JP2010018977A - 可撓長尺材の支持部材及び建物 - Google Patents

可撓長尺材の支持部材及び建物 Download PDF

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Abstract

【課題】可撓長尺材を好適に支持しつつその支持部材の取り付け作業を容易化することができる支持部材及び建物を提供する。
【解決手段】ユニット式建物において、隣接する柱21の間の隙間には配管スペース51が形成されている。配管スペース51には、柱21に沿って延びるようにフレキ管52が配設されており、フレキ管52は、配管スペース51内で支持部材61により支持されている。支持部材61は、U字部62と外側突出部63を有しており、柱21に対して取り付けられている。この場合、U字部62はその内側が屋内側に凹むように屋外側に向かって開放されており、そのU字部62の湾曲内側にはフレキ管52が挿入されている。外側突出部63は、各柱21の裏スペース37にそれぞれ配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、可撓長尺材の支持部材及び建物に関するものである。
住宅等の建物には、可撓性を有する電線や可撓管が配設されており、それら電線や可撓管等は支持部材により支持されている。例えば、特許文献1に記載されている建物においては、空調機用のドレン管が隣接する柱同士の対向面間に配設されており、そのドレン管は支持部材としての配管サポートにより外壁に対して取り付け固定されている。ここで、この建物は、建物ユニットが複数組み合わされて構築されたユニット式建物であり、ドレン管は、隣接する建物ユニットの間の隙間に配設されている。この場合、ドレン管は建物ユニットの側面にあらかじめ配管サポートにより取り付け固定されており、その状態で建物ユニットが設置される。したがって、ドレン管や配管サポートは、結果として柱の間の隙間に存在していることになる。
特許第3130411号公報
しかしながら、柱の間の隙間に電線や可撓管が配設される場合、電線や可撓管の配設スペースとなる柱の間の隙間は狭小なスペースであるため、電線や可撓管の配設作業や支持部材の取り付け作業の難易度が高くなると考えられる。
また、支持部材の取り付け作業が困難であることなどに起因して支持部材が十分に固定されていないと、電線や可撓管が屋内側に移動してしまうといった不都合が発生する。特に、天井や床付近では、柱に沿って上下方向に延びている電線や可撓管が天井裏空間や床下空間に向きを変える部分においては、電線や可撓管が屋内側に移動しやすいと考えられる。この場合、電線や可撓管よりも屋内側に断熱材が配置されていると、電線や可撓管が断熱材を押圧し、石膏ボード等の内壁下地材、ひいてはクロス材等の内壁仕上材を変形させるおそれがある。
なお、柱間に限らず梁間に電線や可撓管の配設スペースが設けられる場合でも同様の問題が生じ得ると考えられる。
そこで、本発明は、可撓長尺材を好適に支持しつつその支持部材の取り付け作業を容易化することができる支持部材及び建物を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されている建物に適用され、前記隙間にて前記可撓長尺材を支持する支持部材であって、弾性を有する薄板を含んで略U字状又は略コ字状に形成されており、その開放側を外力により狭めたり外力の解除により弾性復帰させたりすることができ、その開放側から前記可撓長尺材が挿入されることにより前記可撓長尺材の移動を規制する規制部と、前記規制部の開放端から当該規制部の開放側を挟んだ反対側へ向けて突出している外側突出部とを備えていることを特徴とする。
第1の発明によれば、長尺状建材の間の隙間(建材隙間ともいう)においては、可撓長尺材が規制部の開放側に挿入された状態で、規制部の開放側が建材隙間の奥方を向き、且つ外側突出部が長尺状建材に当接するように、支持部材が取り付けられる。このため、可撓長尺材が建材隙間の室内側に移動することが抑制される。これにより、可撓長尺材よりも居住空間側に断熱材や内壁下地材、内壁仕上材が設けられている場合に、可撓長尺材が断熱材を押し出し内壁下地材や内壁仕上材が居住空間側に膨らむことを抑制できる。
また、規制部は、外力が加えられ弾性変形し、その開放側が狭められる。規制部の開放側が狭められた場合、外側突出部は規制部の開放内側へ移動し、支持部材の開放幅が狭くなるため、支持部材を建材隙間に入れ込むことが可能となる。そして、規制部が隙間の奥方を向いた状態で支持部材を手前側から建材隙間に入れ込み、外側突出部が建材隙間から奥方に露出した位置において規制部を弾性復帰させると、外側突出部が元の位置に戻り、長尺状建材の奥側の面に当接させることができる。したがって、単に弾性変形させたり弾性復帰させたりするだけという容易な作業で支持部材を長尺状建材に取り付けることができる。
第2の発明では、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部には、前記可撓長尺材が前記開放側から離脱することを規制するために、その開放側の端部から他方の側部に向けて突出する開放側突出部が形成されている。
第2の発明によれば、開放側突出部は、規制部の開放側端部から開放内側に向かって突出していることで、可撓長尺材が規制部の開放側から離脱することを規制している。したがって、支持部材は、可撓長尺材が建材隙間の手前側に移動することを抑制できるだけでなく、その可撓長尺材が建材隙間の奥側に移動することをも規制できる。
