JP2010022117A - 回路構成体 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産コストを抑えて接着剤を使用することなく回路基板とバスバーとを固着させることが可能な回路構成体を提供する。
【解決手段】回路基板20とバスバー30とを重ねた状態で樹脂成型機によって基板貫通孔25及びバスバー貫通孔35に樹脂が充填された樹脂連結部50の充填部53が形成されて回路基板20に固着されるととともに、充填部53と一体に成形された樹脂連結部50の係止部51がバスバー30の下面を支持することで、バスバー30は樹脂連結部50を介して回路基板20に固着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板とバスバーとを重ね合わせてなる回路構成体に関する。
従来より、電子部品が実装される回路基板と、回路基板上の電子部品と電気的に接続されるバスバーと、が貼り合わされてなる回路構成体が知られている。この回路基板とバスバーとの貼り合わせに際しては、接着剤等が用いられている。
特許第4002427号公報
ところで、接着剤等の部材を用いて回路基板とバスバーを貼り合わせる場合には、接着剤等の部材が必要なだけでなく、回路基板とバスバーとを押し付けるためのプレス機等の機材が必要となる。また、生産ラインでは、接着剤等の塗布工程や、プレス機によるプレス工程、接着剤を乾燥して固化させる工程が必要となり、これら複数の工程のための時間がかかっていた。また、接着剤を使用したことで、環境温度が変化した際の品質保証も難しくなっていた。
そのため、接着のために必要な部材や機材を減らしてコストを削減したいという要請や、生産ラインの工程数を減らして生産時間を短縮し、コストを削減したいという要請、ならびに信頼性の高い製品構造にしたいという要請があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、生産コストを抑えて、接着剤を使用することなく回路基板とバスバーとを固着させることが可能な回路構成体を提供することを目的とする。
本発明の回路構成体は、導電路を有すると共に、当該導電路に接続された電子部品が実装された回路部と、この回路部の前記電子部品実装面とは反対側の面の金属製のバスバーで構成される電力回路部と、前記回路部の少なくとも前記電力回路部側の面に形成された樹脂充填孔部と、前記回路部と前記電力回路部とを重ねた状態で一部が前記樹脂充填孔部内を貫通すると共に、他の一部が前記電力回路部であるバスバーを貫通し又は前記電力回路部であるバスバーの側部を通って前記電力回路部であるバスバーの前記回路部とは反対側の面に係止する形態の係止部を有して固化した樹脂連結部とを備えてなるところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成において、前記樹脂充填孔部は前記回路部を貫通する基板貫通孔として形成されると共に、前記電力回路部であるバスバーには前記基板貫通孔と整合する位置に貫通孔が形成され、前記樹脂連結部は前記基板貫通孔及び前記電力回路部であるバスバーの貫通孔の双方を貫通して設けられているという特徴を有する(手段2)。
手段2の構成によれば、樹脂成型機によって成形された樹脂連結部が、回路基板とバスバーとの双方を貫通して両者を固着するため、基板/バスバー間の剥がれや変形を、より一層確実に防止できる。
手段1又は手段2の構成において、前記回路部は、複数枚の単位基板を重ねあわせた積層基板からなり、前記樹脂充填孔部は、前記単位基板のうち最表面(部品実装面側)の単位基板において径大となる部分を有するように形成されているところに特徴を有する(手段3)。
手段3の構成によれば、回路基板とバスバーとが離れる方向に力が加わったとしても、単位基板の径大となる部分に樹脂が充填されていれば、この樹脂が引っかかってバスバーと回路基板とが固着した状態を保つことができる。
手段1ないし手段3のいずれかに記載の構成において、前記樹脂連結部は、前記回路基板の前記電子部品の実装面側において前記基板貫通孔よりも大きい径大部を有するところに特徴を有する(手段4)。
手段4の構成によれば、回路基板とバスバーとが離れる方向に力が加わったとしても、径大部が回路基板の表面に引っかかることにより、バスバーと回路基板とが固着した状態を保つことができる。
