JP2010011951A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体1の中には、内装固着された内釜カバー2が設けられ、この内釜カバー2の外壁部に電磁誘導加熱用の加熱コイル3が設けられており、内釜5は、内釜カバー2に着脱自在に内装されており、非接触温度センサ13は、外蓋9に設けられており、内釜5内に調理物がある場合にはその調理物の表面温度を検知し、内釜5内に調理物がない場合には内釜5の内表面温度を検知する。
【選択図】図2
Description
さらに、一旦塗装がはがれると、はがれた部分を基点に塗装がはがれる領域が大きくなっていく傾向があるため、一旦塗装はがれ等の不具合が起きた場合には、使用者はそれをできるだけ早く発見し、釜を取替える等の対策をしないと食味の低下や食した際の不安感や不快感が繰り返されるという問題がある。
炊飯器の本体1の中には、内装固着された内釜カバー2が設けられ、この内釜カバー2の外壁部に電磁誘導加熱用の加熱コイル3が設けられている。そして、内釜カバー2の底中央部に形成した孔部に貫通して内釜温度センサ4が設けられており、圧縮バネにより下方から支持されている。加熱コイル3はスパイラル状に旋回されて直列に接続され、高周波電流が供給される。この高周波電流の供給はインバータ回路54(後述の図8参照)及びそのインバータ回路54を駆動制御する制御部51(後述の図8参照)によって行われる。
内釜5内に収納された米及び水は加熱され、適度に水を吸収した米は加熱による糊化等を経て米飯として仕上がる。内釜5は炊飯がなされる度に清掃されるため、使用者により水及び洗剤等が利用され洗浄される。この際も後述する内釜表面塗装5aが劣化しないよう、やわらかいスポンジ等が利用され洗浄されることが望ましいが、使用者の意図にかかわらず、固い洗浄用具等が用いられるケースがあり、後述する内釜表面塗装5aのはがれの原因となる。
塗装はがれ部分18は塗装がはがれた部分で、研米作業や清掃作業等が繰り返されると、内釜表面塗装5aが一部脱落する現象によって生じたものである。塗装はがれが内釜基材5bに達すると、内釜基材5bの最内層表面、すなわちアルミニウム層が表面に見える状態となる。
破線にて示される検知領域区分19a、19bは、図2にて説明した非接触温度センサ13による温度検知の領域区分である。図3で示す例では検知領域区分19aは、塗装はがれを起こしていない領域の温度を検知しており、検知領域区分19bは塗装はがれを起こしている領域の温度を検知している。
図6は非接触温度センサ13の温度検知領域を示す内釜5の斜視図である。図6の例では8素子あるため、領域を8領域区分に分けて各々の赤外線量の検知が可能である。非接触温度センサ13を可動式とするために、その上部にセンサ駆動モータ20が設けられており、紙面に垂直な方向には伝達軸20aが設けられており、センサ駆動モータ20の回転により、非接触温度センサ13は左右に動く、すなわち首振り動作が可能となる。
図7で示されるとおり、加熱コイル3により、内釜5が加熱されながら、ローラ駆動モータ16による定速駆動によって内釜5が回転させられるとともに、非接触温度センサ13は内釜5の内表面の温度を経時的に検知する。制御部51(後述の図8参照)は、非接触温度センサ13を介して取得した温度が前述した放射率の低下により、あらかじめ設定した正常温度領域を下回った点、すなわちt5の領域で塗装はがれがあるとして判定し、計測されたモータ駆動時間から塗装はがれが疑われる部分の回転角度を算出して記憶し、内釜5が360°回転した後、塗装はがれが疑われる部分が使用者の正面に来る位置まで内釜5が回転したところで、内釜5の回転が停止するとともに、報知部53(後述の図8参照)によって内釜5に塗装はがれが発生していることが使用者に報知される。
なお、内釜5の加熱動作を先行させ、温度が十分安定してから内釜5の回転及び温度検知を行う順序とすればより精度の高い温度検知も可能である。また、加熱源は加熱コイル3に限らず、蓋ヒータ14あるいは胴ヒータ15が用いられても温度検知は基本的に同一の方法で行うことができる。また、前述のように内釜5の塗装はがれが疑われる部分の場所は算出されているので、どの内釜5の内表面のどの部分で塗装はがれの発生が疑われるかが報知部53(後述の図8参照)によって直接報知される構成としてもよい。
また、前述の新規正常温度参照モード(S26、S27)のモード選択において、使用者による選択操作の度に、正常温度領域の設定のための非接触温度センサ13による温度の検知動作が起動されなくてもよく、任意のタイミングで使用者によって起動させることが可能とする構成としてもよい。
また、図11の説明において、内釜5の加熱のために制御部51が実行する内釜加熱モードとして、加熱コイル3によるものではなく、制御部51から、蓋ヒータ駆動回路55に制御信号が出力され、蓋ヒータ駆動回路55が、その制御信号に従い蓋ヒータ14によって内釜5を加熱する内釜加熱モードを構成してもよい。あるいは、制御部51から、胴ヒータ駆動回路56に制御信号が出力され、胴ヒータ駆動回路56が、その制御信号に従い胴ヒータ15によって内釜5を加熱する内釜加熱モードを構成してもよい。
また、同様に図11の説明において、正常温度領域の範囲外となった部分の内釜5の回転角度がメモリ52に記憶されているので(S42)、制御部51は、内釜5の加熱、内釜5の回転及び温度検知を終了後(S44)、ローラ駆動モータ駆動回路57を介してローラ駆動モータ16を回転させることにより、その部分が使用者の正面に来る位置まで、内釜5を回転させて停止させ、報知部53にその旨を報知させる構成としてもよい。
また、非接触温度センサ13は炊飯実施中の米・水温度の検知に利用するのをなんら制限される発案ではないことを付け加えておく。一例を挙げれば、非接触温度センサ13により、水や米の初期温度が検知されることで、加熱量が増減される等、炊飯の加熱制御に対するフィードバックは可能である。
Claims (18)
- 食品が収容される内釜と、
前記内釜が収容される開口部が設けられた本体と、
前記本体の開口部を開閉自在に覆う蓋と、
加熱処理の設定や運転の入切を操作する操作手段と、
