JP2010020871A - 光ピックアップ装置用ピックアップフレーム、光ピックアップ装置および記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置用ピックアップフレーム、光ピックアップ装置および記録再生装置 Download PDF

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Toshiaki Takasu
敏彰 高須
Katsu Nakao
克 中尾
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Abstract

【課題】製造コストを低減できるピックアップフレームを提供する。
【解決手段】ピックアップフレーム8は、金属製の光学ベース30と、光学ベース30を支持する合成樹脂製の支持ベース31と、を備えている。支持ベース31は、ベース部材32と、ベース部材32と一体的に形成され光学処理部17をX軸方向に押圧する2つの弾性部37と、を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、合成樹脂と金属を用いたハイブリッド型のピックアップフレーム、ピックアップフレームを用いた光ピックアップ装置、および光ピックアップ装置を用いた記録再生装置に関する。
光学式情報記録媒体である光ディスク等にオーディオ信号、文字信号および映像信号等の情報を記録または再生する装置として、光学式情報記録再生装置(以下、「記録再生装置」という)が知られている。記録再生装置には、光ピックアップ装置が搭載されている。
この光ピックアップ装置には、発光素子として半導体レーザ素子が設けられている。光ピックアップ装置では、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光が、光ディスク等の情報記録面に照射されることで記録マークが記入され、情報の記録が行われる。また、光ピックアップ装置から情報記録面に照射されたレーザ光の反射光を受光素子としての光検出器で受光することで、情報の再生が行われる。
しかし、近年、記録再生装置は、薄型ノートパソコンおよびビデオムービー等に用いられている。これら商品を利用するユーザーの負担を軽減するために、光ピックアップ装置も含めて記録再生装置の軽量化が望まれている。
そこで、半導体レーザ素子や受光素子等を搭載する光ピックアップ装置のピックアップフレームを、従来から用いられている金属部材から樹脂部材に変更することで軽量化が図られている。
しかしながら、樹脂部材のピックアップフレームは金属部材に比べると線膨張係数が大きいため、光ピックアップの高温動作時に熱膨張が起こり易く、熱膨張によるピックアップフレームの変形に伴って半導体レーザ素子、もしくは受光素子等の位置ズレが発生する。このため、正確な情報記録、もしくは光検出が困難になり、光ピックアップ装置の性能が著しく低下してしまう。
そこで、こうした光ピックアップ装置の軽量化と高温動作時の信頼性確保とを両立するために、ピックアップフレームを金属部材と樹脂部材とで構成するハイブリッド型のピックアップフレームが提案されている(例えば特許文献1および2を参照)。
特開2002-184005号公報 特開2007-157210号公報
光ピックアップ装置は、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を処理する光学処理部を備えている。光学処理部は、例えば回折格子やコリメートレンズを含んだ光学系であり、光学ベースに接着固定されている。
光学処理部をピックアップフレームに組み付ける際、光学処理部を通過したレーザ光のビーム強度を測定しながら光学ベースに対する光学処理部の位置決めを行われる。位置決めの際、光学処理部は光学ベースに対して金属製のバネ部材により光軸方向に押圧されており、主に光軸方向に直交する方向の位置が調整される。光学処理部の位置調整の後、光学処理部は光学ベースに接着剤により固定される。このように、バネ部材は、組み付け時に使用される部材であり、組み付けが終了した後は不要となる。
しかし、バネ部材が光学ベースおよび支持ベースとは別部材であるため、部品点数が増加し、製造コストが増大する。
本発明の課題は、製造コストを低減できるピックアップフレーム、光ピックアップ装置および記録再生装置を提供することにある。
第1の発明に係るピックアップフレームは、光学系を有する光ピックアップ装置に用いられるフレームであって、金属製の光学ベースと、光学ベースを支持する合成樹脂製の支持ベースと、を備えている。支持ベースは、ベース部材と、ベース部材と一体的に形成され光学系を第1方向に押圧する少なくとも1つの第1押圧部と、を有している。
このピックアップフレームでは、第1押圧部がベース部材と一体的に形成されているため、第1押圧部がベース部材と別体で形成されている場合に比べて、製造コストを低減できる。
