JP2010018150A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常であるのにも関わらず異常でないと判断される状況の発生を抑制
【解決手段】電子制御装置は、入力信号の入力値を用いて所定の演算処理を行い出力値R1を算出する。そして、算出された4個の出力値R1を新しい順にR1(0),R1(1),R1(2),R1(3)とし、出力変化量ΔR1(1)[=R1(1)−R1(2)]と、出力変化量ΔR1(2)[=R1(2)−R1(3)]を算出する。更にΔR1(1),ΔR1(2)の正負符号が同じ場合(図(a)の矢印Y1,Y2参照)に出力予測変化量C1[=ΔR1(1)/ΔR1(2)]を算出し、正負符号が異なる場合(図(b)の矢印Y3,Y4参照)に出力予測変化量C1[=C0+{ΔR1(1)/ΔR1(2)}]を算出する(C0は定数)。その後、出力予測変化量C1と過去の出力値R1(1)を用い、今回の出力値R1(0)の取り得る範囲RG1を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、制御対象を制御する電子制御装置に関する。
例えば車両の制御に利用される電子制御装置には、制御対象を制御するための各種処理を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)が搭載されている。
マイコンによる演算では、オーバーフロー及び非数発生などの演算異常が発生したり、マイコン設計時に発生頻度および発生箇所を予測することが困難な異常(例えば、RAM化け)が発生したりする。
このため、例えば車両挙動に影響を与えるような重要な演算処理の出力に対して異常判断を行い、異常であると判断された場合にフェイルセーフ処理を行うことで、動作異常の発生を防止している(例えば、特許文献1を参照)。
そして異常判断の方法としては、従来、制御で取り得る範囲外の値が算出された場合に異常と判断するものが知られている。
特開2000−137501号公報
しかし、上述した従来の異常判断の方法では、演算異常やRAM化けが発生しても、その値が制御で取り得る範囲内であれば、異常であると判断することができない。このため、電子制御装置が異常値を用いて制御を行ってしまうという問題があった。例えば、車両のアクセル開度算出においてRAM化けが発生した場合には、このアクセル開度の値を用いて算出される燃料噴射時期、燃料噴射量などの値も異常となる。
また、電子制御装置で利用される制御用ソフトウェアの複雑化に伴い、演算処理間でのデータのやり取りが多くなる。このため、検出できない異常の伝播が制御へ与える影響の増大が懸念される。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、異常であるのにもかかわらず異常でないと判断される状況の発生を抑制することができる電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子制御装置では、予測変化量算出手段が、過去の2つ以上の変化データ間の変化量である過去データ変化量を少なくとも1つ用いて、今回の変化データである今回変化データと、過去の変化データとの間の変化量の予測値である予測変化量を算出する。そしてデータ予測範囲算出手段が、過去の変化データと、予測変化量算出手段により算出された予測変化量とに基づいて、今回変化データが取り得る範囲の予測値である今回変化データ予測範囲を算出する。
このように構成された請求項1に記載の電子制御装置によれば、過去の変化データがどのように変化したかを示す過去データ変化量を用いて、今回変化データが過去の変化データと比べてどれだけ変化するかを示す予測変化量が予測され、さらにこの予測変化量を用いて、今回変化データの取り得る範囲を示す今回変化データ予測範囲が予測される。このため、今回変化データが今回変化データ予測範囲内でない場合に変化データが異常であるという異常判断を行うことができる。
したがって、今回変化データがその最小値から最大値までの範囲内でない場合に異常であると判断する従来の異常判断と比較して、今回変化データが異常であるのにもかかわらず異常でないと判断される状況の発生を抑制することができる。
ところで、過去のデータの変化量を少なくとも2つ用いて、今回のデータを予測する場合には、複数の過去のデータの変化量の変動が単調であるときには今回のデータの予測が容易であり、今回のデータの予測範囲が狭くなるのに対して、複数の過去のデータの変化量の変動が複雑であるときには今回のデータの予測が困難であり、今回のデータの予測範囲が広くなる。
そこで、請求項1に記載の電子制御装置では、請求項2に記載のように、予測変化量算出手段は、過去データ変化量を少なくとも2つ用いて予測変化量を算出し、さらに予測変化量算出手段は、予測変化量算出手段による予測変化量の算出に用いられた複数の過去データ変化量の状態が、今回変化データ予測範囲を広げるために予め設定された予測範囲拡張条件を満たすように変化したか否かを判断する状態変化判断手段を備え、予測範囲拡張条件を満たしていると状態変化判断手段により判断された場合には、予測範囲拡張条件を満たしていないと状態変化判断手段により判断された場合よりも予測変化量が大きくなるように、予測変化量を算出するようにしてもよい。
ここで、上記の「複数の過去データ変化量の状態」とは、例えば、2つの過去データ変化量の差や、過去データ変化量の正負符号である。
