JP2010014162A - ダイヤフラムバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】弁体が開弁状態のとき、圧縮空気が、縮流を起こすことなく、スムーズに圧力気体供給管に供給されるダイヤフラムバルブを提供すること。
【解決手段】ヘッダタンク6の筐体に、ヘッダタンク6の筐体内6cに配設した圧力気体供給管8の基端側に設けた弁座22に対向して開口部6bを形成し、開口部6bを閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラム13に、弁体24を弁座22に対向する開口部6b内の位置に取り付け、ダイヤフラム13の変位によって弁体24を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8とを断続的に連通させ、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを圧力気体供給管8から噴出される圧力気体によって払い落とすようにしたダイヤフラムバルブにおいて、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにする。
【選択図】図1
【解決手段】ヘッダタンク6の筐体に、ヘッダタンク6の筐体内6cに配設した圧力気体供給管8の基端側に設けた弁座22に対向して開口部6bを形成し、開口部6bを閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラム13に、弁体24を弁座22に対向する開口部6b内の位置に取り付け、ダイヤフラム13の変位によって弁体24を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8とを断続的に連通させ、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを圧力気体供給管8から噴出される圧力気体によって払い落とすようにしたダイヤフラムバルブにおいて、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダイヤフラムバルブに関し、特に、集塵機のフィルタの外表面に付着したダストを払い落とすために設けられる圧力気体供給用のダイヤフラムバルブに関するものである。
一般に、焼却炉や電気炉等から排出される排ガス中に含まれるダストを捕集するために、集塵機が広く採用されている。
ところで、この集塵機に用いられるフィルタの外表面には、ダストが付着することになるが、ダストが多量に付着し、通気抵抗(圧損)が所定値以上に上昇したとき、又は使用期間が一定時間経過した後に定期的に、ダストを払い落とすべく条件を選定してフィルタ内に圧力気体(以下、「圧縮空気」という。)を噴出させることによって、フィルタの外表面に付着したダストを払い落とすようにしている。
ところで、この集塵機に用いられるフィルタの外表面には、ダストが付着することになるが、ダストが多量に付着し、通気抵抗(圧損)が所定値以上に上昇したとき、又は使用期間が一定時間経過した後に定期的に、ダストを払い落とすべく条件を選定してフィルタ内に圧力気体(以下、「圧縮空気」という。)を噴出させることによって、フィルタの外表面に付着したダストを払い落とすようにしている。
より具体的には、フィルタの外表面に付着したダストを払い落とすようにする集塵機Sは、図7に示すように、筐体2の内部を区画壁3により上下に区画し、下部を含塵空気導入室4、上部を浄化空気室5とし、含塵空気導入室4を塵埃発生源(図示省略)に接続し、浄化空気室5を吸引装置Fに接続するようになされている(例えば、特許文献1参照)。
そして、区画壁3には、多数の有底筒状のフィルタ7を垂下して取り付け、各フィルタ7の上方には、圧縮空気の供給源となるヘッダタンク6と圧力気体供給用のバルブとして使用するダイヤフラムバルブ10を介して接続される圧力気体供給管8を配備し、この圧力気体供給管8に圧縮気体噴出ノズル9をフィルタ7の開口部に臨ませて取り付けるようにしている。
そして、区画壁3には、多数の有底筒状のフィルタ7を垂下して取り付け、各フィルタ7の上方には、圧縮空気の供給源となるヘッダタンク6と圧力気体供給用のバルブとして使用するダイヤフラムバルブ10を介して接続される圧力気体供給管8を配備し、この圧力気体供給管8に圧縮気体噴出ノズル9をフィルタ7の開口部に臨ませて取り付けるようにしている。
圧力気体供給管8は、その基端側をダイヤフラムバルブ10の弁座22として圧縮空気の供給源となるヘッダタンク6の筐体内6cに配設するようにしている(図8〜図9参照)。
ヘッダタンク6の筐体には、前記弁座22に対向して開口部6bを形成し、該開口部6bを閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラム13に、弁体24’を前記弁座22に対向する開口部6b内の位置に取り付け、ダイヤフラム13の変位によって弁体24’を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンク6の筐体内6cと圧力気体供給管8とを断続的に連通させ、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを圧力気体供給管8から噴出される圧縮空気によって払い落とすようにしている。
