JP2016103390A - 電解質膜−電極−枠接合体 - Google Patents
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Abstract
【課題】高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る電解質膜−電極−枠接合体を提供する。【解決手段】電解質膜−電極−枠接合体は、高分子電解質膜と、高分子電解質膜の一方の面に設けられ、アノード触媒層とガス拡散層とを備えるアノードと、高分子電解質膜の他方の面に設けられ、カソード触媒層とガス拡散層とを備えるカソードと、を備える電解質膜電極接合体と、アノード及び前記カソードのそれぞれに、水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのガス供給部を備え、電解質膜電極接合体の周縁部に配されている額縁状の枠体と、を備え、ガス拡散層のそれぞれは、アノード触媒層及びカソード触媒層のそれぞれの上に配置され、枠体の内縁部から外側に延びて枠体を覆っており、ガス拡散層の一方とアノード触媒層との間で生じる第1隙間、又は、ガス拡散層の他方とカソード触媒層との間で生じる第2隙間、が閉塞部材により閉塞されている。【選択図】図3
Description
本発明は電解質膜−電極−枠接合体に関する。
固体高分子電解質型の燃料電池は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜と、高分子電解質膜の両面に形成された一対の電極(アノードとカソード)とを備える。これらの電極は、高分子電解質膜の表面に形成される触媒層及び触媒層の外側に配置されて通気性及び電子導電性を持つガス拡散層(GDL)を備える。
このように電解質膜と電極とが一体的に接合されて組み立てられたものを電解質膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と称する。
MEAは、一対の導電性セパレータで挟み込まれて機械的に固定されるとともに、隣接するMEAは互いに直列に電気接続される。セパレータの、MEAと接触する部分には、ガス流路が形成されている。ガス流路を通じて、それぞれの電極に反応ガスが供給され、それぞれの電極から生成水や余剰ガスを除去する。このように、MEAが一対のセパレータにより挟み込まれた構造体を単電池モジュール(セル)という。
反応ガスをセパレータのガス流路に供給するために、セパレータの縁部にマニホールド
孔と呼ばれる貫通孔を設ける。貫通孔を流れる反応ガスは、複数のセパレータのガス流路
に分配される。
孔と呼ばれる貫通孔を設ける。貫通孔を流れる反応ガスは、複数のセパレータのガス流路
に分配される。
更に、ガス流路に供給される反応ガス等が外部へリークしたり、混合したりしないよ
うに、MEAにおける電極形成部(すなわち、発電領域)の外周を囲むように、一対のセ
パレータの間にシール部材が配置される。
うに、MEAにおける電極形成部(すなわち、発電領域)の外周を囲むように、一対のセ
パレータの間にシール部材が配置される。
以上の電解質膜電極接合体については、高分子電解質膜の膨張や収縮による高分子電解質膜の破損の可能性があること、又は、高分子電解質膜、触媒層がガスに曝されることで高分子電解質膜が劣化する可能性があること等を考慮して、従来から様々な提案が行われている。
例えば、特許文献1では、電解質膜電極接合体を額縁状の枠体で固定する際に、枠体とガス拡散層との間の隙間が生じにくくなる構成が提案されている。これにより、高分子電解質膜、触媒層がガスに曝されにくくなり、電解質膜電極接合体の耐久性が向上する。
しかし、特許文献1は、ガス拡散層と触媒層との間で生じる隙間の問題については十分に検討されていない。
本発明の一態様(aspect)は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る電解質膜−電極−枠接合体を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の燃料電池システムは、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の一方の面に設けられ、アノード触媒層とガス拡散層とを備えるアノードと、前記高分子電解質膜の他方の面に設けられ、カソード触媒層とガス拡散層とを備えるカソードと、を備える電解質膜電極接合体と、前記アノード及び前記カソードのそれぞれに、水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのガス供給部を備え、前記電解質膜電極接合体の周縁部に配されている額縁状の枠体と、を備え、前記ガス拡散層のそれぞれは、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層のそれぞれの上に配置され、前記枠体の内縁部から外側に延びて前記枠体を覆っており、前記ガス拡散層の一方と前記アノード触媒層との間で生じる第1隙間、又は、前記ガス拡散層の他方と前記カソード触媒層との間で生じる第2隙間、が閉塞部材により閉塞されている。
