JP2009016070A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電に寄与しないユニットを備えた燃料電池を容易且つ低コストで製造することができるスタック構造を提供する。
【解決手段】燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池において、複数の燃料電池セル10が積層された発電セル積層体2と、該発電セル積層体の積層方向における外側に隣接配置され、発電セル積層体において発生した電気を収集するターミナルプレート20と、ターミナルプレートの積層方向における外側に配置された、発電に寄与しないユニットであって、断熱材31及びそれを保持する保持部材32を有する断熱ユニット30と、フィルタ材41及びそれを保持する保持部材42を有するフィルタユニット40とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池において、複数の燃料電池セル10が積層された発電セル積層体2と、該発電セル積層体の積層方向における外側に隣接配置され、発電セル積層体において発生した電気を収集するターミナルプレート20と、ターミナルプレートの積層方向における外側に配置された、発電に寄与しないユニットであって、断熱材31及びそれを保持する保持部材32を有する断熱ユニット30と、フィルタ材41及びそれを保持する保持部材42を有するフィルタユニット40とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池に関し、特に、燃料電池のスタック構造に関する。
スタック構造を有する燃料電池(燃料電池スタック)においては、積層された複数の燃料電池セル(セル積層体)の積層方向の両端部に、発電に寄与しないダミーセルを配置することにより、燃料電池の安定性が向上することが知られている。ここで、ダミーセルとは、燃料電池セル内の発電部(後述するMEA等)の代わりに、断熱材やフィルタ材等を配置したものである。
図5は、ダミーセルを備える燃料電池におけるセル等の配置を示している。図5に示すように、セル積層体110の外側(エンドプレート側)には、ダミーセルである断熱セル120及びフィルタセル130が配置されている。なお、図5には、燃料電池100の一方の端部におけるセルの配置が示されているが、反対側の端部においてもセル積層体110及びダミーセルが対称的に配置される。
セル積層体110を構成する各燃料電池セル101は、例えば、固体高分子電解質型の燃料電池であり、MEA(膜−電極アッセンブリ)102と、これを挟持する2つのセパレータ103とを備えている。セパレータ103は、MEA102に燃料ガス及び酸化ガスを供給すると共に、MEA102において発生した電気を収集するために、不透過性又はガス難透過性を有する導電性材料によって形成されている。
断熱セル120は、導電性の断熱材121をセパレータ122によって挟持したものであり、発電時に燃料電池セル101から発生した反応熱の放出を抑制する。それにより、低温(常温より低い温度、例えば、零度近傍や氷点下等)の環境下における燃料電池の起動性を改善することができる。
フィルタセル130は、導電性のフィルタ材131をセパレータ132によって挟持したものであり、燃料電池セル101に供給されるガスを流通させることにより、汚染物質を除去する。
さらに、ダミーセルの外側には、セル積層体110において発生した電気を収集するターミナルプレート150が配置されている。
これらのセル積層体110〜ターミナルプレート140は、ガスケット150を挟持させると共に、締結部材(例えば、エンドプレート及びテンションプレート)を用いて、隣接するセル同士が接触するように積層方向に圧縮することにより固定される。
これらのセル積層体110〜ターミナルプレート140は、ガスケット150を挟持させると共に、締結部材(例えば、エンドプレート及びテンションプレート)を用いて、隣接するセル同士が接触するように積層方向に圧縮することにより固定される。
図6は、ダミーセルを備える燃料電池における別のセル配置を示している。燃料電池200のように、断熱セル120とフィルタセル130との配置を入れ替える場合もある。
関連する技術として、特許文献1には、ターミナルの内側に断熱層を有するダミーセルを備えた燃料電池スタックが開示されている。また、特許文献2には、端部発電セルの燃料ガス流路内に凝縮水が滞留することを阻止するために、エンドプレートに最も近接する端部発電セルと該エンドプレートとの間に、ヒータを介装した燃料電池スタックが開示されている。さらに、特許文献3には、発電セル積層体の少なくともガス出入り側端部の発電セルの外側に、ガス供給配管を伝ってくる凝縮水を流れ込ませる凝縮水流れ込み部が設けられている燃料電池が開示されている。
特開2005−19223号公報
特開2004−327065号公報
特開2006−196468号公報
