JP2010020367A - 飲酒運転検出装置及び飲酒運転検出方法 - Google Patents

飲酒運転検出装置及び飲酒運転検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者の飲酒の可能性の検出精度を向上する。
【解決手段】運転者の飲酒可能性の確からしさである原因系指標を求めると共に、飲酒運転によって引き起こされる運転行動及び車両状態の少なくとも一方状況の発生の確からしさについての1又は2以上の結果系指標を算出する。そして、その原因系指標及び結果系指標の両方に基づき、運転者の飲酒可能性を判断する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、飲酒運転の可能性を検出する飲酒運転検出装置及び飲酒運転検出方法に関する。
飲酒運転の検出を行う技術としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この特許文献1では、次のいずれかを満足すると、運転者が危険な運転状態であると判定している。
(a)運転者の呼気に含まれるアルコール濃度が規定値を越える。
(b)ハンドル角検出器からの情報に基づき、危険な蛇行運転を行っている。
そして、運転者が、運転者が飲酒状態や居眠り状態のような危険な状態であると判断した場合には、安全な場所へナビシステムで誘導する。
なお、関連する技術として特許文献2がある。
特開2005−24507号公報 特開2000−301963号公報
上記のような従来技術は、ある特定の指標を単体で計測するか、複数の指標を単純に併用するにとどまっている。このため、運転者の飲酒の可能性の検出を精度良く検出することが出来ない場合も存在する。
例えば、呼気アルコール検出器は、運転者以外のなりすましが可能である。また、ハンドル角がふらついていても、原因は飲酒だけとは限らず、わき見や考え事などによるふらつきも起こり得る。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、運転者の飲酒の可能性の検出精度を向上することを課題としている。
上記のような課題を解決するために、本発明は、運転者の飲酒可能性の確からしさである原因系指標を求めると共に、飲酒運転によって引き起こされる運転行動及び車両状態の少なくとも一方状況の発生の確からしさについての1又は2以上の結果系指標を算出する。そして、その原因系指標及び結果系指標の両方に基づき、運転者の飲酒可能性を判断する。
本発明によれば、因果関係のある原因系指標と結果系指標との両方を使用して運転者の飲酒の可能性を判断する。この結果、検出精度が向上する。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の飲酒状態検出装置の概要構成図である。図2は、本装置を適用した車両の全体図である。
(構成)
本装置は、次のセンサからの信号を入力する。そのセンサは、アルコール臭気センサ1、ハンドル舵角センサ2、ヨーレートセンサ3、ブレーキペダルON/OFFセンサ4、車間距離・相対速度センサ5、顔面計測センサ6、外気温センサ7、着座センサ9、及び窓の開閉センサ23である。
また、他の装置から、次の信号を取得する。その信号は、ワイパー作動信号8、運転支援作動信号10、エアコン作動信号11である。
上記アルコール臭気センサ1は、室内、特に運転席近傍の雰囲気中に含有するアルコール成分を検出する。例えば、上記各アルコール臭気センサ1は、アルコール蒸気を検出する。アルコール臭気センサ1は、例えば運転席の背もたれ上部における、例えばヘッドレスト近傍や、運転者の前方位置などに配置する。そのアルコール臭気センサ1としては、例えば半導体センサを例示できる。半導体センサでは、金属酸化物半導体の感ガス体表面に吸着したアルコールとの還元性ガスとの間で酸化反応が生じる。そして、感ガス体の結晶表面に形成した電気的な抵抗値の変化を用いて、アルコールを検出する。半導体センサ以外にも、大気中のアルコールを計測できる方式として電気化学式、非分散型赤外線式、検知管式などのアルコール臭気センサがある。本実施形態では、応答性の速さや高寿命、価格の優位性を鑑みて、半導体センサを用いた場合を例示している。
そして、アルコール臭気センサ1は、検出信号を、検出情報として飲酒判断用コントローラ20に出力する。この検出情報は、計測したアルコールの濃度に対応したものである。
ここで、アルコール臭気センサ1で検出するアルコールの濃度とは、単位時間当たりに検出するアルコール量のことである。
ハンドル舵角センサ2は、ハンドルの操舵角を検出する。検出した操舵角は、飲酒判断用コントローラ20に出力する。ハンドル舵角センサ2は、例えばステアリングシャフトに介装する。また、検出した操舵角の微分値をとることでハンドル角速度も検出できる。
ヨーレートセンサ3は、車両のヨーレートを検出する。検出したヨーレートは、飲酒判断用コントローラ20に出力する。ヨーレートセンサ3は、例えば、ジャイロ装置で構成する。
ブレーキペダルON/OFFセンサ4は、ブレーキペダルの踏み込み状態を、ON/OFFで判定する。ブレーキペダルON/OFFセンサ4は、例えばブレーキペダルの回転軸に設ける。そして、ブレーキペダルの踏み込みを検出すると、オン信号を飲酒判断用コントローラ20に出力する。
車間距離・相対速度センサ5は、先行車検知用の外界認識センサであって、レーダーと、レーダーコントローラとからなる。レーダーは、車両前部に搭載する。そのレーダーは、車両前方に向けてミリ波やレーザーなどの電磁波を送信すると共に、その反射波を受信する。レーダーは、検知信号をレーダーコントローラに出力する。レーダーコントローラは、レーダーからの検知信号に基づき先行車までの車間距離を算出する。すなわち、電磁波の送信から反射波の受信までの時間遅れから、先行車との車間距離を測定する。また車間距離を微分することで、相対速度を計算する。算出した車間距離や相対速度を飲酒判断用コントローラ20に出力する。
顔面計測センサ6は、運転者の顔を撮像するカメラと、カメラで撮像したイメージを画像処理する顔面計測処理部とを備える。上記カメラは、車室内におけるメータ付近に設置する。顔面計測処理部は、カメラが撮像した画像の画像処理を行い、運転者の目の開閉状態や視線方向、口の動きを測定する。その測定結果を飲酒判断用コントローラ20に出力する。
外気温センサ7は、車外の気温を測定する。測定した外気温を、飲酒判断用コントローラ20に出力する。
