JP2010014936A - 撮像装置およびその露出制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその露出制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、周辺光量落ちの影響を受けにくい自動露出制御の実現が可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】レンズの光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを記憶しておき、取得したレンズの光学状態に応じた周辺光量落ちのデータを記憶された周辺光量落ちのデータから選択し、選択された周辺光量落ちのデータに応じて露出を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、周辺光量落ちの生じるレンズを用いた撮像装置の露出制御方法に関する。
デジタルビデオカメラなどの撮像装置において、露出は絞り、シャッター、ND、ゲインなどで決まる。近年のデジタルビデオカメラは適正な露出になるようにこれらの諸要素を自動で制御している。従来の自動露出制御方法について図8を参照して説明する。
図8において、まず、CMOSやCCDなどで撮像した画像データを取得する(ステップS801)。次に、取得した画像データより測光値を取得する(ステップS802)。測光値は画像データの輝度信号の平均値や積分値などが使用される。測光値を取得する際には、予め枠(以下、「測光枠」とする)が決められており、枠内の画像データを使用して測光値を取得する。測光枠は測光方法によって異なる。例えば、画面に表示される画像全体を適正露出にする平均測光では画像データ全体を測光枠とする。また、主被写体が中央にあることを仮定して中央部を重点的に適正露出にする中央重点測光では、中央部と周辺部の測光値が別に得られるような測光枠の配置とする。
次に、取得した測光値を元に評価値を算出する(ステップS803)。評価値の算出方法は測光方式により異なる。例えば、平均測光では、画像データ全体の平均測光値を評価値とする。また、中央重点測光では、中央部に重みをつけて評価値を算出する。例えば、測光値が枠内の画素の輝度平均値であるとすると、中央部の測光枠より得られる測光値をN倍し、周辺部の測光枠より得られる測光値と加算し、N+1で割った値を評価値とする。これにより、中央部にN倍の重みをつけて評価値を算出することができる。評価値の算出方法は様々有り、製品、撮影モードにより異なる。
次に、予め記憶されている適正露出となったときの評価値である目標値と算出された評価値とを比較する(ステップS804)。そして、評価値が目標値に近づくように、アイリス、ND、シャッター、ゲインなどの露出を変更する(ステップS805)。ステップS805で決定した露出で次の画像データを取得し(ステップS801)、以下上記と同様のことを行う。このようにして自動露出制御を行う。
しかしながら、周辺光量落ちが生じている際、周辺部で光量が落ちていることに起因して画像データ全体の輝度平均値は落ちる。そこで評価値が目標値に近づくように露出を上げる。つまり、被写体に関わらず、周辺光量落ちの影響で露出が上がる。また、周辺光量落ちが生じると、測光方式により差分は生じるが、概して中央部は適正な露出より高くなってしまう。
周辺光量落ちの対策として画像処理部において周辺の光量落ち分を画素単位で補正し、その画像データを元に露出を決定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法であれば周辺の光量を補正した後の画像データを用いて露出を決定しているため、周辺光量落ちの影響を受けず、周辺光量落ちの無いレンズと近い露出とすることができる。
特開2007−129328号公報
しかしながら、周辺光量落ちの補正の無いシステムでは、上述したように画面中央部に映る被写体が適正な露出より高くなってしまう。これは白とびの原因となり、画質劣化の要因となる。また、周辺光量落ちはアイリス、ズーム、フォーカスなどの光学系の状態に応じて変化する。そのため、同一被写体であってもレンズの状態に応じて露出が異なってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、周辺光量落ちの影響を受けにくい露出制御を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮像装置は、レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、前記光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを記憶する周辺光量落ちデータ記憶手段と、前記周辺光量落ちデータ記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた周辺光量落ちのデータを選択する周辺光量落ちデータ選択手段とを備え、前記露出制御手段は、前記選択された周辺光量落ちのデータに応じて露出を変更することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の撮像装置は、レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、前記光学状態に対応した測光枠を記憶する測光枠記憶手段と、前記測光枠記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた測光枠を選択する測光枠選択手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項6記載の撮像装置は、レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、前記光学状態に対応する補正係数を記憶する記憶手段とを備え、前記評価値算出手段は、前記記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた補正係数に基づいて評価値を算出することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7記載の撮像装置は、レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、前記光学状態に対応する目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記目標値記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた目標値を選択する目標値選択手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載の撮像装置の露出制御方法は、撮像装置の露出制御方法において、レンズの光学状態を取得する取得工程と、記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを選択する選択工程と、前記選択された周辺光量落ちのデータに応じて露出を変更する露出制御工程とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載の撮像装置の露出制御方法は、撮像装置の露出制御方法において、レンズの光学状態を取得する取得工程と、記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した測光枠を選択する選択工程とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載の撮像装置の露出制御方法は、撮像装置の露出制御方法において、レンズの光学状態を取得する取得工程と、記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した補正係数を選択し、選択された前記補正係数に基づいて評価値を算出する算出工程とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項11記載の撮像装置の露出制御方法は、撮像装置の露出制御方法において、レンズの光学状態を取得する取得工程と、前記記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した目標値を選択する選択工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、レンズの光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを選択し、選択した周辺光量落ちのデータに応じて露出を変更する。これにより、周辺光量落ちの影響を受けにくい露出制御を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてデジタルビデオカメラの概略構成を示すブロック図である。
図1において、CMOS、CCDなどで構成される撮像部102は、アイリス、レンズなどの光学系101を通った光を光電変換する。光電変換された信号はTG(タイミング発生器)103で制御され、フレームレートに応じて撮像部102より出力される。出力された信号は、AFE(アナログフロントエンド)回路104でA/D変換やゲインコントロールが行われ、カメラ信号処理部105に送られる。
カメラ信号処理部105では、ガンマ補正や輪郭補正、色ゲイン補正などの画像信号処理が行われる。カメラ信号処理部105で画像処理されたデータの静止画用画像信号は、静止画記録媒体106に送られ記録される。動画用画像信号は、ビデオ信号処理部107を経て動画記録媒体108に送られ記録される。また、静止画用画像信号または動画用画像信号は、カメラ信号処理部105から表示回路109に送られ、LCD等の表示装置110で静止画または動画として表示される。
カメラ信号処理部105に送られた画像データは検波部111にも送られる。検波部111では、画像データの輝度情報や色情報をCPU112に出力する。
CPU112は、光学系101、TG103、カメラ信号処理部105、ビデオ信号処理部107を制御する。これらは、光学系制御回路113より送られるアイリスの位置やズームの位置などの光学系101の状態に関する情報、操作部114でユーザが操作した情報、また検波部111より送られた輝度情報や色情報などに基づいて制御される。
自動露出制御は、検波部111で得られた画像データの輝度値に基づいて、CPU112が光学系101やTG103などを制御することで行われている。
次に、第1の実施形態における自動露出方法について説明する。
第1の実施形態では、光学系制御回路113より得た情報に応じて、CPU112が周辺光量落ちのデータを選択し、選択した周辺光量落ちデータをもとに測光枠を決定して検波することで、周辺光量落ちの影響を減らす。
図2は、本発明の第1の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。本実施の形態では、測光方式として平均測光を用いることとし、測光値は測光枠内の画素データの輝度積分値とする。
CPU112は、光学系制御回路113より、周辺光量落ちに影響のあるアイリス、ズーム、焦点などの状態の情報(以下、「光学状態」とする)を取得する(ステップS201)(光学状態取得手段)。次に、CPU112は、取得した光学状態情報に応じて、記憶してある周辺光量落ちのデータを選択する(ステップS202)(周辺光量落ちデータ選択手段)。CPU112には、予め光学状態に応じた周辺光量落ちのデータが記憶されている(周辺光量落ちデータ記憶手段)。この周辺光量落ちのデータは、レンズのシミュレーション結果であっても、光学状態を変化させながら均一被写体を実際に撮影して取得したものであってもよい。また、周辺光量落ちのデータは表示装置110の画面に表示される位置に応じた輝度値の相対的な関係を示した値となる。周辺光量落ちのデータの一例を図3(a)〜図3(c)に示す。図示例では、画面を16×9分割し、それぞれの枠の輝度平均値を正規化し、中央を100としたときの相対的な輝度平均値を示している。
周辺光量落ちのデータ301,302,303は、光学状態が変化したときのデータの一例を示している。ステップS202では、光学系制御回路113より得た光学状態に応じて、例えば、周辺光量落ちのデータ301が選ばれる。
図2に戻り、ステップS203では、CPU112は、測光枠を決定する(測光枠決定手段)。測光枠の決定には、ステップS202で選択された周辺光量落ちのデータが使用される。本実施の形態では、平均測光を用いているため、画像データ全体の測光値がわかればよい。しかしながら、周辺光量落ちの影響を減らすため、周辺光量落ちが10%より大きい部分は測光しないこととする。図3(a)〜図3(c)に示したデータ301〜303における測光枠の一例を図4(a)〜図4(c)に示す。同図において、データ301の周辺光量落ち10%以下未満の領域はデータ401の斜線部となる。この領域を測光枠とする。
図2に戻り、ステップS204では、カメラ信号処理部105から検波部111に画像データが送られる。つづいて、検波部111は、例えば、データ401における測光枠より測光値を取得する(ステップS205)(測光値取得手段)。得られた測光値は検波部111よりCPU112に送られ、該測光値からCPU112が評価値を算出する(ステップS206)(評価値算出手段)。本実施形態では、平均測光を用いているため、画像データ全体の輝度平均値を評価値とする。測光値は積分値であるため、測光枠の画素数で測光値を割り、それらの平均値を算出して評価値とする。
次に、CPU112は、評価値と目標値を比較し(ステップS207)、評価値が目標値に近づくように露出を変更する(ステップS208)。CPU112には、適正露出となったときの評価値である目標値を予め記憶しておく(目標値記憶手段)。以上のようにして、自動露出制御が行われる。
なお、露出の変更に伴うアイリスの変更や、ユーザの操作によるズーム位置の変更、焦点位置の変更などにより光学状態に変化が生じると、選択する周辺光量落ちのデータが変更される。そのため、次に自動露出制御が行われる際に、例えば、光学状態の変化に応じて、データ301からデータ302に変更された場合、ステップS203では、測光枠がデータ401の測光枠からデータ402の測光枠に変更される。
本実施の形態では、周辺光量落ちデータをCPU112に予め記憶していたが、光学状態に対応した周辺光量落ちデータより測光枠を決定しておき、光学状態に対応した測光枠として記憶しておいてもよい(測光枠記憶手段)。例えば、光学状態に応じて、データ401,402,403のいずれかの測光枠を選択する(測光枠選択手段)。このように構成することにより、周辺光量落ちのデータを記憶する必要が無くなり、予め記憶しておくデータ量を減らすことができる。
上記第1の実施形態によれば、周辺光量落ちのデータに応じて周辺光量落ちの少ない部分を測光枠として使用するので、周辺光量落ちの影響が少ない自動露出制御が可能となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る撮像装置は、その構成(図1)が上記第1の実施形態に係る撮像装置と同じであり、上記第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第2の実施形態では、光学系制御回路113より得た情報に応じて、CPU112が周辺光量落ちのデータを選択し、選択した周辺光量落ちのデータに応じて評価値の算出方法を変更することで、周辺光量落ちの影響を減らす。
図5は、本発明の第2の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。
まず上記第1の実施形態と同様に、CPU112は、光学系制御回路113より、周辺光量落ちに影響のあるアイリス、ズーム、焦点などの光学状態の情報を取得する(ステップS501)。次に、周辺光量落ちのデータを選択する(ステップS502)。ここでは、CPU112は、光学状態により、データ301を選択したとする。
次に、カメラ信号処理部105から検波部111に画像データが送られる(ステップS503)。つづいて、検波部111は、カメラ信号処理部105から画像データが送られると、予め決められている測光枠より測光値を取得する。本実施の形態における測光枠の一例を図6に示す。例えば、1920×1080画素の画面を図6に示すような画素数で分け、測光枠601,602,603,604,605とする。そして、検波部111は、測光枠601,602,603,604,605のそれぞれで測光値を取得する(ステップS504)(測光値取得手段)。
次に、CPU112は、ステップS504で得られた測光値から評価値を算出する(ステップS505)(評価値算出手段)。評価値の算出には、まず周辺光量落ちのデータより測光値に補正係数を掛ける。例えば、周辺光量落ちのデータとしてデータ301を用いて評価値を算出すると、周辺光量落ちの無い場合に対して測光値の百分率は測光枠(領域)601と603では93.5%、測光枠602では98.3%、測光枠604と605では92.6%である。そこで、測光値に対してレンズで光量落ちした分を補正する。測光枠601と603の測光値には100/93.5、測光枠602の測光値には100/98.3、測光枠604と605の測光値には100/92.6を掛けたものを算出する。次に、中央重点測光や平均測光など、それぞれの枠に重みをつけて評価値を算出する。
次に、CPU112は、評価値と目標値の比較を行い(ステップS506)、評価値が目標値に近づくように露出を変更する(ステップS507)。CPU112には、適正露出となったときの評価値である目標値を予め記憶しておく(目標値記憶手段)。
なお、露出の変更に伴うアイリスの変更や、ユーザの操作によるズーム位置の変更、焦点位置の変更などにより光学状態に変化が生じると、周辺光量落ちのデータが変更される。例えば、光学状態がデータ301からデータ302に変化したとすると、測光枠601と603の光量は90.1%、測光枠602の光量は97.3%、測光枠604と605は88.9%となる。そのため、次に自動露出制御が行われる際に、測光値に対して、この光量落ちを補正した数値を用いて評価値を算出し、以下同様にして露出を決定する。
なお、光学状態に対応した周辺光量落ちデータより各測光枠に掛ける補正係数を決定しておき、光学状態に対応した補正係数として記憶しておき(係数記憶手段)、光学状態に応じた補正係数に基づいて評価値を算出してもよい。このように構成することにより、周辺光量落ちのデータを記憶する必要が無くなり、予め記憶しておくデータ量を減らすことができる。
上記第2の実施形態によれば、周辺光量落ちのデータに応じて測光値に対して補正を行った値で評価値を算出するため、周辺光量落ちの無い時と近い自動露出制御が可能となる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る撮像装置は、その構成(図1)が上記第1の実施形態に係る撮像装置と同じであり、上記第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第3の実施形態では、光学系制御回路113より得た情報に応じて、CPU112が周辺光量落ちのデータを選択し、選択した周辺光量落ちのデータに応じて目標値を変更することで、周辺光量落ちの影響を減らす。
図7は、本発明の第3の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。
まず、上記第1の実施形態と同様に、CPU112は、光学系制御回路113より、周辺光量落ちに影響のあるアイリス、ズーム、焦点などの光学状態の情報を取得する(ステップS701)。次に、周辺光量落ちのデータを選択する(ステップS702)。ここでは、CPU112は、光学状態により、データ301の周辺光量落ちのデータを選択したとする。
次に、CPU112は、目標値を決定する(ステップS703)。ここでは、周辺光量落ちで落ちた光量分、目標値を下げる。例えば、測光方式が平均測光である場合、データ301では画面全体の輝度平均は周辺光量落ちの無い状態に比べて94.6%である。元々の目標値を50IREとすると、目標値は47.3(=50×94.6/100)IREとなる。なお、他の測光方式では、それぞれの測光方式に用いた評価値の算出手段を踏まえた上で、周辺光量落ちで落ちた分、目標値を下げる。
次に、カメラ信号処理部105から検波部111に画像データが送られる(ステップS704)。つづいて、検波部111は、画像データより測光値を取得する(ステップS705)。次に、CPU112は、測光値より評価値を算出し(ステップS706)、ステップS703で決めた目標値と評価値を比較する(ステップS707)。この結果より露出を変更する(ステップS708)。
なお、光学状態に対応した周辺光量落ちデータより測光方式に応じた目標値を決定しておき、光学状態に対応した目標値を記憶しておき(目標値記憶手段)、光学状態に対応した目標値を選択(目標値選択手段)してもよい。このように構成することにより、周辺光量落ちのデータを記憶する必要が無くなり、予め記憶しておくデータ量を減らすことができる。
上記第3の実施形態によれば、周辺光量落ちのデータに応じて周辺光量落ちの光量分、目標値を下げ、露出を決定するので、周辺光量落ちの無い時と近い自動露出制御が可能となる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてデジタルビデオカメラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。 周辺光量落ちデータの一例を示す図である。 第1の実施形態における測光枠の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における測光枠の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。 従来例における自動露出制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
101 光学系
102 操作部
103 TG
104 AFE
105 カメラ信号処理部
106 静止画記録媒体
107 ビデオ信号処理部
108 動画記録媒体
109 表示回路
110 表示装置
111 検波部
112 CPU
113 光学系制御回路
114 操作部

Claims (11)

  1. レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、
    前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、
    前記光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを記憶する周辺光量落ちデータ記憶手段と、
    前記周辺光量落ちデータ記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた周辺光量落ちのデータを選択する周辺光量落ちデータ選択手段とを備え、
    前記露出制御手段は、前記選択された周辺光量落ちのデータに応じて露出を制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記周辺光量落ちのデータに応じて前記測光枠を変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記周辺光量落ちのデータに応じて前記評価値算出手段による評価値の算出方法を変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記周辺光量落ちのデータに応じて前記目標値を変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、
    前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、
    前記光学状態に対応した測光枠を記憶する測光枠記憶手段と、
    前記測光枠記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた測光枠を選択する測光枠選択手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  6. レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、
    前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、
    前記光学状態に対応する補正係数を記憶する記憶手段とを備え、
    前記評価値算出手段は、前記記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた補正係数に基づいて評価値を算出することを特徴とする撮像装置。
  7. レンズを通った光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換された画像データにおける測光に用いる領域を測光枠として決定する測光枠決定手段と、前記決定された測光枠より測光値を取得する測光値取得手段と、前記取得された測光値より評価値を算出する評価値算出手段と、適正露出になったときの評価値である目標値を記憶する目標値記憶手段と、前記算出された評価値を前記目標値に近づけるように露出を制御する露出制御手段とを備える撮像装置において、
    前記レンズの光学状態を取得する光学状態取得手段と、
    前記光学状態に対応する目標値を記憶する目標値記憶手段と、
    前記目標値記憶手段から、前記取得された光学状態に応じた目標値を選択する目標値選択手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 撮像装置の露出制御方法において、
    レンズの光学状態を取得する取得工程と、
    記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した周辺光量落ちのデータを選択する選択工程と、
    前記選択された周辺光量落ちのデータに応じて露出を制御する露出制御工程とを備えることを特徴とする撮像装置の露出制御方法。
  9. 撮像装置の露出制御方法において、
    レンズの光学状態を取得する取得工程と、
    記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した測光枠を選択する選択工程とを備えることを特徴とする撮像装置の露出制御方法。
  10. 撮像装置の露出制御方法において、
    レンズの光学状態を取得する取得工程と、
    記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した補正係数を選択し、選択された前記補正係数に基づいて評価値を算出する算出工程とを備えることを特徴とする撮像装置の露出制御方法。
  11. 撮像装置の露出制御方法において、
    レンズの光学状態を取得する取得工程と、
    記憶手段から前記取得工程にて取得された光学状態に対応した目標値を選択する選択工程とを備えることを特徴とする撮像装置の露出制御方法。
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