JP2010006810A - 潤滑剤化合物及び磁気データ記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気ディスクの潤滑剤に好適な化合物を提供すること。
【解決手段】ペルフルオロポリエーテル鎖をもった主鎖を含む化合物。この化合物はまた、主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環を有する。この化合物はさらに、主鎖に結合しているか、1つ以上のシクロホスファゼン環に結合しているか、さもなければそれらの結合の組み合わせをもった少なくとも2つの官能基を含む。
【選択図】図1A

Description

ハードディスクドライブにおける記録密度は確実に増大している。実際、1平方インチ当たり100ギガビット(100Gbit/inch2)の記録密度が報告されている。このような高密度を達成するための要件として、磁気ヘッドと磁気ディスクの磁気記録層との間の間隔をできる限り小さくすることがある。現在のところ、この間隔は、一般的に20nmである。
上述の間隔をできる限り小さくするため、磁気ディスクの表面粗さをできる限り小さくすべきである。そのために、コンタクトスタート/ストップ(CSS)システムからロード/アンロード(L/UL)システムへの移行が行われている。CSSシステムの場合、ディスクが回転していないときに磁気ヘッドが磁気ディスクと接触しており、磁気ディスクが回転を開始すると、空気の流れに原因して磁気ヘッドが浮上する。L/ULシステムでは、磁気ディスクが停止しているときに磁気ヘッドが磁気ディスクから引っ込められ(アンロード)、磁気ディスクが回転を開始すると、磁気ディスクの上に載置される(ロード)。さらに、L/ULシステムでは、耐スライド(摺動)特性が若干緩和される。しかしながら、ハードディスクドライブは、ロードオン操作時の衝撃や、通常の操作でも起こり得るヘッドオリエンテーションにおける急激な不正行為に対して耐えうるものでなければならない。
慣用の手法では、摩擦を軽減するため、ペルフルオロポリエーテル(PFPE)系の潤滑剤が磁気ディスクの最上面に適用されている。しかしながら、PFPE系の潤滑剤、例えばZDol及びZTetraolは、Alのようなルイス酸の存在において接触分解を被ってしまう。摩擦熱による熱分解又は分解に原因してフッ化水素(HF)が発生せしめられ、このHFが連鎖反応を引き起こし、連鎖反応が潤滑剤のさらなる分解を引き起こすものと考察される。
さらに、長鎖のPFPE潤滑剤、例えばZDol及びZTetraolは別の欠点を有している。ZDol及びZTetraolはペルフルオロポリエーテル(PFPE)鎖の2つの末端部に官能基(ヒドロキシル基)を有しているだけであるので、その連鎖がディスクの表面で嵩高になる傾向がある。連鎖の嵩高が発生すると、潤滑剤が高いプロファイルをもったものとなる。
さらに、高いプロファイルのPFPE潤滑剤とシクロホスファゼン環基を有するPFPE潤滑剤の混合物も報告されている。しかしながら、2つもしくはそれ以上の化合物の混合物は、プロセス制御における困難を引き起こし、それには例えば、これらの2つの化合物の間で潤滑形態が異なっていることや、これらの2つの化合物の割合をディスク上の異なる位置でコントロールすることなどがある。また、ZDol/X1P及びZTetraol/X1Pの場合には、これらの化合物の相分離が観察されている。
本発明のいくつかの態様は、ペルフルオロポリエーテル鎖を含む主鎖、その主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環、及び上記主鎖に結合しているか、上記1つ以上のシクロホスファゼン環に結合しているか、さもなければそれらの結合の組み合わせをもった少なくとも2つの官能基を含んでなる化合物を包含する。
本発明の好ましい態様は、以下の詳細な説明において、本発明を実施するに当たって考察される最良の形態を説明する手法で簡単に、図示し、説明することとする。理解されるように、本発明は、その他の及び異なる態様で実施することができ、また、本発明の詳細は、すべて本発明の範囲を逸脱することなく、いろいろな明らかな面に関して変更を実施することが可能である。したがって、以下の説明は、もっぱら説明のためのものであり、本発明を制限するものではないことに留意されたい。
メディア記憶装置の模式図である。 高プロファイル潤滑剤の模式図である。 ペルフルオロポリエーテル主鎖の模式図である。 ZDol記憶媒体潤滑剤の末端基の模式図である。 ZTetraol記憶媒体潤滑剤の末端基の模式図である。 低プロファイルの潤滑剤を高プロファイルの記憶媒体潤滑剤と比較した模式図である。 本発明の1態様のディスクヘッドアバランシェ高さを高プロファイルの潤滑剤のそれと比較した模式図である。 本発明の1態様に従いペルフルオロポリエーテル鎖に結合せしめられるかもしくは組み込まれる1つ以上のシクロホスファゼン環をもった化合物のリストである。