第3の発明では、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部には、前記長尺状建材における前記隙間を形成する面に当接させるために、他方の側部とは反対側に向けて突出する側方突出部が形成されている。
第3の発明によれば、側方突出部は、対向する側部とは反対側に向けて突出しているため、長尺状建材における隙間を形成する面に当接することになる。したがって、規制部と長尺状建材との間に余剰スペースがあったとしても、側方突出部が長尺状建材に当接することで、規制部が長尺状建材側に移動することを抑制できる。この結果、支持部材により支持されている可撓長尺材が、建材隙間の手前側に移動することを抑制できるだけでなく、長尺状建材側に移動することをも抑制できる。
第4の発明では、柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されている建物に適用され、前記隙間にて前記可撓長尺材を支持する支持部材であって、弾性を有する薄板の略中央を湾曲させるように略U字状に折り曲げることで、その開放側を外力により狭めたり外力の解除により弾性復帰させたりすることができるように形成され、その開放側から前記可撓長尺材が挿入されることにより前記可撓長尺材の移動を規制する規制部と、前記薄板における前記規制部の開放端を折り曲げることで形成され、前記規制部の開放端から当該規制部の開放側を挟んだ反対側へ向けてそれぞれ突出している外側突出部と、前記薄板に形成された第1切れ込み部が折り曲げられることで、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部に形成され、前記可撓長尺材が前記開放側から離脱することを規制するために、その開放側の端部から他方の側部に向けて突出する開放側突出部と、前記薄板のうち前記規制部に形成された第2切れ込み部が折り曲げられることで、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部に形成され、前記長尺状建材における前記隙間を形成する面に当接させるために、他方の側部とは反対側に向けて突出する側方突出部とを備えていることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1乃至第3の発明により得られる効果と同様の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
支持部材は、単に、1つの薄板に第1切れ込み部や第2切れ込み部が形成されたりその薄板が折り曲げられたりすることで形成されているため、支持部材の製造コストを低減させることが可能となる。また、規制部は略U字状に湾曲しているため、その規制部を弾性変形させることがより一層容易となる。
第5の発明では、前記外側突出部のうち前記長尺状建材と対向する面にはクッション材が貼着されている。
第5の発明によれば、支持部材が長尺状建材に取り付けられた状態で、外側突出部と長尺状建材との間にクッション材が存在することになるため、外側突出部と長尺状建材とが直接的に接触することを抑制できる。したがって、仮に外側突出部と長尺状建材とがともに鋼鉄製であっても、鋼鉄同士の接触音が発生することを抑制できる。
第6の発明では、柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されており、第1乃至第5の発明のいずれか1項に記載の支持部材により前記可撓長尺材が前記隙間で支持されていることを特徴とする。
第6の発明によれば、可撓長尺材を支持する支持部材が長尺状建材に取り付けられているため、第1乃至第5の発明の各効果を奏する。また、建材隙間のうち支持部材の開放側と反対側に断熱材が設けられている場合には、以下の効果を奏する。すなわち、建材隙間において断熱材は支持部材よりも手前側に設けられているため、断熱材が可撓長尺材により押圧されることを抑制できる。これは、可撓長尺材が建材隙間の手前側に移動することが支持部材により抑制されているためである。したがって、断熱材が柔軟性を有している場合には、可撓長尺材により断熱材が押し潰されることを抑制できる。さらには、断熱材が押し潰されて収縮することにより生じる断熱性能の低下も抑制できる。また、断熱材が硬質である場合には、可撓長尺材により断熱材が手前側に膨らむように撓むことを抑制できる。この場合、建材隙間の手前側が仮に居住空間であれば、内壁下地材や内壁仕上材が居住空間側に膨らんで美観が低下するといったことを抑制できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、鉄骨ユニット工法にて構築された2階建てユニット式建物に具体化しており、そのユニット式建物10の概要を図5に示す。ユニット式建物10は、複数の建物ユニット20を上下2層に結合させてなる建物本体11と、この建物本体11の上方に配設される屋根12とにより構成されている。
図6は建物ユニット20の構成を示す斜視図である。建物ユニット20において、その四隅には柱21が配され、各柱21の上端部及び下端部がそれぞれ4本の天井大梁22、床大梁23により連結されている。そして、それら柱21、天井大梁22及び床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。天井大梁22(詳細には、溝形鋼のウエブ)には、複数箇所に梁貫通孔22aが設けられている。
