JP2010019832A - 偏芯量測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オートコリメーション法を適用した偏芯測定手法を用い、非球面レンズに生じている、軸の傾きに基づく偏芯量と軸ズレに基づく偏芯量とを、簡易に分離して得る。
【解決手段】まず、レンズ載置台22の傾きを小とするよう調整する(S1)。このとき対物レンズ15を取り外す。次に、レンズ載置台22上に、レンズ10を載置しセットする(S2)。次に、レンズ10の各コバ面10FA、10FBの相対的な傾きを求める(S3)。次に、S3において得られた、コバ面の相対的な傾きに基づき、軸の傾きによる偏芯量を算出する(S4)。次に、対物レンズ15を装置1に装着し、レンズ載置台22を所定角度ずつ回転させ、各回転操作毎に、レチクル像の中心位置を求める。レチクル像の軌跡円の半径を計測してレンズ10の全偏芯量を求める(S5)。最後に、上記全偏芯量から上記軸の傾きによる偏芯量を差し引いて、軸ズレによる偏芯量を計算する(S6)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズ等の光学素子における被検面の偏芯量を測定する偏芯量測定方法に関するものである。
レンズの評価や検査の重要項目として、レンズ面の偏芯量の測定がある。
レンズ面の偏芯量は、このレンズ面の曲率中心とレンズの軸(光軸)とのずれ量によって表される。
このような偏芯量の測定手法として、下記特許文献1等に示されたオートコリメーション法と称される手法が知られている。例えば、図14に示す偏芯測定装置はオートコリメーション法を適用した反射式の偏芯測定方法に供されるものであって、被検レンズ(球面レンズ)110を、その中心軸を中心として回転可能に設置される基台122と、光源111と、光源111からの光を通過させる指標板(レチクル板)112と、光軸に沿って被検レンズ110に光を照射する測定用光学系131と、被検レンズ110からの光を観測するための撮像手段を備えている。
上記測定用光学系131は、光源111から射出され指標板112を通過した光を略直角に反射するビームスプリッタ113と、ビームスプリッタ113からの光を平行光束とするコリメータレンズ114と、この平行光束を被検レンズ110の近軸焦点に収束せしめる対物レンズ115とを備えている。また、上記撮像手段は、上記ビームスプリッタ113を透過した被検レンズ110からの光を観測する撮像面を備えたCCDカメラ121からなる。
上記偏芯測定装置を用いて偏芯量測定を行う際には、指標板112を通過した光源111からの光を測定用光学系131により被検レンズ110に照射する。
このとき、対物レンズ115の光収束位置Pを移動することにより、被検レンズ110の被検面(上面)の曲率中心に光収束位置Pを一致させる。被検レンズ110の被検面に入射した光は、この被検面の曲率中心から発せられた光と同等とみなせるから、被検面から、入射経路を逆進するように反射される。この反射光について、ビームスプリッタ113を透過せしめてCCDカメラ121に入射させる。この後、基台122を回転させながら被検レンズ110からの反射像を観測すると、偏芯がある場合には、レチクルの像の軌跡が円を描き、この円の半径を計測することで被検レンズ110の偏芯量を求めることができる。
ここで、被検レンズ110は上方被検面とは逆側の下方被検面(設置面)が基台上に支持されている。球面レンズにおいては、この下方被検面も球面であるから、基本的には被検レンズ110を基台122上でずらしても下方被検面の曲率中心の位置は変化しない。そこで、このような偏芯測定装置では、得られた偏芯量測定値をそのまま、被検面についての最終的な偏芯量とするようにしていた。
特開2005−55202号公報
しかしながら、近年、各種光学機器用のレンズとして非球面レンズが用いられるようになってきているが、非球面レンズにおいては、上記手法によって偏芯量測定を行なっても、球面レンズと同様に精度のよい結果を得ることは難しい。
すなわち、上述した下方被検面が非球面である場合には、被検レンズ110を基台122上でずらすと、下方被検面の曲率中心の位置が変化してしまう。すなわち、被検体が球面レンズの場合には、上記測定によって得られる結果が略正味の偏芯量として考えてよいが、被検体が非球面レンズの場合には、上記測定によって得られる結果には、偏芯量(2つのレンズ面の軸の相対的な傾きによる偏芯量)のほか、軸ズレ(非球面レンズを構成する2つのレンズ面それぞれの軸の相対的な位置ずれ)による偏芯量が加算されているため、これら2つの偏芯量を互いに分離して、それぞれの値を把握する必要がある。