着座センサ9は、座席の各着座位置に設置した荷重センサである。その着座センサ9は、所定の座席に乗員が着座したか否かを検出し、その検出結果を、飲酒判断用コントローラ20に出力する。上記着座センサ9は、運転席、助手席、後席の各座席に設置してある。ここで、着座センサ9は、例えば40kg以上の荷重を検出すると、反応するように調整する。検出荷重の閾値を40kg以上としたのは、荷物や子供の着座を排除するためである。
窓の開閉センサ23は、各窓の開閉状態を検出するセンサである。検出信号は、飲酒判断用コントローラ20に出力する。
ワイパー作動信号8は、ワイパーの作動、非作動の信号である。例えば、ワイパーの作動スイッチがオンとなってワイパー作動装置に作動信号を出力するときに、その信号をワイパー作動信号8として、飲酒判断用コントローラ20に出力する。ワイパー作動装置からワイパー作動信号8を取得しても良い。
運転支援作動信号10は、ACC制御装置から取得するACCの作動、非作動の信号である。ACC制御装置(Adaptive Cruise Control:車間距離制御手段)は、車間距離・相対速度センサ5からの信号に基づき、適当な車間距離を自動的に保つにエンジンの駆動及び制動装置の駆動を制御、つまり制駆動を制御する運転支援システム21の一つである。運転支援システムは、運転者の運転操作とは別に、制動及び駆動の少なくとも一方を制御するシステムである。運転支援システムとしては、ACC制御装置の他に、レーンキープサポートシステム、LDP等が例示出来る。車両に搭載してある運転支援システムの制御が作動している場合には、運転支援作動信号10をオンとすればよい。
エアコン作動信号11は、エアコンの作動状態を伝える信号である。エアコン作動信号11は、飲酒判断用コントローラ20に出力する。
符号12は、メモリであって、各種センサの測定結果や演算結果などを記憶する。
飲酒判断用コントローラ20は、飲酒状態判断用コントローラ13及び 情報提示用コントローラ14を備える。
飲酒状態判断用コントローラ13は、各種センサの測定結果や、メモリに蓄積してある過去の情報から、飲酒状態の判断を行なう。判断結果は、情報提示用コントローラ14に出力する。
情報提示用コントローラ14は、取得した判断結果を元に、情報提示の要否を判断する。情報提示の必要があると判定した場合には、情報提示装置を駆動して、情報の提示を行う。
情報提示装置としては、表示装置15、音声装置16、シートベルト拘束装置17、シート振動装置18、ハンドル振動装置19を例示出来る。
表示装置15としては、例えばナビゲーションシステムの画面を流用する。
音声装置16としては、ナビゲーションシステムのスピーカを流用する。
シートベルト拘束装置17は、シートベルトをパルス的に拘束する機能を備える。この拘束状態とすることで、乗員に対し情報の提示が可能である。
シート振動装置18は、座席に内に埋め込んだ振動子を備える。この振動子を作動させることで、シートの少なくとも一部が振動する。これによって、乗員に対し情報の提示が可能となる。
ハンドル振動装置19は、ハンドルに設けた振動子からなる。そして。この振動子を作動させることで、ハンドル全体が振動する。これによって、乗員に対し情報の提示が可能である。
次に、飲酒状態判断用コントローラ13の処理について、図3を参照して説明する。
飲酒状態判断用コントローラ13は、原因系指標算出部13A、結果系指標算出部13B、検出妨害判断部13C、原因系−結果系因果関係補正部13D、飲酒運転度合い算出部13E、及び飲酒運転判断部13Fを備える。
上記原因系指標算出部13Aの処理について説明する。原因系指標算出部13Aは、原因系指標であるアルコール臭気指標C−BARO1を算出する。
すなわち、まず、アルコール臭気センサ1からアルコール濃度の検出値を取得する。
次に、取得したアルコール濃度(アルコール臭気)に基づき、アルコール臭気指標C−BARO1を算出する。すなわち、アルコール濃度の高さによって複数段階にレベル分けをして、アルコール濃度に対する指標を求める。
本実施形態では、下記表1に示すように3段階の濃度レベルに区分して、アルコール臭気指標C−BARO1を設定する。なお、他の指標も、後述のように、同じ段数である3段階のレベルで設定する。
Figure 2010020367
すなわち、アルコール臭気を検出しなかった場合を、アルコール臭気指標C−BARO1=0とする。また、アルコール臭気を検出した場合には、そのアルコール濃度によって、アルコール臭気指標C−BARO1=「1」又は「2」とする。
すなわち、運転者が飲酒の可能性が高いほど、アルコール臭気指標C−BARO1に大きな値を設定する。
そして、上記原因指標算出部は、算出したアルコール臭気指標C−BARO1を、原因系−結果系因果関係補正部13D、及び飲酒運転度合い算出部13Eに出力する。
また、上記結果系指標算出部13Bは、図4に示すように、ふらつき状態指標算出部13Ba、減速操作の乱れ指標算出部13Bb、及び眠気指標算出部13Bcを備える。この結果系指標算出部13Bは、運転者の飲酒により変化する可能性のある運転行動に関する結果系指標の値を算出する。
ふらつき状態指標算出部13Baの処理について説明する。
ふらつき状態指標算出部13Baは、ふらつき状態指標E−BARO1を算出する。ふらつき状態指標E−BARO1は、走行のふらつき状態の指標である。
まず、ハンドル舵角センサ2からの信号に基づきハンドル角速度を連続的に取得する。そして、図5に示すような、直近の所定時間(例えば5分間)のハンドル角速度の分布について、基準とするハンドル角速度分布の2σ(約95%の範囲)外に相当する領域の存在確率を求め、その存在確率の増加分Δを算出する。上記基準とするハンドル角速度分布は、予め求めた、飲酒をしていない運転者が通常行なっているハンドル角速度分布である。基準とするハンドル角速度分布は、固定値であっても良いし、運転者の操作傾向の履歴に基づき求めても良い。ハンドル角速度と同義である転舵角速度を使用しても良い。
次に、表2を使用して、上記増加分Δに応じたふらつき状態指標E−BARO1を算出する。上記ふらつき状態指標算出部13Baは、算出したふらつき状態指標E−BARO1を、原因系−結果系因果関係補正部13D、飲酒運転度合い算出部13Eに出力する。
Figure 2010020367
