JP2010019556A - 挟み込み検出装置 - Google Patents

挟み込み検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010019556A
JP2010019556A JP2008177509A JP2008177509A JP2010019556A JP 2010019556 A JP2010019556 A JP 2010019556A JP 2008177509 A JP2008177509 A JP 2008177509A JP 2008177509 A JP2008177509 A JP 2008177509A JP 2010019556 A JP2010019556 A JP 2010019556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection signal
pinching
capacitance
resistance
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008177509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5138484B2 (ja
Inventor
Takao Koba
貴雄 古場
Yuji Uemoto
雄司 植本
Junya Kurita
順矢 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiroki Corp
Tachibana Eletech Co Ltd
Original Assignee
Shiroki Corp
Tachibana Eletech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiroki Corp, Tachibana Eletech Co Ltd filed Critical Shiroki Corp
Priority to JP2008177509A priority Critical patent/JP5138484B2/ja
Publication of JP2010019556A publication Critical patent/JP2010019556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138484B2 publication Critical patent/JP5138484B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

【課題】センサーへの水分の付着を人体の接触とは区別できる挟み込み検出装置を実現する。
【解決手段】挟み込み検出装置は、人体との接触によって静電容量が変化するとともに断線時に高抵抗となり短絡時に低抵抗となるセンサー(410)と、前記センサーの静電容量を検出する静電容量検出手段(502)と、前記センサーの抵抗を検出する抵抗検出手段(503-506)と、前記静電容量検出手段の静電容量検出信号に基づく挟み込み判定と前記抵抗検出手段の抵抗検出信号に基づく挟み込み判定をそれぞれ行う判定手段(501)と、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定の結果と前記抵抗検出信号に基づく挟み込み判定の結果を利用して前記センサーへの水分の付着を人体の挟み込みとは区別する区別手段(501)を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、挟み込み検出装置に関し、特に、静電容量を利用して人体の挟み込みを検出する挟み込み検出装置に関する。
車両のパワースライドドアには、静電容量方式の挟み込みセンサーが設けられ、人体等の挟み込みを感知したときは、パワースライドドアを反転させて挟み込みを回避するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
静電容量方式の挟み込みセンサーの一種に、可撓性の中空の電極の内側にもう1つの電極を設けたものがある。この挟み込みセンサーは、素肌の人体が外側電極に接触したときの静電容量の変化に基づいて挟み込みを感知するとともに、着衣の人体の挟み込みによって変形した外側電極が内側電極に接触したときの静電容量の変化に基づいて挟み込みを感知するようにもなっている(例えば、特許文献2参照)。
他の方式の挟み込みセンサーとしては、抵抗方式の挟み込みセンサーが利用される。抵抗方式の挟み込みセンサーは、可撓性のチューブの内壁に複数の導体を対向的に配置したものとなっており、挟み込みに伴うチューブの変形によって導体同士が接触したときの抵抗変化を利用する。このような挟み込みセンサーが、ドア本体側またはドアオープニング側に設けられる(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−219311号公報(段落番号0015−0016、図1,2) 特開2007−108003号公報(段落番号0033−0039、0042−0043、0045−0048、図3,4,5) 特開平11−182136号公報(段落番号0037、図1,2)
静電容量方式の挟み込みセンサーにおいては、水の付着と人体の接触とを区別することが困難である。その他の水分、例えば、塩化カルシウム溶液や塩水等が付着したときも同様である。
そこで、本発明の目的は、センサーへの水分の付着を人体の接触とは区別できる挟み込み検出装置を実現することである。ここで、水分とは、人体との区別が困難な水やその他の水分の総称である。
