JP2010022301A - 海藻の加工方法 - Google Patents

海藻の加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010022301A
JP2010022301A JP2008189147A JP2008189147A JP2010022301A JP 2010022301 A JP2010022301 A JP 2010022301A JP 2008189147 A JP2008189147 A JP 2008189147A JP 2008189147 A JP2008189147 A JP 2008189147A JP 2010022301 A JP2010022301 A JP 2010022301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seaweed
metal
raw
kombu
yeast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008189147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4598847B2 (ja
Inventor
Toyohiko Sato
東洋彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SATO UNSO KK
Original Assignee
SATO UNSO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SATO UNSO KK filed Critical SATO UNSO KK
Priority to JP2008189147A priority Critical patent/JP4598847B2/ja
Priority to CN2009101616077A priority patent/CN101632467B/zh
Publication of JP2010022301A publication Critical patent/JP2010022301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4598847B2 publication Critical patent/JP4598847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

Landscapes

  • Edible Seaweed (AREA)

Abstract


【課題】優れた食感を低下することなく、経時的な退色を有効に防止する。
【解決手段】海藻の加工方法は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を温水に浸漬して緑色に変色させる。海藻の加工方法は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を予備乾燥工程で予備乾燥した後、Zn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを含む加温された金属イオン液に浸漬する浸漬工程で、緑色に変色させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を緑色に変色する海藻の加工方法に関する。
海から採取された褐色の生ワカメは、温水に浸漬すると緑色に変色する。緑色に変色されたワカメは、経時的に緑色を失って枯渇した色に退色する。また、味噌汁などに入れて時間が経過しても、緑色を失って枯渇した茶色に退色する。本発明者は、植物を金属イオンを含む溶液に浸漬し、金属イオンの作用で緑色に復元する方法を開発した。(特許文献1参照)
特開平10−286077号公報
海から採取された褐色の生ワカメは、加熱水に浸漬して緑色を復元できるが、たとえば味噌汁に入れて退色したワカメは、加熱水に浸漬しても緑色を復元できない。本発明者は、この弊害を防止するために、海から採取したワカメを浸漬する熱湯に金属イオンを添加して、ワカメを緑色に変色して経時的な退色を防止する方法を試験した。この方法は、ワカメを加熱水に浸漬する時間を長く、たとえば10分として、金属イオンの作用で退色を防止できるが、ワカメの食感が著しく低下する弊害がある。ワカメは食感が極めて大切である。それは、高品質なワカメは、優れた食感から低品質のワカメと区別されるからである。ワカメの食感を低下させないために、加熱水に浸漬する時間を短くすると、経時的に退色する弊害を有効に防止できない欠点があった。
本発明は、さらにこのような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、食感を低下させることなく、経時的な退色を有効に防止しながら、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を緑色に変色できる海藻の加工方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の海藻の加工方法は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を温水に浸漬して緑色に変色させる方法を改良したもので、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を予備乾燥工程で予備乾燥した後、Zn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを含む加温された金属イオン液に浸漬する浸漬工程で、緑色に変色させることを特徴とする。
以上の加工方法は、食感を低下させることなく、緑色の経時的な退色を有効に防止して長期保存できる特長がある。とくに、本発明の加工方法は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を予備乾燥した後、加熱された金属イオン液に浸漬するので、短時間の浸漬で金属イオン液を海藻の表面に浸透できる。海藻に浸透した金属イオンは、内部に移行して海藻の褐変を防止する。したがって、本発明の海藻の加工方法は、加熱された金属イオン液に浸漬する時間を短くして食感の低下を防止しながら、速やかに金属イオンを浸透して、金属イオンによる海藻の褐変を防止できる。
本発明の海藻の加工方法は、予備乾燥工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻の水分含有率を10%以上とする状態に乾燥することができる。さらに、予備乾燥工程は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を半日ないし5日天日乾燥する工程とすることができる。
