JP2010021232A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子供給層について膜厚とAl組成比率の最適化を図り、ノーマリオフとなる半導体装置を提供することである。
【解決手段】半導体装置10は、基板18上に電子走行層17をエピタキシャル成長により形成し、さらに電子走行層17上に電子供給層15をエピタキシャル成長により形成する。電子走行層17と電子供給層15とはヘテロ接合構造とし、接合界面に二次元電子ガスチャネル16を形成可能なHEMTとする。電子供給層15上は絶縁膜14で覆い、ソース電極11,ゲート電極12およびドレイン電極13を設ける。電子供給層15は、Al組成比率を10〜18[%]とし、膜厚を5〜15[nm]として形成する。作製された半導体装置10は、クラック等の発生が防止され、ノーマリオフになる。よって、この半導体装置10はパワーデバイスとして利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子供給層と電子走行層のヘテロ接合構造を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
従来の半導体装置では、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)層におけるAl(アルミニウム)の組成比率(以下では単に「Al組成比率」と呼ぶ。)をx%とし、AlGaN層の膜厚をynmとして、xとyが式〔x+y<55、25≦x≦40、y≧10〕を満たし、AlGaN層とGaN(窒化ガリウム)層の接合界面に二次元電子ガスを形成するHEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)とした技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この半導体装置によれば、AlGaN層の膜厚を臨界膜厚より薄くしてクラックの発生を防止するので、シート抵抗の経時変化を無くすことができる。
特開2007−324363号公報
しかし、特許文献1の半導体装置では、ヘテロ境界面に発生する高濃度の二次元電子ガスの影響を受けてノーマリオンとなり、ゲート電圧をマイナスにしないとトランジスタがオフにならない。この半導体装置を用いて例えばインバータ回路を構成した場合には、インバータの運転中にゲート電圧の制御信号が無くなる(すなわち0になる)と直列に接続された二つのトランジスタが同時にオンとなって電源短絡が発生し、インバータ回路が破損するという問題がある。したがって、半導体装置をパワーデバイスとして利用するにはノーマリオフとなるように作製する必要がある。
一方、AlGaN層とGaN層のヘテロ接合構造を有するHEMTでは、ゲートの閾値電圧がマイナスとなるが、AlGaN層の膜厚を薄くするに従ってゲートの閾値電圧はプラスの方向に線形的に変化する点が知られている。よってノーマリオフの半導体装置を作製するには、AlGaN層の膜厚をできるだけ薄くするほうが望ましい。ところが、膜厚が薄くなるほど逆にクラック等が生じやすくなるという問題がある。
また、AlGaN層のAl組成比率を変化させると、AlGaN層の膜厚が厚くなるほどゲート閾値電圧のAl組成比率に対する感度が大きくなる点が知られている。よってノーマリオフの半導体装置を作製するには、Al組成比率をできるだけ低くするほうが望ましい。ところが、AlGaN層のAl組成比率が低くなるほどAlGaN層の膜厚を薄くしなければならないという問題がある。
このようなことから、ノーマリオフの半導体装置を適切に作製するには、AlGaN層について膜厚とAl組成比率との最適化を図る必要がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、電子供給層(例えば上述したAlGaN層が該当する)について膜厚とAl組成比率の最適化を図り、ノーマリオフとなる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、基板上に形成され、III族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成される電子供給層と、窒化物系III−V族化合物で形成される電子走行層とをヘテロ接合構造とした半導体装置であって、前記電子供給層は、アルミニウムの組成比率(Al組成比率)を10〜18%とし、膜厚を5〜15nmとして形成したことを要旨とする。
「電子供給層」はIII族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成されていればよい。すなわち、III族元素はGa(ガリウム),Al(アルミニウム),B(ホウ素)およびIn(インジウム)からなる群のうちの少なくとも一種を含み、Alを必須元素とする。V族元素はN(窒素),P(リン)およびAs(砒素)からなる群のうちの少なくとも一種を含む。
「電子走行層」は窒化物系III−V族化合物で形成されていればよい。すなわち、Alが選択的な元素となる点を除いて、電子供給層と同様である。