建物ユニット20の長辺部の相対する天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されている。同じく建物ユニット20の長辺部の相対する床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁26が架け渡されている。天井小梁25と床小梁26とはそれぞれ同間隔でかつ各々上下に対応する位置に水平に設けられている。図示は略すが、天井小梁25によって天井面材が支持され、床小梁26によって床面材が支持されるようになっている。
ここで、ユニット式建物10における柱21周辺の構成について、図1を参照しつつ説明する。図1は、隣接する建物ユニット20の境界周辺の構成を示す図であり、(a)には平面図を示し、(b)には斜視図を示す。なお、図1(b)では、説明の便宜上、外壁材32、内壁下地材33、内壁仕上材34、ウレタンフォーム45、グラスウール46等の図示を省略している。
図1(a)に示すように、ユニット式建物10の外壁31は、柱21の屋外側に外壁材32等が設けられるとともに柱21の屋内側に内壁下地材33や内壁仕上材34等が設けられることで構成されている。より詳しくは、柱21の屋外側面35には、屋外側に突出した屋外側凸部36が形成されており、その屋外側凸部36に外壁材32が取り付けられている。外壁材32は、外壁パネル等により形成されており、屋外側の壁面を形成している。屋外側凸部36は、横方向における柱21の略中央に縦方向に並ぶようにして複数配置されており、柱21の屋外側面35と外壁材32との間に裏スペース37を形成している。裏スペース37は、柱21の屋外側面35に沿って延びる扁平形状となっている。
一方、柱21の屋内側面41には、屋内側に突出した屋内側凸部42が複数形成されており、その屋内側凸部42にウレタンフォーム45が取り付けられている。ウレタンフォーム45は、板状に形成されており、その板面が外壁材32と対向するように設けられている。ウレタンフォーム45は、伸縮性が低い硬質の断熱材となっており、外壁31に断熱機能を付与している。ウレタンフォーム45の屋内側には、内壁下地材33及び内壁仕上材34が取り付けられている。内壁下地材33は石膏ボード等により形成されており、内壁仕上材34は壁紙等により形成されている。内壁仕上材34は、屋内空間のうち居室等の居住空間に面した壁面を形成している。
隣接する建物ユニット20の境界部においては、外壁31の屋外側の壁面及び屋内側の壁面がそれぞれ連続的に形成されている。また、その境界部においては、それら建物ユニット20がそれぞれ有する柱21が隣接している。それら隣接する柱21の間には隙間が形成されており、その隙間は配管スペース51となっている。配管スペース51は、柱21に沿って上下方向に延びている縦長状のスペースとなっており、壁内空間と称することもできる。配管スペース51には、柱21に沿って延びているフレキ管52と、グラスウール46とが設けられている。
グラスウール46は、柔軟性を有する断熱材となっており、配管スペース51の形状に応じて変形することで配管スペース51のウレタンフォーム45側に配設されている。また、フレキ管52よりも屋内側に配置されており、屋内側から配管スペース51を隙間がないように塞いでいる。これにより、建物ユニット20の境界部においてウレタンフォーム45とともに外壁31に断熱機能を付与している。ここで、グラスウール46は、容易に収縮するようになっているが、収縮した状態では断熱性能が低下してしまう。したがって、収縮しないように変形させて配管スペース51に配設されている。なお、グラスウール46は、外壁31のその他の部分においても外壁材32とウレタンフォーム45との間に設けられており、ウレタンフォーム45とともに外壁31に断熱機能を付与している。
フレキ管52は、合成樹脂材料により可撓性を有する配管として形成されており、エアコンに接続されるドレン管や、電気配線を保護する電気配管等として使用される。フレキ管52は、柱21の上端近傍において、例えば図1(b)に示すように曲げられることで柱21の間の配管スペース51から屋内側に延びるように配設されている。同様に、柱21の下端近傍においては、その下端近傍が床下空間となっており、フレキ管52が屋内側に延びるように配設されている。
配管スペース51においては、フレキ管52が支持部材61により支持されている。ここで、支持部材61について図2を参照しつつ説明する。図2は、支持部材61の構成を示す図であり、(a)には斜視図を示し、(b)には支持部材61の形成方法を説明するための図を示す。なお、説明の便宜上、図2ではクッションテープ81の図示を省略している。
図2(a)に示すように、支持部材61は、U字状に形成されたU字部62を有しており、U字部62は、その中央が凹むように一方に向かって湾曲した板部となっている。規制部としてのU字部62では、一対の側壁62aが底壁62bを挟んで対向しており、底壁62bが対向する側(すなわち側壁62aの先端側)と、側壁62aを挟んで対向する側(すなわち側壁62aの側端側)とが開放されている。また、U字部62は、弾性変形可能な構成となっており、弾性変形することで開放側が狭められ、弾性変形が解除(弾性復帰)されることで開放側が元の状態に戻る。弾性変形した場合、側壁62aの一部と底壁62bとにより連続的に形成されている湾曲部が撓み、弾性復帰した場合、湾曲部の撓みが解除される。
