JP2010015422A - 包装硬貨収納装置及び包装硬貨トレー - Google Patents

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Abstract

【課題】包装硬貨の数を求める時間を短縮する。
【解決手段】自動両替装置100であって、引き出し可能な金種別トレー300を収納するワゴン部250と、前記金種別トレー300の移動時に包装硬貨が収納されていない非収納空間の長さを測定する第1のマーク検出センサ252、第2のマーク検出センサ254、包装硬貨有無検知センサ256と、前記非収納空間の長さを用いて前記包装硬貨の収納数を取得する制御部212とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、包装硬貨を収納する装置に関する。
包装硬貨収納装置としては、包装硬貨を収納した後にセンサを移動させて、収納されている包装硬貨の本数及び金種を検出する装置が知られている(特許文献1)。
特開平10−188069号公報
しかし、従来の装置では、一旦包装硬貨を収納した後にセンサを移動させて包装硬貨数を数えるため、包装硬貨の数を求めるのに時間がかかるという問題があった。
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決し、包装硬貨の数を求める時間の短縮を目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の態様をとる。
本発明の第1の態様は、包装硬貨収納装置であって、引き出し可能な包装硬貨トレーを収納するトレー収納部と、前記包装硬貨トレーの移動時に前記包装硬貨が収納されていない非収納空間の長さを測定する空間測定部と、前記非収納空間の長さを用いて前記包装硬貨の収納数を取得する包装硬貨数取得部とを備える。この態様によれば、包装硬貨収納ケースの移動時に、包装硬貨収納ケースの包装硬貨が収納されていない非収納空間の長さを測り、収納されている包装硬貨の数を取得する。したがって、包装硬貨ケース格納後に包装硬貨数を求める必要がなく、包装硬貨の計数時間を短縮することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記空間測定部は、前記包装硬貨トレーの移動量を測定する移動量測定部と、前記トレー収納部の予め選択された測定位置において前記包装硬貨トレーに収納されている前記包装硬貨の有無を検知する包装硬貨検知部とを備えていてもよい。この態様によれば、包装硬貨収納ケースのどの位置にまで、包装硬貨が装填されているかを取得することが可能となる。
本発明の第1の態様において、さらに、前記包装硬貨トレーの装着を検知するトレー装着検知部を備え、前記空間測定部は、前記包装硬貨トレーの引き出し時に、前記トレー装着検知部による前記包装硬貨トレーの非装着検知から前記包装硬貨検知部による包装硬貨検知までの前記包装硬貨トレーの移動量を用いて前記非収納空間の長さを取得してもよい。この態様によれば、包装硬貨トレーの抜取り時に包装硬貨の装填されていない空きスペースの距離を計測し、包装硬貨の収納量を算出可能となる。
本発明の第1の態様において、さらに、前記包装硬貨トレーの装着を検知するトレー装着検知部を備え、前記空間測定部は、前記包装硬貨トレーの挿入時に、前記包装硬貨検知部による包装硬貨非検知から前記トレー装着検知部による包装硬貨トレーの装着検知までの前記包装硬貨トレーの移動量を用いて前記非収納空間の長さを取得してもよい。この態様によれば、包装硬貨トレーの挿入時に包装硬貨の装填されていない空きスペースの距離を計測し、包装硬貨の収納量を算出可能となる。
本発明の第1の態様において、前記包装硬貨数取得部は、前記包装硬貨トレーの引き出し時の前記非収納空間の長さと、前記包装硬貨トレーの挿入時の前記非収納空間の長さの差と前記包装硬貨の直径とを用いて、前記包装硬貨の補充または抜き取り量を取得してもよい。この態様によれば、包装硬貨の補充または抜き取り量を容易に求めることが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記包装硬貨トレーは、移動方向に等間隔に並んだ複数のマークを有し、前記移動量測定部は、前記マークを検出するセンサを備えていてもよい。この態様によれば、マークの数から、包装硬貨収納ケースの移動量を求めることが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記マークの間隔は、包装硬貨の直径の整数分の1であってもよい。この態様によれば、包装硬貨収納ケースの移動量をより精密に量ることが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記センサは複数あり、前記複数のセンサの内の第1のセンサが前記マークを検知するタイミングと前記第1のセンサと異なる第2のセンサが前記マークを検知するタイミングとがずれるように前記複数のセンサが配置されていてもよい。この態様によれば、包装硬貨収納ケースの移動方向が途中で変わる場合であっても、第1と第2のセンサのマーク検知パターンにより、包装硬貨収納ケースの移動方向を検知することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記マークは長尺形状を有し、前記マークの長手方向は、前記第1と第2のセンサが並ぶ方向に対して、傾斜していてもよい。この態様によれば、第1のセンサが前記マークを検知するタイミングと前記第1のセンサと異なる第2のセンサが前記マークを検知するタイミングとがずれる様にすることが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記第1と第2のセンサは前記包装硬貨トレーの移動方向と垂直な方向に並び、前記マークの長手方向は、前記包装硬貨トレーの移動方向に対して傾斜していてもよい。この態様によれば、第1のセンサが前記マークを検知するタイミングと前記第1のセンサと異なる第2のセンサが前記マークを検知するタイミングとがずれる様にすることが可能となる。