課題を解決するための手段としての請求項1に係る発明は、人体との接触によって静電容量が変化するとともに断線時に高抵抗となり短絡時に低抵抗となるセンサーと、前記センサーの静電容量を検出する静電容量検出手段と、前記センサーの抵抗を検出する抵抗検出手段と、前記静電容量検出手段の静電容量検出信号に基づく挟み込み判定と前記抵抗検出手段の抵抗検出信号に基づく挟み込み判定をそれぞれ行う判定手段と、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定の結果と前記抵抗検出信号に基づく挟み込み判定の結果を利用して前記センサーへの水分の付着を人体の挟み込みとは区別する区別手段を具備することを特徴とする挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項2に係る発明は、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項3に係る発明は、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項4に係る発明は、前記センサーへの水分の付着が区別されたとき、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を禁止する判定禁止手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項5に係る発明は、前記判定禁止手段は、前記センサーへの水分の付着が区別されずかつ前記抵抗検出信号が高抵抗検出信号と低抵抗検出信号のいずれでもないときのみ、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を許可することを特徴とする請求項4に記載の挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項6に係る発明は、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われることを特徴とする請求項5に記載の挟み込み検出装置である。
課題を解決するための手段としての請求項7に係る発明は、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われることを特徴とする請求項5に記載の挟み込み検出装置である。
請求項1に係る発明によれば、挟み込み検出装置は、人体との接触によって静電容量が変化するとともに断線時に高抵抗となり短絡時に低抵抗となるセンサーと、前記センサーの静電容量を検出する静電容量検出手段と、前記センサーの抵抗を検出する抵抗検出手段と、前記静電容量検出手段の静電容量検出信号に基づく挟み込み判定と前記抵抗検出手段の抵抗検出信号に基づく挟み込み判定をそれぞれ行う判定手段と、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定の結果と前記抵抗検出信号に基づく挟み込み判定の結果を利用して前記センサーへの水分の付着を人体の挟み込みとは区別する区別手段を具備するので、センサーへの水分の付着を人体の接触とは区別できる挟み込み検出装置を実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われるので、閾値設定を簡素化することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われるので、閾値設定を適正化することができる。
請求項4に係る発明によれば、挟み込み検出装置は、前記センサーへの水分の付着が区別されたとき、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を禁止する判定禁止手段を具備するので、挟み込み検出を確実化することができる。
請求項5に係る発明によれば、前記判定禁止手段は、前記センサーへの水分の付着が区別されずかつ前記抵抗検出信号が高抵抗検出信号と低抵抗検出信号のいずれでもないときのみ、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を許可するので、静電容量方式による挟み込み検出を正確化することができる。
請求項6に係る発明によれば、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われるので、閾値設定を簡素化することができる。
請求項7に係る発明によれば、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われるので、閾値設定を適正化することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
図1に、ミニバンタイプの車両の左側の外観を模式的に示す。図1に示すように、車両100は、パワースライドドア200を装備している。以下、パワースライドドアを、単にスライドドアともいう。
スライドドア200の上部、下部および後部は、車両100のボデー110の上部、下部および後部に設けられたガイドレール112,114,116にそれぞれ係合する。スライドドア200は、ガイドレール112,114,116に沿った後方への往復的なスライド運動により、ボデー110の側面のドアオープニングを開閉する。スライドドア200の開閉は、モータ等の動力源を有する周知の開閉機構によって行われる。
図2に、スライドドアとドアオープニングの構成を模式的に示す。図2は、図1に示した車両100のAA断面図に相当する。図2では、上が室外、下が室内、左が前方、右が後方である。
図2に示すように、スライドドア200は、ボデー110のドアオープニング300に嵌まり込んだ状態で閉じきる。この状態では、スライドドア200の外面は、ボデー110の外面に対して段差がなく、いわゆる面一(つらいち)となる。また、スライドドア200の内面のドアトリム202も、ボデー110の内面に対して面一となる。以下、ドアオープニングを、単にオープニングともいう。
スライドドア200の後部は、オープニング300内で、係合部材204を介してガイドレール116に係合する。係合部材204は、スライドドア200側がヒンジとなっておりガイドレール116側がローラとなっている。
ガイドレール116は、ボデー110の外面からオープニング300内に斜めに入り込んでおり、係合部材204のローラは、ガイドレール116の斜め部の終端付近に位置する。オープニング300の内周は、室内側がオープニングフランジ302となっている。オープニングフランジ302の先端部には、ウェザストリップ304が設けられる。
スライドドア200の前部には、挟み込みセンサー400が設けられている。挟み込みセンサー400の先端部は、センタピラー120の後面と適度の隙間を隔てて対向する。