本発明の一態様の電解質膜−電極−枠接合体は、高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。
(第1実施形態)
発明者らは、ガス拡散層と触媒層との間で生じる隙間の問題について鋭意検討し、以下の知見を得た。
発明者らは、ガス拡散層と触媒層との間で生じる隙間の問題について鋭意検討し、以下の知見を得た。
特許文献1の如く、枠体にガス拡散層を積層させる場合、枠体の内縁部の存在により、ガス拡散層と触媒層とで隙間を形成する可能性がある。すると、高分子電解質膜又は触媒層が直接に反応ガスに曝されることで高分子電解質膜が化学的に劣化する可能性がある。
なお、この可能性は、ガス拡散層の可とう性が低くなる程、顕著になると考えられる。
そこで、第1実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、高分子電解質膜と、高分子電解質膜の一方の面に設けられ、アノード触媒層とガス拡散層とを備えるアノードと、高分子電解質膜の他方の面に設けられ、カソード触媒層とガス拡散層とを備えるカソードと、を備える電解質膜電極接合体と、
アノード及び前記カソードのそれぞれに、水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのガス供給部を備え、電解質膜電極接合体の周縁部に配されている額縁状の枠体と、
を備え、
ガス拡散層のそれぞれは、アノード触媒層及びカソード触媒層のそれぞれの上に配置され、枠体の内縁部から外側に延びて枠体を覆っており、ガス拡散層の一方とアノード触媒層との間で生じる第1隙間、又は、ガス拡散層の他方とカソード触媒層との間で生じる第2隙間、が閉塞部材により閉塞されている。
アノード及び前記カソードのそれぞれに、水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのガス供給部を備え、電解質膜電極接合体の周縁部に配されている額縁状の枠体と、
を備え、
ガス拡散層のそれぞれは、アノード触媒層及びカソード触媒層のそれぞれの上に配置され、枠体の内縁部から外側に延びて枠体を覆っており、ガス拡散層の一方とアノード触媒層との間で生じる第1隙間、又は、ガス拡散層の他方とカソード触媒層との間で生じる第2隙間、が閉塞部材により閉塞されている。
かかる構成により、高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。つまり、上記の第1隙間又は第2隙間が生じると、高分子電解質膜、アノード触媒層又はカソード触媒層が直接、反応ガスに曝されることで高分子電解質膜が化学的に劣化する可能性があるが、かかる第1隙間又は第2隙間の閉塞部材での閉塞により、このような可能性を低減できる。よって、電解質膜−電極−枠接合体の耐久性が向上する。
[装置構成]
図1は、第1実施形態の電解質膜−電極−枠接合体を備える単電池モジュールの一例を示す図である。図2は、電解質膜−電極−枠接合体のMEA(電解質膜電極接合体)の断面の一例を示す図である。図3は、電解質膜−電極−枠接合体の枠体周縁部近傍の断面の一例を示す図である。
図1は、第1実施形態の電解質膜−電極−枠接合体を備える単電池モジュールの一例を示す図である。図2は、電解質膜−電極−枠接合体のMEA(電解質膜電極接合体)の断面の一例を示す図である。図3は、電解質膜−電極−枠接合体の枠体周縁部近傍の断面の一例を示す図である。
なお、図示を省略するが、燃料電池スタックは、複数個の単電池モジュール(セル)10を備え、それらは直列に積層されている。燃料電池スタックは、複数個の単電池モジュール10とともに、両端に配置される一対の集電板及び一対の端板を有する。
図1に示すように、単電池モジュール10は、MEA11の周縁部に、額縁状の枠体12を備える電解質膜−電極−枠接合体13と、電解質膜−電極−枠接合体13を挟む一対の導電性のセパレータ(アノード側セパレータ14A及びカソード側セパレータ14C)と、冷却水セパレータ(図示せず)と、を備える。
MEA11は、図2に示す如く、高分子電解質膜20と、アノード23Aと、カソード23Cと、を備える。アノード23Aは、高分子電解質膜20の一方の面に設けられた、アノード触媒層21Aとガス拡散層22Aとを備える。カソード23Cは、高分子電解質膜20の他方の面に設けられた、カソード触媒層21Cとガス拡散層22Cとを備える。
枠体12は、図1に示す如く、MEA11のアノード23A及びカソード23Cのそれぞれに、反応ガスとして水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのマニホールド孔30(ガス供給部)を備え、MEA11の周縁部に配されている。つまり、電解質膜−電極−枠接合体13は、図3に示す如く、高分子電解質膜20と、高分子電解質膜20の周縁部を挟み得る枠体12とを備える。なお、図3では、アノード触媒層21Aとカソード触媒層21Cの図示を省略している。