本発明の第1の態様において、さらに、前記包装硬貨トレーの移動方向の変化を検知し、前記移動量測定部による前記包装硬貨トレーの移動量を補正する移動量補正部を備えていてもよい。この態様によれば、包装硬貨の収納作業中に包装硬貨収納ケースの方向が逆転しても移動量を補正することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記第1と第2のセンサおよび前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨トレーに沿って移動可能に配置され、前記包装硬貨数取得部は、前記トレー装着検知部による前記包装硬貨トレーの装着検知後において包装硬貨の数を取得することができるように構成されていてもよい。この態様によれば、包装硬貨トレーの装着後に、包装硬貨の数を取得することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨のなす円柱の側面を横切るように前記包装硬貨トレーの側面から一定の高さの位置に配置されていてもよい。この態様によれば、放送効果を容易に検知することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨のなす円柱の側面を横切るように前記包装硬貨トレーの底面から一定の高さの位置に配置されていてもよい。一般に、金種ごとに包装硬貨の直径は異なる。この態様によれば、包装硬貨検知部が包装硬貨のなす円柱の側面を横切る長さを金種ごとに異ならせることができ、この長さから金種を特定することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記包装硬貨数取得部は、前記非収納空間の長さと、前記包装硬貨の直径を用いて、前記包装硬貨の収納数を取得してもよい。この態様によれば、包装硬貨の数を容易に取得することが可能となる。
本発明の第1の態様において、包装硬貨の収納量、補充量、抜き取り量のうち少なくとも1つを表示するための表示部を備えていてもよい。
本発明の第2の態様は、包装硬貨収納装置に用いられる包装硬貨トレーであって、前記包装硬貨トレーの移動方向に対して等間隔で傾斜配置されている複数のマークを有する。この態様によれば、包装硬貨トレーの移動方向、移動量を容易に測ることが可能となる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、包装硬貨収納装置、包装硬貨トレーの他、包装硬貨の計数方法等、様々な形態で実現することができる。
第1の実施例:
図1は、本発明の第1の実施例に係る自動両替装置の概観図である。自動両替装置100は、タッチパネル102と、紙幣入出金口104と、硬貨取出口106と、包装硬貨取出口108と、カード挿入口110と、明細票取出口112と、取扱状態表示部114を備える。タッチパネル102は表示部と操作部を兼ねており、利用者への案内表示を行い、利用者から操作を受け付ける。紙幣入出金口104は、紙幣の投入と、紙幣の放出とに利用される。硬貨取出口106からは両替された硬貨が放出され、包装硬貨取出口108からは両替された包装硬貨が放出される。ここで包装硬貨は硬貨を一定枚数重ねて柱状に包装したものであり、「棒金」とも呼ばれる。カード挿入口110には利用者のカードが挿入される。明細票取出口112からは取引の明細票が放出される。取扱状態表示部114は、自動両替装置100の状態が取扱状態か、あるいは取扱中止状態であるかを表示する。
図2は、自動両替装置100の後面図である。なお、図2では後扉120が開いた状態を示している。自動両替装置100の後部には、紙幣処理部122と、包装硬貨処理部200と、硬貨処理部124と、係員パネル部126が配置されている。紙幣処理部122は紙幣の取込み、鑑別、搬送、繰出し等を行なう。包装硬貨処理部200は包装硬貨の鑑別、搬送、放出等を行なう。硬貨処理部124は硬貨の鑑別、搬送、放出等を行なう。係員パネル部126は操作部と表示部とを兼ねており、例えば、紙幣や硬貨の補充や回収、あるいは自動両替装置100のメンテナンスの際に銀行の係員等によって操作される。例えば、銀行の係員等の係員パネル部126への操作により自動両替装置100が取扱中止状態にされる。これにより取扱状態表示部114およびタッチパネル102(図1)の表示が取扱中の表示から取扱中止の表示に変わる。次に、各部(紙幣処理部122、包装硬貨処理部200、硬貨処理部124)への両替用の紙幣や、包装硬貨・包装されていない硬貨の装填、あるいはそれらの回収が行われる。次に、銀行の係員等の係員パネル部126への操作により自動両替装置100が取扱状態にされる。これにより取扱状態表示部114およびタッチパネル102の表示が取扱中止の表示から取扱中の表示に変わる。
利用客によりカード挿入口110(図1)にカードが挿入され、タッチパネル102中に案内表示されている取引開始キーが選択されると、取引が開始される。自動両替装置100は紙幣入出金口104を開ける。利用者から紙幣入出金口104に紙幣が挿入されると、紙幣処理部122(図2)は紙幣の取り込み・鑑別・計数を行う。自動両替装置100はタッチパネル102に両替可能な金種と数量を表示する。利用客からタッチパネル102に対し両替金種および数量が指定されると、自動両替装置100は指定された両替金種および数量に従い、各部122、124、200(図2)を用いて両替金の繰出し、鑑別、搬送を行なう。次に、自動両替装置100は紙幣入出金口104、硬貨取出口106、包装硬貨取出口108から両替金を放出する。また、自動両替装置100は明細票取出口112から取引の明細票を放出する。
図3は、自動両替装置100のブロック図である。自動両替装置100はすでに説明したタッチパネル102、紙幣処理部122、包装硬貨処理部200、硬貨処理部124、係員パネル部126の他に、カード処理部111と、帳票処理部113と、主制御部130を備える。カード処理部111はカード挿入口110(図1)に挿入されたカードの読み取り処理を行う。帳票処理部113は取引等の明細票を発行する。なお、明細票は明細票取出口112(図1)から放出される。主制御部130はCPU132と、ROM134とRAM136を備える。主制御部130は自動両替装置100全体の動作を制御する。たとえば、主制御部130はタッチパネル102および係員パネル部126に対して案内表示や入力受付の指令を表示し、カード処理部111に対してカードの受付・読込み・返却等を指示し、紙幣処理部122に対して入金・出金等を指示し、包装硬貨処理部200・硬貨処理部124に対して出金等を指示し、帳票処理部113に対して明細票の印刷等を指示する。
包装硬貨処理部200は、フィーダ部210とワゴン部250を備える。フィーダ部210は、制御部(CPU)212と、ROM214と、RAM216と、バケット218と、包装硬貨取出口108を備える。制御部212は包装硬貨処理部200全体の動作を制御する。バケット218は後述する金種別トレー300から包装硬貨を取り出し、包装硬貨取出口108に運搬する。
