JP4335571B2

JP4335571B2 - 水平搬送装置

Info

Publication number: JP4335571B2
Application number: JP2003115025A
Authority: JP
Inventors: 篤人高貝; 仁中村; 順夫木下; 秀和倉内; 宣綱穂並
Original assignee: 株式会社オーイズミ
Priority date: 2003-03-14
Filing date: 2003-03-14
Publication date: 2009-09-30
Anticipated expiration: 2023-03-14
Also published as: JP2004275671A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ島にて用いられ、そのパチンコ島を構成するパチンコ機にパチンコ玉を搬送する水平搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、一般的には、パチンコ島に配設されているパチンコ機にパチンコ玉を搬送するには、補給経路を傾斜上に形成し、その傾斜を利用し、補給タンクから供給されたパチンコ玉を各々のパチンコ機に供給していた。しかしながら、このような構成の補給経路を備えたパチンコ島では、パチンコ島の上部が高く且つ大きくなり、その傾向は補給経路が長くなるほど顕著になる。このため、パチンコ島が防犯カメラの死角となる。また、遊技場内の照明が必要以上多くなる等、遊技場の内装設備等の設計自由度を阻害する恐れがあった。
このため、それらの問題点を解決するために、特許第２５１８４９０号（特許文献１）のような構成が開示されている。この構成は、固定経路部を流下してきたパチンコ玉を、駆動モータ２６（特許文献１中符号）によって回転駆動される駆動ローラ２２（特許文献１中符号）と、従動ローラ２３（特許文献１中符号）と、その間に掛け渡される水平搬送ベルト２１（特許文献１中符号）によって搬送するものである。
【０００３】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献１】
特許第２５１８４９０号（特開平６−３９１３６）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の水平搬送ベルト２１（特許文献１中符号）によるパチンコ玉の搬送構造では、パチンコ島の上部が高く且つ大きくなる、パチンコ島が防犯カメラの死角となる、遊技場の内装設備等の設計自由度を阻害する等の問題点は解消されるが、水平搬送ベルト２１（特許文献１中符号）に不都合が生じた場合等、ベルト自体を停止して修理する必要がある等、装置の保守点検が困難であるばかりか、ベルトを張設する部品であるテンションローラ２４（特許文献１中符号）やベルト支持部材２５（特許文献１中符号）が必要となり、部品点数が増加し、コスト高となる。更に、水平搬送ベルト２１（特許文献１中符号）は、駆動ローラ２２（特許文献１中符号）と従動ローラ２３（特許文献１中符号）との間に無端状に掛け渡されている。このためパチンコ玉の搬送は、常時、水平搬送ベルト２１（特許文献１中符号）の一面で行われているが、装置としては、使用されていない部分のスペースまでを確保する必要があり、パチンコ島の上部の高さを低くするには限度があった。
【０００５】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、保守点検が容易で、しかもパチンコ島の高さを低くするとともに、パチンコ玉の搬送効率を向上させ、且つ部品点数が少なく、コスト的に有利な水平搬送装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、列設したパチンコ機に、水平搬送装置に付設された補給シュートを介してパチンコ玉を補給する水平搬送装置であって、前記水平搬送装置は、前記列設したパチンコ機によって形成されるパチンコ島上に該パチコ島の長手方向に沿って架設された補給レールと、水平に配置した回転ディスクの表面と前記補給レールの底壁表面とが略同一平面上に位置するように前記補給レール内の長手方向に並設された嵌合凹部内に配設された複数の回転ディスクと、該回転ディスクの駆動装置を備え、前記隣設する回転ディスクの回転方向を同一方向とし、前記パチンコ機に補給すべきパチンコ玉を前記回転ディスクの回転によって一方の回転ディスク上から隣設する回転ディスク上に搬送するようにしたものである。
【０００７】
