JP2009142452A - 電気掃除機 - Google Patents

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Koichi Nakano
幸一 中野
Izumi Yamaura
泉 山浦
Katsuyuki Ota
勝之 太田
Tetsuya Koda
哲也 甲田
Masaki Shibuya
昌樹 澁谷
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Abstract

【課題】塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を確保することができる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】電動送風機21と、電動送風機21の上流側に設置され電動送風機21により吸引した塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部23と、塵埃分離部23で分離された前記塵埃を収容する第1の塵埃収容部24aと、第1の塵埃収容部24aから第2の塵埃収容部24bへ前記塵埃を移送する移送手段28とを備え、塵埃分離部23には吸引口6から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設け、前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタ27aを備え、除塵フィルタ27aの外周に電動送風機21の吸引力が作用する空間を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、繰り返し使用可能な集塵ケースを使用する電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機としては、集塵ケース内に専用の旋回気流を発生させて、吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−342492号公報
しかしながら、前記従来の構成では、集塵ケース内に旋回気流を発生させて、吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させるようにしているが、多くは吸込み仕事率を高位に確保する制約から、塵埃を十分に遠心分離できない構成となっている。そのため、集塵ケース内で塵埃が堆積すると、堆積した塵埃自体がフィルタの役割を果たすため、粗塵の堆積部に細塵も付着してこれが通気抵抗となり、急激に吸引力が低下するという課題を有していた。また、旋回気流を発生させるために、吸気経路を大きく曲げる必要があり、かつ吸入時に旋回流も発生するため、集塵ケース内で吸入から排気に至る経路での圧力損失が大きくなり、吸込仕事率が低くなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高い吸込仕事率を確保しながら、かつ塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供する。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する第1の塵埃収容部と、前記第1の塵埃収容部と連通する第2の塵埃収容部と、第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ塵埃を移送する移送手段とを備え、前記塵埃分離部には吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設け、前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを備え、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を設けている電気掃除機である。
このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際、塵埃分離部内で旋回気流が発生することになる。ここで、旋回成分をもって流入した塵埃は除塵フィルタ内の円筒中空部でも旋回し、綿ゴミや毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃分離部の下方に在る第1の塵埃収容部に導かれる。
また、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、内面に塵埃が付着しても剥離するため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。つまり、塵埃を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引口から電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの周囲にわたって確保される。そのため、風量低下を招くことなく、風量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。
