JP2008171498A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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達貴 和出
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Abstract

【課題】光軸ズレなどの発生し難い、信頼性の高い光ヘッド装置を提供する。
【解決手段】レーザ発光素子4と、信号検出用受光素子55と、レーザ発光素子4から光記録ディスクDに向かう往路および光記録ディスクDから信号検出用受光素子55に向かう復路を構成する光学系Kと、光学系K内に配設される対物レンズ91を駆動可能に支持した対物レンズ駆動機構9と、光学系Kと対物レンズ駆動機構9とを搭載する装置フレーム2とを備え、装置フレーム2は、メインフレーム21と、メインフレーム21に搭載される、レーザ発光素子4、信号検出用受光素子55、光学系Kを構成する複数の光学素子の少なくとも一部が搭載されたサブフレーム22とを有し、サブフレーム22は、メインフレーム21とは異なる材料にて形成されるとともに、応力緩和特性を有する接着剤10により、メインフレーム21に接着固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ヘッド装置では、レーザ光源から出射された出射光を対物レンズに導いてCDやDVDなどの光記録ディスクの記録面上の目標位置に集光させるとともに、該光記録ディスクで反射した戻り光を受光素子に導く光学系が装置フレームに搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示す装置フレームは、レーザ発光素子、受光素子、及び上記光学系を構成する各種の光学素子が実装されているサブフレームと、サブフレームが保持されるメインフレームとから構成されている。上記サブフレームは、所定の領域に、硬度の高い接着剤(例えば、UV接着剤)が塗布され、上記メインフレームに面接着されて固定されている。さらに、メインフレームはマグネシウムダイキャストにより形成され、サブフレームは亜鉛ダイキャストにより形成されていることが開示されている。
特開2006−139812号公報
しかしながら、特許文献1に示す光ヘッド装置において、メインフレームとサブフレームとの材料が異なっているため、それぞれの線膨張係数が異なっている。このため、環境温度の変化により、メインフレームとサブフレームとの間に変形(歪)が生じるという問題がある。これにより、メインフレームに生じた歪が、硬度の高い接着剤を介して、サブフレームに悪影響を与えるという問題が生じる。具体的には、サブフレームには、メインフレームの歪の影響を受けることになり、ひいては、サブフレームに実装された光学素子に影響を及ぼし、光軸ズレなどを起こして精度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、環境温度が変化した場合でも、装置フレームに搭載された光学素子の光軸ズレなどの発生し難い信頼性の高い光ヘッド装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために本発明に係る光ヘッド装置は、レーザ発光素子と、信号検出用受光素子と、前記レーザ発光素子から光記録ディスクに向かう往路および前記光記録ディスクから前記信号検出用受光素子に向かう復路を構成する光学系と、前記光学系内に配設される対物レンズを駆動可能に支持した対物レンズ駆動機構と、前記光学系と前記対物レンズ駆動機構とを搭載する装置フレームとを備え、前記装置フレームは、メインフレームと、該メインフレームに搭載される、前記レーザ発光素子、前記信号検出用受光素子、前記光学系を構成する複数の光学素子の少なくとも一部が搭載されたサブフレームとを有し、前記サブフレームは、前記メインフレームとは異なる材料にて形成されるとともに、応力緩和特性を有する接着剤により、前記メインフレームに接着固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、環境温度が変化した場合でも、装置フレームに搭載された光学素子の光軸ズレなどの発生し難い信頼性の高い光ヘッド装置を提供することができる。
また、本発明において、前記メインフレームは、前記サブフレームを内部に配設可能な枠状部材であって、前記サブフレームには前記枠状部材の開口端部に載置される載置部が形成され、該載置部と前記開口端部との間に前記応力緩和特性を有する接着剤が塗布されていることが好ましい。本発明によれば、メインフレームの枠状部材の開口端部にサブフレームの載置部が載置される。故に、環境温度の変化により、メインフレームが膨張または収縮しても、応力緩和特性を有する接着剤によりサブフレームに応力が極力かからないようになっているので、サブフレームに搭載された光学素子の位置を精度良く保つことができる。
