JP2010012057A - 遊技媒体搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機島の延設方向に沿って直列する複数の搬送コンベア21a,21bと、各搬送コンベア21a,21bの間に配されるリフタコンベア22とを備えて、当該遊技機島にて用いられる遊技媒体搬送装置14を構成する。そして、前記複数の搬送コンベア21a,21bは、遊技媒体をそれぞれが同一の高さ位置にて水平方向に搬送するものとし、前記リフタコンベア22は、桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなり、搬送方向上流側の搬送コンベア21aから受け取った遊技媒体を揚送して、当該遊技媒体を搬送方向下流側の搬送コンベア21bへ受け渡すものとする。
【選択図】図2
Description
さらには、各搬送コンベアが傾斜した状態で配されることから、当該搬送コンベアと各遊技媒体使用機との間を接続する媒体案内路の距離(長さ)や、当該搬送コンベアを設置するための台座の高さ位置等が、水平方向に延びるコンベアを配する場合のように一定とはならず、傾斜の状態に応じて異なるものとなってしまう。そのため、水平方向に延びるコンベアを配する場合に比べて、遊技機島の構築が手間の掛かるものとなってしまう可能性がある。
請求項1に係る発明は、複数の遊技媒体使用機が並設されてなる遊技機島にて用いられる遊技媒体搬送装置であって、前記遊技機島の延設方向に沿って直列する複数の搬送コンベアと、各搬送コンベアの間に配されるリフタコンベアと、を備えるとともに、前記複数の搬送コンベアは、前記遊技媒体使用機で使用する遊技媒体をそれぞれが同一の高さ位置にて水平方向に搬送するものであり、前記リフタコンベアは、桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなり、搬送方向上流側の搬送コンベアから受け取った遊技媒体を揚送して、当該遊技媒体を搬送方向下流側の搬送コンベアへ受け渡すものであることを特徴とする遊技媒体搬送装置である。
しかも、リフタコンベアが遊技媒体を揚送することで各搬送コンベア間での媒体受け渡しを行うので、各搬送コンベアとして、それぞれが同一の高さ位置にて水平方向に向けて遊技媒体を搬送するものを用いることができる。そのため、搬送コンベアとこれに接続する遊技媒体使用機との位置関係や各搬送コンベアの設置高さ等を、各搬送コンベアについて一定とすることが可能となる。
さらには、各搬送コンベアとして水平方向に延びるものを用いることができ、かつ、リフタコンベアも各搬送コンベア間での遊技媒体の受け渡しを行い得るものであればよいことから、必要最低限の高さ方向スペースで設置することが実現可能となり、当該高さ方向スペースが必要以上に大きくなってしまうのを抑制し得るようになる。
また、遊技媒体を受け取る側の下流側機構部では、開口に対応した形状の受皿側壁を備えていることから、上流側機構部と下流側機構部とが重なり合う際の連結角度がどのように設定されていても、当該開口を通過した遊技媒体が確実に受皿底板上に落下することになる。
その場合であっても、上記構成の遊技媒体搬送装置は、搬送方向上流側の搬送コンベアにおける搬送方向下流側端が、少なくとも接続機構部を配設可能な分だけ、搬送方向下流側の搬送コンベアにおける媒体搬送面よりも上方に位置していれば、各搬送コンベア間での遊技媒体の受け渡しを行い得るようになる。すなわち、少なくとも上流側機構部と下流側機構部とが重なり合う高さ方向スペースがあればよく、各搬送コンベアが互いに重なり合っている必要はない。したがって、遊技媒体の受け渡しを行うために各搬送コンベアを重ね合わせて配置する必要がある場合に比べて、遊技媒体搬送装置の設置に必要となる高さ方向スペースが小さくて済む。
また、遊技媒体を受け取る側の下流側機構部では、開口に対応した形状の受皿側壁を備えていることから、上流側機構部と下流側機構部とが重なり合う際の連結角度がどのように設定されていても、当該開口を通過した遊技媒体が確実に受皿底板上に落下することになる。
ここで、先ず、遊技媒体搬送装置が用いられる遊技機島について説明する。なお、ここでは、メダルを遊技媒体として使用する複数のパチスロ機が並設された遊技機島を例に挙げる。
図例のように、遊技機島1は、パチスロ機11と、これに付設されるメダル貸し機12とが、複数並設されてなるものである。また、遊技機島1内には、これらの他に、メダルの計数機13が設けられていてもよい。これらの各装置11〜13は、いずれも、遊技媒体であるメダルを使用する遊技媒体使用機として機能するものである。
なお、パチスロ機11およびメダル貸し機12の並設方向は、直線状に限定されることはなく、L字型や湾曲状等であってもよい。すなわち、遊技機島1は、いわゆるL字型島やR島等であってもよい。