また、本発明の電気掃除機では吸引口から電動送風機に至る風路において、急激な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、高い吸込み仕事率を長期間にわたって確保することができる。
また、移送手段は、第1の塵埃収容部に収容された塵埃を第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ移送するため、塵埃が第1塵埃収容部から塵埃分離部へ舞い上がることを防ぐ。そのため、塵埃収容部に収容した塵埃が除塵フィルタへ再付着することを防止して、電気掃除機の風量が低下することを抑制できる。
従って、本発明の電気掃除機は、塵埃を多量に吸引しても吸込力が低下しにくく、高い吸込仕事率を長期間維持するため、メンテナンスを長期間する必要がない。
本発明の電気掃除機は、高い吸込仕事率を確保しながら、かつ塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくく、さらに長期間メンテナンス不要の電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する第1の塵埃収容部と、前記第1の塵埃収容部と連通する第2の塵埃収容部と、第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ塵埃を移送する移送手段とを備え、前記塵埃分離部には吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設け、前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを備え、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を設けている電気掃除機である。
このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際、塵埃分離部内で旋回気流が発生することになる。ここで、旋回成分をもって流入した塵埃は除塵フィルタ内の円筒中空部でも旋回し、綿ゴミや毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、塵埃収容部に導かれる。
また、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、内面に塵埃が付着しても剥離するため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。つまり、塵埃を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引口から電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの周囲にわたって確保される。そのため、風量低下を招くことなく、風量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。
また、本発明の電気掃除機では吸引口から電動送風機に至る風路において、急激な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、高い吸込み仕事率を長期間にわたって確保することができる。
さらには、移送手段により、第1の塵埃収容部に収容された塵埃を第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ移送するため、塵埃が第1塵埃収容部から塵埃分離部へ舞い上がることを防ぐことができ、塵埃収容部に収容した塵埃が除塵フィルタへ再付着することを防止して、電気掃除機の風量が低下することを抑制できる。そのため、長期間吸引力が低下せず、高い吸込み仕事率を維持し、長期間メンテナンスが不要な電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明における移送手段が吸引手段である。
このような発明によって、簡便な手段で第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ塵埃を移送でき、塵埃巻き上げによる除塵フィルタへの再付着を防止することができ、風量低下を抑制し、風量維持性能に優れた掃除機を提供することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、第1の塵埃収容部と第2の塵埃収容部との間に逆止弁を設けている電気掃除機である。
このような発明によって、移送手段が停止すると、第1の塵埃収容部と第2の塵埃収容部との間に設けられた逆止弁が閉じて、第1の塵埃収容部から第2の収容部へ移送された粗塵が第1の塵埃収容部へ逆流することが阻止され、粗塵が第1の塵埃収容部から塵埃分離部へと舞い上がることを抑制し、粗塵が除塵フィルタへ再付着することを抑制できる。
第4の発明は特に第1から第3の発明における除塵フィルタを旋回気流通風路の全周にわたって設けた、電気掃除機である。
このような発明によって、吸引口から電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの全周にわたって確保されるため、より一層風量低下を招くことなく、風量維持性能に優れ、長期間のメンテナンス不要の電気掃除機とすることができる。