補給タンクから補給レール内に並設された複数の回転ディスクのうち隣設する回転ディスクの回転方向を同一方向にすることにより、補給タンク側の回転ディスク上に供給されたパチンコ玉を、隣設する回転ディスクに搬送する。この搬送されたパチンコ玉は、その自重と搬出する側の回転ディスクの遠心力により、隣設する回転ディスクに搬入され、且つ拡散される。このようにして、パチンコ玉は、水平面上を順次下流に搬送され、補給シュートを介して各々のパチンコ機に補給される。
【０００８】
このことにより、回転ディスクの一部が故障してもカバーを開けて、その部分のみ交換するなど、保守点検が容易で、しかもパチンコ島の高さを低くするとともに、部品点数が少なく、コスト的に有利な水平搬送装置が得られる。
【０００９】
次の発明は、回転ディスクを該回転ディスクの表面と前記補給レールの底壁表面とが略同一平面上に位置するように嵌合凹部内に配設したものである。
【００１０】
このことにより、回転ディスク上で搬送されたパチンコ玉は、水平面上を滑らかに、且つ効率的に流下するとともに、容易に補給シュートに供給される。
【００１１】
更に、次の発明は、回転ディスクを合成樹脂にて形成したものである。
【００１２】
このことにより、軽量で、騒音が少なく、且つ安価な装置が提供できる。
【００１３】
更に、次の発明は、嵌合凹部の周壁にごみなどを排出するための排出口を形成したものである。
【００１４】
このことにより、嵌合凹部に溜まった塵、埃等を容易に外部に排出できる。
【００１５】
更に、次の発明は、水平搬送装置の上流側端部に研磨塔を配設したものである。
【００１６】
この場合、研摩塔を水平搬送装置の端部に配設しても、パチンコ島の高さ方向の変化が生じないため、パチンコ島全体を長く構成することができ、島全体のコンパクト化、ホールスペースの有効利用が可能となる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面に基づいて説明する。図１は、本発明の実施に係る水平搬送装置を備えたパチンコ島を示した正面図である。図２は、本発明の水平搬送装置の配列を示した平面図である。図３は、本発明の要部平面図である。図４は、図３のＡ−Ａ矢視図である。図５は、本発明の水平搬送装置の側端面図である。図６は、回転ディスクと嵌合凹部との嵌合状態を示した分解斜視図である。
【００１８】
図１に示すように、本発明に係る水平搬送装置１は、列設したパチンコ機９１、・・・・を列設したパチンコ島９０上に水平に架設され、補給タンク９２内部に貯留されたパチンコ玉９３を補給シュート９４を介してパチンコ機９１、・・・・に供給するとともに、残ったパチンコ玉９３を循環ホース９５と下部タンク９６を経由し、研磨塔を兼ねる揚送装置９７によって補給タンク９２に還元させるために設けた搬送装置であり、図２〜図４に示すように、補給レール１０とその補給レール１０の内部に配設された複数の回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１と、その回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１を回転させる駆動装置３０と、駆動装置３０の駆動を回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１に伝達する伝達機構４０と、パチンコ玉９３の流れを整えるガイド５０，６０と、補給レール１０を覆うカバー１６（図５参照）と、を備えている。
【００１９】
補給レール１０は、パチンコ島９０上に水平に配設されている。この補給レール１０は、底壁１１と、側壁１２，１２′と、隔壁１３を有し、上面をカバー１６で覆われている。そして、補給レール１０には、底壁１１と側壁１２，１２′と隔壁１３で画成された伝達機構４０の収納部１４と、側壁１２，１２′と隔壁１３とカバー１６で画成された搬送経路１５が設けられている。また、側壁１２，１２′上下端には、内側に曲折し、カバー１６の取付片１２ａ，１２ａ′と底壁１１の取付片１２ｂ，１２ｂ′が形成されている。
【００２０】
そして、このカバー１６と隔壁１３（回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１）との間隔（高さ）は、パチンコ玉９３の径より若干広く設定してある。即ち、パチンコ玉９３が重ならないように構成されているが、パチンコ玉９３が、重なるような間隔に設定しても、とくに支障はない。
【００２１】
隔壁１３には、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１の嵌合凹部１３ａが形成され、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１の円盤を若干の隙間（パチンコ玉９３が落下しない程度）を設けて嵌合している。
