JP2010019438A - 湯張り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴槽の水位を計測するための水位センサを用いることなく、適切な水量で湯張りを行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】 本発明の湯張り装置100は、浴槽Bへの湯張りを行う際に、循環ポンプ126を駆動した状態で水流検知スイッチ128が水流を検知するか否かを判定する第1の循環水流判定を行う。第1の循環水流判定で水流を検知しない場合に、吸込口122が水没するときの浴槽B内の水量(基準水量)よりも少ない水量である初期水量を浴槽Bへ給湯し、初期水量を浴槽Bへ給湯した後に、第2の循環水流判定を行う。第2の循環水流判定で水流を検知しない場合に、設定水量から初期水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。第2の循環水流判定で水流を検知した場合に、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。
【選択図】 図1

Description

本発明は湯張り装置に関する。
浴槽への湯張りを自動で行う湯張り装置が知られている。浴槽の水位を検出する水位センサを備えるフルオート型の湯張り装置では、浴槽の水位を看視しながら給湯することで、最終的に設定した水位で浴槽に湯張りされるように給湯水量の調整を行う。多くのフルオート型の湯張り装置では、浴槽の湯を循環する循環経路に水位センサが設けられている。
特許文献1には、フルオート型の湯張り装置で浴槽への湯張りを行う技術が開示されている。この技術では、浴槽の水位が循環金具より低く、水位センサを利用して浴槽の水位を検出できない場合に、浴槽へ少量ずつ給湯していく。そして、浴槽の水位が循環金具よりも高くなり、水位センサを利用できるようになると、浴槽の水位を看視しながら給湯水量を調整する。これによって、浴槽に残り湯が存在している場合であっても、設定した水位で浴槽へ湯張りすることができる。
特開平3−99159号公報
浴槽の水位を計測する水位センサを備えていないセミオート型の湯張り装置においては、特許文献1の技術を用いて湯張りを行うことができない。特許文献1の技術では、浴槽の水位が循環金具よりも高くなった後は、水位センサによって浴槽の水位を看視しながら給湯を行っており、最終的な水位の調整を行うためには水位センサが必須である。
セミオート型の湯張り装置であっても、浴槽内に残り湯が全く存在していなければ、設定水量と同量の湯を給湯することによって、設定水量での湯張りを行うことができる。しかしながら、浴槽内に残り湯が存在してる場合には、設定水量で湯張りすることが困難となる。従来のセミオート型の湯張り装置では、浴槽内に残り湯があるか否かを判断することができない。また、浴槽内に残り湯があることを判断できたとしても、どれだけの水量の残り湯が存在しており、あとどれだけの湯を給湯すれば設定水量となるのかを把握することができない。従って、浴槽内に残り湯が存在している場合に、適切な水量で湯張りを行うことが困難であった。
本発明は上記の課題を解決する。本発明は、浴槽の水位を計測するための水位センサを用いることなく、適切な水量で湯張りを行うことが可能な技術を提供する。
本発明は浴槽への湯張りを行う装置として具現化される。その湯張り装置は、浴槽へ給湯する給湯手段と、一端が浴槽の吸込口に連通しており、他端が浴槽の吐出口に連通している循環経路と、循環経路に設けられており、浴槽内の湯を吸込口から吸い出して、吸い出した湯を吐出口から浴槽内へ戻す循環ポンプと、循環経路を流れる水流を検知する水流検知手段を備えている。その湯張り装置は、浴槽への湯張りを行う際に、循環ポンプを駆動した状態で水流検知手段が水流を検知するか否かを判定する第1の循環水流判定を行う。その湯張り装置は、第1の循環水流判定で水流を検知しない場合に、吸込口が水没するときの浴槽内の水量(基準水量)よりも少ない水量である初期水量を浴槽へ給湯し、初期水量を浴槽へ給湯した後に、循環ポンプを駆動した状態で水流検知手段が水流を検知するか否かを判定する第2の循環水流判定を行う。その湯張り装置は、第2の循環水流判定で水流を検知しない場合に、設定水量から初期水量を減じた水量を浴槽へ給湯する。その湯張り装置は、第2の循環水流判定で水流を検知した場合に、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽へ給湯する。
上記の湯張り装置では、第1の循環水流判定によって、湯張りを開始する時点で浴槽内に基準水量を超える水量の湯が存在していないことを確認した後に、浴槽へ基準水量よりも少ない初期水量を給湯する。上記の湯張り装置は、浴槽へ初期水量の給湯を行った後に、第2の循環水流判定を行う。
第2の循環水流判定で水流が検知されない場合には、設定水量から初期水量を減じた水量でさらに浴槽へ給湯する。第2の循環判定で水流が検知されないのは、湯張りを開始する時点で浴槽に残り湯が全くなかった場合か、あるいはわずかな残り湯が存在していた場合である。この場合に、上記の湯張り装置では、第2の循環水流判定の後に、初期水量と合計すると設定水量となる水量をさらに浴槽へ給湯する。湯張りを開始する時点で浴槽に残り湯が全くなければ、最終的に設定水量での湯張りが行われる。また、湯張りを開始する時点で浴槽にわずかな残り湯が存在していた場合には、最終的に設定水量をわずかに超える水量で湯張りが行われる。この場合に設定水量を超えるのはごくわずかな水量であるから、実用上は何ら問題がない。すなわち、上記の湯張り装置では、湯張りを開始する時点で浴槽に残り湯が全くなかった場合か、あるいはわずかな残り湯が存在していた場合に、2度の循環水流判定によって、適切な水量で速やかに浴槽への湯張りを行うことができる。
第2の循環水流判定で水流が検知された場合には、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量でさらに浴槽へ給湯する。第2の循環水流判定で水流が検知されるのは、湯張りを開始する時点で浴槽に多少の残り湯が存在していた場合である。この残り湯は基準水量よりは少ないが、初期水量を加えると基準水量を超えるような水量である。この場合に、設定水量から初期水量を減じた水量で浴槽へさらに給湯すると、最終的に設定水量を大幅に超える水量で湯張りが行われてしまう。そこで上記の湯張り装置では、第2の循環水流判定で水流が検知された場合に、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量で給湯を行う。これによって、最終的に設定水量をやや下回る水量で湯張りが行われる。すなわち、上記の湯張り装置では、湯張りを開始する時点で浴槽に多少の残り湯が存在していた場合に、2度の循環水流判定によって、適切な水量で速やかに浴槽への湯張りを行うことができる。
上記の湯張り装置は、循環経路を流れる湯を加熱する加熱手段と、循環経路を流れる湯の温度を計測する温度計測手段をさらに備えており、第1の循環水流判定で水流を検知した場合に、循環ポンプを駆動しながら加熱手段で湯を加熱したときの温度計測手段で計測される温度の温度上昇率から浴槽の推定水量を取得する追い焚き水量推定を行い、追い焚き水量推定の後に、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽へ給湯することが好ましい。
上記の湯張り装置では、第1の循環水流判定で水流が検知された場合に、追い焚き水量推定によって浴槽内の水量を推定する。循環ポンプを駆動しながら加熱手段で湯を加熱した場合、浴槽内の水量に応じて、循環経路を流れる湯の温度上昇率が変動する。浴槽内に多くの湯が存在している場合には、循環経路を流れる湯の温度上昇率は低くなる。逆に、浴槽内に少ない湯が存在している場合には、循環経路を流れる湯の温度上昇率は高くなる。従って、循環経路を流れる湯の温度上昇率から、浴槽内の水量を推定することができる。上記の湯張り装置では、このような追い焚き水量推定によって浴槽の推定水量を取得する。そして、設定水量から推定水量を減じた水量をさらに浴槽へ給湯する。これによって、最終的に設定水量での湯張りを行うことができる。すなわち、上記の湯張り装置では、湯張りを開始する時点で浴槽に基準水量を超える残り湯が存在している場合に、1度の循環水流判定と、1度の追い焚き水量推定によって、適切な水量で速やかに浴槽への湯張りを行うことができる。