第5の発明は特に、第1から第4の発明における第1の塵埃収容部を除塵フィルタよりも下方に設けている電気掃除機である。
このような発明によって、綿ゴミや毛髪などの粗塵は除塵フィルタ内の円筒中空部を旋回しながら下降し、より一層効率的に塵埃収容部に導くことができる。
第6の発明は、特に第1から第5の発明における旋回気流通風路を略円筒形状とし、吸引口をこの旋回気流通風路の略円筒の接線方向に構成している電気掃除機である。
このような発明によって、塵埃を含む空気が塵埃分離部に流入する際にその接線方向から流入するため、塵埃分離部内で旋回気流をより一層強力に発生させることができる。
第7の発明は、特に第1から第6の発明における除塵フィルタの外周に設けられた空間には、電動送風機の吸引力がこの除塵フィルタの外周に作用する主風路が構成されている電気掃除機である。
このような発明によって、吸引口から電動送風機に至る風路において、急激な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、高い吸込み仕事率を長期間にわたって確保することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における電気掃除機を示している。
図2に示すように、電気掃除機本体1内には、吸引気流を発生させる電動送風機21が内蔵されており、また、電気掃除機本体1の外部には、車輪3およびキャスター4が取り付けられており、床面を自在に移動できる。さらに、電動送風機21の上流側には、通気性を有する隔壁26を介して、電動送風機21により吸引した塵埃を含む空気を導入する集塵ケース5が電気掃除機本体1に設置されている。
また、集塵ケース5は、径の異なる複数の中空円筒を多段に連ねた形状からなり、本実施の形態1では3段構成で、上段から順に、ケース上部22a、ケース中央部22b、第1の塵埃収容部24aからなり、このケース上部22aとケース中央部22bとを塵埃分離部23とするものであり、ケース上部22aには塵埃を含む空気を接線方向より導入する吸引口6を備えて構成されている。
集塵ケース5は、吸引口6から最下段の塵埃を堆積させる第1の塵埃収容部24aまで連通されており、吸引口6から電動送風機21に至る風路は、集塵ケース5の塵埃分離部23に設けた開口部25にて電気掃除機本体1の隔壁26と連通させて形成している。さらには塵埃分離部23には、円筒状の除塵フィルタ27を設置している。
この円筒状の除塵フィルタ27は、本実施の形態1では、上流側に粗塵フィルタからなる円筒形状の第1の除塵フィルタ27aと、この第1の除塵フィルタより下流側の外周に設けた細塵フィルタからなる円筒形状の第2の除塵フィルタ27bとの2層構造から構成されている。
この第1の除塵フィルタ27aと第2の除塵フィルタ27bの通気部は、集塵ケース5の吸引口6と電動送風機21とが連通する主風路29の途中に配置している。そして、吸引口6から電動送風機21に至る主風路29は、第1の除塵フィルタ27a内から第2の除塵フィルタ27b外周の空間全周にわたり設けられている。
第1の塵埃収容部24aは、塵埃分離部23の下方に配置され、塵埃分離部23で分離された塵埃を収容する。また、第1の塵埃収容部24aは、第1の連通部10aを介して第2の塵埃収容部24bに連通されている。また、その第2の塵埃収容部24bは、第2の連結部10bを介して塵埃の移送手段である吸引手段28に連通されている。なお、第1の塵埃収容部24aから第2の塵埃収容部24bを経由して吸引手段28へ至る風路は副風路30となっている。
第2の連結部10b内には、フィルタ11が設けられており、塵埃が吸引手段28へ混入することを防止している。また、第1の連結部10aには弾性材よりなる逆止弁12が設けられており、第2の塵埃収容部24bに収容した塵埃が第1の塵埃収容部24aへ逆流することを防止している。
また、図1に示すように、吸引口6には、吸引ホース7、延長管8が順次接続されており、延長管8の先端に吸込具9を取り付けており、電動送風機21を運転することにより、家屋内の床面上の塵埃を吸引することができる。
次に、図3(a)、(b)、図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)により、集塵ケース5と円筒状の除塵フィルタ27の詳細について説明する。
図3(a)に示すように、集塵ケース5は、縦型の中空円筒を3段に連ねた形状であり、吸引口6は図3(b)に示すように、ケース上部22aの円周断面の接線方向から気流が流入するように、偏心した位置に配置されている。本実施の形態1では、集塵ケース5を中空円筒としたが、円筒は真円に限定せず楕円形状、8角形や10角形などの多角形形状等でもよく、吸引口6より接線方向から流入した気流が、集塵ケース5の内面に沿って旋回気流が生じる形状であれば良い。また、円筒状の除塵フィルタ27においても同様に、円筒は真円に限定せず楕円形状や8角形や10角形などの多角形形状等でもよく、上記集塵ケース5の内面に沿って発生した旋回気流が、第1の除塵フィルタ27aの円筒中空部においても発生し得る形状であれば良い。