ワゴン部250は金種別トレー300と、第1のマーク検知センサ252と、第2のマーク検知センサ254と、包装硬貨有無検知センサ256と、トレー装着検知センサ258を備える。金種別トレー300は包装硬貨を収納する包装硬貨収納ケースであり、ワゴン部250は、複数の金種別トレー300を収納するトレー収納部である。
制御部212は主制御部130から包装硬貨の出金指令を受け取ると、RAM216に記憶しておいた金種別トレー300毎の包装硬貨の収納本数を用いて、包装硬貨が出金される金種別トレー300と出金される包装硬貨の本数とを決定する。制御部212はバケット218を用いて金種別トレー300から包装硬貨を取り出し、バケット218に包装硬貨を集める。制御部212は包装硬貨をバケットに集積すると、バケット218を包装硬貨取出口108まで移動させる。
図4は、包装硬貨処理部200の外観図である。ワゴン部250にはトレー挿入口251がフィーダ部210と反対側に設けられている。金種別トレー300はトレー挿入口251からワゴン部250に挿入され、フィーダ部210側が下になるように斜めに配置される。第1、第2のマーク検知センサ252、254はトレー挿入口251の側部に配置され、包装硬貨有無検知センサ256はトレー挿入口251の上側中央部に配置されている。トレー装着検知センサ258は金種別トレー300のフィーダ部210側の端部にあたる位置に配置されている。
図5は、ワゴン部250を後面から見た後面図を示す。この図では、金種別トレー300と、金種別トレー300に装填されている包装硬貨400が見えている。金種別トレー300の側面には、マーク310が配置されている。第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254はこのマーク310を検知する。制御部212(図3)はこの第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254からのマーク310の検知パターンを用いて、金種別トレー300の移動方向、及び、移動量を検出する。包装硬貨有無検知センサ256は金種別トレー300内の包装硬貨400の有無を検出する。
図6は、金種別トレーの構成を模式的に示す概略図である。なお、この図では、第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254及びトレー装着検知センサ258が参考として表示してある。金種別トレー300は、幅が包装硬貨400の長手方向の長さよりやや長く、高さが硬貨の直径よりやや大きい大きさの直方体形状をしており、包装硬貨400を並べて収納する。金種別トレー300の側面には、複数のマーク310が包装硬貨の直径と等しいピッチで配置されている。ここで、マーク310は、金種別トレー300の高さ方向に対してやや傾斜している。
図7は、金種別トレー300が挿入されるところをトレー挿入口251近傍の側面から見た側面図である。ここで、図7(a)は金種別トレー300の挿入前の状態を示し、図7(b)は金種別トレー300の挿入中の状態に加えて第1、第2のマーク検知センサ252、254の波形も示している。第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254は、トレー挿入口251に、金種別トレー300の高さ方向と平行に配置されている。マーク検知センサ252、254としては、例えば光学センサが用いられており、マーク310の位置では、出力信号はHレベルとなり、マーク310の無い位置では出力信号がLレベルとなる。
金種別トレー300がトレー挿入口251から挿入されると、第1のマーク検知センサ252および第2のマーク検知センサ254は、マーク310を検出する。ここで、マーク310は金種別トレー300の高さ方向に対して傾斜しているので、金種別トレー300の挿入時には、先ず第2のマーク検知センサ254がマーク310を検出し、次に第1のマーク検知センサ252がマーク310を検出する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の両方がマークを検出した後、さらに金種別トレー300が挿入されると、第2のマーク検知センサ254がマーク310の通過を検出し、続いて第1のマーク検知センサ252がマーク310の通過を検出する。このように、トレー挿入時は、第2のマーク検知センサ254が第1のマーク検知センサ252よりも先行してマーク310を検出する。逆に、トレー引き出し時は、第1のマーク検知センサ252が第2のマーク検知センサ254よりも先行してマーク310を検出する。このように、第1のマーク検知センサ252、および、第2のマーク検知センサ254の一方が先行してマーク310を検出した後に両方がマーク310を検出し、次に一方がマーク310の通過を先行して検出した後に両方がマーク310の通過を検出するように、マーク310の幅、傾斜および間隔が設定されている。
図8は、マーク検知センサの波形を示す説明図である。ここで、図8(a)は金種別トレー300の挿入時の波形を示し、図8(b)は金種別トレー300の引出し時の波形を示す。図9は、第1のマーク検知センサ252および第2のマーク検知センサ254の出力の状態遷移図を示す。第1のマーク検知センサ252および第2のマーク検知センサ254の出力がいずれも0の状態を「状態A」、第2のマーク検知センサ254の出力のみが1の状態を「状態B」、両方の出力が1の状態を「状態C」、第1のマーク検知センサ252の出力のみが1の状態を「状態D」と規定する。このように規定すると、第1、第2のマーク検知センサ252、254の状態は、トレー挿入時は状態A→状態B→状態C→状態D→状態Aの順に遷移し、トレー引出し時は状態A→状態D→状態C→状態B→状態Aの順に変化する。
ここで、金種別トレー300の側面に配置したマーク310は収納される金種の包装硬貨400の直径と同間隔に配置しているため、金種別トレー300挿入時においては状態Aから始まり状態A→状態B→状態C→状態Dと遷移して再度状態Aに戻ると、金種別トレー300が挿入方向に包装硬貨1本分の距離を移動したこととなる。また、金種別トレー300引出し時においては、状態Aから始まり状態A→状態D→状態C→状態Bの順に遷移して再度状態Aに戻ると、金種別トレー300が引出し方向に包装硬貨1本分の距離を移動したこととなる。
以上のように、第1、第2のマーク検知センサ252、254の状態を監視することにより、制御部212は金種別トレー300の挿入または引出し時の移動方向および移動距離を検出することができる。