これにより、常時は、筐体2の浄化空気室5の下流側に接続した吸引装置Fの吸引力によりダスト発生源からのダストを含んだ空気は含塵空気導入室4に導かれ、ダストがフィルタ7で濾過され、浄化後の空気が浄化空気室5を介して排出される。
そして、フィルタ7の外表面にダストが付着し、通気抵抗が所定値に到達したとき、又は使用期間が一定時間経過した後に定期的に、排気弁18を開放することによって、排気ポート17を介して、蓋部材16によって形成する弁室16aの圧力を抜く(ダイヤフラム13にかかる背圧を抜く)ことにより、ダイヤフラムバルブ10を短時間に開動作させ、ヘッダタンク6内の圧縮空気を瞬時に圧力気体供給管8に流出させ、圧力気体供給管8に配設した圧縮気体噴出ノズル9から洗浄空気をフィルタ7内に噴出させ、フィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすようにしている。
そして、フィルタ7の外表面にダストが付着し、通気抵抗が所定値に到達したとき、又は使用期間が一定時間経過した後に定期的に、排気弁18を開放することによって、排気ポート17を介して、蓋部材16によって形成する弁室16aの圧力を抜く(ダイヤフラム13にかかる背圧を抜く)ことにより、ダイヤフラムバルブ10を短時間に開動作させ、ヘッダタンク6内の圧縮空気を瞬時に圧力気体供給管8に流出させ、圧力気体供給管8に配設した圧縮気体噴出ノズル9から洗浄空気をフィルタ7内に噴出させ、フィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすようにしている。
ダイヤフラムバルブ10は、ダイヤフラム13にかかる背圧を抜くことによって弁体24’を弁座22から離間させ、弁座22と弁体24’との間隙を介してヘッダタンク6内の圧縮空気が通過するようにしている。
なお、図8に示すように、弁体24’は、常時は、ばね14による付勢力と、排気弁18が閉鎖されていることによる弁室16aの圧力(ダイヤフラム13にかかる背圧)との作用によって、弁座22に押圧され、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8との連通を遮断して、ヘッダタンク6の筐体内6cの圧縮空気が圧力気体供給管8に流出しないようにしている。
なお、図8に示すように、弁体24’は、常時は、ばね14による付勢力と、排気弁18が閉鎖されていることによる弁室16aの圧力(ダイヤフラム13にかかる背圧)との作用によって、弁座22に押圧され、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8との連通を遮断して、ヘッダタンク6の筐体内6cの圧縮空気が圧力気体供給管8に流出しないようにしている。
ところで、上記従来のダイヤフラムバルブ10は、図9に示すように、弁体24’が開弁状態のとき、弁体24’の弁座当接面24’aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aよりも外側(ヘッダタンク6の筐体の外表面側)に位置するため、圧縮空気のフロールートが、一旦、ヘッダタンク6の筐体に形成した開口部6b内を通ることになるため、圧縮空気の流れに縮流が生じ、ヘッダタンク6から圧力気体供給管8内へ圧縮空気がスムーズに流れ込まず、圧力気体供給管8に供給される圧縮空気の供給量の低下を招くという問題を有している。
本発明は、上記従来のダイヤフラムバルブが有する問題点に鑑み、弁体が開弁状態のとき、圧縮空気が、縮流を起こすことなく、スムーズに圧力気体供給管に供給されるダイヤフラムバルブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のダイヤフラムバルブは、ヘッダタンクの筐体に、ヘッダタンクの筐体内に配設した圧力気体供給管の基端側に設けた弁座に対向して開口部を形成し、該開口部を閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラムに、弁体を前記弁座に対向する開口部内の位置に取り付け、ダイヤフラムの変位によって弁体を閉弁状態と開弁状態とに切り替え、ヘッダタンクと圧力気体供給管とを断続的に連通させ、集塵機のフィルタの外表面に付着したダストを圧力気体供給管から噴出される圧力気体によって払い落とすようにしたダイヤフラムバルブにおいて、前記弁体が開弁状態のとき、弁体の弁座当接面が、開口部を形成したヘッダタンクの筐体の内表面と同一面内又はそれよりも弁座側に位置するようにしたことを特徴とする。
この場合において、弁座を、先端側(弁体に当接する圧力気体供給管の基端側)が漸次拡径する形状に形成することができる。