さらに、本発明において、前記応力緩和特性を有する接着剤は、湿気硬化型弾性接着剤であることが好ましい。本発明によれば、湿気のある雰囲気下であれば、そのまま放置しても空気中の微量の水分により硬化させることができる。すなわち、従来のUV接着剤のように、硬化させるための装置を必要としないので、安価にできる。
また、本発明において、前記メインフレームは樹脂製であるとともに前記サブフレームは金属製であることが好ましい。本発明によれば、金属製サブフレームに搭載された光学素子の位置を精度良く保つことができるとともに、メインフレームを樹脂製にしたので、部品コストを抑えることができる。さらに、前記応力緩和特性を有する接着剤を用いたので、樹脂製メインフレームに搭載される金属製サブフレームは、樹脂製メインフレームに発生する歪の影響を大きく受けることはない。
本発明によれば、環境温度が変化した場合でも、装置フレームに搭載された光学素子の光軸ズレなどの発生し難い信頼性の高い光ヘッド装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明光ヘッド装置1の光学系を示す概略構成図である。図1に示すように、光ヘッド装置1は、CDやDVDなどの光記録ディスクDに対し情報の再生記録などを行うものであり、光源としてのレーザ発光素子4と、信号検出用受光素子55と、前記レーザ発光素子4から出射されたレーザ光L(出射光)を対物レンズ91などを介して光記録ディスクDに向かい集束させる往路、および前記光記録ディスクDで反射した戻り光LRが信号検出用受光素子55に向かう復路を構成する光学系Kとを有している。
図1に示すように上記光学系Kは、互いに直交する座標軸をX軸、Y軸、Z軸(図1中に矢印X、Y、Zで示す)としたときに、レーザ発光素子4からY軸方向に出射されたレーザ光LをX軸方向に反射する光路分離素子としてのハーフミラー52と、ハーフミラー52からのレーザ光Lを平行光にするコリメートレンズ53と、レーザ光LをZ軸方向に立ち上げる全反射ミラー59と、全反射ミラー59からのレーザ光Lを光記録ディスクDの記録面に集束させる対物レンズ91等から構成されている。また光学系Kでは、レーザ光Lが光記録ディスクDの記録面で反射された後に、光路を逆に辿った戻り光LRが、ハーフミラー52を透過して信号検出用受光素子55に受光される。光ヘッド装置1において、レーザ発光素子4、信号検出用受光素子55、および光学系Kは装置フレーム2に搭載されている。
図2は光ヘッド装置のメインフレームとサブフレームを示す分解斜視図であり、図3(a)、(b)は対物レンズ駆動機構及びサブフレームを取り付けたメインフレームを示す分解斜視図である。図2および図3に示すように光ヘッド装置1の装置フレーム2は、両端部に軸受が形成された樹脂製の枠状部材からなるメインフレーム21と、光学系Kを構成する複数の光学素子のうち少なくとも一部が搭載されメインフレーム21のサブフレーム搭載領域210に取り付けられる金属製のサブフレーム22とを有している。また、メインフレーム21には、対物レンズ91を駆動可能に支持し、メインフレーム21の対物レンズ駆動機構搭載領域209に取り付けられる対物レンズ駆動機構9を搭載している。
メインフレーム21には、図2に示すように、ディスク駆動装置の送りねじ軸(主軸)及びガイド軸(副軸)などが係合し軸支される第1の軸受部211および第2の軸受部212が形成され、光ヘッド装置1が光記録ディスクDの半径方向に駆動されるようになっている。またメインフレーム21には、第1の軸受部211側に、サブフレーム搭載領域210が形成され、第2の軸受部212側に対物レンズ駆動機構搭載領域209が形成されている。
メインフレーム21において、その枠状部材の開口端部には、サブフレーム搭載領域210を囲むように、第1のサブフレーム連結領域213、第2のサブフレーム連結領域214及び端部領域215が形成されている。第1のサブフレーム連結領域213と第2のサブフレーム連結領域214には、サブフレーム22に対する位置決め突起218、219を各々設けている。第1のサブフレーム連結領域213は、第1の軸受部211が位置する側で隣接する端部領域215の斜辺部の端部から屈曲して延びる部分として形成されている。一方、第2のサブフレーム連結領域214は、端部領域215の端部の斜辺部から、円弧状の湾曲部分に切り替わる部分に形成されている。
サブフレーム22は略矩形の平面形状を備えており、図2に示す上面は全体として平坦に形成され、下面側には各光学素子を位置決めするリブや凹凸などが形成されている。サブフレーム22には、上面側から左右両側に向けて板状の第1の連結部221と第2の連結部222が延びている。ここで、第1の連結部221には、長穴形状した貫通穴223が形成され、貫通穴223にはメインフレーム21の位置決め突起218が嵌るようになっている。第2の連結部222には、丸穴形状した貫通穴224が形成され、貫通穴224にはメインフレーム21の位置決め突起219が嵌るようになっている。