ところで、燃料電池100及び200においては、セル積層体110において発生した電気をターミナルプレート140で収集するために、断熱セル120及びフィルタセル130のセパレータ122及び132についても、電気抵抗が小さく、且つ、耐食性を有する材料によって形成しなければならない。そのため、セパレータ122及び132の材料選択の幅が狭く、また、抵抗損失を低減するための高価な表面処理(例えば、酸化膜の除去やめっき処理)が必要となってしまう。それにより、断熱セルやフィルタセルの製造工程が煩雑になると共に、コストが上昇するという問題が生じている。
しかしながら、特許文献1〜3においては、断熱セル等に要するコストや手間についてあまり考慮されていない。
しかしながら、特許文献1〜3においては、断熱セル等に要するコストや手間についてあまり考慮されていない。
そこで、上記の問題点に鑑み、本発明は、断熱セルやフィルタセルのように、発電に寄与しないユニットを備えた燃料電池を、容易且つ低コストで製造することができるスタック構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の1つの観点に係る燃料電池は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池において、複数の燃料電池セルが積層された発電セル積層体と、前記発電セル積層体の積層方向における外側に隣接配置され、前記発電セル積層体において発生した電気を収集するターミナルプレートと、前記ターミナルプレートの積層方向における外側に配置された、発電に寄与しない1つ又は複数のユニットであって、各ユニットが、機能部材と該機能部材を保持する保持部材とを有する、1つ又は複数のユニットとを具備する。
かかる構成とすることにより、発電セル積層体において発生した電気をターミナルプレートに収集するために各ユニットを導電性材料によって形成する必要がなくなる。
かかる構成とすることにより、発電セル積層体において発生した電気をターミナルプレートに収集するために各ユニットを導電性材料によって形成する必要がなくなる。
前記機能部材として断熱材又はフィルタ材を用いることにより、ターミナルプレートの外側に、断熱ユニットやフィルタユニットを形成することができる。その際に、前記ターミナルプレートの外側に、断熱材を有する第1のユニットを配置し、該第1のユニットの外側に、フィルタ材を有し、前記燃料電池セルに供給される燃料ガスと酸化ガスとの内の少なくとも一方を流通させる第2のユニットを配置することにより、燃料電池における断熱効果を高めると共に、燃料ガスや酸化ガスに混入した不純物による汚染(コンタミネーション)を予防して、燃料電池の運転を安定化させることができる。
ここで、前記燃料電池セルは、電解質と、該電解質の両側にそれぞれ形成された電極層と、該電極層の外側にそれぞれ配置され、前記電解質に供給される燃料ガス及び/又は酸化ガスの流路と、冷却水用の流路とが形成された2つのセパレータとを有している。また、前記第1及び第2のユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータと同様の形状を有していても良い。或いは、前記ユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータの形状から燃料ガス及び/又は酸化ガスの流路を省略した形状を有していても良い。さらに、前記ユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータの形状から冷却水用の流路を省略した形状を有していても良い。
このように、燃料電池セルのセパレータとユニットの保持部材とで共通する設計事項(例えば、全体形状)については、セパレータの設計を流用することにより、保持部材の設計の手間を省くことができる。一方、セパレータと保持部材とで共通しない設計事項(例えば、冷却水用の流路)については、保持部材においてこれを省略することにより、保持部材の構造を簡略化することができる。
また、前記ターミナルプレートの外側に、断熱材及びフィルタ材を有する前記ユニットを配置しても良い。このユニットは、前記ターミナルプレートに接合されていても良い。このように、ターミナルプレートと、断熱ユニットと、フィルタユニットとを一体的に形成することにより、燃料電池スタックの構成部品の数が減り、組立工程が容易になると共に、燃料電池全体のサイズを小さくすることもできる。
さらに、前記燃料電池は、前記ターミナルプレートの積層方向における外側に配置されたインシュレータをさらに具備しても良い。このインシュレータの配置は、ターミナルプレートの外側であれば発電セル積層体からの集電を妨げないので、前記1つ又は複数のユニットの外側であっても内側であっても良い。