特に、この非球面レンズが、各種光学機器における撮像レンズとして用いられた場合、撮像素子の画素数が急激に増大している今日においては、そのレンズが有する軸の傾きに伴う偏芯量と軸ズレに伴う偏芯量とに基づいて高精度な光学調整を行なう必要があるから、非球面レンズにおける上記2つの偏芯量の分離が極めて重要となる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、オートコリメーション法を適用した偏芯測定手法を用い、非球面レンズに生じている、軸の傾きに基づく偏芯量と軸ズレに基づく偏芯量とを、簡易に分離して得ることができる偏芯量測定方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため本発明に係る第1の偏芯量測定方法は、
表裏に位置する各被検面と、これら各被検面の外縁部から当該被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面とを有する被検光学素子を、所定の軸を中心として回転可能な基台に設置し、該設置された該被検光学素子の前記被検面と前記張出面に対して光源からの光を所定形状の指標を含む測定用光学系を介して照射し、該被検面からの反射光または透過光を結像面上に導くとともに該基台に設置された被検光学素子を、いずれかの前記被検面の軸を回転軸として回転せしめ、該反射光または該透過光により該結像面上に形成された前記指標の像の移動軌跡を観察して前記被検面の偏芯量を測定する偏芯量測定方法において、
前記各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、前記光源からの各光束に基づき、該各被検面の軸の相対的な傾きを測定し、
該測定結果に基づき、該軸の相対的な傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出するとともに、
前記被検光学素子を前記基台に設置した状態で、所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出し、
この後、前記全偏芯量(Ex、Ey)から、前記軸の相対的な傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引く演算を行って、
前記各被検面の軸の相対的な軸ズレに伴う偏芯量を求める、ことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するため本発明に係る第2の偏芯量測定方法は、
表裏に位置する各被検面と、これら各被検面の外縁部から当該被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面とを有する被検光学素子を、所定の軸を中心として回転可能な基台に設置し、該設置された該被検光学素子の前記被検面と前記張出面に対して光源からの光を所定形状の指標を含む測定用光学系を介して照射し、該被検面からの反射光または透過光を結像面上に導くとともに該基台に設置された被検光学素子を、前記所定の軸を回転軸として回転せしめ、該反射光または該透過光により該結像面上に形成された前記指標の像の移動軌跡を観察して前記被検面の偏芯量を測定する偏芯量測定方法において、
前記各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、前記光源からの各光束に基づき、該各被検面の軸の所定の基準面に対する傾きを測定し、
該測定結果に基づき、該軸の所定の基準面に対する傾きに伴う、表面の偏芯量(EcxA、EcyA)および裏面の偏芯量(EcxB、EcyB)を算出し、かつ該表面の偏芯量と該裏面の偏芯量の成分ごとの差を取って前記被検光学素子の軸の傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出するとともに、
前記被検光学素子を前記基台に設置した状態で、所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出し、
この後、前記全偏芯量(Ex、Ey)から、前記被検光学素子の軸の傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引く演算を行って、
前記各被検面の軸の相対的な軸ズレに伴う偏芯量を求める、ことを特徴とするものである。
また、前記所定形状の指標は、十字形状のレチクル、または、四角形あるいは丸形のピンホールであることが好ましい。
なお、本願明細書において、上記「被検面の軸」とは、被検面の光軸を意味するものである。
また、本願明細書において、「偏芯量」という用語は、方向成分も含めた、いわゆるベクトル情報として扱うものとする。
本発明に係る第1の偏芯量測定方法においては、各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、光源からの各光束に基づき、各被検面の軸の相対的な傾きを測定し、該測定結果に基づき、該軸の相対的な傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出する一方、被検光学素子を基台に設置した状態で、所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出するようにし、この後、後者の算出結果から前者の算出結果を差し引くようにしているから、簡易に、軸ズレに基づく偏芯量を得ることができる。これにより、製造された非球面レンズに生じている軸ズレに基づく偏芯量と軸の傾きに基づく偏芯量とを、簡易に分離して得ることができる。