上記の湯張り装置では、第2の循環水流判定で水流を検知して、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽へ給湯した後に、循環ポンプを駆動しながら加熱手段で湯を加熱したときの温度計測手段で計測される温度の温度上昇率から浴槽の推定水量を取得する追い焚き水量推定を行い、追い焚き水量推定の後に、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽へ給湯することが好ましい。
上記の湯張り装置では、第2の循環水流判定で水流が検知され、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量で浴槽へ給湯した後に、追い焚き水量推定によって浴槽内の推定水量を取得する。そして、設定水量から推定水量を減じた水量をさらに浴槽へ給湯する。これによって、最終的に設定水量での湯張りを行うことができる。すなわち、上記の湯張り装置では、湯張りを開始する時点で浴槽に多少の残り湯が存在していた場合に、2度の循環水流判定と、1度の追い焚き水量推定によって、適切な水量で速やかに浴槽への湯張りを行うことができる。
本発明によれば、浴槽の水位を計測するための水位センサを用いることなく、適切な水量で湯張りを行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)湯張り装置は、浴槽の水位を計測するための水位センサを備えていないセミオート型である。
(形態2)基準水量と初期水量は、湯張り装置を据え付けた後の試運転において設定されて記憶される。
以下では図面を参照しながら、本発明の実施形態である湯張り装置100について説明する。図1に示すように、湯張り装置100は給湯栓Tへ給湯する給湯経路102と、浴槽Bの湯を循環する循環経路104と、給湯経路102と循環経路104を接続する湯張り経路106と、コントローラ150と、リモコン152を備えている。給湯経路102は、上水道から供給される水道水を給湯バーナ108で設定温度まで加熱し、給湯栓Tへ給湯する。給湯経路102には、給湯経路102に供給される水道水の流量を計測する給水流量センサ110と、給湯経路102に供給される水道水の温度を計測する給水サーミスタ112と、給湯バーナ108をバイパスするバイパス経路114と、給湯経路102から給湯する湯の流量を調整する給湯流量調整弁116と、給湯経路102から給湯する湯の温度を計測する給湯サーミスタ118が設けられている。
循環経路104の上流端と下流端は、浴槽Bの内部の底部近傍に設けられた循環金具120に接続している。循環金具120は循環経路104の上流端が接続する吸込口122と、循環経路104の下流端が接続する吐出口124を備えている。吸込口122は吐出口124より高い位置に設けられている。循環経路104には、循環経路104で湯を循環させる循環ポンプ126と、循環経路104を湯が流れていることを検知する水流検知スイッチ128と、浴槽Bから循環経路104に流れ込む湯の温度を計測する循環サーミスタ130と、循環経路104を流れる湯を加熱する循環バーナ132が設けられている。
湯張り経路106は、給湯経路102の給湯栓Tと給湯サーミスタ118の間から伸びており、循環経路104の循環サーミスタ130と循環ポンプ126の間に接続している。湯張り経路106には、給湯経路102から循環経路104へ流れる湯の流量を調整する湯張り流量調整弁134と、給湯経路102から循環経路104へ流れる湯の流量を計測する湯張り流量センサ136と、断水等で給湯経路102が負圧となった場合に湯張り経路106の圧力を解放する負圧解放弁138と、湯張り経路106を開閉する湯張り開閉弁140と、循環経路104から給湯経路102への逆流を防ぐ逆止弁142が設けられている。