補給コンベア14上には、パチスロ機11およびメダル貸し機12のそれぞれに対応した位置、すなわち補給コンベア14上に設定された複数の補給箇所のそれぞれに、シャッタ機構15が設けられている。シャッタ機構15は、補給コンベア14が搬送するメダルを、その補給コンベア14から受け取ってパチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給するか、あるいはその補給コンベア14にそのまま搬送方向下流側へ搬送させるかの切り換えを行うものである。このシャッタ機構15については、電磁ソレノイドによるフラッパ切り換え等の公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
なお、各シャッタ機構15とこれに対応するパチスロ機11またはメダル貸し機12との間は、図示しないフレキシブルホース等の媒体案内路によって接続されているものとする。また、補給コンベア14のメダル搬送方向下流側端には、パチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給されることなく搬送されてきたメダルを回収するための回収シュート16が設けられている。
なお、メダル揚送装置18には、補給コンベア14および回収コンベア17の他に、遊技機島1に並設される他の遊技機島との間でメダルの授受を行う島渡しコンベア(ただし不図示)が接続されていてもよい。すなわち、メダル揚送装置18は、他の遊技機島とメダルを授受する媒体授受手段として機能する島渡しコンベアを介して、当該他の遊技機島へのメダルの供給を行ったり当該他の遊技機島からのメダルの供給を受けたりするものであってもよい。
次に、以上のような遊技機島1で用いられる遊技媒体搬送装置の概略構成について説明する。なお、ここでは、補給コンベア14が本発明に係る遊技媒体搬送装置として機能する場合を例に挙げる。
図例のように、補給コンベア14は、複数の搬送コンベア21a,21bと、リフタコンベア22と、接続機構部30と、を備えて構成されている。
続いて、以上のような補給コンベア14の具体的な構成例について、さらに詳しく説明する。
図3〜7は、遊技媒体搬送装置として機能する補給コンベア14の要部構成例を示す説明図である。
そして、図3(b)に示すように、リフタコンベア22のメダル搬送方向上流側端が、上流側コンベア21aのメダル搬送方向下流側端よりも、高さ方向において下方側に位置している。これにより、上流側コンベア21aとリフタコンベア22との間では、当該上流側コンベア21aによって搬送されてきたメダルが、当該リフタコンベア22のベルト面上に移載し得るようになっている。
ただし、例えば駆動伝達手段がタイミングプーリ24a,24bおよびタイミングベルト24cからなる場合であれば、それぞれのプーリ径は、互いに相違しているものとする。ギヤの場合であれば、歯数を相違させることで対応すればよい。そして、このようなそれぞれの間の相違によって、リフタコンベア22の駆動速度は、上流側コンベア21aの駆動速度よりも大きく設定されることになる。つまり、上流側コンベア21aにおけるエンドレスベルトの移動速度よりも、リフタコンベア22における桟付きベルトの移動速度のほうが、大きくなるように設定されているのである。
さらに、リフタコンベア22の配設箇所の上方側については、両側の側壁部材25によって形成される開口部分をその上方側から覆うように、例えばポリウレタンのような柔軟性を有する樹脂材料を用いて形成した保護カバー26が配されている。この保護カバー26は、上方側からリフタコンベア22等の状態を視認し得るようにすべく、例えば透明樹脂材料板によって構成することが考えられる。
接続機構部30は、大別すると、図6(a)に示す上流側機構部31と、図6(b)に示す下流側機構部32とに分けられる。
さらに具体的には、水平方向に延びるように配された金属板等からなる隔壁板31aと、その隔壁板31aに形成された開口31bと、隔壁板31a上に配設されたガイド部材31cと、隔壁板31aのメダル搬送方向下流側端に立設された飛び出し防止壁31dと、を備えて構成されている。
これらのうち、開口31bは、リフタコンベア22におけるメダル搬送方向下流側端よりもさらに搬送方向下流側に位置するように形成されたものである。その形状については、メダルが通過し得る形状であれば、特に限定されるものではないが、下流側機構部32との連結時に回転自在とすることを考慮して、図例のような円形にすることが考えられる。