また、本発明に係る第2の偏芯量測定方法においては、各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、光源からの各光束に基づき、各被検面の軸の所定の基準面に対する傾きを測定し、該測定結果に基づき、該各被検面の軸の所定の基準面に対する傾きに伴う表面の偏芯量(EcxA、EcyA)および裏面の偏芯量(EcxB、EcyB)を算出し、該表面の偏芯量と該裏面の偏芯量の成分ごとの差を取って前記被検光学素子の軸の所定の基準面に対する傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出するとともに、該被検光学素子を基台に設置した状態で、所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出するようにし、この後、後者の算出結果から前者の算出結果を差し引くようにしているから、前記被検光学素子の表面および裏面が光軸に対して垂直となる方向から傾いているような場合においても、簡易に、軸ズレに基づく偏芯量を得ることができる。これにより、製造された非球面レンズに生じている軸ズレに基づく偏芯量と軸の傾きに基づく偏芯量とを、簡易に分離して得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る偏芯量測定方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、偏芯量測定方法を実施するための偏芯量測定装置の概略構成図である。 Vブロックと回転円板よりなるチャック機構を示す概略斜視図である。 被検レンズがレンズ載置台に保持されている様子を拡大して示す概略図である。 被検レンズの軸の傾きの測定を説明するための図である。 第1の実施形態において、CCD上に十字線形状の各スポットが形成される様子を説明するための図である。 第1の実施形態において、被検レンズの、軸の傾きによる偏芯量の求め方を説明するための図である。 第1の実施形態を用いて形成された十字線像中心の軌跡円を示す図である。 CCD上に形成されるスポットが十字線形状である場合の利点を説明するための図である。 図2とは異なる偏芯量測定装置の例を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る偏芯量測定方法を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態において、CCD上に十字線形状の各スポットが形成される様子を説明するための図である。 第2の実施形態において、被検レンズの、軸の傾きによる偏芯量の求め方を説明するための図である。 従来の偏芯量測定装置を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず図2に基づいて、本発明の偏芯量測定方法を実施するための反射タイプの偏芯量測定装置の概略構成について説明する。
この偏芯量測定装置1は、オートコリメーション機能を用いて、被検レンズ10の偏芯量を測定するものであり、上方被検面10Aおよび下方被検面10Bに光を照射する光源11と、光源11からの光束を通過させる、十字形状のスリットを有するレチクル板12と、測定用光学系31とを有し、この測定用光学系31は、レチクル板12からの光を略直角に反射するビームスプリッタ13と、入射された光を平行光束とするコリメータレンズ14と、平行光束を所定位置(光収束点)Pに収束せしめる対物レンズ15とを備えている。
なお、本発明方法を適用しうる被検レンズ10の表裏各被検面は、両面が球面であっても良いが、本発明方法は、上記表裏各被検面の少なくとも一方が非球面とされている場合に、特に有効である。なお、被検面が非球面である場合、その曲率中心は数多く存在する。
また、この偏芯量測定装置1では、上方被検面10Aおよび下方被検面10Bからの反射光が、対物レンズ15、コリメータレンズ14およびビームスプリッタ13を介して入射され、レチクル板12のレチクルの像を撮像するCCDカメラ21を有している。
また、この偏芯量測定装置1では、被検レンズ10を載置するレンズ載置台22と、このレンズ載置台22を所定の回転軸を中心として回転させる被検レンズ回転駆動手段23と、上記測定用光学系31および上記CCDカメラ21を一体的に保持しつつ、該測定用光学系31の光軸Zの方向に移動せしめるZ軸移動ステージ24と、被検レンズ回転駆動手段23およびZ軸移動ステージ24を一体的に載設固定せしめる固定台25とを有している。
