JP2007219734A - 棒金収納庫および釣銭補充管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棒金収納庫1は、収納庫本体1aと、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納可能な棒金収納部14が複数設けられた棒金ドロア11(12、13)とを備えている。棒金有無検出手段18は、棒金ドロア11が収納庫本体1aに押し込まれるときおよびこの押し込まれた棒金ドロアが収納庫本体1aから引き出されるときの両方において当該棒金ドロアの各棒金収納部14ごとに棒金硬貨の有無を検出する。棒金ドロア11が収納庫本体1aに押し込まれるときの各棒金収納部14ごとの棒金硬貨の有無と、この押し込まれた棒金ドロアが引き出されるときの各棒金収納部14ごとの棒金硬貨の有無とを比較する。
【選択図】図1
Description
すなわち、棒金硬貨が収納されたカセットを収納庫本体内に納めた後、さらに上記のようにセンサを移動させて検出を行う必要があるため、金種判定に時間がかかってしまう。また、センサを一定速度で移動させるための機構等が必要となるため、製造コストの点でも不利となる。さらに、複数のカセットについてそれぞれ棒金硬貨の金種判別を行おうとすれば、各々のカセット毎にセンサを移動させながら検出を行う必要があり、ますます時間と製造コストがかかることになる。
また、図4は、図2に示した棒金収納庫における1つの棒金ドロアの変位を(a)閉鎖位置、(b)押込位置、(c)検出開始/終了位置、(d)検出終了/開始位置、(e)引出位置の各位置で示す模式図であり、図5は、図2に示した棒金収納庫における各棒金ドロアと変位検出手段との関係を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、本実施の形態の棒金収納庫1は、硬貨釣銭機3およびPOSレジスタ(金銭登録機)5と組み合わされて釣銭補充管理システムを構成する。図2に示すように、本実施の形態の棒金収納庫1は、硬貨釣銭機3と互いに上下方向に隣接して一体的に構成されている。具体的には、棒金収納庫1の収納庫本体(筐体)1aと硬貨釣銭機3の筐体3aとが一体的に形成されている。また、POSレジスタ5は、硬貨釣銭機3および棒金収納庫1の近傍に配置されている。
図2および図3に示すように、棒金収納庫1は、収納庫本体1aと、この収納庫本体1aに対してそれぞれ(水平な縦方向に)前方へ手動で引き出し自在に取り付けられた3つの棒金ドロア11、12、13とを有している。各棒金ドロア11、12、13には、特定金種の棒金硬貨を1本ずつ収納可能な棒金収納部14(図2)が複数設けられている。各棒金収納部14における棒金硬貨の収納姿勢は、棒金硬貨の軸線が棒金ドロア11、12、13の引き出し方向(縦方向)と直行する横方向を向いた水平姿勢である。
そして、棒金収納庫1の制御ユニット16は、検出系18から出力された信号に基づいて特定の棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の有無および金種を判定する判定手段としての機能を有している。また、棒金収納庫1の収納庫本体1aの前面には、判定手段としての制御ユニット16の判定結果に基づいて各金種の棒金硬貨のFULL(満杯)/EMPTY(品切)等の状態を表示する表示パネル1bが設けられている。
(a)は、棒金ドロア11の前面が前面パネル1cと略面一となった「閉鎖位置」;
(b)は、棒金ドロア11が閉鎖位置より更に押し込まれ、棒金ドロア11の前面が前面パネル1cから少し引っ込んだ「押込位置」;
(c)は、棒金ドロア11の引き出し時に検出系18(図1)による検出が開始され、棒金ドロア11の押込み時には検出系18による検出が終了する「検出開始/終了位置」;
(d)は、棒金ドロア11の引き出し時に検出系18による検出が終了し、棒金ドロア11の押込み時には検出系18による検出が開始される「検出終了/開始位置」;
(e)は、棒金ドロア11の全ての棒金収納部14(図2)に対する棒金硬貨Bの収納/取り出しが可能となるまで引き出された「引出位置」;
をそれぞれ示している。なお、図4では、上記検出系18(図1)を代表して、下記の棒金径センサS1が示されている。
そして、比較手段としての制御ユニット16は、棒金ドロア11、12、13が収納庫本体1aに押し込まれるときの各棒金収納部14ごとの棒金硬貨の有無と、この押し込まれた棒金ドロアが収納庫本体1aから引き出されるときの各棒金収納部14ごとの棒金硬貨の有無とが互いに異なるときに、棒金硬貨に不一致が発生したことを検出するようになっている。
図1および図2に示すように、硬貨釣銭機3は、筐体3aの前側に形成された投入口30、払出口34および表示・操作パネル3b(図2)を備えている。また、図1に示すように、硬貨釣銭機3は、識別手段31、選別手段32および金種別収納部33を備えている。識別手段31は、投入口30に投入されたバラ硬貨の金種および枚数を識別するように構成されている。また、選別手段32は、識別手段31によって識別されたバラ硬貨を金種ごとに選別するように構成されている。そして、金種別収納部33は、選別手段32によって選別されたバラ硬貨を金種別に収納するように構成されている。
なお、硬貨釣銭機3の制御ユニット36を経由して、棒金収納庫1の制御ユニット16からPOSレジスタ5の制御ユニット50にも判定結果が送られるようになっている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の棒金収納庫の作用効果について説明する。
本実施の形態の棒金収納庫1によれば、収納庫本体1aに対して特定の棒金ドロア11、12、13を手動で引き出す際に、または押込みする際に、変位検出手段としてのロータリエンコーダEの出力から特定される当該棒金ドロア11、12、13の縦方向変位と、棒金硬貨による遮光の有無に応じた棒金径センサS1および棒金孔センサS21、S22、S23の各出力とに基づいて、判定手段としての制御ユニット16が当該棒金ドロアの各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の有無および金種を判定する。この場合、棒金硬貨の金種は、棒金ドロア11、12、13の縦方向変位と棒金径センサS1の出力とに基づいて特定される棒金硬貨の直径、および棒金孔センサS21、S22、S23の出力に基づいて特定される棒金硬貨の中心孔の有無を基準として判定することができる。このように、各棒金ドロア11、12、13の縦方向変位を用いることで、手動で引き出し/押込みされる棒金ドロアに多少の速度変動があったとしても、その影響を受けることなく、棒金硬貨の直径を正確に特定することが可能となる。
本実施の形態による棒金収納庫1は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、上記の態様においては棒金収納庫1の制御ユニット16が判定手段および比較手段としての機能を有する場合を説明したが、これに代えて、硬貨釣銭機3の制御ユニット36やPOSレジスタ5の制御ユニット50が判定手段および/または比較手段としての機能を有するように構成することも可能である。
1a 収納庫本体
1b 表示パネル
1c 前面パネル
3 硬貨釣銭機
3a 筐体
3b 表示・操作パネル
5 POSレジスタ(金銭登録機)
11、12、13 棒金ドロア
14 棒金収納部
15 透光部分
16 制御ユニット(判定手段、比較手段)
18 検出系(棒金有無検出手段)
25 表示パネル(報知手段)
26 メモリ(記憶手段)
30 投入口
31 識別手段
32 選別手段
33 金種別収納部
34 払出口
36 制御ユニット
50 制御ユニット
70、72、74 信号
Claims (5)
- 収納庫本体と、
前記収納庫本体に対して引き出し自在に設けられ、特定金種の棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納可能な複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、
前記収納庫本体に取り付けられ、前記棒金ドロアが前記収納庫本体に押し込まれるときおよびこの押し込まれた棒金ドロアが前記収納庫本体から引き出されるときの両方において当該棒金ドロアの各棒金収納部ごとに棒金硬貨の有無を検出する棒金有無検出手段と、
棒金有無検出手段により検出された、前記棒金ドロアが前記収納庫本体に押し込まれるときの当該棒金ドロアの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無と、この押し込まれた棒金ドロアが前記収納庫本体から引き出されるときの当該棒金ドロアの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無とを比較する比較手段と、
を備えたことを特徴とする棒金収納庫。 - 前記棒金ドロアが前記収納庫本体に押し込まれるときの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無と、この押し込まれた棒金ドロアが前記収納庫本体から引き出されるときの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無とが異なることが前記比較手段により検出されたときにこの不一致情報を報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の棒金収納庫。
- 前記報知手段は、情報を表示するための表示部を有し、
当該報知手段は、前記表示部における表示により前記不一致情報の報知を行うことを特徴とする請求項2記載の棒金収納庫。 - 前記棒金ドロアが前記収納庫本体に押し込まれるときに前記棒金有無検出手段により検出された各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無、およびこの押し込まれた棒金ドロアが前記収納庫本体から引き出されるときに前記棒金有無検出手段により検出された各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無をそれぞれ記憶する記憶手段を更に備え、
前記比較手段は、当該記憶手段に記憶された情報に基づいて比較を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の棒金収納庫。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の棒金収納庫と、
前記棒金収納庫の近傍に配設され、当該棒金収納庫に通信接続された硬貨釣銭機と、
を備え、
前記棒金ドロアが前記収納庫本体に押し込まれるときの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無と、この押し込まれた棒金ドロアが前記収納庫本体から引き出されるときの各棒金収納部ごとの棒金硬貨の有無とが異なることが前記比較手段により検出されたときにこの不一致情報が前記棒金収納庫から前記硬貨釣銭機に送られるようになっていることを特徴とする釣銭補充管理システム。
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