第2の発明に係るピックアップフレームは、第1の発明に係るピックアップフレームにおいて、第1押圧部は、連結部と一体的に形成されており、光学系が光学ベースに装着されている状態で光学系と連結部との間で弾性変形するように設けられている。
第3の発明に係るピックアップフレームは、第1または第2の発明に係るピックアップフレームにおいて、連結部は第1方向に直交する第2方向に延びる部分である。複数の第1押圧部は第2方向に間隔を空けて配置されている。
第4の発明に係るピックアップフレームは、第1から第3のいずれかの発明に係るピックアップフレームにおいて、第1押圧部は全体として曲がった板状の部材である。
ここで、「全体として曲がった板状の部材」とは、例えば、途中で折れ曲がった形状や緩やかに湾曲した形状を含んでいる。
第5の発明に係るピックアップフレームは、第1から第4のいずれかの発明に係るピックアップフレームにおいて、光学ベースは、光学系を支持する光学ベース本体と、第1押圧部に対して光学ベース本体と反対側に配置された受け部と、を有している。受け部はベース部材と第1方向に当接している。
第6の発明に係るピックアップフレームは、第1から第5のいずれかの発明に係るピックアップフレームにおいて、第2押圧部をさらに備えている。第2押圧部は、ベース部材と一体的に形成されており、第1押圧部に対して第1方向の光学系側と反対側に光学ベースを押圧する。
第7の発明に係るピックアップフレームは、第6の発明に係るピックアップフレームにおいて、光学ベースは、光学系を支持する光学ベース本体と、第1押圧部に対して光学ベース本体と反対側に配置された受け部と、を有している。受け部は、第2押圧部により第1方向の光学ベース本体と反対側に押圧されている。
第8の発明に係るピックアップフレームは、第1から第7のいずれかの発明に係るピックアップフレームにおいて、第1方向は光学系の光軸方向と概ね一致している。
第9の発明に係るピックアップフレームは、光を出射する発光素子と、光学処理部と、光照射部と、第1から第8のいずれかの発明に係るピックアップフレームと、を備えている。光学処理部は発光素子から出射された光を処理する。光照射部は光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する。
この光ピックアップ装置では、第1から第8のいずれかの発明に係るピックアップフレームを備えているため、製造コストを低減することができる。
第10の発明に係るピックアップフレームは、第9の発明に係る光ピックアップ装置と、記録媒体光載置部と、を備えている。記録媒体載置部は、ピックアップ装置に対向可能に配置されており、記録媒体を回転可能に支持する。
この記録再生装置では、第9の発明に係る光ピックアップ装置を備えているため、製造コストを低減することができる。
本発明に係るピックアップフレーム、光ピックアップ装置および記録再生装置であれば、製造コストを低減できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<記録再生装置の構成>
図1および図2を用いて記録再生装置1の構成について説明する。図1に記録再生装置1の概略斜視図、図2に記録再生装置1の部分斜視図を示す。なお、以降の説明では、図1の右斜め方向をX軸方向(第1方向の一例)、光ピックアップ装置4のトラッキング方向である図1の左右方向をY軸方向(第2方向の一例)、X軸およびY軸に直交する方向(図1の上下方向)をZ軸方向とし、図1において、右斜め上側をX軸方向正側、左側をY軸方向正側、上側をZ軸方向正側とする。X軸方向は光学処理部17(後述)の光軸方向と概ね一致している。
図1に示すように、記録再生装置1は主に、光ディスク2が回転可能に載置されるディスク載置部6と、ディスク載置部6上に載置され光ディスク2を回転させるスピンドルモータ7と、光ディスク2に対して情報の記録および再生を行う光ピックアップ装置4と、光ディスク2に対して光ピックアップ装置4を移動可能に支持する移動機構5と、を備えている。
移動機構5は主に、光ピックアップ装置4を移動させるために平行に配置された主軸9aおよび副軸9bと、主軸9aを回転させるモータ(図示せず)を備えた固定台10と、を有している。
主軸9aは、固定台10にY軸方向に沿って配置されており、光ピックアップ装置4の後述するピックアップフレーム8に螺合するねじ部(図示せず)を有している。主軸9aが回転することで、光ピックアップ装置4が光ディスク2の半径方向と平行なY軸方向に移動する。主軸9aは、ピックアップフレーム8がY軸方向以外に移動するのを規制する機能も有している。
