JP2019145484A - 静電センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接触操作の検出精度を高めることができる静電センサ装置を得ることにある。【解決手段】静電センサ装置10は、リアガーニッシュ3(被取付部材)の内面3a(第1面)に配置されたセンサ体12と、リアガーニッシュ3の外面3b(第2面)に配置されかつセンサ体12と電気的に接続されていない導電性を有する浮遊導体15と、を備えている。センサ体12は、第1電極13と、その外周を囲むようにリング状に形成されかつ第1電極13と電気的に接続されていない第2電極14と、を有している。浮遊導体15は、内面3aから見たときの投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は静電センサ装置に関するものである。
従来から、例えば静電センサ装置として、特許文献1に示されるものが知られている。
特許文献1には、センサ体と、センサ体と電気的に接続された制御部と、を備えた静電センサ装置(操作入力検知装置)が開示されている。センサ体は、第1電極と、第1電極の周囲に間隔をあけて線状で囲む第2電極とを有している。この静電センサ装置は、使用者の指などの操作体がセンサ体に対して接触操作を行うことにより第1および第2電極の静電容量が変化するように構成されている。制御部は、この静電容量の変化を所定の検出フローにより接触操作の状態を検出する。
特開2013−113626号公報
特許文献1の静電センサ装置では、センサ体の静電容量がセンサ体と操作体(指)との実際の接触面積に依存して増減するようになっている。このため、特にセンサ体と操作体との接触面積が狭小となる場合には、接触操作によりセンサ体と操作体間で形成される静電容量が小さくなり、接触操作の状態を正確に検出することが困難となる場合があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、接触操作の検出精度を高めることにある。
上記の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る静電センサ装置は、第1面および第1面の反対側に位置する第2面を有する被取付部材に取り付けられ、操作体により第2面から接触操作を行うことが可能な静電センサ装置である。静電センサ装置は、被取付部材の第1面に配置されたセンサ体と、被取付部材の第2面に配置されかつセンサ体と電気的に接続されていない導電性を有する浮遊導体と、を備えている。センサ体は、第1電極と、第1電極の外周を囲むようにリング状に形成されかつ第1電極と電気的に接続されていない第2電極と、を有している。そして、浮遊導体は、第1面から見たときの投影視において少なくとも第1電極と重なるように形成されていることを特徴とする。
本発明によると、接触操作の検出精度を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る静電センサ装置を自動車におけるトランクドアのリアガーニッシュに取り付けた状態を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、センサ体および浮遊導体の位置関係をリアガーニッシュの内面から見て概略的に示す投影図である。 図4は、本発明の実施形態に係る静電センサ装置の機能構成を示すブロック図である。 図5は、制御部の処理動作を示すフローチャート図である。 図6は、センサ体における静電容量測定値の変化を示すグラフである。 図7は、センサ体における静電容量の差分値の変化を示すグラフである。 図8は、静電センサ装置の変形例1を示す図2相当図である。 図9は、静電センサ装置の変形例1を示す図3相当図である。 図10は、静電センサ装置の変形例2を示す図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る静電センサ装置10を、自動車1の後部に位置するトランクドア2のリアガーニッシュ3(被取付部材)に取り付けた状態を示している。図2に示すように、リアガーニッシュ3は、例えば略板状の樹脂材からなる。リアガーニッシュ3は、自動車1の車室内に面する内面3a(第1面)および内面3aの反対側に位置する外面3b(第2面)を有している。
本実施形態において、静電センサ装置10は、人体の手または指などの操作体F(図2参照)によりリアガーニッシュ3の外面3bから後述する浮遊導体15に対し近接操作および接触操作を行うことが可能となっている。すなわち、静電センサ装置10は、自動車1のリアゲートスイッチとして機能するように構成されている。
(基板)
図2に示すように、静電センサ装置10は、基板11を備えている。基板11は、静電センサ装置10の装置本体10aに取り付けられた状態でリアガーニッシュ3の内面3aに配置されている。