もし直近5分の分布において、基準分布の2σ範囲外に相当する領域の存在確率が増えている場合、急ハンドルが多いことを示しており、ふらつき状態にあると判断する。結果系指標のなかで、走行状態に関わる本指標を計測することにより、呼気アルコール測定をなりすましても、飲酒運転を検出することができる。
次に、減速操作の乱れ指標算出部13Bbの処理について説明する。
まず、ブレーキペダルON/OFFスイッチと、車間距離・相対速度センサ5の計測結果に基づき、ブレーキ操作時の衝突予測時間TTC、つまり先行車接近時の衝突予測時間TTCを計測する。すなわち、ブレーキルON/OFFスイッチからの信号に基づきブレーキオンとなったときにおける、車間距離及び相対速度から、そのときの衝突予測時間TTCを求める。
次に、図6に示すような、直近の所定時間(例えば10分間)のTTC計測結果の分布について、基準とするTTC分布の2σ外の領域の存在確率を求め、その確率分布の増加分Δ、つまりどの程度増えたのかを求める。
次に、表3を使用して、その増加分Δに上記増加分Δに応じた減速操作の乱れ指標E−BARO2を算出する。
そして、減速操作の乱れ指標算出部13Bbは、算出した減速操作の乱れ指標E−BARO2を、原因系−結果系因果関係補正部13D、飲酒運転度合い算出部13Eに出力する。
Figure 2010020367
もし直近の分布において、普段の2σ範囲外に相当する確率の和が増えている場合、急ブレーキや早いブレーキが多いことを示しており、減速操作の乱れと判断する。
次に、眠気指標算出部13Bcの処理を説明する。
まず、顔面計測センサ6からの情報に基づき、直近の所定時間(例えば10分間)の、単位時間あたりの閉眼時間の分布を測定する。
次に、図7に示すような、その測定した閉眼時間の分布について、基準とする閉眼分布の上側95%外に相当する確率を求め、その確率の増加分Δを求める。基準とする閉眼分布は、通常運転時の閉眼分布である。
次に、表4を使用して、上記増加分Δに応じた眠気指標E−BARO3を算出する。そして、眠気指標算出部13Bc設定は、算出した眠気指標E−BARO3を、原因系−結果系因果関係補正部13D、飲酒運転度合い算出部13Eに出力する。
Figure 2010020367
もし直近の分布において、普段の上側95%範囲外に相当する確率が増えている場合、閉眼時間が増加していることを示しており、眠気があると判断する。
次に、検出妨害判断部13Cについて説明する。
この検出妨害判断部13Cは、車両状態と走行状況の情報を取得し、現在各指標の測定を妨害するシーンとなっているかどうかを判定する。そして、各指標毎に値の確からしさを示す検出妨害フラグC−JAM1、E−JAM1、E−JAM2、E−JAM3に設定を行う。
検出妨害は起きておらず、対象とする指標の確からしさが高いと判断した場合には、対応する検出妨害フラグを「1」とする。一方で、検出妨害が起きており、対象とする指標の確からしさが低いと判断した場合には、検出妨害フラグを「0」とする。
上記検出妨害判断部13Cは、図8に示すように、アルコール臭気検出妨害判断部13Ca、ふらつき検出妨害判断部13Cb、及び減速乱れ検出妨害判断部13Ccを備える。
アルコール臭気検出妨害判断部13Caは、第1アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−1、第2アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−2、及び第3アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−3を備える。そして、第1アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−、第2アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−2、又は第3アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−3のいずれかで、検出妨害が起きていると判定した場合には、検出妨害フラグC−JAM1を「0」とする。一方、第1アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−1、第2アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−2、及び第3アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−3でともに検出妨害が起きていないと判定した場合には、検出妨害フラグC−JAM1を「1」とする。
第1アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−1は、外気温センサ7からの外気温、運転者側の窓、エンジン作動信号に基づくエアコンの作動状況、及びアルコール臭気指標C−BARO1に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:アルコール臭気指標C−BARO1の測定において、外気温が低く(例えば10度以下)、運転席の窓が半分以上開いており、エアコンが作動し、且つかつアルコール臭気指標C−BARO1が「1」以上を示している場合
第2アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−2は、ワイパー作動信号8に基づくワイパー作動状況、運転席側の窓、エンジン作動信号に基づくエアコンの作動状況、及びアルコール臭気指標C−BARO1に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:アルコール臭気指標C−BARO1の測定において、ワイパーが作動しており、運転席の窓が半分以上開いており、エアコンが作動して、且つアルコール臭気指標C−BARO1が「1」以上を示している場合
第3アルコール臭気検出妨害判断部13Ca−3は、各座席の着座センサ9、及びアルコール臭気指標C−BARO1に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:アルコール臭気指標C−BARO1の測定において、運転席の座席の着座センサ9が乗員の着座を検出しておらず、運転席以外の座席の着座センサ9が乗員の着座を検出しており、かつアルコール臭気指標C−BARO1が「1」以上を示している場合