また、ガイド部材31cは、リフタコンベア22が揚送したメダルを当該メダルの自重を利用して開口31bまで案内するとともに、脱落防止部材23と同様にリフタコンベア22と上流側機構部31との間に存在する隙間を埋めるものである。そのために、ガイド部材31cは、リフタコンベア22が揚送したメダルを滑らせる傾斜面を上面側に有し、かつ、当該リフタコンベア22のベルト面上における桟とは干渉しないような形状を有しているものとする。このような形状のガイド部材31cは、メダル移載時の低摩擦抵抗化やメダルの傷発生防止等を考慮して、例えばポリアセタールのような樹脂材料を用いて形成することが考えられる。
なお、隔壁板31aの裏面側には、図6(a)に示すように、開口に対応した形状のフランジ31eを形成しておくことが望ましい。
さらに具体的には、上流側機構部31における開口31bの下方に位置することになる受皿底板32aと、その受皿底板32aの三方を囲うように配された受皿側壁32bと、を備えて構成されている。
これらのうち、受皿底板32aは、開口31bを通じて落下してきたメダルを受け取って当該メダルの自重を利用して下流側コンベア21bのベルト面上まで案内するものである。そのために、受皿底板32aは、下流側コンベア21bの側に向けて低くなるような傾斜を有して配されている。
また、受皿側壁32bは、受皿底板32aの三方を囲うものであるが、開口31bに対応した形状を有するように配されている。例えば、開口31bが円形状であれば、受皿側壁32bは、その外周に沿うような形状に配されているものとする。
なお、このような受皿底板32aおよび受皿側壁32bは、いずれも、金属板等によって形成することが考えられる。
また、下流側機構部32に上流側機構部31を取り付ける位置が決まったならば、下流側機構部32と上流側機構部31とを固定するために、下流側機構部32の受皿側壁32bの上部から延設された延設部32dと対応する隔壁板31aに穴を開け、ボルトを通してナットで締め付けるようにすることが考えられる。ただし、下流側機構部32と上流側機構部31との固定は、これに限らず、穴を開けないで、延設部32dと隔壁板31aとを挟んで固定する部材を用いて行うことも考えられる。
次に、以上のように構成された補給コンベア14における作用効果について説明する。
したがって、本実施形態の補給コンベア14は、上流側機構部31と下流側機構部32を重ね合わせる際の連結角度、すなわち各搬送コンベア21a,21bとリフタコンベア22とを連結する際の平面角度を適宜設定することによって(例えば、図5中における矢印参照。)、直線状だけではなくL字型や湾曲状等といった様々なレイアウトの遊技機島1にも適切に対応することが可能となる。すなわち、様々なレイアウトの遊技機島1に用いる場合であっても、当該遊技機島1の延設方向に沿って延びる補給コンベア14を構成し得るようになる。
したがって、複数の搬送コンベア21a,21bを直列に連結してメダルの搬送を行う場合であっても、各搬送コンベア21a,21bとして、それぞれが同一の高さ位置にて水平方向に向けてメダル搬送を行うものを用いることができる。つまり、搬送コンベア21a,21bとこれに接続するパチスロ機11またはメダル貸し機12との位置関係を、各搬送コンベア21a,21bについて一定とすることが可能となるので、これらの間を接続するフレキシブルホース等の媒体案内路の長さを一律に設定することができる。また、搬送コンベア21a,21bを遊技機島1内に設置するための台座の高さ位置についても、各搬送コンベア21a,21bで一定とすることが可能となる。
具体的には、図7に示すように、搬送コンベア21a,21bの高さ方向寸法が「A」である場合に、これに対してリフタコンベア22を用いたメダル受け渡しを行い得る高さを加味した寸法「B」の分だけ高さ方向スペースを確保すれば、補給コンベア14を設置することが実現可能となり、従来のように搬送コンベア自体を重ね合わせる場合、すなわち少なくとも「A」×2の分だけ高さ方向スペースを必要とする場合に比べて、当該高さ方向スペースが大きくなるのを抑制することができる。
さらに具体的には、リフタコンベア22は、桟付きベルトによりメダル揚送を行うため、桟が形成されていない箇所はメダル搬送能力に寄与せず、またメダルの挙動によっては当該メダルの自重により桟の形成箇所から脱落するといったことも起こり得る。そのため、上流側コンベア21aとリフタコンベア22とを同一の駆動速度で動作させると、当該リフタコンベア22におけるメダル搬送能力のほうが劣ってしまうことが考えられる。このことから、リフタコンベア22の駆動速度のほうを大きくすることで、メダル搬送能力に差が生じないようにするのである。
したがって、メダルの受け渡しを行うために各搬送コンベアを重ね合わせて配置する必要がある場合に比べて、補給コンベア14の設置に必要となる高さ方向スペースが小さくて済むのである。