本発明によれば、ターミナルプレートを発電セル積層体に隣接配置するので、ターミナルプレートに集電するために、断熱機能やフィルタ機能を有するユニットを導電性材料によって形成する必要がなくなる。それにより、各ユニットの材料選択の幅が広がると共に、各ユニットに抵抗損失を低減するための表面処理も不要となる。従って、各ユニットの製造工程を簡単にすることができると共に、材料及び製造コストを低減することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の概略構造を示す平面図である。この燃料電池1は、燃料電池自動車の車載発電システムや、船舶、航空機、電車あるいは歩行ロボット等のあらゆる移動体用の発電システム、さらには、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システム等に適用可能であり、本実施形態においては自動車用となっている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の概略構造を示す平面図である。この燃料電池1は、燃料電池自動車の車載発電システムや、船舶、航空機、電車あるいは歩行ロボット等のあらゆる移動体用の発電システム、さらには、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システム等に適用可能であり、本実施形態においては自動車用となっている。
燃料電池1は、複数の燃料電池セル10を積層した発電セル積層体2と、その積層方向の両外側に配置されたターミナルプレート(集電板)20と、断熱ユニット30と、フィルタユニット40とを備えている。これらのユニット等の構造及び配置については、後で説明する。
左右のフィルタユニット40の外側には、インシュレータ50が配置されている。また、燃料電池1の最端部には、エンドプレート51が配置されている。インシュレータ50は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料によって形成された板状の部材であり、ターミナルプレート20〜フィルタユニット40と、エンドプレート51とを電気的に絶縁している。また、エンドプレート51は、ステンレスやアルミニウム等の金属によって形成された板状の部材である。
左右のインシュレータ50に挟まれた積層体(発電セル積層体2、ターミナルプレート20、断熱ユニット30、フィルタユニット40)は、左右のエンドプレート51に架け渡されたテンションプレート52により積層方向の圧縮力を印加することによって固定されている。さらに、一方の端部(図1においては右側)のエンドプレート51とインシュレータ50との間には、プレッシャプレート53及びばね機構54が設けられており、それにより、燃料電池セル10に作用する荷重の変動が吸収される。
また、発電セル積層体2及びフィルタユニット40の積層方向に直交する方向の両端には、各燃料電池セル10に燃料ガス、酸化ガス、及び、冷却水を流すためのマニホールド(図示せず)が設けられている。
また、発電セル積層体2及びフィルタユニット40の積層方向に直交する方向の両端には、各燃料電池セル10に燃料ガス、酸化ガス、及び、冷却水を流すためのマニホールド(図示せず)が設けられている。
図2は、図1に示す燃料電池セル10〜フィルタユニット40の構造及びそれらの配置を示している。各層の端部には、積層方向に沿って圧縮変形するガスケット90が配置されている。ガスケット90は、隣接する層間をシールすることにより、ガスや水分の漏れを防ぐ。なお、図2には、圧縮変形する前のガスケット90の形状が示されている。
燃料電池セル10は、例えば、固体高分子電解質型の燃料電池であり、MEA(膜−電極アッセンブリ)11と、これを挟持する2つのセパレータ12とを備えている。
MEA11は、高分子材料のイオン交換膜からなる電解質膜1aと、電解質膜1aを両側から挟持するアノード1b及びカソード1cとを含むイオン交換体である。アノード1b及びカソード1cは、白金(Pt)等の触媒が結着された拡散層(例えば多孔質のカーボン素材)によって形成されている。このようなMEA11において、アノード1bに供給される燃料ガス(例えば水素ガス)とカソード1cに供給される酸化ガス(例えば空気)との電気化学反応により、電気が発生する。
MEA11は、高分子材料のイオン交換膜からなる電解質膜1aと、電解質膜1aを両側から挟持するアノード1b及びカソード1cとを含むイオン交換体である。アノード1b及びカソード1cは、白金(Pt)等の触媒が結着された拡散層(例えば多孔質のカーボン素材)によって形成されている。このようなMEA11において、アノード1bに供給される燃料ガス(例えば水素ガス)とカソード1cに供給される酸化ガス(例えば空気)との電気化学反応により、電気が発生する。
2つのセパレータ12は、カーボンや、導電性を有する硬質樹脂や、アルミニウムやステンレス等の金属のように、ガス不透過性又はガス難透過性を有する導電性材料によって構成されている。また、各セパレータ12の一方の面には、アノード1bに供給される燃料ガスや、カソード1cに供給される酸化ガスを流通させるガス流路13が形成されている。一方、各セパレータ12の反対側の面には、冷却水を流通させるための流路14が形成されている。さらに、セパレータ12の表面には、隣接するセパレータ12やターミナルプレート20との抵抗損失の低減及び腐食対策として、酸化膜の除去やめっき等の表面処理が施されている。
MEA11の周縁部には、接着剤15が配置されている。接着剤15は、MEA11とセパレータ12とを固着すると共に、ガス流路13からのガス漏れを防止するシール部材として作用する。