副軸9bは、主軸9a回りにピックアップフレーム8が回動するのを規制するとともに、ピックアップフレーム8をY軸方向に移動可能に支持している。光ピックアップ装置4は主軸9aに沿って移動する。これにより、光ピックアップ装置4は光ディスク2に対して、外周側および内周側に移動可能である。なお、光ピックアップ装置4を光ディスク2に対して移動させる機構は、上述の機構に限定されない。
<光ピックアップ装置の構成>
図3から図6を用いて光ピックアップ装置4の構成について説明する。図3に光ピックアップ装置4の平面図、図4にハイブリッド型のピックアップフレーム8の斜視図、図5に支持ベース31の斜視図、図6に図4のVI−VI断面図を示す。
図3に示すように、光ピックアップ装置4は、主に、金属製の部材と合成樹脂製の部材とを有するハイブリッド型のピックアップフレーム8と、レーザ光を出射する、たとえば半導体レーザ素子からなる発光素子11と、光ディスク(図示せず)で反射されたレーザ光の反射光を検出して電流に変換する受光素子13と、発光素子11のレーザ光の強度を検出する強度センサ15と、を備えている。
さらに、光ピックアップ装置4は、発光素子11から出射されるレーザ光を反射させたり、平行光に変換したり、光ディスクからの反射光を反射させたりする光学処理部17(光学系の一例)と、光学処理部17で平行光に変換されたレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光し、その集光されたレーザ光の焦点を光ディスクの情報記録面に合わせるための対物レンズ(光照射部の一例)19と、対物レンズ19を光ディスクに対してフォーカス方向およびトラッキング方向(Y軸方向)に駆動させるアクチュエータ21と、を備えている。光学処理部17は、回折格子、コリメートレンズ、検出レンズ、立上げプリズム等を含んでいる。
<ピックアップフレーム>
ピックアップフレーム8は、図3から図6に示すように、対物レンズ19以外の光学部品、すなわち、発光素子11、受光素子13、光学処理部17を支持する光学ベース30と、強度センサ15および光学ベース30を支持する支持ベース31と、を有している。
また、ピックアップフレーム8は、支持ベース31のX軸方向の第1端(図3右端)に設けられ支持ベース31がY軸方向以外の方向に可動するのを規制する第1規制部36と、支持ベース31のX軸方向の第2端(図3左端)に設けられ支持ベース31がY軸方向の軸回りに回動するのを規制する第2規制部38と、を有している。
(1)光学ベース
光学ベース30は発光素子11、受光素子13および光学処理部17を支持するための部材であり、光学ベース30には発光素子11、受光素子13および光学処理部17が接着剤により固定されている。光学ベース30は、たとえば、亜鉛やマグネシウムやアルミニウム等を主成分とする合金製であり、ダイカストにより製造された熱伝導性が良好な金属製の部材である。光学ベース30は、支持ベース31より僅かに薄い概ね矩形の板状部材である。
光学ベース30は、発光素子11が接着剤により固定された発光素子支持部30aと、受光素子13および光学処理部17が接着により固定された光学処理部支持部30bと、を有している。発光素子支持部30aおよび光学処理部支持部30bは支持ベース31に接着剤により固定されている。
発光素子11は発光素子支持部30aと直接的に接触しておらず、発光素子11と発光素子支持部30aとの間には隙間が確保されている。この状態で、発光素子11は発光素子支持部30aに接着剤により固定されている。
また、光学処理部17は光学処理部支持部30bと直接的に接触しておらず、光学処理部17と光学処理部支持部30bとの間には隙間が確保されている。この状態で、光学処理部17は光学処理部支持部30bに接着剤により固定されている。
また、発光素子支持部30aは、概ねU字形状を有しており、連結部34とX軸方向に対向して配置された受け部30cを有している。図6に示すように、受け部30cは、弾性部37に対して光学処理部支持部30bと反対側に配置されており、連結部34とX軸方向に当接している。弾性部37が光学処理部17を押圧する際に連結部34に作用する反力を受けている。このため、弾性部37の押圧力が光学ベース30内で相殺され、弾性部37の押圧力が支持ベース31に影響しない。
(2)支持ベース
支持ベース31は、光学ベース30を支持するための部材であり、ベース部材32と、2つの弾性部37(第1押圧部の一例)と、を有している。ベース部材32および弾性部37は一体で形成されている。支持ベース31には開口33が形成されている。支持ベース31の材質としては、例えば、LCP(液晶ポリマー樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)が考えられる。
