JP2009283114A - 光ピックアップ装置用ピックアップフレーム、光ピックアップ装置、及び記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置用ピックアップフレーム、光ピックアップ装置、及び記録再生装置 Download PDF

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真 伊豫田
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克 中尾
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Abstract

【課題】ピックアップフレームにおいて、温度上昇による支持ベースの熱変形を低減する。
【解決手段】ピックアップフレーム8は、発光素子11と発光素子からの光を処理する光学処理部17を有する光ピックアップ装置に用いられ、光学ベース30と第1支持ベース32と第2支持ベース34と第1規制部36と第2規制部38とを備えている。光学ベースは、金属製であり、発光素子及び光学処理部を支持する。第1支持ベースは、合成樹脂製であり、光学ベースのX軸方向の第1端側を支持する。第2支持ベースは、合成樹脂製であり、第1支持ベースと分離して設けられ光学ベースのX軸方向の第2端側を支持する。第1規制部は、第1支持ベースに設けられ、第1支持ベースがY軸方向以外の方向に可動するのを規制する。第2規制部は、第2支持ベースに設けられ、第2支持ベースがY軸方向の軸回りに回動するのを規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、合成樹脂と金属を用いたハイブリッド型のピックアップフレーム、ピックアップフレームを用いた光ピックアップ装置、及び光ピックアップ装置を用いた記録再生装置に関する。
記録再生装置としての光ディスク駆動装置により回転される光ディスクの信号面に光を入射して、この光ディスクに記録されている情報信号を読み取る手段として、または光ディスクに情報を書き込む手段として、光ピックアップ装置が用いられている。
この光ピックアップ装置は、光を出射する半導体レーザ素子等の発光素子と、発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、対物レンズと、これらを装着するピックアップフレームと、を備えている。対物レンズは、半導体レーザ等の発光素子から出射される光を光ディスクの信号面に集光させるものであり、アクチュエータにより駆動される。アクチュエータは、対物レンズを磁気的な駆動力によりフォーカス方向およびトラッキング方向の2軸方向に変位させる。ピックアップフレームは、対物レンズを送り方向に沿って直線的に移動できるように、回転する主軸と、主軸と平行に配置された副軸とにより案内される。
このような光ディスクドライブ装置において、本体ベースに樹脂材を採用すれば、軽量で小型化が可能となり、さらには安価となる。しかし、合成樹脂は、金属に比べて放熱性能が劣るとともに、温度上昇による熱変形量が大きくなる。
近年、光ディスクの高記録密度化、高速記録化に伴って、発光素子の高出力化が進行している。この発光素子の高出力化に比例して発光素子からの発熱量が増加するため、放熱対策を十分に行う必要がある。そこで、放熱対策を行いつつ軽量化を図るために、精度が特に必要な光学部品や光学処理部を装着する光学ベースを金属製にし、光学ベースを支持するとともに移動のための案内部分などが含まれる支持ベースに合成樹脂を用いたハイブリッド型のピックアップフレームが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のピックアップフレームは、合成樹脂製の支持ベースの底面に金属製の光学ベースが固定されたものである。この放熱板上に発光素子、受光素子を含む光学処理部が装着されている。このピックアップフレームでは、発光素子や光学処理部の各光学部品等の部品が金属製の光学ベース上に接着固定されている。各光学部品が固定された光学ベースが金属製であり、発光素子での発熱の影響による放熱板の剛性の低下はわずかであることから、全体が合成樹脂製のピックアップフレームに比べて放熱性能の低下や剛性の低下を防止できる。
特許第3833872号公報
昨今の高記録密度化、高速度化の傾向にある光ピックアップ装置においては、発光素子はさらに高出力化し、発光素子からの発熱によるピックアップフレーム、および光学処理部の各素子の熱変形が問題となる。熱変形が生じると、ピックアップフレームに装着された光学部品の位置ずれが発生し、光学特性に悪影響を与える。