図10は、包装硬貨の補充処理の一例を模式的に示す説明図である。図11は、同補充処理における各センサの出力波形を示す説明図である。この補充処理では、包装硬貨400が1本補充される。図10(a)に示す状態は金種別トレー300がワゴン部250(図4)に装着されている状態である。この状態では、金種別トレー300には、包装硬貨400が装填されていない空間が2本分ある。この状態の各センサの出力は、トレー装着検知センサ258の出力が1(Hレベル)であり、他のセンサ(第1、第2のマーク検知センサ252、254及び包装硬貨有無検知センサ256)の出力は0(Lレベル)である(図11(A)参照)。なお、図11(A)の(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ図10の(a)、(b)、(c)、(d)の各状態に対応し、図11(B)の(e)、(f)、(g)はそれぞれ図10の(e)、(f)、(g)の各状態に対応している。
図10(b)に示す状態は、右から2つめのマーク310が第1、第2のマーク検知センサ252、254に検知される位置まで金種別トレー300を引き出した状態を示している。この状態では、図11(A)(b)に示すように、トレー装着検知センサ258と包装硬貨有無検知センサ256の出力は0である。一方、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力は1である。なお、図11(A)(b)の左側には、右から1つ目のマーク310(図10(b))を検知したときの、出力が状態A→状態D→状態C→状態B→状態Aに遷移する波形変化が見えている。
図10(c)は、右から3つめのマーク310が第1、第2のマーク検知センサ252、254に検知される位置まで金種別トレー300を引き出した状態を示している。この状態では、図11(A)(c)に示すように、トレー装着検知センサ258の出力は0であるが、包装硬貨有無検知センサ256及び第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力は1である。ここで、図11(A)(c)の左側には、包装硬貨有無検知センサ256の出力が0の状態で、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態A→状態D→状態C→状態B→状態Aと遷移する波形変化が2つある。したがって、この数から金種別トレー300上の包装硬貨400が装填されていない空間が2本分あると制御部212は判断することができる。
図10(d)は、右から3つめと4つめのマーク310の中間の位置が第1、第2のマーク検知センサ252、254の位置に位置するまで金種別トレー300を引き出した状態を示している。この状態では、図11(A)(d)に示すように、トレー装着検知センサ258の出力及び第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力は0であるが、包装硬貨有無検知センサ256の出力は1である。
図10(e)は、図10(d)の状態から包装硬貨1本が補充された状態を示す。この状態では補充された包装硬貨400は包装硬貨有無検知センサ256に掛からない。したがって、この状態では、図11(B)(e)に示すように、トレー装着検知センサ258の出力及び第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力は0のままであり、包装硬貨有無検知センサ256の出力は1のままである。
図10(f)は、図10(e)に示す状態から右から1つめのマーク310が第1、第2のマーク検知センサ252、254に検知される位置まで金種別トレー300を挿入した状態を示している。この状態では、図11(B)(f)に示すように、トレー装着検知センサ258と包装硬貨有無検知センサ256の出力は0である。一方、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力は1である。
図10(g)は、ワゴン部250に装着するまで金種別トレー300が挿入した状態を示す。この状態では、図11(B)(g)に示すように、トレー装着検知センサ258の出力が1であり、他のセンサの出力は0である。
図10(h)は、制御部212が金種別トレー300の空きを求めるときの状態を示す。センサの出力の状態は、図11(B)(g)に示す状態と同じである。制御部212は包装硬貨有無検知センサ256の出力が0の状態で、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態A→状態B→状態C→状態D→状態Aと遷移する波形変化の数を数える。本実施例では、この波形変化の数は1であるため、金種別トレー300の空きは包装硬貨400、1本分であると制御部212は判断することができる。さらに、金種別トレー300の引出し時は包装硬貨2本分の空きがあり、金種別トレー300の挿入時は1本分の空きがあったことから、制御部212は、金種別トレー300に包装硬貨1本が補充されたことを検知することが可能となる。
以上のように、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254と、包装硬貨有無検知センサ256と、トレー装着検知センサ258の出力値、及びその遷移を用いて金種別トレー300の空き及び包装硬貨の補充数を求めることが可能となる。
図10および図11に示した例では、金種別トレー300内の空きを計測している状態において(図10(b)および図10(f))、金種別トレー300は引出し方向または挿入方向の一方向に移動しているだけであったが、実際の運用においては、計測途中に金種別トレー300が逆方向に移動するような場合も考えられる。このような異常操作時の補正方法に関して図12を用いて説明する。
図12は、金種別トレー300の移動距離の計測中に金種別トレー300の移動方向が変化した場合を示す説明図である。先ず図12(a)を用い、金種別トレー300を状態Aの位置まで挿入した時点で引き出し動作に変化させた場合を説明する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態A→状態B→状態C→状態D→状態Aの順に遷移したことを検知すると、制御部212はトレー挿入方向に包装硬貨1本分移動したと判断し、包装硬貨400、1本分移動距離を加算する。なお、本実施例では、挿入方向をプラス方向としている。制御部212が、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態A→状態D→状態C→状態B→状態Aの順に遷移したことを検知した場合には、制御部212はトレー引き出し方向に包装硬貨1本分移動したと判断し、包装硬貨400、1本分移動距離を減算する。