手段1ないし手段4のいずれかに記載の構成において、前記電力回路部であるバスバーの前記回路基板とは反対側の面に位置して前記回路基板と略同形の底板部と、その底板部と一体であって前記回路基板の外周端面を包囲する包囲枠部と、前記包囲枠部と一体であって前記回路基板の外周縁部を覆う押さえ枠部とが、前記樹脂連結部との同時成形によって成形されているところに特徴を有する(手段5)。
手段5の構成によれば、基板の端部について、底板部と押さえ枠部とにより、基板とバスバーとが挟み合わされた状態で保持することができるため、より確実にバスバーを回路基板に固着させることができる。
手段1ないし手段5いずれかに記載の構成において、前記回路基板に形成された貫通孔を通って前記回路部の前記導電路又は前記電子部品と前記バスバーとを電気的に接続する中継回路部を備え、前記樹脂充填孔部は、前記回路部の少なくとも前記電力回路部側の面に前記中継回路部の近傍に形成されているところに特徴を有する(手段6)。
回路基板を貫通してバスバーと回路基板の導電路等とを中継回路部によって貫通接続する構成の場合、その中継回路部とバスバーや導電路との接続が断たれると、回路構成体の回路動作に支障を来す。このため、中継回路部周りの接続信頼性を高く保つことが重要である。しかるに、回路基板にバスバーを接着剤層を介して積層する従来構造では、どの箇所で接着剤層の剥離が発生するかは不確定であり、信頼性を高く維持することは容易ではなかった。
これに対して、手段6の構成では、バスバーを回路基板に固着させる機能を発揮する樹脂充填孔部が中継回路部の近傍に形成される。したがって、中継回路部の近傍の位置に樹脂連結部が設けられることになり、中継回路部の位置における回路基板とバスバーとの固着強度が高くなり、回路構成体の信頼性を高くすることができる。
手段1ないし手段6のいずれかに記載の構成において、前記回路部は、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit)、プリント基板等の導体を印刷してパターン化した基板で構成されるところに特徴を有する(手段7)。
樹脂成型機によって回路基板の樹脂充填孔部に充填された樹脂連結部は、回路基板に埋め込まれたようになって、ここに強固に接着される。一方、樹脂連結部にはバスバーに係止される係止部が一体に形成されるため、バスバーは樹脂連結部を介して回路基板に強固に固着された状態となる。
したがって、接着剤等の塗布工程や、プレス機によるプレス工程、接着剤を乾燥して固化させる工程を行わなくても、回路基板とバスバーを固着することが可能になり必要な機材や生産時間を減らし、コストを削減することが可能になる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図11によって説明する。
本実施形態における図1の回路構成体10は、バッテリー等の電源(図示せず)と、ヘッドランプ、ワイパー等の車載電装品(図示せず)との間に接続されて、各種車載電装品への電力の供給及び供給電力の制御等を行うものである。なお、図1の斜め左下を前方とし、斜め右上を後方として説明する。
回路構成体10は、図2に示すように、電子部品11が実装される回路基板20(本発明の「回路部」に相当)と、回路基板20に重ねあわされる金属製のバスバー30と、回路基板20とバスバー30とを固着させる樹脂連結部50(図7参照)と、を備えて構成されている。
回路基板20は、長方形状をなし、制御回路に応じて多数の導電路D(概略のみ図示)が一方の面に形成されており、後方には、幅方向の対称な位置に矩形状の複数の部品逃げ孔21,21が形成されている。
また、回路基板20には、複数(図1では3個)の中継用貫通孔22A,22B,22C(中継用貫通孔22A,22B,22Cを総称して中継用貫通孔22ということがある)が形成されている。この実施形態では、これらの中継用貫通孔22は、概ね電子部品11の端子T1と回路基板20の導電路Dとの接続部分の近傍に形成されており、この中継用貫通孔22A,22B,22Cの内部には、それぞれ中継回路部40A,40B,40C(中継回路部40A,40B,40Cを総称して中継回路部40ということがある)が形成されている。
中継回路部40(40A,40B,40C)は、クランク状をなすジャンパチップにより構成され、その一端側が回路基板20上の導電路Dにはんだ付けされ、他端側が中継用貫通孔22を通ってバスバー30にはんだ付けされている。
また、回路基板20には、図2に示すように、複数(本実施形態では6個)の基板貫通孔25A〜25F(本発明の「樹脂充填孔部」に相当)が回路基板20を貫通して形成されている。