特許文献1に開示されたピックアップフレームの場合、合成樹脂製の支持ベースに金属製の光学ベースを組み付けている。このため、温度が上昇すると、金属製の光学ベースと合成樹脂製の支持ベースの線膨張係数の差により支持ベースの膨張量が金属ベースに比べて大きくなる。この結果、支持ベースが主軸と副軸との間で下方向にたわむ熱変形を起こし、主軸と副軸から形成される面に対して光学ベースが傾くおそれがある。このように光学ベースが傾くと、光学部品の位置ずれが発生し、光学特性が劣化する。
本発明の課題は、光ピックアップ装置に用いられる金属と合成樹脂とを用いたハイブリッド型のピックアップフレームにおいて、温度上昇による支持ベースの熱変形を低減することにある。
本発明の別の課題は、ハイブリッド型のピックアップフレームを用いた光ピックアップ装置において、光学部品の位置ずれによる光学特性の低下を抑えることにある。
第1の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームは、光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する光照射部と、を有し、固定台に対して移動可能な光ピックアップ装置に用いられるものであって、光学ベースと、第1支持ベースと、第2支持ベースと、第1規制部と、第2規制部と、を備えている。光学ベースは、発光素子及び光学処理部を支持する金属製のものである。第1支持ベースは、光学ベースの第1方向の第1端側を支持する合成樹脂製のものである。第2支持ベースは、第1支持ベースと分離して設けられ光学ベースの第1方向の第2端側を支持する合成樹脂製のものである。第1規制部は、第1支持ベースに設けられ、第1支持ベースが第1方向と交差する第2方向以外の方向に可動するのを規制するものである。第2規制部は、第2支持ベースに設けられ、第2支持ベースが第2方向の軸回りに回動するのを規制するものである。
このピックアップフレームでは、発光素子及び光学処理部を金属製の光学ベースに装着し、その光学ベースの第1方向の第1端側が合成樹脂製の第1支持ベースによって支持され、第1方向の第2端側が第2支持ベースにより支持される。これにより、合成樹脂製の支持ベースが別々に規制される第1支持ベースと第2支持ベースとに分離される。このため、合成樹脂全体の量が減少するとともに、金属製の光学ベースからの熱移動が減少し、第1及び第2支持ベースの熱変形を低減することができる。また、このピックアップフレームに発光素子や光学処理部を搭載しても、発生する光学ベースの位置ずれの影響を小さくすることができる。
第2の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームは、第1の発明に係るピックアップフレームであって、第1支持ベースは、光学ベースの第1端側の第1端面を第2方向に間隔を隔てて固定可能な1対の第1固定部を有し、第2支持ベースは、光学ベースの第2端側の両側面を固定可能に第2方向に間隔を隔てて配置された1対の第2固定部を有する。
第3の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームは、第2の発明に係るピックアップフレームであって、第2支持ベースは、第2規制部が設けられ、1対の第2固定部の一方が形成された第1部分と、1対の第2固定部の他方が形成された第2部分と、第1及び第2部分より薄肉であり、1対の第2固定部より第2規制部から離反した位置で、第1部分と第2部分とを連結する連結部分と、を有し、光学ベースは、連結部分を跨いで前記第2端側に延び、第2端側に発光素子を固定可能である。
第4の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームは、第2又は第3の発明に係るピックアップフレームであって、第1及び第2支持ベースと、光学ベースと、は隙間をあけて配置されている。
第5の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームと、第4の発明に係るピックアップフレームであって、第1及び第2支持ベースと、光学ベースと、は接着剤により固定されている。
第6の発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレームは、第1から第5の発明のいずれかに係るピックアップフレームであって、第1規制部は、固定台に第2方向に沿って配置された主軸に案内される第1軸受を有し、第2規制部は、固定台に主軸と第1方向に間隔を隔てて平行に配置された副軸に案内される第2軸受を有する。