枠体12は、高分子電解質膜20の周縁部を挟み込むことができれば、どのような構成であっても構わない。例えば、樹脂成形の枠体片を重ね合わせることで、これらの枠体片により高分子電解質膜20の周縁部を挟んでもよい。枠体12の一対の枠体片の接合は、例えば、これらの接合面に接合部19を配置することで行われる。接合部19は、樹脂成形部品でもいいし、接着剤でもいい。
このようにして、高分子電解質膜20と枠体12との接合体(以下、「電解質膜−枠接合体」という)が得られる。
また、ガス拡散層22A、22Cのそれぞれは、電解質膜−枠接合体の両面のそれぞれ(正確には、アノード触媒層21A及びカソード触媒層21Cのそれぞれ)の上に配置され、枠体12の内縁部12Eから外側に延びて枠体12を覆っている。つまり、ガス拡散層22A、22Cはそれぞれ、枠体12の内縁部12Eの近傍部分を挟むように枠体12の表面と裏面のそれぞれの上に積層している。
このように、ガス拡散層22A、22Cが、枠体12の内縁部12Eから外側に延びる構成を取ることで、かかる構成を取らない場合に比べ、高分子電解質膜20の露出を抑制できる。高分子電解質膜20が露出すると、高分子電解質膜20が直接に反応ガスに曝されて高分子電解質膜20が劣化する可能性があるが、上記構成により、かかる可能性を低減できる。
ここで、発明者らは、図3に示すように、枠体12にガス拡散層22A、22Cを積層させる場合、枠体12の内縁部12Eの存在により、ガス拡散層22A、22Cのそれぞれとアノード触媒層21A及びカソード触媒層21Cのそれぞれとの間とで第1隙間SA及び第2隙間SCを形成する可能性があることを見出した。なお、この可能性は、ガス拡散層22A、22Cの可とう性が低くなる程、顕著になると考えられる。
そこで、発明者らは、上記知見に基づいて、ガス拡散層22Aとアノード触媒層21Aとの間で生じる第1隙間SAを閉塞するという着想に到達した。また、ガス拡散層22Cとカソード触媒層21Cとの間で生じる第2隙間SCを閉塞するという着想に到達した。
以上により、高分子電解質膜20が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。つまり、上記の第1隙間SA又は第2隙間SCが生じると、高分子電解質膜20、アノード触媒層21A又はカソード触媒層21Cが直接、反応ガスに曝されることで高分子電解質膜20が化学的に劣化する可能性があるが、かかる第1隙間SA又は第2隙間SCの閉塞部材25での閉塞により、このような可能性を低減できる。よって、電解質膜−電極−枠接合体13の耐久性が向上する。なお、閉塞部材25の具体例は、以下の実施例で説明する。
(実施例)
第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体は、上記閉塞部材として、アノード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第1接着層、又は、カソード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第2接着層、を備える。
第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体は、上記閉塞部材として、アノード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第1接着層、又は、カソード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第2接着層、を備える。
上記の第1接着層及び第2接着層は、フッ素樹脂、又は、フッ素樹脂とカーボンの混合材料で構成されてもよい。
かかる構成により、高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。つまり、第1接着層による第1隙間の閉塞、又は、第2接着層による第2隙間の閉塞が行われるので、高分子電解質膜、アノード触媒層又はカソード触媒層が直接、反応ガスに曝されることを抑制できる。よって、高分子電解質膜の化学的な劣化を抑制できる。
また、第1接着層又は第2接着層を用いて、アノード触媒層とガス拡散層とが接着し、又は、カソード触媒層とガス拡散層とが接着することで、高分子電解質膜の膨潤収縮による寸法変化が低減される。これにより、高分子電解質膜の機械的な劣化を抑制できる。
本実施例の電解質膜−電極−枠接合体は、上記の特徴以外は、第1実施形態の電解質膜−電極−枠接合体と同様に構成してもよい。
[装置構成]
図4は、アノード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第1接着層の一例を示す図である。
図4は、アノード触媒層とガス拡散層との接着に用いる第1接着層の一例を示す図である。