本発明の海藻の加工方法は、浸漬工程において、金属イオン液を80℃ないし100℃に加温することができる。さらに、本発明の海藻の加工方法は、浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻の浸漬時間を1分ないし10分とすることができる。
本発明の海藻の加工方法は、浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻を浸漬する金属イオン液は、金属酵母を含む液とすることができる。さらに、本発明の海藻の加工方法は、浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻を浸漬する金属イオン液は、Znを含有する金属酵母、Cuを含有する金属酵母、Feを含有する金属酵母、Mgを含有する金属酵母、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属を含有する金属酵母を含むことができる。
本発明の海藻の加工方法は、金属イオン液の金属濃度は、たとえば1ppm以上、好ましくは3ppm以上とすることができる。金属イオン液は金属濃度を1ppm以上として海藻を緑色に変色できる。さらに、金属濃度を3ppm以上として好ましい緑色に変色できる。金属イオン液の金属濃度は1000ppm以下とすることができる。
さらにまた、本発明の海藻の加工方法は、浸漬工程に使用する金属イオン液にカルシウムを含有することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための海藻の加工方法を例示するものであって、本発明は海藻の加工方法を下記のものに特定しない。
本発明の海藻の加工方法は、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を、直ちに金属イオンを含有する加熱された金属イオン液に浸漬するのではなく、生ワカメまたは生コンブからなる海藻を予備乾燥工程で予備乾燥した後に、金属イオン液に浸漬して緑色に変色する。
予備乾燥工程は、採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を海岸などに広げて1日天日乾燥する。この天日乾燥は、晴れの日で1日、曇りの日は3日で生ワカメまたは生コンブを予備乾燥する。予備乾燥は、ワカメやコンブを市販される乾燥ワカメや乾燥コンブの状態まで乾燥するのではない。すなわち、予備乾燥工程は、生ワカメまたは生コンブを完全に乾燥させるのではなく、生ワカメまたは生コンブの表面を乾燥して、表面の水分率を内部よりも低くする。表面の水分率が低下した生ワカメまたは生コンブは、金属イオン液に浸漬されて、表面に速やかに金属イオン液を浸透させる。ワカメまたはコンブの表面に浸透した金属イオン液は内部に移行して、ワカメまたはコンブの退色を防止する。以上のように、予備乾燥工程は、金属イオン液に浸漬して速やかに金属イオン液を表面に浸透させるものであるから、ワカメまたはコンブを完全に乾燥する必要がない。したがって、予備乾燥工程で生ワカメまたは生コンブの表面を乾燥する時間は、温度と湿度、さらに日光や赤外線などの照射状態からなる乾燥の外的条件により変化する。たとえば、生ワカメまたは生コンブを海岸に広げて日光に照射させる天日乾燥にあっては、約1日でワカメまたはコンブの全体を乾燥状態にでき、また温度と湿度をコントロールして赤外線を照射する乾燥機に収納する状態においても、約3時間でワカメまたはコンブの表面を乾燥状態にできる。さらに、日光の照射されない曇り状態であって、湿度が高い天日乾燥においても、5日も経過すればワカメまたはコンブの表面を乾燥できる。したがって、予備乾燥工程は、生ワカメまたは生コンブを3時間ないし5日乾燥して、ワカメまたはコンブの表面を乾燥して、表面の水分率を内部よりも低くする。この予備乾燥工程においては、生ワカメまたは生コンブからなる海藻は、例えば、水分含有率を10%以上とする状態に乾燥する。
予備乾燥工程された生ワカメまたは生コンブからなる海藻は、浸漬工程において、Zn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを含む加温された金属イオン液に浸漬してワカメまたはコンブの褐色を緑色に変色する。金属イオン液は、金属酵母を添加して金属イオンを含させる。金属酵母は、Zn、Cu、Fe、Mg、Se、Mo、Cr、Mn等の金属を含有する酵母である。これ等の金属を含有する酵母は、金属を添加している培地で培養、酵素処理して不活性化し、洗浄の後、不溶成分を除去して、乾燥して製作される。たとえばZnを含有する酵母は、培地に塩化亜鉛を添加して培養され、Cuを含有する酵母は、培地に硫酸銅を添加して培養される。金属は塩化物や硫化物の状態で培地に添加されて、金属を含有する酵母を培養する。ただし、金属イオン液は、必ずしも金属酵母を添加して金属イオンを含有する状態とする必要はなく、たとえば金属を含有する草木灰を添加し、あるいは溶解されて金属イオンを発生する金属化合物である塩化金属、硫酸金属、硝酸金属なども使用できる。さらに、金属を、表面積を広くするために平均粒径を100μm〜数mmとする粒子状として、これを添加して金属イオンを溶解させることもできる。
金属イオン液は、好ましくは、80〜100℃に加温される。予備乾燥して表面を乾燥している生ワカメまたは生コンブが加熱された金属イオン液に浸漬されると、褐色から緑色に変色する。さらに、乾燥された表面に速やかに金属イオン液が浸透する。生ワカメまたは生コンブを加熱された金属イオン液に浸漬する時間は、長すぎるとワカメまたはコンブの食感が低下する。したがって、浸漬工程で生ワカメまたは生コンブを金属イオン液に浸漬する時間は、好ましくは1分ないし10分、より好ましくは1分ないし5分以下、最適には2分ないし4分とする。浸漬工程における浸漬時間が長すぎるとワカメまたはコンブの食感が低下し、短すぎるとワカメまたはコンブに金属イオンを浸透できなくなる。したがって、浸漬工程における浸漬時間は、予備乾燥工程において乾燥される表面状態と、加熱温度、さらに金属イオン液の金属イオン濃度を考慮して前述の範囲で最適値とする。予備乾燥工程において、表面を十分に乾燥している生ワカメまたは生コンブは、浸漬工程で表面により速やかに金属イオン液が浸透するので、浸漬時間を短くできる。また、浸漬する金属イオン液の金属イオン濃度を高くして、ワカメまたはコンブの表面に浸透させる金属イオンを多くできる。したがって、金属イオン液の金属イオン濃度を高くすることは、浸漬時間を短くすることに効果がある。さらに、金属イオン液の温度を高くすることは、ワカメまたはコンブの食感を低下させる原因となる。したがって、温度の高い金属イオン液に浸漬する場合は、浸漬工程で生ワカメまたは生コンブを浸漬する時間を短くして、ワカメまたはコンブの食感の低下を少なくできる。