6個の基板貫通孔25A〜25Fのうち、やや大きい4個の基板貫通孔25A,25B,25C,25Dは、回路基板20の四隅の位置にそれぞれ形成されている。これにより、左前方の基板貫通孔25D(及び径大部52D)が中継用貫通孔22B,22C(及び中継回路部40B,40C)の近傍の位置となっている。
なお、本実施形態の回路構成体は、極めて小型のものを用いることができ、その場合、回路基板20の表面面積も小さくなるため、少なくとも本実施形態の基板貫通孔25D(及び径大部52D)と中継用貫通孔22B,22C(及び中継回路部40B,40C)との位置関係は「近傍」に含まれる。やや大きい回路構成体を用いる場合には、基板貫通孔25(基板貫通孔25A〜25Fを総称していう)と中継用貫通孔22の位置関係を図2よりも、より近い位置とした方が、後述する樹脂連結部50により中継回路部40の接続状態をより強固に維持することができ、好適である。
また、中継回路部40の接続状態を維持するための、中継回路部40と基板貫通孔25(及び径大部52)の好ましい近さは、回路基板20、バスバー30、樹脂連結部50の材質等により線膨張係数が異なり、温度変化に対する中継回路部40に生じる応力が異なるため、その応力が電気的接続状態を保つのに支障がない範囲となる近さ(距離)を設定する。
他の2個の基板貫通孔25E,25Fは、四隅の位置の基板貫通孔25A〜25Dよりも径が小さいものであり、2つの部品逃げ孔21,21の間の位置に形成されている。
なお、回路基板20は、切り離し溝部29により両側端の支持部28から切り離し可能になっている。
バスバー30は、複数の金属板材30A〜30Fを備えると共に、これらの周囲を取り囲む支持枠33を有する。支持枠33は、樹脂成形の際に金属板材30A〜30Fを支持し、その後に切り離されて、金属板材30A〜30Fが相互に分離される(図5,6参照)。
金属板材30A〜30Fには、基板貫通孔25A〜25Fに対応(整合)した位置に、バスバー貫通孔35A〜35Fが形成されている。バスバー貫通孔35A〜35Fは、対応する基板貫通孔25A〜25Fと同じ大きさとなっている。
また、金属板材30A〜30Fは、外部との接続のための雄型の端子部31を形成する。
これら回路基板20とバスバー30とが重ね合わされた状態で、図1に示すように、FET等の電子部品11が部品逃げ孔21,21内で、バスバー30上に載置される。このとき、電子部品11の向きは、その端子T1,T2が後述するバスバー30の端子部31の差込方向に沿う方向に向けられる。
そして、電子部品11の端子の一部の端子T1が回路基板20の導電路D上にはんだ付けされ、他の一部の端子T2が部品逃げ孔21から上面が露出したバスバー30B,30Dにはんだ付けされる(図2参照)。また、電子部品11は、グランドに接続されるとともに、電子部品11を固定する固定用端子T3を有し、この固定用端子T3が電子部品11の下のバスバー30Cにはんだ付けされる。これら端子T1〜T3は、電子部品11内部のスイッチング回路で電気的接続状態をオンオフできる。
なお、電子部品11の端子T1,T2と回路基板20の導電路D(及びバスバー30)との接続部分は、後述する2個の基板貫通孔25E,25F(及び径大部52E,52F)の近傍の位置となっている。
樹脂連結部50は、図11に示すように、基板貫通孔25及びバスバー貫通孔35の内部に樹脂が充填されて形成された充填部53を有する。これにより、基板貫通孔25とバスバー貫通孔35とを貫通する充填部53は、回路基板20及びバスバー30に埋め込まれたようになって、ここに強固に接着されるようになっている。
また、樹脂連結部50は、回路基板20の上面に円形の径大部52がはみ出して形成されている。
円形の径大部52は、その径が基板貫通孔25の径よりも大きくされている。これにより、回路基板20とバスバー30とが離れる方向に力が加わっても、径大部52が回路基板20の上面に引っかかり、回路基板20とバスバー30とがより強固に固着した状態を保てるようになっている。
また、樹脂連結部50は、バスバー30の下方側(回路基板20とは反対側)からバスバー30を覆うように形成された係止部51を有する。
係止部51は、図1,図7に示すように、バスバー30の下面側では、バスバー30の下方から端子部31を除いたバスバー30及び回路基板20の全体を覆うように、回路基板20よりもわずかに大きく形成されている。この係止部51により、バスバー30を下側から支え、バスバー30が回路基板20から離れないように係止する。