リモコン152は入力部154と表示部156を備えている。入力部154には、給湯栓Tへの給湯の設定温度や、浴槽Bへの湯張りの設定温度や、浴槽Bへの湯張りの設定水量が入力される。また、入力部154は、自動湯張りを開始するための湯張り開始ボタンを備えている。表示部156には、給湯栓Tへの給湯の設定温度や、浴槽Bへの湯張りの設定温度や、浴槽Bへの湯張りの設定水量が表示される。また、表示部156には、自動湯張りを開始した場合に湯張りアイコンが表示される。
コントローラ150は、CPU、ROM、RAM、入出力を備える一般的なマイコンである。コントローラ150は、給水流量センサ110、給水サーミスタ112、給湯サーミスタ118、水流検知スイッチ128、循環サーミスタ130、湯張り流量センサ136、リモコン152からの入力信号を受信する。コントローラ150は、給湯バーナ108、給湯流量調整弁116、循環ポンプ126、循環バーナ132、湯張り流量調整弁134、湯張り開閉弁140、リモコン152の動作を制御する。
コントローラ150は、湯張り流量センサ136で計測される流量を積算していくことで、給湯経路102から湯張り経路106、循環経路104を経て浴槽Bへ給湯される湯の積算水量を得ることができる。コントローラ150は、浴槽Bへ給湯される湯の積算水量に応じて湯張り流量調整弁134および湯張り開閉弁140を制御することで、浴槽Bへ給湯する水量を調整することができる。
本実施例の湯張り装置100では、浴槽Bの循環金具120の吸込口122が水没する水量を、浴槽Bの基準水量として記憶している。浴槽Bの基準水量は、湯張り装置100を家屋に据え付けた後の試運転において取得される。試運転の際に、湯張り装置100は浴槽Bへ単位水量(例えば5リットル)を給湯して、循環ポンプ126を駆動し、循環ポンプ126を駆動してから所定時間内に水流検知スイッチ128が水流を検知するか否かを判定する。水流検知スイッチ128が水流を検知しない場合には、浴槽Bへ再び単位水量を給湯して、循環ポンプ126を駆動し、循環ポンプ126を駆動してから所定時間内に水流検知スイッチ128が水流を検知するか否かを判定する。これを繰り返し行っていき、水流検知スイッチ128によって水流が検知されると、それまでに浴槽Bへ給湯した湯の積算水量を、浴槽Bの循環金具120の吸込口122が水没する水量、すなわち基準水量として記憶する。
コントローラ150は、上記のように浴槽Bの基準水量が取得されると、基準水量よりも若干少ない水量(例えば基準水量よりも10リットル少ない水量)を初期水量として記憶する。
図2を参照しながら、本実施例の湯張り装置100が浴槽Bへ湯張りを行う動作について説明する。使用者がリモコン152の入力部154の湯張り開始ボタンを押下すると、コントローラ150は図2の自動湯張り動作を開始する。
ステップS202では、循環ポンプ126を駆動して、循環ポンプ126の駆動から所定時間が経過するまでに水流検知スイッチ128が水流を検知するか否かを判断する。水流検知スイッチ128が水流を検知した場合(ステップS202で水流ありの場合)には、浴槽Bに基準水量を超える水量の残り湯が存在していると判断して、ステップS204へ進む。水流検知スイッチ128が水流を検知しない場合(ステップS202で水流なしの場合)には、浴槽B内に残り湯が全く存在しないか、基準水量に満たない水量の残り湯が存在していると判断して、ステップS208へ進む。
ステップS204では、追い焚き水量推定を行う。ステップS204の処理を行う時点では、浴槽Bには基準水量を超える水量の湯が存在している。ステップS204では、循環ポンプ126を駆動して、循環バーナ132による加熱を開始する。これによって、浴槽B内の湯が循環経路104を循環しつつ、徐々に昇温していく。循環経路104を流れる湯の温度は、循環サーミスタ130によって取得される。循環サーミスタ130の検出温度の経時的な変化から、循環経路104を流れる湯の温度上昇率を計算することができる。循環バーナ132の加熱能力が同一であれば、浴槽B内の水量が多いほど、循環経路104を流れる湯の温度上昇率は低くなる。逆に浴槽B内の水量が少ないほど、循環経路104を流れる湯の温度上昇率は高くなる。従って、循環バーナ132の加熱能力と循環経路104を流れる湯の温度上昇率から、浴槽B内の水量を推定することができる。本実施例では、循環バーナ132の加熱能力と、循環経路104を流れる湯の温度上昇率と、浴槽B内の水量の対応関係が試運転の際に予め取得されており、コントローラ150が対応表を記憶している。コントローラ150は、循環バーナ132の加熱能力と循環経路104を流れる湯の温度上昇率から、対応表を用いて浴槽B内の推定水量を取得することができる。