金属酵母を添加してなる金属イオン液は、酵母の金属含有量と浸漬時間から、金属酵母の添加量を最適値に調整する。たとえば、85℃に加熱して、ワカメまたはコンブの浸漬時間を3分とする金属イオン液は、金属濃度が5ppm以上となるように酵母の添加量を調整する。ワカメまたはコンブを、加熱された金属イオン液に接触させて、退色を防止できる最低の金属濃度は、1ppmである。したがって、金属イオン液の金属濃度は、予備乾燥されたワカメまたはコンブの浸漬時間を考慮して、たとえば、1ppm〜1000ppm、好ましくは3ppm〜300ppm、さらに好ましくは5〜100ppmの範囲とされる。
浸漬工程において、ワカメまたはコンブの食感が低下するのを防止するために、金属イオン液に乳酸カルシウム等のカルシウムイオンを添加することは効果がある。カルシウムイオンは、ワカメまたはコンブが水分を吸収して膨潤状態となるのを防止する。乳酸カルシウム等のカルシウム添加量は、浸漬時間、金属イオン液の加熱温度等を考慮して最適値に調整する。カルシウムの添加量を多くすると、ワカメまたはコンブの食感が低下するのを効果的に防止できる。カルシウムの添加量は、たとえば、30〜1000ppm、好ましくは100〜500ppm、さらに好ましくは150〜400ppmとされる。
さらに、金属イオン液には、他の金属イオンを金属酵母に加えて添加することもできる。たとえば、鉄イオンや銅イオン等を添加して、ワカメまたはコンブを緑色にする時間を短くし、あるいは、ワカメまたはコンブによっては色調を濃い緑色とすることもできる。
[実施例1]
(予備乾燥工程)
海から採取した生ワカメを海岸に並べて、晴天の日に、1日天日乾燥する。天日乾燥された生ワカメは、表面から乾燥されて、表面の水分率が内部よりも低くなる。
(浸漬工程)
予備乾燥された生ワカメを金属イオン液に浸漬して、褐色の生ワカメを緑色に変色すると共に、ワカメ表面に金属イオンを浸透させて退色を防止する。
金属イオン液は、以下のようにして製作する。
1000リットルの水に、10重量%の亜鉛を含有する水溶性亜鉛酵母を250g添加して金属イオン液とする。この金属イオン液は25ppmの亜鉛を含有する。
この金属イオン液を沸騰状態に加熱して、予備乾燥させた10kgの生ワカメを浸漬する。浸漬された生ワカメは、ほとんど瞬時に褐色から緑色に変色される。生ワカメを3分浸漬した後、金属イオン液から取り出す。
(水洗工程)
緑色に変色されて、表面に金属イオン液を浸透させた処理済みワカメを、金属イオン液から取り出して海水の冷却水に浸漬して洗浄して冷却する。
以上の工程で処理された生ワカメは、塩を添加して混合して、ワカメの表面に塩を付着して塩蔵し、あるいは乾燥して乾燥ワカメとして保存する。以上の方法で加工されたワカメは、温水に浸漬して1ヶ月経過後も退色しない。
[実施例2]
1000リットルの水に、100gの水溶性亜鉛酵母を添加して金属イオン液を製作する以外、実施例1と同じようにして、予備乾燥された生ワカメを金属イオン液に浸漬して、ワカメの退色を防止できる。この金属イオン液は10ppmの亜鉛を含有している。
[実施例3]
さらに、1000リットルの水に40gの水溶性亜鉛酵母を添加して金属イオン液を製作する以外、実施例1と同じように処理する。この金属イオン液は4ppmの亜鉛を含有している。この金属イオン液に浸漬して処理されたワカメも、温水に浸漬して1ヶ月経過後も緑色が退色しない。さらに、この実施例において、水溶性亜鉛酵母の添加量を20gとして亜鉛濃度を2ppmとする金属イオン液を製作して生ワカメを浸漬すると、この金属イオン液で処理されたワカメは、温水に浸漬して1週間経過後もワカメの緑色は退色しない。
[実施例4]
使用する酵母を、水溶性亜鉛酵母から亜鉛含有パン酵母に変更する以外、実施例1と同様にしてワカメを処理すると、処理されたワカメは、温水に浸漬して1ヶ月経過後も緑色が退色しない。この亜鉛含有パン酵母は、10重量%の亜鉛を含有する。
[実施例5]
さらに、1000リットルの水に混合する金属酵母の添加量を1kgとする以外、実施例1と同じように処理する。この金属イオン液は100ppmの亜鉛を含有している。この金属イオン液に浸漬して処理されたワカメも、温水に浸漬して1ヶ月経過後も緑色が退色しない。
[実施例6]
使用する亜鉛酵母を銅酵母とする以外、実施例1と同じようにして、予備乾燥した生ワカメを金属イオン液に浸漬する。銅含有酵母には、1重量%の銅を含有する水溶性銅酵母を使用する。この水溶性銅酵母を、1000リットルの水に500g添加して金属イオン液とする。この金属イオン液は5ppmの銅を含有している。この金属イオン液に浸漬して処理されたワカメも、温水に浸漬して1ヶ月経過後も緑色が退色しない。
さらに、金属酵母の添加量を1000g〜100gの範囲に変化して試験すると、金属酵母の添加量を100gにして銅濃度が1ppmになっても、温水に浸漬して1週間経過後には緑色が退色しない。
[実施例7]
1000リットルの水に、500gの水溶性亜鉛酵母に加えて、200gの乳酸カルシウムを添加する以外、実施例1と同じようにして、金属イオン液に予備乾燥した生ワカメを浸漬する。この実施例で得られたワカメは、金属イオン液に添加しているカルシウムの作用で、浸漬工程でワカメの食感が低下するのが防止される。
[実施例8]
海から採取した生ワカメに代わって生コンブを使用する以外、実施例1と同じようにして、コンブを処理する。処理されたコンブは、温水に浸漬して1ヶ月経過後も退色しない。
以上の実施例は、水溶性亜鉛酵母や水溶性銅酵母からなる金属酵母を添加して金属イオン液に金属イオンを含有させるが、金属酵母には亜鉛酵母や銅酵母のみでなく、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属を含有する金属酵母を使用できる。また、金属酵母のみでなく、金属酵母にさらにZn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを添加して金属イオン液とすることもできる。また、金属酵母を使用することなく、たとえばZn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属を含む草木灰などを添加し、あるいは金属化合物を添加して、Zn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを添加することもできる。

Claims (11)