次に、図12(b)を用い、金種別トレー300を状態Bの位置まで挿入した時点で挿入動作に変化させた場合について説明する。制御部212は金種別トレー300挿入中に第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態A→状態Bとなったことを検知する。ここで、金種別トレー300が引き出し方向に移動方向を変えると、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態B→状態Aに戻ったことを検知する。これにより、制御部212は挿入途中で引き出し方向に金種別トレー300の移動方向が変わったことを検知する。さらに、状態が状態A→状態D→状態C→状態B→状態Aの順に遷移したことを検知すると、金種別トレー300が引出し方向に包装硬貨1本分移動したと判断して、移動距離を1本分減算する補正を行なう。なお、引き出し中に挿入方向に変わった場合も同様に考えることが可能である。
以上のように、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力の変化を監視し、状態A→状態B→状態C→状態Dの順に状態遷移して状態Aに戻った時点で挿入方向に包装硬貨1本分移動したと認識し、また、状態A→状態D→状態C→状態Bの順に状態遷移して状態Aに戻った時点で引出し方向に包装硬貨1本分移動したと認識する。以上のように移動方向と移動距離を計測することにより、トレー挿入中やトレー引出し中に移動方向が変化した場合でも、移動距離を補正することが可能である。
図13は金種別トレー300毎の監視処理を示すフローチャートである。なお、金種別トレー300毎に本監視処理が実行される。まず、制御部212は、金種別トレー300が装着されているかどうかを確認する。具体的には、制御部212は、トレー装着検知センサ258の出力が1であれば、金種別トレー300がワゴン部250(図4)に装着されていると判断し(ステップS100)、トレー引出し待ち処理を行ない(ステップS110)、金種別トレー300が引出されると引出された際の金種別トレー300内の空き本数をRAM216に格納する(ステップS120)。トレー装着検知センサ258の出力が0であれば、金種別トレー300が引き出されていると判断し、トレー挿入待ち処理を行なう(ステップS130)。金種別トレー300の挿入が完了してワゴン部250に装着状態になると制御部212はトレーが挿入された際のトレー内の空き本数をRAM216に格納する(ステップS140)。金種別トレー300が引出された際の金種別トレー300内の空き本数と当該金種別トレー300が挿入された際の金種別トレー300内の空き本数との差から、制御部212は当該金種別トレー300に補充された包装硬貨400の本数を求め(ステップS150)、補充量を係員パネル部126やタッチパネル102に案内表示する(ステップS160)。
図14は、トレー引出し待ち処理を示すフローチャートである。制御部212は、まず、トレー装着検知センサ258を監視し、金種別トレー300が非装着状態となるのを待機する(ステップS210)。金種別トレー300が非装着となった時点で包装硬貨有無検知センサ256が包装硬貨を検知すれば(ステップS220)、制御部212は金種別トレー300が包装硬貨で満杯であると判断する。すなわち、制御部212は金種別トレー300の空き本数が0本である旨を主制御部130に送信する(ステップS230)。
包装硬貨有無検知センサ256が包装硬貨を検知しなければ、制御部212は第1、第2のマーク検知センサ252、254及び包装硬貨有無検知センサ256、トレー装着検知センサ258の変化を待つ(ステップS240)。トレー装着検知センサ258の出力が非装着状態から装着状態に変化した場合は(ステップS250)、制御部212は、一旦引出されかけた金種別トレー300が戻されたと判断して、ステップS210に処理を移行する。包装硬貨有無検知センサが包装硬貨を検知した場合(ステップS260)、制御部212は金種別トレー内の空き本数の計測を完了し、金種別トレー300内の空き本数を主制御部130に送る(ステップS270)。
図15は、トレー引出し待ち処理におけるトレー移動処理を示すフローチャートである。包装硬貨有無検知センサが包装硬貨を検知しなかった場合(図14のステップS260)、制御部212は金種別トレー300の移動処理を行う。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Aから状態Dに変化した場合(ステップS300)、制御部は、さらに、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力を監視する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Bから状態Aに変化した場合は(ステップS310)、制御部212は引出し方向に包装硬貨1本分の距離を移動したと判断して移動距離から1を減算し(ステップS320)、ステップS240に処理を移行する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Dから状態Aに変化した場合は(ステップS330)、制御部212は引出中の金種別トレー300が挿入方向に戻されたと判断してステップS240に処理を移行する。なお、この場合には、制御部212は移動距離を変化させない。
一方、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Aから状態Dに変化せず、状態Aから状態Bに変化した場合(ステップS340)、制御部は、さらに、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力を監視する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Dから状態Aに変化した場合は(ステップS350)、制御部212は挿入方向に包装硬貨1本分の距離を移動したと判断して移動距離に1を加算し(ステップS360)、ステップS240に処理を移行する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Bから状態Aに変化した場合は(ステップS370)、制御部212は挿入中の当該トレーが引き出し方向に戻されたと判断してステップS240に処理を移行する。なお、この場合には、制御部212は移動距離を変化させない。