U字部62における側壁62aの開放側の先端には、湾曲外側に突出する外側突出部63が形成されている。外側突出部63は、U字部62の開放側を挟んで反対側にそれぞれ形成された板部となっており、それら板部は同一平面上に且つ側壁62aと略直交して延びている。また、側壁62aの開放側の先端には、湾曲内側に突出する開放側突出部65が形成されている。開放側突出部65は、U字部62の開放側を挟んで反対側にそれぞれ形成された板部となっており、外側突出部63と同一平面上に延びている。また、各開放側突出部65は、互いの先端が離間した状態で突き合わされており、U字部62の開放領域を小さくしている。なお、それら開放側突出部65は、互いの先端が当接した状態で突き合わされていてもよく、この場合、U字部62の開放側の一部を塞いでいることになる。
さらに、U字部62における側壁62aには、外側突出部63よりも底壁62b側で湾曲外側に突出する側方突出部66が形成されている。側方突出部66は、U字部62の開放側を挟んで反対側にそれぞれ形成された板部となっており、それら板部は外側突出部63及び側壁62aと交差するように延びている。この場合、側方突出部66は、側壁62aの一部が折り曲げられることで形成されており、その折り曲げ角度が変えられることで側壁62aからの突出量が調整される。
なお、支持部材61は、例えば縦寸法Hが100mm、幅寸法Wが120mm、奥行き寸法Dが60mmとなっており、幅寸法WのうちU字部62における開放側の幅寸法W1が50mm、各外側突出部63の幅寸法W2が35mmとなっている。ここで、奥行き寸法Dは、U字部62の湾曲深さ寸法となっており、各開放側突出部65の先端の離間距離は、U字部62における幅寸法W1より小さくなっている。また、開放側突出部65の縦寸法は外側突出部63の縦寸法より小さくなっている。さらに、支持部材61の幅寸法Wは、柱21の離間距離(配管スペース51の開放側幅寸法)より大きくなっており、その一方で、U字部62の幅寸法W1は、前記離間距離より小さくなっている。ちなみに、U字部62の湾曲部は、その曲率半径がフレキ管52の半径に対して同等又はそれより大きくなっている。
ここで、支持部材61は、図2(b)に示すような1つの板材71が加工されることで形成される。板材71は、平面視長方形に形成された薄板状の金属製板部となっており、弾性を有している。板材71においては、その長辺の中央側を湾曲させるように折り曲げることで、弾性変形及び弾性復帰が可能となるようにU字部62が形成される。また、U字部62よりも各短辺側には、1つの長辺から中央に向かって延びる第1切れ込み部72がそれぞれ形成されており、短辺側部分が第1切れ込み部72でU字部62の湾曲外側に折り返されることにより外側突出部63が形成される。この場合、外側突出部63は、第1切れ込み部72と反対側の長辺とを結ぶ第1折り曲げ線73で折り曲げられることになる。
第1折り曲げ線73よりも中央側には、第2切れ込み部74が略コ字状に形成されている。第2切れ込み部74はその両端が第1折り曲げ線73から延びており、第2切れ込み部74の内側部分がU字部62の湾曲内側に折り返されることにより開放側突出部65が形成される。この場合、開放側突出部65は、第1折り曲げ線73で折り曲げられることになる。
また、第1切れ込み部72よりも中央側には、その第1切れ込み部72と同じ側の長辺から中央に向かって延びる第3切れ込み部76が形成されており、第1切れ込み部72と第3切れ込み部76との間の部分がU字部62の湾曲外側に折り返されることにより側方突出部66が形成される。この場合、側方突出部66は、第1切れ込み部72の中央側先端と第3切れ込み部76の中央側先端とを結ぶ第2折り曲げ線77で折り曲げられることになる。なお、第2折り曲げ線77は第1折り曲げ線73と交差する方向に延びている。
なお、第1切れ込み部72は、その切れ込み幅が長辺に近いほど大きくなるように略V字状に形成されている。このため、外側突出部63と側方突出部66との境界部が接触しないように、それら突出部63,66をU字部62に対してそれぞれ折り返すことが可能となっている。また、第2切れ込み部74は第1切れ込み部72及び第3切れ込み部76のいずれとも接続されていない。この場合、第2切れ込み部74が第1切れ込み部72や第3切れ込み部76と接続されている構成に比べて、U字部62と外側突出部63、開放側突出部65及び側方突出部66との接続部分が大きく確保されるため、それら突出部63,65,66の強度が低下することを抑制できる。
図1の説明に戻り、支持部材61は、フレキ管52を支持する状態で柱21に取り付けられており、例えば上下方向に並ぶように複数配置されている。この場合、支持部材61において、U字部62はその内側が屋内側に凹むように屋外側に向かって開放されており、そのU字部62の湾曲内側にはフレキ管52が挿入されている。この状態では、フレキ管52は、その周辺がU字部62の湾曲内側に当接することで屋内側及び柱21側への移動が規制されている。また、U字部62の開放側においては、開放側突出部65がフレキ管52の屋外側に存在しており、屋外側へのフレキ管52の移動が規制されている。つまり、開放側突出部65は、支持部材61からフレキ管52が抜け落ちて離脱することを抑制している。以上の結果、フレキ管52は支持部材61により好適に支持されていることになる。
また、この場合、支持部材61は、配管スペース51の両側にある各柱21に対してそれぞれ取り付けられている。具体的には、各外側突出部63は、各柱21の裏スペース37にそれぞれ配置されている。したがって、支持部材61は、各柱21の間で配管スペース51を横断するように掛け渡されている状態(橋架されている状態)となり、一方の裏スペース37にだけ外側突出部63が配置されている構成に比べて、取り付け強度が高められている。この状態では、支持部材61は、各外側突出部63が各柱21の屋外側面35(各柱21の裏面)にそれぞれ引っ掛かり、屋内側への移動が規制される。