(センサ体)
図3に示すように、静電センサ装置10は、センサ体12を備えている。センサ体12は、例えば導電金属または導電樹脂を基板11上に積層配置した自己容量方式のセンサ電極として構成されている。
センサ体12は、第1および第2電極13,14を有している。図4に示すように、第1および第2電極13,14の各々は、互いに電気的に接続されていない状態となっている。
図3に示すように、第1電極13は、楕円形状に形成されている。一方、第2電極14は、第1電極13の外周を囲むように楕円のリング状に形成されている。第2電極14は、内周縁14bが第1電極13の外周縁13aと径方向に間隔をあけた状態で配置されている。なお、図2および図3では、第1および第2電極13,14を強調して示すために、第1および第2電極13,14に対してドットによるハッチングを付している。
(浮遊導体)
図1〜図3に示すように、静電センサ装置10は、導電性を有する浮遊導体15を備えている。浮遊導体15は、例えば金属板からなり、ビス(図示せず)などによりリアガーニッシュ3の外面3bに取り付けられている。浮遊導体15は、第1および第2電極13,14の各々と電気的に接続されていない状態となっている。また、浮遊導体15は、自動車1の車体などのグランドとも電気的に接続されていない。ゆえに、浮遊導体15は、自動車1におけるあらゆる導体とは電気的に接続されない、絶縁された状態である。
図3に示すように、浮遊導体15は、リアガーニッシュ3の内面3aから見たときの投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されている。また、浮遊導体15は、使用者の指(操作体F)の静電検出有効面積を拡大する大きさを有している。具体的には、例えば、浮遊導体15は、その表面積が操作体Fの表面積よりも大きくなるように形成されている(図2参照)。さらに、浮遊導体15は、外周縁15aが上記投影視において第1電極13の外周縁13aと第2電極14の内周縁14bとの間に位置するように形成されている。なお、上記した浮遊導体15の表面積が操作体Fの表面積より大きくなる構成に限定されるものではなく、例えば、操作体Fが浮遊導体15に接触した時の操作体Fの接触面積よりも、上記投影視における浮遊導体15の面積が大きくなる構成としてもよい。
(制御部など)
図4に示すように、静電センサ装置10は、制御部16と、切替部17と、測定部18とを備えている。
制御部16は、第1および第2電極13,14の各々と電気的に接続されている。また、制御部16は、外部装置30と電気的に接続されている。制御部16には、後述する処理動作(図5参照)で説明する第1ないし第3測定の各条件、第1〜第6閾値TH1〜TH6、および各演算値を得るための演算式などに関する情報が記憶されている。なお、本実施形態では、外部装置30として、自動車1のトランクドア2に設けられた図示しない開閉装置および施錠装置が挙げられる。
制御部16は、操作体Fが浮遊導体15に対して近接または接触したときのセンサ体12(第1および第2電極13,14)における静電容量の変化を検出し、その変化量に基づいて操作体Fによる操作が近接操作および接触操作のいずれであるかを判別する。
切替部17は、制御部16および測定部18の各々と電気的に接続されている一方、グランドの電位と接続されている。そして、切替部17は、第1および第2電極13,14の各々と制御部16との電気的な接続状態(ON状態/OFF状態)を、制御部16からの信号を受けて切替可能となっている。また、切替部17は、第1および第2電極13,14の各々を、制御部16からの信号を受けてグランドの電位に接続可能となっている。
測定部18は、制御部16と電気的に接続されている。測定部18は、制御部16からの信号を受けて、第1および第2電極13,14の各々がその近傍に位置する導体との関係で形成される静電容量を測定しかつその測定値を制御部16に出力することが可能となっている。
(制御部による処理動作)
次に、図5を参照しながら制御部16による一連の処理動作を説明する。なお、図5に示した処理動作は、制御部16が実行するメインルーチンによって繰り返し実行される。
図5に示すように、最初のステップS101において、制御部16は、センサ体12をスキャンする。すなわち、制御部16は、第1〜第3測定によりセンサ体12における静電容量の変化を測定しかつセンサ体12の静電容量に対応した第1感度Xないし第3感度Zを得る。その後、ステップS102に進む。
具体的に、第1測定では、切替部17が制御部16と第1および第2電極13,14の各々とを電気的に接続する。この接続状態において、制御部16が第1および第2電極13,14に駆動電圧を印可して、測定部18が第1および第2電極13,14の静電容量を測定する。制御部16は、第1および第2電極13,14における静電容量の測定値に対応した第1感度X(図6参照)を得る。