ターミナルプレート20は、例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム等の金属によって形成された板状の部材である。ターミナルプレート20の少なくとも燃料電池セル10側の表面には、めっき等の表面処理が施されており、かかる表面処理により、燃料電池セル10との抵抗損失が低減される。
断熱ユニット30は、断熱材31と、該断熱材31を両側から挟持する2つの保持部材32とを備えるユニットである。断熱材31としては、例えば、多孔質シートが用いられる。また、断熱材31の周囲には、接着剤33が配置されている。接着剤33は、2つの保持部材32を互いに接着することにより断熱材31を固定すると共に、断熱材31が配置される空間を外部からシールする。
このような断熱ユニット30は、燃料電池セル10における発電に伴って発生する熱の放出を抑制することにより、特に、発電セル積層体2の端部の燃料電池セル10の温度低下を防止する。
このような断熱ユニット30は、燃料電池セル10における発電に伴って発生する熱の放出を抑制することにより、特に、発電セル積層体2の端部の燃料電池セル10の温度低下を防止する。
フィルタユニット40は、フィルタ材41と、ガス流路43が形成された2つの保持部材42とを備えるユニットである。フィルタ材41としては、例えば、多孔質シートが用いられる。また、フィルタ材41の端部には接着剤44が配置されており、それにより、フィルタ材41が保持部材42に対して固定されると共に、ガス流路43がシールされる。
このようなフィルタユニット40は、燃料電池セル10に供給される燃料ガス及び酸化ガスを通過させることにより、ガスに混入した不純物によるコンタミネーションを予防する。
このようなフィルタユニット40は、燃料電池セル10に供給される燃料ガス及び酸化ガスを通過させることにより、ガスに混入した不純物によるコンタミネーションを予防する。
本実施形態においては、セパレータ12の形状を保持部材42に転用している。また、保持部材32については、セパレータ12の形状からガス流路13を省略した形状としている。保持部材32及び42の材料としては、セパレータ12と同様に、カーボンや金属等の導電性材料を用いても良いし、一般的な樹脂等の絶縁性材料を用いても良い。ただし、前者の場合であっても、保持部材32及び42にセパレータ12と同様の表面処理(めっき等)を施さなくても良い。本実施形態においては、ターミナルプレート20を発電セル積層体2に隣接配置することにより集電しているので、断熱ユニット30及びフィルタユニット40に導電性は必要とされないからである。さらに、保持部材32及び42として絶縁材料を用いる場合には、インシュレータ50を省略しても良い。
また、本実施形態においては、発電セル積層体2、ターミナルプレート20、断熱ユニット30、フィルタユニット40、インシュレータ50を、積層方向の内側から外側(エンドプレート51側)に向かってこの順で配置しているが、ターミナルプレート20が発電セル積層体2に隣接して配置されていれば、それよりも外側において各ユニット等をどのような順序で配置しても構わない。例えば、内側(ターミナルプレート20側)から、フィルタユニット40、断熱ユニット30、インシュレータ50をこの順で配置しても良い。或いは、内側から、インシュレータ50、断熱ユニット30、フィルタユニット40をこの順で配置しても良い。さらに、内側から、インシュレータ50、フィルタユニット40、断熱ユニット30をこの順で配置しても良い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池について、図3を参照しながら説明する。本実施形態に係る燃料電池は、図2に示す断熱ユニット30及びフィルタユニット40の代わりに、図3に示す断熱ユニット60及びフィルタユニット70を備えている。
断熱ユニット60の保持部材61、及び、フィルタユニット70の保持部材71は、図2に示す保持部材32及び42に設けられた冷却水用の流路34及び45を省略し、且つ、積層方向の外側及び内側を向く面を面一にしたものである。それにより、これらのユニットを構成する保持部材の構造を簡略化することができる。
断熱ユニット60の保持部材61、及び、フィルタユニット70の保持部材71は、図2に示す保持部材32及び42に設けられた冷却水用の流路34及び45を省略し、且つ、積層方向の外側及び内側を向く面を面一にしたものである。それにより、これらのユニットを構成する保持部材の構造を簡略化することができる。
なお、本実施形態においても、断熱ユニット60とフィルタユニット70の配置を入れ替えても良い。また、インシュレータ50の配置は、ターミナルプレート20よりも外側であれば、特に限定されない。例えば、ターミナルプレート20と断熱ユニット60との間に挿入しても良いし、フィルタユニット70の外側に配置しても良い。
次に、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、発電セル積層体2と、端部ユニット80とを備えている。