外側突出部63と柱21との間にはクッションテープ81が設けられており、クッションテープ81は、外側突出部63における柱21の屋外側面35と対向する面に取り付けられている。クッションテープ81は、弾力性を有するクッション材により板状に形成されており、外側突出部63と柱21とが直接的に接触することを抑止している。また、クッションテープ81は、接着剤等により形成された粘着部を両板面に備えており、一方の板面の粘着部により外側突出部63に貼り付け固定されている。また、他方の板面の粘着部により支持部材61が柱21に取り付け固定されている。
支持部材61の側方突出部66は、その突出量が調整されることで、先端部が柱21における配管スペース51側の面に当接している。これにより、U字部62が柱21側に移動することが抑制されている。以上の結果、支持部材61は柱21に対して好適に取り付けられていることになる。
ここで、支持部材61は、フレキ管52が曲げられている部分の近傍に取り付けられることでその効果を発揮する。図1(b)において、フレキ管52は、柱21の上端近傍(すなわち天井大梁22近傍)で屋内側に曲げられているため、天井大梁22の近傍では屋内側に向かう力を有していると考えられる。この場合、支持部材61は、フレキ管52における天井大梁22の近傍部分に取り付けられることで、屋内側に向かう力に抗してフレキ管52を支持することになる。つまり、フレキ管52が屋内側に移動することを抑制できる。
もし、天井大梁22の近傍に支持部材61が取り付けられていないと、図3(a)に示すように、フレキ管52は天井裏空間85と外壁材32との境界付近(天井大梁22の近傍)で屋内側に移動する。この場合、図3(b)に二点鎖線で示すように、フレキ管52がグラスウール46を屋内側に向かって押圧し、グラスウール46が押し潰されたり、グラスウール46が配管スペース51から屋内側に押し出されたりしてしまう。グラスウール46が押し潰されて収縮すると、その断熱性能が低下して外壁31による断熱効果が低下してしまう。また、グラスウール46が屋内側に押し出されると、グラスウール46に押圧されたウレタンフォーム45が屋内側に膨らむように撓み、それに伴って内壁下地材33や内壁仕上材34も屋内側に膨らむように撓む。すると、居住空間において、外壁31における天井付近の壁面が屋内側に膨らみ、壁面が歪んだり壁面に陰ができたりして壁面の見栄えが損なわれてしまう。
これに対して、支持部材61によりフレキ管52が支持されている場合は、フレキ管52の移動が抑制されるため、外壁31の断熱性能が低下することや、外壁31における天井付近の屋内側壁面が変形することを抑制できる。
なお、支持部材61は、柱21における天井大梁22近傍に加えて又は代えて、床大梁23近傍に取り付けられていてもよい。この場合、外壁31における床付近の屋内側壁面が変形することを抑制できる。
次に、支持部材61を柱21に取り付ける手順について、図4を参照しつつ説明する。なお、図4では、説明の便宜上、開放側突出部65の図示を省略している。
図4に示すように、建築現場で建物ユニット20を設置した後、グラスウール46やウレタンフォーム45、内壁下地材33、内壁仕上材34の取り付け施工を行う前に、フレキ管52の配設作業を行うとともに支持部材61の取り付け作業を行う。まず、図4(a)に示すように、フレキ管52を配設し、そのフレキ管52を支持部材61のU字部62の湾曲内側に挿入しつつ保持する。そして、U字部62の各側壁62aを外側から挟むなどして外力を加えることで、図4(b)に示すようにU字部62を弾性変形させつつその開放側を狭くし、その状態で支持部材61を手前側(屋内側)から奥側(屋外側)に向かって配管スペース51内にフレキ管52ごと入れ込む。この場合、支持部材61においては、U字部62の開放側が狭くなることで外側突出部63が湾曲内側に移動し、側壁62aからの外側突出部63の突出量が小さくなる。したがって、外側突出部63が柱21の屋内側面41に引っ掛からないように、各柱21の対向面が形成するスペース(配管スペース51)に支持部材61を入れ込むことができる。
その後、図4(c)に示すように、支持部材61を外壁材32付近まで移動させ、U字部62を弾性復帰させつつ外側突出部63を裏スペース37に収容させる。この場合、配管スペース51内で作業スペースを確保することができれば、手などにより外力を加え続けてU字部62の弾性変形を保持した状態で支持部材61を外壁材32付近まで移動させ、その後、外力を解除することでU字部62を弾性復帰させつつ外側突出部63を裏スペース37に差し込む。また、仮に、配管スペース51内で作業スペースを確保することができなくても、U字部62を弾性変形させた状態で支持部材61を配管スペース51に入れ込んでしまえば、外側突出部63が柱21に当接することでU字部62の弾性変形が保持されるため、U字部62の底壁62b等を屋外側に向かって押すことで支持部材61を外壁材32付近まで押し込むことが可能となる。そして、外側突出部63が裏スペース37に到達すると、外側突出部63が柱21に当接しなくなるため、柱21により保持されていたU字部62の弾性変形が解除され、U字部62が弾性復帰するとともに外側突出部63が裏スペース37に入り込むことになる。
外側突出部63を裏スペース37に配置した後は、支持部材61を屋内側に引っ張ることでクッションテープ81の屋内側の面を柱21の屋外側面35に密着させ、支持部材61を柱21に対して貼り付け固定する。なお、クッションテープ81には、その粘着部を保護するための養生材が取り付けられているが、その養生材は支持部材61の取り付け作業を行う前にあらかじめ剥がしておく。
