていることになるため、目詰まりすることなく、吸込力の低下を抑制する。さらに、吸引する塵埃量が増加していくと、粗塵52は、第1の濾過フィルター27a内を旋回しながら下降し、塵埃収容部24に導かれる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。以下では、実施の形態1の構成、動作との相違点を中心に述べ、実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその構成、動作の説明を省略する。
次に本発明の実施の形態2について説明する。以下では、実施の形態1の構成、動作との相違点を中心に述べ、実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその構成、動作の説明を省略する。
図7において第1の通風路11を集塵ケース5の略円筒形状より突出させて設けている。
これにより、本実施の形態2においては、第1の通風路11によって、第2の濾過フィルター27bの一部に貫通する濾過フィルター風路とは独立した通風路を設ける必要がなくなるため、第2の濾過フィルター27bが全周にわたって途切れることなく設けれることで、圧力損失を少なくすることができ、より吸引力が大きい電気掃除機を提供することができる。
なお、本実施の形態2では、第1の通風路11が第2の濾過フィルター27bとオーバーラップしていない場合を示したが、第1の通風路11の一部が、濾過フィルター27bに切り欠き程度にオーバーラップし、濾過フィルターの一部が途切れても、実施の形態1の構成に比べては圧力損失を少なくすることができるものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、吸引口を下部に設けることにより方向転換するためにホースを左右に振ったときに本体が転倒することなくスムーズに方向転換することができる。また、第1の通風路を集塵ケース内に収めているため、集塵ケースが大型化することなく使用性が向上できるもので、家庭用電気掃除機だけでなく、業務用電気掃除機などさまざま種類の掃除機に使用することが可能となる。
1 掃除機本体
5 集塵ケース
6 吸引口
10 旋回気流導入口
11 第1の通風路
12 屈曲部
21 電動送風機
23 塵埃分離部
24 塵埃収容部
27 濾過フィルター
27a 第1の濾過フィルター
27b 第2の濾過フィルター
33 第2の通風路
50 旋回気流
5 集塵ケース
6 吸引口
10 旋回気流導入口
11 第1の通風路
12 屈曲部
21 電動送風機
23 塵埃分離部
24 塵埃収容部
27 濾過フィルター
27a 第1の濾過フィルター
27b 第2の濾過フィルター
33 第2の通風路
50 旋回気流
Claims (7)
- 電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入し前記塵埃を分離する塵埃分離部および前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部から成る集塵ケースとを備え、前記塵埃分離部には一部に濾過フィルターを有し吸引した塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設けた電気掃除機において、前記集塵ケースが、側面下部に開口した吸引口と、前記吸引口より上方の前記塵埃分離部に設けた旋回気流導入口と、前記吸引口と前記旋回気流導入口とを連通させる第1の通風路とを備えることによって、前記吸引より吸引した塵埃を含む空気を前記旋回気流導入口から前記塵埃分離部内に導入することで旋回気流を発生するようにした電気掃除機。
- 第1の通風路を、吸引口から上方の旋回気流導入口まで略垂直方向に構成した請求項1に記載の電気掃除機。
- 第1の通風路において、吸引口近傍に屈曲部を設けることで、吸引口から上方の旋回気流導入口まで略垂直方向に構成した請求項2に記載の電気掃除機。
- 第1の通風路の屈曲部と塵埃収容部とを一体成型で構成した請求項3に記載の電気掃除機。
- 第1の通風路を塵埃分離部に有した濾過フィルターの一部を貫通して通る様に構成し、濾過フィルターには、第1の通風路の経路の一部となる通風路が、濾過フィルターの風路とは独立しエアータイトされた形で設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 集塵ケースを略円筒形状とし、第1の通風路を前記集塵ケースに内包するように構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
- 第1の通風路の少なくとも一部を集塵ケースから突出させ、前記第1の通風路を下方の吸引口から上方の旋回気流導入口へ連通させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185572A JP2010022506A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008185572A JP2010022506A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 電気掃除機 |
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JP2010022506A true JP2010022506A (ja) | 2010-02-04 |
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Family Applications (1)
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JP2008185572A Withdrawn JP2010022506A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 電気掃除機 |
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JP (1) | JP2010022506A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016097371A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | 日本ニューマチック工業株式会社 | 粉砕集塵装置 |
-
2008
- 2008-07-17 JP JP2008185572A patent/JP2010022506A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016097371A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | 日本ニューマチック工業株式会社 | 粉砕集塵装置 |
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