JP2010020174A - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係わるレンズ鏡筒(3)は、入射した被写体光を屈折させて射出側の受光面に被写体像を形成する光学部材(L)と、所望の絞り値に応じて絞り羽根を駆動することにより前記被写体光の通過領域を形成する絞りユニット(4)と、前記光学部材および前記絞りユニットが収納される筒体(6)とを備え、前記絞りユニットが、振動軽減機構(10)を介して前記筒体に収納されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の発明は、入射した被写体光を屈折させて射出側の受光面に被写体像を形成する光学部材(L)と、所望の絞り値に応じて絞り羽根(41)を駆動することにより前記被写体光の通過領域を形成する絞りユニット(4)と、前記光学部材および前記絞りユニットが収納される筒体(6)とを備え、前記絞りユニットは、振動軽減機構(10、20、30)を介して前記筒体に収納されることを特徴とするレンズ鏡筒(3)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(3)であって、前記振動軽減機構は、前記光学部材(L)の光軸と直交する方向に駆動される可動部(21)を有する防振ユニット(20)を含み、前記絞りユニット(4)は、前記可動部に接合されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(3)であって、前記防振ユニットは、前記光学部材(L)の一部となる振れ防止光学系(29)と、振動による像ぶれを防止するために前記振れ防止光学系を光軸と直行する方向に駆動する駆動機構とを備える振れ防止ユニット(30)であり、前記絞りユニット(4)は、前記駆動機構に接合されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ鏡筒(3)であって、前記駆動機構は、前記振れ防止光学系(29)とともに光軸と直行する方向に駆動される可動部材(28)と、当該可動部材と前記筒体(6)の内部に設けられた支持部(11)との間に配置されて前記可動部材を前記支持部に対し光軸と直行する方向に摺動自在とする摺動部材(12)と、前記可動部材を光軸と直行する方向に駆動する駆動部(100A、200A)とを備え、前記摺動部材が高比重材により構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(3)であって、前記振動軽減機構は、前記絞りユニット(5)と前記筒体(6)の内部に設けられた支持部(11)との間に配置されて前記絞りユニットを前記支持部に対して、前記光学部材(L)の光軸と直交する方向に摺動自在とする摺動部材(12)と、前記絞りユニットを前記筒体に対して弾性支持する弾性支持部材(13、14)とを含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(3)であって、前記絞りユニット(4)に対向配置される対向ユニットとの接合面に衝撃吸収材(17、27)が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(3)と、前記レンズ鏡筒に備えられた前記光学部材(L)を通過した被写体光で露光される撮像部(7)とを備えることを特徴とするカメラ(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
図1は、実施形態1のレンズ鏡筒を含むカメラシステムの概略断面図である。
図2は、図1に示す絞りユニットと免振ユニットの構成を示す断面図である。
絞りユニット4は、複数の絞り羽根41を備え、所望の絞り値に応じて絞り羽根41を駆動することにより、被写体光の通過領域を形成するものである。また、絞り羽根41は、絞りユニット4と隣接して配置された絞りユニット駆動用モータ42により電動で駆動される構成となっている。なお、絞りユニット駆動用モータ42に接続された配線については図示を省略するが、その配線はレンズ鏡筒3内に設けられた図示しない制御基板に接続されている。
(1)絞り羽根41が絞りユニット駆動用モータ42により作動した場合でも、絞り羽根41や絞りユニット駆動用モータ42の作動音の振動は免振ユニット10により吸収されるので、鏡筒6に伝わりにくくなる。このため、絞り羽根41等の作動音が外部に漏れるのを抑制することができる。
(2)絞りユニット4と対向配置される可動部15との接合面に衝撃吸収材17が設けられているため、絞り羽根41の作動音の振動は衝撃吸収材17によっても吸収されることになる。このため、作動音の振動を鏡筒6にさらに伝わりにくくすることができる。
(3)免振ユニット10を、摺動部材としてのボール12と、弾性支持部材としてのバネ13、14とで構成することができるため、簡単な構造により振動軽減機構を構成することができる。
(4)免振ユニット10をボールやバネなどの簡単な部品で構成することができるため、重量増やコスト増を抑えることができる。
(5)免振ユニット10を駆動するための電力が不要となるため、省電力化を図ることができる。
図3は、実施形態2における絞りユニットと防振ユニットの構成を示す断面図である。
(1)絞り羽根41が作動した場合でも、作動音の振動は防振ユニット20の可動枠21がXY方向に駆動されることにより吸収されるので、鏡筒6に伝わりにくくなる。このため、絞り羽根41の作動音が外部に漏れるのを抑制することができる。
(2)絞りユニット4と接合された可動枠21がアクチュエータ部200により能動的に駆動されるので、実施形態1に比べて作動音の振動をより効果的に吸収することができる。