メインフレーム21は樹脂製であり、サブフレーム22は、例えば亜鉛合金ダイカスト品などの金属製である。サブフレーム22は、メインフレーム21の内側のサブフレーム搭載領域210に配置された状態で保持されている(図6参照)。なお、サブフレーム22の第1の連結部221と第2の連結部222は、メインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213と第2のサブフレーム連結領域214に、上方から載置される載置部として形成されている。
装置フレーム2において、サブフレーム22の開口端部に形成された載置部としての第1の連結部221と第2の連結部222と、メインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213と第2のサブフレーム連結領域214との間に応力緩和特性を有する接着剤10が所定量を塗布されることにより、サブフレーム22がメインフレーム21に接着固定されている。
本実施の形態において、メインフレーム21は樹脂製であり、その線膨張係数は、例えば、約6.0×10−5であり、サブフレーム22は金属製であり、その線膨張係数は、例えば、亜鉛合金ダイカストでは約2.7×10−5である。このように、メインフレーム21とサブフレーム22と材質(または材料)が異なることで、それらの線膨張係数が異なっている。しかし、塗布される応力緩和特性を有する接着剤10は応力を緩和するようになっているので、環境温度が変化し、メインフレーム21が膨張または収縮した場合、メインフレーム21に発生する歪の影響を、接着剤10で吸収するようになっており、サブフレーム22は、歪の影響を受けない、または大きく受けることはない。
サブフレーム22をメインフレーム21に接着固定する方法は以下の通りである。サブフレーム22の第1の連結部221および第2の連結部222、および/又はメインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214に応力緩和特性を有する接着剤10を塗布する。次いで、サブフレーム22をメインフレーム21のサブフレーム搭載領域210に配置した状態で、第1の連結部221(搭載部)をメインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213に重ね、第2の連結部222(搭載部)をメインフレーム21の第2のサブフレーム連結領域214に重ねる。
本実施の形態において、サブフレーム22の第1の連結部221および第2の連結部222は、メインフレーム21の枠状部材の開口端部に、図2に示すように、上方から載置される。故に、環境温度の変化により、メインフレーム21が膨張または収縮しても、応力緩和特性を有する接着剤10によりサブフレーム22に応力が極力かからないようになっている。このため、サブフレーム22に搭載された各種の光学素子の位置を精度良く保つことができる。
メインフレーム21の位置決め突起218、219は、各々、第1の連結部221の長穴形状した貫通穴223および第2の連結部222の丸穴形状した貫通穴224に嵌り、貫通穴223の長穴の範囲内で、サブフレーム22を調整し、サブフレーム22の位置決めが行われる。応力緩和特性を有する接着剤10は、第1のサブフレーム連結領域213と第1の連結部221との間、および第2のサブフレーム連結領域214と第2の連結部222との間に存在している状態で硬化されるので、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214と、第1の連結部221および第2の連結部222とは面接着状態となる。
応力緩和特性を有する接着剤10は、例えば、メインフレーム21が環境温度の変化により、変形(歪)が生じた場合、その変形(応力)を吸収するものである。換言すれば、メインフレーム21に歪が生じた場合でも、応力緩和特性を有する接着剤10がその応力を吸収するので、サブフレーム22に影響を少なくとも大きく与えることはない。
本実施の形態では、応力緩和特性を有する接着剤10は湿気硬化型弾性接着剤であり、シリル基含有ポリマー(変性シリコーン)を主成分とする無溶剤系一液湿気硬化型弾性接着剤が用いられる。この接着剤10は、空気中の微量水分と反応して硬化する。湿気硬化型弾性接着剤10は、従来の硬度の高い接着剤(例えば、UV接着剤)よりも硬度の低いものであり、具体的には、硬さ(ショアー硬度)がA20〜A50であることが好ましい。