図3に、挟み込みセンサー400の構成を模式的に示す。挟み込みセンサー400は、紙面に垂直な方向に延在する。図3に示すように、挟み込みセンサー400は、センサー部410と取付部420からなる。取付部420は、挟み込みセンサー400全体をフランジ206の先端部に取り付ける。フランジ206はドア本体200の前部から前方に突出している。取付部420は、絶縁材料で構成される。絶縁材料としては、例えば、ゴムやプラスチック等が用いられる。
センサー部410は、取付部420の先端に設けられる。センサー部410は、取付部420の先端に固定された第1素子412と、それを囲繞するように取付部420の先端に固定された第2素子414を有する。
第1素子412と第2素子414は、ともに、導電性の材料で構成される。導電性の材料としては、例えば、導電性ゴムや導電性プラスチック等が用いられる。第1素子412には、電線を埋め込むようにしても良い。
第1素子412および第2素子414は、それぞれ、電極として機能する。以下、第1素子412および第2素子414を、それぞれ、内側電極および外側電極ともいう。外側電極414は可撓性を有し、異物が当接したときに変形して内側電極412に接触し得るようになっている。
図4に、挟み込みセンサー400を利用した挟み込み検出装置1の電気的構成を、ブロック図で示す。挟み込み検出装置1は、発明を実施するための最良の形態の一例である。挟み込み検出装置1の構成によって、挟み込み検出装置に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
図4に示すように、挟み込み検出装置1は、挟み込みセンサー400のセンサー部410と信号処理部500を有する。センサー部410の内側電極412と外側電極414は、一端同士が抵抗416で接続され、内側電極412の他端がグラウンド(GND)に接続されている。センサー部410は、本発明におけるセンサーの一例である。
信号処理部500は、前段に抵抗504,505,506の直列回路を有し、中段に静電容量検出回路502と抵抗検出回路503を有し、後段にCPU(central processing unit)501を有する。
静電容量検出回路502は、本発明における静電容量検出手段の一例である。抵抗504,505,506の直列回路と抵抗検出回路503は、本発明における抵抗検出手段の一例である。CPU501は、本発明における判定手段の一例である。CPU501は、また、本発明における区別手段の一例であり、判定禁止手段の一例でもある。
抵抗504,505,506の直列回路は、抵抗504側の端部と抵抗506側の端部が、それぞれ、直流電源(+B)とグラウンド(GND)に接続されている。これによって、抵抗504,505,506の直列回路は分圧回路を構成する。
分圧回路の抵抗504と抵抗505の接続点に、センサー部410の外側電極414の他端が接続される。分圧回路の抵抗504と抵抗505の接続点には、静電容量検出回路502も接続される。静電容量検出回路502は、センサー部410の静電容量を検出し、静電容量検出信号をCPU501に入力する。
静電容量検出回路502は、センサー部410の静電容量によって周波数が定まるLC発振回路を内蔵し、センサー部410の静電容量を周波数に変換してCPU501に入力する。周波数に変換された静電容量検出信号は、静電容量の増加および減少に対応して、それぞれ、減少および増加する。
センサー部410に露出人体が接触したときは、静電容量が定常状態における静電容量から増加し、それによって、静電容量検出信号が定常状態における値から減少する。以下、露出人体を単に人体ともいう。
静電容量検出信号の減少は、センサー部410に水分が付着したときにも発生する。そのときの静電容量検出信号の減少の程度は、人体が接触したときよりもはるかに大きいものとなる。
抵抗検出回路503は、分圧回路の抵抗505と抵抗506の接続点に接続される。抵抗検出回路503は、抵抗505と抵抗506の接続点の電圧を抵抗検出信号としてCPU501に入力する。
センサー部410の抵抗は、定常状態では、外側電極414および内側電極412の抵抗と抵抗416の和となり、このような抵抗が、抵抗505,506の直列回路に並列接続される、これによって、定常状態における抵抗検出信号は所定の電圧となる。
抵抗検出信号は、センサー部410が断線して高抵抗(絶縁状態)となったとき、定常状態の電圧から大幅に上昇する。抵抗検出信号は、また、外側電極414が内側電極412に接触して低抵抗(短絡状態)となったとき、定常状態の電圧から大幅に低下する。
外側電極414と内側電極412の接触すなわちセンサー部410の短絡は、異物の挟み込みによる外側電極414の変形によって発生する。したがって、抵抗検出信号の大幅な低下は挟み込みが発生したことを表す。
抵抗検出信号の大幅な低下は、例えば被服人体や人体以外の異物等、センサー部410の静電容量を増加させない物体が挟み込まれたときに発生する。以下、センサー部410の静電容量を増加させない物体を人体以外の異物ともいう。この観点では、被服人体も人体以外の異物に含まれる。
CPU501は、静電容量検出信号および抵抗検出信号をそれぞれ所定の閾値と比較することにより、挟み込みが発生したか否かを判定する。CPU501は、また、抵抗検出信号を所定の閾値と比較することにより、センサー部410の断線が発生したか否かを判定する。判定結果は、例えば挟み込み防止装置等、適宜の外部装置に向けて出力される。
図5に、各閾値を概念的に示す。図5の(a)に示すように、抵抗検出信号用の閾値として、閾値Aと閾値Bが設定される。閾値Aは、センサー部410の断線を検出するための閾値であり、定常状態における抵抗検出信号よりも十分に大きい値となっている。閾値Bは、人体以外の異物の挟み込みを検出するための閾値であり、定常状態における抵抗検出信号より十分に小さい値となっている。
図5の(b)に示すように、静電容量検出信号用の閾値として、閾値Cと閾値Dが設定される。閾値Cは、人体の挟み込みを検出するための閾値であり、定常状態における静電容量検出信号よりある程度小さい値となっている。閾値Cの設定は絶対的な設定であり、定常状態における静電容量検出信号に連動しないものである。閾値Dは、センサー部410への水分の付着を検出するための閾値であり、定常状態における静電容量検出信号より十分に小さい値となっている。