従って、塵埃分離部23におけるケース上部22a内面に沿って発生した旋回気流ならびに、第1の除塵フィルタ27aの円筒中空部に発生した旋回気流を形成する通路を旋回気流通風路とするものである。
また発生した旋回気流を塵埃収容部24方向に発生させるよう、ケース上部22aに設けた吸引口6の配置は、塵埃分離部23に設けた開口部25の上端部より、吸引口6の下端部が上方になるよう配置されているものである。この様に吸引口6の配置位置を開口部25より高くすることで、吸引口6よりケース上部22aの接線方向より導入された空気は、開口部25側の吸引力作用で下方向である塵埃収容部24方向への旋回気流として発生する。この旋回しながら下降を続ける旋回気流により、綿ゴミなどの粗塵52は風圧を受けて旋回下降し塵埃収容部24に導かれるものである。
図4(a)、および図5(a)、(b)に示すように、集塵ケース5の下部には、吸引した塵埃を堆積させる第1の塵埃収容部24aが設けられており、第1の塵埃収容部24aは第1の連通部10aを介して第2の塵埃収容部24bと連通され、第2の塵埃収容部24bは第2の連結部10bを介して移送手段である吸引手段28と連通されている。なお、吸引手段28は小型のファンモータより構成している。
また、吸引手段28の上流、第2の連結部10b内には、塵埃混入を防止するフィルタ11が設けられており、第1の連結部10aには、第2の塵埃収容部24bから第1の塵埃収容部24aに塵埃が逆流しないように逆止弁12が設けられている。なお、フィルタ11としては細かい塵埃を除去する第2の除塵フィルタ27bと同じ材質の不織布部材を用いている。
また、集塵ケース5は本実施の形態1ではアクリル樹脂により構成されているが、少なくともその一部を透視部材で構成することにより、上方などより内部の塵埃量などを目視で容易に確認できるので好ましい。透明部材としては、ABS、ポリプロピレン、アクリル樹脂などが部材として容易に入手でき、加工性が良い点で好ましい。
また、図4(a)に示すように、円筒形状の集塵ケース5の吸引口6と第1の塵埃収容部24aの間の内壁には、集塵ケース5と円筒状の除塵フィルタ27間の外側全周にわたり設けた空間部33が形成されており、集塵ケース5内部と電動送風機21の吸引口がこの空間部33を介して連通することとなる。
さらに、集塵ケース5のケース上部22aの内面は、円筒状の除塵フィルタ27を構成する内側の第1の除塵フィルタ27aの内面と全体として1つの面となっている。すなわち、集塵ケース5の内面に突出した突起物がない状態となっている。
円筒状の除塵フィルタ27は、図4(b)に示すように、円筒形状の集塵ケース5内部を取り囲むように円筒形状となっている。吸引気流に対して上流側に位置する粗塵フィルタからなる第1の除塵フィルタ27aは、吸引気流中の塵埃から綿埃、毛髪などの比較的サイズの大きい塵埃を除塵するものであり、下流側に位置する細塵フィルタからなる第2の除塵フィルタ27bは、粒子径の細かい砂塵、花粉、ダニ糞などの塵埃を気流中から除塵するものである。
このように、除塵する塵埃のサイズに応じて複数層の円筒状の除塵フィルタ27を設けることで、除塵フィルタの目詰まりの頻度を低減し、風量持続性能を延ばすことができるが、単一層であっても構わない。
この第1の除塵フィルタ27aとしては、金属メッシュ、パンチングメタル、樹脂メッシュなど、砂塵などの細塵が通り抜けられる比較的孔径の大きな部材を用いるのが好ましく、本実施の形態1では、特に、通気孔径が250ミクロンの金属メッシュを用いて、第1の除塵フィルタ27a内面の微細な突起を最小限にする構成としている。
一方、第2の除塵フィルタ27bおよびフィルタ11としては、不織布、パルプ、ガラス繊維、HEPAフィルタなどを用いることができるが、比較的細かい粒子を効率よく除去できる不織布部材などをプリーツ加工しひだ折りした形状部材を連結し、円筒状に設置することで、通気抵抗を低減しながら、除塵性能を確保することができる。また塵埃付着面に、塵離れがよいPTFEの多孔質部材をコーティングしたフィルタを用いると、第2の除塵フィルタ27bの目詰まりを抑制することができる点でより好ましい。
図6は図4(b)に示す第2の除塵フィルタ27bの一部を拡大した要部断面図である。
本実施の形態1では、図4(b)および図6に示すように、特に、通気孔径が約0.5ミクロンのPTFE膜をPET樹脂で剛性を持たせたシート状のフィルタをプリーツ加工し、ひだ折り形状のフィルタ41にし、両端部を連結して円筒形状にしたものを用いている。
なお、ひだ折り形状のフィルタ41の外周部において、吸引気流の上流側にあたるひだ折り形状部材の内面のくぼみ部42は略U字形状にR=2〜5mm程度の丸みを持たせている。尚、ひだ折り形状フィルタ41の第1の除塵フィルタ27aと近接する側のひだには、特にくぼみ部分は持たせてない。
また、第2の除塵フィルタ27bであるひだ折り形状のフィルタ41の外部は、この上端および下端の数mm範囲のみ、樹脂やシール剤等でシールされているシール部43を設け、上下方向からの通気性を遮断している。
以上のように構成された本実施の形態1の電気掃除機について、図7(a)、(b)、(c)を基に、その動作を説明する。
