JP5585536B2 - 車載電子制御装置および運転情報記憶システム - Google Patents

車載電子制御装置および運転情報記憶システム Download PDF

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Description

本発明は、車両の運転情報を日時とともに記憶する車載電子制御装置および運転情報記憶システムに関する。
所定の車両挙動が発生したときに、そのときのブレーキ、アクセル、ハンドル等の操作量、吸気量、吸気温、エンジン回転数、車速等の各種センサの出力信号から検出される情報を車両の運転情報として日時とともに記憶しておき、記憶した運転情報および日時に基づいて車両挙動の発生原因を解析することが考えられている。
例えば、特許文献1では、車両に搭載された子電子制御ユニットが自己ユニットの故障診断を実施して故障を検出すると、親電子制御ユニットに現在の日時(年月日時刻)を要求し、親電子制御ユニットから現在日時が送信されると、故障内容と現在日時とを診断情報として記憶している。
特開平7−181112号公報
特許文献1のように、子電子制御ユニットから日時送信装置としての親電子制御ユニットに日時の送信を要求する場合、送信要求が集中すると、以下のような(1)〜(3)の問題が発生する。
(1)親電子制御ユニットから子電子制御ユニットにそれぞれ日時を送信するので、車内の通信負荷が上昇する。その結果、日時データ以外のデータ通信が妨げられる。
(2)親電子制御ユニットから子電子制御ユニットに順次日時を送信するので、故障を検出して子電子制御ユニットが日時の送信を要求したときよりも、親電子制御ユニットから受信する日時が遅れる。その結果、診断情報とともに記憶する記憶日時が故障を検出した日時よりも遅れる。
(3)親電子制御ユニットが日時送信処理以外の他の処理も実行する場合、子電子制御ユニットからの日時送信要求の処理のために、親電子制御ユニットの他の処理の実行が妨げられる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、車内の通信負荷を低減し、記憶日時の遅れを防止し、日時送信装置の処理負荷を低減する車載電子制御装置および運転情報記憶システムを提供することを目的とする。
請求項1から8に記載の発明によると、電子制御装置は、車両の運転情報と運転情報を記憶するときの記憶日時とを記憶部に記憶する記憶手段と、日時送信装置から定期的に送信される正規の基準日時を受信する通信手段と、通信手段が日時送信手段から正規の基準日時を受信すると、正規の基準日時を計測開始日時とし、計測開始日時からの経過時間を計測する計測手段と、計測開始日時と計測手段が計測する経過時間とにより記憶日時を算出する日時算出手段と、を備える。
この構成によれば、車両に搭載された複数の電子制御装置が運転情報を記憶する日時を必要とする場合にも、複数の電子制御装置が正規の基準日時の送信を日時送信装置にそれぞれ要求するのではなく、日時送信装置から送信される正規の基準日時を複数の電子制御装置が共通に受信するので、車内の通信負荷が低減する。
また、日時送信装置から受信する正規の基準日時を計測開始日時とし、計測開始日時と計測開始日時からの経過時間とにより運転情報を記憶する記憶日時を電子制御装置側で算出するので、記憶日時に遅れが生じることを防止できる。
また、日時送信装置から定期的に送信される正規の基準日時を車載の電子制御装置が受信するので、電子制御装置が要求する毎に、日時送信装置が正規の基準日時を送信することを防止できる。これにより、日時送信装置において基準日時の送信処理負荷が低下するので、日時送信装置において日時送信以外の処理の実行が妨げられることを防止できる。
さらに、請求項1から8に記載の発明によると、日時送信装置から1回目の正規の基準日時を受信するまで、計測手段は、予め設定された仮の基準日時を計測開始日時として経過時間を計測し、日時算出手段は、仮の基準日時により設定された計測開始日時と、この計測開始日時からの経過時間とにより仮の日時を算出し、記憶手段は、運転情報とともに仮の日時を記憶日時として記憶部に記憶し、日時送信装置から正規の基準日時を受信すると、日時書換手段は、受信した正規の基準日時と正規の基準日時を受信したときの仮の日時との時間差に基づいて、記憶部に記憶されている仮の日時を正規の日時に補正して書き換える。
