JP3496000B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3496000B2
JP3496000B2 JP2001169710A JP2001169710A JP3496000B2 JP 3496000 B2 JP3496000 B2 JP 3496000B2 JP 2001169710 A JP2001169710 A JP 2001169710A JP 2001169710 A JP2001169710 A JP 2001169710A JP 3496000 B2 JP3496000 B2 JP 3496000B2
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white
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の炊飯器は、炊飯器本体内に炊飯
鍋を収容し、その上方開口部を炊飯器本体に回動自在に
設けた蓋体にて閉塞し、炊飯器本体内に配設された加熱
手段(誘導加熱コイルや抵抗線ヒータ等)にて炊飯鍋を
加熱することにより炊飯を行うものである。
【0003】また、近年では、家庭で炊飯する米として
は、洗米することなく炊飯できるようにした精白米(以
下、無洗米と称する。)が提供されている。ここで、米
を洗ったときに発生する濁りの主な原因は、白米の表面
に残留している糠にある。そのため、無洗米は、その表
面を研磨して前記残留した糠を無くしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記炊
飯器は、無洗米を炊飯した場合、洗米する必要がある白
米を計量する周知の白米用計量カップを用い、かつ、炊
飯鍋に設けられた白米用の水位線を利用して水を加えて
炊飯を行った場合には、通常の白米を炊飯した場合と比
較してご飯が硬く炊き上がるという問題がある。また、
無洗米を炊飯した場合には、炊飯鍋の底面に焦げ付きが
発生したり、炊飯中に吹きこぼれが生じ易いという問題
がある。
【0005】そこで、本発明では、洗米が必要な通常の
白米、および、洗米が不要な無洗米のいずれでも希望の
硬さでご飯の炊き上げが可能で、かつ、炊飯鍋の焦げ付
きや吹きこぼれが生じにくい炊飯器を提供することを課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の炊飯器は、炊飯する米の量に対応する水位
線を備えた炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する炊飯器本体
と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体
に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋の開口部を閉塞す
る蓋体と、ユーザが操作する複数のスイッチと、操作さ
れたスイッチに応じて前記加熱手段を制御して予熱工
程、昇温工程、弱火工程、沸騰維持工程、および、2度
炊き工程からなる炊飯動作を実行する制御手段とを備え
た炊飯器において、無洗米を計量する専用の計量カップ
を設け、前記炊飯鍋の水位線を無洗米と白米とで共用す
るとともに、前記スイッチ操作により、洗米が必要な白
米と、洗米が不要な無洗米とを選択可能とし、前記制御
手段は、前記白米が選択されている場合と無洗米が選択
されている場合とで異なる炊飯制御を実行するようにし
ており、無洗米が選択されている場合、前記予熱工程に
おいて、その予熱時間を白米が選択されている場合より
長く設定し、前記昇温工程から次工程に移行する際に、
その移行温度を白米が選択されている場合より低く設定
し、前記弱火工程において、その加熱時間を白米が選択
されている場合より長く設定し、前記沸騰維持工程にお
いて、前記加熱手段に通電する電力を白米が選択されて
いる場合より弱く設定するとともに、そのドライアップ
温度を白米が選択されている場合より低く設定し、前記
2度炊き工程において、前記加熱手段に通電する電力を
白米が選択されている場合より強く設定するとともに、
その加熱時間を白米が選択されている場合より長く設定
するように構成している。
【0007】 前記炊飯器によれば、前記無洗米を計量
する専用の計量カップを設け、前記炊飯鍋の水位線を無
洗米と白米とで共用させ、無洗米と白米とで別の水位線
は設けていないため、ユーザが炊飯鍋に加える水の量を
間違えることを防止できる。
【0008】 また、前記炊飯器によれば、洗米が必要