第1接着層25Aは、上記閉塞部材25として、アノード触媒層21Aとガス拡散層22Aとの接着に用いる。つまり、第1接着層25Aは、ガス拡散層22Aとアノード触媒層21Aとの間で生じる第1隙間SAに設けられている。
第1接着層25Aは、アノード触媒層21Aとガス拡散層22Aとの接着に用い得るのであれば、どのようなものであっても構わない。第1接着層25Aの接着剤として、例えば、紫外線又は熱等により硬化可能なフッ素樹脂、又は、フッ素樹脂とカーボンの混合材料等を例示できる。高分子電解質膜20には、フッ素樹脂系のイオン交換膜を用いるので、第1接着層25Aの接着剤として、フッ素樹脂が好適に使用できる。また、フッ素樹脂とカーボンの混合材料の層として、例えば、ガス拡散層の基材上に設けられることが多い、マイクロポーラス層(MPL)等を例示できる。
以上により、高分子電解質膜20が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。つまり、第1接着層25Aによる第1隙間SAの閉塞が行われるので、高分子電解質膜20又はアノード触媒層21Aが直接、反応ガスに曝されことを抑制できる。よって、高分子電解質膜20の化学的な劣化を抑制できる。
また、第1接着層25Aを用いて、アノード触媒層21Aとガス拡散層22Aとが接着することで、高分子電解質膜20の膨潤収縮による寸法変化が低減される。これにより、高分子電解質膜20の機械的な劣化を抑制できる。
なお、カソード触媒層21Cとガス拡散層22Cとの接着に用いる第2接着層(図示せず)についても上記と同様である。よって、詳細な説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体において、第1接着層は、第1隙間を形成するアノード触媒層の部分、又は、第1隙間を形成するガス拡散層の部分に設けられ、第1接着層の体積は、第1隙間の体積よりも大きい。
第2実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体において、第1接着層は、第1隙間を形成するアノード触媒層の部分、又は、第1隙間を形成するガス拡散層の部分に設けられ、第1接着層の体積は、第1隙間の体積よりも大きい。
かかる構成により、第1接着層の体積が第1隙間の体積以下の場合に比べ、第1接着層の接着剤が第1隙間の全域を満たす可能性が高くなる。よって、高分子電解質膜が劣化する可能性を更に低減できる。
本実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、上記の特徴以外は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体と同様に構成してもよい。
[装置構成]
図5A及び図5Bは、第2実施形態の電解質膜−電極−枠接合体の一例を示す図である。
図5A及び図5Bは、第2実施形態の電解質膜−電極−枠接合体の一例を示す図である。
図5Aに示すように、第1接着層25Aを、第1隙間SAを形成するアノード触媒層21Aの部分に設け、第1接着層25Aの体積を第1隙間SAの体積よりも大きくしている。また、図5Bに示すように、第1接着層25Aを、第1隙間SAを形成するガス拡散層22Aの部分に設け、第1接着層25Aの体積を第1隙間SAの体積よりも大きくしてもよい。
以上により、第1接着層25Aの体積が第1隙間SAの体積以下の場合に比べ、第1接着層25Aの接着剤が第1隙間SAの全域を満たす可能性が高くなる。よって、高分子電解質膜20が劣化する可能性を更に低減できる。
(変形例)
第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体において、第2接着層は、第2隙間を形成するカソード触媒層の部分、又は、第2隙間を形成するガス拡散層の部分に設けられ、第2接着層の体積は、第2隙間の体積よりも大きい。
第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体において、第2接着層は、第2隙間を形成するカソード触媒層の部分、又は、第2隙間を形成するガス拡散層の部分に設けられ、第2接着層の体積は、第2隙間の体積よりも大きい。
かかる構成により、第2接着層の体積が第2隙間の体積以下の場合に比べ、第2接着層の接着剤が第2隙間の全域を満たす可能性が高くなる。よって、高分子電解質膜が劣化する可能性を更に低減できる。
本実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、上記の特徴以外は、第1実施形態の実施例の電解質膜−電極−枠接合体と同様に構成してもよい。
[装置構成]
本変形例の電解質膜−電極−枠接合体の構成は、第2実施形態の構成の参酌により容易に理解できる。よって、図示を省略する。
本変形例の電解質膜−電極−枠接合体の構成は、第2実施形態の構成の参酌により容易に理解できる。よって、図示を省略する。
本変形例では、第2接着層を、第2隙間SCを形成するカソード触媒層21Cの部分に設け、第2接着層の体積を第2隙間SCの体積よりも大きくしている。また、第2接着層を、第2隙間SCを形成するガス拡散層22Cの部分に設け、第2接着層の体積を第2隙間SCの体積よりも大きくしてもよい。