なお、この係止部51は、バスバー30の全体を覆ってもよいが、本実施形態では、複数(5個)の空洞の部分が形成されている(図5参照)。これは、係止部51は、バスバー30を構成する複数の金属部材を位置決めし固定する機能も有するため、少なくとも、複数の金属部材の金属部材間を跨ぐように形成する必要がある反面、バスバー30の係止に必要な部分のみに係止部51を形成することで、全体を覆う場合と比較して軽量化を図っている。したがって、かかる形態でもバスバー30は回路基板20に固着されるようになっている。
樹脂連結部50は、本実施形態では以下に説明する樹脂成形機(図示しない)により金型60に樹脂を注入する射出成形により行われるが、これに限られず他の成形法でもよい。例えば、熱硬化性の樹脂においては、トランスファー成形や圧縮成形等を用いてもよく、また、インサート成形等の成形法を組み合わせたものでもよい。注入する樹脂としては、本実施形態では、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を用いる。なお、他の熱硬化性樹脂や他の熱可塑性樹脂等を注入してもよい。
次に回路構成体10の製造方法について説明する。
図3のように回路基板20及びバスバー30を重ねて支持部28及び支持枠33を固定した状態で金型60にセットする(図8)。なお、金型60のうち、上型には、径大部52を形成する位置に、円形の凹部61が形成されている。
次に、図9に示すように、樹脂成型機により、PPS樹脂を、樹脂連結部50の径大部52が形成される部分に入り込むまで注入する。そして、PPS樹脂が硬化した後、金型60から取り出す(図4,図10)。
次に、回路基板20の支持部28及びバスバー30の支持枠33を切り離す(図6,図7)。そして、回路基板20の部品逃げ孔21,21の位置に合わせて、電子部品11をバスバー30の上に載置し、各端子T1〜T3ごとに所定の導電路D及びバスバー30にはんだ付けすることで(図11)、回路構成体10が製造される。
このように本実施形態では、樹脂成型機によって回路基板20の基板貫通孔25(樹脂充填孔部)に充填された充填部53(樹脂連結部50)は、回路基板20に埋め込まれたようになって、ここに強固に接着される。一方、樹脂連結部50にはバスバー30に係止される係止部51が一体に形成されるから、結局、バスバー30は樹脂連結部50を介して回路基板20に強固に固着された状態となる。
したがって、接着剤等の塗布工程や、プレス機によるプレスし、接着剤を乾燥して固化させる工程を行わなくても、回路基板20とバスバー30を固着することが可能になり必要な機材や生産時間を減らし、コストを削減することが可能になる。
また、本実施形態のように、回路基板20を貫通してバスバーと回路基板20の導電路等とを中継回路部40によって貫通接続する構成の場合、その中継回路部40とバスバー30や導電路Dとの接続が断たれると、回路構成体10の回路動作に支障を来す。このため、中継回路部40周りの接続信頼性を高く保つことが重要である。しかるに、回路基板20にバスバー30を接着剤層を介して積層する従来構造では、どの箇所で接着剤層の剥離が発生するかは不確定であり、信頼性を高く維持することは容易ではなかった。
これに対して、本実施形態では、バスバー30を回路基板20に固着させる機能を発揮する基板貫通孔25(樹脂充填孔部)は中継回路部40の近傍に形成することとしているから、中継回路部40の近傍の位置において回路基板20とバスバーとの固着強度が最も高くなり、回路構成体10の信頼性を高くすることができる。
ところで、端子部31を雌端子に差し込む際には、内部に回路基板20が固定されたケース(図示しない)を掴み、端子部31の方向に押し込むことになる。このとき、回路基板20には、ケースからの力を受けて押し込む方向の力が加わる一方、バスバー30には、端子部31からの力を受けて押し戻す方向の力が加わるため、回路基板20とバスバー30との間にせん断力が生じるおそれがある。ここで、回路基板20とバスバー30とが接着剤により接着されている場合には、接着面のうち、どの部分にせん断力が生じるかわからず、このため、せん断力による回路基板20とバスバー30と間の剥がれもどこに生じるかわからない。しかし、後述する樹脂連結部50により回路基板20とバスバー30とを固着させることで、少なくとも樹脂連結部50の近傍の位置においてはせん断力による剥がれを生じさせないようにすることができるため、樹脂連結部50の近傍に配された中継回路部40の電気的接続状態を維持することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12ないし図16を参照して説明する。