上記ふらつき検出妨害判断部13Cbは、第1ふらつき検出妨害判断部13Cb−1、及び第2ふらつき検出妨害判断部13Cb−2を備える。そして、第1ふらつき検出妨害判断部13Cb−1、又は第2ふらつき検出妨害判断部13Cb−2のいずれかで、検出妨害が起きていると判定した場合には、検出妨害フラグE−JAM1を「0」とする。一方、第1ふらつき検出妨害判断部13Cb−1、及び第2ふらつき検出妨害判断部13Cb−2でともに検出妨害が起きていないと判定した場合には、検出妨害フラグE−JAM1を「1」とする。
第1ふらつき検出妨害判断部13Cb−1は、顔面計測センサ6からの情報による視線方向、及びふらつき状態指標E−BARO1に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:ふらつき状態指標E−BARO1の測定において、直近の所定時間(例えば5分間)のうち、30%以上の時間が顔面計測センサ6から計測する視線方向が正面を向いておらず、かつふらつき状態指標E−BARO1が「1」以上を示している場合
第2ふらつき検出妨害判断部13Cb−2は、顔面計測センサ6からの情報による口の動き、及びふらつき状態指標E−BARO1に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:ふらつき状態指標E−BARO1の測定において、直近の所定時間(例えば5分間)のうち、30%以上の時間が、顔面計測センサ6から口の動き(おしゃべり、携帯電話の通話など)を計測しており、かつふらつき状態指標E−BARO1が「1」以上を示している場合
また、減速乱れ検出妨害判断部13Ccは、第1減速乱れ検出妨害判断部13Cc−1、第2減速乱れ検出妨害判断部13Cc−2、及び第3減速乱れ検出妨害判断部13Cc−3を備える。そして、第1減速乱れ検出妨害判断部13Cc−1、第2減速乱れ検出妨害判断部13Cc−2、又は第3減速乱れ検出妨害判断部13Cc−3のいずれかで、検出妨害が起きていると判定した場合には、検出妨害フラグE−JAM2を「0」とする。一方、第1減速乱れ検出妨害判断部13Cc−1、第2減速乱れ検出妨害判断部13Cc−2、及び第3減速乱れ検出妨害判断部13Cc−3でともに検出妨害が起きていないと判定した場合には、検出妨害フラグE−JAM2を「1」とする。
第1減速乱れ検出妨害判断部13Cc−1は、顔面計測センサ6からの情報による視線の向き、及び減速操作の乱れ指標E−BARO2に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:減速操作の乱れ指標E−BARO2の測定において、直近の所定時間(例えば5分間)のうち、30%以上の時間が顔面計測センサ6から計測する視線方向が正面を向いておらず、かつ減速操作の乱れ指標E−BARO2が「1」以上を示している場合
第2減速乱れ検出妨害判断部13Cc−2は、顔面計測センサ6からの情報による口の動き、及び減速操作の乱れ指標E−BARO2に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:減速操作の乱れ指標E−BARO2の測定において、直近の所定時間(例えば5分間)のうち、30%以上の時間が、顔面計測センサ6から口の動き(おしゃべり、携帯電話の通話など)を計測しており、かつ減速操作の乱れ指標E−BARO2が「1」以上を示している場合
第3減速乱れ検出妨害判断部13Cc−3は、ACCの作動の有無情報、及び減速操作の乱れ指標E−BARO2に基づき、検出妨害の判定を行う。
そして、下記の条件を満足している場合には、検出妨害が起きていると判定する。
条件:減速操作の乱れ指標E−BARO2の測定において、ACCが作動しており、減速操作の乱れ指標E−BARO2が「1」以上を示している場合
次に、原因系−結果系因果関係補正部13Dについて説明する。
原因系指標算出部13Aからのアルコール臭気指標C−BARO1が「2」以上であり、且つ検出妨害判断部13Cからの原因系指標に対する検出妨害フラグC−JAM1が「1」(妨害を受けていない:結果の信憑性が高い)か否かを判定する。アルコール臭気指標C−BARO1が「2」以上且つ原因系指標に対する検出妨害フラグC−JAM1が「1」であれば、その旨及びその時刻を記憶する。
また、結果系指標算出部13Bからのふらつき状態指標E−BARO1が「2」以上であり、且つ検出妨害判断部13Cからのふらつき状態指標E−BARO1に対する検出妨害フラグE−JAM1が1か否かを判定する。ふらつき状態指標E−BARO1が「2」以上且つ検出妨害フラグE−JAM1が「1」であれば、その旨及びその時刻を記憶する。
また、結果系指標算出部13Bからの減速操作の乱れ指標E−BARO2が「2」以上であり、且つ検出妨害判断部13Cからの減速操作の乱れ指標E−BARO2に対する検出妨害フラグE−JAM2が「1」か否かを判定する。減速操作の乱れ指標E−BARO2が「2」以上且つ検出妨害フラグE−JAM2が「1」であれば、その旨及びその時刻を記憶する。
また、結果系指標算出部13Bからの眠気指標E−BARO3が「2」以上か否かを判定する。眠気指標E−BARO3が2以上の場合には、その旨及びその時刻を記憶する。
そして、上記記憶したデータに基づき、原因系指標で、検出妨害フラグC−JAM1が「1」且つ指標が「2」以上となったことを検出した時刻と、結果系指標のいずれかで、検出妨害フラグC−JAM1が「1」且つ指標が「2」以上となったことを検出した時刻とを比較する。
そして、原因系指標のほうが早く2の出力を示した場合、原因系指標の出力と結果系出力の因果関係が高いと判断する。そして、原因系指標の結果と結果系指標の結果との間に因果関係が高いと判断した場合、因果関係フラグC−E−FLGを「1」に設定する。因果関係が高いと判断できない場合、因果関係フラグC−E−FLGは「0」に設定する。
次に、飲酒運転度合い算出部13Eの処理について、図9を参照して説明する。
まず、ステップS10にて、各指標の値C−BARO1、E−BARO1〜3、検出妨害フラグC−JAM1、E−JAM1、E−JAM2、E−JAM3、及び因果関係フラグC−E−FLGを読み込む。
次に、ステップS20にて、各指標に対応する検出妨害フラグC−JAM1、E−JAM1、E−JAM2、E−JAM3に応じて、検出妨害係数A1、B1〜B3の設定を行う。すなわち、対応する検出妨害フラグが「0」の場合(検出妨害を受けた可能性がある)は「0.5」、検出妨害フラグが「1」の場合(検出妨害を受けていない)は「1」に設定する。但し、眠気指標E−BARO3には、検出妨害フラグを設定していないので、B3には「1」を設定しておく。