第7の発明に係る光ピックアップ装置は、光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する光照射部と、第1から第6の発明のいずれかに記載のピックアップフレームと、を備え、固定台に対して移動可能である。
この光ピックアップ装置では、第1及び第2支持ベースの熱変形によって発生する光学ベースの位置ずれの影響を小さくすることができるため、光学部品の位置ずれによる光学特性の低下を抑えることができる。
第8の発明に係る記録再生装置は、第7の発明に記載の光ピックアップ装置と、固定台と、固定台に第2方向に沿って配置された主軸と、固定台に主軸と第1方向に間隔を隔てて平行に配置された副軸と、光ピックアップ装置に対向可能に配置され、記録媒体を回転可能に載置するための記録媒体載置部と、を備えている。
本発明に係るピックアップフレームでは、合成樹脂製の支持ベースが別々に規制される第1支持ベースと第2支持ベースとに分離される。このため、合成樹脂全体の量が減少するとともに、金属製の光学ベースからの熱移動が減少し、第1及び第2支持ベースの熱変形を低減することができる。
図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態を採用した光学式情報記録再生装置(以下、「記録再生装置」という。)1の構成について説明する。図1に記録再生装置1の概略斜視図、図2に記録再生装置1の部分斜視図を示す。なお、以降の説明では、図1の右斜め方向をX軸方向(第1方向の一例)、光ピックアップ装置4のトラッキング方向である図1の左右方向(第2方向の一例)をY軸方向、X軸およびY軸に直交する方向(図1の上下方向)をZ軸方向とし、図1において、右斜め上側をX軸方向正側、左側をY軸方向正側、上側をZ軸方向正側とする。
図1に示すように、記録再生装置1は主に、光ディスク2が回転可能に載置されるディスク載置部6と、ディスク載置部6上に載置され光ディスク2を回転させるスピンドルモータ7と、光ディスク2に対して情報の記録および再生を行う光ピックアップ装置4と、光ディスク2に対して光ピックアップ装置4を移動可能に支持する移動機構5とから構成されている。
移動機構5は主に、光ピックアップ装置4を移動させるために平行に配置された主軸9a及び副軸9bと、主軸9aを回転させるモータ(図示せず)を備えた固定台10とから構成されている。主軸9aは、固定台10にY軸方向に沿って配置されており、光ピックアップ装置4の後述するピックアップフレーム8に螺合するねじ部(図示せず)を有している。主軸9aが回転することで、光ピックアップ装置4が光ディスク2の半径方向と平行なY軸方向に移動する。主軸9aは、ピックアップフレーム8がY軸方向以外に可動するのを規制する機能も有している。副軸9bは、主軸9a回りにピックアップフレーム8が回動するのを規制するとともに、ピックアップフレーム8をY軸方向に移動可能に支持している。光ピックアップ装置4は主軸9aに沿って移動する。これにより、光ピックアップ装置4は光ディスク2に対して、外周側および内周側に移動可能である。なお、光ピックアップ装置4を光ディスク2に対して移動させる機構は、上述の機構に限定されない。
<光ピックアップ装置の構成>
図3から図5を用いて本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置4の構成について説明する。図3に光ピックアップ装置4の平面図、図4に駆動素子配置部分の断面図、図4に駆動素子配置部分の底面図を示す。
図3に示すように、光ピックアップ装置4は、主に、金属製の部材と合成樹脂製の部材とからなるハイブリッド型のピックアップフレーム8と、レーザ光を出射する、たとえば半導体レーザ素子からなる発光素子11と、光ディスク(図示せず)で反射されたレーザ光の反射光を検出して電流に変換する受光素子13と、発光素子11のレーザ光の強度を検出する強度センサ15と、を備える。さらに、光ピックアップ装置4は、発光素子11から出射されるレーザ光を反射させたり、平行光に変換したり、光ディスクからの反射光を反射させたりする光学処理部17と、光学処理部17で平行光に変換されたレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光し、その集光されたレーザ光の焦点を光ディスクの情報記録面に合わせるための対物レンズ(光照射部の一例)19と、対物レンズ19を光ディスクに対してフォーカス方向及びトラッキング方向(Y軸方向)に駆動させるアクチュエータ21と、を備えている。光学処理部17は、回折格子、コリメートレンズ、検出レンズ、立上げプリズム等を含んでいる。