【００２２】
この嵌合凹部１３ａは、中心に回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１を取付台２２に固定するためボルト１３ｅと取付台２２の取付孔１３ｄが形成されている。また、周壁１３ｂには、排出口１３ｃ（図６参照）が設けられている。この排出口１３ｃから嵌合凹部１３ａ内に侵入したごみや塵を外部に排出する。
【００２３】
回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１は、合成樹脂製（例えば、ポリアセタール、ＡＢＳ、ポリプロピレン、ポリアミド等）の円盤２１と、金属製の取付台２２とより構成され、円盤２１を取付台２２と押さえ板２３で狭持し、ボルト１３ｅ、１３ｆで取付けている。この円盤２１は、隔壁１３に形成された嵌合凹部１３ａに嵌合され、且つ取付台２２を介して伝達機構４０の回転軸４１にねじ止めされている。
【００２４】
隔壁１３と、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１と、側壁１２，１２′との位置関係は、側壁１２，１２′にパチンコ玉９３が当接した位置で、パチンコ玉９３の一部が、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１の上面に接触するように設定されている。本発明の実施例では、側壁１２，１２′間を１６０ｍｍに円盤２１の径を１４０ｍｍに設定している。尚、一般的に、パチンコ玉９３の径は１１ｍｍに形成されている。
【００２５】
駆動装置３０は、一般的に直交軸ギアモータ（例えば、住友重機製ハイポニックギアモータ）と呼ばれ、モータ３１とギアヘッド３２とより成り、補給レール１０の上方に、補給レール１１の短手方向に平行に配設されている。このことによって、駆動装置３０の出力軸３３は、モータ３１に対して垂直に伸び、伝達機構４０の平歯車４２に噛合っている。この噛合いにより駆動装置３０の駆動が伝達機構４０に伝達される。本発明の実施形態では、駆動装置３０を１台用いているが、回転ディスク２個で１駆動装置を用いる等、駆動装置の台数、配置は、特に、１台と限定されるものではない。回転ディスクと駆動装置をユニット化することによって、故障時には、そのユニット毎に対処できるという効果が期待できる。
【００２６】
伝達機構４０は、回転軸４１と平歯車４２と、アイドルギア４３とを備えている。この回転軸４１は、隔壁１３と、底壁１１と、底壁１１に外側に取付けられたブラケット４６に軸受４４，４５を介して軸支されている。これらの隣設する平歯車４２は、中間にアイドルギア４３を配設することによって、回転方向を同一方向に設定されている。このことによって、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１、のすべてが同一方向に回転する。
【００２７】
尚、伝達機構４０は、平歯車４２とアイドルギア４３の組合せを採用しているが、平歯車同士、タイミングベルトなど他の手段を用いても良い。
【００２８】
ガイド５０，６０は、搬送経路１５を形成する側壁１２，１２′の一方の側壁１２にスクリューで固定されている。そして、このガイド５０は、傾斜面５１と垂直面５２を有する略直角三角形板状に形成され、ガイド６０は、一辺に傾斜面６１を形成するとともに傾斜面６１に対向する垂直面６２と上辺に平坦面６３を有する四角形板状に形成されている。これらのガイド５０，６０は、いずれも傾斜面５１、１６ａを補給経路１１ｅの上流（補給タンク９２側）向け、垂直面５２，１６ｂ側を補給シュート９４の開口近傍に来るように配設されている。この略直角三角形板状のガイド５０と、一辺に傾斜面１６ｂを形成した四角形板状のガイド６０との相違は、島の設計時に、補給シュート９４の間隔を狭くした場合にはガイド５０を、間隔を広くした場合には、ガイド６０を用いている。
【００２９】
この様な構成を有する水平搬送装置１の補給レール１０に、補給タンク９２の貯留されているパチンコ玉９３が重ならないように供給すると、パチンコ玉９３は、その補給レール１０の内部に配設された複数の回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１のもっとも補給タンク９２に近い回転ディスク２０ａ上に転がされる。転がされたパチンコ玉９３は、回転ディスク２０ａの回転（本実施例では、反時計回りに回転している）による遠心力で運ばれ、更に、次の回転ディスク２０ｂの遠心力が付加され、順次、各回転ディスク２０ｃ・・・２０１の回転による遠心力も加わり、搬送時の抵抗などによる搬送効率の低下を防止しつつ、ガイド６０の傾斜面６１に沿って運ばれ、ガイド６０の平坦面６３を転がって、かつ弾かれ、回転ディスク２０ｂに送りこまれる。