実施形態2の回路構成体100は、実施形態1の構成に加えて、図12に示すように、樹脂連結部150が、回路基板20の端部でバスバー30の下側から回路基板20の上面に亘って形成(架設)されることで、回路基板20上面の縁部が樹脂で覆われた形状となっている。
具体的には、樹脂連結部150は、バスバー30の下側(回路基板20とは反対側)の面に位置して回路基板20と略同形の底板部70と、その底板部70と一体であって回路基板20の外周端面を包囲する包囲枠部71と、包囲枠部71と一体であって回路基板20の上面にて回路基板20の外周縁部を覆う押さえ枠部72と、を備えて構成される。
これら底板部70と包囲枠部71と押さえ枠部72とは、後述する樹脂連結部150との同時成形によって製造されており、押さえ枠部72と底板部70とが回路基板20及びバスバー30を挟み合わせた状態となっている。
次に回路構成体10の製造方法について説明する。
回路基板20及びバスバー30を重ねて支持部28及び支持枠33を固定した状態で金型160にセットする(図13)。なお、金型160には、包囲枠部71と押さえ枠部72を形成する凹部161が形成されている。
次に、図14に示すように、PPS樹脂を、樹脂連結部150の径大部52が形成される部分に入り込むまで注入する。そして、PPS樹脂が硬化した後、金型60から取り出す(図15)。
次に、回路基板20の支持部28及びバスバー30の支持枠33を切り離す。そして、回路基板20の部品逃げ孔21,21の位置に合わせて、FET等の電子部品11をバスバー30の上に載置し、各端子T1〜T3ごとに所定の導電路D及びバスバー30にはんだ付けすることで(図16)、回路構成体10が製造される。
これにより、実施形態1の効果に加え、樹脂連結部150により回路基板20の端部についても回路基板20とバスバー30とが挟み合わされた状態で保持されるから、より強固にバスバー30を回路基板20に固着させることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図17を参照して説明する。
実施形態3は、図17に示すように、回路基板20は三枚(複数枚)の単位基板80A,80B,80Cを重ねあわせた積層基板80からなり、基板貫通孔25(樹脂充填孔部)には、三枚の単位基板のうち真中の単位基板80Bの基板貫通孔25側の内面を切り欠いた径大貫通孔81を形成し、この径大貫通孔81の内部が(バスバー30から遠い側の単位基板において径大となる部分)が樹脂溜り部82となっている。
そして、三枚の基板貫通孔内に充填された充填部153は、樹脂溜り部82にも進入しているため、たとえ回路基板20とバスバー30とが離れる方向に力が加わっても、充填部153(樹脂連結部)が径大貫通孔81(樹脂溜り部82)に引っかかり、より強固にバスバー30を回路基板20に固着させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、基板貫通孔25と同じ位置にバスバー貫通孔35が形成されているため、樹脂連結部50は、基板貫通孔25及びバスバー貫通孔35を通る構成としたが、これに限られず、例えば、基板貫通孔25の位置をその真下にはバスバー30を有さない位置に形成し、樹脂連結部50がバスバー30の側部であってバスバー30を有さない位置を通る構成としてもよい。
(2)実施形態1では、樹脂連結部50には、円形の径大部52を設けたが、図18に示すように、回路構成体200が径大部52を有さない構成としてもよい。このようにしても、基板貫通孔25(樹脂充填孔部)に充填された樹脂連結部は、回路基板に埋め込まれたようになって、ここに固着(接着)することが可能である。また、このように押さえ枠部72と、この径大部52を設けないようにすることで、回路基板上に突起物が生じないため、この突起物が回路基板上で障害にならず、部品実装が容易になる。
(3)上記実施形態では、回路基板20を貫通する基板貫通孔25(樹脂充填孔部)を設ける構成としたが、このように回路基板20を貫通していなくてもよく、回路基板20の少なくともバスバー30側の面に、樹脂充填孔部が凹設されている構成でもよい。かかる構成でも、この樹脂充填孔部に充填された樹脂連結部は、回路基板に埋め込まれたようになって、ここに固着することができる。また、このように押さえ枠部72と、この径大部52を設けないようにすることで、回路基板上に突起物が生じないため、この突起物が回路基板上で障害にならず、部品実装が容易になる。