低プロファイルの潤滑剤は、新しいタイプのハードディスクドライブ用潤滑剤であり、媒体表面上のより低い位置に(あるいは、それに接近させて)読み取り/書き込みヘッドを浮上させることを可能とする。これは、低プロファイルの潤滑剤の場合、媒体表面上により平たい状態で配置することができるからである。すなわち、低プロファイルの潤滑剤の粗さは、慣用のZDol又はZTetraol潤滑剤のそれよりも小さい粗さである。
慣用の潤滑剤、例えばZDol又はZTetraolは、PFPE鎖の2つの末端部にアンカー機能をもったヒドロキシル基(官能基)を有しているだけである。これらのヒドロキシル基がカーボン保護膜に対して固定(アンカー)された場合には、長くてフレキシブルなポリマー連鎖が嵩高となることがしばしばである。その結果、表面粗さを増大させる傾向がある高プロファイルをもった潤滑剤が形成される。また、本発明の低プロファイル潤滑剤の多くは、PFPE鎖の2つの末端部にも官能基を有している。しかしながら、さらに加えて、それらの潤滑剤は、PFPE鎖の中央部にも1つもしくはそれ以上の官能基を有している。本発明の1態様において、官能基は、例えば、ヒドロキシル基である。好ましくは、中央部の官能基は、カーボン保護膜に結合している。このような結合が起こった場合には、官能基に隣接したポリマーがカーボン保護膜の表面に向かって引きずられる。その結果、媒体の表面上に潤滑剤がより平たい状態で配置されることとなる。すなわち、これが低プロファイル潤滑剤である。
しかしながら、本発明で使用される低プロファイル潤滑剤の基本構造は、ZDol及びZTetraolタイプの潤滑剤に類似している。そのために、低プロファイル潤滑剤は、同じ欠点の一部を甘受することとなる。すなわち、本発明の混合物中に混入された低プロファイル潤滑剤は、ルイス酸の存在において接触分解を甘受する。したがって、低プロファイル潤滑剤の寿命は、ZDol及びZTetraolのそれと同様である。
シクロホスファゼン環をもった化合物は、ルイス酸に原因する接触分解に対してより大きな耐性を有する傾向があり、従ってより長い寿命がある。すなわち、シクロホスファゼン環は、潤滑剤混合物に対して化学的安定性を提供する。本発明者らが発見したところによると、低プロファイル潤滑剤に対して1つもしくはそれ以上のシクロホスファゼン環を付加させるかさもなければ組み込んだ場合には、低プロファイル潤滑剤の低プロファイル/より高いクリアランス(隙間)を維持する一方で、化学的安定性がもたらされる。
図1Aは、メディア記憶装置100である。メディア記憶装置100は、磁性層102、カーボン保護膜104、そして高プロファイル潤滑剤106を包含する。カーボン保護膜104は、磁性層102を保護するハードコートである。高プロファイル潤滑剤106は、メディア記憶装置100の上方における読み取り/書き込みヘッド(図示せず)の通過を促進する。
図1Bは、高プロファイル潤滑剤106を模式的に示したものである。高プロファイル潤滑剤106は、PFPE主鎖108を有していて、その主鎖108の両端に官能基110を有している。官能基110は、カーボン保護膜104と結合するものであり、メディア記憶装置100の表面に対して高プロファイル潤滑剤106を固定(アンカーリング)している。主鎖108は比較的に長くかつ2個所でのみ固定されているので、高プロファイル潤滑剤106を装置の表面に群れることが可能である。この状態は、高プロファイル潤滑剤106の分子を取り囲んだ大きな点線の円で図示されている。
図1Cは、高プロファイルPFPEの主鎖108を図示したものである。図1D及び図1Eには、2種類の高プロファイル記憶媒体潤滑剤106の末端官能基110が示されている。図1Dは、高プロファイル記憶媒体潤滑剤106,ZDolの末端官能基110を示し、一方、図1Eは、高プロファイル記憶媒体潤滑剤106,ZTetraolの末端官能基を示している。ZDolは、PFPE主鎖108の両方の末端で単一のヒドロキシル基を有しており、一方、ZTetraolは、PFPE主鎖108の末端で2個のヒドロキシル基を有している。
図2は、本発明の低プロファイル潤滑剤200と高プロファイル記憶媒体潤滑剤106の比較を模式的に示したものである。この態様において、低プロファイル潤滑剤は3個の官能基210を有している。官能基210のうちの2個の官能基は、高プロファイル潤滑剤106と同様に、PFPE主鎖208の末端に位置している。しかしながら、本発明の低プロファイル潤滑剤は、PFPE主鎖208の領域内であって2つの末端の間に第3の官能基210を包含している。好ましくは、この態様において、第3の官能基210は、PFPE主鎖208の中央部近傍に結合している。しかしながら、第3の官能基210は、正確に中央に存在する必要はない。
本発明の代替的な態様において、低プロファイル潤滑剤200は、PFPE主鎖208の領域内であって2つの末端の間に結合している多数個の官能基210を包含している。下記の第I表は、本発明者らによって調製され、評価されたいくつかの低プロファイル潤滑剤200について、分子量と官能基の数を示したものである。合計して6個の低プロファイル潤滑剤200が第I表に示されているけれども、これらの潤滑剤は、ZDol 1000潤滑剤を改良することによって調製されたものである。第I表に記載するPFPE主鎖208中の官能基の数は、3〜8個である。しかしながら、官能基の数は、8個までに限定されるものではない。好ましくは、主鎖208に沿って、比較的に等間隔で、追加の官能基210を配置することができる。しかしながら、間隔が等間隔であることは必須の要件ではない。