解決手段1によれば、Al組成比率が10〜18%であって膜厚が5〜15nmであれば、クラック等の発生が防止され、作製された半導体装置はノーマリオフになる。よって、この半導体装置をパワーデバイスとして利用することができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載した半導体装置であって、電子供給層と電子走行層との接合界面に二次元電子ガスを形成するHEMTまたはMESFET(Metal-Semiconductor Field Effect Transistor;金属−半導体電界効果トランジスタ)であることを要旨とする。
解決手段2によれば、ノーマリオフの半導体装置としてHEMTまたはMESFETを提供することができる。
(3)解決手段3は、基板上に形成され、III族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成される電子供給層と、窒化物系III−V族化合物で形成される電子走行層とをヘテロ接合構造とした半導体装置の製造方法であって、前記電子走行層を形成する工程と、アルミニウムの組成比率が10〜18%になり、膜厚が5〜15nmになるようにガスの供給量を制御しながら前記電子供給層を形成する工程とを有し、両工程におけるエピタキシャル成長をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;有機金属化学気相成長)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシャル成長)法またはHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy;ハイドライド気相成長)法のいずれかを用いて行うことを要旨とする。
解決手段3によれば、上述した解決手段1と同様に、クラック等の発生が防止され、作製された半導体装置はノーマリオフになる。また、MOCVD法、MBE法またはHVPE法のいずれについても両工程を行うので、作製途中の基板を装置入れ替えのために空気中にさらすことが無くなる。よって界面の劣化が防止され、デバイスの信頼性が高まる。
なお、上述した方法以外、例えばALE(Atomic Layer Epitaxy;原子層エピタキシャル成長)法などを用いてエピタキシャル成長させることも可能である。
本発明によれば、電子供給層(すなわちIII族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物層)について膜厚とAl組成比率の最適化が図られ、ノーマリオフとなる半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1には本発明にかかる半導体装置の構成例を断面図で表す。図1に表す半導体装置10は、基板18上に電子走行層17をエピタキシャル成長により形成し、さらに電子走行層17上に電子供給層15をエピタキシャル成長により形成する。電子走行層17と電子供給層15とはヘテロ接合構造とし、接合界面に二次元電子ガスチャネル16を形成可能なHEMTとする。電子供給層15上は絶縁膜14で覆い、ソース電極11,ゲート電極12およびドレイン電極13を設ける。基板18は例えばSiC(窒化珪素)で構成される。絶縁膜14は例えばAlN(窒化アルミニウム)で構成される。
電子走行層17は窒化物系III−V族化合物で形成され、例えばGaNが該当する。この電子走行層17は、本例ではLT−GaN層(低温成長させたGaN層)とGaN層とからなる複数層で形成する。
電子供給層15はIII族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成され、例えばAlGaNが該当する。この電子供給層15は、Al組成比率を10〜18[%]とし、膜厚を5〜15[nm]として形成する。
上述した構成からなる半導体装置10を製造する方法について、図2を参照しながら説明する。図2にはMOCVD装置の一例を模式的に断面図で表す。具体的には、水平断面を図2(A)に表し、垂直断面を図2(B)に表す。図2に表すMOCVD装置20は、供給口21,反応部22,排出口23,回転台25,ヒーター26,駆動手段28などを有する。供給口21はエピタキシャル成長を行うのに必要な原料を含むガスが入る。本例では図2(B)に表すように、三種類のガスを供給するために三つの供給口21a,21b,21cを備える。図2(B)の例では、供給口21aからは窒素ガスを供給し、供給口21bからはIII族元素とキャリア(例えば窒素ガスや水素ガス)を含むガスを供給し、供給口21cからはV族元素とキャリアを含むガスを供給する。
反応部22内は、図2(B)に表すように、供給口21と回転台25との間に層流領域と拡散領域を設けている。層流領域では、各供給口から供給されるガスを層流にして安定化させるため、供給口側に仕切板22aを備える。拡散領域は層流領域と回転台25との間にあり、仕切板22aが無いために各供給口から供給されたガスが混合する。