これにより、日時送信装置から1回目の正規の基準日時を受信する前であっても、仮の日時とともに運転情報を記憶しておき、日時送信装置から正規の基準日時を受信すると、仮の日時を正規の日時に書き換えることができる。
請求項2に記載の発明によると、日時送信装置から受信した今回の正規の基準日時と、日時送信装置から受信した前回の正規の基準日時との時間差と、前回、日時送信装置から正規の基準日時を受信してから、今回、日時送信装置から正規の基準日時を受信するまでの間に計測手段が計測した経過時間とに基づいて、計測手段が計測する経過時間を補正する補正手段を備える。
この構成によれば、日時送信装置と電子制御装置とのクロック誤差等により、日時送信装置の時間計測精度と、経過時間を計測する電子制御装置の時間計測精度とにずれが生じていても、今回受信した基準日時と前回受信した基準日時との時間差と経過時間とに基づいて、日時送信装置の時間計測精度に合わせて経過時間を補正できる。
これにより、正規の基準日時と補正された経過時間とより、日時送信装置の時間計測精度に合わせて電子制御装置側で日時を算出できる。その結果、電子制御装置で算出する日時と日時送信装置から受信する基準日時とのずれを防止できる。
請求項3に記載の発明によると、日時算出手段は、計測手段が計測する経過時間が所定値に達するまでに日時送信装置から正規の基準日時を受信できない場合、経過時間の所定値と今回の計測開始日時とから次回の計測開始日時を算出するとともに、経過時間をクリアする。
これにより、経過時間の所定値と今回の計測開始日時とから算出される次回の計測開始日時と、クリアして新たに計測を開始する経過時間とに基づいて、電子制御装置で日時の算出を継続できる。そして、日時送信装置から正規の基準日時を受信すれば、受信した正規の基準日時を計測開始日時とし、計測開始日時とクリアして新たに計測を開始する経過時間とに基づいて、電子制御装置で日時を算出できる。
請求項4に記載の発明によると、通信手段は、電子制御装置と通信可能な車両外部の読出しツールからの読出し要求に応じて、記憶部に記憶された運転情報および記憶日時を読出しツールに送信する。
このように、記憶部に記憶されている運転情報および記憶日時を車両外部の読出しツールに送信することにより、読み出された運転情報および記憶日時に基づいて、運転情報を記憶したときの車両の運転状態を解析できる。
請求項5に記載の発明によると、異常処理手段は、日時送信装置から所定時間以上、正規の基準日時を受信できない場合、通信異常を記憶部に記憶する。
これにより、日時送信装置から所定時間以上、正規の基準日時を受信できない通信異常が発生したことを、記憶部から読み出して知ることができる。
請求項6に記載の発明によると、異常処理手段は、記憶部に通信異常を記憶するとともに、通信異常を報知する。
これにより、日時送信装置から所定時間以上、正規の基準日時を受信できない通信異常が発生したことを速やかにユーザに知らせることができる。
請求項8に記載の発明によると、日時送信装置は車両の外部に設置されている。
このように、車両外部の日時送信装置を利用することにより、車両に日時送信装置が搭載されていない場合にも、運転情報とともに日時を記憶できる。
本実施形態による運転情報記憶システムの構成を示すブロック図。 運転情報記憶処理のメインルーチンを示すフローチャート。 基準日時の受信割込処理を示すフローチャート。 イニシャル処理を示すフローチャート。 通信異常判定処理を示すフローチャート。 計測開始日時更新処理を示すフローチャート。 現在日時算出処理を示すフローチャート。 運転情報記憶処理を示すフローチャート。 日時書換処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本実施形態による運転情報記憶処理システムの構成を示すブロック図である。
(運転情報記憶システム2)
運転情報記憶システム2は、親ECU(Electronic Control Unit)10と、複数の子ECU20とから構成されている。
親ECU10と子ECU20とは、通信インタフェース(I/F)12と通信I/F22とにより、CAN100等の車内LANを介して通信可能に接続されている。
親ECU10は、通信I/F12、CPU14、時計IC16、および電池18等を備えている。CPU14は、図示しないROM等の記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することにより、子ECU20との通信処理に加え、車両制御の各種処理を実行する。