  1. 海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を温水に浸漬して緑色に変色する海藻の加工方法において、
    海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を予備乾燥工程で予備乾燥した後、Zn、Cu、Fe、Mg、Al、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属イオンを含む加温された金属イオン液に浸漬する浸漬工程で、緑色に変色させることを特徴とする海藻の加工方法。
  2. 前記予備乾燥工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻の水分含有率を10%以上とする状態に乾燥される請求項1に記載される海藻の加工方法。
  3. 前記予備乾燥工程が、海から採取された生ワカメまたは生コンブからなる海藻を半日ないし5日天日乾燥する工程である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  4. 前記浸漬工程において、金属イオン液が80℃ないし100℃に加温される請求項1に記載される海藻の加工方法。
  5. 前記浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻の浸漬時間が1分ないし10分である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  6. 前記浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻を浸漬する金属イオン液が金属酵母を含む液である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  7. 前記浸漬工程において、生ワカメまたは生コンブからなる海藻を浸漬する金属イオン液がZnを含有する金属酵母、Cuを含有する金属酵母、Feを含有する金属酵母、Mgを含有する金属酵母、Se、Mo、Cr、Mnのいずれかの金属を含有する金属酵母を含む請求項6に記載される海藻の加工方法。
  8. 前記浸漬工程に使用する金属イオン液の金属濃度が1ppm以上である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  9. 前記浸漬工程に使用する金属イオン液の金属濃度が3ppm以上である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  10. 前記浸漬工程に使用する金属イオン液の金属濃度が1000ppm以下である請求項1に記載される海藻の加工方法。
  11. 前記浸漬工程に使用する金属イオン液がカルシウムを含有する請求項1に記載される海藻の加工方法。
JP2008189147A 2008-07-22 2008-07-22 海藻の加工方法 Active JP4598847B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008189147A JP4598847B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 海藻の加工方法
CN2009101616077A CN101632467B (zh) 2008-07-22 2009-07-22 海藻的加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008189147A JP4598847B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 海藻の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010022301A true JP2010022301A (ja) 2010-02-04
JP4598847B2 JP4598847B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=41591935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008189147A Active JP4598847B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 海藻の加工方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4598847B2 (ja)
CN (1) CN101632467B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104509579A (zh) * 2013-09-27 2015-04-15 株式会社佐藤运送 容器装绿色食品

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5955172A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 Yamagataya Noriten:Kk 藻類を原料とする加工食品の製造方法
JPH1014530A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Jinichi Fujiya 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
JPH10286077A (ja) * 1997-04-12 1998-10-27 Sato Toyohiko 食用植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法とこの方法に使用する発色剤パック
JP2000157224A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sato Toyohiko 海草の保存方法
JP2003047434A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Toyohiko Sato 湯煎による植物由来の緑色素復元・定着方法、およびそれ用の植物由来緑色素復元固定用加熱容器
JP2004201553A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nabelin Co Ltd 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