第2測定では、切替部17が制御部16と第1電極13とを電気的に接続しかつ第2電極14をグランドの電位(以下、GND電位ともいう)に接続する。この接続状態において、制御部16が第1電極13に駆動電圧を印可して、測定部18が第1電極13の静電容量を測定する。制御部16は、第1電極13における静電容量の測定値に対応した第2感度Y(図6参照)を得る。
第3測定では、切替部17が制御部16と第2電極14とを電気的に接続しかつ第1電極13をグランドの電位に接続する。この接続状態において、制御部16が第2電極14に駆動電圧を印可して、測定部18が第2電極14の静電容量を測定する。制御部16は、第2電極14における静電容量の測定値に対応した第3感度Z(図6参照)を得る。
ここで、制御部16は、第1〜第3感度X〜Zをメモリ(図示せず)に一時記憶する。なお、メインルーチンにより図5に示された処理動作を繰り返し行うため、ステップS101における第1〜第3測定を切り替え、第1〜第3感度X〜Zを得る処理は、所定の時間間隔(例えば50msecの間隔)で繰り返し行われる。そして、メモリには随時過去の第1〜第3感度X〜Zが蓄積して記憶されていく。つまり、静電センサ装置10が操作されていない非操作状態でもステップS101は繰り返し行われ、第1〜第3感度X〜Zは蓄積して記憶される。そして、所定の蓄積期間が経過した第1〜第3感度X〜Zの値は、順次消去される。
次に、ステップS102において、制御部16は、現在の時間t1における第1〜第3感度X1〜Z1と、時間t1から所定の時間(例えば500ms)過去の時点における第1〜第3感度X0〜Z0を用い、X1とX0との差分値である第1演算値ΔX(=X1−X0)、Y1とY0との差分値である第2演算値ΔY(=Y1−Y0)、およびZ1とZ0との差分値である第3演算値ΔZ(=Z1−Z0)を算出する。その後、ステップS103に進む。なお、時間t0と時間t1との間隔は500msecに限定されないが、当該間隔は1000msec以下であるのが望ましい。
ステップS103において、制御部16は、第1演算値ΔXを所定の第1閾値TH1と比較する。第1演算値ΔXが第1閾値TH1よりも大きいYesの場合は、ステップS104に進む。一方、第1演算値ΔXが第1閾値TH1よりも小さいNoの場合は、ステップS107に進む。
ステップS104において、制御部16は、第1演算値ΔXを、所定の第2閾値TH2に第3演算値ΔZを乗算して得た第4演算値(TH2×ΔZ)と比較する。また、制御部16は、第1演算値ΔXを、所定の第3閾値TH3に第2演算値ΔYを乗算して得た第5演算値(TH3×ΔY)と比較する。第1演算値ΔXが第4演算値(TH2×ΔZ)よりも大きくかつ第5演算値(TH3×ΔY)よりも大きいYesの場合は、ステップS105に進む。一方、第1演算値ΔXが第4演算値(TH2×ΔZ)および第5演算値(TH3×ΔY)のいずれか一方または両方の値よりも小さいNoの場合は、ステップS107に進む。
ステップS105において、制御部16は、操作体Fが浮遊導体15に接触したことにより接触操作が行われたものと判定する。すなわち、制御部16は、接触操作判定をONとする。その後、ステップS106に進む。
ステップS106において、制御部16は、接触操作判定がONとなる所定信号を図4に示す外部装置30に出力する。これにより、外部装置30が作動して、例えばトランクドア2の開閉動作が停止する。その後、ステップS101に戻る。
他方、ステップS107において、制御部16は、操作体Fが浮遊導体15に接触していない状態にあると判定し、接触操作判定をOFFとする。その後、ステップS108に進む。
ステップS108において、制御部16は、第1演算値ΔXを所定の第4閾値TH4と比較する。第1演算値ΔXが第4閾値TH4よりも大きいYesの場合は、ステップS109に進む。一方、第1演算値ΔXが第4閾値TH4よりも小さいNoの場合は、ステップS112に進む。
ステップS109において、制御部16は、第1演算値ΔXを、所定の第5閾値TH5に第3演算値ΔZを乗算して得た第6演算値(TH5×ΔZ)と比較する。また、制御部16は、第1演算値ΔXを、所定の第6閾値TH6に第2演算値ΔYを乗算して得た第7演算値(TH6×ΔY)と比較する。第1演算値ΔXが、第6演算値(TH5×ΔZ)よりも大きくかつ第7演算値(TH6×ΔY)よりも大きいYesの場合は、ステップS110に進む。一方、第1演算値ΔXが第6演算値(TH5×ΔZ)および第7演算値(TH6×ΔY)のいずれか一方または両方の値よりも小さいNoの場合は、ステップS112に進む。
ステップS110において、制御部16は、操作体Fが浮遊導体15に近接したことにより近接操作が行われたものと判定する。すなわち、制御部16は、近接操作判定をONとする。その後、ステップS111に進む。