時計IC16は、親ECU10に搭載されているクロックに基づいて、年月日時刻からなる日時を計測する。電池18は時計IC16専用の電池であり、車両の運転が停止されても、車両のメインバッテリが取り外されても、時計IC16に電力を供給する。
子ECU20は、通信I/F22、メモリ24およびCPU30等を備えており、各種センサ40から車両の運転情報を示す検出信号を入力する。
メモリ24は、図示しないRAM、ROM、EEPROM等の各種メモリから構成されている。CPU30は、図示しないROM等の記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することにより、親ECU10との通信処理、後述する運転情報記憶処理、および車両制御の各種処理を実行する。CPU30は、クロックに同期してカウント動作を行う内部カウンタを、時間計測カウンタ32および受信異常カウンタ34として使用する。
読出しツール200は、ディーラ、整備工場等でCAN100に接続される。読出しツール200から対象となる子ECU20に運転情報の読み出し要求が出力されると、該当する子ECU20は、メモリ24に記憶されている運転情報と運転情報を記憶したときの記憶日時とを読出しツール200に送信する。
(運転情報記憶処理)
次に子ECU20が実行する運転情報記憶処理について説明する。図2は、運転情報記憶処理のメインルーチンを示すフローチャートであり、図3は、図2のフローチャートには含まれておらず、親ECU10から正規の基準日時を受信すると実行される受信割込処理を示すフローチャートである。図2の各ステップの詳細は、図4〜図9においてそれぞれ説明する。図2〜図9において「S」はステップを表わしている。
(メイン処理)
図2のメインルーチンは、スタートスイッチがオンになり車両の運転が開始されるか、子ECU20がリセットされると実行が開始される。
図2のS400において子ECU20は、運転情報とともに記憶する日時を計測するためのイニシャル処理を実行する。イニシャル処理の終了後、子ECU20は、親ECU10との間に通信異常が発生しているか否かを判定し(S402)、親ECU10から基準日時を受信できないときの計測開始日時の更新処理を実行する(S404)。
次に、子ECU20は、計測開始日時と、計測開始日時からの経過時間とに基づいて現在の日時を算出し(S406)、所定の車両挙動が発生したときの運転情報を、そのときの日時とともに記憶する(S408)。子ECU20は、記憶した日時が仮の日時の場合、正規の日時に補正して書き換えた後(S410)、S402に処理を移行する。
(受信割込処理)
図3の受信割込処理は、図2のメインルーチンの実行中に、親ECU10が送信する基準日時を通信I/F22が受信すると起動される。
子ECU20は、親ECU10から受信した基準日時を計測開始日時として設定し(S420)、今回、受信割込が発生して計測開始日時を設定するまでにカウントした時間計測カウンタ32のカウント値を、1カウント値当たりの単位時間に基づいて経過時間に変換する(S422)。
子ECU20は、次回、親ECU10から基準日時を受信したときに後述する式(2)で時間比を算出するために、今回、親ECU10から受信した基準日時を記憶しておく。
そして、子ECU20は、基準日時受信フラグがオフであるか否かを判定する(S424)。基準日時受信フラグの初期値はオフであり、親ECU10から基準日時を受信すると、本処理のS436においてオンに設定される。
基準日時受信フラグがオフであれば(S424:Yes)、子ECU20は、親ECU10から初めて正規の基準日時を受信したと判断する。この場合、次式(1)に示すように、予め設定しておいた仮の基準日時にS422で算出した経過時間を加算して仮の日時を算出する(S426)。
仮日時=仮基準日時+経過時間 ・・・(1)
そして、子ECU20は、式(1)で算出した仮日時とS420で受信した基準日時とを仮日時の補正用に記憶し(S428)、S432に処理を移行する。
基準日時受信フラグがオンの場合(S424:No)、子ECU20は、親ECU10から基準日時を受信したことがあると判断する。そして、次式(2)により、親ECU10に対する子ECU20の時間計測誤差を補正するための時間比を算出し(S430)、S432に処理を移行する。時間比の初期値は1に設定されている。
時間比=(今回受信した基準日時−前回受信した基準日時)/経過時間・・・(2)
式(2)において算出される時間比は、前回基準日時を受信してから今回基準日時を受信するまでの間に子ECU20が計測した経過時間に対して、親ECU10で計測した今回の基準日時と前回の基準日時との時間差の比率を表わしている。
したがって、親ECU10と子ECU20とのクロック誤差等により,親ECU10の時間計測精度に対して子ECU20の時間計測精度にずれが生じていても、式(2)で算出された時間比を時間計測カウンタ32の値に乗算すれば、時間計測カウンタ32の値から算出する経過時間を親ECU10の時間計測精度に合わせて補正できる。通常、基準日時を送信する親ECU10の方が子ECU20よりも時間計測精度が高いので、親ECU10の時間計測精度に合わせて、子ECU20で計測する経過時間を補正することが望ましい。
これにより、親ECU10から受信した基準日時と補正された経過時間とにより、親ECU10の時間計測精度に合わせて子ECU20側で日時を算出できる。その結果、子ECU20で算出する日時と親ECU10から受信する基準日時とのずれを防止できる。
S432において子ECU20は、計測開始日時を設定してからの経過時間を計測するための時間計測カウンタ32をクリアし、親ECU10から基準日時を受信してからの経過時間を計測するための受信異常カウンタ34をクリアする(S434)。そして、親ECU10から基準日時を受信したことを示すために、基準日時受信フラグをオンにする(S436)。
時間計測カウンタ32は、親ECU10から正規の基準日時を受信しない場合にも、計測開始日時が設定されれば子ECU20によってクリアされる。一方、受信異常カウンタ34は、図4のイニシャル処理で1回だけクリアされる以外は、親ECU10から基準日時を受信したときだけ、受信割り込み処理において子ECU20によってクリアされる。
(イニシャル処理)
図2のS400におけるイニシャル処理について、図4に基づいて説明する。
図4のS440において子ECU20は、予め設定されている仮の基準日時を計測開始日時に設定する。仮の基準日時は、仮の基準日時と経過時間とに基づいて日時を算出すると、明らかに現在の日時とは異なると判定できる日時に設定されている。例えば、仮の基準日時は、1900年1月1日に設定されている。
次に、子ECU20は、S440で計測開始日時が設定されたので、計測開始日時を起点にして経過時間を計測するために時間計測カウンタ32をクリアする(S442)。さらに、S440で初めて計測開始日時が設定されるので、受信異常カウンタ34をクリアする(S444)。
(通信異常判定処理)
図2のS402における通信異常判定処理について、図5に基づいて説明する。
図5のS450において子ECU20は、受信異常カウンタ34が所定値以上であるか否かを判定することにより、親ECU10から基準日時を受信してから所定時間以上経過しているか否かを判定する。受信異常カウンタ34は、親ECU10から基準日時を受信するとクリアされ、次に親ECU10から基準日時を受信するまでカウントアップされる。受信異常カウンタ34が所定値未満の場合(S450:No)、子ECU20は本処理を終了する。
受信異常カウンタ34が所定値以上の場合(S450:Yes)、子ECU20は、親ECU10との通信異常を、メモリ24を構成するEEPROM等の書き換え可能な不揮発性の記憶部に記憶し(S452)、通信異常が発生したことをランプの点灯または音により報知する(S454)。
(計測開始日時更新処理)
図2のS404における、基準日時を受信できないときの計測開始日時更新処理について、図6に基づいて説明する。
図6のS460において子ECU20は、時間計測カウンタ32が所定値以上であるか否かを判定する。時間計測カウンタ32と比較される所定値は、時間計測カウンタ32がオーバーフローする前の適切な値に設定されている。時間計測カウンタ32が所定値未満の場合(S460:No)、子ECU20は本処理を終了する。
時間計測カウンタ32が所定値以上の場合(S460:Yes)、子ECU20は、時間計測カウンタ32のカウント値に時間比を乗算してカウント値を変換し、変換されたカウント値を1カウント値当たりの単位時間に基づいて経過時間に変換する(S462)。時間比には、図3のS430で時間比がまだ設定されていない場合には初期値の1が設定されており、設定されている場合には式(2)で算出された値が設定されている。
そして、次式(3)に示すように、現在の計測開始日時(i−1)にS462で算出した経過時間を加算して次回の計測開始日時(i)を算出する(S464)。
計測開始日時(i)=計測開始日時(i−1)+経過時間 ・・・(3)
次回の計測開始日時が設定されると、子ECU20は時間計測カウンタ32をクリアする(S466)。
本処理では、時間計測カウンタ32がオーバーフローする前に、今回の計測開始日時と時間計測カウンタ32が計測した経過時間とにより、次回の計測開始日時を算出して計測開始日時を更新し、時間計測カウンタ32をクリアする。
これにより、時間計測カウンタ32のカウント値がオーバーフローする前の所定値に達して親ECU10から基準日時を受信できない場合にも、時間計測カウンタ32をオーバーフローさせることなく、更新した計測開始日時と時間計測カウンタ32で計測する経過時間とにより、継続して日時を算出できる。
尚、図5のS450で受信異常カウンタ34と比較する所定値は、本処理のS460で時間計測カウンタ32と比較する所定値の数倍程度に設定される。これにより、親ECU10から基準日時を受信できず、時間計測カウンタ32のカウント値がオーバーフローする前の所定値に達して計測開始日時を更新する処理が数回繰返されると、図5の通信異常判定処理で通信異常が記憶される。
(現在日時算出処理)
図2のS406における現在日時算出処理について、図7に基づいて説明する。
図7のS470において子ECU20は、時間計測カウンタ32のカウント値に時間比を乗算してカウント値を変換し、変換されたカウント値を1カウント値当たりの単位時間に基づいて経過時間に変換する。
そして、次式(4)に示すように、現在の計測開始日時にS470で算出した経過時間を加算して現在の日時を算出する(S472)。
現在日時=計測開始日時+経過時間 ・・・(4)
(運転情報記憶処理)
図2のS408における運転情報記憶処理について、図8に基づいて説明する。
図8のS480において子ECU20は、予め設定された所定の車両挙動が発生したか否かを判定する。所定の車両挙動とは、例えばアクセル開度が全閉にも関わらずエンジン回転数が所定回転数以上であったり、車両に急激な加速度が加わっている等の、所定の条件を満たす車両挙動を表わしている。所定の車両挙動が発生していない場合(S480:No)、子ECU20は本処理を終了する。
所定の車両挙動が発生している場合(S480:Yes)、子ECU20は、車両のスタートスイッチ、アクセル開度、ブレーキのオンオフ、操舵角、エンジン回転数、車速、吸気量、吸気温等の車両の運転情報を、図7の現在日時時算出処理で算出された日時とともにEEPROMに記憶する(S482)。
そして、基準日時受信フラグがオフであれば(S484:Yes)、まだ親ECU10から基準日時を受信しておらず、S482で運転情報とともに記憶した日時は仮日時であるため、子ECU20は仮日時記憶フラグをオンにする(S486)。基準日時受信フラグがオンであれば(S484:No)、子ECU20は、仮日時記憶フラグに対するオンオフ操作をせずに本処理を終了する。
(仮日時から正規日時への書換処理)
図2のS410における仮日時から正規日時への書換処理について、図9に基づいて説明する。
図9のS490において子ECU20は、基準日時受信フラグがオンであり、かつ仮日時記憶フラグがオンであるか否かを判定する。つまり、親ECU10から基準日時を受信しており、運転情報とともに記憶した日時の中に少なくとも仮日時が存在するか否かを判定する。基準日時受信フラグがオフか、あるいは仮日時記憶フラグがオフの場合(S490:No)、子ECU20は本処理を終了する。
基準日時受信フラグがオンであり、かつ仮日時記憶フラグがオンの場合(S490:Yes)、子ECU20は、運転情報と運転情報を記憶したときの日時とを記憶している領域の先頭アドレスをポインタに設定する(S492)。そして、子ECU20は、ポインタが示す位置に運転情報とともに記憶されている日時が仮日時であるか否かを判定する(S494)。記憶されている日時が仮日時でなければ(S494:No)、子ECU20はS498に処理を移行する。
記憶されている日時が仮日時であれば(S494:Yes)、子ECU20は、次式(5)により、ポインタが示す位置の仮日時を補正して正規日時を算出する(S496)。
正規日時=補正前の仮日時+(補正用基準日時−補正用仮日時) ・・・(5)
式(5)で使用する補正用基準日時、補正用仮日時は、図3の受信割込処理のS428で記憶された日時である。(補正用基準日時−補正用仮日時)を算出することにより、親ECU10から初めて受信した基準日時と、そのときの仮日時との時間差が算出される。この日時の時間差を運転情報とともに記憶された補正前の仮日時に加算することにより、仮日時を正規日時に補正できる。
ポインタが示すアドレスが記憶領域の最後のエントリ位置でなければ(S498:No)、子ECU20は、ポインタに記憶領域における運転情報の次のエントリのアドレスを設定し(S500)、S494に処理を移行する。
ポインタが示すアドレスが記憶領域の最後のエントリ位置であれば(S498:Yes)、子ECU20は、記憶領域に記憶されている仮日時はすべて正規日時に補正され書き換えられたと判断し、仮日時記憶フラグをオフに設定し(S502)、本処理を終了する。
本処理におけるS496の仮日時から正規日時への書換処理は、親ECU10から基準日時を受信して基準日時受信フラグがオンに設定されており、運転情報とともに仮日時を記憶したことを示す仮日時記憶フラグがオンのときに実行される。したがって、本処理で仮日時が正規日時に書き換えられた後に運転情報とともに記憶される日時は、親ECU10から受信した基準日時に基づいて算出された正規日時である。それ故、本処理で、仮日時から正規日時への書換処理を1回実行すると、本処理を再び実行する必要はない。
そこで、仮日時から正規日時への書換処理を1度実行すると、S492以降の仮日時から正規日時への書換処理を再び実行しないように、S502で仮日時記憶フラグをオフに設定する。
以上説明した運転情報記憶処理によると、車両の運転中に所定の車両挙動が発生したときの運転情報と、運転情報が記憶されたときの記憶日時とがEEPROM等の書き換え可能な不揮発性の記憶部に記憶される。
そして、異常な車両挙動が発生したときや、定期点検等でユーザがディーラ等に車両を持ち込むと、前述した読出しツール200により、子ECU20から、所定の車両挙動が発生したときの運転情報と、運転情報が記憶されたときの記憶日時とが読み出される。これにより、異常な車両挙動が発生した原因を、読み出した運転情報および記憶日時に基づいて解析できる。
また、車両に搭載された複数の子ECU20が運転情報を記憶する日時を必要とする場合にも、複数の子ECU20が正規の基準日時の送信を親ECU10にそれぞれ要求するのではなく、親ECU10から送信される基準日時を複数の子ECU20が共通に受信するので、車内のCAN100上の通信負荷が低減する。その結果、他のデータの通信が妨げられることを低減できる。
また、親ECU10から送信される基準日時を計測開始日時とし、計測開始日時と、子ECU20側で計測する計測開始日時からの経過時間とにより、運転情報を記憶する記憶日時を子ECU20側で算出するので、記憶日時に遅れが生じることを防止できる。
また、親ECU10から定期的に送信される基準日時を子ECU20が受信するので、子ECU20が要求する毎に、親ECU10が基準日時を送信することを防止できる。その結果、親ECU10において基準日時の送信処理負荷が低下するので、親ECU10において基準日時の送信以外の処理の実行が妨げられることを防止できる。
以上説明した上記実施形態では、運転情報記憶システム2が本発明の運転情報記憶システムに相当し、親ECU10が本発明の日時送信装置に相当し、子ECU20が本発明の車載の電子制御装置に相当し、通信I/F22が本発明の通信手段の一部に相当し、メモリ24が本発明の記憶部に相当し、読出しツール200が本発明の読出しツールに相当する。そして、子ECU20は、記憶手段、通信手段、計測手段、日時算出手段、日時書換手段、補正手段および異常処理手段として機能する。
また、図3のS420の処理が本発明の通信手段が実行する機能に相当し、S422の処理が本発明の計測手段が実行する機能に相当し、図6のS462、図7のS470の処理が本発明の計測手段および補正手段が実行する機能に相当し、図3のS426、図6のS464、S466、図7のS472の処理が本発明の日時算出手段が実行する機能に相当し、図5のS452およびS454の処理が本発明の異常処理手段が実行する処理に相当し、図8のS482の処理が本発明の記憶手段が実行する機能に相当し、図9のS496の処理が本発明の日時書換手段が実行する機能に相当する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、車両に搭載された親ECU10が日時送信装置として正規の基準日時を定期的に送信した。これに対し、サービスセンター、路側機等の車両外部の装置が日時送信装置として送信する基準日時を子ECU20が受信してもよいし、車両外部の標準電波送信装置が送信する標準電波を基準日時として子ECU20が受信してもよい。
上記実施形態では、通信手段、記憶手段、計測手段、日時算出手段、日時書換手段、補正手段および異常処理手段の機能を、制御プログラムにより機能が特定される子ECU20により実現している。これに対し、上記複数の手段の機能の少なくとも一部を、回路構成自体で機能が特定されるハードウェアで実現してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
2:運転情報記憶システム、10:親ECU(日時送信装置)、20:子ECU(電子制御装置、通信手段、記憶手段、計測手段、日時算出手段、日時書換手段、補正手段,異常処理手段)、22:通信I/F(通信手段)、24:メモリ(記憶部)、200:読出しツール

Claims (8)

  1. 車両に搭載される電子制御装置において、
    車両の運転情報と前記運転情報を記憶するときの記憶日時とを記憶部に記憶する記憶手段と、
    日時送信装置から定期的に送信される正規の基準日時を受信する通信手段と、
    前記通信手段が前記日時送信装置から前記正規の基準日時を受信すると、前記正規の基準日時を計測開始日時とし、前記計測開始日時からの経過時間を計測する計測手段と、
    前記計測開始日時と前記計測手段が計測する前記経過時間とにより前記記憶日時を算出する日時算出手段と、
    を備え
    前記日時送信装置から1回目の前記正規の基準日時を受信するまで、
    前記計測手段は、予め設定された仮の基準日時を前記計測開始日時として前記経過時間を計測し、
    前記日時算出手段は、前記仮の基準日時により設定された前記計測開始日時と、この前記計測開始日時からの前記経過時間とにより仮の日時を算出し、
    前記記憶手段は、前記運転情報とともに前記仮の日時を前記記憶日時として前記記憶部に記憶し、
    前記日時送信装置から前記正規の基準日時を受信すると、受信した前記正規の基準日時と前記正規の基準日時を受信したときの前記仮の日時との時間差に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記仮の日時を正規の日時に補正して書き換える日時書換手段をさらに備える、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記日時送信装置から受信した今回の前記正規の基準日時と、前記日時送信装置から受信した前回の前記正規の基準日時との時間差と、前回、前記日時送信装置から前記正規の基準日時を受信してから、今回、前記日時送信装置から前記正規の基準日時を受信するまでの間に前記計測手段が計測した前記経過時間とに基づいて、前記計測手段が計測する前記経過時間を補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記日時算出手段は、前記計測手段が計測する前記経過時間が所定値に達するまでに前記日時送信装置から前記正規の基準日時を受信できない場合、前記経過時間の前記所定値と今回の前記計測開始日時とから次回の前記計測開始日時を算出するとともに、前記経過時間をクリアすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
  4. 前記通信手段は、前記電子制御装置と通信可能な車両外部の読出しツールからの読出し要求に応じて、前記記憶部に記憶されている前記運転情報および前記記憶日時を前記読出しツールに送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 前記日時送信装置から所定時間以上、前記正規の基準日時を受信できない場合、通信異常を記憶部に記憶する異常処理手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  6. 前記異常処理手段は、前記記憶部に前記通信異常を記憶するとともに、前記通信異常を報知することを特徴とする請求項5に記載の電子制御装置。
  7. 正規の基準日時を定期的に送信する日時送信装置と、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の電子制御装置と、
    を備えることを特徴とする運転情報記憶システム。
  8. 前記日時送信装置は車両の外部に設置されていることを特徴とする請求項7に記載の運転情報記憶システム。
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