(3)絞りユニット4と対向配置される可動枠21との接合面に衝撃吸収材27が設けられているため、絞り羽根41の作動音の振動は衝撃吸収材27によっても吸収されることになる。このため、作動音の振動を鏡筒6により伝わりにくくすることができる。
図4は、実施形態3における絞りユニットと振れ防止レンズユニットの構成を示す断面図である。
本実施形態3では、実施形態2の防振ユニット20を、振れ防止レンズユニット30として構成したものである。その他の構成は実施形態2と同じであるため、共通する部分の説明を省略し、相違点についてのみ説明する。また、実施形態1および2と同等部分には同一符号を付して説明する。
また、可動レンズ枠28には、絞りユニット4が接合されており、可動レンズ枠28と絞りユニット4とが一体に摺動するように構成されている。また、絞りユニット4と対向配置される可動レンズ枠28との接合面には実施形態2と同じく衝撃吸収材27が設けられている。
(1)絞り羽根41が作動した場合でも、作動音の振動は振れ防止レンズユニット30の可動レンズ枠28がXY方向に駆動されることにより吸収されるので、鏡筒6に伝わりにくくなる。このため、絞り羽根41の作動音が外部に漏れるのを抑制することができる。
(2)絞りユニット4と接合された可動レンズ枠28がアクチュエータ部200Aにより能動的に駆動されるので、実施形態1に比べて作動音の振動をより効果的に吸収することができる。
(3)絞りユニット4と対向配置される可動レンズ枠28との接合面に衝撃吸収材27が設けられているため、絞り羽根41の作動音の振動は衝撃吸収材27によっても吸収されることになる。このため、作動音の振動を鏡筒6により伝わりにくくすることができる。
(4)絞りユニット4の振動軽減機構として、振れ防止レンズユニット30を用いているため、絞りユニット4を駆動するための専用のユニットを設ける必要がない。このため、コスト増を抑えることができる。
上記実施形態1〜3において、摺動部材となるボール12を高比重材により構成するようにしてもよい。高比重材とは、プラスチックに金属やセラミック材を混ぜて比重を高くした材料であり、同一体積でも鉄や鉛よりも大きな比重を有する。このような高比重材を用いた場合でも、ボール12の形状、寸法などは一般的な材料と同じでよい。
本実施形態によれば、一般的な鋼球などに比べて、ボール12の振動減衰性を高めることができるので、絞り羽根41が作動したときの作動音の振動を鏡筒6に伝わりにくくすることができる。このため、絞り羽根41の作動音が外部に漏れるのをさらに抑制することが可能となる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
本発明に係わるレンズ鏡筒、カメラの構成は、実施形態に記載したものに限らず、適宜変更が可能である。例えば、実施形態に示すレンズ鏡筒は、カメラ本体に着脱自在に装着される交換レンズ鏡筒であるが、レンズ鏡筒はこれに限らず、例えば、カメラ本体と一体型のレンズ鏡筒として構成してもよい。
Claims (7)
- 入射した被写体光を屈折させて射出側の受光面に被写体像を形成する光学部材と、
所望の絞り値に応じて絞り羽根を駆動することにより前記被写体光の通過領域を形成する絞りユニットと、
前記光学部材および前記絞りユニットが収納される筒体と、
を備え、
前記絞りユニットは、振動軽減機構を介して前記筒体に収納されることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記振動軽減機構は、前記光学部材の光軸と直交する方向に駆動される可動部を有する防振ユニットを含み、
前記絞りユニットは、前記可動部に接合されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記防振ユニットは、前記光学部材の一部となる振れ防止光学系と、振動による像ぶれを防止するために前記振れ防止光学系を光軸と直行する方向に駆動する駆動機構とを備える振れ防止ユニットであり、
前記絞りユニットは、前記駆動機構に接合されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項3に記載のレンズ鏡筒であって、
前記駆動機構は、前記振れ防止光学系とともに光軸と直行する方向に駆動される可動部材と、当該可動部材と前記筒体の内部に設けられた支持部との間に配置されて前記可動部材を前記支持部に対し光軸と直行する方向に摺動自在とする摺動部材と、前記可動部材を光軸と直行する方向に駆動する駆動部とを備え、
前記摺動部材が高比重材により構成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記振動軽減機構は、
前記絞りユニットと前記筒体の内部に設けられた支持部との間に配置されて前記絞りユニットを前記支持部に対して、前記光学部材の光軸と直交する方向に摺動自在とする摺動部材と、
前記絞りユニットを前記筒体に対して弾性支持する弾性支持部材と、
を含むことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記絞りユニットに対向配置される対向ユニットとの接合面に衝撃吸収材が設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒に備えられた前記光学部材を通過した被写体光で露光される撮像部と、
を備えることを特徴とするカメラ。
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