調理状態や受付操作内容を報知する報知手段と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
前記報知手段及び前記加熱手段を制御する制御手段と、
前記蓋に取り付けられ、前記内釜の内表面の温度を検知する非接触型の温度検知手段とを備え、
前記制御手段は、前記内釜に食品が収容されていない状態で前記加熱手段を動作させた状態において、前記非接触型の温度検知手段による前記内釜の内表面の検知温度が、予め設定された正常温度領域から外れる場合には製品異常と判定し、
前記報知手段は、その判定の結果を報知する
ことを特徴とする炊飯器。 - 前記内釜は、金属基材にフッ素を含有した塗料が塗装される構成とし、
前記制御手段は、前記非接触型の温度検知手段による前記内釜の内表面の検知温度が、前記正常温度領域を下回る場合には塗装はがれと判定し、
前記報知手段は、その塗装はがれを報知する
ことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。 - 前記正常温度領域の設定方法によって特徴付けられる複数の温度検査モードを有し、
前記制御手段は、前記操作手段からの操作信号に基づいて、その複数の温度検査モードからどの温度検査モードを実行させるかを予め選択することが可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、前記選択された温度検査モードを、一定期間ごとに自動的に実行する
ことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、前記選択された温度検査モードを、前記操作手段からの操作信号に基づいて実行する
ことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、前記操作手段からの操作信号に基づいて、非接触型の温度検知手段を介して前記内釜の内表面の温度を取得し、その検知温度に基づき、前記正常温度領域を再設定する
ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記複数の温度検査モードは、前記制御手段によって再設定された前記正常温度領域が用いられる温度検査モードを含む
ことを特徴とする請求項6記載の炊飯器。 - 前記内釜に接触して設けられ内釜の温度を検知する内釜温度検知手段を備え、
前記複数の温度検査モードは、前記内釜温度検知手段による検知温度が前記正常温度領域とされる温度検査モードを含む
ことを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の炊飯器。 - 製品出荷前から前記正常温度領域を規定するデータが格納されているメモリを備え、
前記複数の温度検査モードは、前記メモリに格納されているデータが前記正常温度領域とされる温度検査モードを含む
ことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記非接触型の温度検知手段は、複数の検知素子を有し、複数の領域をそれぞれ温度検知する
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記非接触型の温度検知手段が取り付けられた可動手段を備え、
前記可動手段は、前記非接触型の温度検知手段の検知領域を変更可能とする
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記内釜を回転させる内釜回転手段を備え、
前記非接触型の温度検知手段は、回転している状態の前記内釜の内表面の温度を検知することにより、前記内釜の内表面の略全域の温度を検知する
ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、前記非接触型の温度検知手段により検知した前記内釜の内表面の検知温度に基づいて前記内釜の内表面について異常の判定をした場合に、前記内釜の回転位置情報を取得して、その内表面の異常箇所を特定し、
前記報知手段は、前記内釜の異常箇所を報知する
ことを特徴とする請求項12記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、前記非接触型の温度検知手段により検知した前記内釜の内表面の検知温度に基づいて前記内釜の内表面について異常の判定をした場合に、前記内釜の回転位置情報を取得して、その内表面の異常箇所を特定し、
前記内釜回転手段は、前記内釜の異常箇所が前記使用者の正面になる位置に前記内釜を停止させる
ことを特徴とする請求項12記載の炊飯器。 - 前記加熱手段は、前記内釜の外周に設けられた、前記内釜を誘導加熱する加熱コイルであり、
前記加熱コイルによる加熱中又は加熱後の前記内釜の内表面温度が前記非接触型の温度検知手段により検知される内釜加熱モードを有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記加熱手段は、前記蓋に設けられた、前記内釜を加熱する蓋ヒータであり、
前記蓋ヒータによる加熱中又は加熱後の前記内釜の内表面温度が前記非接触型の温度検知手段により検知される内釜加熱モードを有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記加熱手段は、前記内釜の外周に設けられた、前記内釜を加熱する胴ヒータであり、
前記胴ヒータによる加熱中又は加熱後の前記内釜の内表面温度が前記非接触型の温度検知手段により検知される内釜加熱モードを有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の炊飯器。 - 前記非接触型の温度検知手段は、前記内釜内に食品が収容されている場合には、その食品の温度を検知し、
前記制御手段は、その検知結果を前記加熱手段の制御に利用する
ことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれかに記載の炊飯器。
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