ステップS206では、リモコン152に設定された湯張りの設定水量と、ステップS204で取得された推定水量の差を計算して、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。コントローラ150は、湯張り開閉弁140を開いて、湯張り流量調整弁134を全開にして、給湯バーナ108による加熱を開始する。これによって、給湯経路102に供給される水道水が設定温度まで加熱されて、湯張り経路106、循環経路104を経由して浴槽Bへ給湯がなされる。湯張り流量センサ136で検出される流量を給湯開始から積算した積算水量が、設定水量から推定水量を減じた水量に等しくなった時点で、コントローラ150は、湯張り開閉弁140を閉じて、給湯バーナ108による加熱を終了する。
図3の(a)に、ステップS202からステップS206にかけての動作で浴槽Bへ湯張りする様子を示している。この場合には、状態a1に示すように、最初から浴槽Bに基準水量を超える水量の残り湯が存在している。ステップS204で浴槽Bの水量の推定を行い、ステップS206で設定水量となるように給湯が行われる。これによって、状態a2に示すように、浴槽Bに設定水量での湯張りをすることができる。
ステップS208では、初期水量の湯を浴槽Bへ給湯する。コントローラ150は、湯張り開閉弁140を開いて、湯張り流量調整弁134を全開にして、給湯バーナ108による加熱を開始する。これによって、浴槽Bへの給湯がなされる。浴槽Bへの給湯の積算水量が初期水量に達すると、コントローラ150は、湯張り開閉弁140を閉じて、給湯バーナ108による加熱を停止する。
ステップS210では、循環ポンプ126を駆動して、循環ポンプ126の駆動から所定時間が経過するまでに水流検知スイッチ128が水流を検知するか否かを判断する。水流検知スイッチ128が水流を検知しない場合(ステップS210で水流なしの場合)には、浴槽B内の水量が基準水量よりも少ないと判断して、ステップS212へ進む。水流検知スイッチ128が水流を検知した場合(ステップS210で水流ありの場合)には、浴槽B内の水量が基準水量を超えたと判断して、ステップS214へ進む。
ステップS212では、リモコン152に設定された湯張りの設定水量と、ステップS208で給湯した初期水量の差を計算して、設定水量から初期水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。コントローラ150は、湯張り開閉弁140を開いて、湯張り流量調整弁134を全開にして、給湯バーナ108による加熱を開始する。これによって、浴槽Bへの給湯がなされる。浴槽Bへの給湯の積算水量が、設定水量から初期水量を減じた水量に等しくなった時点で、コントローラ150は、湯張り開閉弁140を閉じて、給湯バーナ108による加熱を終了する。
ステップS212の処理を行うのは、湯張りを開始する時点で、浴槽B内に残り湯が全くなかったか、あるいはわずかな残り湯が存在しており、ステップS208で初期水量を給湯しても、基準水量に達しなかった場合である。湯張りを開始する時点で浴槽Bに残り湯が全くなければ、ステップS212での給湯によって、設定水量での湯張りが行われる。また、湯張りを開始する時点で浴槽Bにわずかな残り湯が存在していた場合には、ステップS212での給湯によって設定水量をわずかに超える水量で湯張りが行われる。この場合に設定水量を超えるのはごくわずかな水量であるから、実用上は何ら問題がない。