ステップS111において、制御部16は、近接操作判定がONとなる所定信号を図4に示す外部装置30に出力する。これにより、外部装置30が作動して、例えばトランクドア2の施錠が解除される。その後、ステップS101に戻る。
他方、ステップS112において、制御部16は、操作体Fが浮遊導体15に近接していない状態にあると判定して、近接操作判定をOFFとする。その後、ステップS101に戻る。
次に、図6および図7を参照しながら、第1〜第3演算値ΔX〜ΔZを用いることにより操作状態(近接操作または接触操作)を精度よく判別することが可能となる理由を説明する。
図6および図7は、第1測定ないし第3測定を実行して得られた第1〜第3感度X〜Zの測定結果の一例を示すものである。ここで、図6では、横軸を時間とする一方、縦軸を静電容量測定値(各感度の値を静電容量に比例した任意単位(a.u.)で示す)としている。また、図7では、横軸を時間とする一方、縦軸を静電容量の差分値としている。
図6および図7において、時間t00から時間t10まで時間帯は、浮遊導体15に水がかかっていない状態(ドライ状態)で浮遊導体15に手(操作体F)を3回近接させたときの測定結果を示している。時間t10から時間t20まで時間帯は、ドライ状態で浮遊導体15に手を3回接触させたときの測定結果を示している。時間t20から時間t30まで時間帯は、浮遊導体15に水をかけている時に浮遊導体15に手を3回近接させたときの測定結果を示している。時間t30から時間t40まで時間帯は、浮遊導体15に水をかけている時に浮遊導体15に手を3回接触させたときの測定結果を示している。
ここで、図6に示すように、使用者が手を浮遊導体15に近接または接触させると、第1〜第3感度X〜Zの各値が一時的に上昇する。さらに、時間t20で浮遊導体15に水をかけても、第1〜第3感度X〜Zの各値が上昇する。そして、浮遊導体15に水をかけた状態で使用者が手を浮遊導体15に近接または接触させると、時間t20から時間t40までの時間帯に示すように、水をかけることにより上昇した第1〜第3感度X〜Zの各値が、それらの値から、さらに、近接または接触に応じて第1〜第3感度X〜Zの各値が上昇する。なお、時間t40で水をかけることを中止すると、第1〜第3感度X〜Zの各値は、時間t00における各値に向かって低下する。
次に、縦軸を静電容量の差分値とした図7から、時間t00から時間t20までの時間帯で使用者が手を浮遊導体15に近接または接触させるときの波形と、時間t20から時間t40までの時間帯で使用者が手を浮遊導体15に近接または接触させるときの波形は同傾向になることがわかる。これは、静電容量の差分値が、図6の静電容量測定値を時間微分した値に相当するためである。したがって、静電容量の差分値を求めることで、水がかかっていてもいなくても、近接または接触の波形を同等とすることができる。
そして、使用者が手を浮遊導体15に接触させるときは、図7の時間t10からt20の時間帯、および、時間t30から時間t40の時間帯における静電容量差分値(第1演算値ΔX)が急峻に大きくなることがわかる。これにより、図5のステップS103に記載したように、例えば第1閾値TH1を1400(任意単位)とすれば、図7において第1演算値ΔXが1400を超えていれば(ステップS103でYes)、接触操作があった可能性があると判断できる。そして、第1演算値ΔXが1400以下であれば(ステップS103でNo)、接触操作がなかったと判断できる。
ここで、ステップS103でYesであっても、必ずしも接触操作があったと判断できない場合について説明する。
図7の時間t20では、浮遊導体15に水をかけた場合の静電容量差分値の挙動を示している。ここでは、第1演算値ΔXが約800までしか上昇していないため、第1閾値TH1(=1400)には至らない。したがって、図7の例ではステップS103の判断で単に水がかかっている状態を排除できる。しかし、水の量が多かったり、水が融雪材のような電解質を含んでいたりした場合、静電容量測定値が急増し、静電容量差分値が大きくなり、第1演算値ΔXが第1閾値TH1(=1400)を超える可能性がある。このような場合は、単にステップS103の判断では水の影響を排除できないこととなる。
そこで、ステップS104の判断を加えることにより、水の影響を排除している。以下、水の影響の排除について詳細に説明する。
図1に示すように、大雨や、電解質を含む水が静電センサ装置10にかかると、これらの水は、図2の浮遊導体15の周囲を伝って優先的に流れる。その結果、水は浮遊導体15と第2電極14との間の静電容量に対して影響が大きくなる。よって、第3測定による第3演算値ΔZが大きくなる。これに対し、一部の水は浮遊導体15の表面にかかるが、その割合は、浮遊導体15の周囲に流れる水の割合よりも小さくなる。したがって、第2測定による第2演算値ΔYは、第3演算値ΔZに比べ、相対的に小さくなる。