ピックアップフレーム8は、図3から図6に示すように、対物レンズ19以外の光学部品、すなわち、発光素子11、受光素子13、強度センサ15及び光学処理部17を支持する光学ベース30と、光学ベース30のX軸方向の第1端側(図4右端側)を支持する第1支持ベース32と、第1支持ベース32と分離して設けられ、光学ベース30のX軸方向の第2端側(図4左端側)を支持する第2支持ベース34と、を有している。また、ピックアップフレーム8は、第1支持ベース32に設けられ、第1支持ベース32がY軸方向以外の方向に可動するのを規制する第1規制部36と、第2支持ベース34に設けられ、第2支持ベース34がY軸方向の軸回りに回動するのを規制する第2規制部38と、を有している。
光学ベース30は、たとえば、亜鉛やマグネシウムやアルミニウム等を主成分とする合金製であり、ダイカストにより製造された熱伝導性が良好な金属製の部材である。光学ベース30は、第1及び第2支持ベース32,34より僅かに薄い概ね矩形の板状部材である。光学ベース30の第1端側の第1端面30aには、接着剤を塗布するための1対の第1被固定部30b,30bがY軸方向に間隔を隔てて矩形に凹んで形成されている。光学ベース30の第2端側の第2端面30cには、発光素子11を収納して固定するための発光素子収納部30dが概ね矩形に凹んで形成されている。この発光素子収納部30dに発光素子11が隙間をあけて固定されている。また、光学ベース30の中央部には、光学処理部17を収納して固定するためのT字状に開口する光学処理部収納部30eが形成されている。この光学処理部収納部30eに光学処理部17が隙間をあけて固定されている。光学ベース30の第2端側の両側面には、固定用の接着剤を塗布するための1対の第2被固定部30f,30fが凹んで形成されている。光学ベース30のY軸方向に間隔を隔てて配置された2つの側面の一方に受光素子13が、他方の側面に強度センサ15がそれぞれ隙間をあけて固定されている。
光学ベース30には、発光素子11から出射されたレーザ光を対物レンズ19に導くための第1及び第2導光部30g,30hが光学処理部収納部30eのX軸方向の両側に形成されている。また、光ディスクで反射しさらに光学処理部17で反射したレーザ光を受光素子13に導くための第3導光部30iが光学処理部収納部30eの受光素子13固定部側に形成され、発光素子11から出射され光学処理部17で反射したレーザ光を強度センサ15に導く第4導光部30jが強度センサ15固定側に形成されている。さらに、第2支持ベース34を跨ぐための凹部30kが第2端側に形成されている。このように、光学ベース30に凹部30kを設け、凹部30kで第2支持ベース34の連結部分34dを跨ぐ(乗り越える)ことにより、第2支持ベース34及び光学ベース30の強度を確保しつつピックアップフレーム8全体の薄型化が可能になる。
第1支持ベース32は、LPC(液晶ポリマー樹脂)やPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の高温高湿下でも優れた寸法安定性を有する合成樹脂製の板状部材である。第1支持ベース32は、光学ベース30の第1端面30aの第1被固定部30b,30bを固定可能にY軸方向に間隔を隔てて凹んで形成された1対の第1固定部32a,32aを有している。第1支持ベース32は、光学ベースの第1端面30aと隙間をあけて配置されている。第1支持ベース32の中央部には、アクチュエータ21を収納固定するためのアクチュエータ収納部32cが形成されている。また、第1支持ベース32にX軸方向正側の外側部には、第1規制部36を構成する第1軸受40が形成されている。第1軸受40は、主軸9aに案内されるスライド軸受の機能と、主軸9aに螺合して主軸9aの回転によりY軸方向に移動するナットの機能とを有している。
第2支持ベース34は、たとえばLPC(液晶ポリマー樹脂)やPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の高温高湿下でも優れた寸法安定性を有する合成樹脂製の部材である。第2支持ベース34、第1支持ベース32と同じ厚みの板状の部材である。第2支持ベース34は、光学ベース30の第2端側の両側面に形成された第2被固定部30f,30fを固定可能に凹んで形成され、Y軸方向に間隔を隔てて配置された1対の第2固定部34a,34aを有している。第2支持ベース34は、光学ベース30の両側面と隙間をあけて配置されている。第2支持ベース34は、第2固定部34aの一方(たとえば、図5左側の第1固定部34a)が形成された第1部分34bと、第2固定部34aの他方が形成された第2部分34cと、第1部分34bと第2部分34cとを連結する連結部分34dと、を有している。