湿気硬化型弾性接着剤10は、湿気のある雰囲気下であれば、そのまま放置しても空気中の微量の水分により硬化させることができるが、硬化促進剤を用いてもよく、硬化促進剤を用いた場合、接着剤10の硬化を促進させて、短時間で、確実な接着を行うことができる。
また、湿気硬化型弾性接着剤10は硬化するまで時間がかかるので、位置決めした状態がずれないように、瞬間接着剤等のようなもので仮接着して固定してもよい。すなわち、瞬間接着剤等を塗布し位置決め後、湿気硬化型弾性接着剤10を所定量を塗布することで、確実に接着固定するようにしてもよい。
メインフレーム21の対物レンズ駆動機構搭載領域209には、対物レンズ駆動機構9が搭載されている。対物レンズ駆動機構9は、対物レンズ91を駆動可能に支持している(図4、図6および図7参照)。すなわち、対物レンズ91は、対物レンズ駆動機構9によって、トラッキング方向およびフォーカシング方向の位置がサーボ制御されるようになっている。本実施の形態では、対物レンズ駆動機構9としてワイヤサスペンション方式のものを用いており、かかる対物レンズ駆動機構9としては周知のものを用いることができるので、詳細な説明は省略するが、対物レンズ91を保持しているレンズホルダ(符号せず)と、このレンズホルダを複数本のワイヤでトラッキング方向およびフィーかシング方向に移動可能に支持しているホルダ支持部(符号せず)と、装置フレーム2のメインフレーム21に固定されたヨーク92とを備えている。
対物レンズ駆動機構9のヨーク92には、メインフレーム21の所定の位置に接着固定される接着部931、932、933、934が形成されている。一方、メインフレーム21には、図3(a)、(b)に示すように、固定部231、232、233、234が枠状部材の内壁に設けられている。固定部231、232、233、234には、それぞれ対物レンズ駆動機構9の接着部931、932、933、934が所定の隙間を介して対向するようになっており、対向する面同士の間(所定の隙間)に接着剤110が所定量を塗布されて接着固定されている。より具体的には、接着部931と固定部231、接着部932と固定部232、接着部933と固定部233、接着部934と固定部234とは、両者が面接触せずに、所定の隙間を介して対向して配置されており、この所定の隙間に接着剤110を塗布して接着固定している。
さらに、本実施の形態では、対物レンズ駆動機構9には、図3に示すように、ねじ穴が形成された取付片921、922が対角位置の2箇所に設けられている。取付片921、922は、メインフレーム21に設けられた固定部21a、21bに、それぞれネジ止めされ、対物レンズ駆動機構9のメインフレーム21に対する傾角(傾き)を調整できるように構成されている。
図4は本発明の光ヘッド装置の一例を示す平面図である。図5(a)〜(e)は各々、図4に示す光ヘッド装置においてフレキシブルプリント回路基板の一部を除去してその本体部分を拡大したものであり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)はO−O断面図である。図6は図4に示す光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取外した状態の平面図である。図7は図6の底面図であり、図8は図6のN−N断面図である。本実施の形態において、図4〜図8に示すように、光ヘッド装置1は、装置フレーム2のメインフレーム21に、ディスク駆動装置の送りやねじ溝やガイド溝が係合する第1の軸受部211および第2の軸受部212が形成されており、光記録ディスクDの半径方向に駆動されるようになっている。メインフレーム21の一方の側面は、ディスク駆動機構のスピンドルモータ(図示せず)に接近した際の干渉を防止するために円弧状に湾曲している。
フレキシブルプリント回路基板3の本体部分はアクチュエータカバー7および上面カバー6の下側において装置フレーム2の上面を覆うように配置されており、フレキシブルプリント回路基板3の下面には、レーザ発光素子4の駆動や、対物レンズ駆動機構9などの制御を行うIC(駆動回路)が実装されている。アクチュエータカバー7は、第1の上板部71と第2の上板部72と固定板部73などを備えている。
装置フレーム2の上面側では略中央に、対物レンズ91が位置し、対物レンズ91に対して第1の軸受部211が位置する側に上面カバー6が被せられている。上面カバー6は上板部61と突起216に係合する第1の側板部62と突起217に係合する第2の側板部63とを備えている。また装置フレーム2の底面側には、下面カバー8が被せられている。下面カバー8は、下板部81と第1の側板部82と第2の側板部83とを備えている。装置フレーム2の対物レンズ91に対して第2の軸受部212が位置する側には、アクチュエータカバー7が被せられている。
フレキシブルプリント回路基板3の本体部分は、アクチュエータカバー7および上面カバー6の下側で装置フレーム2の上面を覆うように配置され、レーザ発光素子4や対物レンズ駆動機構9などの制御を行うための駆動用IC(駆動回路)が実装されている。