センサー部410への水分の付着を検出したときは、静電容量検出信号に基づく挟み込み検出を禁止するようになっている。このため、閾値Dは、挟み込み検出禁止用の閾値ともなる。挟み込み検出の禁止については後述する。
図5の(c)に示すように、挟み込み検出用の閾値は相対的な設定としても良い。すなわち、定常状態における静電容量検出信号を基準値Eとしたとき、この基準値EからマージンFだけ小さい値を閾値C’として設定する。
基準値Eは、定常状態における静電容量検出信号を一定周期でサンプリングすることによって求める。サンプリング周期は、例えば1secである。これによって、定常状態における静電容量検出信号に関して相対化された閾値C’が得られる。相対化された閾値C’は、定常状態における静電容量検出信号に追従して変化するので、定常状態における静電容量検出信号の経時変化にかかわらず、安定した挟み込み検出を行うことができる。
図6に、挟み込み検出装置1の動作をフローチャートで示す。これは、実質的に、CPU501の動作のフローチャートである。図6に示すように、ステップS01で動作を開始し、ステップS02で抵抗検出信号を取込み、ステップS03で、抵抗検出が閾値A以上か否かを判定する。
抵抗検出信号が図7の(a)のようになったときは、抵抗検出値が閾値A以上になる。このようなときは、ステップS04で断線検出と判定して、ステップS13で動作を終了する。
抵抗検出が閾値A以上でないときは、ステップS05で、抵抗検出値が閾値B以下か否かを判定する。
抵抗検出信号が図7の(b)のようになったときは、抵抗検出値が閾値B以下になる。このようなときは、ステップS06で、挟み込み検出と判定して、ステップS13で動作を終了する。このときの挟み込み検出は、人体以外の異物の挟み込み検出である。
抵抗検出値が閾値B以下でないときは、ステップS07で静電容量検出信号を取込み、ステップS08で、静電容量検出値が閾値D以下か否かを判定する。
静電容量検出値が閾値D以下でないときは、ステップS10で、静電容量検出値が閾値C以下か否かを判定する。このとき、閾値Cに代えて閾値C’を用いても良い。
静電容量検出値が閾値C(C’)以下でないときは、ステップS11で定常状態と判定しステップS02に戻る。
抵抗検出値が閾値A以上でも閾値B以下でもなく、静電容量検出値が閾値C以下でも閾値D以下でもない間は、ステップS02,S03,S05,S07,S08,S10,S11の動作が繰り返される。
静電検出信号が図8の(a)のようになったときは、静電容量検出値が閾値C以下になる。あるいは、静電検出信号が図9の(a)のようになったときは、静電容量検出値が閾値C’以下になる。そのようなときは、ステップS12で挟み込み検出と判定して、ステップS13で動作を終了する。このときの挟み込み検出は、人体の接触による挟み込み検出である。
静電検出信号が図8の(c)のようになったときは、静電容量検出値が閾値D以下になる。そのようなときは、ステップS09で水分付着検出と判定して、ステップS02に戻る。抵抗検出値が閾値A以上でも閾値B以下でもなく、静電容量検出値が閾値D以下である間は、ステップS02,S03,S05,S07,S08,S09の動作が繰り返される。
このため、ステップS10における閾値C(C’)に基づく静電容量検出値の判定は行われない。すなわち、静電容量検出信号に基づく挟み込み検出が禁止される。
静電容量検出値が閾値D以下になる事態は、図8の(b)のように、人体以外の異物が挟み込まれてセンサー部410が短絡されたときにも発生する。しかし、このとき同時に、図7の(b)に示したように、抵抗検出値が閾値B以下になるので、これがステップS05で判定されて、ステップS06で挟み込み検出判定が行われるので、水分の付着と混同されることはない。
抵抗検出信号は、水分付着時には図7の(c)に示すようになる。このため、抵抗検出値が閾値B以下になることはない。したがって、水分が付着しても、それを挟み込みと混同することはない。
このように、水分付着のために静電容量検出信号に基づく挟み込み検出が禁止されている間は、抵抗検出信号に基づく挟み込み検出のみが行われ、挟み込み検出は正しく継続される。
静電容量検出信号に基づく挟み込み検出は、水分付着が無くかつ抵抗検出信号が閾値Aと閾値Bの間にあるときにのみ行われる。そのときの閾値としては、閾値Cまたは閾値C’が用いられる。
上記のような挟み込み検出装置1を装備するパワードアは、スライド形式のパワードアに限らず、スイングによって開閉するフロントドアないしバックドアであって良い。また、パワードアは、車両用に限らず、船舶や航空機等用のパワードア、あるいは、屋内や屋外で使用されるパワードア等、適宜の用途のパワードアであって良い。また、挟み込み検出装置1は、人体やその他の異物の接触を検出する用途に転用可能である。その場合は、上記の動作において「挟み込み」を「接触」と読み替えれば良い。
パワースライドドアを装備した車両の外観を示す図である。 スライドドアとドアオープニングの構成を示す図である。 挟み込みセンサーの構成を示す図である。 発明を実施するための最良の形態の一例の挟み込み検出装置のブロック図である。 閾値を概念的に示す図である。 発明を実施するための最良の形態の一例の挟み込み検出装置の動作を示すフローチャートである。 抵抗検出信号のグラフである。 静電容量検出信号のグラフである。 静電容量検出信号のグラフである。
符号の説明
100 : 車両
110 : ボデー
112,114,116 : ガイドレール
120 : センタピラー
200 : スライドドア
200 : ドア本体
202 : ドアトリム
204 : 係合部材
206 : フランジ
300 : ドアオープニング
302 : オープニングフランジ
304 : ウェザストリップ
400 : 挟み込みセンサー
410 : センサー部
412 : 内側電極
414 : 外側電極
416 : 抵抗
420 : 取付部
500 : 信号処理部
501 : CPU
502 : 静電容量検出回路
503 : 抵抗検出回路
504,505,506 : 抵抗