電動送風機21を運転開始すると、吸引気流が発生し、吸込具9、延長管8、吸引ホース7を通じて、床面からの塵埃が空気とともに集塵ケース5内に吸い込まれる。このとき、集塵ケース5の吸引口6は、円筒断面に対して接線方向に偏心して設置されているため、図7(a)に示すように、吸引口6より流入した気流は、集塵ケース5の円筒断面の接線方向から侵入し、集塵ケース5の内面に沿って旋回する旋回気流に変化する。
ここで、吸引口6の下端は開口部25の上端よりも上部に配置されているため、吸引口6から流入する気流は旋回成分を持つとともに、下方向への成分も持つこととなる。そのため、集塵ケース5のケース上部22aで発生した旋回気流は、旋回しながら下降を続け、円筒状除塵フィルタ27付近に到達する。ここで円筒状除塵フィルタ27の上流側の第1の除塵フィルタ27aは、集塵ケース5内部に向けた突起物がないため、旋回気流の流れを止めることはなく、さらに、気流は旋回を続けながら、図7(b)に示すように、第1の除塵フィルタ27a、第2の除塵フィルタ27bを順次通過し、空間部33を通って、電動送風機21に吸引される。
ここで、吸引気流と一緒に吸引された塵埃は、気流の流れと共に旋回しながら円筒状除塵フィルタ27に導かれる。この塵埃の内、砂塵などの細塵51は、第1の除塵フィルタ27aを通過し、第1の除塵フィルタ27aの外側に配置された第2の除塵フィルタ27bで濾し取られる。
また、比重が軽く、風圧を受けやすい綿埃などの粗塵52は、第1の除塵フィルタ27aの表面に堆積しても、旋回気流で第1の除塵フィルタ27a表面上から剥離され、図7(b)、(c)に示すように、第1の除塵フィルタ27aの円筒中空部で旋回を続けることとなる。この作用により、第1の除塵フィルタ27aは、気流による自浄作用が働いていることになるため、目詰まりすることなく、吸込力の低下を抑制する。
さらに、吸引する塵埃量が増加していくと、綿埃などの粗塵52は、第1の除塵フィルタ27a内を旋回しながら下降し、第1の塵埃収容部24aに導かれる。
次に、第2の塵埃収容部24b及び吸引手段28の機能について、図8(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図8(a)は、吸引手段28を動作していない状態を示しており、この場合、逆止弁12は閉じた状態となっている。
そして、図8(b)に示すように、吸引手段28が動作すると、吸引手段28の吸引作用によって逆止弁12が開き、第1の塵埃収容部24a内に堆積した粗塵52は吸引作用により第1の連結部10aを通って第2の塵埃収容部24bに移送される。このとき、吸引手段28の上流側にはフィルタ11が設けられているため、粗塵52は第2の塵埃収容空間24bにとどまることになる。
図8(c)に示すように、吸引手段28の動作が停止すると、逆止弁12は元のように閉じた状態になり、第2の塵埃収容部24bに移送された粗塵52は、第2の塵埃収容部24bに留められ、第1の塵埃収容部24aへ逆流しない。そのため、粗塵52が第1の塵埃収容部24aから塵埃分離部23へ再度もどることはなく、粗塵52が第1の除塵フィルタ27aへ再付着することを防止することになる。
以上に説明したように、綿ゴミなどの粗塵52は旋回気流の風圧を受けて旋回下降し、第1の塵埃収容部24aに導かれた後、吸引手段28の作用により第2の塵埃収容部24bに移送され、堆積してとどまる。そして、吸引手段28が停止すると、逆止弁12は第2の塵埃収容部24bに堆積した塵埃が第1の塵埃収容部24aへ逆流することを阻止する。また、砂塵などの細塵51は第1の除塵フィルタ27aのメッシュの孔を通り抜けるため、第1の除塵フィルタ27aでは塵埃が堆積せず通気性を確保していることになる。
つまり、塵埃を吸引すると塵埃は確実に細塵51と粗塵52に分離され、細塵51は第2の除塵フィルタ27bで濾し取られ、粗塵52は第2の塵埃収容部24bに捕捉されるものであり、吸引口6から電動送風機21に至る吸引経路は、第1および第2の除塵フィルタの周囲にわたって確保されるため風量低下を防ぐことができる。
さらに、第2の除塵フィルタ27bにおける吸引気流の上流側にあたるひだのくぼみ部42は、略U字形状に2R〜5R程度の丸みを帯びているものであり、この丸みを帯びることにより、細塵が付着堆積しにくくなり、また、一旦堆積した細塵も剥離除去しやすくなり、フィルタ目詰まりによる風量低下を防止することができる。
以上の本実施の形態1の電気掃除機を用いて風量維持性能の評価試験を行った。実験方法は、家庭塵埃を篩を用いて綿ゴミと細塵に分離し、綿ゴミを4g、細塵を3g混合し、1回につき7g吸引させて風量の変化を調べた。その結果を図9に示す。なお、対照実験としては市販されているサイクロン式電気掃除機を用いた。
図9に示すように、本実施の形態1では初期から高い風量を維持し、また、80g吸引しても初期風量の90%以上維持していたのに対して、対照実験のものは初期から風量が低く、また風量低下のスピードも早く、60g吸引した状態で初期風量の80%以下となった。
さらに、吸込み仕事率を測定したところ、本実施の形態1のものは、対照実験のものよりも100W以上高いものであった。
このように本実施の形態1の電気掃除機では、吸引口から電動送風機に至る風路において、急激な気流の曲げや拡大、縮小を繰り返すことなく風路から塵埃を分離するため、吸込み仕事率を高位に確保し、塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供することができる。