ベース部材32は支持ベース31の主要部を形成する部分である。具体的には、ベース部材32は、第1支持部32aと、第1支持部32aと隙間を介して配置された第2支持部32bと、第1支持部32aおよび第2支持部32bのX軸方向正側の端部同士を連結する第3支持部32cと、第1支持部32aおよび第2支持部32bのX軸方向負側の端部同士を連結する連結部34と、を有している。連結部34は、Y軸方向に延びる細長い部分であり、光学処理部17のX軸方向負側に配置されている。連結部34は光学処理部17の光路を避けるように配置されている。
弾性部37は、連結部34と一体的に形成された部分であり、光学処理部17をX軸方向正側に押圧している。2つの弾性部37は、光学処理部17の光路を避けるように、Y軸方向に間隔を空けて配置されている。例えば、2つの弾性部37は光学処理部17の光軸を挟んでY軸方向に対称な位置に配置されている。弾性部37は、光学処理部17が光学ベース30に装着されている状態で光学処理部17と連結部34との間で弾性変形するように設けられている。例えば、弾性部37はX軸方向負側に折り曲げられている。
図5および図6に示すように、弾性部37は、連結部34から光学処理部17側に突出しており、光学処理部17が設置されていない状態で全体としてZ軸方向正側に向かって折れ曲がっている。より詳細には、弾性部37は、連結部34から光学処理部17側に突出する第1部分37aと、第1部分37aの端部から突出する第2部分37bと、を有している。第2部分37bの先端は光学処理部17と接触している。X軸に直交する面と第1部分37aとの間の角度θ1は、X軸に直交する面と第2部分37bとの間の角度θ2よりも大きい。
<光学処理部の位置調整>
光ピックアップ装置4の製造過程において、まず支持ベース31に光学ベース30が接着固定される。光学ベース30の接着後、発光素子11および受光素子13が光学ベース30に接着剤により固定される。また、光学処理部17が光学ベース30の光学処理部支持部30bに設置される。光学処理部17を設置する際、弾性部37が連結部34と光学処理部17との間でX軸方向に弾性変形する。この結果、弾性部37により光学処理部17がX軸方向正側に押圧される。
光学処理部17が光学ベース30に接着固定される前に、ピックアップフレーム8に対する光学処理部17の位置調整が行われる。具体的には、発光素子11からレーザ光が出射された状態で、光学処理部17を通過するレーザ光のビーム強度が測定しながら、光学ベース30に対する光学処理部17の位置の調整が行われる。光学処理部17の位置調整は、光学ベース30に対して光学処理部17をY軸方向に動かしたり、あるいはX軸回りに回転させたりすることで行われる。
測定ビーム強度が所望のレベル以上となる位置に光学処理部17が配置されている状態で、光学処理部17が光学ベース30に接着剤により固定される。これにより、光学処理部17の位置調整を行うことができる。
なお、温度変化による膨張および収縮を考慮して、光学処理部17と光学処理部支持部30bの側面30d(図3)との間には、隙間が確保される必要がある。このため、光学処理部17の位置調整をする際には、光学処理部17と側面30dとの間に、例えば隙間確保用のプレート(図示せず)が挟み込まれている。光学処理部17の接着固定後、このプレートは取り外される。
<比較例>
ここで、ピックアップフレーム8の比較例について説明する。図7は比較例としてのピックアップフレーム308の斜視図である。図8はバネ部材390の斜視図である。なお、前述の構成と実質的に同じ構成については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、比較例としてのピックアップフレーム308では、前述の弾性部37に対応する部分を支持ベース31が有しておらず、連結部34と光学処理部17との間にバネ部材390が差し込まれている。バネ部材390は連結部34と光学処理部17との間でX軸方向に圧縮されている。図8に示すように、バネ部材390は、金属製の部材であり、概ねU字状の断面形状を有している。
この場合、バネ部材390が支持ベース31や光学ベース30と別部材であるため、バネ部材390の製造工程やバネ部材390の装着工程が必要となる。この結果、このピックアップフレーム308では製造コストが高くなる傾向にある。
<特徴>
以上に説明したピックアップフレーム8の特徴を以下にまとめる。
(1)
このピックアップフレーム8では、弾性部37がベース部材32と一体的に形成されているため、弾性部37がベース部材32と別体で形成されている場合に比べて、製造コストを低減できる。
(2)
このピックアップフレーム8では、弾性部37が光学処理部17と連結部34との間で弾性変形しているため、弾性部37の弾性力を利用して光学処理部17をX軸方向に押圧することができる。
(3)
このピックアップフレーム8では、複数の弾性部37がY軸方向に間隔を空けて配置されているため、1箇所で光学処理部17を押圧する場合に比べて光学処理部17の位置調整時において光学処理部17の姿勢が安定しやすい。
(4)