また、メダルを受け取る側の下流側機構部32では、上流側機構部31における開口31bに対応した形状の受皿側壁32bを備えていることから、上流側機構部31と下流側機構部32とが重なり合う際の連結角度がどのように設定されていても、当該開口31bを通過したメダルが確実に受皿底板32a上に落下することになる。つまり、リフタコンベア22から下流側コンベア21bへのメダル受け渡しが、連結角度に因らずに、確実に行われることになる。
その場合であっても、各搬送コンベア21a,21bの間にメダル受け渡しを行うための接続機構部30を配設し、当該接続機構部30を上流側機構部31と下流側機構部32との組み合わせによって構成すれば、上流側コンベア21aにおける搬送方向下流側端が、少なくとも接続機構部30を配設可能な分だけ、下流側コンベア21bにおけるベルト面よりも上方に位置していれば、各搬送コンベア21a,21b間でのメダル受け渡しを行い得るようになる。すなわち、少なくとも上流側機構部31と下流側機構部32とが重なり合う高さ方向スペースがあればよく、各搬送コンベア21a,21bが互いに重なり合っている必要はない。したがって、メダルの受け渡しを行うために各搬送コンベアを重ね合わせて配置する必要がある場合に比べて、補給コンベア14の設置に必要となる高さ方向スペースが小さくて済む。
Claims (8)
- 複数の遊技媒体使用機が並設されてなる遊技機島にて用いられる遊技媒体搬送装置であって、
前記遊技機島の延設方向に沿って直列する複数の搬送コンベアと、各搬送コンベアの間に配されるリフタコンベアと、を備えるとともに、
前記複数の搬送コンベアは、前記遊技媒体使用機で使用する遊技媒体をそれぞれが同一の高さ位置にて水平方向に搬送するものであり、
前記リフタコンベアは、桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなり、搬送方向上流側の搬送コンベアから受け取った遊技媒体を揚送して、当該遊技媒体を搬送方向下流側の搬送コンベアへ受け渡すものである
ことを特徴とする遊技媒体搬送装置。 - 前記搬送コンベアの駆動速度よりも前記リフタコンベアの駆動速度のほうが大きく設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体搬送装置。 - 前記搬送コンベアと、当該搬送コンベアから遊技媒体を受け取るリフタコンベアとの間に、当該リフタコンベアにおける媒体搬送面上以外への当該遊技媒体の脱落を防止する脱落防止部材が配設されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体搬送装置。 - 前記リフタコンベアの配設箇所の上方側に配された柔軟性を有する透明板からなる保護カバー
を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の遊技媒体搬送装置。 - 前記リフタコンベアと、当該リフタコンベアから遊技媒体を受け取る搬送コンベアとの間に、当該遊技媒体の受け渡しを行うための接続機構部が配設されているとともに、
前記接続機構部は、
前記リフタコンベアにおける搬送方向下流側端よりもさらに搬送方向下流側に位置する開口と、前記リフタコンベアが揚送した遊技媒体を当該遊技媒体の自重を利用して前記開口まで案内するガイド部材と、を備える上流側機構部と、
前記開口に対応した形状の受皿側壁と、前記開口を通じて落下してきた遊技媒体を受け取って当該遊技媒体の自重を利用して前記搬送コンベアにおける媒体搬送面上まで案内する受皿底板と、を備える下流側機構部と
から構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遊技媒体搬送装置。 - 前記受皿底板の面上に緩衝部材が貼付されている
ことを特徴とする請求項5記載の遊技媒体搬送装置。 - 複数の遊技媒体使用機が並設されてなる遊技機島にて用いられる遊技媒体搬送装置であって、
前記遊技機島の延設方向に沿って直列するように配されて前記遊技媒体使用機で使用する遊技媒体を搬送する複数の搬送コンベアと、各搬送コンベアの間で前記遊技媒体の受け渡しを行うための接続機構部と、を備えるとともに、
前記接続機構部は、
搬送方向上流側の搬送コンベアにおける搬送方向下流側端よりもさらに搬送方向下流側に位置する開口と、当該搬送コンベアにより搬送されてきた遊技媒体を当該遊技媒体の自重を利用して前記開口まで案内するガイド部材と、を備える上流側機構部と、
前記開口に対応した形状の受皿側壁と、前記開口を通じて落下してきた遊技媒体を受け取って当該遊技媒体の自重を利用して搬送方向下流側の搬送コンベアにおける媒体搬送面上まで案内する受皿底板と、を備える下流側機構部と
から構成されていることを特徴とする遊技媒体搬送装置。 - 前記受皿底板の面上に緩衝部材が貼付されている
ことを特徴とする請求項7記載の遊技媒体搬送装置。
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