ここで、検出妨害係数と指標との関係は、次の通りである。
検出妨害係数A1:アルコール臭気指標C−RARO1
検出妨害係数B1:ふらつき状態指標E−RARO1
検出妨害係数B2:減速操作の乱れ指標E−RARO2
検出妨害係数A1:眠気指標E−RARO3
次に、ステップS30にて、原因系指標と結果系指標の検出順序に応じて、因果関係補正係数Zの設定を行う。
具体的には、因果関係補正係数Zの設定は、因果関係フラグC−E−FLGが「1」の場合は1に、「0」の場合は0.5に設定する。
次に、ステップS40にて、下記式のよって、飲酒運転度合いLVLを算出する。そして、復帰する。
Figure 2010020367
次に、飲酒運転判断部13Fの処理について説明する。
上記飲酒運転度合い算出部13Eが算出した飲酒運転度合いLVLに基づき、飲酒運転の判断をする。
すなわち、上記表5を参照して、飲酒運転度合いLVLの数値によって、飲酒運転の判断をする。
Figure 2010020367
次に、情報提示用コントローラ14の処理について、図10を参照しつつ説明する。この情報提示用コントローラ14は、運転者への報知を制御する処理部である。
まず、ステップS100にて、上記飲酒判断用コントローラ20から、各指標の値、検出妨害フラグC−JAM1、飲酒運転判断結果を読み込む。
次に、ステップS110では、ふらつき状態指標E−BARO1が「1」以上であり、且つふらつき状態検出に対する検出妨害フラグE−JAM1が「1」か否かを判定する。条件を満足する場合には、ハンドル振動装置19に数秒間の作動指令を出力する。作動指令によって、ハンドル振動装置19が駆動する。これによって、ふらつき状態に応じた振動をハンドルに付与する。
ステップS120では、眠気指標E−BARO3が「1」以上か否かを判定する。条件を満足する場合には、シートベルト拘束装置17を数秒間の作動指令を出力する。作動指令によって、シートベルト拘束装置17が振動するように駆動する。これによって、眠気に応じてシートベルトの拘束による振動が発生する。ここで、振動を用いるのは、眠気が強い場合に、効果的に運転者に報知するためである。
ステップS130では、減速操作の乱れ指標E−BARO2が「1」以上か否かを判定する。判定条件を満足する場合には、シート振動装置18に数秒間の作動指令を出力する。作動指令によって、シート振動装置18が駆動する。これによって、減速操作の乱れに応じて運転席が振動する。
ステップS140では、飲酒運転判定部で求めた飲酒判断(表5参照)に応じて、報知メッセージの提示処理を行う。
但し、原因系指標(アルコール臭気指標C−BARO1)の検出結果に応じて、同じ飲酒運転との判断でも、メッセージの内容を変える。その例を図11に示す。
すなわち、原因系指標が「1」以上であれば、飲酒相当のアルコールを車室内から検出したことになるので、アルコールに関するメッセージを提示する。
一方、原因系指標が「0」であれば、アルコールに関するメッセージは提示せず、別の内容を提示する。飲酒運転度合いLVLに応じて、図11のメッセージを、音声、及び図12のような表示で提示する。
その後、復帰する。
(動作・作用)
上記飲酒判断の処理を、図13を参照して説明する。
本コントローラは、イグニッションがオンとなったことにより自動的に作動を開始する。そして、例えば、1ループ10分間で順次、計算を繰り返す。すなわち、例えば10分のサンプリング時間毎に処理を開始する。
まず、原因系指標であるアルコール臭気指標C−BARO1を算出する(ステップS200参照)。また、結果系指標であるふらつき状態指標E−BARO1、減速操作の乱れ指標E−BARO2、眠気指標E−BARO3の算出を行う(ステップS210参照)。ここで、現在のサンプリング時間内における、上記各指標が「2」以上となったことを検知した時刻を個々に記憶する。
また、原因系指標及び結果系指標を算出のための検出と同時若しくは前後して、各指標についての検出妨害の判断を行う(ステップS220参照)。そして、各指標についての、値の確からしさを示す検出妨害フラグC−JAM1、E−JAM1、E−JAM2を設定する。検出妨害は起きておらず、指標の確からしさが高いと判断する場合には、各検出妨害は1となる。一方で、検出妨害が起きており、指標の確からしさが低いと判断した場合には、各検出妨害フラグは0となる。
次に、原因系と結果系の因果関係の補正を行う(ステップS240参照)。すなわち、1サイクル時間の間における、原因系指標の検出と結果系指標の検出の時間的な順序に基づき、検出した因系指標と結果系指標に因果関係があるかどうかを判定する。
次に、検出結果から飲酒運転度合いLVLを算出する(ステップS250)。
次に、飲酒運転の判断を行う。すなわち、飲酒運転度合いLVLから飲酒運転の判断をする(ステップS260)。
次に、運転者への報知処理を行う(ステップS270)。すなわち、飲酒運転度合いLVLにもとづき、必要に応じて運転者へ、音や表示、振動などにより、報知の為の作動指令を出力する。
以上の処理を定期的に実施する。
ここで、アルコール臭気センサ1は、アルコール検出手段を構成する。原因系指標算出部13Aは、原因系指標算出手段を構成する。
ハンドル舵角センサ2、ヨーレートセンサ3、ブレーキペダルON/OFFセンサ4、及び車間距離・相対速度センサ5は、誘因状況検出手段を構成する。
結果系指標算出部13Bは、結果系指標算出手段を構成する。原因系−結果系因果関係補正部13D、飲酒運転度合い算出部13E、及び飲酒運転判断部13Fは、飲酒可能性判断手段を構成する。原因系−結果系因果関係補正部13Dは、原因結果因果関係判断手段を構成する。検出妨害判断部13Cは、妨害判定手段を構成する。
外気温センサ7の情報、ワイパー作動信号8、着座センサ9、運転支援作動信号10、エアコン作動信号11、顔面計測センサ6は、妨害判断を行うための情報を構成する。運転支援作動信号10は、運転支援システムの作動状態の情報である。顔面計測センサ6は、運転者の顔の向き、目の動き、口の動きの情報を取得する。
(本実施形態の効果)
(1)原因系指標算出手段が、運転者の飲酒可能性の確からしさである原因系指標を求める。また、結果系指標算出手段が、飲酒運転によって引き起こされる可能性のある状況の発生の確からしさについての指標である1又は2以上の結果系指標を算出する。そして、飲酒可能性判断手段が、上記原因系指標と結果系指標とに基づき、運転者の飲酒可能性を判断する。