回転台25の上面は凹状に形成されており、この凹状部位にウエハ24が置かれる。回転台25は駆動手段28の回転軸27に固定等され、駆動手段28の駆動制御を行うことで回転される。ヒーター26は回転台25の下方に備えられ、回転台25を通じてウエハ24を温める。駆動手段28は、駆動源(例えばモータ等)や制御回路などを有する。ガスの種類や、各ガスの供給速度および回転台25の回転速度を制御しながら、ウエハ24上に電子走行層17,電子供給層15,絶縁膜14等をエピタキシャル成長により形成する。以下では、各層を形成する工程の具体例について簡単に説明する。
(工程1)電子走行層17に相当するLT−GaN層の形成
反応部22を低温(700℃前後)に調整し、TMG(トリメチルガリウム)ガスとNH3(アンモニア)ガスを反応させて基板18上にLT−GaN層を形成する。
(工程2)電子走行層17に相当するGaN層の形成
反応部22を高温(約1100℃)に調整し、TMGガスとNH3ガス、不純物としてSiH4(モノシラン)ガスを反応させてLT−GaN層上にGaN層を形成する。
(工程3)電子供給層15に相当するAlGaN層の形成
反応部22を高温(約1100℃)に調整し、TMGガスとNH3ガス、TMA(トリメチルアルミニウム)ガスを反応させてAlGaN層を形成する。ただし、Al組成比率を10〜18[%]にするため、AlとGaとが所定の比率になるように各ガスの供給量を制御する。また膜厚が5〜15[nm]となるようにガスの供給量や成長時間等を制御する。
(工程4)絶縁膜14に相当するAlN層の形成
反応部22を再び低温(700℃前後)に調整し、Al材料ガスとNH3ガスを連続供給または断続供給することによりAlN層を形成する。
工程4まで行えば絶縁膜14まで形成されるので、当該絶縁膜14や電子供給層15の一部を除去したうえでソース電極11,ゲート電極12,ドレイン電極13を形成する。これらの電極の材料は例えばTi(チタン)やAu(金)等であり、蒸着法やリフトオフ法等により形成する。その後、適切にカットすると図1の半導体装置10になる。
上述のようにして作製された半導体装置10の特性について、図3と図4を参照しながら説明する。図3には、横軸をAl組成比率[%]とし、縦軸をゲート電極12の閾値電圧Vth[V]とした関係をグラフ図で表す。図4には、横軸をAlGaN層の膜厚[nm]とし、縦軸をゲート電極12の閾値電圧Vth[V]とした関係をグラフ図で表す。
図3は、AlGaN層の膜厚を5,10,15,20,26[nm]とし、各膜厚についてAl組成比率を変化させた半導体装置10をそれぞれ作製した場合の閾値電圧Vthを表す。図4は、Al組成比率を5,10,15,20,25,35,45,55[%]とし、AlGaN層の膜厚を変化させた半導体装置10をそれぞれ作製した場合の閾値電圧Vthを表す。作製した半導体装置10がノーマリオフとなるには、図3と図4に表す閾値電圧Vthが0[V]以上でなければならない。この条件を満たすのは、ハッチで表すように、AlGaN層の膜厚が5〜15[nm]の範囲であり、Al組成比率は10〜18[%]の範囲である。
なお、特許文献1の半導体装置はAlGaN層の膜厚が10[nm]以上かつAl組成比率が25[%]以上であるので、図3,図4に適用してみるといずれもノーマリオンになることが明らかである。
上述した実施の形態によれば、以下に表す各効果を得ることができる。
(1)電子供給層15は、Al組成比率を10〜18[%]とし、膜厚を5〜15[nm]としてエピタキシャル成長により形成した(図1を参照)。作製された半導体装置10は、クラック等の発生が防止され、ノーマリオフになる(図3,図4を参照)。よって、この半導体装置10をパワーデバイスとして利用することができる。
(2)電子供給層15と電子走行層17との接合界面に二次元電子ガスチャネル16を形成するHEMTとして作製した(図1を参照)。よって、HEMTの半導体装置10をパワーデバイスとして利用することができる。
(3)電子走行層17を形成する工程1,2と、Al組成比率が10〜18[%]で膜厚が5〜15[nm]である電子供給層15を形成する工程3とを有し、工程1〜4におけるエピタキシャル成長をMOCVD法を用いて行った。作製された半導体装置10は、クラック等の発生が防止され、ノーマリオフになる(図3,図4を参照)。よって、この半導体装置10はパワーデバイスとして利用することができる。
また、工程1〜4をMOCVD法で行う(すなわち同一のMOCVD装置20内で行う)ので、作製途中の基板18を装置入れ替えのために空気中にさらさなくてよくなる。よって界面の劣化が防止され、デバイスの信頼性が高まる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
(1)上述した実施の形態では、電子供給層15にAlGaNを適用した(図1等を参照)。この形態に代えて、少なくともアルミニウムを含むことが条件となるものの、他の窒化物系III−V族化合物を適用してもよい。すなわち、III族元素はGa(ガリウム),Al(アルミニウム),B(ホウ素)およびIn(インジウム)からなる群のうちの少なくとも一種を含めばよく、V族元素はN(窒素),P(リン)およびAs(砒素)からなる群のうちの少なくとも一種を含めばよい。例えば、AlGaAs(アルミニウムガリウム砒素)や、AlGaP(アルミニウムガリウムリン)等が該当する。