このように構成された請求項2に記載の電子制御装置によれば、予測範囲拡張条件を満たしていると判断された場合には、予測範囲拡張条件を満たしていないと判断された場合よりも予測変化量が大きくなるように、予測変化量を算出される。つまり、予測範囲拡張条件を満たしている場合は、予測範囲拡張条件を満たしていない場合よりも、今回変化データ予測範囲が広くなるように算出される。
したがって、予測範囲拡張条件を適切に設定することによって、複数の過去のデータの変化量の変動が単調である場合には、今回変化データ予測範囲を狭くし、複数の過去のデータの変化量の変動が複雑である場合には、今回変化データ予測範囲を広くすることができる。このため、複数の過去のデータの変化量の変動が複雑である場合において今回変化データ予測範囲が狭くなってしまうことを抑制し、これにより、今回変化データが正常であるにもかかわらず異常であると判断されてしまうといった状況の発生を抑制することができる。
また請求項2に記載の電子制御装置では、請求項3に記載のように、予測範囲拡張条件は、予測変化量算出手段による予測変化量の算出に用いられた過去データ変化量のうち予め選択された2つの過去データ変化量の正負符号が異なることであるようにしてもよい。
このように構成された請求項3に記載の電子制御装置によれば、過去データ変化量の正負符号が異なるか否かという簡便な方法で予測範囲拡張条件の成立を判断できる。
また請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子制御装置では、請求項4に記載のように、データ範囲判断手段が、今回の変化データがデータ予測範囲算出手段により算出された今回変化データ予測範囲の範囲内であるか否かを判断し、データ変更手段が、今回の変化データが今回変化データ予測範囲の範囲内でないとデータ範囲判断手段により判断された場合に、今回の変化データを今回変化データ予測範囲の範囲内の値に変更するようにするとよい。
このように構成された請求項4に記載の電子制御装置によれば、異常な値の変化データが今回変化データ予測範囲内の値に変更されるので、異常な変化データを用いて電子制御装置が制御対象を制御してしまうという状況の発生を抑制することができる。
また請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子制御装置では、請求項5に記載のように、異常計数手段が、今回の変化データが今回変化データ予測範囲の範囲外となった回数であるデータ異常回数を計数し、さらに異常記録手段が、異常計数手段により計数されたデータ異常回数が予め設定された記録判定回数以上であるときは、当該電子制御装置の状態を示す第1装置情報を記録し、異常計数手段により計数されたデータ異常回数が記録判定回数未満であるときは、当該電子制御装置の状態を示し且つ第1装置情報よりも情報量が少ない第2装置情報を記録するようにしてもよい。
このように構成された請求項5に記載の電子制御装置によれば、データ異常回数が記録判定回数未満のときには、第1装置情報よりも情報量が少ない第2装置情報が記録され、データ異常回数が記録判定回数以上になったときに第1装置情報が記録されるので、異常が検出されると常に第1装置情報を記録する場合と比較して、記録容量を節約することができる。また、データ異常回数が記録判定回数以上になった場合には第1装置情報が記録されるので、発生回数が多い異常の発生原因を解析するために必要な情報が記録されていないという状況の発生を抑制することができる。
また請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子制御装置では、請求項6に記載のように、変化データは、当該電子制御装置から出力されるデータであるようにしてもよいし、請求項7に記載のように、変化データは、当該電子制御装置に入力されるデータであるようにしてもよい。
また請求項8に記載の電子制御装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子制御装置において、予測変化量算出手段が、入力用予測変化量算出手段と出力用予測変化量算出手段とから構成され、データ予測範囲算出手段が、入力用データ予測範囲算出手段と出力用データ予測範囲算出手段とから構成される。そして入力用予測変化量算出手段が、当該電子制御装置に入力されるデータである装置入力データを変化データとして予測変化量を算出するとともに、出力用予測変化量算出手段が、当該電子制御装置から出力されるデータである装置出力データを変化データとして予測変化量を算出する。また入力用データ予測範囲算出手段が、過去の変化データと、入力用予測変化量算出手段により算出された予測変化量とに基づいて、今回変化データ予測範囲を算出するとともに、出力用データ予測範囲算出手段が、過去の変化データと、出力用予測変化量算出手段により算出された予測変化量とに基づいて、今回変化データ予測範囲を算出する。
さらに入力用予測値算出手段が、過去の変化データと、入力用予測変化量算出手段により算出された予測変化量とに基づいて、今回の装置入力データの予測値である今回入力予測値を算出し、出力用予測範囲補正手段が、入力用予測値算出手段により算出された今回入力予測値と、今回の装置入力データとの差である入力予測差に基づいて、出力用データ予測範囲算出手段により算出された今回変化データ予測範囲を補正する。