図3の(b)に、ステップS202からステップS212にかけての動作で浴槽Bに湯張りする様子を示している。この場合には、状態b1に示すように、湯張りを開始する時点で、浴槽Bには全く残り湯が存在していないか、ごくわずかな残り湯が存在している。ステップS208で初期水量を給湯した後も、状態b2に示すように、基準水量に達していない。ステップS212で設定水量から初期水量を減じた水量を給湯すると、状態b3に示すように、設定水量と同じか、ごくわずかに設定水量を上回る水量で、浴槽Bへの湯張りがなされる。
ステップS214では、リモコン152に設定された湯張りの設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。コントローラ150は、湯張り開閉弁140を開いて、湯張り流量調整弁134を全開にして、給湯バーナ108による加熱を開始する。これによって、浴槽Bへの給湯がなされる。浴槽Bへの給湯の積算水量が、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量に等しくなった時点で、コントローラ150は、湯張り開閉弁140を閉じて、給湯バーナ108による加熱を終了する。
ステップS214の処理を行うのは、湯張りを開始する時点で、浴槽Bに多少の残り湯が存在しており、当初は基準水量よりも少ないけれども、ステップS208で初期水量を給湯したことで、基準水量を上回る場合である。この場合に、ステップS212と同様に設定水量から初期水量を減じた水量を浴槽へ給湯してしまうと、最終的に設定水量を大幅に超えてしまうおそれがある。そこで本実施例の湯張り装置100では、このような場合に設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽へ給湯する。これによって、浴槽Bには設定水量をやや下回る水量で湯張りが行われる。
ステップS216では、追い焚き水量推定を行う。ステップS216では、循環ポンプ126を駆動して、循環バーナ132による加熱を開始する。これによって、浴槽B内の湯が循環経路104を循環しつつ、徐々に昇温していく。循環サーミスタ130の検出温度の経時的な変化から、循環経路104を流れる湯の温度上昇率を計算することができる。コントローラ150は、循環バーナ132の加熱能力と、循環経路104を流れる湯の温度上昇率から、対応表を用いて浴槽B内の推定水量を取得することができる。
ステップS218では、リモコン152に設定された湯張りの設定水量と、ステップS216で取得された推定水量の差を計算して、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽Bへ給湯する。コントローラ150は、湯張り開閉弁140を開いて、湯張り流量調整弁134を全開にして、給湯バーナ108による加熱を開始する。これによって、浴槽Bへの給湯がなされる。浴槽Bへの給湯の積算水量が、設定水量から推定水量を減じた水量に等しくなった時点で、コントローラ150は、湯張り開閉弁140を閉じて、給湯バーナ108による加熱を終了する。
図3の(c)に、ステップS202からステップS218にかけての動作で浴槽Bに湯張りする様子を示している。この場合には、状態c1に示すように、湯張りを開始する時点で、浴槽Bに多少の残り湯が存在している。この残り湯は基準水量よりも少ないが、ステップS208で初期水量を給湯した後は、状態c2に示すように、基準水量を上回る。ステップS214で設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を給湯すると、状態c3に示すように、設定水量をやや下回る水量まで湯張りが行われる。そして、ステップS216で浴槽Bの水量の推定を行い、ステップS218で設定水量となるように給湯が行われる。これによって、状態c4に示すように、浴槽Bに設定水量での湯張りをすることができる。
本実施例の湯張り装置100によれば、湯張りを開始する時点で浴槽Bに残り湯が全くなかったり、あるいはわずかな残り湯が存在している場合には、2度の循環水流判定によって、適切な水量で速やかに浴槽Bへの湯張りを行うことができる。
本実施例の湯張り装置100によれば、湯張りを開始する時点で浴槽Bに基準水量よりも少ない多少の残り湯が存在している場合には、2度の循環水流判定と1度の追い焚き水量推定によって、適切な水量で速やかに浴槽Bへの湯張りを行うことができる。