以上により、第2接着層の体積が第2隙間SCの体積以下の場合に比べ、第2接着層の接着剤が第2隙間SCの全域を満たす可能性が高くなる。よって、高分子電解質膜20が劣化する可能性を更に低減できる。
(第3実施形態)
第3実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体において、第1隙間に隣接する枠体の部分、又は、第1隙間を形成するガス拡散層の部分に、開口が形成されている。
第3実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体において、第1隙間に隣接する枠体の部分、又は、第1隙間を形成するガス拡散層の部分に、開口が形成されている。
かかる構成により、第1接着層の体積が第1隙間の体積よりも大きい場合において、ガス拡散層とアノード触媒層とが接着する際、第1接着層の接着剤の余剰分が上記の開口に進入する。すると、上記の開口を形成しない場合に比べ、高分子電解質膜への接着剤による応力集中が緩和され、高分子電解質膜の機械的な劣化を抑制できる。
本実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、上記の特徴以外は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体と同様に構成してもよい。
[装置構成]
図6A及び図6Bは、第3実施形態の電解質膜−電極−枠接合体の一例を示す図である。
図6A及び図6Bは、第3実施形態の電解質膜−電極−枠接合体の一例を示す図である。
図6Aに示すように、第1隙間SAに隣接する枠体12の部分に、開口40を形成している。開口40の寸法は、第1接着層25Aの体積、第1隙間SAの体積及び第1接着層25Aの接着剤の流動性等に基づいて所望の値に設定される。開口40は、例えば、10μm以上、3mm以下の有底孔であってもよい。また、図6Bに示すように、第1隙間SAを形成するガス拡散層22Aの部分に、開口41を形成してもよい。開口41の寸法は、第1接着層25Aの体積、第1隙間SAの体積及び第1接着層25Aの接着剤の流動性等に基づいて所望の値に設定される。開口41は、例えば、10μm以上、3mm以下の貫通孔であってもよい。
以上により、第1接着層25Aの体積が第1隙間SAの体積よりも大きい場合において、ガス拡散層22Aとアノード触媒層21Aとが接着する際、第1接着層25Aの接着剤の余剰分が、上記の開口40又は開口41に進入する。すると、上記の開口40及び開口41を形成しない場合に比べ、高分子電解質膜20への接着剤による応力集中が緩和され、高分子電解質膜20の機械的な劣化を抑制できる。
(変形例)
第3実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体において、第2隙間に隣接する枠体の部分、又は、第2隙間を形成するガス拡散層の部分に、開口が形成されている。
第3実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体において、第2隙間に隣接する枠体の部分、又は、第2隙間を形成するガス拡散層の部分に、開口が形成されている。
かかる構成により、第2接着層の体積が第2隙間の体積よりも大きい場合において、ガス拡散層とカソード触媒層とが接着する際、第2接着層の接着剤の余剰分が上記の開口に進入する。すると、上記の開口を形成しない場合に比べ、高分子電解質膜への接着剤による応力集中が緩和され、高分子電解質膜の機械的な劣化を抑制できる。
本実施形態の電解質膜−電極−枠接合体は、上記の特徴以外は、第2実施形態又は第2実施形態の変形例の電解質膜−電極−枠接合体と同様に構成してもよい。
[装置構成]
本変形例の電解質膜−電極−枠接合体の構成は、第3実施形態の構成の参酌により容易に理解できる。よって、図示を省略する。
本変形例の電解質膜−電極−枠接合体の構成は、第3実施形態の構成の参酌により容易に理解できる。よって、図示を省略する。
本変形例では、第2隙間SCに隣接する枠体12の部分に、開口を形成している。この開口の寸法は、第2接着層25Cの体積、第2隙間SCの体積及び第2接着層25Cの接着剤の流動性等に基づいて所望の値に設定される。本開口は、例えば、10μm以上、3mm以下の有底孔であってもよい。また、第2隙間SCを形成するガス拡散層22Cの部分に、開口を形成してもよい。この開口の寸法は、第2接着層25Cの体積、第2隙間SCの体積及び第2接着層25Cの接着剤の流動性等に基づいて所望の値に設定される。本開口は、例えば、10μm以上、3mm以下の貫通孔であってもよい。
以上により、第2接着層25Cの体積が第2隙間SCの体積よりも大きい場合において、ガス拡散層22Cとカソード触媒層21Cとが接着する際、第2接着層25Cの接着剤の余剰分が上記の開口に進入する。すると、上記の開口を形成しない場合に比べ、高分子電解質膜20への接着剤による応力集中が緩和され、高分子電解質膜20の機械的な劣化を抑制できる。