なお、支持部材61の取り付け作業が終了した後、配管スペース51におけるフレキ管52より屋外側にグラスウール46を配設する作業を行い、柱21の屋内側凸部42にウレタンフォーム45、内壁下地材33及び内壁仕上材34を取り付ける作業を行う。
ちなみに、側方突出部66について説明すると、支持部材61を柱21に取り付ける前には、あらかじめ側方突出部66の突出量を小さくしておき、支持部材61を柱21に取り付けた後に、側方突出部66の突出量を大きくする。この結果、側方突出部66が柱21に引っ掛かってしまうことなく支持部材61を配管スペース51に入れ込むことができ、支持部材61が柱21に取り付けられた状態では、柱21における配管スペース51を形成する面に側方突出部66を当接させることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
外壁31内の配管スペース51において、屋外側に開放されたU字部62の湾曲内側にフレキ管52が挿入されているため、支持部材61によりフレキ管52を好適に支持することができる。また、支持部材61は、各外側突出部63が配管スペース51の両側の各裏スペース37に配置されているため、柱21に対して好適に取り付けられている。したがって、フレキ管52が屋内側に移動することを抑制できる。その結果、居住空間における外壁31の屋内側壁面が変形することを抑制でき、ひいては、屋内側壁面の美観を向上させることができる。
支持部材61は、薄板状の板材71が加工されることで形成されているため、U字部62及び外側突出部63の厚みの低減化が図られている。この場合、配管スペース51が柱21の間の隙間という狭小なスペースであっても、湾曲内側にフレキ管52が挿入された状態でU字部62を配管スペース51に配置することが容易となり、さらには、裏スペース37が柱21と外壁材32との間の隙間という狭小なスペースであっても、裏スペース37に外側突出部63を配置することが容易となる。
以上の結果、フレキ管52を支持部材61により好適に支持しつつその支持部材61の取り付け作業を容易化することができる。
板材71が弾性を有しており、支持部材61が弾性変形及び弾性復帰可能な構成となっているため、単に、弾性変形させることで支持部材61を配管スペース51に入れ込むことが可能となり、弾性復帰させることで外側突出部63を裏スペース37に配置させることが可能となる。つまり、支持部材61を柱21に取り付けることが容易となる。特に、ビス等の締結具により支持部材61の取り付け作業を行う場合とは異なり、ドライバ等の工具を使用しなくても支持部材61の取り付け作業を行うことができる。特に、支持部材61の取り付け作業の容易化を図ることは、狭小な配管スペース51にてフレキ管52を支持する構成において効果的である。
支持部材61において、U字部62は、側壁62aの一部と底壁62bとにより連続的に形成されている湾曲部を有しているため、その湾曲部が全体的に弾性変形することになる。したがって、例えばU字部62の一部分だけが屈曲されている構成に比べて、U字部62の開放側を容易に狭めることができる。その結果、支持部材61の取り付け作業がより一層容易なものとなっている。
支持部材61において、開放側突出部65がU字部62の開放側に向かって突出しているため、フレキ管52がU字部62の湾曲内側から離脱することを抑制できる。また、支持部材61は、配管スペース51を挟む各柱21に掛け渡された状態となっているため、仮にフレキ管52がU字部62の湾曲内側から離脱したとしても、フレキ管52は外側突出部63に当接することで屋外側に移動することが規制される。つまり、U字部62と柱21との間をフレキ管52がすり抜けて屋内側に移動することを抑制できる。
支持部材61において、側方突出部66がU字部62の側壁62aから湾曲外側に向かって突出しているため、側方突出部66を柱21における配管スペース51側の面に当接させることができる。これにより、U字部62と柱21との間に余剰スペースがあったとしても、U字部62が柱21側に移動することを抑制できる。つまり、フレキ管52が柱21側に移動することを抑制できる。
支持部材61の外側突出部63に設けられたクッションテープ81により、外側突出部63と柱21との直接的な接触が抑止されているため、鋼鉄同士の外側突出部63と柱21との接触による接触音が発生することを抑制できる。
支持部材61は、1つの板材71に対して折り曲げ加工等が行われることで生成されているため、U字部62、外側突出部63及び側方突出部66を一体的に形成することが容易となる。また、支持部材61の取り付け作業には、ビス等の締結具を使用する必要がないため、ユニット式建物10を構築する施工方法の簡易化を図りつつ、コスト低減を実現することができる。さらに、支持部材61によりフレキ管52の位置を好適に保持することができるため、支持部材61の取り付け数を極力少なくすることが可能となる。加えて、フレキ管52が移動すること等に起因して外壁31の壁面に対するグラスウール46の隙間が形成されることを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記実施形態では、支持部材61に開放側突出部65が設けられていたが、図7(a)に示すように、開放側突出部65は設けられていなくてもよい。この場合、U字部62と外側突出部63との接続部分が開放側突出部65の分だけ大きくなるため、外側突出部63の強度を高めることができる。また、開放側突出部65は、U字部62において対向する側壁62aの一方だけに設けられていてもよい。この場合でも、開放側突出部65により、フレキ管52がU字部62の開放側から離脱することを抑制できる。