なお、上記レンズ載置台22は、その上方端面縁部において被検レンズ10を支持する円筒形状の載置台とされている。この上方端面縁部は略全周に亘り、該円筒の軸に対して垂直となる一平面上に位置するように形成されている。なお、該円筒の軸は、レンズ載置台22の回転軸と一致するように配される。
また、CCDカメラ21で得られた像情報を解析し、演算する解析演算部32が設けられている。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る偏芯量測定方法を説明するためのフローチャートである。
すなわち、まず、前準備として、上記レンズ載置台22の傾きが小さくなるように調整する(S1)。このとき対物レンズ15を取り外す。
次に、レンズ載置台22上に、被検レンズ10を載置しセットする(S2)。
次に、被検レンズ10の各コバ面(各被検面の外縁部から該各被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面に相当する)10FA、10FBの相対的な傾き(α、α)を求める(S3)。
次に、ステップ3(S3)において得られた、コバ面の相対的な傾き(α、α)に基づき、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を算出する(S4)。
次に、対物レンズ15を装置1に装着し、被検レンズ10を載置したレンズ載置台22を、所定角度づつ回転させ、各回転操作毎に、レチクルの像の位置を求める。レチクルの像の軌跡は、円を描くので、この円の半径を計測することで被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)を求める(S5)。
最後に、上記全偏芯量(Ex、Ey)から上記軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引いて、軸ズレによる偏芯量を計算する(S6)。
以下、上記各ステップS1〜S6について、より詳細に説明する。
(a)ステップ1(S1)
ここで、上記レンズ載置台22は、その上方端面縁部において被検レンズ10を支持する円筒形状の載置台とされているが、例えば図3に示すような、Vブロック51と回転円板52よりなるチャック機構により被検レンズ10をその側方において挟持し、該回転円板52を回転駆動することにより、被検レンズ10を回転させるようにしてもよく、この場合には、被検レンズ10の位置決めを高精度で行うことができる。
なお、いずれの方法により被検レンズ10を載置する場合にも、被検レンズ10の回転軸を被検レンズ10の軸(光軸:以下同じ)とできるだけ一致させるように位置調整を行うことが肝要である。
また、本願出願人が既に開示している、特開2007-322314号公報には、被検レンズの軸方向の位置調整を、偏芯量の測定に悪影響を及ぼすことなく容易に行うことが可能な、被検体挟持型の回転保持機構を備えた被検レンズ回転保持装置が記載されており、この種のタイプの保持装置を用いれば、被検レンズ10を、より容易かつ確実に保持することができる。
(B)ステップ2(S2)
ここで、上記レンズ載置台22は、円筒状の管内を真空引きすることで、上方に載置した被検レンズ10を吸着保持せしめてなり、被検レンズ10の測定が終了したときには、この真空引き操作を停止することにより、容易に被検レンズ10をレンズ載置台22から取り外すことができる。
図4は、この被検レンズ10がレンズ載置台22に保持されている様子を拡大して示すものであり、上方コバ面10FAまたは下方コバ面10FB(本実施形態においては、図示するように下方コバ面10FB)がレンズ載置台22上に支持され、このレンズ載置台22の管内が、図示されない真空ポンプにより真空引きされて、被検レンズ10を吸引保持するようになっている。なお、被検レンズ10の形状は、図2に示すようなメニスカスレンズでも、図4に示す両凸タイプのものでも、さらには両凹タイプのものであっても、本実施形態を適用することができる。
(C)ステップ3(S3)
このステップにおいては、被検レンズ10の、軸の傾きに基づく偏芯量(Ecx、Ecy)を求める。すなわち、図5に示す如く、光源11からの光束は、レチクル板12、ビームスプリッタ13を介してコリメータレンズ14に入射し、このコリメータレンズ14により平行光束とされて上方コバ面10FAおよび下方コバ面10FBを含む被検レンズ10に照射される。この被検レンズ10の上方コバ面10FAは、被検面10Aの外縁部から該被検面10Aの軸(光軸(被検面の回転対称の軸):以下同じ)に対し略垂直に張り出した張出面とされており、かつ上方コバ面10FAに対して下方コバ面10FBが角αだけ傾くように設定されているため、この上方コバ面10FAからの反射光に対し、下方コバ面10FBからの反射光は2αずれた方向に進むことになる。
なお、上方コバ面10FAに垂直に入射した光束が、この上方コバ面10FAで垂直に反射される様子が図5に示されている。