第1部分34bは、光学ベース30の先端より大きく突出するX軸方向の長さを有しており、X軸方向の負側の外側部には、第2規制部38を構成する第2軸受42が形成されている。第2軸受42は、副軸9bに案内されるスライド軸受であり、この実施形態では、組立作業を容易にするためにU字状に先端が開口するように形成されている。
第2部分34cは、第1部分34bと同じ厚みであり、第1部分34bよりX軸方向の長さが短く、光学ベース30の先端部より僅かに突出するX軸方向の長さを有している。
連結部分34dは、第1及び第2部分34b,34cより薄肉であり、1対の第2固定部34aより第2規制部38から離反した位置で第1及び第2部分34b,34cを連結している。連結部分34dには、光学ベース30の凹部30kに係合する補強部34eが他の部分より上方に突出して形成されており、光学ベース30は、補強部34eを跨いで(乗り越えて)第2端側に延びている。補強部34eの中央部には、発光素子11から出射されたレーザ光を光学処理部17に導くための第5導光部34fが形成されている。
ピックアップフレーム8の光学ベース30と第1及び第2支持ベース32,34は、それぞれ1対の第1及び第2固定部32a,32a、34a,34aに充填された接着剤により固定されている。また、光学ベース30と発光素子11,受光素子13,強度センサ15とは同じく接着剤で固定されている。さらに第1支持ベース32とアクチュエータ21も接着剤で固定されている。しかも、接着部分の周囲には全て隙間が形成されており、固定時に種々の調整を三次元的に行えるようになっている。
具体的には、光学部品の位置ずれや傾きを防止するために、各光学部品及び光学ベース30の少なくとも一方に接着剤を塗布し、各光学部品の光学特性から光学ベース30との最適な位置となるように3次元で位置調整を行い、接着剤を硬化させることで、光学部品を位置決めして固定する。
また、合成樹脂製の支持ベースを主軸9a側の第1支持ベース32と副軸9b側の第2支持ベース34に分離、独立して構成しており、それぞれ光学ベース30に接着剤で固定されている。この固定の際には、光学ベース30と第1支持ベース32との少なくとも一方に接着剤を塗布し、光学的特性が最適となるように、光学ベース30に搭載された光学部品と第1支持ベース32とを3次元で位置調整を行った上で接着剤を硬化させることで、両者を位置決めして固定する。同様に光学ベース30と第2支持ベース34の少なくとも一方に接着剤を塗布し、光学的特性が最適となるように、光学ベース30に搭載された光学部品と第2支持ベース34とを3次元で位置調整を行った上で接着剤を硬化させることで、両者を位置決めして固定する。なお、接着剤はアクリル系またはエポキシ系の紫外線硬化型接着剤であることが好ましい。
このように合成樹脂製の支持ベースを第1支持ベース32、第2支持ベース34と分離させることで、合成樹脂と金属の線膨張係数の違いによる熱変形量の差により光学ベース30が支持ベースの下方向へのたわみにより引きずられることにより発生する光学部品の位置ずれや傾きを防止することができる。なお、ここで説明している傾きとは、主軸9aと副軸9bとからなる−X軸方向の平面に対する傾きであり、図6に示すθの角度で表現している傾きのことを意味している。
また、図6に示すピックアップフレーム8の断面図から明らかなように、金属製の光学ベース30を、合成樹脂製の第1支持ベース32と第2支持ベース34に挟まれた構造とすることで、光軸方向すなわち、X軸方向に発生する第1及び第2支持ベース32,34の変形を互いにオフセットすることができるため、高温下における光学ベース30の変形量を低減可能になり、光学ベース30に搭載された光学部品の位置ずれや傾きを低減できる。
<記録再生装置の動作>
図1から図3を用いて、記録再生装置1の動作について説明する。
図1および図2に示すように、スピンドルモータ7により光ディスク2が回転駆動される。光ピックアップ装置4からレーザ光が情報記録面に対して出射される。光ピックアップ装置4は、移動機構5により光ディスク2に対して半径方向と平行な方向に駆動される。以上の構成により、光ピックアップ装置4からのレーザ光の照射位置を変更することができる。
また、光ピックアップ装置4の内部では、図3に示すように、発光素子11からX軸方向正側にレーザ光が出射される。このレーザ光は、光学処理部17により平行光にされる。平行光にされたレーザ光は、Y軸方向正側に進み、Z軸方向正側に折り曲げられ、対物レンズ19に入射される。対物レンズ19は、アクチュエータ21によりフォーカス方向およびトラッキング方向に移動可能であり、対物レンズ19によりレーザ光が光ディスク2の情報記録面に集光され、情報記録面に記録マークが形成されることで情報が記録される。