これらのことから、大量の水や電解質を含む水が浮遊導体15にかかれば、第3演算値ΔZが大きくなるので、第1演算値ΔXが第4演算値(TH2×ΔZ)以下となる。また、第2演算値ΔYは、第3演算値ΔZに比べ、相対的に小さくなるものの、第1電極13の面積は第2電極14の面積よりも大きいため、急減するわけではない。したがって、第1演算値ΔXは、第5演算値(TH3×ΔY)以下となる傾向がある。
したがって、ステップS104において、大量の水や電解質を含む水が浮遊導体15にかかった場合、第1演算値ΔXが第4演算値(TH2×ΔZ)以下となるか、または第1演算値ΔXが第5演算値(TH3×ΔY)以下となる、少なくともいずれか一方が成立することになる。これにより、ステップS104でNoとなるので、水の影響を十分に排除することができる。なお、図7の実測結果から、第2閾値TH2の値は、例えば5(任意単位)とし、第3閾値TH3の値は、例えば0.7(任意単位)とすればよい。
次に、使用者が手を浮遊導体15に接触ではなく近接させた場合について述べる。まず、図7の時間t00からt10の時間帯、および、時間t20から時間t30の時間帯における静電容量差分値(第1演算値ΔX)が、接触時ほどではないものの急に大きくなることがわかる。これにより、図5のステップS108に記載したように、例えば第4閾値TH4を200(任意単位)とすれば、図7において第1演算値ΔXが200を超えていれば(ステップS108でYes)、近接操作があった可能性があると判断できる。そして、第1演算値ΔXが200以下であれば(ステップS108でNo)、近接操作がなかったと判断できる。
ここで、ステップS108でYesであっても、必ずしも近接操作があったと判断できない場合について説明する。
図7の時間t20において、浮遊導体15に水をかけると、上記した通り、第1演算値ΔXが約800まで上昇している。したがって、第4閾値TH4(=200)を超えているので、ステップS108では、水の影響を排除して近接操作を判断できない。
そこで、ステップS109の判断を加えることにより、水の影響を排除している。以下、水の影響の排除について詳細に説明する。
水が静電センサ装置10にかかると、上記したように図2の浮遊導体15の周囲を伝って優先的に流れる。その結果、水は浮遊導体15と第2電極14との間の静電容量に対して影響が大きくなる。よって、第3測定による第3演算値ΔZが大きくなる。これに対し、一部の水は浮遊導体15の表面にかかるが、その割合は、浮遊導体15の周囲に流れる水の割合よりも小さくなる。したがって、第2測定による第2演算値ΔYは、第3演算値ΔZに比べ、相対的に小さくなる。
これらのことから、水が浮遊導体15にかかれば、第3演算値ΔZが大きくなるので、第1演算値ΔXが第6演算値(TH5×ΔZ)以下となる。また、第2演算値ΔYは、第3演算値ΔZに比べ、相対的に小さくなるものの、第1電極13の面積は第2電極14の面積よりも大きいため、急減するわけではない。したがって、第1演算値ΔXは、第7演算値(TH6×ΔY)以下となる傾向がある。
したがって、ステップS109において、水が浮遊導体15にかかった場合、第1演算値ΔXが第6演算値(TH5×ΔZ)以下となるか、または第1演算値ΔXが第7演算値(TH6×ΔY)以下となる、少なくともいずれか一方が成立することになる。これにより、ステップS109でNoとなるので、水の影響を十分に排除することができる。なお、図7の実測結果から、第5閾値TH5の値は、例えば3(任意単位)とし、第6閾値TH6の値は、例えば1.8(任意単位)とすればよい。
これらの動作により、浮遊導体15にかかる水等の影響を排除して、近接操作または接触操作を高精度に判定することが可能となる。
[実施形態の作用効果]
本発明の実施形態に係る静電センサ装置10では、接触操作により操作体Fが浮遊導体15に接触すると、浮遊導体15が操作体Fと同じ電位となる。これにより、センサ体12で測定される静電容量は増加する。浮遊導体15は、リアガーニッシュ3の内面3a(第1面)から見たときの投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されている。ここで、浮遊導体15は、操作体Fの静電検出有効面積を拡大する大きさを有しているので、浮遊導体15に操作体Fが接触した場合には、第1測定においてセンサ体12で測定される静電容量の増加量は、リアガーニッシュ3(被取付部材)を介して浮遊導体15とセンサ体12が対向する面積で形成される静電容量となる。したがって、操作体Fと浮遊導体15の接触面積の大小に関わらず、センサ体12で測定される静電容量の増加量はほぼ一定となる。このため、浮遊導体15の存在により、操作体Fの接触面積の大小に関わらず、安定的に操作体Fによる接触操作を検知することができる。したがって、静電センサ装置10では、接触操作の検出精度を高めることができる。なお、静電センサ装置10として、リアガーニッシュ3の外面3bから少なくとも接触操作を行うことが可能であれば、上記作用効果を奏し得る。