図7に示すように、レーザ発光素子4は、サブフレーム22に実装されている。レーザ発光素子4は、波長が650nm帯の第1のレーザ光(赤外光)及び波長が780nm帯の第2のレーザ光(外赤外光)を発生することができる。光ヘッド装置1は、DVD系ディスクおよびCD系ディスクに対して情報を記録、再生することが可能な2波長光ヘッド装置として構成されている。レーザ発光素子4は、第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードと、第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードとを備えたツインレーザ光源である。
第1のレーザ光および第2のレーザ光は、レーザ発光素子4から光記録ディスクDに向かう光路に配置された複数の光学素子からなる共通の光学系Kを介して光記録ディスクDに導かれる。そして光記録ディスクDからの反射光は、前記共通の光学系を介して信号検出用受光素子55に導かれる。共通の光学系Kは、回折素子51、ハーフミラー52、コリメートレンズ53、センサーレンズ54、全反射ミラー59、および対物レンズ91などの光学素子が含まれる。
回折素子51は、サブフレーム22に搭載され、レーザ発光素子4から出射されたレーザ光をトラッキング検出用に3ビームに回折する。ハーフミラー52は、レーザ光源2からの出射光Lが透過する透過型の光学素子であり、回折素子51により3ビームに分離したレーザ光を部分反射する。コリメートレンズ53は、ハーフミラー52からのレーザ光を平行光にする。全反射ミラー59は、この平行光を光記録ディスクDに向けて立ち上げる。対物レンズ91は、全反射ミラー59からのレーザ光を光記録ディスクDの記録面に集束させる。またセンサーレンズ54は、レーザ光が光記録ディスクDの記録面で反射しコリメートレンズ53及びハーフミラー52を通過した戻り光に非点収差を付与する。
また光学系として、ハーフミラー52に対して回折素子51とは反対側にフロントモニター用受光素子56が配置されている。
レーザ発光素子4、回折素子51、ハーフミラー52、コリメートレンズ53、センサーレンズ54、信号検出用受光素子55、およびモニター用受光素子56は、サブフレーム22に搭載された状態でメインフレーム21に搭載されている。これに対して、全反射ミラー59はメインフレーム21に対して直接、搭載されている。
図2に示すように、サブフレーム22において、メインフレーム21の第1の軸受部211が位置する側の端部には、開口が形成された突部226が形成されている。この突部226には、図5(a)、(b)に示すように、信号検出用受光素子55を支持する支持基板57が接着固定されている。支持基板57は、長さ方向の中央に信号検出用受光素子55が支持されている。また支持基板57の左右両側の端部571、572は、突部226を両側から挟むように屈曲し、接着剤により突部226に固定されている。
以下、光ヘッド装置1の組み立て方法を説明する。まず、サブフレーム22に対して、レーザ発光素子4、回折素子51、ハーフミラー52、センサーレンズ54、コリメートレンズ53などの光学素子を所定の位置に搭載する。この段階では、信号検出用受光素子55およびモニター用受光素子56はサブフレーム22には搭載しない。回折素子51、センサーレンズ54は各々板バネで仮固定されているだけである。レーザ発光素子4の角度位置や回折素子51の位置を調整した後、レーザ発光素子4を接着剤で固定する。
次に、サブフレーム22をメインフレーム21に搭載して接着固定する。サブフレーム22を接着固定する際、サブフレーム22側或いはメインフレーム21側に、応力緩和特性を有する接着剤(例えば、湿気硬化型弾性接着剤)10を所定量を塗布して、サブフレーム22をメインフレーム21の所定の位置に装着する。なお、装着した後、接着力が発現するまでは時間があるので、サブフレーム22の傾きなどを調整する。接着固定後、全反射ミラー59をメインフレーム21に搭載し、光軸方向の調整をし、接着剤を用いて固定する。さらに、メインフレーム21の対物レンズ駆動機構搭載領域209に、対物レンズ駆動機構9を搭載し、位置調整し、接着剤を用いて固定する。最後に、サブフレーム22に、信号検出用受光素子55およびセンサーレンズ54を搭載し、これら光学素子の位置調整を行った後、接着剤を用いて固定する。
本実施の形態では、応力緩和特性を有する接着剤10は、接着する面全体に所定量を塗布するようにしたが、塗布のしかたはこれに限定されるものではない。
また、応力緩和特性を有する接着剤10は、湿気硬化型弾性接着剤を使用したがこれ以外の接着剤であっても、応力を緩和することができるものであればよい。さらに、本実施の形態では、硬さ(ショアー硬度)がA20〜A50の接着剤を使用しているが、これに限定されるものではなく、従来の硬度の高い接着剤(例えば、UV接着剤)よりも硬度の低いものであって、応力を緩和することができる接着剤であればよい。