このように構成された請求項8に記載の電子制御装置によれば、過去の変化データだけではなく、今回の実際の装置入力データを用いて、当該電子制御装置から出力される変化データの今回変化データ予測範囲(以下、出力用今回変化データ予測範囲ともいう)が補正されるので、この出力用今回変化データ予測範囲の予測精度を向上させることができる。
また請求項8に記載の電子制御装置では、請求項9に記載のように、第1補正禁止手段が、入力予測差が予め設定された禁止判定値以下である場合に、出力用予測範囲補正手段の動作を禁止するようにしてもよい。
このように構成された請求項9に記載の電子制御装置によれば、入力予測差が小さいときには不要とすることができる出力用予測範囲補正手段による補正を省略して、電子制御装置の処理負荷を低減することができる。
また請求項8または請求項9に記載の電子制御装置では、請求項10に記載のように、入力用データ範囲判断手段が、今回の装置入力データが入力用データ予測範囲算出手段により算出された今回変化データ予測範囲の範囲内であるか否かを判断し、第2補正禁止手段が、今回の装置入力データが今回変化データ予測範囲の範囲内でないと入力用データ範囲判断手段により判断された場合に、出力用予測範囲補正手段の動作を禁止するようにしてもよい。
このように構成された請求項8に記載の電子制御装置によれば、異常な装置入力データに基づいて出力用今回変化データ予測範囲が補正されてしまうという状況の発生を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は本発明が適用された電子制御装置1の構成を示すブロック図である。
電子制御装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、電子制御装置1の外部から信号を入力して各種の演算処理を行い、装置外部に設置された各種装置(不図示)を制御するための信号を出力するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)2と、電力が供給されない状態でも記憶されたデータを保持可能なEEPROM3とを備える。
これらのうちマイコン2は、所定の処理プログラムに基づいて処理を実行するCPU11と、種々の処理プログラムが格納されたROM12と、種々のデータを格納するRAM13と、信号を入力または出力するための入出力部14と、CPU11,ROM12,RAM13及び入出力部14をデータ入出力可能に接続するバス15とから構成される。
なおRAM13には、マイコン2により算出された出力値が異常であることを示す出力異常フラグF1と、出力値の異常が検出された回数を計数するための異常検出カウンタCNTとが設けられている。
またEEPROM3は、入出力部14に接続される。これによりEEPROM3は、マイコン2との間でデータ入出力可能となる。
このように構成された電子制御装置1において、CPU11は、マイコン2により算出された出力値が異常であるか否かを判定する出力判定処理と、出力値が異常であるときの状況を示す情報を記憶するための異常情報記憶処理を実行する。
ここで、電子制御装置1のCPU11が実行する出力判定処理の手順を、図2を用いて説明する。図2は出力判定処理を示すフローチャートである。この出力判定処理は、マイコン2が起動(電源オン)している間に、予め設定された処理要求信号(例えば、エンジンのクランク軸の回転に応じて発生するクランク信号や、一定時間間隔ごとに発生するタイマ信号)が入力される毎に実行される処理である。
この出力判定処理が実行されると、CPU11は、まずS10にて、入出力部14を介して入力した入力信号が示す入力値を用いて、予め設定された所定の演算処理を行うことにより出力値R1を算出する。そしてS20にて、S10で算出された出力値R1をRAM13に記憶する出力値記憶処理を行う。
この出力値記憶処理は、S10で算出された直近の所定記憶数(本実施形態では4)の出力値R1を記憶する。すなわち、最新の出力値R1がRAM13に記憶されるに伴い、最古の出力値R1がRAM13から消去される。なお以下、RAM13に記憶されている4個の出力値R1を、新しい順にR1(0),R1(1),R1(2),R1(3)と表記する。
次にS30にて、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)を算出する。出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)はそれぞれ式(1),(2)により算出される(図3(a),(b)を参照)。
ΔR1(1) = R1(1)−R1(2) ・・・(1)
ΔR1(2) = R1(2)−R1(3) ・・・(2)
その後S40にて、出力変化量ΔR1(1)の状態と出力変化量ΔR1(2)の状態とに相違があるか否かを判断する。すなわち、出力変化量の状態が変化したか否かを判断する。ここで、出力変化量の状態とは、出力変化量ΔR1(1)および出力変化量ΔR1(2)の符号が正(+)であるか負(−)であることをいう。
例えば、出力変化量ΔR1(2)の符号が「正」であり(図3(a)の矢印Y1を参照)、且つ出力変化量ΔR1(1)の符号が「正」である(図3(a)の矢印Y2を参照)場合には、出力変化量の状態が変化していない。一方、出力変化量ΔR1(2)の符号が「正」であり(図3(b)の矢印Y3を参照)、且つ出力変化量ΔR1(1)の符号が「負」である(図3(b)の矢印Y4を参照)場合には、出力変化量の状態が変化している。
そしてS40にて、出力変化量の状態が変化していないと判断した場合には(S40:NO)、S50にて、出力予測変化量C1を式(3)により算出し、S70に移行する。以下、式(3)で出力予測変化量C1を算出する方法を「予測変化量算出方法1」という。