Claims (7)

  1. 人体との接触によって静電容量が変化するとともに断線時に高抵抗となり短絡時に低抵抗となるセンサーと、
    前記センサーの静電容量を検出する静電容量検出手段と、
    前記センサーの抵抗を検出する抵抗検出手段と、
    前記静電容量検出手段の静電容量検出信号に基づく挟み込み判定と前記抵抗検出手段の抵抗検出信号に基づく挟み込み判定をそれぞれ行う判定手段と、
    前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定の結果と前記抵抗検出信号に基づく挟み込み判定の結果を利用して前記センサーへの水分の付着を人体の挟み込みとは区別する区別手段
    を具備することを特徴とする挟み込み検出装置。
  2. 前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置。
  3. 前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置。
  4. 前記センサーへの水分の付着が区別されたとき、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を禁止する判定禁止手段
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の挟み込み検出装置。
  5. 前記判定禁止手段は、前記センサーへの水分の付着が区別されずかつ前記抵抗検出信号が高抵抗検出信号と低抵抗検出信号のいずれでもないときのみ、前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定を許可する
    ことを特徴とする請求項4に記載の挟み込み検出装置。
  6. 前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された絶対的な閾値に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の挟み込み検出装置。
  7. 前記静電容量検出信号に基づく挟み込み判定は、前記静電容量検出信号に対して設定された相対的な閾値に基づいて行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の挟み込み検出装置。
JP2008177509A 2008-07-08 2008-07-08 挟み込み検出装置 Expired - Fee Related JP5138484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008177509A JP5138484B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 挟み込み検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008177509A JP5138484B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 挟み込み検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010019556A true JP2010019556A (ja) 2010-01-28
JP5138484B2 JP5138484B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41704635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008177509A Expired - Fee Related JP5138484B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 挟み込み検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138484B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031730A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 アイシン精機株式会社 操作入力検知装置
JP2017048640A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社東海理化電機製作所 開閉体制御装置
DE102016124929A1 (de) * 2016-12-20 2018-06-21 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg Verfahren für den Betrieb einer Einklemmschutzanordnung

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177380A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Harness Syst Tech Res Ltd 挟込み検知装置
JP2001323726A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 挟み込み検出装置及び開閉装置
JP2002057564A (ja) * 2000-08-11 2002-02-22 Aisin Seiki Co Ltd 人体検出器
JP2002537568A (ja) * 1999-02-24 2002-11-05 アドバンスド セーフティー コンセプツ,インク. 自動車用静電容量センサー
JP2004257788A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Omron Corp 物体検知センサ及び開閉体挟み込み検知装置
JP2006027591A (ja) * 2004-06-14 2006-02-02 Denso Corp 静電容量式センサおよび乗員検知システム
