JP2010009754A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】集電板の腐食を解消し、耐久性に優れ、低コストに作成できる固体高分子型燃料電池を提供する。
【解決手段】膜電極接合体を挟持するように配置されたセパレータと、膜電極接合体とセパレータを含む積層体の両端を挟持するように配置された一対の端部セパレータと、一対の端部セパレータ108の両外側に配置され、膜電極接合体が発生した電気出力を集電する一対の集電板を備え、セパレータおよび端部セパレータ108には反応ガスあるいは冷却水を供給、排出するためのマニホールド孔2〜7が構成されており、端部セパレータ108の少なくとも1つのマニホールド孔を封止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポータブル電源、電気自動車用電源、定置型コージェネレーションシステム等に使用される固体高分子型燃料電池に関するものである。
固体高分子型燃料電池は、水素などの燃料ガスと空気などの酸化ガスをガス拡散電極によって電気化学的に反応させるもので、電気と熱とを同時に発生させるものである。このような固体高分子型燃料電池の基本的な単電池の構成を図8に示した。
なお、水素などの燃料ガスの関与する側をアノードと呼び、図では符号の後にaを付け表し、空気などの酸化ガスの関与する側をカソードと呼び、図では符号の後にcを付け表した。
図8に於いて、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜31の両面には、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒反応層32a,32cを密着して配置する。
さらに触媒反応層32a,32cの外面には、ガス通気性と導電性を兼ね備えた一対の拡散層33a,33cをこれに密着して配置する。この拡散層33a,33cと触媒反応層32a,32cにより電極34a,34cを構成する。電極電解質接合体35は(以降、MEAと称する)、電極34a,34cと高分子電解質膜31とで形成している。
MEA35外側には、MEA35を機械的に固定するとともに、隣接するMEA同士を互いに電気的に直列に接続し、さらに電極に反応ガスを供給し、かつ反応により発生したガスや余剰のガスを運び去るためのガス流路36a,36cをMEA35に接する面に形成した導電性セパレータ37a.37cを配置する。導電性セパレータ37aでMEA35とは反対の面には、隣の単電池の導電性セパレータ37cが接する。
導電性セパレータ37a,37c同士が接する側には循環水通路38が備えられ、ここに循環水が流れる。循環水は導電性セパレータ37a,37cを介してMEA35の温度を調整するように熱を移動させる。MEA35と導電性セパレータ37a,37cとの間にはガスを封止するMEAガスケット40a,40cが備えられ、導電性セパレータ37a,37cの間には循環水を封止するセパレータガスケット41a,41cが備えられている。
次に、基本動作を説明する。ガス流路36cに空気などの酸化ガスを流し、ガス流路36aに水素などの燃料ガスを流す。燃料ガス中の水素は拡散層33aを拡散し、触媒反応層32aに達する。触媒反応層32aで水素は水素イオンと電子に分けられる。電子は外部回路を通じてカソード側に移動される。水素イオンは膜31を透過しカソード側に移動し反応触媒層32cに達する。空気などの酸化ガス中の酸素は拡散層33cを拡散し、反応触媒層32cに達する。
触媒反応層32cでは酸素が電子と反応し酸素イオンとなり、さらに酸素イオンは水素イオンと反応し水が生成される。つまりMEA35の周囲で酸化ガスと燃料ガスが反応し水が生成され、電子が流れる。
さらに反応時に熱が生成し、MEA35の温度が上昇する。そのため循環水経路38に水などを流すことにより反応で発生した熱を水で外部に運び出す。つまり、熱と電流(電気)が発生する。
ここで、発生した電力はセルの両端に配置された一対の集電板42によって取り出され、燃料電池外部の電気回路に供給される。この集電板42としては、抵抗がロスにならないように、真鍮や銅などの導電性が良好な金属に金メッキを施して接触抵抗と耐食性を向上したものが用いられていた
このような積層電池では、冷却部を含む複数の単電池モジュールを一方向に積み重ね、集電板42の外側に、一対の端板を配置し、それぞれの端板間を締結ボルト(ロッド)で固定して、それぞれの単電池モジュールを締め付けるような締め付け方式が採用されている(例えば、特許部文献1参照)。