本発明のダイヤフラムバルブによれば、弁体が開弁状態のとき、弁体の弁座当接面が、開口部を形成したヘッダタンクの筐体の内表面と同一面内又はそれよりも弁座側に位置するようにしたから、圧縮空気のフロールートとして、ヘッダタンクの筐体に形成した開口部内を通ることがなく、圧縮空気の流れに縮流が生じることがないダイヤフラムバルブを提供することができる。
また、弁座を、先端側(弁体に当接する圧力気体供給管の基端側)が漸次拡径する形状に形成するときは、ヘッダタンクから圧力気体供給管に流入する圧縮空気がスムーズに流れ込み、縮流による所謂Cv値(Cv値:60°F(15.5℃)の清水を、バルブ前後の差圧を1psi(6.9kPa)に保って流した場合の流量をus[USgal/min(1USgal=3.785L)]で表した数値)の低下を防止することができる。
以下、本発明のダイヤフラムバルブの実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明のダイヤフラムバルブの第1実施例を示す。
このダイヤフラムバルブ1は、図7に示す従来例と同様、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすために設けられる圧力気体供給用のバルブとして使用され、ヘッダタンク6の筐体に、ヘッダタンク6の筐体内6cに配設した圧力気体供給管8の基端側に設けた弁座22に対向して開口部6bを形成し、開口部6bを閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラム13に、弁体24を弁座22に対向する開口部6b内の位置に取り付け、ダイヤフラム13の変位によって弁体24を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8とを断続的に連通させ、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを圧力気体供給管8から噴出される圧力気体によって払い落とすようにし、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにしている。
このダイヤフラムバルブ1は、図7に示す従来例と同様、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすために設けられる圧力気体供給用のバルブとして使用され、ヘッダタンク6の筐体に、ヘッダタンク6の筐体内6cに配設した圧力気体供給管8の基端側に設けた弁座22に対向して開口部6bを形成し、開口部6bを閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラム13に、弁体24を弁座22に対向する開口部6b内の位置に取り付け、ダイヤフラム13の変位によって弁体24を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンク6と圧力気体供給管8とを断続的に連通させ、集塵機Sのフィルタ7の外表面に付着したダストを圧力気体供給管8から噴出される圧力気体によって払い落とすようにし、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにしている。
弁体24は、ダイヤフラム13の変位によって移動するもので、閉弁状態から開弁状態までの弁体24の移動距離はダイヤフラムバルブ1のサイズによって概ね一定したものとなる。
したがって、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにするための手段としては、特に限定されるものではないが、弁体24の高さ方向の寸法(移動方向の寸法)を大きく形成するようにすることが好適である。
また、図示は省略するが、ヘッダタンク6の開口部6bに沿って、ヘッダタンク6の外表面に座繰り加工を施し、ダイヤフラムバルブ1全体をヘッダタンク6の内表面6aに近づけて配設し、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにしても構わない。
したがって、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにするための手段としては、特に限定されるものではないが、弁体24の高さ方向の寸法(移動方向の寸法)を大きく形成するようにすることが好適である。
また、図示は省略するが、ヘッダタンク6の開口部6bに沿って、ヘッダタンク6の外表面に座繰り加工を施し、ダイヤフラムバルブ1全体をヘッダタンク6の内表面6aに近づけて配設し、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置するようにしても構わない。
なお、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aよりも弁座22側に位置するときは、ヘッダタンク6内の圧縮空気が、圧力気体供給管8に向かって流れ込むときに、縮流は生じないものの弁体24の外表面に当たり、弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内に位置するときと比べて若干圧縮空気の供給効率が低下するため、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内に位置するようにすることが特に好適である。