図16は、トレー挿入待ち処理を示すフローチャートである。金種別トレー300の挿入待ち処理では、まず、包装硬貨有無検知センサ256およびトレー装着検知センサ258を監視し、包装硬貨400を検知するか、または金種別トレー300が装着状態となるのを待つ。包装硬貨有無検知センサ256が包装硬貨を検知する前にトレー装着検知センサ258が金種別トレー300の装着を検知した場合(ステップS400)、制御部212は空の金種別トレー300がワゴン部250に装着されたと判断し、「金種別トレー300内全て空」を主制御部130に送る(ステップS410)。
包装硬貨有無検知センサ256が包装硬貨を検知した場合は(ステップS420)、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254、包装硬貨有無検知センサ256、トレー装着検知センサ258の出力を監視し、これらのセンサの出力の変化を待機する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力変化があった場合は(ステップS430)、制御部212は、状態変化を用いて金種別トレー300の移動方向が挿入方向か引出し方向かのいずれであるかを判断する(ステップS440)。制御部212は、挿入方向の状態変化であれば、挿入中をRAM216に格納し(ステップS450)、引出し方向の状態変化であれば、引出し中をRAM216に格納する(ステップS460)。
トレー装着検知センサ258が金種別トレー300の装着を検知した場合は(ステップS470)、制御部212は、満杯のトレーが装着されたと判断してトレー内が満杯、即ち空き本数0本を主制御部130に送信する(ステップS480)。
包装硬貨有無検知センサ256の出力が包装硬貨400の検知状態から非検知状態になった場合には(ステップS490、トレーが引出し中であれば(ステップS500)、制御部212はトレーが引出されたと判断してステップS400に処理を移行し、トレーが挿入中であれば、制御部212は第1、第2のマーク検知センサ252、254と包装硬貨有無検知センサ256、トレー装着検知センサ258の出力の変化を監視する。トレー装着検知センサ258が、金種別トレー300の装着を検知した場合には(ステップS510、制御部212は、金種別トレー300の空き本数を主制御部130に送る(ステップS520)。包装硬貨有無検知センサ256が包装硬貨非検知状態から検知状態に変化した場合には(ステップS530)、制御部212は、金種別トレー300が挿入中から引出し中に変化したと判断して、第1、第2のマーク検知センサ252、254、包装硬貨有無検知センサ256、トレー装着検知センサ258の出力を監視する(ステップS430に移行)。
図17は、トレー挿入待ち処理におけるトレー移動処理を示すフローチャートである。包装硬貨有無検知センサが包装硬貨を検知しなかった場合、制御部212は金種別トレー300の移動処理を行う。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Aから状態Bに変化した場合(ステップS600)さらに、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力を監視する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Dから状態Aに変化した場合は(ステップS610)、制御部212は挿入方向に包装硬貨1本分の距離を移動したと判断して移動距離から1を加算し(ステップS620)、ステップS510に処理を移行する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Bから状態Aに変化した場合は(ステップS630)、制御部212は挿入中の金種別トレー300が引き出し方向に戻されたと判断してステップS510に処理を移行する。なお、この場合には、制御部212は移動距離を変化させない。
第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Aから状態Bに変化せず、状態Aから状態Dに変化した場合(ステップS640)、制御部212は、さらに、第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力を監視する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Bから状態Aに変化した場合は(ステップS650)、制御部212は引き出し方向に包装硬貨1本分の距離を移動したと判断して移動距離に1を減算し(ステップS660)、ステップS510に処理を移行する。第1、第2のマーク検知センサ252、254の出力が状態Dから状態Aに変化した場合は(ステップS670)、制御部212は引き出し中の当該トレーが挿入方向に戻されたと判断してステップS510に処理を移行する。なお、この場合には、制御部212は移動距離を変化させない。
以上、本実施例によれば、制御部212は金種別トレー300の移動時に金種別トレー300の空きを測定する。すなわち、制御部212は金種別トレー300をワゴン部250に装着した後に金種別トレー300の包装硬貨の数を測定する必要はない。その結果、包装硬貨の計数時間を短縮することが可能となる。
また、本実施例によれば、制御部212は、第1、第2のマーク検知センサ252、254からの出力を用いて、金種別トレー300の移動量を測定し、包装硬貨有無検知センサ256を用いて、包装硬貨の有無を検知するので、金種別トレー300のどの位置にまで、包装硬貨400が装填されているかを取得することが可能となる。
また、本実施例によれば、金種別トレー300の引き出し時にはトレー装着検知センサ258による金種別トレー300の非装着検知から包装硬貨有無検知センサ256による包装硬貨400の検知までの金種別トレー300の移動量を用いて空きの長さを取得することができ、金種別トレー300の挿入時には、包装硬貨有無検知センサ256による包装硬貨非検知からトレー装着検知センサ258による金種別トレー300の装着検知までの金種別トレー300の移動量を用いて空きの長さを取得することが可能となる。