また、浮遊導体15は、その表面積が操作体Fの表面積よりも大きくなるように形成されている。これにより、浮遊導体15に操作体Fが接触したとき、第1測定においてセンサ体12で測定される静電容量の増加量は、操作体Fの接触面積よりも面積の大きい浮遊導体15の表面積とセンサ体12が対向する面積で形成される静電容量となる。すなわち、浮遊導体15は、操作体Fの静電検出有効面積を拡大する大きさを有しているので、操作体Fの接触に起因してセンサ体12と操作体Fとの間に形成される静電容量は、浮遊導体15がない状態と比較して、浮遊導体15があることで拡大されることとなる。そのため、センサ体12で測定される静電容量の増加量も拡大される。したがって、接触操作の検出精度をより一層高めることができる。
また、浮遊導体15の外周縁aが上記投影視において第1電極13の外周縁13aと第2電極14の内周縁14bとの間に位置している。すなわち、浮遊導体15は、上記投影視において第1電極13の全体を覆いかつ第2電極14と重ならないような大きさに形成されている。
浮遊導体15が第1電極13の外周縁13aより大きく形成されていることにより、浮遊導体15のどこに操作体Fが接触した場合にも、ほぼ同様の静電容量が操作体Fとセンサ体12との間に形成される。したがって、操作体Fの接触位置に依存せず、安定的に接触操作を検出することができる。
また、浮遊導体15が第2電極14の内周縁14bよりも小さく形成されていることにより、リアガーニッシュ3および浮遊導体15に水がかかった場合に、その影響を高精度に排除することができる。本発明の実施形態では、前述のように、ステップS104、およびステップS109において、第1演算値ΔXと第2演算値ΔY、および、第1演算値ΔXと第3演算値ΔZを比較することで、水による影響を排除しているが、これは第2測定、第3測定で得られる静電容量の測定値の変化について、互いにある程度独立した変化を検出できているからである。つまり、第2測定であれば、第2電極14をGND電位として第1電極13をスキャンするため、第2電極14周辺に水の付着があっても大きな静電容量の変化は起きず、第1電極13近傍に水の付着があった場合に大きな静電容量の変化が発生する。その結果、第1電極13近傍での水の付着に対して感度の高い測定を行うことができる。同様に第3測定であれば、第2電極14近傍での水の付着に対して感度の高い測定を行うことができる。このため、第1電極13近傍に水の付着があった場合は第2演算値ΔYが増加し、第2電極14近傍に水の付着があった場合は第3演算値ΔZが増加する。したがって、センサ体12に付着する水による影響を各電極で独立して捉えることができ、水の影響を高精度に排除することができる。しかしながら、浮遊導体15が第2電極14の内周縁14bよりも大きく形成してしまうと、浮遊導体15と第2電極14の容量結合が顕著になってしまう。その結果、第1電極13近傍に水の付着があっても、第2電極14近傍に水の付着があっても、いずれも第2演算値ΔYと第3演算値ΔZの両方が増加する。そのため、どの電極近傍に水が付着しているかを区別できず、水の付着を検知する精度が低下してしまう。
これらの理由により本発明の実施形態では、浮遊導体15は、第1電極13の全体を覆いかつ第2電極14と重ならないような大きさに形成されており、浮遊導体15にかかる水等の環境による影響を排除した上で、操作状態(近接操作または接触操作)を高精度に判定することができる。
[実施形態の変形例1]
上記実施形態として、浮遊導体15の外周縁15aが上記投影視において第1電極13の外周縁13aと第2電極14の内周縁14bとの間に位置する形態を示したが、この形態に限られない。例えば、変形例1として、図8および図9に示すように、浮遊導体15は、外周縁15aが上記投影視において第2電極14の内周縁14bよりも外側に位置するように形成されていてもよい。要は、浮遊導体15が上記投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されていればよい。さらに、浮遊導体15は、その外周縁15aが上記投影視において第1電極13の少なくとも一部、および、第2電極14の一部と重なるように形成されていてもよい。なお、浮遊導体15が第2電極14の一部と重なるとは、浮遊導体15が第2電極14の一部を横切って、上記投影視において、浮遊導体15の一部が第2電極14からはみ出すように形成される構成を含む。具体的には、浮遊導体15が星形であり、上記投影視において、星形の頂点が第2電極14からはみ出すように浮遊導体15が形成されていてもよい。上記実施形態の説明において、浮遊導体15が第2電極14の内周縁14bよりも大きく形成すると浮遊導体15と第2電極14の容量結合により水の付着を検知する精度が低下することを述べた。