C1 = ΔR1(1)/ΔR1(2) ・・・(3)
一方、出力変化量の状態が変化していると判断した場合には(S40:YES)、S60にて、出力予測変化量C1を式(4)により算出し、S70に移行する。以下、式(4)で出力予測変化量C1を算出する方法を「予測変化量算出方法2」という。
C1 = C0+{ΔR1(1)/ΔR1(2)} ・・・(4)
ここで、C0は補正係数である。
そしてS70に移行すると、式(5)により算出される第1出力予測値γ1を最小値、式(6)により算出される第2出力予測値γ2を最大値とする出力予測範囲RG1を決定する(図3(a)を参照)。
γ1 = {R1(1)×C1}×C1min ・・・(5)
γ2 = {R1(1)×C1}×C1max ・・・(6)
ここで、C1minはγ1を算出するための係数、C1maxはγ2を算出するための係数である。
その後S80にて、S10で算出された出力値R1(0)が、S70で決定された出力予測範囲RG1内であるか否かを判断する。ここで、出力値R1(0)が出力予測範囲RG1内である場合には(S80:YES)、S90にて、出力異常フラグF1をクリアして、出力判定処理を終了する。一方、出力値R1(0)が出力予測範囲RG1外である場合には(S80:NO)、S100にて、出力異常フラグF1をセットして、さらにS110にて、出力値R1(0)を出力予測範囲RG1内の値に変更する。例えば、出力値R1(0)が、出力予測範囲RG1の最小値である第1出力予測値γ1より小さい場合には、出力値R1(0)を第1出力予測値γ1に変更し、出力値R1(0)が、出力予測範囲RG1の最大値である第2出力予測値γ2より大きい場合には、出力値R1(0)を第2出力予測値γ2に変更する。そしてS110の処理が終了すると、出力判定処理を終了する。
次に、電子制御装置1のCPU11が実行する異常情報記憶処理の手順を、図4を用いて説明する。図4は異常情報記憶処理を示すフローチャートである。この異常情報記憶処理は、マイコン2が起動(電源オン)している間に、予め設定された処理要求信号が入力される毎に実行される処理である。
この異常情報記憶処理が実行されると、CPU11は、まずS210にて、出力異常フラグF1がクリアからセットに変化したか否かを判断する。ここで、出力異常フラグF1がクリアからセットに変化していないと判断した場合には(S210:NO)、異常情報記憶処理を終了する。一方、出力異常フラグF1がクリアからセットに変化したと判断した場合には(S210:YES)、S220にて、異常検出カウンタCNTをインクリメントするとともに、S230にて、異常情報をRAM13に記憶する。ここで異常情報は、入力信号が示す入力値と、出力値R1と、出力予測変化量C1を算出した方法を示す情報(すなわち、「予測変化量算出方法1」または「予測変化量算出方法2」であることを示す情報。以下、異常種別情報という)と、出力値R1がRAM13に記憶されたアドレスを示す情報とから構成される。
その後S240にて、異常検出カウンタCNTの値(以下、異常検出カウンタ値という)が予め設定された記憶判定値(本実施形態では4)以上であるか否かを判断する。ここで、異常検出カウンタ値が記憶判定値以上である場合には(S240:YES)、S250にて、異常情報をEEPROM3に記憶し、異常情報記憶処理を終了する。一方、異常検出カウンタ値が記憶判定値未満である場合には(S240:NO)、S260にて、簡易情報をEEPROM3に記憶し、異常情報記憶処理を終了する。ここで簡易情報は、異常種別情報と、出力値R1が記憶されたアドレスを示す情報とから構成される。
このように構成された電子制御装置1では、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)を用いて、出力予測変化量C1を算出する(S40〜S60)。そして、過去の出力値R1(1)と、出力予測変化量C1とに基づいて、出力予測範囲RG1を算出する(S70)。
このように構成された電子制御装置1によれば、過去の出力値R1(1),R1(2),R1(3)がどのように変化したかを示す出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)を用いて、今回の出力値R1(0)が過去の出力値R1(1)と比べてどれだけ変化するかを示す出力予測変化量C1が予測され、さらにこの出力予測変化量C1を用いて、今回の出力値R1(0)の取り得る範囲を示す出力予測範囲RG1が予測される。このため、今回の出力値R1(0)が出力予測範囲RG1の範囲内でない場合に今回の出力値R1(0)が異常であるという異常判断を行うことができる。
したがって、今回の出力値R1(0)がその最小値から最大値までの範囲内でない場合に異常であると判断する従来の異常判断と比較して、今回の出力値R1(0)が異常であるのにもかかわらず異常でないと判断される状況の発生を抑制することができる。
また、出力変化量ΔR1(1)および出力変化量ΔR1(2)の正負符号が同じである場合には(S40:YES)、「予測変化量算出方法1」で出力予測変化量C1を算出し(S50)、出力変化量ΔR1(1)および出力変化量ΔR1(2)の正負符号が異なる場合には(S40:NO)、「予測変化量算出方法2」で出力予測変化量C1を算出する(S60)。