なお、本実施の形態では、第2の除塵フィルタ27bを、第1の除塵フィルタ27aの全周に設けたが、図10の斜視図および図11(a)、(b)の断面図に示すように、第2の除塵フィルタ27bを、電動送風機21側の一部(例えば半周)のみに配置したものでも同様の効果が認められる。
また、本実施の形態では、第1の塵埃収容部24aから第2の塵埃収容部24bに塵埃を移送させるのに吸引手段28である小型のファンモータを用いたが、これ以外にも押し出しや引っ張りなど機械的に塵埃を移送させても構わない。
また、本実施の形態では、電動送風機21と吸引手段12が同時に動作する事例で説明したが、電動送風機21の吸引による掃除作業を終了した後、吸引手段12を独立して動作させ、第1の塵埃収容部24aに堆積した粗塵52を第2の塵埃収容部24bに移送しても構わない。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、高い吸込み仕事率を確保しながら、かつ塵埃を吸引しても吸込力が低下しにくい電気掃除機を提供することができるので、除塵フィルタの清掃や塵埃の排出などのメンテナンス作業を大きく軽減することができ、家庭用電気掃除機だけでなく、業務用電気掃除機などさまざま種類の掃除機に使用することが可能となる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体図 同電気掃除機の本体要部の構成を示す断面図 (a)同電気掃除機の集塵ケースの正断面図(b)(a)のA−A’断面図 (a)同集塵ケースの側断面図(b)(a)のB−B’断面図 (a)同集塵ケースの側断面図(b)(a)のC−C’断面図 同電気掃除機の第2の除塵フィルタの要部断面図 (a)同電気掃除機の集塵ケースにおける吸引口付近の気流の流れを示す平断面図(b)同集塵ケースにおける除塵フィルタ付近の気流の流れを示す平断面図(c)同集塵ケースにおける縦方向の気流の流れを示す縦断面図 (a)同電気掃除機の吸引手段が停止している状態の第1および第2の塵埃収容部を示す平断面図(b)同吸引手段が動作した状態の第1および第2の塵埃収容部を示す平断面図(c)同吸引手段が動作した後に停止した状態の第1および第2の塵埃収容部を示す平断面図 同電気掃除機と比較例における家庭塵埃集塵量と吸込風量変化の関係を示すグラフ 同電気掃除機の別形態の集塵ケースの斜視図 (a)同集塵ケースの側断面図(b)(a)のD−D’断面図
符号の説明
1 掃除機本体
5 集塵ケース
6 吸引口
21 電動送風機
23 塵埃分離部
24 塵埃収容部
27 円筒状除塵フィルタ
27a 第1の除塵フィルタ
27b 第2の除塵フィルタ
28 吸引手段(移送手段)
29 主風路
33 空間部
41 プリーツ形状のフィルタ
42 くぼみ部
43 シール部
51 細塵
52 粗塵

Claims (7)

  1. 電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を導入する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する第1の塵埃収容部と、前記第1の塵埃収容部と連通する第2の塵埃収容部と、第1の塵埃収容部から第2の塵埃収容部へ塵埃を移送する移送手段とを備え、前記塵埃分離部には吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す旋回気流通風路を設け、前記旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタを備え、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を設けている電気掃除機。
  2. 移送手段は吸引手段である請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 第1の塵埃収容部と第2の塵埃収容部との間に逆止弁を設けている請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 除塵フィルタは旋回気流通風路の全周にわたって設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  5. 第1の塵埃収容部を除塵フィルタよりも下方に設けている請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  6. 旋回気流通風路は略円筒形状であり、吸引口は前記旋回気流通風路の略円筒の接線方向に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  7. 除塵フィルタの外周に設けられた空間には、電動送風機の吸引力が前記除塵フィルタの外周に作用する主風路が構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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