そして、ガイド６０の垂直面６２に沿って、補給シュート９４の開口よりパチンコ機に供給される。この本実施形態では、補給タンク９２と補給シュート９４の間が比較的広いので四角形状のガイド６０を用い、回転ディスク２０ｂと回転ディスク２０ｃに対応する補給シュート９４のように比較的間隔が狭い場合には、三角形状のガイド５０を用いている。このガイド５０の場合も同様に、パチンコ玉９３は、傾斜面５１に沿って運ばれ、垂直面５２に沿って、補給シュート９４の開口からパチンコ機に供給される。どちらのガイドを選択するかは、パチンコ島の設計上任意に選択することができる。
【００３０】
ガイド５０が取付けられている側壁１２と反対側の側壁１２′に取付けられている補給シュート９４へのパチンコ玉９３の供給は、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１の回転による遠心力によって直接、あるいは、ガイド５０，６０によって、はじかれたパチンコ玉９３によって行われる。これらのガイド５０，６０は、回転ディスク２０ａ、２０ｂ、・・・２０１の回転方向が同一方向のため、搬送経路１５を画成している側壁１２，１２′の一方に設ければパチンコ玉９３は整流される。
【００３１】
補給レール１０の下流に搬送されたパチンコ玉９３は、補給レール１０の下流に連結された循環ホース９５、下タンク９６を経由して、研磨塔を兼ねる揚送装置９７に送り込まれ、再び、補給タンク９２へと循環される。
【００３２】
尚、本発明の水平搬送装置１は、パチンコ島上に水平に配置されているが、若干の傾斜を設けても良い。この場合には、パチンコ玉９３の搬送量の調整が容易となる。
【００３３】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、列設したパチンコ機に補給シュートを介してパチンコ玉を補給する水平搬送装置を、パチンコ機上に架設された補給レールと、補給レール内の長手方向に並設された複数の回転ディスクと、該回転ディスクの駆動装置を備え、パチンコ機に補給すべきパチンコ玉を回転ディスクの同一方向の回転力により搬送することにより、回転ディスクの一部が故障してもカバーを開けて、その部分のみ交換するなど、保守点検が容易で、しかもパチンコ島の高さを低くするとともに、搬送効率にすぐれ、且つ部品点数が少なく、コスト的に有利な水平搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施に係る水平搬送装置を備えたパチンコ島を示した正面図である。
【図２】本発明の実施に係る水平搬送装置を示す平面図である。
【図３】本発明の要部平面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ矢視図である。
【図５】本発明の水平搬送装置の側端面図である。
【図６】本発明の回転ディスクと嵌合凹部をとの嵌合状態を示した分解斜視図である。
【符号の説明】
１…水平搬送装置
１０…補給レール
１１…底壁
１２、１２′…側壁
１３…隔壁
１３ａ…嵌合凹部
１５…搬送経路
１６…カバー
２０ａ、２０ｂ、…２０１…回転ディスク
２１…円盤
２２…取付台
３０…駆動装置
３１…モータ
３２…ギアヘッド
３３…出力軸
４０…伝達機構
４１…回転軸
４２…平歯車
４３…アイドルギア
５０…ガイド
５１…傾斜面
５２…垂直面
６０…ガイド
６１…傾斜面
６２…垂直面
６３…平坦面
９０…パチンコ島
９１…パチンコ機
９２…補給タンク
９３…パチンコ玉
９４…補給シュート
９５…循環ホース
９６…下タンク
９７…研磨塔兼揚送装置

Claims

列設したパチンコ機に、水平搬送装置に付設された補給シュートを介してパチンコ玉を補給する水平搬送装置であって、
前記水平搬送装置は、前記列設したパチンコ機によって形成されるパチンコ島上に該パチンコ島の長手方向に沿って架設された補給レールと、
水平に配置した回転ディスクの表面と前記補給レールの底壁表面とが略同一平面上に位置するように前記補給レール内の長手方向に並設された嵌合凹部内に配設された複数の回転ディスクと、
該回転ディスクの駆動装置を備え、
前記隣設する回転ディスクの回転方向を同一方向とし、
前記パチンコ機に補給すべきパチンコ玉を前記回転ディスクの回転によって一方の回転ディスク上から隣設する回転ディスク上に搬送するようにした、
ことを特徴とする、水平搬送装置。
請求項１記載の水平搬送装置において、前記嵌合凹部の周壁にごみなどを排出するための排出口を形成したことを特徴とする、水平搬送装置。