そして、この場合、対物レンズ15が取り外された光学系とされているため、このコリメータレンズ14の焦点距離fの位置に配されたCCD21上に光スポットを形成する。そして、CCD21上における、この各被検面10A、10B(コバ面10FA、10FB)からの反射光によるスポット形成位置のズレは、被検レンズ10の各被検面10A、10Bの軸の傾きを示すものであるといえる。
なお、図5および後述する図7はX断面を示すものであるが、Y断面における作用も同様であるから、その図示は省略する。
仮に、下方の被検面10Bの軸が傾き0に調整されているとすれば、上下の被検面10A、10B各々の軸同士の傾き(軸の傾き(α、α))は、CCD21上におけるスポット形成位置(d、d)とレンズ14の焦点距離fとを下式(1X)、(1Y)に代入することにより、算出することができる。ここで、α、αは微小であるものとする。
α=d/2f (1X)
α=d/2f (1Y)
すなわち、(d、d)は、被検レンズ10の上方の被検面10Aの軸の傾きが(α、α)である場合におけるスポット形成位置であって、被検レンズ10の下方の被検面10Bの軸の傾きが0である場合におけるCCD21上におけるスポット形成位置が、CCD21上の原点位置(0、0)とされている。
したがって、CCD21上のスポット形成位置(d、d)を検出すれば、上記条件式(1X)、(1Y)より、被検レンズ10の軸の傾き(α、α)を求めることができる。
また、図6は、CCD21上におけるスポットを示すもので、光源11からの光束が、十字形状に穿設されたレチクル板12を介して照射されているため、下方の被検面10Bからの反射光によるスポット(P)、および被検レンズ10の軸の傾きが(α、α)である場合における上方の被検面10Aからの反射光によるスポット(P)を互いに明確に認識することができるとともに、両スポットにおける、X方向のズレ量dおよびY方向のズレ量dを容易に検出することができる。
(D)ステップ4(S4)
図7に示すように、下方の被検面10Bのコバ面10FBと上方の被検面10Aのコバ面10FAとの相対的な傾き角度をαとすると、被検面10Aの曲率中心Cから発散して被検面10A(コバ面10FAのコバ面10FBに対する傾きはα)で反射された光は、再収束点Sにおいて、再び収束することになる。ここで、再収束点Sと曲率中心Cの距離、換言すれば再収束点Sと、装置の光軸との距離Ecxが被検面10Aのx方向の偏芯量に相当することになる。
すなわち、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)は下式(2X)、(2Y)を用いて求めることができる。ここで、rは、上方の被検面10Aの曲率半径であり、α、αは微小であるものとする。
Ecx=2α・r (2X)
Ecy=2α・r (2Y)
(E)ステップ5(S5)
このステップにおいては、対物レンズ15を装着し、図8に示す如く、十字線(レチクル)像中心の軌跡円95を求める。すなわち、被検レンズ10が停止している状態で、まず、十字線像QをCCD21上に形成し、この後、レンズ載置台22を所定角度(例えば、90度、60度、45度、30度等)だけ回転する毎に、十字線像をCCD21上に形成し、CCD21上に所定の点数だけ十字線像を形成した後、これら十字線像の中心の軌跡95による円を描く。
この後、求めた十字線像の中心軌跡95による円の半径を、CCD21の画素位置に基づいて求め、これを被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)とする。
なお、図7に示すように、下方の被検面10Bの軸が光軸と一致している場合は、上記中心軌跡95による円の半径は、上方の被検面10Aのみについて求めればよい。
(F)ステップ6(S6)
最後に、ステップ5(S5)において求めた被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)からステップ4(S4)において求めた被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引いて、被検レンズ10の軸ズレによる偏芯量を求める。
すなわち、この被検レンズ10の軸ズレによる偏芯量(Esx、Esy)は、下式(3X)、(3Y)を用いて求めることができる。
Esx=Ex−Ecx (3X)
Esy=Ey−Ecy (3Y)