光ディスク2上に記録された情報を再生する場合は、情報を記録する場合と同様に、情報記録面にレーザ光を照射する。そして、情報記録面で反射したレーザ光は、対物レンズ19、光学処理部17を介して受光素子13に入射される。受光素子13に入射されたレーザ光は、受光素子13により電流値に変換され、その電流値に基づいて情報記録面に記録されている情報が再生される。
<作用効果>
(A)光ピックアップ装置4において、発光素子11が発光していると、発光素子11から発熱した熱が光学ベース30を介して合成樹脂製の第1及び第2支持ベース32,34に伝達される。しかし、合成樹脂製の支持ベースが別々に規制される第1支持ベースと第2支持ベースとに分離されているので、合成樹脂全体の量が減少するとともに、金属製の光学ベースからの熱移動が減少し、第1及び第2支持ベースの熱変形を低減することができる。また、このピックアップフレームに発光素子や光学処理部17を搭載しても、発生する光学ベースの位置ずれの影響を小さくすることができる。
(B)第1支持ベース32は、光学ベース30の第1端側の第1端面30aをY軸方向に間隔を隔てて固定可能な1対の第1固定部32a,32aを有し、第2支持ベース34は、光学ベース30の第2端側の両側面を固定可能にY軸方向に間隔を隔てて配置された1対の第2固定部34a,34aを有している。このため、第1固定部32a,32aと第1規制部36との距離及び第2固定部34a,34aと第2規制部38とのX軸方向の距離をそれぞれ短くすることができる。また、発光素子11を第2固定部34aの間に配置しても、Y軸方向の長さを短くすることができる。このため、X軸及びY軸方向の長さを短くしてピックアップフレーム8の小型化を図ることができる。
(C)第2支持ベース34が第2固定部34aの一方が形成された第1部分34bと、第2固定部の他方が形成された第2部分34cとに分かれるとともに、第1部分34bと第2部分34cとが連結部分34dにより連結されているので、熱発生量が多い発光素子11が第2支持ベース34側で光学ベース30に装着されても、第2支持ベース34の熱変形を抑えることができる。また、薄肉の連結部分34dを跨いで、すなわち連結部分34dを乗り越えて光学ベース30が第2端側に延びているので、第2支持ベース34及び光学ベース30の強度を確保しつつピックアップフレーム8全体の薄型化が可能になる。
(D)光学ベース30と、第1及び第2支持ベース32,34と、が隙間をあけて配置されているので、第1及び第2支持ベース32,34が熱膨張しても光学ベース30が位置ずれにくくなる。
(E)光学ベース30と、第1及び第2支持ベース32,34とを、第1及び第2固定部32a,34adで接着剤だけで固定しているので、3次元の位置調整を完了した後に接着剤を硬化させて精度がよいピックアップフレーム8を製造できる。
(F)第1規制部36が主軸に案内される第1軸受40であり、第2規制部38が副軸に案内される第2軸受42であるので、主軸9aを回転させてピックアップフレーム8をY軸方向に移動させてもピックアップフレーム8をスムーズにY軸方向に案内できる。
(G)光ピックアップ装置4では、第1及び第2支持ベース32,34の熱変形によって発生する光学ベース30の位置ずれの影響を小さくすることができるため、光学部品の位置ずれによる光学特性の低下を抑えることができる。
<他の実施形態>
(a)前記実施形態では、第2支持ベース34を、第1部分34bと第2部分34cと連結部分34dとで構成したが、第1部分だけで第2支持ベースを構成してもよい。
(b)前記実施形態では、第2固定部34aで光学ベース30の第2端側の側面を固定したが、第2固定部で光学ベース30の第2端側の端面を固定するようにしてもよい。
本発明に係る光ピックアップ装置用ピックアップフレーム、光ピックアップ装置および光学式情報記録再生装置は、ハイブリッド型のピックアップフレームにおいて、温度上昇による合成樹脂製の支持ベースの熱変形を低減する図ることができる。このため、小型化が必要とされる、あるいは、高熱化しやすい、大容量の記録媒体からの読み出しや、高倍速記録を行う光学式情報記録再生装置の関連分野において有用であり、かつ、実施することができる。
本発明の一実施形態に係る記録再生装置の概略斜視図。 本発明の一実施形態に係る記録再生装置の一部の概略斜視図。 本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置の平面図。 本発明の一実施形態に係るピックアップフレームの斜視図。 そのピックアップフレームの分解斜視図。 図3のVI−VI断面図。
符号の説明
1 記録再生装置