このピックアップフレーム8では、弾性部37が全体として曲がった板状の部材であるため、弾性部37の曲げ変形により生じる弾性力を押圧力として利用でき、押圧力を適度な大きさに設定しやすくなる。
(5)
このピックアップフレーム8では、弾性部37に対して光学ベース30本体と反対側に配置された受け部30cがベース部材32とX軸方向に当接しているため、弾性部37が光学処理部17を押圧している状態であっても、弾性部37の押圧力とベース部材32に作用する反力とが最終的に光学ベース30内で相殺される。これにより、弾性部37の押圧力による支持ベース31の変形や支持ベース31に対する光学ベース30の位置ずれを抑制できる。
(6)
このピックアップフレーム8では、X軸方向が光学処理部17の光軸方向と概ね一致しているため、光学処理部17をY軸方向へ移動させたり、あるいは、光学処理部17をX軸回りに回転させたりすることで、光学処理部17の光軸ずれを容易に調整できる。
(7)
以上に説明したように、この光ピックアップ装置4および記録再生装置1では、ピックアップフレーム8を備えているため、製造コストを低減することができる。
<第2実施形態>
図9〜図11を用いて、第2実施形態に係るピックアップフレーム108について説明する。図9はピックアップフレーム108の概略斜視図である。図10は支持ベース131の概略斜視図である。図11は図9のXI−XI断面図である。なお、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成ついては、同じ符号を使用し、その詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、このピックアップフレーム108の支持ベース131は、前述の弾性部37に加えて、2つの第2弾性部139を有している。第2弾性部139は、連結部34と一体的に形成されており、連結部34の弾性部37と反対側に配置されている。第2弾性部139は連結部34からX軸方向負側(X軸方向の光学処理部17側と反対側)に突出している。2つの第2弾性部139はY軸方向に間隔を空けて配置されている。
弾性部37と同様に、第2弾性部139は全体として折れ曲がった形状を有している。具体的には、第2弾性部139は、連結部34から突出する第3部分139aと、第3部分139aの端部から突出する第4部分139bと、を有している。第4部分139bの先端は光学ベース30の受け部130cと接触している。X軸に直交する面と第3部分139aとの間の角度θ11は、X軸に直交する面と第4部分139bとの間の角度θ12よりも大きい。
受け部130cと連結部34とのX軸方向間には隙間が確保されている。つまり、受け部130cは連結部34とX軸方向に当接していない。受け部130cと連結部34との間で第2弾性部139はX軸方向に弾性変形している。この結果、受け部130cは第2弾性部139によりX軸方向の光学処理部支持部30bと反対側に押圧されている。
このピックアップフレーム108では、第2弾性部139がX軸方向負側に光学ベース30を押圧しているため、弾性部37が光学処理部17を押圧している状態であっても、弾性部37の押圧力と第2弾性部139の押圧力とが最終的に光学ベース30内で相殺される。これにより、弾性部37の押圧力による支持ベース31の変形や支持ベース31に対する光学ベース30の位置ずれを抑制できる。
特に、弾性部37によりベース部材32の一部に捩りモーメントM1が作用する場合、第2押圧部によりベース部材32の一部に逆方向の捩りモーメントM2を作用させることで、ベース部材32(より詳細には連結部34)の変形を抑制できる。
<他の実施形態>
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(1)
弾性部37および第2弾性部139の数量や形状は前述の実施形態に限定されない。例えば、弾性部37および第2弾性部139の数量は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、弾性部37および第2弾性部139は折れ曲がった形状を有しているが、緩やかに湾曲していてもよい。また、弾性部37および第2弾性部139は板状の部分であるが、押圧力を他の部材に付与できる形状であれば、その他の形状(例えば、棒状)であってもよい。
(2)
前述の第1実施形態では、受け部30cが連結部34とX軸方向に当接しているが、受け部130cのように連結部34に当接していなくてもよい。この場合、連結部34の強度が十分に確保できていれば、受け部30cが光学ベース30に当接していなくても連結部34の変形は防止できる。また、光学ベース30と支持ベース31との接着部分の強度が十分に確保できていれば、受け部30cが光学ベース30に当接していなくても光学ベース30の位置ずれは抑制できる。