JP2007108003A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Shiroki Corp 接触検出装置並びに挟み込み防止装置
JP2007256136A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Aisin Seiki Co Ltd タッチセンサ
JP2008050881A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Tachibana Eletech Co Ltd 安全装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000177380A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Harness Syst Tech Res Ltd 挟込み検知装置
JP2002537568A (ja) * 1999-02-24 2002-11-05 アドバンスド セーフティー コンセプツ,インク. 自動車用静電容量センサー
JP2001323726A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 挟み込み検出装置及び開閉装置
JP2002057564A (ja) * 2000-08-11 2002-02-22 Aisin Seiki Co Ltd 人体検出器
JP2004257788A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Omron Corp 物体検知センサ及び開閉体挟み込み検知装置
JP2006027591A (ja) * 2004-06-14 2006-02-02 Denso Corp 静電容量式センサおよび乗員検知システム
JP2007108003A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Shiroki Corp 接触検出装置並びに挟み込み防止装置
JP2007256136A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Aisin Seiki Co Ltd タッチセンサ
JP2008050881A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Tachibana Eletech Co Ltd 安全装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031730A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 アイシン精機株式会社 操作入力検知装置
JP2017048640A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社東海理化電機製作所 開閉体制御装置
WO2017038458A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社東海理化電機製作所 開閉体制御装置
DE102016124929A1 (de) * 2016-12-20 2018-06-21 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg Verfahren für den Betrieb einer Einklemmschutzanordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JP5138484B2 (ja) 2013-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10073427B2 (en) Operation detecting device of opening and closing body for vehicle
JP5955403B2 (ja) 非接触物検出システム及び物体を検出するための方法
US8593161B2 (en) Contact detection apparatus and pinch prevention apparatus
JP2008203055A (ja) 静電容量センサ
JP2005227244A (ja) 静電容量型センサ
JP2013113626A (ja) 操作入力検知装置及び開閉部材制御装置
JP5138484B2 (ja) 挟み込み検出装置
JP2004257788A (ja) 物体検知センサ及び開閉体挟み込み検知装置
JP2007256136A (ja) タッチセンサ
JP5158038B2 (ja) 長尺センサ
JP5505972B2 (ja) 物体検知装置及び挟み込み防止装置
JP2009180013A (ja) 長尺センサ
JP2008031731A (ja) 安全装置
JP2005227243A (ja) 静電容量型センサ
JP3740838B2 (ja) 挟み込み防止装置
JP2006097463A (ja) 挟み込み防止装置
JP2019145484A (ja) 静電センサ装置
JP4761115B2 (ja) 挟み込み検出回路
JP5379570B2 (ja) ドア挟み込み防止用タッチセンサ
JP2000321150A (ja) 挟み込み検知センサおよび挟み込み防止装置
US11693142B2 (en) Water intrusion detector for a touch sensor device
JP2000321150A5 (ja)
JP3555340B2 (ja) 挟み込み検知装置及びパワーウインドウ装置
JP6099296B2 (ja) センサ
JP2006322316A (ja) 挟み込み防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110610

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5138484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees