JP2010016533A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 輝度が同じで色差が異なる色がある場合に、画像全体の輝度を変えずに、それらを異なるグレー値で表現する。
【解決手段】 カラー画像をグレー画像に変換する変換処理手段16を備えた画像処理装置10であって、変換処理手段16が、カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する色空間変換部16−1と、色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求めるボックス化部16−2と、代表色を用いてグレー値を修正するグレー値修正部16−5と、修正後のグレー値を画像化する画像化処理部16−6とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カラー画像をグレー画像に変換する画像処理装置、その変換方法である画像処理方法、及び、この画像処理方法を実行するための画像処理プログラムに関し、特に、輝度が同じで色差が異なる色を異なるグレー値で表現する画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
プリンタやコピー機などに代表される画像処理装置には、カラー画像をグレー画像に変換して印字出力する機能を有したものがある。
このカラー画像からグレー画像への変換方法については、種々の提案がなされている。
例えば、ピクセルから構成されるデジタルカラー画像をグレー値画像に変換する方法であり、カラー画像における異なる色を区別できるように再生する方法であって、色空間におけるピクセルの色のクラスター分析によりデジタルカラー画像の主要色値を決定する処理と、予め定義された無知変換関数によって主要色値をグレー値に変換する処理と、色空間における主要色値相互間の距離を算出する処理と、グレー値の尺度で主要色値に対応するグレー値相互間の距離を算出する処理と、色距離と対応するグレー距離との調和の最適化を図るための調整変換関数を編成する処理とを有したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、デジタルカラーにおける色差と、これに対応するデジタルグレー値画像におけるグレー値の差の対比によって同一のグレー値に変換されてしまう色でも区別できるように再生することができる。
特開2003−179762号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、次のような問題があった。
同技術においては、全体の色の割合を検討することなく、主要点間の相対距離により主要点のグレー軸上の位置をずらしていたため、この位置をずらした主要点が画像全体に対して高い割合のとき、画像全体の輝度が変わってしまうという問題があった。
しかも、ベクター画像において、カラー画像をグレー画像に変換する際に、輝度が同じで色差が異なる色が同じグレー値で表現されていた。
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、輝度が同じで色差が異なる色がある場合に、画像全体の輝度を変えずに、それらを異なるグレー値で表現することが可能な画像処理装置、画像形成方法及び画像処理プログラムの提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の画像処理装置は、カラー画像をグレー画像に変換する変換処理手段を備えた画像処理装置であって、変換処理手段が、カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する色空間変換部と、色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求めるボックス化部と、代表色を用いてグレー値を修正するグレー値修正部と、修正後のグレー値を画像化する画像化処理部とを備えた構成としてある。
また、本発明の画像処理方法は、カラー画像をグレー画像に変換する画像処理方法であって、カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する処理と、色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求める処理と、代表色を用いてグレー値を修正する処理と、修正後のグレー値を画像化する処理とを有した方法としてある。
また、本発明の画像処理プログラムは、カラー画像をグレー画像に変換する処理を画像処理装置に実行させるための画像処理プログラムであって、カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する処理と、色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求める処理と、代表色を用いてグレー値を修正する処理と、修正後のグレー値を画像化する処理とを画像処理装置に実行させる構成としてある。
本発明の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、輝度が同じで色差が異なる色がある場合に、画像全体の輝度を変えずに、それらを異なるグレー値で表現することができる。
以下、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[画像処理装置]
まず、本発明の画像処理装置の第一実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
画像処理装置は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、同図に示すように、通信手段11と、画像読取手段12と、記憶手段13と、表示手段14と、入力手段15と、変換処理手段16と、制御手段17と、印刷手段18とを備えている。
通信手段11は、ネットワークを介して他の装置(情報処理装置や画像処理装置等)と接続されており、送信されてきたデジタル画像データを受信する。デジタル画像データは、RGBデータ(R:red、G:green、B:blue)として受信され、記憶手段13に記憶される。この受信画像は、カラー画像を含む。
画像読取手段12は、原稿から画像を読み取るスキャナ部である。この読み取った画像は、RGBデータに変換されて記憶手段13に記憶される。
記憶手段13は、画像処理装置10の有する各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶する。また、記憶手段13は、通信手段11で受信されたRGBデータや、画像読取手段12で変換されたRGBデータを記憶する
表示手段14は、例えば、液晶ディスプレイなどで構成することができ、画像処理装置10の有する各種機能に関するデータや操作内容等を表示する。
入力手段15は、例えば、キーなどで構成することができ、ユーザの操作により、各種機能の実行や停止、データの入力などを行う。
また、入力手段15は、本発明の実施に従った変換調整機能をオン又はオフするための選択手段を含むことができる。
なお、表示手段14がタッチパネルで構成されているときは、このタッチパネルが入力手段15としての機能も備えることができる。
変換処理手段16は、デジタルカラー画像をグレー画像に変換する。
この変換処理手段16は、図2に示すように、色空間変換部16−1と、ボックス化部16−2と、ボックス分析部16−3と、要件判定部16−4と、グレー値修正部16−5と、画像化処理部16−6とを有している。
色空間変換部16−1は、デジタルカラー画像をRGBデータとして受け取り、このRGBデータのすべてのピクセルの色(r,g,b)を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する。
ボックス化部16−2は、前記色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成する。このボックスの形成には、メディアンカット法が使用される。
また、ボックス化部16−2は、ボックスごと(所定数の領域ごと)に、代表色(主要色)を求める。
ボックス分析部16−3は、各主要色間の色距離とグレー軸上での距離とボックスの大きさを分析する。
要件判定部16−4は、所定の要件を与えて、グレー値の調整が必要か否かを判定する。所定の要件については、後記の「画像処理方法」(グレー値の修正を必要とするか否かの判定)で詳述する。
グレー値修正部16−5は、要件判定部16−4での判定の結果、グレー値の調整が必要とされたときに、各主要色間の色距離とグレー軸上での距離とボックスに含まれる色の割合、ボックスのグレー軸の長さからグレー値を修正する。
画像化処理部16−6は、グレー値を画像化する。この画像化の対象となるグレー値は、要件判定部16−4で要件を満たしていないと判定されたときは、グレー値修正部16−5で修正されたグレー値である。一方、要件判定部16−4で要件を満たしていると判定されたときは、修正処理が行われていないグレー値である。
制御手段17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができ、記憶手段13に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、画像処理装置10の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、画像処理装置10の有する各種機能を実行・制御する。
印刷手段18は、処理されたデジタル画像を紙に印字出力する。特に、変換処理手段16でグレー値に変換された画像を印字出力する。
[画像処理方法]
次に、本実施形態の画像処理装置の動作(画像処理方法)について、図3を参照して説明する。
同図は、画像処理方法の動作手順を示すフローチャートである。
なお、本実施形態の画像処理方法は、カラー画像からグレー画像に変換される個々の画像の色に応じて調整される。
(カラー画像の取得)
画像処理装置10の通信手段11は、ネットワークを介して外部からデジタルカラー画像をRGBデータとして受け取る。また、画像読取手段12は、原稿からデジタルカラー画像を読み取ってRGBデータに変換する。これらRGBデータは、記憶手段13に記憶される。
変換処理手段16の色空間変換部16−1は、デジタルカラー画像のRGBデータを記憶手段13から取得する(ステップ10)。
(色空間の変更)
色空間変換部16−1は、RGBデータのすべてのピクセルの色(r,g,b)(図4に示すRGB空間上の色)を、グレー軸(Gray軸)とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点(図5に示す空間上の点)に変換する(ステップ11)。
これは、色を輝度の情報と色調や彩度の差の情報に分離するためである。
なお、本実施形態では、変換後の色空間としてYUV色空間を使用する。
YUV色空間は、YCbCr空間とも言われ、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)によって色を表現するものである。
RGB空間からYUV空間への色変換は、公知の計算式を用いて行うことができる。
(メディアンカット法を使用したボックス化)
ボックス化部16−2は、図6に示すように、メディアンカット法を用いて色空間を幾つかのボックスの集合に変更する(ステップ12)。
メディアンカット法は、まず、画像の各画素の色を画像の色空間にプロットして、この色空間における各画素の色分布を求め、この色空間において画素の色が存在する領域を当該色空間(本実施形態においては、YUV空間)の各基準軸に垂直な方向に所定数となるまで分割する。
具体的には、図7(i)〜(iv)に示すように、画像の各画素の色がプロットされた画像の色空間において(同図(i))、画素で示される色を余すことなく含む最小のボックスを求め(同図(ii))、このボックスの最も長い辺を求め、この辺に垂直な面を引いてボックスを2分割する(同図(iii))。次いで、分割後の各領域において、画素で示される色をすべて含む最小のボックスを求め(同図(iv))、このボックスの最も長い辺を求め、この辺に垂直な面を引いてボックスを2分割し(同図(v))、各領域ごとに、画素で示される色をすべて含む最小のボックスを求める(同図(vi))。
これらの処理をボックスが所定数になるまで繰り返す。これにより、色空間をボックスの集合に変更することができる。
そして、このボックス化処理により得られた所定数の領域のそれぞれについて主要色(代表色)を求める。例えば、メディアン値(中央値)、平均値、重心値等となる色を主要色(代表色)として選択する。
(ボックスの大きさ、各主要色間の色距離、グレー軸上での距離の分析)
ボックス分析部16−3は、各ボックスごとに、グレー軸の最大値と最小値を求める。そして、各ボックス間のグレー軸の最大値及び最小値の関係を確認する。
例えば、図8に示すように、八つのボックス(B1〜B8)についてグレー軸の最大値と最小値が求められた場合、ボックスB4とボックスB2,B3,B5,B6は、交わっている(重なる部分がある)が、ボックスB1,B7,B8は交わっていない(重なる部分がない)。
また、ボックス分析部16−3は、二つのボックスを選んで、各ボックスの主要色のUV平面上での距離△Enmを求める。さらに、各ボックスの主要色のグレー値の相互間距離△Gnmを算出する(ステップ13)。
ここで、△Enmは、次式で算出できる。
△Enm=(Un−Um)+(Vn−Vm) ・・・(式1)
この式1において、
Un:ボックスnの代表色のU値
Um:ボックスmの代表色のU値
Vn:ボックスnの代表色のV値
Vm:ボックスmの代表色のV値
また、△Gnmは、次式で算出できる。
△Gnm=(Gn−Gm) ・・・(式2)
この式2において、
Gn:ボックスnの代表色のグレー値
Gm:ボックスmの代表色のグレー値
これら△Enm及び△Gnmの算出は、すべてのボックス間で行われる。
(グレー値の修正を必要とするか否かの判定)
要件判定部16−4は、ボックス分析部16−3から分析結果を取得する。そして、各ボックス間でグレー軸の最大値及び最小値を比較して、それらボックスがグレー軸上で重なっている割合Pbを算出する。
また、要件判定部16−4は、主要色のUV平面上での距離とグレー値の相互間距離の総和Paを算出する。
主要色間のUV平面上での距離とグレー値の相互間距離の関係式Psは、次式のように双曲正接関数で定義される。
Ps=△E/a(△G+c) ・・・(式3)
主要色間のUV平面上での距離とグレー値の相互間距離の関係式の総和Paは、次式を用いて算出される。
Pa=2/N(N−1)ΣN-1 n=1ΣN m=n+1Ps(△Enm,△Gnm)
・・・(式4)
そして、ボックスnとボックスmがグレー軸上で重なっていないこと(要件1)、ボックスnとボックスmについて算出した総和Paが閾値よりも小さいこと(要件2)の二つを要件を満たしているか否かが判定される(ステップ14)。
判定の結果、各要件を満たしていないときは、グレー値を修正し(ステップ15)、この修正した後のグレー値を画像化する(ステップ16)。一方、要件を満たしているときは、現状のグレー値をそのまま画像化する(ステップ16)。
(グレー軸の修正)
グレー値修正部16−5は、要件判定部16−4での判定の結果、上述した各要件を満たしていないとされたとき、各主要色間の色距離,グレー軸上での距離,ボックスに含まれる色の割合,ボックスのグレー軸の長さを用いて、グレー値を修正する。
要件判定部16−4での判定の結果、色差が異なるがグレー値が近い点があると判定された場合、ボックスをグレー軸方向に平行移動することと、ボックスを縮小するという2つの方向性で解決する必要が生じる。
これら2つの方向性での解決方法で、グレー軸の最大値と最小値の関係で交わらないことと、主要色のUV平面上での距離とグレー値の相互間距離からなる式の総和Paが最小になる点を探せばよい。ところが、各画素の色が多数もしくは大幅に変わると、全体の色合いが変わってしまうことがある。そこで、以下の二つの評価関数を使用することで、変更される画素の割合や変更量に考慮したグレー値の調整を行う(ステップ15)。
ボックスを動かすことによる評価関数
Pc=ΣN n=1Mn*Rn ・・・(式5)
この式5において、
Rn:ボックスnに含まれる画素の割合
Mn:ボックスnのグレー軸方向への移動量
ボックスをグレー軸方向に縮小することによる評価関数
Pd=ΣN n=1σn*Rn*Cn ・・・(式6)
この式6において、
σ2n:ボックスn内のグレー軸に対する分散
Cn:ボックスnの縮小率
グレー軸の最大値と最小値の関係で交わらず、グレー値の調整関数Pが最小となる調整が最適である。
P=APa+BPb+CPc+DPd ・・・(式7)
この式7を最急効果法により評価関数が最小となるときのボックスの移動量とボックスの伸縮率を求め、各画素のグレー値を求める。
(グレー値の画像化)
画像化処理部16−6は、グレー値修正部16−5で修正されたグレー値を画像化する(ステップ16)。そして、印刷手段18は、画像化されたグレー値を用いて印刷データを生成し印字出力する。
なお、ステップ14において所定の要件を満たしていると判定されたときは、ステップ15を実行することなく、画像化処理部16−6は、グレー値を画像化する(ステップ16)。
[画像処理プログラム]
次に、画像処理プログラムについて説明する。
上記の各実施形態における)コンピュータ(画像処理装置)の画像処理機能(画像処理方法を実行するための機能)は、記憶手段(例えば、ROM(Read only memory)やハードディスクなど)に記憶された画像処理プログラムにより実現される。
画像処理プログラムは、コンピュータの制御手段(CPUなど)に読み込まれることにより、コンピュータの構成各部に指令を送り、所定の処理、たとえば、変換処理手段の色空間変換処理、ボックス化処理、ボックス分析処理、要件判定処理、グレー値修正処理などを行わせる。
これによって、画像処理機能は、ソフトウエアである画像処理プログラムとハードウエア資源であるコンピュータ(画像処理装置)の各構成手段とが協働することにより実現される。
なお、画像処理機能を実現するための画像処理プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクなどに記憶される他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM(Compact disk−Read only memory)等の記憶媒体を内蔵し、画像処理装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAM(Random access memory)等にロードされて、CPU(制御手段)により実行される。この実行により、上述した実施形態の画像処理装置の機能が実現される。
さらに、コンピュータで画像処理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された画像処理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされた画像処理プログラムも、CPUにより実行され、上記実施形態の画像処理装置の画像処理機能を実現する。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、輝度が同じで色差が異なる色がある場合に、画像全体の輝度を変えずに、それらを異なるグレー値で表現することができる。
以上、本発明の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態における画像処理装置には、プリンタ(複写機),コピー機,ファクシミリ,スキャナ,デジタル複合装置を含む。
また、プリンタには、インクジェットプリンタ,昇華型熱転写方式プリンタ,ドットインパクトプリンタ,インクジェット式プリンタ,レーザプリンタ,溶融型熱転写方式プリンタなど、各種のプリンタ方式を備えたプリンタが含まれる。
本発明は、カラー画像をグレー画像に変換する処理に関する発明であるため、その変換処理を実行する装置や機器に利用可能である。
本発明の実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。 変換処理手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 RGB空間を示す図である。 YUV空間を示す図である。 YUV空間において、メディアンカット法によりボックス化した様子を示す図である。 ボックス化の手順を示す図である。 ボックスごとのグレー軸上の最大値と最小値を示す図である。
符号の説明
10 画像処理装置
11 通信手段
12 画像読取手段
13 記憶手段
16 変換処理手段
16−1 色空間変換部
16−2 ボックス化部
16−3 ボックス分析部
16−4 要件判定部
16−5 グレー値修正部
16−6 画像化処理部

Claims (13)

  1. カラー画像をグレー画像に変換する変換処理手段を備えた画像処理装置であって、
    前記変換処理手段が、
    前記カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する色空間変換部と、
    前記色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求めるボックス化部と、
    前記代表色を用いてグレー値を修正するグレー値修正部と、
    修正後のグレー値を画像化する画像化処理部とを備えた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ボックス化部でボックス化された色空間において、前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータを算出するボックス分析部と、
    前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータが所定の要件を満たしているか否かを判定する要件判定部とを備え、
    前記判定の結果、前記所定の要件を満たしていないときに、前記グレー値修正部が、前記グレー値を修正する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ボックス化部が、
    メディアンカット法を用いて、前記ボックスを形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記ボックス化部が、
    前記色空間に配置された各点のすべてを含むボックスを形成し、
    このボックスを2分割し、
    分割後の各ボックスで囲まれた領域において、それぞれの領域内に配置された各点のすべてを含む最小のボックスを形成し、
    これらボックスのそれぞれを2分割し、
    分割後の各ボックスで囲まれた領域において、それぞれの領域内に配置された各点のすべてを含む最小のボックスを形成し、
    これら分割処理とボックス形成処理とを繰り返して、所定数のボックスを形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記代表色が、当該ボックスのメディアン値、平均値、重心値のうちから選択された値である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記ボックス分析部が、二つのボックスの各代表色の色距離と、グレー軸上での前記各代表色の距離と、各ボックスの大きさとを算出し、
    前記要件判定部が、
    前記各代表色の色距離とグレー軸上での前記各代表色の距離との総和と、
    各ボックスがグレー軸上で重なっている割合とを算出し、
    前記総和及び/又は割合が所定の要件を満たしているか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記グレー値修正部が、
    二つのボックスの各代表色の色距離、グレー軸上での前記各代表色の距離、各ボックスに含まれる色の割合、各ボックスのグレー軸の長さのうちの一又は二以上を用いて、前記グレー値を修正する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記グレー値修正部が、
    各ボックスがグレー軸上で重ならないように、前記グレー値を修正する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記グレー値修正部が、
    全画素数に対する、ボックスに含まれる画素数の割合を算出し、
    この割合に、該ボックスのグレー軸方向への移動量を乗じた値を算出し、
    この算出した値を第一評価関数とし、
    グレー軸に対するボックス内の画素の分散に、ボックスの縮小率を乗じた値を算出して、これを第二評価関数とし、
    前記第一評価関数と、前記第二評価関数と、各ボックスの代表色の色距離と、グレー軸上での前記各代表色の距離との総和が最小となるように、前記グレー値を修正する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. カラー画像をグレー画像に変換する画像処理方法であって、
    前記カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する処理と、
    前記色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求める処理と、
    前記代表色を用いてグレー値を修正する処理と、
    修正後のグレー値を画像化する処理とを有した
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 前記ボックス化部でボックス化された色空間において、前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータを算出する処理と、
    前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータが所定の要件を満たしているか否かを判定する処理と、
    前記判定の結果、前記所定の要件を満たしていないときに、前記グレー値を修正する処理とを有した
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。
  12. カラー画像をグレー画像に変換する処理を画像処理装置に実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記カラー画像のRGBデータのすべての画素の色を、グレー軸とグレー軸に垂直な平面からなる色空間上の点に変換する処理と、
    前記色空間上に、距離の近い点同士を内包するボックスを複数形成し、各ボックスごとに代表色を求める処理と、
    前記代表色を用いてグレー値を修正する処理と、
    修正後のグレー値を画像化する処理と
    を前記画像処理装置に実行させる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  13. 前記ボックス化部でボックス化された色空間において、前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータを算出する処理と、
    前記ボックス及び/又は前記代表色に関するデータが所定の要件を満たしているか否かを判定する処理と、
    前記判定の結果、前記所定の要件を満たしていないときに、前記グレー値を修正する処理と
    を前記画像処理装置に実行させる
    ことを特徴とする請求項12記載の画像処理プログラム。
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