また、金種別トレー300の引き出し時の空きの長さと、金種別トレー300の挿入時の空きの長さの差と硬貨の直径とを用いることにより、包装硬貨400の補充または抜き取り量を取得することが可能となる。
また、本実施例では、第1、第2のマーク検知センサ252、254でマーク310を検知している。そのため、マークの数を数えることにより、金種別トレーの移動量を容易に求めることが可能となる。
また、マークを斜めに配置することにより、第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254がマークするタイミングがずれるように異ならせている。第1、第2のマーク検知センサの出力のパターンにより、金種別トレー300の移動方向を検知することが可能となる。また、金種別トレー300の移動方向が変わっても、容易に補正することが可能である。
また、硬貨有無検知センサ256は、包装硬貨400のなす円柱の側面を横切るように禁酒別トレー300の底面から一定の高さの位置に配置されているので、容易に包装硬貨400の有無を検知することが可能となる。
変形例:
本実施例では、マーク310は金種別トレー300の外部側面に配置したが、金種別トレー300の内部面や底面に配置してもよく、また第1、第2のマーク検知センサ252、254もマークの配置位置に対応してマークを検出可能な位置に配置すればよい。
また、マーク310は当該トレーに収納される金種の包装硬貨の直径に対応した間隔で配置するようにし、異なる金種を収納するトレーはマークの間隔が異なる構成としたが、マークの間隔はすべての金種別トレーで共通としてもよい。例えば、マークの間隔を計数した移動距離と包装硬貨の金種毎の直径から金種別トレー内の空きスペースの容量、および、収納本数を計算によって求める方式としてもよい。また、マークの間隔は、硬貨の直径の整数分の1であってもよい。より正確に金種別トレー300の移動量を求めることが可能となる。
本実施例では、移動方向検出手段と移動距離測定手段として、第1、第2のマーク検知センサ252、254とマーク310を用いる構成にしたが、そのような構成に限定されるものではなく、金種別トレーの変位量を測定するロータリーエンコーダなどによって変位量の変化から移動方向および移動距離を検出する構成であっても差し支えない。さらに、移動方向検出手段と移動距離測定手段を、マーク310と第1、第2のマーク検知センサ252、254にて兼ねる構成としたが、移動方向検出手段と移動距離測定手段とを別々に構成してもよい。さらに、空間測定手段は、レーザーなどにより距離を測定する距離センサで構成してもよい。
本実施例では、第1のマーク検知センサ252と第2のマーク検知センサ254の出力は、一部が重なるようにしているが、図18に示すように、重ならなくてもよい。図18は、変形例にかかるマーク検知センサの出力である。第1のマーク検知センサ252の出力が1となる位置から第2のマーク検知センサ254の出力が1となる位置の間隔Xと、第2のマーク検知センサ254の出力が1となる位置から第1のマーク検知センサ252の出力が1となる位置の間隔Yとから、金種別トレー300の移動方向が分かるようになっていればよい。
本実施例では、マーク310を斜めに配置し、第1、第2のセンサ252、254を垂直方向に配置しているが、マーク310を垂直に配置し、第1、第2のセンサを斜め方向に配置してもよい。
図19は、他の変形例を示す説明図である。この変形例では、包装硬貨有無検知センサ256は、包装硬貨400のなす円柱の底面を切るように金種別トレー300の底面から一定の高さの位置になるように配置されている。このように配置したときの、金種別トレー300の位置と包装硬貨400(直径R1)、402(直径R2)、404(直径R3)の検知状態を示したグラフを図19(b)に示す。包装硬貨有無検知センサ256の出力が0となるSLの位置が金種毎に異なっている。したがって、包装硬貨有無検知センサ256の出力が0となるSLの間隔(W1、W2、W3)を求めることにより、制御部212は金種を判断することが可能となる。また、SLの数により、包装硬貨の数を求めることが可能となる。なお、SLの間隔ではなく、包装硬貨有無検知センサ256の出力が1となるSHの幅を用いて金種を判断してもよい。
図20は、他の変形例のワゴン部を示す説明図である。この変形例では、ワゴン部250は、第1のマーク検知センサ252、第2のマーク検知センサ254、包装硬貨有無検知センサ256を移動させるためのセンサ移動装置260とレール261、262を備えている。本実施例では、第1のマーク検知センサ252、第2のマーク検知センサ254、包装硬貨有無検知センサ256を固定配置しているが、これらを移動可能に配置してもよい。こうすれば、金種別トレー300の挿入時あるいは引き出し時だけでなく、金種別トレー300の装着後においても、包装硬貨の数を求めることが可能となる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明の第1の実施例に係る自動両替装置の概観図である。 自動両替装置100の後面図である。 自動両替装置100のブロック図である。 包装硬貨処理部200の外観図である。 ワゴン部250を後面から見た後面図を示す。 金種別トレーの構成を模式的に示す概略図である。 金種別トレー300が挿入されるところをトレー挿入口251近傍の側面から見た側面図である。 マーク検知センサの波形を示す説明図である。 第1のマーク検知センサ252および第2のマーク検知センサ254の出力の状態遷移図を示す。 包装硬貨の補充処理の一例を模式的に示す説明図である。 同補充処理における各センサの出力波形を示す説明図である。 金種別トレー300の移動距離の計測中に金種別トレー300の移動方向が変化した場合を示す説明図である。 金種別トレー300毎の監視処理を示すフローチャートである。 トレー引出し待ち処理を示すフローチャートである。 トレー引出し待ち処理におけるトレー移動処理を示すフローチャートである。 トレー挿入待ち処理を示すフローチャートである。 トレー挿入待ち処理におけるトレー移動処理を示すフローチャートである。 変形例にかかるマーク検知センサの出力である。 他の変形例を示す説明図である。 他の変形例のワゴン部を示す説明図である。
符号の説明
100…自動両替装置
102…タッチパネル
104…紙幣入出金口
106…硬貨取出口
108…包装硬貨取出口
110…カード挿入口
111…カード処理部
112…明細票取出口
113…帳票処理部
114…取扱状態表示部
120…後扉
122…紙幣処理部
124…硬貨処理部
126…係員パネル部
130…主制御部