さらに、開放側突出部65を形成するためにU字部62に設けられた第2切れ込み部74は略コ字状に形成されていたが、その第2切れ込み部74は略V字状に形成されていてもよく、半円状に形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、側方突出部66がU字部62の側壁62aから湾曲外側に突出していたが、図7(b)に示すように、側方突出部66はU字部62の側壁62aから湾曲内側に突出していてもよい。この場合、U字部62の湾曲内側にフレキ管52が挿入されていれば、側方突出部66の先端をフレキ管52の周面に当接させることができる。これにより、U字部62の側壁62aとフレキ管52との間に余剰スペースがあったとしても、フレキ管52が側壁62a側に移動することを抑制できる。つまり、フレキ管52が柱21側に移動することを抑制できる。その結果、支持部材61によりフレキ管52をより一層好適に支持することができる。
ここで、フレキ管52の表面に周方向に沿って延びる凹凸部が形成されていれば、側方突出部66の先端がフレキ管52の凹部に入り込むことになり、フレキ管52の長さ方向への移動を規制することが可能となる。一般的に、フレキ管52を含む可撓管の表面には前記凹凸部が形成されているため、フレキ管52の周面に側方突出部66を当接させることは効果的である。
なお、U字部62の開放側を挟んで反対側にそれぞれ形成されている各側方突出部66は、その一方がU字部62の湾曲外側に突出し、他方がU字部62の湾曲内側に突出していてもよい。この場合、支持部材61のU字部62が柱21側に移動することを抑制しつつ、U字部62の湾曲内側においてフレキ管52が側壁62a側に移動することを抑制できる。
また、側方突出部66は、U字部62において対向する側壁62aの一方だけに設けられていてもよい。この場合でも、側方突出部66が湾曲外側に突出していれば、U字部62が柱21側に移動することを抑制でき、側方突出部66が湾曲内側に突出していれば、U字部62の湾曲内側においてフレキ管52が側壁62a側に移動することを抑制できる。
側方突出部66は、U字部62における第1切れ込み部72と第3切れ込み部76との間の部分が折り曲げられることで形成されているが、1つの切れ込み部の内側部分が折り曲げられることで形成されていてもよい。例えば、U字部62に略コ字状の切れ込み部が形成されており、その内側部分が折り曲げられることで側方突出部66が形成されている構成とする。この場合、前記内側部分は、側方突出部66の折り曲げ線(第2折り曲げ線77に相当する線)が第1折り曲げ線73と交差するのではなく平行に延びるように折り曲げられていてもよい。
(3)上記実施形態では、外側突出部63は、U字部62における側壁62aの開放側先端に設けられているが、側壁62aの開放側先端よりも湾曲側に設けられていてもよい。この場合でも、U字部62の開放側を狭くすることで外側突出部63が湾曲内側に移動するため、支持部材61を配管スペース51に入れ込むことが可能となる。また、外側突出部63は、U字部62において対向する側壁62aの一方だけに設けられていてもよい。この場合でも、支持部材61やフレキ管52が屋内側に移動することを抑制できる。
(4)上記実施形態では、支持部材61は、1つの板材71に対して加工が施されることで形成されているが、複数の部材が組み合わされることで形成されていてもよい。例えば、別々の部材によりU字部62、外側突出部63、開放側突出部65及び側方突出部66がそれぞれ個別に形成され、それらが組み合わされることで支持部材61が一体的に形成されてもよい。また、支持部材61は、合成樹脂材料により形成されていてもよい。
(5)上記実施形態では、支持部材61がクッションテープ81により柱21に対して接着されているが、支持部材61は柱21に対して接着されていなくてもよい。この場合でも、支持部材61が、外側突出部63が柱21の屋外側凸部36の上面に載置されるように取り付けられていれば、支持部材61が取り付け位置から下方に落下することがない。なお、この場合、外側突出部63が外壁材32に当接することで、支持部材61が柱21から屋外側に離脱することを抑制できる。
(6)上記実施形態では、柱21の間の隙間がフレキ管52用の配管スペース51とされているが、柱21の間の隙間は、フレキ管52に加えて電線や可撓管といった可撓長尺材用の配設スペースとされてもよい。ここで、可撓管は、合成樹脂材料により形成されていてもよく、金属材料により形成されていてもよい。
(7)上記実施形態では、配管スペース51が柱21の間の隙間とされているが、配管スペース51は天井大梁22の間の隙間とされていてもよく、床大梁23の間の隙間とされていてもよい。要は、ユニット式建物10を構成する長尺状建材の間の隙間が配管スペース51とされていればよく、この場合、フレキ管52は長尺状建材に沿って延びるように配設されることになる。
(8)上記実施形態では、ユニット式建物10において柱21の間に形成された隙間を配管スペース51としたが、建物ユニット20が含まれることなく構築された建物において、柱21の間に形成された隙間を配管スペース51としてもよい。この場合、ユニット式建物10に比べて、建物が構築された状態で配管スペース51にフレキ管52を配設する作業が多くなると考えられるため、支持部材61の取り付け作業の容易化を図ることが有効である。