また、対物レンズ駆動機構9をメインフレーム21に、応力緩和特性を有する接着剤を用いて接着固定してもよい。すなわち、対物レンズ駆動機構9の接着部931〜934とメインフレーム21の固定部231〜234とが対向する所定の隙間に、この接着剤を塗布して接着固定してもよい。その結果、サブフレーム22とメインフレーム21の接着の場合と同様に、環境温度の変化により、メインフレーム21が膨張または収縮しても、応力緩和特性を有する接着剤10により、メインフレーム21に発生する歪を吸収し、対物レンズ駆動機構9は応力が極力かからないようになっている。これにより、対物レンズ駆動機構9に実装された対物レンズ91の取り付け精度が低下することが無い。
さらに、メインフレーム21は樹脂製であり、その線膨張係数は、例えば、約6.0×10−5であり、対物レンズ駆動機構9のヨーク92は金属製であり、その線膨張係数は、例えば、鉄鋼では約1.2×10−5である。このように、メインフレーム21とヨーク92と材質(または材料)が異なることで、それらの線膨張計数が異なっている。しかし、塗布される応力緩和特性を有する接着剤10は応力を緩和するようになっているので、環境温度が変化し、メインフレーム21が膨張または収縮した場合、メインフレーム21に発生する歪の影響を、接着剤10で吸収するようになっており、対物レンズ駆動機構9(ヨーク92)は、歪の影響を受けない、または大きく受けることはない。
本発明光ヘッド装置1の光学系を示す概略構成図である。 光ヘッド装置のメインフレームとサブフレームを示す分解斜視図である。 (a)、(b)は対物レンズ駆動機構及びサブフレームを取り付けたメインフレームを示す分解斜視図である。 本発明の光ヘッド装置の一例を示す平面図である。 (a)〜(e)は各々、図4に示す光ヘッド装置においてフレキシブルプリント回路基板の一部を除去してその本体部分を拡大したものであり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は、左側面図(d)は右側面図、(e)は(b)のO−O断面図である。 図4の光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取外した状態の平面図である。 図6の底面図である。 図6のN−N断面図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 装置フレーム
4 レーザ発光素子
9 対物レンズ駆動機構
10 応力緩和特性を有する接着剤
21 メインフレーム
22 サブフレーム
51 回折素子
52 ハーフミラー
53 コリメートレンズ
54 センサーレンズ
55 信号検出用受光素子
56 モニタ用受光素子
59 全反射ミラー
91 対物レンズ
92 ヨーク
209 対物レンズ駆動機構搭載領域
210 サブフレーム搭載領域
211 第1の軸受部
212 第2の軸受部
K 光学系
D 光記録ディスク

Claims (4)

  1. レーザ発光素子と、信号検出用受光素子と、前記レーザ発光素子から光記録ディスクに向かう往路および前記光記録ディスクから前記信号検出用受光素子に向かう復路を構成する光学系と、前記光学系内に配設される対物レンズを駆動可能に支持した対物レンズ駆動機構と、前記光学系と前記対物レンズ駆動機構とを搭載する装置フレームとを備え、
    前記装置フレームは、メインフレームと、該メインフレームに搭載される、前記レーザ発光素子、前記信号検出用受光素子、前記光学系を構成する複数の光学素子の少なくとも一部が搭載されたサブフレームとを有し、
    前記サブフレームは、前記メインフレームとは異なる材料にて形成されるとともに、応力緩和特性を有する接着剤により、前記メインフレームに接着固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記メインフレームは、前記サブフレームを内部に配設可能な枠状部材であって、前記サブフレームには前記枠状部材の開口端部に載置される載置部が形成され、該載置部と前記開口端部との間に前記応力緩和特性を有する接着剤が塗布されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1ないし2のいずれかにおいて、前記応力緩和特性を有する接着剤は、湿気硬化型弾性接着剤であることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記メインフレームは樹脂製であるとともに前記サブフレームは金属製であることを特徴とする光ヘッド装置。
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