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態においては、被検面(表面)10Aおよび被検面(裏面)10Bの軸(光軸)の相対的な傾き(α、α)に基づいて、被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を求めるのに対して、本実施形態においては、被検面(表面)10Aの軸の傾き(αxA、αyA)に基づいて、被検面10Aの軸の傾きによる偏芯量(EcxA、EcyA)を、また、被検面10Bの軸の傾き(αxB、αyB)に基づいて、被検面(裏面)10Bの軸の傾きによる偏芯量(EcxB、EcyB)を、各々求め、これら各面の軸の傾きによる偏芯量の差から被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量(EcxA−EcxB、EcyA−EcyB)を求める、という点において相違する。しかし、その他の点においては略共通しているので、以下の説明においては、まず、本実施形態の概念を説明し、続いて上記第1の実施形態とは相違する部分について詳しく説明することとする。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る偏芯量測定方法の概念を説明するためのフローチャートである(上記第1の実施形態についての図1に対応する)。
まず、前準備として、上記レンズ載置台22の傾きが小さくなるように調整する(S11)。このとき対物レンズ15を取り外す。
次に、レンズ載置台22上に、被検レンズ10を載置しセットする(S12)。
次に、被検レンズ10の各コバ面(各被検面の外縁部から該各被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面に相当する)10FA、10FBに着目し、被検面10Aのコバ面10FAの、基準面(回転軸(測定軸)に対して略垂直な面)10FCに対する相対的な傾き(αxA、αyA)、および被検面10Bのコバ面10FBの、基準面10FCに対する相対的な傾き(αxB、αyB)を求める(S13)。
次に、ステップ13(S13)において得られた、各コバ面の、基準面10FCに対する傾き(αxA、αyA)、(αxB、αyB)に基づき、各非球面の軸の傾きによる偏芯量(EcxA、EcyA)、(EcxB、EcyB)を求め、該2つの面の偏芯量のx方向およびy方向の成分ごとの差を取って(EcxA−EcxB、EcyA−EcyB)を求め、被検レンズ10の軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を求める(S14)。
次に、対物レンズ15を装置1に装着し、被検レンズ10を載置したレンズ載置台22を、所定角度づつ回転させ、各回転操作毎に、レチクルの像の位置を求める。レチクルの像の軌跡は、円を描くので、この円の半径を計測することで被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)を求める(S15)。
最後に、上記全偏芯量(Ex、Ey)から上記軸の傾きによる偏芯量(EcxA−EcxB、EcyA−EcyB)を差し引いて、軸ズレによる偏芯量を計算する(S16)。
以下、上記第1の実施形態とは相違する部分(ステップS13〜S16)について、さらに説明する。
本実施形態においては、上述するように、被検面10Aのコバ面10FAの、基準面10FCに対する相対的な傾き(αxA、αyA)、および被検面10Bのコバ面10FBの、基準面10FCに対する相対的な傾き(αxB、αyB)を、下式(1XA)、(1YA)、(1XB)、(1YB)を用いて算出している(S13)。ここで、αxA、αyA、αxB、αyBは微小であるものとする。
αxA=dxA/2f (1XA)
αyA=dyA/2f (1YA)
αxB=dxB/2f (1XB)
αyB=dyB/2f (1YB)
上記(dxA、dyA)および上記(dxB、dyB)は、被検レンズ10の上方の被検面10Aの軸の傾きが、各々(αxA、αyA)および(αxB、αyB)である場合におけるスポット形成位置であって、被検レンズ10の下方の被検面10Bの軸の傾きが0である場合におけるCCD21上におけるスポット形成位置が、CCD21上の原点位置(0、0)とされている。
したがって、CCD21上のスポット形成位置(dxA、dyA)および(dxB、dyB)を検出すれば、上記条件式(1XA)、(1YA)、(1XB)、(1YB)より、各被検面10A、10Bの軸の傾き(αxA、αyA)および(αxB、αyB)を求めることができる。
なお、上記測定手法は被検面10Bの軸が傾きを有していても勿論可能である。
また、図12は、CCD21上におけるスポットを示すもので、光源11からの光束が、十字形状に穿設されたレチクル板12を介して照射されているため、上方の被検面10Aからの反射光によるスポット(P)および下方の被検面10Bからの反射光によるスポット(P)を各々明確に認識することができるとともに、両スポットにおける、X方向のズレ量dxA、dxBおよびY方向のズレ量dyA、dyBを容易に検出することができる。なお、図中に表された縦線と横線の交点(P)は、上述したCCD21上の原点位置(0、0)を示すものである。