本実施例の湯張り装置100によれば、湯張りを開始する時点で浴槽Bに基準水量を上回る残り湯が存在している場合には、1度の循環水流判定と1度の追い焚き水量推定によって、適切な水量で速やかに浴槽Bへの湯張りを行うことができる。
以上のように、本実施例の湯張り装置100によれば、浴槽Bの水位を計測するための水位センサを用いることなく、適切な水量で湯張りを行うことができる。本実施例の湯張り装置100によれば、浴槽Bにどのような水量の残り湯が存在していても、設定水量または設定水量に近い水量で湯張りを行うことができる。
なお上記の実施例では、水道水を給湯バーナ108によって加熱して浴槽Bに給湯する方式について説明したが、本発明はこの方式に限定されるものではない。例えば、本発明は貯湯タンクに貯えられた湯を浴槽Bに給湯する方式のものについても同様に適用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1は湯張り装置100の構成を示す図である。 図2は湯張り装置100の動作を説明するフローチャートである。 図3は浴槽Bへの湯張りの様子を示す図である。
符号の説明
100 湯張り装置
102 給湯経路
104 循環経路
106 湯張り経路
108 給湯バーナ
110 給水流量センサ
112 給水サーミスタ
114 バイパス経路
116 給湯流量調整弁
118 給湯サーミスタ
120 循環金具
122 吸込口
124 吐出口
126 循環ポンプ
128 水流検知スイッチ
130 循環サーミスタ
132 循環バーナ
134 湯張り流量調整弁
136 湯張り流量センサ
138 負圧解放弁
140 湯張り開閉弁
142 逆止弁
150 コントローラ
152 リモコン
154 入力部
156 表示部

Claims (3)

  1. 浴槽への湯張りを行う装置であって、
    浴槽へ給湯する給湯手段と、
    一端が浴槽の吸込口に連通しており、他端が浴槽の吐出口に連通している循環経路と、
    循環経路に設けられており、浴槽内の湯を吸込口から吸い出して、吸い出した湯を吐出口から浴槽内へ戻す循環ポンプと、
    循環経路を流れる水流を検知する水流検知手段を備えており、
    浴槽への湯張りを行う際に、
    循環ポンプを駆動した状態で水流検知手段が水流を検知するか否かを判定する第1の循環水流判定を行い、
    第1の循環水流判定で水流を検知しない場合に、
    吸込口が水没するときの浴槽内の水量(基準水量)よりも少ない水量である初期水量を浴槽へ給湯し、
    初期水量を浴槽へ給湯した後に、循環ポンプを駆動した状態で水流検知手段が水流を検知するか否かを判定する第2の循環水流判定を行い、
    第2の循環水流判定で水流を検知しない場合に、設定水量から初期水量を減じた水量を浴槽へ給湯し、
    第2の循環水流判定で水流を検知した場合に、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽へ給湯する湯張り装置。
  2. 循環経路を流れる湯を加熱する加熱手段と、
    循環経路を流れる湯の温度を計測する温度計測手段をさらに備えており、
    第1の循環水流判定で水流を検知した場合に、
    循環ポンプを駆動しながら加熱手段で湯を加熱したときの温度計測手段で計測される温度の温度上昇率から浴槽の推定水量を取得する追い焚き水量推定を行い、
    追い焚き水量推定の後に、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽へ給湯する請求項1の湯張り装置。
  3. 第2の循環水流判定で水流を検知して、設定水量から初期水量と基準水量を減じた水量を浴槽へ給湯した後に、
    循環ポンプを駆動しながら加熱手段で湯を加熱したときの温度計測手段で計測される温度の温度上昇率から浴槽の推定水量を取得する追い焚き水量推定を行い、
    追い焚き水量推定の後に、設定水量から推定水量を減じた水量を浴槽へ給湯する請求項2の湯張り装置。
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