Figure 2010006810
図3は、ディスクヘッドアバランシェ高さと、粗い表面を有するディスク、すなわち、高プロファイル潤滑剤を使用したもの、及び平滑な表面を有するディスク、すなわち、低プロファイル潤滑剤を使用したもの、のクリアランス(隙間)との比較を模式的に示したものである。メディア記憶装置の浮上高さは、浮上中の読み取り/書き込みヘッドの底面からディスクの平均表面を意味する理論線までの間隔として規定される。クリアランスは、浮上中の読み取り/書き込みヘッドの底面からディスクの実際の表面の最高ピークまでの間隔である。これらの2つの間隔の差が、ディスクアバランシェ高さである。ディスクヘッドアバランシェ高さは、いろいろな浮上ヘッドに関して表面に対する当りを伴うことなく走行させることが不可能である間隔を示す1つの尺度である。逆に、クリアランスは、いろいろな浮上ヘッドを表面に対する当りを伴うことなく走行させ得る間隔の程度である。平滑な表面を有するディスクは、ディスクヘッドアバランシェ高さがより小さく、このことはまた、与えられた浮上高さのとき、クリアランスがより大きいことに言い換えることができる。
本発明の態様は、低プロファイル潤滑剤に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環を有する新規な潤滑剤系(システム)を包含する。低プロファイル潤滑剤が慣用のPFPE潤滑剤よりも高いクリアランスを提供する一方で、シクロホスファゼン環は、化学的な安定性を潤滑剤に対して提供する。さらに、このシステムは単一成分系であるので、製造のコントロールが容易である。
図4は、ペルフルオロポリエーテル鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環をもった8種類の化合物を列挙したものである。この態様において、Pはシクロホスファゼン環であり、Zはペルフルオロポリエーテル鎖であり、Xは単官能性又は多官能性の基であり、そしてnは整数である。PFPE主鎖及び/又はシクロホスファゼン環上に官能基(X)があるので、より高いクリアランス特性が導かれる。すなわち、高プロファイル接着剤に比較して追加の官能基が存在しているので、低プロファイル接着剤、低いディスクアバランシェ高さ、そして高いクリアランスが得られる。1つの好ましい態様において、官能基はヒドロキシル基である。本発明のもう1つの態様において、官能基はジオールである。任意に、シクロホスファゼン環は、アルコキシ又はアリールオキシ置換基を含んでもよい。本発明の1態様において、シクロホスファゼン環はヒドロキシル基を含んでいる。
本発明者らは、本発明の潤滑剤を製造するためのいくつかの技法を開発した。この態様は、一例を示すと、図4に示される構造Iの合成に関する。窒素パージ下、5mlのDI(脱イオン)水中の1.05g(18.7ミリモル)の水酸化カリウムを、3首フラスコ中の50.47g(162ミリモル)のA2OH(分子量:3000、16.8ミリモル)に添加した。3首フラスコには、機械式攪拌機、水ジャケット付きの冷却凝縮器、そして温度計を取り付けた。混合物を55℃まで加熱し、2時間にわたって攪拌した。次いで、混合物を30℃まで冷却し、一晩中攪拌した。次いで、混合物を65℃まで加熱し、15.42g(167ミリモル)のエピクロロヒドリンを添加した。エピクロロヒドリンの添加が完了した後、混合物を90℃まで加熱し、6時間にわたって攪拌した。
得られた生成物をIPAで洗浄した。洗浄後、生成物をロータリー蒸発器で処理してIPAを除去した。得られた中間体をEp−A2OHとした。
機械式攪拌機、水ジャケット付きの冷却凝縮器、そして温度計を取り付けた第2の3首フラスコに、約0.2mlのDI水中の0.37g(6.7ミリモル)の水酸化カリウム及び6.8g(6.7ミリモル)のZDol(分子量:1025)を注入した。攪拌下、溶液を50℃に1時間にわたって加熱した。次いで、この溶液に20.0gのEp−A2OHを1滴ずつ1時間にわたって添加した。50℃で一晩をかけて反応を実施させた。DI水で洗浄後、20mlの1MHClを油状物に添加した。2時間にわたって攪拌を継続した。次いで、生成物をDI水及びIPAで洗浄した。水及びIPAをロータリー蒸発器によって除去した。構造Iの収率の合計は30%であった。
上記した方法は、構造Iを製造する1方法を示したものである。図4に示した他の構造のものも含めて、本発明のいろいろな潤滑剤を製造するために同様な方法を使用してもよい。
本発明はまた、上記したような潤滑剤を備えた記憶媒体デバイスも包含する。好ましくは、本発明のこの態様に従う記憶媒体は、カーボン保護層を最上層(トップ)として備えた磁性層を含むディスクを包含する。カーボン保護層の上には、ペルフルオロポリエーテル主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環を有し、かつ少なくとも2個の官能基を有する任意の低プロファイル潤滑剤を堆積させることができる。官能基は、主鎖に結合していてもよく、1つ以上のシクロホスファゼン環に結合していてもよく、さもなければ、それらの任意の組み合わせであってもよい。