したがって、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)の変動が単調である場合には、出力予測範囲RG1を狭くし、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)の変動が複雑である場合には、出力予測範囲RG1を広くすることができる。このため、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)の変動が複雑である場合において出力予測範囲RG1が狭くなってしまうことを抑制し、これにより、今回の出力値R1(0)が正常であるにもかかわらず異常であると判断されるという状況の発生を抑制することができる。
また、今回の出力値R1(0)が出力予測範囲RG1の範囲内であるか否かを判断し(S80)、今回の出力値R1(0)が出力予測範囲RG1の範囲内でないと判断された場合に(S80:NO)、出力値R1(0)を出力予測範囲RG1内の値に変更する(S110)。
このため、異常な値の出力値R1(0)が出力予測範囲RG1内の値に変更されるので、異常な出力値R1(0)を用いて電子制御装置1が制御を行ってしまうという状況の発生を抑制することができる。
また、出力異常フラグF1がクリアからセットに変化した回数(異常検出カウンタ値)、すなわち、今回の出力値R1(0)が出力予測範囲RG1の範囲内でないと判断された回数を計数し(S220)、異常検出カウンタ値が記憶判定値以上であるときは(S240:YES)、異常情報をEEPROM3に記憶し(S250)、異常検出カウンタ値が記憶判定値未満であるときは(S240:NO)、簡易情報をEEPROM3に記憶する(S260)。
したがって、簡易情報は異常情報より情報量が少ないので、出力値R1(0)の異常が検出されると常に異常情報を記録する場合と比較して、同一の記憶容量ではRAM13よりも高価なEEPROM3の記憶容量を節約することができる。また、異常検出カウンタ値が記憶判定値以上になった場合には、簡易情報よりも情報量が多い異常情報がEEPROM3に記録されるので、発生回数が多い異常の発生原因を解析するために必要な情報がEEPROM3に記録されていないという状況の発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態において、S30〜S60の処理は本発明における予測変化量算出手段、S70の処理は本発明におけるデータ予測範囲算出手段、S40の処理は本発明における状態変化判断手段、S80の処理は本発明におけるデータ範囲判断手段、S110の処理は本発明におけるデータ変更手段、S220の処理は本発明における異常計数手段、S240〜S260の処理は本発明における異常記録手段である。
また、出力値R1(0),R1(1),R1(2),R1(3)は本発明における変化データ、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)は本発明における過去データ変化量、出力値R1(0)は本発明における今回変化データ、出力予測変化量C1は本発明における予測変化量、出力予測範囲RG1は本発明における今回変化データ予測範囲、S40の判断条件は本発明における予測範囲拡張条件、異常検出カウンタ値は本発明におけるデータ異常回数、記憶判定値は本発明における記録判定回数、異常情報は本発明における第1装置情報、簡易情報は本発明における第2装置情報である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態の電子制御装置1は、マイコン2の構成が変更されている点と、出力判定処理の代わりに入出力判定処理が実行される点以外は第1実施形態と同じである。
図5は第2実施形態の電子制御装置1の構成を示すブロック図である。
第2実施形態のマイコン2は、図5に示すように、入力信号が示す入力値が異常であることを示す入力異常フラグF2がRAM13に設けられている点以外は第1実施形態と同じである。
次に、電子制御装置1のCPU11が実行する入出力判定処理の手順を、図6及び図7を用いて説明する。図6は入出力判定処理の前半部分を示すフローチャート、図7は入出力判定処理の後半部分を示すフローチャートである。この入出力判定処理は、マイコン2が起動(電源オン)している間に、予め設定された処理要求信号が入力される毎に実行される処理である。
この入出力判定処理が実行されると、CPU11は、まずS310にて、入出力部14を介して入力した入力信号が示す入力値R2を取得する。そしてS320にて、S310で取得された入力値R2をRAM13に記憶する入力値記憶処理を行う。
この入力値記憶処理は、S310で取得された直近の所定記憶数(本実施形態では4)の入力値R2を記憶する。すなわち、最新の入力値R2がRAM13に記憶されるに伴い、最古の入力値R2がRAM13から消去される。なお以下、RAM13に記憶されている4個の入力値R2を、新しい順にR2(0),R2(1),R2(2),R2(3)と表記する。
次にS330にて、入力変化量ΔR2(1),ΔR2(2)を算出する。入力変化量ΔR2(1),ΔR2(2)はそれぞれ式(7),(8)により算出される。
ΔR2(1) = R2(1)−R2(2) ・・・(7)
ΔR2(2) = R2(2)−R2(3) ・・・(8)
その後S340にて、入力変化量ΔR2(1)の状態と入力変化量ΔR2(2)の状態とに相違があるか否かを判断する。すなわち、入力変化量の状態が変化したか否かを判断する。ここで、入力変化量の状態とは、入力変化量ΔR2(1)および入力変化量ΔR2(2)の符号が正(+)であるか負(−)であることをいう。