また、図13は、本実施形態における偏芯量の概念を示すものである。すなわち、被検面10Aの曲率中心Cから発散して被検面10A(コバ面10FAの基準面10FCに対する傾きはαxA)で反射された光は、再収束点Sにおいて、再び収束することになる。ここで、再収束点Sと曲率中心Cの距離、換言すれば再収束点Sと、装置の光軸との距離EcxAが被検面10Aのx方向の偏芯量に相当することになる(被検面10Aのy方向の偏芯量はEcyA)。同様に、被検面10Bの曲率中心Cから発散して被検面10B(コバ面10FBの基準面10FCに対する傾きはαxB)で反射された光は、再収束点Sにおいて、再び収束することになる。ここで、再収束点Sと曲率中心Cの距離、換言すれば再収束点Sと、装置の光軸との距離EcxBが被検面10Bのx方向の偏芯量に相当することになる(被検面10Bのy方向の偏芯量はEcyB)。なお、図13中には、上方から測定用のコリメータ14Aと、下方からの測定用のコリメータ14Bが示されている。
したがって、上記ステップ14(S14)において求められる各被検面10A、10Bの軸の傾きによる偏芯量(EcxA、EcyA)、(EcxB、EcyB)は、下式(2XA)、(2YA)、(2XB)、(2YB)を用いて求めることができる。
ここで、rは上方の被検面10Aの曲率半径であり、rは下方の被検面10Bの曲率半径である。また、αxA、αyA、αxB、αyBは微小であるものとする。
EcxA=2αxA・r (2XA)
EcyA=2αyA・r (2YA)
EcxB=2αxB・r (2XB)
EcyB=2αyB・r (2YB)
また、被検レンズ10の軸の傾きによる全偏芯量は、2つの被検面10A、10Bの偏芯量の差であるから、上式(2XA)、(2YA)、(2XB)、(2YB)で求められた、偏芯量(EcxA、EcyA)、(EcxB、EcyB)を演算した下式(2X´)、(2Y´)により求められる。
Ecx=EcxA−EcxB (2X´)
Ecy=EcyA−EcyB (2Y´)
また、上記ステップ16(S16)において行なわれる軸ズレによる偏芯量(Esx、Esy)の算出は、ステップ15(S15)において求めた被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)からステップ14(S14)において求めた被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引いて、被検レンズ10の軸ズレによる偏芯量を求める。
すなわち、この被検レンズ10の軸ズレによる偏芯量(Esx、Esy)は、上記第1の実施形態と同様に、下式(3X)、(3Y)を用いて求めることができる。
Esx=Ex−Ecx (3X)
Esy=Ey−Ecy (3Y)
以上に説明したように、本実施形態によれば、簡易な測定および簡単な演算を用いて被検レンズの軸ズレによる偏芯量を、被検レンズの軸の傾きによる偏芯量から分離することができ、望ましい。
なお、本実施形態においては、レチクルとして十字形状のものを用いているため、初期設定時においてピント調整等する際に、十字線像を構成する各線分の太さの変化に基づいて、光学系の傾き微調整等を容易に行うことができる。すなわち、十字線の縦線と横線の太さが、互いに等しく、かつ均一に見えるように、光学系の傾きを調整することにより、簡易な傾き調整を行なうことができる。
また、このような十字形状のレチクルを用いることにより、ロータリエンコーダを用いることなく、90度ごとの回転角度を特定することができる。なお、図9の(A)、(B)からは、上記レンズ載置台22の回転に応じて交点Pが交点Pを中心として回転移動しているように見えるが、実際の撮像画面上では、交点Pは固定しており、上記レンズ載置台22の回転に応じ交点Pを中心として交点Pが回転移動する。
なお、本発明の偏芯量測定方法としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、種々の態様のものを採用可能であり、例えば、図10に示すように、上下2つの測定ヘッド60、70を用いて、被検レンズ10の、傾きによる偏芯量と軸ズレによる偏芯量とを同時に測定するようにしてもよい。すなわち、この装置では、上側の測定ヘッド(オートコリメータ)60には対物レンズが装着されておらず、これにより被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量を測定することができ(上記ステップ4(S4))、一方、下側の測定ヘッド(オートコリメータ)70には対物レンズが装着されており、これにより被検レンズ10の全偏芯量を測定することができる(上記ステップ5(S5))。
また、例えば、上記実施形態においてはレチクルおよびその像形状を十字形状のものとしているが、これに替えて、2つの線分の交差角が90°以外の角度、例えば45°となるような、X字形状のレチクルおよびその像形状とすることが可能である。また、その形状として、交差する2つの線分の太さおよび長さが互いに異なるものを用いることも可能である。
さらに、十字形状のレチクルに替えて、四角型や丸型のピンホールとすることも可能である。
また、観察対象としての被検面は被検レンズの上面ではなく下面とされていてもよく、この場合は被検レンズの上面が設置面となる。