上記した実施やその他の実施は、この出願の特許請求の範囲の範囲内である。
100 メディア記憶装置
102 磁性層
104 カーボン保護膜
106 潤滑剤
108 PFPE主鎖
110 官能基
200 低プロファイル潤滑剤
208 PFPE主鎖
210 官能基

Claims (15)

  1. ペルフルオロポリエーテル鎖を含む主鎖、
    前記主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環、及び
    前記主鎖に結合しているか、前記1つ以上のシクロホスファゼン環に結合しているか、さもなければそれらの結合の組み合わせをもった少なくとも2つの官能基
    を含んでなる化合物。
  2. 前記化合物が、下記の構造からなる群:
    Figure 2010006810
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    Figure 2010006810
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    (上式において、Pはシクロホスファゼン環であり、Zはペルフルオロポリエーテル鎖であり、Xは単官能性又は多官能基であり、そしてnは整数である)から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記シクロホスファゼン環がアルコキシ又はアリールオキシ置換基を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記シクロホスファゼン環がヒドロキシル基を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 式中のXがヒドロキシル又はジオールである、請求項1に記載の組成物。
  6. 磁気ディスクと、
    その磁気ディスクの少なくとも一方の表面に施された、ペルフルオロポリエーテル鎖を含む主鎖、
    前記主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環、及び
    前記主鎖に結合しているか、前記1つ以上のシクロホスファゼン環に結合しているか、さもなければそれらの結合の組み合わせをもった少なくとも2つの官能基
    を含んでいる潤滑剤
    とを含んでなる装置。
  7. 前記潤滑剤が、下記の構造からなる群:
    Figure 2010006810
    Figure 2010006810
    Figure 2010006810
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    (上式において、Pはシクロホスファゼン環であり、Zはペルフルオロポリエーテル鎖であり、Xは単官能性又は多官能基であり、そしてnは整数である)から選択される化合物を含む、請求項6に記載の装置。
  8. 前記シクロホスファゼン環がアルコキシ又はアリールオキシ置換基を含む、請求項6に記載の装置組成物。
  9. 前記シクロホスファゼン環がヒドロキシル基を含む、請求項6に記載の装置組成物。
  10. 式中のXがヒドロキシル又はジオールである、請求項6に記載の装置組成物。
  11. 記憶装置を製造することを含む方法であって、
    磁気ディスクを提供することと、
    前記磁気ディスクにカーボン保護膜を塗布することと、
    前記カーボン保護膜に、ペルフルオロポリエーテル鎖を含む主鎖、
    前記主鎖に結合しているかもしくはそれに組み込まれている1つ以上のシクロホスファゼン環、及び
    前記主鎖に結合しているか、前記1つ以上のシクロホスファゼン環に結合しているか、さもなければそれらの結合の組み合わせをもった少なくとも2つの官能基
    を含んでいる潤滑剤を塗布すること
    とを含んでなる方法。
  12. 前記潤滑剤が、下記の構造からなる群:
    Figure 2010006810
    Figure 2010006810
    Figure 2010006810
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    Figure 2010006810
    Figure 2010006810
    (上式において、Pはシクロホスファゼン環であり、Zはペルフルオロポリエーテル鎖であり、Xは単官能性又は多官能基であり、そしてnは整数である)から選択される化合物を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記シクロホスファゼン環がアルコキシ又はアリールオキシ置換基を含む、請求項11に記載の装置組成物。
  14. 前記シクロホスファゼン環がヒドロキシル基を含む、請求項11に記載の装置組成物。
  15. 式中のXがヒドロキシル又はジオールである、請求項11に記載の装置組成物。
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