これに対し、本実施形態では、浮遊導体15が第2電極14の内周縁14bよりも外側に位置しているため、浮遊導体15と第2電極14の一部が重なることにより、容量結合の影響が発生しうるが、これに対し、図8に示すように、リアガーニッシュ3の内面3aに固定部10bを設け、内面3aと装置本体10aとの間に空隙を設けている。この空隙により浮遊導体15と第2電極14との容量結合を抑制することができるため、水の付着を検知する精度を高精度に保つことができる。ただし、浮遊導体15の外形が第2電極14よりも大きくなってしまうと、固定部10bにより空隙を設けたとしても、浮遊導体15と第2電極14の容量結合の影響が大きいため、水の付着を検知する精度が大幅に低下してしまう。したがって、浮遊導体15の外周縁15aが上記投影視において第2電極14の外周縁14aよりも内側に位置しているのが望ましい。また、本実施形態では、固定部10bにより空隙を設けることで、浮遊導体15と第2電極14との容量結合を抑制したが、例えば固定部10bを設ける代わりにリアガーニッシュ3の厚みを増すなどして、浮遊導体15と第2電極14との容量結合を抑制してもよい。
[実施形態の変形例2]
また、上記実施形態として、静電センサ装置10が一つの浮遊導体15のみを備えた形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、変形例2として、図10に示すように、静電センサ装置10は、複数(図示例では2つ)の浮遊導体15を備えていてもよい。このような変形例2であっても、各浮遊導体15が上記投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されていれば、静電センサ装置10は上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、静電センサ装置10を自動車1におけるトランクドア2のリアガーニッシュ3に取り付けた形態(図1参照)を示したが、この形態に限られず、自動車1の各部位に取り付けてもよい。例えば、静電センサ装置10を、自動車1の左右側面に設けられた自動開閉可能なドアパネルのハンドル部(図示せず)に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、静電センサ装置10を自動車1における所定の部位に適用した形態を示したが、この形態に限られない。例えば、洗濯機などの家電機器、カメラなどの各種電子機器、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コピー機、券売機、住宅関連における玄関のドアノブなどに適用してもよい。特に水などの導電性を有する流体がかかりやすい部位に静電センサ装置10を設けるのが好ましいが、上記流体がかかる可能性が比較的低い部位に設けてもよい。
また、上記実施形態では、センサ体12(第1および第2電極13,14)を基板11上に積層配置した形態を示したが、この形態に限られない。例えば、静電センサ装置10として、基板11を用いずに、金属板からなるセンサ体12(第1および第2電極13,14)をリアガーニッシュ3の内面3aに直接取り付けた形態としてもよい。
また、上記実施形態では、第1および第2電極13,14ならびに浮遊導体15の各々の外形を楕円形状とした形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、第1および第2電極13,14ならびに浮遊導体15の各々の外形を、円形状、多角形状などといった種々の形状にすることが可能である。
また、上記実施形態では、第1電極13を一つだけ設けた形態を示したが、この形態に限られず、第1電極13を複数設けた形態(図示せず)としてもよい。かかる形態であっても、浮遊導体15が上記投影視において各第1電極13と重なるように形成されていれば、静電センサ装置10は上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
また、上記実施形態では、浮遊導体15が金属板からなる形態を示したが、この形態に限られない。例えば、浮遊導体15を、図示しない樹脂板の外面に金属めっきを施した部材としてもよい。或いは、浮遊導体15を、図示しない樹脂板の外面に金属板を別途貼り合わせた部材としてもよい。さらに、浮遊導体15を保護するために、浮遊導体15の表面が図示しない樹脂で覆われた部材としてもよい。このような形態であっても、浮遊導体15が導電性を有していれば、静電センサ装置10は上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