本発明の一態様の電解質膜−電極−枠接合体は、高分子電解質膜が劣化する可能性を従来よりも低減し得る。よって、本発明の一態様は、例えば、燃料電池システムに利用できる。
10 単電池モジュール
11 MEA
12 枠体
13 電解質膜−電極−枠接合体
14A アノード側セパレータ
14C カソード側セパレータ
20 高分子電解質膜(電解質膜)
21A アノード触媒層
21C カソード触媒層
22A、22C ガス拡散層
23A アノード
23C カソード
25 閉塞部材
25A 第1接着層
25C 第2接着層
30 マニホールド孔(ガス供給部)
40、41 開口
SA 第1隙間
SC 第2隙間
11 MEA
12 枠体
13 電解質膜−電極−枠接合体
14A アノード側セパレータ
14C カソード側セパレータ
20 高分子電解質膜(電解質膜)
21A アノード触媒層
21C カソード触媒層
22A、22C ガス拡散層
23A アノード
23C カソード
25 閉塞部材
25A 第1接着層
25C 第2接着層
30 マニホールド孔(ガス供給部)
40、41 開口
SA 第1隙間
SC 第2隙間
Claims (7)
- 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の一方の面に設けられ、アノード触媒層とガス拡散層とを備えるアノードと、前記高分子電解質膜の他方の面に設けられ、カソード触媒層とガス拡散層とを備えるカソードと、を備える電解質膜電極接合体と、
前記アノード及び前記カソードのそれぞれに、水素含有ガス及び酸化剤ガスのそれぞれを供給するためのガス供給部を備え、前記電解質膜電極接合体の周縁部に配されている額縁状の枠体と、
を備え、
前記ガス拡散層のそれぞれは、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層のそれぞれの上に配置され、前記枠体の内縁部から外側に延びて前記枠体を覆っており、
前記ガス拡散層の一方と前記アノード触媒層との間で生じる第1隙間、又は、前記ガス拡散層の他方と前記カソード触媒層との間で生じる第2隙間、が閉塞部材により閉塞されている電解質膜−電極−枠接合体。 - 前記閉塞部材として、前記アノード触媒層と前記ガス拡散層との接着に用いる第1接着層、又は、前記カソード触媒層と前記ガス拡散層との接着に用いる第2接着層、を備える請求項1に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
- 前記第1接着層及び前記第2接着層は、フッ素樹脂、又は、フッ素樹脂とカーボンの混合材料で構成されている請求項2に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
- 前記第1接着層は、前記第1隙間を形成する前記アノード触媒層の部分、又は、前記第1隙間を形成する前記ガス拡散層の部分に設けられ、前記第1接着層の体積は、前記第1隙間の体積よりも大きい請求項2又は3に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
- 前記第2接着層は、前記第2隙間を形成する前記カソード触媒層の部分、又は、前記第2隙間を形成する前記ガス拡散層の部分に設けられ、前記第2接着層の体積は、前記第2隙間の体積よりも大きい請求項2又は3に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
- 前記第1隙間に隣接する前記枠体の部分、又は、前記第1隙間を形成する前記ガス拡散層の部分に、開口が形成されている請求項4又は5に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
- 前記第2隙間に隣接する前記枠体の部分、又は、前記第2隙間を形成する前記ガス拡散層の部分に、開口が形成されている請求項4又は5に記載の電解質膜−電極−枠接合体。
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JP2021027030A (ja) * | 2019-07-30 | 2021-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法、並びに燃料電池 |
CN114665133A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-24 | 未势能源科技有限公司 | 膜电极组件以及具有该组件的燃料电池 |
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2014
- 2014-11-28 JP JP2014240782A patent/JP2016103390A/ja active Pending
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