また、このような積層電池においては、積層方向端部からの放熱が大きくなり、両端に位置するセルが低温になる傾向があった。これによって、端部セルに水詰まりが発生し、性能低下を生じる危険性があった。このような課題に対し、引用文献では、端部セルの外側に冷却水流路を設け、端部セルからの放熱を抑制することによって、端部セルの低温化を防ぐ方法が開示されている。
特開2002−313386号公報
しかしながら、上記従来の固体高分子型燃料電池では、以下のような課題があった。
集電板に加湿された反応ガスや冷却水がマニホールド孔部分で直接接触すると、金メッキなどの表面処理にはピンホールが存在するため、集電板の基材が腐食される。集電板が腐食されると、反応ガス中の水分や冷却水中に金属イオンが溶出し、MEAに供給されると、電解質膜の劣化やイオン導電性の低下を加速させ、MEAの性能を大きく低下する原因となる。さらに、腐食が進行すると集電板表面が変形し、マニホールド孔周辺でのシールが破壊し、反応ガスや冷却水リークが発生する危険性があった。
また、先行例のように、冷却水を集電板と端部セルの間に配置した場合には、集電板に直接冷却水が接触することを避けるため、端部セパレータを設けて、この端部セパレータに冷却水流路を構成する方法が採用されているが、このような場合には、端部セパレータの冷却水マニホールド孔を塞ぐ必要があり、これにより冷却水流路に冷却水が分配されにくくなるという課題があった。
本発明の固体高分子型燃料電池は、前記従来の課題を解決するものであり、集電板の腐食を解消し、耐久性に優れ、低コストに作成できる固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の固体高分子型燃料電池は、電解質膜と電極を接合させた膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように配置されたセパレータと、前記膜電極接合体と前記セパレータを含む積層体の両端を挟持するように配置された一対の端部セパレータと、前記一対の端部セパレータの両外側に配置され、前記膜電極接合体が発生した電気出力を集電する一対の集電板を備え、前記セパレータおよび前記端部セパレータには反応ガスあるいは冷却水を供給、排出するためのマニホールド孔が構成されており、前記端部セパレータの少なくとも1つの前記マニホールド孔が封止されているものである。
これにより、反応ガスや冷却水が集電板が直接接触することを防止し、集電板の腐食を完全に防ぐことが可能となり、燃料電池の耐久性を大幅に向上できる。
本発明の固体高分子型燃料電池は、端部セパレータの出入り口マニホールド孔のいずれか一方を封止することによって、反応ガスおよび冷却水と集電板が接触することを完全に防止し、耐久性を向上した固体高分子型燃料電池を提供することができる。
第1の発明は、電解質膜と電極を接合させた膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持するように配置されたセパレータと、膜電極接合体とセパレータを含む積層体の両端を挟持するように配置された一対の端部セパレータと、一対の端部セパレータの両外側に配置され、膜電極接合体が発生した電気出力を集電する一対の集電板を備え、セパレータおよび端部セパレータには反応ガスあるいは冷却水を供給、排出するためのマニホールド孔が構成されており、端部セパレータの少なくとも1つのマニホールド孔が封止されているものである。
この構成により、反応ガスおよび冷却水と集電板との接触を完全に防止でき、耐久性に優れた固体高分子型燃料電池を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、一対の端部セパレータの少なくとも一方にはマニホールド孔と連結し、反応ガスあるいは冷却水を積層体に供給、排出するための流路が形成されており、流路に接続される入口側あるいは出口側のマニホールド孔の少なくとも一方が封止されているものである。
この構成により、端部セパレータに反応ガスや冷却水の流路が構成された場合においても、集電板との接触を完全に防止でき、耐久性を向上した固体高分子型燃料電池を提供することができる。
第3の発明は、第2の発明において、マニホールド孔の封止されている位置を、流路深さよりも深い位置としたものである。
この構成により、集電板との接触を防止するとともに、端部セパレータに構成された流路へ反応ガスまたは冷却水の分配性を確保でき、端部セルの性能低下を解消した固体高分子型燃料電池を提供できる。
第4の発明は、第3の発明において、流路に冷却水が供給されるものである。