2 光ディスク(光学式情報記録媒体)
4 光ピックアップ装置
6 記録媒体載置部
8 ピックアップフレーム
9a 主軸
9b 副軸
10 固定台
11 発光素子
17 光学処理部
19 対物レンズ(光照射部の一例)
30 光学ベース
32 第1支持ベース
32a 第1固定部
34 第2支持ベース
34a 第2固定部
34b 第1部分
34c 第2部分
34d 連結部分
36 第1規制部
38 第2規制部
40 第1軸受
42 第2軸受

Claims (8)

  1. 光を出射する発光素子と、前記発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、前記光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する光照射部と、を有し、固定台に対して移動可能な光ピックアップ装置に用いられるピックアップフレームであって、
    前記発光素子及び前記光学処理部を支持する金属製の光学ベースと、
    前記光学ベースの第1方向の第1端側を支持する合成樹脂製の第1支持ベースと、
    前記第1支持ベースと分離して設けられ前記光学ベースの前記第1方向の第2端側を支持する合成樹脂製の第2支持ベースと、
    前記第1支持ベースに設けられ、前記第1支持ベースが前記第1方向と直交する第2方向以外の方向に可動するのを規制する第1規制部と、
    前記第2支持ベースに設けられ、前記第2支持ベースが前記第2方向の軸回りに回動するのを規制する第2規制部と、
    を備えた光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  2. 前記第1支持ベースは、前記光学ベースの前記第1端側の第1端面を前記第2方向に間隔を隔てて固定可能な1対の第1固定部を有し、
    前記第2支持ベースは、前記光学ベースの前記第2端側の両側面を固定可能に前記第2方向に間隔を隔てて配置された1対の第2固定部を有する、
    請求項1に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  3. 前記第2支持ベースは、
    前記第2規制部が設けられ、前記1対の第2固定部の一方が形成された第1部分と、
    前記1対の第2固定部の他方が形成された第2部分と、
    前記第1及び第2部分より薄肉であり、前記1対の第2固定部より前記第2規制部から離反した位置で、前記第1部分と前記第2部分とを連結する連結部分と、
    を有し、
    前記光学ベースは、前記連結部分を跨いで前記第2端側に延び、前記第2端側に前記発光素子を固定可能である、
    請求項2に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  4. 前記第1及び第2支持ベースと、前記光学ベースと、は隙間をあけて配置されている、
    請求項2又は3に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  5. 前記第1及び第2支持ベースと、前記光学ベースと、は前記第1及び第2固定部で接着剤により固定されている、請求項4に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  6. 前記第1規制部は、前記固定台に前記第2方向に沿って配置された主軸に案内される第1軸受を有し、
    前記第2規制部は、前記固定台に前記主軸と第1方向に間隔を隔てて平行に配置された副軸に案内される第2軸受を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用ピックアップフレーム。
  7. 光を出射する発光素子と、
    前記発光素子から出射された光を処理する光学処理部と、
    前記光学処理部で処理された光を記録媒体に向けて集光する光照射部と、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のピックアップフレームと、
    を備え、前記固定台に対して移動可能な光ピックアップ装置。
  8. 請求項7に記載の光ピックアップ装置と、
    前記固定台と、
    前記固定台に前記第2方向に沿って配置された主軸と、
    前記固定台に前記主軸と第1方向に間隔を隔てて平行に配置された副軸と、
    前記光ピックアップ装置に対向可能に配置され、前記記録媒体を回転可能に載置するための記録媒体載置部と、
    を備えた記録再生装置。
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