本発明に係るピックアップフレーム、光ピックアップ装置および記録再生装置では、製造コストを低減できるため、本発明は光ピックアップ装置および記録再生装置の分野において有用である。
記録再生装置の概略斜視図 記録再生装置の一部の概略斜視図 光ピックアップ装置の平面図 ピックアップフレームの概略斜視図 支持ベースの概略斜視図 図4のVI−VI断面図 比較例としてのピックアップフレームの概略斜視図 バネ部材の概略斜視図 ピックアップフレームの概略斜視図(第2実施形態) 支持ベースの概略斜視図(第2実施形態) 図9のXI−XI断面図(第2実施形態)
符号の説明
1 記録再生装置
2 光ディスク(光学式情報記録媒体)
3 ディスクカートリッジ
4 光ピックアップ装置
8 ピックアップフレーム
9a 主軸
9b 副軸
10 固定台
11 発光素子
17 光学処理部(光学系の一例)
19 対物レンズ(光照射部の一例)
30 光学ベース
30a 発光素子支持部
30b 光学処理部支持部
30c 受け部
31 支持ベース
34 連結部
37 弾性部(第1押圧部の一例)
37a 第1部分
37b 第2部分
139 第2弾性部(第2押圧部の一例)
139a 第3部分
139b 第4部分

Claims (10)

  1. 光学系を有する光ピックアップ装置に用いられるピックアップフレームであって、
    金属製の光学ベースと、
    前記光学ベースを支持する合成樹脂製の部材であって、ベース部材と、前記ベース部材と一体的に形成され前記光学系を第1方向に押圧する少なくとも1つの第1押圧部と、を有する支持ベースと、
    を備えた光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  2. 前記第1押圧部は、前記連結部と一体的に形成されており、前記光学系が前記光学ベースに装着されている状態で前記光学系と前記連結部との間で弾性変形するように設けられている、
    請求項1に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  3. 前記連結部は、前記第1方向に直交する第2方向に延びる部分であり、
    複数の前記第1押圧部は、前記第2方向に間隔を空けて配置されている、
    請求項1または2に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  4. 前記第1押圧部は、全体として曲がった板状の部材である、
    請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  5. 前記光学ベースは、前記光学系を支持する光学ベース本体と、前記第1押圧部に対して前記光学ベース本体と反対側に配置された受け部と、を有しており、
    前記受け部は、前記ベース部材と前記第1方向に当接している、
    請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  6. 前記ベース部材と一体的に形成され前記第1押圧部に対して前記第1方向の前記光学系側と反対側に前記光学ベースを押圧する第2押圧部をさらに備えた、
    請求項1から5のいずれかに記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  7. 前記光学ベースは、前記光学系を支持する光学ベース本体と、前記第1押圧部に対して前記光学ベース本体と反対側に配置された受け部と、を有しており、
    前記受け部は、前記第2押圧部により前記第1方向の前記光学ベース本体と反対側に押圧されている、
    請求項6に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  8. 前記第1方向は、前記光学系の光軸方向と概ね一致している、
    請求項1から7のいずれかに記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  9. 光を出射する発光素子と、
    前記発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、
    前記光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する光照射部と、
    請求項1から8のいずれかに記載のピックアップフレームと、
    を備えた光ピックアップ装置。
  10. 請求項9に記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置に対向可能に配置され、記録媒体を回転可能に支持するための記録媒体載置部と、
    を備えた記録再生装置。
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