この構成により、放熱による端部セルの温度低下を防止し、端部セルの性能低下を解消した高性能な固体高分子型燃料電池を提供できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、端部セパレータが、2種類以上の部品で構成されており、マニホールド孔に勘合する封止部材によって、マニホールド孔が封止されているものである。
この構成により、端部セルの性能低下を解消した高性能な固体高分子型燃料電池を提供できる。
第6の発明は、第5の発明において、封止部材を樹脂としたものである。
この構成により、端部セルの性能低下を解消した高性能な固体高分子型燃料電池を提供できる。
第7の発明は、第5の発明において、封止部材をゴムとしたものである。
この構成により、端部セルの性能低下を解消した高性能な固体高分子型燃料電池を提供できる。
第8の発明は、第5の発明において、封止部材をエラストマーとしたものである。
この構成により、端部セルの性能低下を解消した高性能な固体高分子型燃料電池を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、従来例と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明による実施の形態1における固体高分子型燃料電池の単セルの分解斜視図である。
図1に示すように、単セルは、一対の電極104で枠体1に設けた高分子電解質膜101を挟んで構成したMEA105を、一対のアノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとで挟み込んで構成されている。
アノード側セパレータ107aおよびカソード側セパレータ107cには、外部から水素を含む燃料ガスを導入するための燃料ガス入口マニホールド孔2と、発電に使用されなかった燃料ガスを外部に排出するための燃料ガス出口マニホールド孔3と、酸素を含む酸化剤ガスを外部から導入するための酸化剤ガス入口マニホールド孔4と、発電に使用されなかった酸化剤ガスを外部に排出するための酸化剤ガス出口マニホールド孔5がアノード側セパレータ107aおよびカソード側セパレータ107cの外周近傍に貫通して設けられている。
また、アノード側セパレータ107aのMEA105と接する面には、燃料ガス入口マニホールド孔2と燃料ガス出口マニホールド孔3とを結び、電極104に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路106aが設けられている。
同様にカソード側セパレータ107cのMEA105と接する面には、酸化剤ガス入口マニホールド孔4と酸化剤ガス出口マニホールド孔5とを結び、電極104に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路106cが設けられている。燃料ガス流路106aおよび酸化剤ガス流路106cは、電極104に対して可能な限り均一にガスを供給するために、複数本の流路を蛇行させて形成している。
なお、単セル10に供給する燃料ガスおよび酸化剤ガスは、高分子電解質膜101の水素イオン伝導性を発揮させるために加湿して常に高分子電解質膜101を湿潤状態に保つようにしているが、ガス中の水蒸気が凝縮して、あるいは発電に伴って生成した水が燃料ガス流路106aまたは酸化剤ガス流路106cにたまって流路を閉塞し、ガスの流れを阻害しないように上方から導入して下方から排出されるように燃料ガス流路106aおよび酸化剤ガス流路106cを構成した。
また、アノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとには、発電とともに発生する熱を取り去るための循環水を、カソード側セパレータ107cのMEA105と接する面とは反対の面に形成した冷却水流路8に導入,排出するための冷却水入口マニホールド孔6と冷却水出口マニホールド孔7が、外周近傍に貫通して設けられている。
なお、図1では、冷却水入口マニホールド孔6および冷却水流路8が端部セパレータ108に形成されている状態を示しているが、冷却水入口マニホールド孔6は封止部11で封止されている。また、端部セパレータ108に形成された冷却水流路8は冷却水シール9で洩れを防止する構成となっている。
すなわちアノード側セパレータ107a,カソード側セパレータ107cには電極104に対向する電極対向領域と、前記電極対向領域を囲む環状の外縁領域を有し、前記外縁領域には膜電極接合体(MEA105)に反応ガスあるいは冷却水を供給、排出するためのマニホールド孔が構成されている。
また、MEA105には各マニホールド孔に対応する位置に孔が設けられており、MEA105のアノード電極(アノード側セパレータ107aと接する側の電極104の面(図示せず))側で、アノード電極の外側には、燃料ガスが外部に漏れず、かつ酸化剤ガスと循環水とがこの面に進入しないように考慮したシール部であるMEAガスケット(図示せず)が設けられている。
同様に、MEA105のカソード電極104c(カソード側セパレータ107cと接する側の電極104の面)側でカソード電極104cの外側には酸化剤ガスが外部に漏れず、かつ燃料ガスと循環水がこの面に浸入しないように考慮したMEAガスケット109が設けられている。
なお、このMEAガスケット109は導電性のアノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとが直接接触して短絡しないようにする絶縁の役割も果たしており、図1で示した線シールではなく面シールとしても良く、また、MEAガスケット109とは別に絶縁体を挿入しても、シールが行えれば良い。
図2は、図1に示す単電池を積層して構成した固体高分子形燃料電池の構成を示す側面図である。
図2に示すように本実施の形態1の固体高分子型燃料電池は、MEA105、アノード側セパレータ107aおよびカソード側セパレータ107cを含む単電池を複数枚積層して積層体100を形成し、積層体100の両端に端部セパレータ108を配置し、さらにその外側に端部セパレータ108と電気的に接続した真鍮に金メッキを施した集電板21を配置し、一対のエンドプレート22で挟持したものである。以下、単電池を積層して一対のエンドプレート22で挟持した構成をスタックと称する。
なお、単電池の積層は、単電池を構成するアノード側セパレータ107aと隣り合う単電池を構成するカソード側セパレータ107cとを電気的に接続し、かつ、カソード側セパレータ107cに形成した循環水流路から水が外部に漏れないように、かつ燃料ガスと酸化剤ガスとがこの面に侵入しないように考慮して形成したセパレータガスケット(図示せず)がマニホールドの周囲に設けられている。
ここで、本実施の形態1ではエンドプレート22としてはポリフェニルサルファイド(PPS)を用いたが、その他の樹脂であっても締結圧力に対して十分な強度を有しておれば使用できる。
エンドプレート22のいずれか一方には、スタックに酸化剤ガス、燃料ガス、冷却水を供給するための酸化剤ガス入口配管51、冷却水入口配管52、燃料ガス入口配管53および排出するための燃料ガス出口配管54、冷却水出口配管55、酸化剤ガス出口配管56が構成されており、それぞれの配管がセパレータに構成された対応する酸化剤ガス入口マニホールド孔4、燃料ガス入口マニホールド孔2、冷却水入口マニホールド孔6および
酸化剤ガス出口マニホールド孔5、燃料ガス出口マニホールド孔3、冷却水出口マニホールド孔7と連結されている。
また、端部セパレータ108とアノード側セパレータ107a、カソード側セパレータ107cの間には冷却水を流通させる流路が構成されており、放熱による端部セパレータ108の温度低下を抑制する構造となっている。
以上のように構成した固体高分子型燃料電池にについて、以下その動作、作用について説明する。
燃料ガス入口配管53からスタックに供給された燃料ガスは燃料ガス入口マニホールド孔2を介して各単電池のアノード側セパレータ107aの燃料ガス流路106aを通って電極104のアノード側に供給される。
一方、酸化剤ガス入口配管51からスタックに供給された酸化剤ガスは酸化剤ガス入口マニホールド孔4を介して、各単電池のカソード側セパレータ107cの酸化剤ガス流路106cを通って電極104のカソード側に供給され、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素が電気化学反応を起こして電気と熱が発生する。
発電に伴って発生した熱は、冷却水を冷却水入口配管52から冷却水入口マニホールド孔6を介してアノード側セパレータ107aの冷却水流路に供給し、冷却水出口マニホールド孔7を介して冷却水出口配管55からスタックの外へ排出することにより、アノード側セパレータ107a,カソード側セパレータ107cを介して搬出する。
次に図3に端部セパレータの平面図を示す。端部セパレータ108には周辺部に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を積層体に供給するための入口マニホールドが設けられている。ここで、端部セパレータ108上で、燃料ガス入口マニホールド孔2、酸化剤ガス入口マニホールド孔4および冷却水入口マニホールド孔6は孔として貫通するように形成されているが、燃料ガス出口マニホールド孔3、酸化剤ガス出口マニホールド孔5および冷却水出口マニホールド孔7に対応する位置には、孔はなく完全に封止された形状になっている。
これによって、燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水が集電板21と接触することを完全に防止し、集電板21の腐食を防止することが可能とできる。これによって、金属イオンの溶出によるMEA105の劣化を防止でき、耐久性に優れた固体高分子型燃料電池を供給できるものである。
なお、本実施の形態1では、燃料ガス出口マニホールド孔3、酸化剤ガス出口マニホールド孔5および冷却水出口マニホールド孔7を封止する形態を示したが、本実施の形態1に示した端部セパレータ108と対向する他方の端部セパレータ108では燃料ガス入口マニホールド孔2、酸化剤ガス入口マニホールド孔4および冷却水入口マニホールド孔6が封止されている。
また、本実施の形態1では、全てのガスと冷却水が同じ端部セパレータ108側から流入する形態を示しているが、ガスおよび冷却水の流入方向をガス種および冷却水毎に変更することも可能であり、同様の効果が得られるものである。さらに、スタック外部とスタック積層部分への燃料ガスや酸化剤ガス、冷却水の供給、排出は通常配管を用いて行われ、この配管が集電板21と燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を隔離する役目を果たしている。
(実施の形態2)
次に図4に、本発明の実施の形態2における端部セパレータ108の平面図を示す。
端部セパレータ108には周辺部に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を積層体に供給するための燃料ガス入口マニホールド孔2、酸化剤ガス入口マニホールド孔4および冷却水入口マニホールド孔6入口マニホールドが設けられている。さらに冷却水を流通するため冷却水流路8が表面に構成されている。
ここで、端部セパレータ108上で燃料ガス出口マニホールド孔3および酸化剤ガス出口マニホールド孔5に対応する位置には、孔はなく完全に封止された形状になっている。これによって、燃料ガスおよび酸化剤ガスが集電板21と接触することを完全に防止し、集電板21の腐食を防止することが可能とできる。
さらに、図5に端部セパレータ108の冷却水出口マニホールド孔7部分の断面図を示す。ここで、冷却水出口マニホールド孔7は冷却水流路8と同じ深さまで掘り込まれた位置で封止されている。このような形状によって、冷却水流路8に冷却水を供給すると同時に冷却水出口マニホールド孔7の封止を可能にし、集電板21の腐食を完全に防止することができる。
なお、本実施の形態2では、冷却水流路8が構成されている例を示したが、冷却水流路8を端部セパレータ108に構成することによって、放熱による端部セルの低温化を防止でき、端部セルの濡れを抑制することが可能になる。
また、本実施の形態2では、冷却水出口マニホールド孔7を封止する形態を示したが、本実施の形態2に示した端部セパレータ108と対向する他方の端部セパレータ108では冷却水入口マニホールド孔6が封止されている。
また、本実施の形態2では、全てのガスと冷却水が同じ端部セパレータ108側から流入する形態を示しているが、ガスおよび冷却水の流入方向をガス種および冷却水毎に変更することも可能であり、同様の効果が得られるものである。
さらに、スタック外部とスタック積層部分への燃料ガスや酸化剤ガス、冷却水の供給、排出は通常配管を用いて行われ、この配管が集電板21と燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を隔離する役目を果たしている。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における端部セパレータ108の冷却水出口マニホールド孔7部分の断面図である。ここで、冷却水出口マニホールド孔7は冷却水流路よりも深く掘り込まれた位置で封止されている。
このような形状にすることによって、図6において上方から流れてきた冷却水が、封止部分に衝突して発生する渦の影響を受けずに、冷却水流路8にスムースに冷却水を供給することが可能となる。これにより、冷却水の等配性を確保しながら、冷却水が集電板21に接触することを完全に防止し、集電板21の腐食を防止することが可能となる。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における端部セパレータ108の冷却水出口マニホールド孔7部分の断面図である。冷却水出口マニホールド孔7は端部セパレータ108とは別部材の封止部材12とからなり、封止部材12を冷却水出口マニホールド孔7に勘合することによって、冷却水出口マニホールド孔7を封止している。