そしてS340にて、入力変化量の状態が変化していないと判断した場合には(S340:NO)、S350にて、入力予測変化量C3を式(9)により算出し、S370に移行する。以下、式(9)で入力予測変化量C3を算出する方法を「予測変化量算出方法3」という。
C3 = ΔR2(1)/ΔR2(2) ・・・(9)
一方、入力変化量の状態が変化していると判断した場合には(S340:YES)、S360にて、入力予測変化量C3を式(10)により算出し、S370に移行する。以下、式(10)で入力予測変化量C3を算出する方法を「予測変化量算出方法4」という。
C3 = C2+{ΔR1(1)/ΔR1(2)} ・・・(10)
ここで、C2は補正係数である。
そしてS370に移行すると、式(11)により算出される第1入力予測値γ3を最小値、式(12)により算出される第2入力予測値γ4を最大値とする入力予測範囲RG2を決定する。
γ3 = {R2(1)×C3}×C3min ・・・(11)
γ4 = {R2(1)×C3}×C3max ・・・(12)
ここで、C3minはγ3を算出するための係数、C3maxはγ4を算出するための係数である。
その後S380にて、S310で取得された入力値R2(0)が、S370で決定された入力予測範囲RG2内であるか否かを判断する。ここで、入力値R2(0)が入力予測範囲RG2内である場合には(S380:YES)、S390にて、入力異常フラグF2をクリアして、S420へ移行する。一方、入力値R2(0)が入力予測範囲RG2外である場合には(S380:NO)、S400にて、入力異常フラグF2をセットして、さらにS410にて、入力値R2を入力予測範囲RG2内の値に変更する。例えば、入力値R2が、入力予測範囲RG2の最小値である第1入力予測値γ3より小さい場合には、入力値R2を第1入力予測値γ3に変更し、入力値R2が、入力予測範囲RG2の最大値である第2入力予測値γ4より大きい場合には、入力値R2を第2入力予測値γ4に変更する。そしてS410の処理が終了すると、S420へ移行する。
そしてS420へ移行すると、S420〜S470の処理を行い、S480へ移行する。なお、S420〜S470の処理は、第1実施形態のS10〜S60の処理と同一であるため、説明を省略する。
そしてS480へ移行すると、入力異常フラグF2がセットされているか否かを判断する。ここで、入力異常フラグF2がセットされている場合には(S480:YES)、S520へ移行する。一方、入力異常フラグF2がセットされていない場合には(S480:NO)、S490にて、入力予測値Pを式(13)により算出する。
P = {R2(1)×C3} ・・・(13)
その後S500にて、入力値R2と入力予測値Pとの差D(以下、入力値差Dという)が予め設定された補正判定値(本実施形態では、入力値R2の5%に相当する値)以上であるか否かを判断する。
ここで、入力値差Dが補正判定値未満である場合には(S500:NO)、S520へ移行する。一方、入力値差Dが補正判定値以上である場合には(S500:YES)、S510にて、出力予測変化量C1を補正する。具体的には、出力予測変化量C1を式(14)により算出する
C1 = {ΔR1(1)/ΔR1(2)}×{D/P} ・・・(14)
そしてS510の処理が終了すると、S520へ移行する。
そしてS520へ移行すると、S520〜S560の処理を行い、入出力判定処理を終了する。なお、S520〜S560の処理は、第1実施形態のS70〜S110の処理と同一であるため、説明を省略する。
このように構成された電子制御装置1では、入力変化量ΔR2(1),ΔR2(2)を用いて、入力予測変化量C3を算出する(S340〜S360)。そして、過去の入力値R2(1)と、入力予測変化量C3とに基づいて、入力予測範囲RG2を算出する(S370)。
また、出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)を用いて、出力予測変化量C1を算出する(S450〜S470)。そして、過去の出力値R1(1)と、出力予測変化量C1とに基づいて、出力予測範囲RG1を算出する(S520)。
さらに、過去の入力値R2(1)と入力予測変化量C3とに基づいて入力予測値Pを算出し(S490)、今回の入力値R2(0)と入力予測値Pとの差D(入力値差D)に基づいて、出力予測範囲RG1を補正する(S510)。
このように構成された電子制御装置1によれば、過去の入力値R2(1),R2(2),R2(3)がどのように変化したかを示す入力変化量ΔR2(1),ΔR2(2)を用いて、今回の入力値R2(0)が過去の入力値R2(1)と比べてどれだけ変化するかを示す入力予測変化量C3が予測され、さらにこの入力予測変化量C3を用いて、今回の入力値R2(0)の取り得る範囲を示す入力予測範囲RG2が予測される。このため、今回の入力値R2(0)が入力予測範囲RG2の範囲内でない場合に今回の入力値R2(0)が異常であるという異常判断を行うことができる。
したがって、今回の入力値R2(0)がその最小値から最大値までの範囲内でない場合に異常であると判断する従来の異常判断と比較して、今回の入力値R2(0)が異常であるのにもかかわらず異常でないと判断される状況の発生を抑制することができる。