な通常の白米と、洗米が不要な無洗米とで異なる炊飯制
御を実行するため、米の種類に関わらず希望の硬さでご
飯を炊き上げることができる。また、炊飯鍋の焦げ付き
や吹きこぼれを防止できる。
【0009】 具体的には、前記制御手段は、無洗米が
選択されている場合、前記予熱工程の予熱時間を白米が
選択されている場合より長く設定し、前記昇温工程から
次工程に移行する際の移行温度を白米が選択されている
場合より低く設定し、前記弱火工程の加熱時間を白米が
選択されている場合より長く設定し、前記沸騰維持工程
で加熱手段に通電する電力を白米が選択されている場合
より弱く設定しているため、炊飯時の吹きこぼれを確実
に防止することができる。
【0010】 また、予熱工程の予熱時間を長く設定
し、昇温工程から次工程に移行する際の移行温度を低く
設定し、沸騰維持工程での加熱手段に通電する電力を弱
く設定しているため、無洗米に十分な吸水を行わせるこ
とができるとともに、後の沸騰維持工程の時間が長くな
り、よりふっくらとした炊き上げが可能になる。
【0011】 さらに、沸騰維持工程でのドライアップ
温度を白米が選択されている場合より低く設定している
ため、炊飯鍋の底面への焦げ付きを確実に防止できる。
【0012】 さらにまた、2度炊き工程において、前
記加熱手段に通電する電力を強く設定するとともに、そ
の加熱時間を長く設定しているため、余分な水分をなく
し、良好な炊き上げを行うことができる。特に、沸騰維
持工程において、ドライアップ温度を低く設定したり、
通電する電力を弱く設定しているため好適である。
【0013】 前記炊飯器では、前記制御手段による無
洗米用の炊飯制御において、前記加熱手段による加熱時
間、加熱手段に通電する電力、または、次工程に移行す
る際の温度を補正可能とすることが好ましい。このよう
にすれば、炊飯器を構成する部品の精度のバラツキを補
正し、全ての炊飯器で良好な炊飯を行うことができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の実施形態に係る炊
飯器1を示す。この炊飯器1は、炊飯鍋2と、該炊飯鍋
2を収容する炊飯器本体4と、該炊飯器本体4に回動可
能に取り付けられる蓋体9とからなる。また、本実施形
態の炊飯器1には、洗米が必要な白米を計量する白米専
用計量カップ35と、洗米が不要な無洗米を計量する無
洗米専用計量カップ38とが付属されている。
【0018】前記炊飯鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等
からなる鍋母材の外面に、誘導加熱コイル7への高周波
電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加熱され
る強磁性材料をコーティングや接合等を施したものであ
る。この炊飯鍋2の内壁には、ユーザが炊飯するカップ
数に対応する水位線3が設けられている。この水位線3
は、洗米が必要な白米と、洗米が不要な無洗米とで共用
されるものである。
【0019】前記炊飯器本体4は、有底筒形状をなす胴
体5の内部に、前記炊飯鍋2を収容する非導電性材料か
らなる保護枠6を備えている。これら胴体5と保護枠6
との間には、誘導加熱コイル7、炊飯鍋用温度センサ8
およびマイコン34を実装した制御基板33が配設され
た周知の構成である。
【0020】前記蓋体9は、前記炊飯鍋2および炊飯器
本体4の開口部を開放可能に閉塞するもので、炊飯鍋2
の側に放熱板10、蓋ヒータ11および内蓋12が配設
されている。そして、蓋体9の内部には、蓋体用温度セ
ンサ13が配設された周知の構成である。
【0021】前記炊飯器本体4の正面には、図2に示す
操作パネル14が配設されている。この操作パネル14
は、中央に配設された液晶表示方式の表示パネル15の
周りに、炊飯条件を入力するための複数のスイッチの操
作部24〜32が配設されている。
【0022】前記表示パネル15は、後述するマイコン
34が内蔵したドライバによって表示するセグメント表
示方式のもので、ユーザがスイッチの操作部24〜32
を操作することによる設定状態等を意味する表示部16
〜23を備えている。本実施形態の表示パネル15に
は、中央に、24時間の時刻表示を可能とした数値表示
部16、保温時刻等の単位を表す時間表示部17、およ
び、炊飯残時間等の単位を表す分表示部18が設けられ
ている。また、これらの両側には、炊飯メニュー等を意
味する「白米」、「ふつう」、「やわらかめ」、「かた
め」、「急速」、「炊きこみ」、「おこげ」、「すしめ
し」、「おかゆ」、「おこわ」、「分づき米」、「玄