封止部材12には、樹脂、ゴム、エラストマーが使用される。樹脂としては、PPS(ポリフェニルサルファイド)、PP(ポリプロピレン)、SPS(シンジオタックポリスチレン)など、またゴムとしては、フッ素ゴム、シリコンゴム、EPDMゴムなど、エラストマーとしては、フッ素系エラストマーやオレフィン系エラストマーなどが使用できるが、これらに限らず選定することが可能である。
このような構造を採用することによって、封止構造の自由度を向上することが可能となり、より簡単にガス、冷却水と集電板21が接触することを防止でき、集電板21の腐食を防止できる。
以上のように、本発明にかかる固体高分子型燃料電池は、ポータブル電源、電気自動車用電源、定置型コージェネレーションシステム等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における固体高分子型燃料電池を構成する単電池の分解斜視図 同固体高分子形燃料電池の構成を示す側面図 同固体高分子形燃料電池の端部セパレータの平面図 本発明の実施の形態2における固体高分子形燃料電池の端部セパレータの平面図 同固体高分子形燃料電池の端部セパレータの冷却水入口マニホールド孔部分の断面図 本発明の実施の形態3における固体高分子形燃料電池の端部セパレータの冷却水入口マニホールド孔部分の断面図 本発明の実施の形態4における固体高分子形燃料電池の端部セパレータの冷却水入口マニホールド孔部分の断面図 従来の固体高分子形燃料電池の要部断面図
符号の説明
1 枠体
2 燃料ガス入口マニホールド孔
3 燃料ガス出口マニホールド孔
4 酸化剤ガス入口マニホールド孔
5 酸化剤ガス出口マニホールド孔
6 冷却水入口マニホールド孔
7 冷却水出口マニホールド孔
8 冷却水流路
9 冷却水シール
10 単セル
11 封止部
12 封止部材
21 集電板
22 エンドプレート
51 酸化剤ガス入口配管
52 冷却水入口配管
53 燃料ガス入口配管
54 燃料ガス出口配管
55 冷却水出口配管
56 酸化剤ガス出口配管
101 高分子電解質膜
104 電極
104c カソード電極
105 MEA
106a 燃料ガス流路
106c 酸化剤ガス流路
107a アノード側セパレータ
107c カソード側セパレータ
108 端部セパレータ
109 MEAガスケット

Claims (8)

  1. 電解質膜と電極を接合させた膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように配置されたセパレータと、前記膜電極接合体と前記セパレータを含む積層体の両端を挟持するように配置された一対の端部セパレータと、前記一対の端部セパレータの両外側に配置され、前記膜電極接合体が発生した電気出力を集電する一対の集電板を備え、前記セパレータおよび前記端部セパレータには反応ガスあるいは冷却水を供給、排出するためのマニホールド孔が構成されており、前記端部セパレータの少なくとも1つの前記マニホールド孔が封止されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 前記一対の端部セパレータの少なくとも一方には前記マニホールド孔と連結し、反応ガスあるいは冷却水を前記積層体に供給、排出するための流路が形成されており、前記流路に接続される入口側あるいは出口側の前記マニホールド孔の少なくとも一方が封止されていることを特徴とする請求項1記載の固体高分子型燃料電池。
  3. 前記マニホールド孔の封止されている位置が、前記流路深さよりも深い位置であることを特徴とする請求項2記載の固体高分子型燃料電池。
  4. 前記流路には冷却水が供給されることを特徴とする請求項3記載の固体高分子型燃料電池。
  5. 前記端部セパレータが、2種類以上の部品で構成されており、前記マニホールド孔に勘合する封止部材によって、前記マニホールド孔が封止されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の固体高分子型燃料電池。
  6. 前記封止部材が、樹脂であることを特徴とする請求項5記載の固体高分子型燃料電池。
  7. 前記封止部材が、ゴムであることを特徴とする請求項5記載の固体高分子型燃料電池。
  8. 前記封止部材が、エラストマーであることを特徴とする請求項5記載の固体高分子型燃料電池。
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