また、これらの化合物に含まれるガリウムの代わりにインジウムを適用した化合物、例えばAlInN(窒化アルミニウムインジウム),AlInAs(アルミニウムインジウム砒素),AlInP(アルミニウムインジウムリン)等を適用してもよい。
いずれの化合物にせよ、膜厚を5〜15[nm]の範囲とし、Al組成比率は10〜18[%]の範囲とすることで、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(2)上述した実施の形態では、電子走行層17にGaNを適用した(図1等を参照)。この形態に代えて、他の窒化物系III−V族化合物を適用してもよい。III族元素とV族元素については上記(1)と同様である。例えば、GaAs(ガリウム砒素)や、GaP(ガリウムリン)等が該当する。また、これらの化合物に含まれるガリウムの代わりにインジウムを適用した化合物、例えばInN(窒化インジウム),InAs(インジウム砒素),InP(インジウムリン)等を適用してもよい。いずれの化合物にせよ、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、電子走行層17はLT−GaN層とGaN層とからなる複数層で形成したが(図1および工程1,2を参照)。この形態に代えて、GaN層のみからなる単層で形成してもよい。この場合には工程1が不要になるので、半導体装置10の作製にかかる手間やコストを少なく抑えることが可能になる。
(3)上述した実施の形態では、基板18はSiCで構成し、絶縁膜14はAlNで構成した(図1等を参照)。この形態に代えて、基板18はAl23(サファイア)やSi(シリコン)等で構成してもよい。同様に絶縁膜14にはSiO2(二酸化珪素)、SiON(窒酸化珪素)、ボラジン−珪素ポリマー(ボラジンと珪素化合物とが交互に連結されたネットワーク構造のポリマー)等のいずれかで構成してもよい。いずれの化合物にせよ、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(4)上述した実施の形態では、エピタキシャル成長をMOCVD法で行った(図2および工程1〜4を参照)。この形態に代えて、他の方法によってエピタキシャル成長を行ってもよい。例えば、MBE法やHVPE法等が該当する。いずれの方法であっても、工程1〜4を同一の装置内で行うので、作製途中の基板18を装置入れ替えのために空気中にさらさなくてよくなる。よって界面の劣化が防止され、デバイスの信頼性が高まる。
(5)上述した実施の形態では、半導体装置10は電子供給層15と電子走行層17の接合界面に二次元電子ガスを形成するHEMTとした(図1等を参照)。この形態に代えて、半導体装置10をMESFETとしてもよい。すなわち基板18上に電子供給層15や電子走行層17をエピタキシャル成長させた後、電子供給層15等をエッチングしてメサを形成し、このメサ上に金属電極(すなわちソース電極11,ゲート電極12,ドレイン電極13)を形成して製作する。こうしてMESFETとした場合でも、ノーマリオフの半導体装置として、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
半導体装置の構成例を模式的に表す断面図である。 MOCVD装置の一例を模式的に表す断面図である。 Al組成比率と閾値電圧との関係を表すグラフ図である。 電子供給層の膜厚と閾値電圧との関係を表すグラフ図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 ソース電極
12 ゲート電極
13 ドレイン電極
14 絶縁膜
15 電子供給層
16 2次元電子ガスチャネル
17 電子走行層
18 基板
20 MOCVD装置
21(21a,21b,21c) 供給口
22 反応部
22a 仕切板
23 排出口
24 ウエハ
25 回転台
26 ヒーター
27 回転軸
28 駆動手段

Claims (3)

  1. 基板上に形成され、III族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成される電子供給層と、窒化物系III−V族化合物で形成される電子走行層とをヘテロ接合構造とした半導体装置であって、
    前記電子供給層は、アルミニウムの組成比率を10〜18%とし、膜厚を5〜15nmとして形成した半導体装置。
  2. 請求項1に記載した半導体装置であって、
    電子供給層と電子走行層との接合界面に二次元電子ガスを形成するHEMTまたはMESFETである半導体装置。
  3. 基板上に形成され、III族元素として少なくともアルミニウムを含む窒化物系III−V族化合物で形成される電子供給層と、窒化物系III−V族化合物で形成される電子走行層とをヘテロ接合構造とした半導体装置の製造方法であって、
    前記電子走行層を形成する工程と、
    アルミニウムの組成比率が10〜18%になり、膜厚が5〜15nmになるようにガスの供給量を制御しながら前記電子供給層を形成する工程とを有し、
    両工程におけるエピタキシャル成長をMOCVD法、MBE法またはHVPE法のいずれかを用いて行う半導体装置の製造方法。
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