また、上記実施形態では、図2、図8に示すように、浮遊導体15が平板の金属板からなる形態を示したが、この形態に限られない。例えば、浮遊導体15の断面が湾曲している形状であってもよい。このような構成であっても、浮遊導体15が上記投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されていればよい。
また、上記実施形態として、浮遊導体15の一部が、リアガーニッシュ3の内面3aから外面3bに向かって貫通形成された孔部(図示せず)に挿入固定される形態であってもよい。かかる形態であっても、浮遊導体15が上記投影視において少なくとも第1電極13と重なるように形成されていれば、孔部の有無にかかわらず、静電センサ装置10は上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
また、上記実施形態の図5に示した処理動作のステップS104として、制御部16が第1演算値ΔXを第4演算値(TH2×ΔZ)と比較しかつ第5演算値(TH3×ΔY)と比較する形態を示したが、この形態に限られない。例えば、ステップS104を、制御部16が第1演算値ΔXに第3演算値ΔZを除算して得た値を第2閾値TH2と比較しかつ第1演算値ΔXに第2演算値ΔYを除算して得た値を第3閾値TH3と比較するステップに置き換えてもよい。これと同様に、ステップS109を、制御部16が第1演算値ΔXに第3演算値ΔZを除算して得た値を第5閾値TH5と比較しかつ第1演算値ΔXに第2演算値ΔYを除算して得た値を第6閾値TH6と比較するステップに置き換えてもよい。
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明は、自動車などに設けられる静電センサ装置として産業上の利用が可能である。
1:自動車
2:トランクドア
3:リアガーニッシュ
3a:内面
3b:外面
10:静電センサ装置
11:基板
12:センサ体
13:第1電極
14:第2電極
15:浮遊導体
16:制御部
17:切替部
18:測定部
F:操作体

Claims (6)

  1. 第1面および前記第1面の反対側に位置する第2面を有する被取付部材に取り付けられ、操作体により前記第2面から接触操作を行うことが可能な静電センサ装置であって、
    前記被取付部材の前記第1面に配置されたセンサ体と、
    前記被取付部材の前記第2面に配置されかつ前記センサ体と電気的に接続されていない導電性を有する浮遊導体と、を備え、
    前記センサ体は、
    第1電極と、
    前記第1電極の外周を囲むようにリング状に形成されかつ前記第1電極と電気的に接続されていない第2電極と、を有し、
    前記浮遊導体は、前記第1面から見たときの投影視において少なくとも前記第1電極と重なるように形成されている、静電センサ装置。
  2. 請求項1に記載の静電センサ装置において、
    前記浮遊導体は、その表面積が前記操作体の表面積よりも大きくなるように形成されている、静電センサ装置。
  3. 請求項1または2に記載の静電センサ装置において、
    前記第2電極は、その内周縁が前記第1電極の外周縁と間隔をあけた状態となるように配置されており、
    前記浮遊導体は、その外周縁が前記投影視において前記第1電極の外周縁と前記第2電極の内周縁との間に位置するように形成されている、静電センサ装置。
  4. 請求項1または2に記載の静電センサ装置において、
    前記浮遊導体は、その外周縁が前記投影視において前記第1電極の少なくとも一部、および、前記第2電極の一部と重なるように形成されている、静電センサ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電センサ装置において、
    前記浮遊導体の表面は、樹脂により覆われている、静電センサ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電センサ装置において、
    前記操作体により前記第2面から前記浮遊導体に対し近接操作を行うことが可能であり、
    前記第1電極および前記第2電極の各々と電気的に接続された制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1電極および前記第2電極の双方をスキャンする第1測定と、前記第2電極をグランドに接続した状態で前記第1電極のみをスキャンする第2測定と、前記第1電極をグランドに接続した状態で前記第2電極のみをスキャンする第3測定と、を実施可能に構成されており、
    前記制御部は、前記第1測定ないし前記第3測定を実施することにより前記センサ体における静電容量の測定値を検出しかつ前記測定値の変化量に基づいて前記操作体による操作が近接操作および接触操作のいずれであるかを判別する、静電センサ装置。
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