(9)支持部材61において、外側突出部63の屋外側の面にクッションテープ81が設けられていてもよい。この場合、支持部材61を外壁材32に対して接着させることが可能となり、フレキ管52が屋内側に移動することをより確実に抑制できる。
(10)上記実施形態において、支持部材61は、板材71の略中央が湾曲されることで形成されたU字部62を規制部として有しているが、板材71の略中央が凹むように略コ字状に形成されたコ字部を規制部として有していてもよい。この場合、配管スペース51に配設されるグラスウール46は、U字部62の湾曲面でなくコ字部の平坦面に面することになる。したがって、支持部材61の屋内側にグラスウール46を配設し易くすることができる。
(11)上記実施形態では、支持部材61は、U字部62が屋外側に開放された状態で柱21に取り付けられているが、U字部62が屋内側に開放された状態で柱21に取り付けられていてもよい。この場合、支持部材61は、外側突出部63が柱21の屋内側面41に当接する状態で取り付けられていることになり、フレキ管52が屋外側に移動することを抑制できる。これは、支持部材61を屋外側から柱21に取り付ける際に効果的な構成となる。
隣接する建物ユニットの境界周辺の構成と示す図。 支持部材の構成を示す図。 支持部材が設けられていない場合のフレキ管の動きを説明するための図。 支持部材を柱に取り付ける手順を説明するための図。 ユニット式建物の概要を示す斜視図。 建物ユニットの構成を示す斜視図。 支持部材の別例を示す図。
符号の説明
10…ユニット式建物、21…柱(長尺状建材)、32…外壁材、33…内壁下地材、34…内壁仕上材、37…裏スペース、45…ウレタンフォーム(断熱材)、46…グラスウール(断熱材)、51…配管スペース(配設スペース)、52…フレキ管(可撓長尺材)、61…支持部材、62…U字部(規制部)、62a…側壁(側部)、62b…底壁、63…外側突出部、65…開放側突出部、66…側方突出部、72…第1切れ込み部(切れ込み部)。

Claims (6)

  1. 柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されている建物に適用され、
    前記隙間にて前記可撓長尺材を支持する支持部材であって、
    弾性を有する薄板を含んで略U字状又は略コ字状に形成されており、その開放側を外力により狭めたり外力の解除により弾性復帰させたりすることができ、その開放側から前記可撓長尺材が挿入されることにより前記可撓長尺材の移動を規制する規制部と、
    前記規制部の開放端から当該規制部の開放側を挟んだ反対側へ向けて突出している外側突出部と
    を備えていることを特徴とする支持部材。
  2. 前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部には、前記可撓長尺材が前記開放側から離脱することを規制するために、その開放側の端部から他方の側部に向けて突出する開放側突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持部材。
  3. 前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部には、前記長尺状建材における前記隙間を形成する面に当接させるために、他方の側部とは反対側に向けて突出する側方突出部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の支持部材。
  4. 柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されている建物に適用され、
    前記隙間にて前記可撓長尺材を支持する支持部材であって、
    弾性を有する薄板の略中央を湾曲させるように略U字状に折り曲げることで、その開放側を外力により狭めたり外力の解除により弾性復帰させたりすることができるように形成され、その開放側から前記可撓長尺材が挿入されることにより前記可撓長尺材の移動を規制する規制部と、
    前記薄板における前記規制部の開放端を折り曲げることで形成され、前記規制部の開放端から当該規制部の開放側を挟んだ反対側へ向けてそれぞれ突出している外側突出部と、
    前記薄板に形成された第1切れ込み部が折り曲げられることで、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部に形成され、前記可撓長尺材が前記開放側から離脱することを規制するために、その開放側の端部から他方の側部に向けて突出する開放側突出部と、
    前記薄板のうち前記規制部に形成された第2切れ込み部が折り曲げられることで、前記規制部の前記開放側を挟んだ両側部のうち少なくとも一方の側部に形成され、前記長尺状建材における前記隙間を形成する面に当接させるために、他方の側部とは反対側に向けて突出する側方突出部と
    を備えていることを特徴とする支持部材。
  5. 前記外側突出部のうち前記長尺状建材と対向する面にはクッション材が貼着されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の支持部材。
  6. 柱又は梁を形成する長尺状建材を複数有し、隣接する前記長尺状建材の間の隙間に電線や可撓管等の可撓長尺材が配設されており、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の支持部材により前記可撓長尺材が前記隙間で支持されていることを特徴とする建物。
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