これによって、因果関係のある原因系指標と結果系指標との両方を使用して運転者の飲酒の可能性を判断する。この結果、検出精度が向上する。
(2)飲酒可能性判断手段は、飲酒運転の可能性の判断において、結果系指標よりも原因系指標の重み付けを大きくして判断する。
これによって、直接の原因(飲酒したこと)に基づく原因系指標の方を重視して、飲酒運転の可能性を判断することが出来る。これによって、検出精度を向上することが可能となる。
(3)原因結果因果関係判断手段は、アルコール成分検出と、飲酒によって引き起こされる可能性のある運転行動若しくは車両状態の検出の時間的な検出順序を判断する。そして、 その検出順序によって、飲酒運転の可能性を判断を補正する。
飲酒によるアルコール臭気があってから、飲酒によって引き起こされる可能性のある運転行動若しくは車両状態が発生するという時間的な因果関係がある。この因果関係も考慮する結果、検出精度を向上することが可能となる。
(4)妨害判定手段は、上記複数の指標の少なくとも一つ各指標について、その指標の算出で使用する検出情報の検出時に、指標結果に影響の出る妨害を受けている可能性を判定する。そして、その妨害判定手段の判定結果に基づき、飲酒運転の可能性を補正する。
これによって、指標の確からしさが補正出来る。この結果、検出精度を向上することが可能となる。
(5)誘因状況検出手段は、自車両の走行のふらつき状況を検出する。そして、結果系指標算出手段は、結果系指標の一つであるふらつき状態指標を算出する。
これによって、結果系指標を算出可能となる。
(6)誘因状況検出手段は、ハンドル角に関する情報を検出する。
これによって、自車両の走行のふらつき状況を検出可能となる。
(7)誘因状況検出手段は、制動操作の乱れ状況を検出する。そして、結果系指標算出手段は、制動操作の乱れ状況に基づき減速操作の乱れ指標を算出する。
これによって、結果系指標を算出可能となる。
(8)誘因状況検出手段は、運転者の閉眼に関する情報を検出する。そして、結果系指標算出手段は、運転者の閉眼状況に基づき結果系指標の一つである眠気指標を算出する。
これによって、結果系指標を算出可能となる。
(9)上記原因結果因果関係判断手段は、上記アルコール成分検出が上記運転行動や車両状態の検出よりも先に検出した場合の方が、飲酒運転の可能性判断を高く補正する。
これによって、因果関係に基づき飲酒運転の可能性判断が適正に補正出来る。この結果、検出精度が向上する。
(10)飲酒可能性判断手段は、妨害判定手段の判定結果に基づき、妨害を受けている可能性が高いと判断した指標に対する、飲酒運転判断における重みを小さくする。
これによって、信頼度が低い可能性がある指標の重みが小さくなる。この結果、検出精度の低下を抑えることができる。
(11)妨害判定手段は、妨害判断を行うための情報として、車両情報、運転者の状態情報、及び自車両の周りの環境情報の少なくとも1つの情報を用いる。
これによって、妨害を受けている可能性の判断の情報を取得可能となる。
(12)上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、エアコンの作動状態を検出する。
エアコンの作動によって、アルコール検出に影響が出る。従って、エアコンの作動状態によって、妨害を受けている可能性の判断が可能となる。
(13)上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、窓の開閉状態を検出する。
窓、特に運転者の窓の開閉状態は、アルコール検出に影響が出る。従って、窓の開閉状態によって、妨害を受けている可能性の判断が可能となる。
(14)エアコンの作動状態や窓の開閉状態と共に、上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、ワイパーの作動状態を検出する。
例えば、ワイパーの作動状態で雨が降っているにも関わらず、窓が開いているなど、アルコールを積極的に車外に放散しようとしているなどの判定が可能となる。この結果、より妨害を受けている可能性の判断が可能となる。
(15)妨害判定手段は、運転支援システムが制動及び駆動の少なくとも一方を制御している場合に、検出妨害を受けている可能性がある。
運転支援システムで制御が行われている場合には、少なくとも制動が運転者の意志とは別に作動している可能性がある。従って、妨害を受けている可能性の判断が可能となる。
(16)妨害判定手段は、運転者の顔の向きが正面以外である場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断する。
運転者が横を向いている場合には、車線変更などの運転行動の可能性がある。つまり、飲酒以外の運転行動を取っている可能性がある。従って、運転者の顔の向きが正面以外である場合に、検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(17)上記妨害判定手段は、運転者の口の動きが会話レベルにある場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断する。
運転者が他の乗員と会話や電話を使用している場合にも、運転行動に乱れが生じる可能性がある。従って、運転者の顔の向きが正面以外である場合に、検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(18)上記妨害判断を行うための運転者の状態情報の一つとして、各座席に対する乗員の着座状態を検出する。
運転席に乗員が着座していない場合のアルコール検出は、検出妨害を受けている。従って、各座席に対する乗員の着座状態を検出することで、検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(19)上記妨害判断を行うための自車両の周りの環境情報の一つとして、外気温を検出する。
外気温を検出する事で、外気温が低かったり、高かったりして通常窓が締め切っている状態にも関わらず窓が開いているなど、室内のアルコールを外気に放散する行動を検出可能となる。この結果、検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(20)上記妨害判定手段は、ワイパーが作動しているにも関わらず、窓を開けて、エアコンを作動させている場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断する。