ところで、電子制御装置1へ信号を出力する機器(以下、入力側機器という)のなかには、演算処理により演算値を算出するとその演算値をRAMに記憶し、その後に、RAMに記憶された演算値を示す信号を出力するものがある。そして一般に、演算値を算出した時点でこの演算値が異常であるか否かを判断する。すなわち、演算値をRAMに記憶した後は、RAMに記憶されている演算値が異常であるか否かを判断しない。このため、演算値をRAMに記憶した後にRAM化けが発生して演算値が異常な値になると、異常な演算値を示す信号を出力することになる。このような問題に対する対策としては、演算値をRAMに記憶した後にも異常判断を常時行う方法や、RAMに記憶した演算値のミラーデータを設ける方法が考えられる。しかし、これらの方法を実行すると、入力側機器の処理負荷やRAM容量の増大を招くという問題がある。
このような問題に対し、電子制御装置1によれば、電子制御装置1が行う処理の重要度に応じて、入力側機器から入力される入力値の異常判定を電子制御装置1側で行うことにより、入力側機器の処理負荷やRAM容量の増大を抑制することができる。なお、上記の重要度は、電子制御装置1を含むシステム上で致命的な状態(例えば、オーバーラン)になるものほど上位とする。
また、過去の出力値R1(1),R1(2),R1(3)だけではなく、今回の実際の入力値R2(0)に基づいて、出力予測範囲RG1が補正されるので、この出力予測範囲RG1の予測精度を向上させることができる。
また、入力値差Dが補正判定値未満である場合には(S500:NO)、出力予測変化量C1の補正が行われない。このため、入力値差Dが小さいときには不要とすることができる出力予測変化量C1の補正を省略して、電子制御装置1の処理負荷を低減することができる。
また、今回の入力値R2(0)が入力予測範囲RG2内であるか否かを判断し(S380)、今回の入力値R2(0)が入力予測範囲RG2内でないと判断された場合に(S380:NO、S480:YES)、出力予測変化量C1の補正が行われない。このため、異常な入力値R2(0)に基づいて出力予測範囲RG1が補正されてしまうという状況の発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態において、S340〜S360の処理は本発明における入力用予測変化量算出手段、S450〜S470の処理は本発明における出力用予測変化量算出手段、S370の処理は本発明における入力用データ予測範囲算出手段、S520の処理は本発明における出力用データ予測範囲算出手段、S490の処理は本発明における入力用予測値算出手段、S510の処理は本発明における出力用予測範囲補正手段、S500の処理は本発明における第1補正禁止手段、S380の処理は本発明における入力用データ範囲判断手段、S480の処理は本発明における第2補正禁止手段である。
また、入力値R2(0),R2(1),R2(2),R2(3)は本発明における装置入力データ、出力値R1(0),R1(1),R1(2),R1(3)は本発明における装置出力データ、入力変化量ΔR2(1),ΔR2(2)及び出力変化量ΔR1(1),ΔR1(2)は本発明における予測変化量、入力予測範囲RG2及び出力予測範囲RG1は本発明における今回変化データ予測範囲、入力予測値Pは本発明における今回入力予測値、入力値差Dは本発明における入力予測差、補正判定値は本発明における禁止判定値である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第1実施形態においては、出力値の予測範囲を算出するものを示したが、入力値の予測範囲を算出するものであってもよい。
また上記実施形態においては、2つの変化量を用いて予測範囲を算出するものを示したが、これに限られるものではなく、1つ或いは3つ以上の変化量を用いて予測範囲を算出するようにしてもよい。
また上記実施形態においては、入力変化量または出力変化量の状態が変化したか否かを、入力変化量または出力変化量の正負符号に基づいて判断するものを示したが、これに限られるものではなく、例えば、入力変化量または出力変化量が急変(急増、急減)した場合に、入力変化量または出力変化量の状態が変化したと判断するようにしてもよい。
また上記第1実施形態においては、出力値R1(0)を算出した後に出力予測範囲RG1を算出するものを示したが、出力値R1(1)を算出した後に出力予測範囲RG1を算出するようにしてもよい。
第1実施形態の電子制御装置1の構成を示すブロック図である。 出力判定処理を示すフローチャートである。 出力予測変化量C1の算出方法を説明するための図である。 異常情報記憶処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の電子制御装置1の構成を示すブロック図である。 入出力判定処理の前半部分を示すフローチャートである。 入出力判定処理の後半部分を示すフローチャートである。
符号の説明
1…電子制御装置、2…マイコン、3…EEPROM、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…入出力部、15…バス、CNT…異常検出カウンタ、F1…出力異常フラグ、F2…入力異常フラグ

Claims (10)

  1. 時々刻々変化するデータである変化データを用いて、制御対象を制御する電子制御装置であって、
    過去の2つ以上の前記変化データ間の変化量である過去データ変化量を少なくとも1つ用いて、今回の前記変化データである今回変化データと、過去の前記変化データとの間の変化量の予測値である予測変化量を算出する予測変化量算出手段と、