米」、「クリーニング」というメニュー表示部19が設
けられている。さらに、数値表示部16の下方には、2
組の予約設定表示部20A,20Bと、それぞれ記憶さ
れた時間帯を意味する朝、昼、晩のマーク21a,21
b,21cが設けられている。さらにまた、前記数値表
示部16の上方には、無洗米が選択されていることを示
す無洗米表示部22、および、再加熱中であることを示
す再加熱表示部23が設けられている。
【0023】前記スイッチの操作部としては、とりけし
スイッチの操作部24、予約1スイッチの操作部25、
予約2スイッチの操作部26、メニュースイッチの操作
部27、△スイッチの操作部28、▽スイッチの操作部
29、炊飯スイッチの操作部30、保温スイッチの操作
部31、および、無洗米選択スイッチの操作部32が設
けられている。また、これら各操作部24〜32の背部
には、図示しないLEDが配設され、これら操作部24
〜32を点灯または点滅表示できるようにしている。
【0024】ここで、前記とりけしスイッチは、炊飯機
能および予約機能を含む全ての動作が終了した待機状態
とするものである。前記予約1スイッチは、予約機能の
予約1設定状態に直接移行させるものである。前記予約
2スイッチは、予約機能の予約2設定状態に直接移行さ
せるものである。前記メニュースイッチは、炊飯メニュ
ーや予約炊飯メニューを希望の設定に選択するものであ
る。前記△スイッチは、現在時刻や予約時刻を10分単
位で増加させるものである。前記▽スイッチは、現在時
刻や予約時刻を10分単位で減少させるものである。前
記炊飯スイッチは、予約炊飯機能を含む炊飯設定を確定
して実行するとともに、保温機能の実行中には再加熱機
能を実行するものである。前記保温スイッチは、保温機
能およびおやすみ保温機能のいずれかに順次変更して実
行するものである。前記無洗米選択スイッチは、炊飯す
る米が無洗米であるか否かを設定するものである。
【0025】前記制御基板33に実装したマイコン34
は、記憶されたプログラムに従って、予熱工程、昇温工
程、沸騰維持工程、および、2度炊き工程を含むむらし
工程を順次実行して炊飯制御を行うとともに、前記温度
センサ8,13等からの入力に応じて、従来と同様に、
前記誘導加熱コイル7を制御するものである。そして、
本実施形態では、前記昇温工程と沸騰維持工程の間に誘
導加熱コイル7に対して弱い電力を通電することによ
り、炊飯鍋2内での吹きこぼれを防止するための弱火工
程が設けられている。
【0026】また、本実施形態では、図3および図4に
示すように、前記白米が選択されている場合と無洗米が
選択されている場合とで異なる炊飯制御を実行する構成
としている。ここで、白米で炊飯可能なメニューと無洗
米で炊飯可能なメニューを以下の表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この表1に示すように、通常の白米の場合
には全ての炊飯メニューを実行可能としている。一方、
無洗米の場合には、餅米を使用する「おこわ」と、無洗
米では有り得ない「分づき米」と、精白していない「玄
米」の炊飯メニューが実行不可能であり、その他の炊飯
メニューは実行可能である。
【0029】次に、前記炊飯制御において、白米と無洗
米との相違点の一例を以下の表2に示す。なお、この表
2は、炊飯器1で10カップの米を炊飯する場合であ
る。
【0030】
【表2】
【0031】この表2に示すように、予熱工程では、無
洗米が選択されている場合には、各メニュー毎にその予
熱時間が、白米が選択されている場合と比較して長く行
うように設定されている。これにより、無洗米に対して
十分な吸水を行わせ、ふっくらとした炊き上げができる
ようにしている。また、十分に吸水させることにより、
炊飯時の吹きこぼれを防止できるようにしている。
【0032】また、昇温工程では、無洗米が選択されて
いる場合には、各メニュー毎に次工程である弱火工程に
移行する温度が、白米が選択されている場合と比較して
低く設定されている。これにより、炊飯時の吹きこぼれ
を防止できるようにしている。また、後の沸騰維持工程
の時間が長くなるため、よりふっくらとした炊き上げが
できるようにしている。
【0033】また、弱火工程では、無洗米が選択されて
いる場合には、各メニュー毎にその加熱時間が、白米が
選択されている場合と比較して長く設定されている。こ
れにより、炊飯時の吹きこぼれを防止できるようにして
いる。
【0034】また、沸騰維持工程では、無洗米が選択さ
れている場合には、各メニュー毎にドライアップしたと