検出内容を組み合わせる事で、より精度良く検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(21)妨害判定手段は、外気温が寒さを感じるレベル以下であるにも関わらず、運転席窓をあけてエアコンを作動させている場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断する。
検出内容を組み合わせる事で、より精度良く検出妨害を受けている可能性を検出可能となる。
(22)情報提示手段は、運転者が飲酒の可能性があると判定した場合には、飲酒の可能性の報知を行う。
これによって、運転者の飲酒運転となることを報知することが可能となり、飲酒運転の抑止が出来る。
(23)情報提示手段は、飲酒運転の可能性を判断するための指標が原因系であったか、結果系であったかを判断し、その判断結果に応じて、複数の情報提供内容のうちのいずれかを選択的に提示する。
これによって、きめ細かく報知可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、走行のふらつき状態を、操舵系の情報であるハンドルの角速度に基づき判定して、ふらつき状態指標E−BARO1を求めている。
走行のふらつきは、車両に発生するヨーイングによっても判定することが可能である。
従って、上記ハンドル角速度の代わりに、ヨーレートセンサ3からの信号に基づき、車両のふらつきを判断して、ふらつき状態指標E−BARO1を算出しても良い。
すなわち、誘因状況検出手段は、自車両の走行のふらつき状況検出のためにヨーレートを検出する。これによっても、自車両の走行のふらつき状況を検出可能となる。
本発明に基づく実施形態に係るシステムの概要構成図である。 本発明に基づく実施形態に係る車両の全体図である。 飲酒判断コントローラの構成を示す図である。 結果系指標算出部の構成を示す図である。 ふらつき状態指標の算出を説明する図である。 減速操作の乱れ指標の算出を説明する図である。 眠気指標の算出を説明する図である。 検出妨害判断部の構成を説明する図である。 飲酒運転度合い算出部の処理を説明する図である。 情報提示用コントローラの処理を説明する図である。 報知メッセージ例を示す図である。 画面表示例を示す図である。 本実施形態の処理を説明する図である。
符号の説明
1 アルコール臭気センサ(アルコール検出手段)
2 ハンドル舵角センサ(車両状態検出手段)
3 ヨーレートセンサ(車両状態検出手段)
4 ブレーキペダルON/OFFセンサ(車両状態検出手段)
5 車間距離・相対速度センサ(車両状態検出手段)
6 顔面計測センサ
7 外気温センサ
8 ワイパー作動信号
9 着座センサ
10 運転支援作動信号
11 エアコン作動信号
13 飲酒状態判断用コントローラ
13A 原因系指標算出部
13B 結果系指標算出部
13Ba ふらつき状態指標算出部
13Bb 減速操作の乱れ指標算出部
13Bc 眠気指標算出部
13C 検出妨害判断部
13Ca アルコール臭気検出妨害判断部
13Cb ふらつき検出妨害判断部
13Cc 減速乱れ検出妨害判断部
13D 結果系因果関係補正部
13E 飲酒運転度合い算出部
13F 飲酒運転判断部
14 情報提示用コントローラ
15 表示装置
16 音声装置
17 シートベルト拘束装置
18 シート振動装置
19 ハンドル振動装置
20 飲酒判断用コントローラ
21 運転支援システム
23 窓の開閉センサ
C−BARO1 アルコール臭気指標
C−E−FLG 因果関係フラグ
C−JAM1 原因系の検出妨害フラグ
E−JAM1、E−JAM2、E−JAM3 結果系の検出妨害フラグ
Z 因果関係補正係数

Claims (25)

  1. 飲酒運転を検出する飲酒運転検出装置であって、
    室内のアルコール成分を検出するアルコール検出手段と、
    アルコール検出手段の検出結果に基づき、運転者の飲酒可能性の確からしさである原因系指標を求める原因系指標算出手段と、
    運転行動及び車両状態の少なくとも一方を検出する誘因状況検出手段と、
    誘因状況検出手段の検出に基づき、飲酒運転によって引き起こされる可能性のある状況の発生の確からしさについての指標である1又は2以上の結果系指標を算出する結果系指標算出手段と、
    上記原因系指標と結果系指標とに基づき、運転者の飲酒可能性を判断する飲酒可能性判断手段と、
    を備えることを特徴とする飲酒運転検出装置。
  2. 飲酒可能性判断手段は、飲酒運転の可能性の判断において、結果系指標よりも原因系指標の重み付けを大きくして判断することを特徴とする請求項1に記載した飲酒運転検出装置。
  3. 飲酒可能性判断手段は、
    運転者が飲酒していると見なせるだけのアルコール成分検出と、飲酒によって引き起こされる可能性のある運転行動若しくは車両状態の少なくとも一方の検出の時間的な検出順序を判断する原因結果因果関係判断手段を備え、
    その原因結果因果関係判断手段が判断した検出順序によって、飲酒運転の可能性を判断を補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した飲酒運転検出装置。
  4. 上記複数の指標の少なくとも一つ各指標について、その指標の算出で使用する検出情報の検出時に、指標結果に影響の出る妨害を受けている可能性を判定する妨害判定手段と、
    その妨害判定手段の判定結果に基づき、飲酒運転の可能性を補正することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  5. 誘因状況検出手段は、自車両の走行のふらつき状況を検出し、
    結果系指標算出手段は、自車両の走行のふらつき状況に基づき結果系指標の一つであるふらつき状態指標を算出することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  6. 誘因状況検出手段は、自車両の走行のふらつき状況検出のためにハンドル角に関する情報を検出することを特徴とする請求項5に記載した飲酒運転検出装置。
  7. 誘因状況検出手段は、自車両の走行のふらつき状況検出のためにヨーレートを検出することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載した飲酒運転検出装置。