端部ユニット80は、ターミナルプレート81と、断熱材82と、フィルタ材83とを、保持部材84及び85並びに接着剤86を用いて一体化させたものであり、集電機能と、断熱機能と、フィルタ機能とを有している。このような端部ユニット80を用いることにより、ターミナルプレート、断熱ユニット、及び、フィルタユニット間をガスケットでシールする必要がなくなるので、部品数を低減することができると共に、組立工程が容易になる。また、燃料電池全体のサイズを小さくすることもできる。
端部ユニット80は、ターミナルプレート81と、断熱材82と、フィルタ材83とを、保持部材84及び85並びに接着剤86を用いて一体化させたものであり、集電機能と、断熱機能と、フィルタ機能とを有している。このような端部ユニット80を用いることにより、ターミナルプレート、断熱ユニット、及び、フィルタユニット間をガスケットでシールする必要がなくなるので、部品数を低減することができると共に、組立工程が容易になる。また、燃料電池全体のサイズを小さくすることもできる。
1…燃料電池、1a…電解質膜、1b…アノード、1c…カソード、2…発電セル積層体、10…燃料電池セル、11…MEA、12…セパレータ、13…ガス流路、14…流路、20、81…ターミナルプレート、30、60…断熱ユニット、31…断熱材、32、42、61、71、84、85…保持部材、40、70…フィルタユニット、41…フィルタ材、50…インシュレータ、80…端部ユニット
Claims (10)
- 燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池において、
複数の燃料電池セルが積層された発電セル積層体と、
前記発電セル積層体の積層方向における外側に隣接配置され、前記発電セル積層体において発生した電気を収集するターミナルプレートと、
前記ターミナルプレートの積層方向における外側に配置された、発電に寄与しない1つ又は複数のユニットであって、各ユニットが、機能部材と該機能部材を保持する保持部材とを有する、1つ又は複数のユニットと、
を具備する燃料電池。 - 前記機能部材は、断熱材又はフィルタ材を含む、請求項1記載の燃料電池。
- 前記ターミナルプレートの外側に、断熱材を有する第1のユニットが配置されており、
前記第1のユニットの外側に、フィルタ材を有し、前記燃料電池セルに供給される燃料ガスと酸化ガスとの内の少なくとも一方を流通させる第2のユニットが配置されている、請求項2記載の燃料電池。 - 前記燃料電池セルは、電解質と、該電解質の両側にそれぞれ形成された電極層と、該電極層の外側にそれぞれ配置され、前記電解質に供給される燃料ガス及び/又は酸化ガスの流路と、冷却水用の流路とが形成された2つのセパレータとを有する、請求項1〜3のいずれか1項記載の燃料電池。
- 前記ユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータと同様の形状を有する、請求項4記載の燃料電池。
- 前記ユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータの形状から燃料ガス及び/又は酸化ガスの流路を省略した形状を有する、請求項4記載の燃料電池。
- 前記ユニットの保持部材は、前記燃料電池のセパレータの形状から冷却水用の流路を省略した形状を有する、請求項4又は6記載の燃料電池。
- 前記ターミナルプレートの外側に、断熱材及びフィルタ材を有する前記ユニットが配置されている、請求項2記載の燃料電池。
- 前記ユニットは、前記ターミナルプレートに接合されている、請求項8記載の燃料電池。
- 前記ターミナルプレートの積層方向における外側に配置されたインシュレータをさらに具備する請求項1〜9のいずれか1項記載の燃料電池。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012190634A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック及びそのシール形成方法 |
DE102019106112A1 (de) | 2018-03-13 | 2019-09-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Brennstoffzellenstapel |
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2007
- 2007-07-02 JP JP2007173815A patent/JP2009016070A/ja active Pending
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US10879541B2 (en) | 2018-03-13 | 2020-12-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
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