JP2005160471A (ja) * 2003-11-13 2005-06-23 Sato Unso:Kk 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
JP2006314300A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Sato Unso:Kk 漬物とその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1411749A (zh) * 2001-10-12 2003-04-23 佐藤东洋彦 恢复食用植物的绿色或者保持绿色的方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5955172A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 Yamagataya Noriten:Kk 藻類を原料とする加工食品の製造方法
JPH1014530A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Jinichi Fujiya 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
JPH10286077A (ja) * 1997-04-12 1998-10-27 Sato Toyohiko 食用植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法とこの方法に使用する発色剤パック
JP2000157224A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sato Toyohiko 海草の保存方法
JP2003047434A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Toyohiko Sato 湯煎による植物由来の緑色素復元・定着方法、およびそれ用の植物由来緑色素復元固定用加熱容器
JP2004201553A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nabelin Co Ltd 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
JP2005160471A (ja) * 2003-11-13 2005-06-23 Sato Unso:Kk 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
JP2006314300A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Sato Unso:Kk 漬物とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101632467B (zh) 2013-05-01
CN101632467A (zh) 2010-01-27
JP4598847B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Croot et al. Retention of dissolved iron and Fe II in an iron induced Southern Ocean phytoplankton bloom
CN110681350A (zh) 一种磷酸改性浒苔生物炭的制备方法及其去除重金属镉的应用
JP4598847B2 (ja) 海藻の加工方法
JP4150419B2 (ja) 漬物とその製造方法
JP2008307008A (ja) 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保存する方法
CN108862452A (zh) 一种用于去除水体中重金属离子的生物质材料的制备方法
KR101459110B1 (ko) 해양심층수를 이용한 해초의 가공방법 및 그 해초를 이용한 해초샐러드의 제조방법
JP3538190B2 (ja) 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
Greenwood et al. The effects of pH on a periphyton community in an acidic wetland, USA
JP5443077B2 (ja) 乾燥された海藻の加工方法
JP2872971B2 (ja) 植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法
JP2989595B1 (ja) 海草の保存方法
JP2004201553A (ja) 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
CN106734162A (zh) 一种掺杂有活性淤泥的低成本土壤修复剂及其制备方法
JP2008220226A (ja) パウダー茶の製造方法
JP2911851B2 (ja) 食用植物の緑色を復元しあるいは緑色に保持する方法とこの方法に使用する発色剤パック
Choudhary et al. Bio sorption of acidic dye from an aqueous solution by a marine bacterium, Planococcus sp. VITP21
JPH08132408A (ja) 植物体に於ける退色防止並びに葉緑体再生の方法
JP2006158258A (ja) 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
KR102130636B1 (ko) 오버플로우 방법을 이용한 톳의 비소 제거방법
JP2003088338A (ja) 海藻の退色防止方法
Pytkowicz Sand-seawater interactions in Bermuda beaches
Vergiev Sea water flood resilience of five plant species with conservation status over the Bulgarian Black Sea Coast
JP2007289043A (ja) 調味梅干の製造方法
JPH0646795A (ja) 貯蔵褐変植物の緑色復元方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4598847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250