  8. 誘因状況検出手段は、制動操作の乱れ状況を検出し、
    結果系指標算出手段は、制動操作の乱れ状況に基づき結果系指標の一つである減速操作の乱れ指標を算出することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  9. 誘因状況検出手段は、運転者の閉眼に関する情報を検出し、
    結果系指標算出手段は、運転者の閉眼状況に基づき結果系指標の一つである眠気指標を算出することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  10. 上記原因結果因果関係判断手段の判断結果に基づく飲酒運転の可能性判断の補正は、上記アルコール成分検出が上記運転行動や車両状態の検出よりも先に検出した場合の方が、上記アルコール成分検出を上記運転行動や車両状態の検出よりも後に検出した場合よりも、飲酒運転の可能性判断を高く補正することを特徴とする請求項3に記載した飲酒運転検出装置。
  11. 飲酒可能性判断手段は、妨害判定手段の判定結果に基づき、妨害を受けている可能性が高いと判断した指標に対する、飲酒運転判断における重みを小さくすることを特徴とする請求項4に記載した飲酒運転検出装置。
  12. 妨害判定手段は、妨害判断を行うための情報として、車両情報、運転者の状態情報、及び自車両の周りの環境情報の少なくとも1つの情報を用いることを特徴とする請求項4又は請求項11に記載した飲酒運転検出装置。
  13. 上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、エアコンの作動状態を検出することを特徴とする請求項12に記載した飲酒運転検出装置。
  14. 上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、窓の開閉状態を検出することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載した飲酒運転検出装置。
  15. 上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、ワイパーの作動状態を検出することを特徴とする請求項13又は請求項14のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  16. 運転者の操作とは別に制動及び駆動の少なくとも一方を制御する運転支援システムを搭載した車両に設けられた飲酒運転検出装置において、
    上記妨害判断を行うための車両情報の一つとして、運転支援システムの作動状態を検出し、
    上記妨害判定手段は、運転支援システムが制動及び駆動の少なくとも一方を制御している場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断することを特徴とすることを特徴とする請求項12〜請求項15のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  17. 上記妨害判断を行うための運転者の状態情報の一つとして、運転者の顔の向きを検出し、
    上記妨害判定手段は、運転者の顔の向きが正面以外である場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断することを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  18. 上記妨害判断を行うための運転者の状態情報の一つとして、運転者の口の動きを検出し、
    上記妨害判定手段は、運転者の口の動きが会話レベルにある場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断することを特徴とする請求項12〜請求項17のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  19. 上記妨害判断を行うための運転者の状態情報の一つとして、各座席に対する乗員の着座状態であることを特徴とする請求項12〜請求項18のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  20. 上記妨害判断を行うための自車両の周りの環境情報の一つとして、外気温を検出することを特徴とする請求項12〜請求項19のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  21. 上記妨害判定手段は、ワイパーの作動状態とエアコンの作動状態と運転席窓の開閉状態を参照し、ワイパーが作動しているにも関わらず、窓を開けて、エアコンを作動させている場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断することを特徴とする請求項4、請求項12〜請求項20のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  22. 上記妨害判定手段は、外気温が寒さを感じるレベル以下であるにも関わらず、運転席窓をあけてエアコンを作動させている場合に、検出妨害を受けている可能性があると判断することを特徴とする請求項4、請求項12〜請求項21のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  23. 運転者が飲酒の可能性があると判定した場合には、飲酒の可能性の報知を行う情報提示手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項22のいずれか1項に記載した飲酒運転検出装置。
  24. 情報提示手段は、飲酒運転の可能性を判断するための指標が原因系であったか、結果系であったかを判断し、その判断結果に応じて、複数の情報提供内容のうちのいずれかを選択的に提示することを特徴とする請求項23に記載した飲酒運転検出装置。
  25. 室内のアルコール成分に基づき運転者の飲酒可能性の確からしさである原因系指標を求めると共に、飲酒運転によって引き起こされる可能性がある運転行動及び車両状態の少なくとも一方状況の発生の確からしさについての1又は2以上の結果系指標を算出して、その原因系指標及び結果系指標の両方に基づき、運転者の飲酒可能性を判断することを特徴とする飲酒運転検出方法。
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