判断する温度が、白米が選択されている場合と比較して
低く設定されている。これにより、炊飯鍋2の底面への
焦げ付きを防止できるようにしている。
【0035】さらに、沸騰維持工程では、無洗米が選択
されている場合には、各メニュー毎に誘導加熱コイル7
に対して通電する電力が、白米が選択されている場合と
比較して弱く設定されている。ここで、この表2に通電
率とは、白米の場合には、15秒間に11秒通電(オ
ン)し、残りの4秒間は通電を停止(オフ)するもので
ある。これに対して無洗米の場合には15秒間に9秒通
電し、残りの6秒間は通電を停止するものである。この
ように、誘導加熱コイル7への通電時間を短くすること
により、通電する電力を弱く設定している。これによ
り、ご飯をふっくらした状態で炊き上げることができる
とともに、吹きこぼれを防止できる。
【0036】また、2度炊き工程では、無洗米が選択さ
れている場合には、各メニュー毎に誘導加熱コイル7に
対して通電する電力が、白米が選択されている場合と比
較して強く設定されている。
【0037】しかも、2度炊き工程では、無洗米が選択
されている場合には、各メニュー毎にその加熱時間が、
白米が選択されている場合と比較して長く設定されてい
る。
【0038】この2度炊き工程の変更により、炊飯鍋2
内の余分な水分をなくし、良好な炊き上げができるよう
にしている。特に、前記のように、沸騰維持工程におい
て、ドライアップ温度を低く設定し、かつ、通電する電
力を弱く設定した場合に好適である。
【0039】また、本実施形態では、表2に示すよう
に、炊飯容量を判断する基準を白米と無洗米とで相違さ
せている。ここで、この容量判別は、前記昇温工程にお
いて、規定時間内に昇温した温度に基づいて炊飯容量を
判別するものである。そして、本実施形態では、無洗米
が選択されている場合には、各メニュー毎にその判別時
間が、白米が選択されている場合と比較して短く設定さ
れている。
【0040】なお、表2には、無洗米で炊飯が可能な
「炊きこみ」、「おこげ」、「すしめし」および「おか
ゆ」を表記していないが、各工程毎に同様に異なるよう
に設定されている。また、クリーニングは、白米と無洗
米のいずれを選択していても、同一のクリーニング制御
が実行される。
【0041】さらに、本実施形態では、前記制御手段に
よる炊飯制御において、無洗米用の炊飯制御を補正可能
としている。具体的には、前記制御基板33の図示しな
い回路に補正用の抵抗を実装可能な装着部を設ける。そ
して、補正したいランク(誤差レベル)に応じて所定の
抵抗値の抵抗を実装することにより、下記の表3に示す
ように、各工程での条件を変更する。
【0042】
【表3】
【0043】この表3に示すように、誤差レベルを0〜
9とA〜Fの16段階に区分けし、そのレベルに応じて
開放(遮断)、抵抗値100KΩから1.0KΩの抵
抗、そして短絡状態とする。これにより、予熱工程の加
熱時間を0分から7分の間で増減するように補正可能と
する。また、予熱工程での調節温度を0℃から7℃の間
で増減するように補正可能とする。また、昇温工程への
移行温度を0℃から7℃の間で増減するように補正可能
とする。また、弱火工程の加熱時間を0分から7分の間
で増減するように補正可能とする。また、沸騰維持工程
での誘導加熱コイル7への通電率を0秒から7秒の間で
増減するように補正可能とする。また、2度炊き工程で
の誘導加熱コイル7への通電率を0秒から7秒の間で増
減するように補正可能とする。また、2度炊き工程での
加熱時間を0分から3.5分の間で増減するように補正
可能とする。また、容量判別での判断基準である規定時
間を0秒から70秒の間で10秒単位で増減するように
補正可能とする。
【0044】前記白米専用計量カップ35は、従来と同
様に、上向きに開放した円筒状のもので、その内部には
約146gの白米を収容できる180ccの容積のもの
である。この白米専用計量カップ35は、白色透明な樹
脂からなる。この白米専用計量カップ35の上端縁に
は、補強用のフランジ部36が設けられている。また、
その内周面には、1/4毎に凸条からなる目盛線37が
刻設されている。
【0045】前記無洗米専用計量カップ38は、上向き
に開放した円筒状のもので、その内部には約146gの
無洗米を収容できる171ccの容積のものである。ま
た、この無洗米専用計量カップ38は、前記白米専用計
量カップ35とは異なる緑等の有色透明な樹脂からな
る。この無洗米専用計量カップ38には、前記白米専用
計量カップ35と同様に、上端縁に補強用のフランジ部
39が設けられるとともに、内周面に目盛線40が刻設