    過去の前記変化データと、前記予測変化量算出手段により算出された前記予測変化量とに基づいて、前記今回変化データが取り得る範囲の予測値である今回変化データ予測範囲を算出するデータ予測範囲算出手段と
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記予測変化量算出手段は、前記過去データ変化量を少なくとも2つ用いて前記予測変化量を算出し、
    さらに前記予測変化量算出手段は、
    前記予測変化量算出手段による前記予測変化量の算出に用いられた複数の前記過去データ変化量の状態が、前記今回変化データ予測範囲を広げるために予め設定された予測範囲拡張条件を満たすように変化したか否かを判断する状態変化判断手段を備え、
    前記予測範囲拡張条件を満たしていると前記状態変化判断手段により判断された場合には、前記予測範囲拡張条件を満たしていないと前記状態変化判断手段により判断された場合よりも前記予測変化量が大きくなるように、前記予測変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記予測範囲拡張条件は、
    前記予測変化量算出手段による前記予測変化量の算出に用いられた前記過去データ変化量のうち予め選択された2つの前記過去データ変化量の正負符号が異なることである
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 今回の前記変化データが、前記データ予測範囲算出手段により算出された前記今回変化データ予測範囲の範囲内であるか否かを判断するデータ範囲判断手段と、
    今回の前記変化データが前記今回変化データ予測範囲の範囲内でないと前記データ範囲判断手段により判断された場合に、今回の前記変化データを前記今回変化データ予測範囲の範囲内の値に変更するデータ変更手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子制御装置。
  5. 今回の前記変化データが前記今回変化データ予測範囲の範囲外となった回数であるデータ異常回数を計数する異常計数手段と、
    前記異常計数手段により計数された前記データ異常回数が予め設定された記録判定回数以上であるときは、当該電子制御装置の状態を示す第1装置情報を記録し、前記異常計数手段により計数された前記データ異常回数が前記記録判定回数未満であるときは、当該電子制御装置の状態を示し且つ前記第1装置情報よりも情報量が少ない第2装置情報を記録する異常記録手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子制御装置。
  6. 前記変化データは、当該電子制御装置から出力されるデータである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子制御装置。
  7. 前記変化データは、当該電子制御装置に入力されるデータである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子制御装置。
  8. 前記予測変化量算出手段は、当該電子制御装置に入力されるデータである装置入力データを前記変化データとして前記予測変化量を算出する入力用予測変化量算出手段と、当該電子制御装置から出力されるデータである装置出力データを前記変化データとして前記予測変化量を算出する出力用予測変化量算出手段とから構成され、
    前記データ予測範囲算出手段は、過去の前記変化データと、前記入力用予測変化量算出手段により算出された前記予測変化量とに基づいて、前記今回変化データ予測範囲を算出する入力用データ予測範囲算出手段と、過去の前記変化データと、前記出力用予測変化量算出手段により算出された前記予測変化量とに基づいて、前記今回変化データ予測範囲を算出する出力用データ予測範囲算出手段とから構成され、
    過去の前記変化データと、前記入力用予測変化量算出手段により算出された前記予測変化量とに基づいて、今回の前記装置入力データの予測値である今回入力予測値を算出する入力用予測値算出手段と、
    前記入力用予測値算出手段により算出された前記今回入力予測値と、今回の前記装置入力データとの差である入力予測差に基づいて、前記出力用データ予測範囲算出手段により算出された前記今回変化データ予測範囲を補正する出力用予測範囲補正手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の電子制御装置。
  9. 前記入力予測差が予め設定された禁止判定値以下である場合に、前記出力用予測範囲補正手段の動作を禁止する第1補正禁止手段を備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子制御装置。
  10. 今回の前記装置入力データが、前記入力用データ予測範囲算出手段により算出された前記今回変化データ予測範囲の範囲内であるか否かを判断する入力用データ範囲判断手段と、
    今回の前記装置入力データが前記今回変化データ予測範囲の範囲内でないと前記入力用データ範囲判断手段により判断された場合に、前記出力用予測範囲補正手段の動作を禁止する第2補正禁止手段を備える
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電子制御装置。
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