また、上記実施形態においては、被検レンズ10の全偏芯量(Ex、Ey)の測定を、被検レンズ10の、軸の傾きによる偏芯量(Ecx、Ecy)の測定の後に行なっているが、これらの測定の順序を逆にしてもかまわない。
また、上記では、本実施形態方法に用いられる装置として、主に光反射タイプのものについて説明しているが、これに替えて光透過タイプ(例えば、上記反射角に替えて屈折角を測定することが必要となる)の装置を用いてもよい。
なお、本発明の測定対象である被検光学素子としては、上述したレンズの他、プリズムや光学フィルタ等が含まれる。
1 偏芯量測定装置
10、110 被検レンズ
10A、10B 被検面
10FA、10FB コバ面
10FC 基準面
11、111 光源
12、112 レチクル板(指標版)
13、113 ビームスプリッタ
14、14A、14B、114 コリメータレンズ
15、115 対物レンズ
21、121 CCDカメラ
22 レンズ載置台
23 被検レンズ回転駆動手段
24 Z軸移動ステージ
25 固定台
31、131 測定用光学系
32 解析演算部
51 Vブロック
52 回転円板
60、70 測定ヘッド
95 十字線像の軌跡
122 基台

Claims (4)

  1. 表裏に位置する各被検面と、これら各被検面の外縁部から当該被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面とを有する被検光学素子を、所定の軸を中心として回転可能な基台に設置し、該設置された該被検光学素子の前記被検面と前記張出面に対して光源からの光を所定形状の指標を含む測定用光学系を介して照射し、該被検面からの反射光または透過光を結像面上に導くとともに該基台に設置された被検光学素子を、いずれかの前記被検面の軸を回転軸として回転せしめ、該反射光または該透過光により該結像面上に形成された前記指標の像の移動軌跡を観察して前記被検面の偏芯量を測定する偏芯量測定方法において、
    前記各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、前記光源からの各光束に基づき、該各被検面の軸の相対的な傾きを測定し、
    該測定結果に基づき、該軸の相対的な傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出するとともに、
    前記被検光学素子を前記基台に設置した状態で、所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出し、
    この後、前記全偏芯量(Ex、Ey)から、前記軸の相対的な傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引く演算を行って、
    前記各被検面の軸の相対的な軸ズレに伴う偏芯量を求める、ことを特徴とする偏芯量測定方法。
  2. 表裏に位置する各被検面と、これら各被検面の外縁部から当該被検面の軸に対し略垂直に張り出した張出面とを有する被検光学素子を、所定の軸を中心として回転可能な基台に設置し、該設置された該被検光学素子の前記被検面と前記張出面に対して光源からの光を所定形状の指標を含む測定用光学系を介して照射し、該被検面からの反射光または透過光を結像面上に導くとともに該基台に設置された被検光学素子を、前記所定の軸を回転軸として回転せしめ、該反射光または該透過光により該結像面上に形成された前記指標の像の移動軌跡を観察して前記被検面の偏芯量を測定する偏芯量測定方法において、
    前記各被検面に応じて設けられた張出面から反射または透過された、前記光源からの各光束に基づき、該各被検面の軸の所定の基準面に対する傾きを測定し、
    該測定結果に基づき、該軸の所定の基準面に対する傾きに伴う、表面の偏芯量(EcxA、EcyA)および裏面の偏芯量(EcxB、EcyB)を算出し、かつ該表面の偏芯量と該裏面の偏芯量の成分ごとの差を取って前記被検光学素子の軸の傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を算出するとともに、
    前記被検光学素子を前記基台に設置した状態で、前記所定の軸を中心として該基台を回転せしめ、所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の半径から、全偏芯量(Ex、Ey)を算出し、
    この後、前記全偏芯量(Ex、Ey)から、前記被検光学素子の軸の傾きに伴う偏芯量(Ecx、Ecy)を差し引く演算を行って、
    前記各被検面の軸の相対的な軸ズレに伴う偏芯量を求める、ことを特徴とする偏芯量測定方法。
  3. 前記所定形状の指標は、十字形状のレチクルであることを特徴とする請求項1または2記載の偏芯量測定方法。
  4. 前記所定形状の指標は、四角形または丸形のピンホールであることを特徴とする請求項1または2記載の偏芯量測定方法。
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