されている。また、この無洗米専用計量カップ38に
は、前記フランジ部39の一部に、外方に突出する把持
部41が設けられている。この把持部41には、下面に
凸条からなる「無洗米専用」という文字42が刻設され
ている。これにより、無洗米専用計量カップ38の上端
縁より上方に盛られた無洗米を箸等の棒状物によりすり
きる際の作業を阻害しないように構成している。
【0046】このように、本発明の炊飯器1では、付属
させる無洗米専用計量カップ38に把持部41を設けて
いるため、白米専用計量カップ35と間違えることを防
止できる。そして、白米と無洗米とをそれぞれ専用の計
量カップ35,38で計量するため、表面に付着した糠
の研磨により粒径が白米より小さくなった無洗米を、白
米を計量する周知のカップで計量することにより、1カ
ップ当たりの米の粒数が多くなることを防止できる。ま
た、炊飯鍋2は、その水位線3を無洗米と白米とで共用
するため、ユーザが炊飯鍋2に加える水の量を間違える
ことを防止できる。そのため、ユーザの使い勝手が向上
する。
【0047】そして、炊飯鍋2に対して、無洗米専用計
量カップ38で適量の粒数を収容させ、適用の水量をセ
ットして、ユーザがキー操作により希望の無洗米専用メ
ニューを選択して炊飯制御を実行すると、マイコン34
は、白米と異なる炊飯制御を実行する。
【0048】そのため、無洗米で炊き上げたご飯が硬く
なったり、炊飯鍋2の底面に焦げ付きが発生したり、炊
飯中に吹きこぼれが生じることを確実に防止できる。
【0049】具体的には、前記ご飯が硬くなるという問
題は、予熱時間を長くすること、昇温工程から次工程に
移行する温度を低く設定すること、沸騰維持工程での電
力を弱く設定することにより確実に解消し、ふっくらと
した炊き上げ状態で炊飯できる。
【0050】また、焦げ付きの問題は、沸騰維持工程で
ドライアップ温度を低く設定することで確実に防止でき
る。
【0051】さらに、吹きこぼれの問題は、予熱時間を
長くすること、昇温工程から次工程に移行する温度を低
く設定すること、前記弱火工程の時間を長く設定するこ
と、前記沸騰維持工程での電力を弱く設定することで確
実に防止できる。
【0052】さらにまた、本実施形態では、むらし工程
中に含まれる2度炊き工程で、誘導加熱コイル7に通電
する電力を強く設定するとともに、時間を長く設定して
いるため、前記のように沸騰維持工程でドライアップ温
度を低く設定したり、通電する電力を弱く設定しても、
炊飯鍋2内に残った余分な水分をなくし、良好な炊き上
げを行うことができる。
【0053】しかも、前記マイコン34による炊飯制御
は、補正レベルに応じた抵抗を制御基板33に実装する
ことにより補正できるため、全ての炊飯器1で良好な炊
飯を行わせることができる。
【0054】なお、本発明の炊飯器1は前記実施形態の
構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態
では、予熱時間、昇温工程から次工程に移行する温度、
弱火工程の時間、沸騰維持工程でのドライアップ温度、
沸騰維持工程での電力、2度炊き工程での電力、およ
び、2度炊き工程の時間を、白米と無洗米とで異なるよ
うにしたが、いずれか1つのみ異なるようにしてもよ
い。そうすると、各工程での変更に応じて少なくとも1
つを解消することができる。また、所定の2以上の組み
合わせで構成すれば、各工程の変更で得られる作用、効
果を相乗して得ることができる。
【0055】さらに、前記実施形態では、制御基板33
に所定の抵抗値の抵抗を実装することにより、マイコン
34による炊飯制御を補正できるようにしたが、制御基
板33にタップピンを突設し、そのタップピンにジャン
パピンを装着するか否かにより、炊飯制御を補正できる
ようにしてもよい。
【0056】さらにまた、前記実施形態では、炊飯する
米が無洗米であるか否かを設定する無洗米選択スイッチ
を専用に設けたが、メニュースイッチの操作により白米
と無洗米とを設定できるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の炊飯器は、洗米が必要な通常の白米と、洗米が不要な
無洗米とで異なる炊飯制御を実行するため、米の種類に
関わらず、いずれでの希望の硬さでご飯を炊き上げるこ
とができる。また、炊飯鍋の焦げ付きや吹きこぼれを確
実に防止できる。さらに、前記無洗米を計量する専用の
計量カップを設け、前記炊飯鍋の水位線を無洗米と白米
とで共用させ、無洗米と白米とで別の水位線は設けてい