(4)上記実施形態では、中継回路部40には、ジャンパチップを用いたが、これに限らず、例えば、はんだを中継用貫通孔22に埋め込んで中継回路部40を形成してもよい。
(5)回路基板(回路部)には、積層基板以外にも、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit)、プリント基板等の導体を印刷してパターン化した基板を用いることができる。
実施形態1の回路構成体の斜視図 回路基板とバスバーの斜視図 回路基板とバスバーとが重ねあわされた図 樹脂連結部形成後の上面図 図4の下面図 支持部を切り離した図 図6の下面図 樹脂連結部形成前の図 樹脂連結部形成中の図 樹脂連結部形成後のA−A断面図 電子部品11の実装後の回路構成体 実施形態2の回路構成体の斜視図 樹脂連結部形前の図 樹脂連結部形成中の図 樹脂連結部形成後の図 電子部品実装後の回路構成体 実施形態3を説明する図 他の実施形態の回路構成体の斜視図
符号の説明
10,100,200…回路構成体
11…電子部品
20…回路基板
25…基板貫通孔(樹脂充填孔部)
30(30A〜30F)…バスバー
35…バスバー貫通孔
40…中継回路部
50,150…樹脂連結部
51…係止部
52…径大部
53,153…充填部
60…金型
70…底板部
71…包囲枠部
72…押さえ枠部
80…積層基板
80A,80B,80C…単位基板
81…径大貫通孔
82…樹脂溜り部
D…導電路
T1〜T3…端子

Claims (7)

  1. 導電路を有すると共に、当該導電路に接続された電子部品が実装された回路部と、
    この回路部の前記電子部品実装面とは反対側の面の金属製のバスバーで構成される電力回路部と、
    前記回路部の少なくとも前記電力回路部側の面に形成された樹脂充填孔部と、
    前記回路部と前記電力回路部とを重ねた状態で一部が前記樹脂充填孔部内を貫通すると共に、他の一部が前記電力回路部であるバスバーを貫通し又は前記電力回路部であるバスバーの側部を通って前記電力回路部であるバスバーの前記回路部とは反対側の面に係止する形態の係止部を有して固化した樹脂連結部とを備えてなる回路構成体。
  2. 前記樹脂充填孔部は前記回路部を貫通する基板貫通孔として形成されると共に、前記電力回路部であるバスバーには前記基板貫通孔と整合する位置に貫通孔が形成され、前記樹脂連結部は前記基板貫通孔及び前記電力回路部であるバスバーの貫通孔の双方を貫通して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回路構成体。
  3. 前記回路部は、複数枚の単位基板を重ねあわせた積層基板からなり、前記樹脂充填孔部は、前記単位基板のうち部品実装面側の単位基板において径大となる部分を有するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の回路構成体。
  4. 前記樹脂連結部は、前記回路部の前記電子部品の実装面側において前記基板貫通孔よりも大きい径大部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の回路構成体。
  5. 前記電力回路部であるバスバーの前記回路部とは反対側の面に位置して前記回路部と略同形の底板部と、その底板部と一体であって前記回路部の外周端面を包囲する包囲枠部と、前記包囲枠部と一体であって前記回路部の外周縁部を覆う押さえ枠部とが、前記樹脂連結部との同時成形によって成形されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の回路構成体。
  6. 前記回路基板に形成された貫通孔を通って前記回路部の前記導電路又は前記電子部品と前記バスバーとを電気的に接続する中継回路部を備え、前記樹脂充填孔部は、前記回路部の少なくとも前記電力回路部側の面に前記中継回路部の近傍に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回路構成体。
  7. 前記回路部は、フレキシブルプリント基板、又はプリント基板で構成される請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の回路構成体。
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