132…CPU
134…ROM
136…RAM
200…包装硬貨処理部
210…フィーダ部
212…制御部
214…ROM
216…RAM
218…バケット
250…ワゴン部
251…トレー挿入口
252…第1のマーク検知センサ
254…第2のマーク検知センサ
256…包装硬貨有無検知センサ
258…トレー装着検知センサ
260…センサ移動装置
261、262…レール
310…マーク
400…包装硬貨

Claims (17)

  1. 包装硬貨収納装置であって、
    引き出し可能な包装硬貨トレーを収納するトレー収納部と、
    前記包装硬貨トレーの移動時に前記包装硬貨が収納されていない非収納空間の長さを測定する空間測定部と、
    前記非収納空間の長さを用いて前記包装硬貨の収納数を取得する包装硬貨数取得部と、
    を備える、包装硬貨収納装置。
  2. 請求項1に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記空間測定部は、
    前記包装硬貨トレーの移動量を測定する移動量測定部と、
    前記トレー収納部の予め選択された測定位置において前記包装硬貨トレーに収納されている前記包装硬貨の有無を検知する包装硬貨検知部と、
    を備える、包装硬貨収納装置。
  3. 請求項2に記載の包装硬貨収納装置において、さらに、
    前記包装硬貨トレーの装着を検知するトレー装着検知部を備え、
    前記空間測定部は、
    前記包装硬貨トレーの引き出し時に、前記トレー装着検知部による前記包装硬貨トレーの非装着検知から前記包装硬貨検知部による包装硬貨検知までの前記包装硬貨トレーの移動量を用いて前記非収納空間の長さを取得する、包装硬貨収納装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の包装硬貨収納装置において、さらに、
    前記包装硬貨トレーの装着を検知するトレー装着検知部を備え、
    前記空間測定部は、
    前記包装硬貨トレーの挿入時に、前記包装硬貨検知部による包装硬貨非検知から前記トレー装着検知部による包装硬貨トレーの装着検知までの前記包装硬貨トレーの移動量を用いて前記非収納空間の長さを取得する、包装硬貨収納装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記包装硬貨数取得部は、前記包装硬貨トレーの引き出し時の前記非収納空間の長さと、前記包装硬貨トレーの挿入時の前記非収納空間の長さの差と前記包装硬貨の直径とを用いて、前記包装硬貨の補充または抜き取り量を取得する、包装硬貨収納装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    前記包装硬貨トレーは、移動方向に等間隔に並んだ複数のマークを有し、
    前記移動量測定部は、前記マークを検出するセンサを備える、
    包装硬貨収納装置。
  7. 請求項6に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記マークの間隔は、包装硬貨の直径の整数分の1である、包装硬貨収納装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記センサは複数あり、
    前記複数のセンサの内の第1のセンサが前記マークを検知するタイミングと前記第1のセンサと異なる第2のセンサが前記マークを検知するタイミングとがずれるように前記複数のセンサが配置されている、包装硬貨収納装置。
  9. 請求項8に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記マークは長尺形状を有し、
    前記マークの長手方向は、前記第1と第2のセンサが並ぶ方向に対して、傾斜している、包装硬貨収納装置。
  10. 請求項9に記載の包装硬貨収納装置において、
    前記第1と第2のセンサは前記包装硬貨トレーの移動方向と垂直な方向に並び、
    前記マークの長手方向は、前記包装硬貨トレーの移動方向に対して傾斜している、包装硬貨収納装置。
  11. 請求項8から請求項10のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、さらに、
    前記包装硬貨トレーの移動方向の変化を検知し、前記移動量測定部による前記包装硬貨トレーの移動量を補正する移動量補正部を備える、包装硬貨収納装置。
  12. 請求項8から請求項11のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    前記第1と第2のセンサおよび前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨トレーに沿って移動可能に配置され、
    前記包装硬貨数取得部は、前記トレー装着検知部による前記包装硬貨トレーの装着検知後に包装硬貨の数を取得することができるように構成されている、包装硬貨収納装置。
  13. 請求項2から請求項12のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨のなす円柱の側面を横切るように前記包装硬貨トレーの底面から一定の高さの位置に配置されている、包装硬貨収納装置。
  14. 請求項2から請求項13のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    前記包装硬貨検知部は、前記包装硬貨のなす円柱の底面を横切るように前記包装硬貨トレーの底面から一定の高さの位置に配置されている、包装硬貨収納装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    前記包装硬貨数取得部は、前記非収納空間の長さと、前記包装硬貨の直径を用いて、前記包装硬貨の収納数を取得する、包装硬貨収納装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれかに記載の包装硬貨収納装置において、
    包装硬貨の収納量、補充量、抜き取り量のうち少なくとも1つを表示するための表示部を備える、包装硬貨収納装置。
  17. 包装硬貨収納装置に用いられる包装硬貨トレーであって、
    前記包装硬貨トレーの移動方向に対して等間隔で傾斜配置されている複数のマークを有する、包装硬貨トレー。
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