ないため、ユーザが炊飯鍋に加える水の量を間違えるこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炊飯器の概略図である。
【図2】 図1の炊飯器の操作パネルを示す正面図であ
る。
【図3】 白米の炊飯制御を示すグラフである。
【図4】 無洗米の炊飯制御を示すグラフである。
【図5】 白米専用計量カップを示し、(A)は平面
図、(B)は断面図である。
【図6】 無洗米専用計量カップを示し、(A)は平面
図、(B)は断面図、(C)は底面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯鍋、3…水位線、4…炊飯器本
体、7…誘導加熱コイル(加熱手段)、8…炊飯鍋用温
度センサ、9…蓋体、13…蓋体用温度センサ、14…
操作パネル、15…表示パネル、16〜21,23…表
示部、22…無洗米表示部、24〜31…スイッチの操
作部、32…無洗米選択スイッチの操作部、33…制御
基板、34…マイコン(制御手段)、35…白米専用計
量カップ、36…フランジ部、37…目盛線、38…無
洗米専用計量カップ、39…フランジ部、40…目盛
線、41…把持部。
フロントページの続き (72)発明者 橋詰 隆平 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−239532(JP,A) 特開2000−189317(JP,A) 特開 平10−5125(JP,A) 特開 平5−130937(JP,A) 特開 昭61−37217(JP,A) 特開 平6−237853(JP,A) 特開2000−342444(JP,A) 特開 平10−165299(JP,A) 特開2000−221071(JP,A) 特開 平10−267728(JP,A) 特開 平9−287996(JP,A) 特開 平8−110258(JP,A) 特開2002−142981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109 G01F 19/00 A47J 43/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯する米の量に対応する水位線を備え
    た炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、前記炊
    飯鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体に開閉可能
    に取り付けられ前記炊飯鍋の開口部を閉塞する蓋体と、
    ユーザが操作する複数のスイッチと、操作されたスイッ
    チに応じて前記加熱手段を制御して予熱工程、昇温工
    、弱火工程、沸騰維持工程、および、2度炊き工程か
    らなる炊飯動作を実行する制御手段とを備えた炊飯器に
    おいて、無洗米を計量する専用の計量カップを設け、前記炊飯鍋
    の水位線を無洗米と白米とで共用するとともに、 前記ス
    イッチ操作により、洗米が必要な白米と、洗米が不要な
    無洗米とを選択可能とし、前記制御手段は、前記白米が
    選択されている場合と無洗米が選択されている場合とで
    異なる炊飯制御を実行するようにしており、 無洗米が選択されている場合、 前記予熱工程において、その予熱時間を白米が選択され
    ている場合より長く設定し、 前記昇温工程から次工程に移行する際に、その移行温度
    を白米が選択されている場合より低く設定し、 前記弱火工程において、その加熱時間を白米が選択され
    ている場合より長く設定し、 前記沸騰維持工程において、前記加熱手段に通電する電
    力を白米が選択されている場合より弱く設定するととも
    に、そのドライアップ温度を白米が選択されている場合
    より低く設定し、 前記2度炊き工程において、前記加熱手段に通電する電
    力を白米が選択されている場合より強く設定するととも
    に、その加熱時間を白米が選択されている場合より長く
    設定 するようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段による無洗米用の炊飯制御
    において、前記加熱手段による加熱時間、加熱手段に通
    電する電力、または、次工程に移行する際の温度を補正
    可能としたことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
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