これによって、弁体24が開弁状態のとき、図2に示すように、圧縮空気のフロールートは、ヘッダタンク6の筐体に形成した開口部6b内を通ることがないから、圧縮空気の流れに縮流が生じることがなく、ヘッダタンク6から圧力気体供給管8内へ圧縮空気がスムーズに流れ込み、圧力気体供給管8に供給される圧縮空気の供給量が低下することがない。
そして、ダイヤフラムバルブ1が開動作をしたときに、瞬時に大容量の圧縮空気が圧力気体供給管8内に流出し、圧力気体供給管8に配設した圧縮気体噴出ノズル9から洗浄用の圧縮空気をフィルタ7内に噴出させ、フィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすことができる。
そして、ダイヤフラムバルブ1が開動作をしたときに、瞬時に大容量の圧縮空気が圧力気体供給管8内に流出し、圧力気体供給管8に配設した圧縮気体噴出ノズル9から洗浄用の圧縮空気をフィルタ7内に噴出させ、フィルタ7の外表面に付着したダストを払い落とすことができる。
ところで、ダイヤフラムバルブ1は、通常、ダイヤフラム13の適所にブリードホールBを開口し、ダイヤフラムバルブ1を閉動作する場合に、ヘッダタンク6内の圧縮空気をブリードホールBを介して弁室16aに導入することにより、素速く弁室16a内の圧力がヘッダタンク6の筐体内6cの圧力と等圧になるようにしている。
しかし、ダイヤフラムバルブ1の開動作を速くするためには、ブリードホールBをなくするか、できるだけ小さくする方がよいことが知られている。
しかし、ダイヤフラムバルブ1の開動作を速くするためには、ブリードホールBをなくするか、できるだけ小さくする方がよいことが知られている。
このため、図3に示すように、ダイヤフラム13の変位によって、弁体24が弁座22に着座しているときはブリードホールBを閉鎖状態にし、弁体24が弁座22から離間しているときはブリードホールBを開放状態にする、ブリードホール開閉手段を備えることが好ましい。
ブリードホールBを開閉する手段は、弁体24が弁座22に着座しているときはブリードホールBを閉鎖状態にし、弁体24が弁座22から離間したときは開放状態にするような機構であれば、特に限定されるものではないが、図3に示すように、弁体24が弁座22に着座しているとき、ダイヤフラム13の背面に配設した弁押さえ25の表面にダイヤフラム13が当接することによって、ダイヤフラム13に形成したブリードホールBを閉鎖状態にする構造のものが特に好適である。
この場合、ダイヤフラム13が当接する弁押さえ25の当接面25aの傾斜角度β(図3(a)において、水平面に対する傾斜角度)を、弁体24が弁座22に着座しているときのダイヤフラム13の配設角度α1(図3(a)において、水平面に対する配設角度)に対して、α1≦βとなるように形成し、弁体24が弁座22から離間したとき、ダイヤフラム13の配設角度がα2(α1<α2)(図3(b)において、水平面に対する配設角度)に変位することによってブリードホールBが開放状態になるようにしている。
また、当接面25aの傾斜角度βを、図3(c)に示すように、ダイヤフラム13の配設角度α1より大きくする(ただし、α2よりは小さくする)ことによって、弁体24が弁座22から離間を開始してもすぐにブリードホールBが閉鎖状態にされることがないようにして、傾斜角度βによってブリードホールBを開放状態にするタイミングを調整することができる。
また、当接面25aの傾斜角度βを、図3(c)に示すように、ダイヤフラム13の配設角度α1より大きくする(ただし、α2よりは小さくする)ことによって、弁体24が弁座22から離間を開始してもすぐにブリードホールBが閉鎖状態にされることがないようにして、傾斜角度βによってブリードホールBを開放状態にするタイミングを調整することができる。
また、ブリードホールBを開閉する手段としては、図4(a)〜(b)に示すように、弁押さえ25とは別に弁体24側に配設した開閉部材26を用いたり、図4(c)〜(d)に示すように、ヘッダタンク6の開口部6b側の表面に配設した開閉部材26を用い、これにより、ブリードホールBを開閉するようにすることもできる。
これによって、ダイヤフラムバルブ1が開動作を始めるときはブリードホールBが閉鎖状態にされているため弁体24の弁座22からの離間は速く、ダイヤフラムバルブ1が閉動作を始めるときはブリードホールBが開放状態にされているため閉動作も速く、ダイヤフラム13を瞬時に閉じ位置に復帰させて弁体を閉じ、低圧損で圧縮空気の無駄な使用をなくし、エネルギの消費量を低減した省エネ運転をすることができる。
また、ダイヤフラム13には、図3(c)に示すように、常時開放状態の副ブリードホールB’を形成することができ、これにより、ダイヤフラムバルブ1の閉動作の一層の高速化を図り、供給する圧力空気の消費量を低減することができる。
さらに、副ブリードホールB’を設けることによって、ダイヤフラムバルブ1が閉弁状態において、ブリードホールBが完全に閉鎖状態にされた状態で排気弁18からのリークによってダイヤフラム13にかかる背圧が低下して生じるダイヤフラムバルブ1の誤動作を防止することができる。
さらに、副ブリードホールB’を設けることによって、ダイヤフラムバルブ1が閉弁状態において、ブリードホールBが完全に閉鎖状態にされた状態で排気弁18からのリークによってダイヤフラム13にかかる背圧が低下して生じるダイヤフラムバルブ1の誤動作を防止することができる。
副ブリードホールB’は、閉動作の一層の高速化を図ることができる反面、開動作の速度を遅くする要因となるため、その孔径をブリードホールBの孔径よりも小さく形成するようにする。
なお、開動作の速度に重点をおく場合やダイヤフラムバルブ1が閉弁状態において、ブリードホールBが完全に閉鎖状態にされた状態で排気弁からのリークによってダイヤフラム13にかかる背圧が低下することがない場合等には、副ブリードホールB’を形成する必要はない。
なお、開動作の速度に重点をおく場合やダイヤフラムバルブ1が閉弁状態において、ブリードホールBが完全に閉鎖状態にされた状態で排気弁からのリークによってダイヤフラム13にかかる背圧が低下することがない場合等には、副ブリードホールB’を形成する必要はない。
図5〜図6に、本発明のダイヤフラムバルブの第2実施例を示す。
このダイヤフラムバルブ1は、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置させるようにするとともに、ヘッダタンク6の筐体内6cに配設した圧力気体供給管8の基端側に設けた弁座22を、その先端側(弁体24に当接する圧力気体供給管8の基端側)が漸次拡径する形状に形成するようにしている。
これによって、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aが、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内又はそれよりも弁座22側に位置し、ヘッダタンク6から圧力気体供給管8に流入する圧縮空気は、拡径した弁座22の内表面22aに沿うようにしてスムーズに流れ込み、縮流による所謂Cv値(Cv値:60°F(15.5℃)の清水を、バルブ前後の差圧を1psi(6.9kPa)に保って流した場合の流量をus[USgal/min(1USgal=3.785L)]で表した数値)の低下を防止することができる。
弁座22の先端側の拡径形状は、特に限定されるものではないが、図5〜図6に示すように、断面視曲線状(曲面形状)に拡径させることが特に好適であるが、断面視直線状(円錐形状)に拡径させても構わない。
なお、第1実施例と同様に、弁体24が開弁状態のとき、弁体24の弁座当接面24aは、開口部6bを形成したヘッダタンク6の筐体の内表面6aと同一面内とすることが特に好適である。
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例と同様であり、ブリードホールBを開閉する手段を付設することが特に好ましい。
以上、本発明のダイヤフラムバルブについて、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のダイヤフラムバルブは、弁体が開弁状態のとき、圧力気体供給管に流入する圧縮気体に縮流が生じることがないという特性を有していることから、開弁状態で瞬時に大容量の気体を供給することができるダイヤフラムバルブを提供することができ、特に、集塵機のフィルタの外表面に付着したダストを払い落とすために設けられる圧縮空気供給用のバルブの用途に好適に用いることができる。
1 ダイヤフラムバルブ
13 ダイヤフラム
22 弁座
24 弁体
24a 弁座当接面
6 ヘッダタンク
6a 内表面
6b 開口部
8 圧力気体供給管
S 集塵機
13 ダイヤフラム
22 弁座
24 弁体
24a 弁座当接面
6 ヘッダタンク
6a 内表面
6b 開口部
8 圧力気体供給管
S 集塵機
Claims (2)
- ヘッダタンクの筐体に、ヘッダタンクの筐体内に配設した圧力気体供給管の基端側に設けた弁座に対向して開口部を形成し、該開口部を閉鎖するように筐体の外表面に取り付けたダイヤフラムに、弁体を前記弁座に対向する開口部内の位置に取り付け、ダイヤフラムの変位によって弁体を閉弁状態と開弁状態とに切り替えて、ヘッダタンクと圧力気体供給管とを断続的に連通させ、集塵機のフィルタの外表面に付着したダストを圧力気体供給管から噴出される圧力気体によって払い落とすようにしたダイヤフラムバルブにおいて、前記弁体が開弁状態のとき、弁体の弁座当接面が、開口部を形成したヘッダタンクの筐体の内表面と同一面内又はそれよりも弁座側に位置するようにしたことを特徴とするダイヤフラムバルブ。
- 弁座を、先端側が漸次拡径する形状に形成してなることを特徴とする請求項1記載のダイヤフラムバルブ。
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