JP2010006495A - フォークリフト用軸受金具 - Google Patents

フォークリフト用軸受金具 Download PDF

Info

Publication number
JP2010006495A
JP2010006495A JP2008165280A JP2008165280A JP2010006495A JP 2010006495 A JP2010006495 A JP 2010006495A JP 2008165280 A JP2008165280 A JP 2008165280A JP 2008165280 A JP2008165280 A JP 2008165280A JP 2010006495 A JP2010006495 A JP 2010006495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forklift
steel
bearing bracket
shaped
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008165280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5192924B2 (ja
Inventor
Yasunori Ando
保典 安藤
Koji Shimizu
浩司 清水
Kenji Kizen
健司 木全
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Aichi Electric Co Ltd filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
Priority to JP2008165280A priority Critical patent/JP5192924B2/ja
Publication of JP2010006495A publication Critical patent/JP2010006495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5192924B2 publication Critical patent/JP5192924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】フォークリフトを用いて、安全に電線・ケーブルドラムの運搬作業を行なうことに適し、フォークリフトの車種、運搬先の受け棚の形状に対応することができるフォークリフト用軸受金具を提供する。
【解決手段】フォークリフトのフォークに装着される軸受金具10であって、垂直断面がH形をしたH形鋼11と、H形鋼の上部に積上げた溝形鋼12と、溝形鋼の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置した山形鋼13とを溶接して組み合わせたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォークリフトを用いて、安全に電線・ケーブルドラムの運搬作業を行なうことに適したフォークリフト用軸受金具に関し、特に、フォークリフトの車種、運搬先の受け棚の形状に対応可能なフォークリフト用軸受金具に関する。
フォークリフトを用いて電線・ケーブルドラムを運搬したり、ドラムラックへ設置する場合、電線・ケーブルドラム自体をパレット装置に載置して持ち上げるか、または電線・ケーブルドラムに軸棒を通し、軸棒をフォークで持ち上げていたが、持ち上げる際に、前後方向にずれたり、転がったり、横方向にふらつく等、安定性が悪く、電線・ケーブルドラムを降ろしたり、ドラムラックのハンガーに引っ掛けたりするときに、電線・ケーブルドラムがフォークリフトから落下する虞があり、安全上問題があった。
そのために、パレット装置にフォークを挿入する際に、パレット装置の上面に可動物品止部材を突出させて電線・ケーブルドラムを保持したり、フォーク自体またはフォークに挿入される鞘フォークに溝状凹部を形成し、その溝状凹部に電線・ケーブルドラムの軸棒を載置して安定させる技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
実開平5−86826号公報 特開平7−315784号公報 特開平7−315785号公報
しかしながら、特許文献1に示したパレット装置は、運搬物が、例えば、側方規制部及び前方規制部の規制内に納まらないような、パイプ、土管、丸太等の円柱形運搬物の場合には、フォーク(つめ)から転がり落ちることがあり、周りの作業者が怪我をするという問題があった。
また、特許文献2または3に示したフォーク爪または鞘フォークについても前述と同様に、貨物の軸部が溝状凹部内に納まらないような、パイプ、土管、丸太等の円柱形運搬物の場合には、フォーク(つめ)から転がり落ちることがあり、周りの作業者が怪我をするという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、フォークリフトを用いて、安全に電線・ケーブルドラムの運搬作業を行なうことに適し、フォークリフトの車種、運搬先の受け棚の形状に対応することができるフォークリフト用軸受金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載のフォークリフト用軸受金具は、フォークリフトのフォークに装着される軸受金具であって、垂直断面がH形をしたH形状体と、H形状体の上に載置した底面が平坦なU形状体と、U形状体の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置したV形状体とを一体化して形成したことを特徴とするものである。
また、請求項2記載のフォークリフト用軸受金具は、フォークリフトのフォークに装着される軸受金具であって、垂直断面がH形をしたH形鋼と、H形鋼の上部に積上げた溝形鋼と、溝形鋼の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置した山形鋼とを溶接して組み合わせたことを特徴とするものである。
また、請求項3記載のフォークリフト用軸受金具は、請求項2記載のフォークリフト用軸受金具であって、溝形鋼として、水平平板及び垂直平板を溝形状に組み合わせて溶接したことを特徴とするものである。
また、請求項4記載のフォークリフト用軸受金具は、請求項2記載のフォークリフト用軸受金具であって、H形鋼の下部に平プレートを溶接し、平プレートの中央に、トランス等の重量物を吊り下げる吊り下げ用孔を穿設したことを特徴とするものである。
また、請求項5記載のフォークリフト用軸受金具は、請求項2または3記載のフォークリフト用軸受金具であって、溝形鋼をH形鋼の上部に積上げるにあたり、H形鋼の上部の長さを略半分に切断したことを特徴とするものである。
また、請求項6記載のフォークリフト用軸受金具は、請求項2乃至5の何れかに記載のフォークリフト用軸受金具であって、フォークリフトのフォークに軸受金具を装着するにあたり、山形鋼の一方にリブプレートを溶接し、リブプレートとフォークリフトのバックレストとを連結具で連結することによって軸受金具がフォークから外れないようにしたことを特徴とするものである。
請求項1記載のフォークリフト用軸受金具によれば、垂直断面がH形をしたH形状体と、H形状体の上に載置した底面が平坦なU形状体と、U形状体の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置したV形状体とを一体化して形成したので、電線・ケーブルドラムの軸棒をV形状体のV字部分で受けることによって電線・ケーブルドラムが固定されフォークリフトから落下することがない。
請求項2記載のフォークリフト用軸受金具によれば、垂直断面がH形をしたH形鋼と、H形鋼の上部に積上げた溝形鋼と、溝形鋼の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置した山形鋼とを溶接して組み合わせたので、電線・ケーブルドラムの軸棒を山形鋼のV字部分で受けることによって電線・ケーブルドラムが固定されフォークリフトから落下することがない。
また、請求項3記載のフォークリフト用軸受金具によれば、溝形鋼として、水平平板及び垂直平板を溝形状に組み合わせて溶接したので、電線・ケーブルドラムを受ける受け棚の形状に対応することができる。
また、請求項4記載のフォークリフト用軸受金具によれば、H形鋼の下部に平プレートを溶接し、平プレートの中央に、トランス等の重量物を吊り下げる吊り下げ用孔を穿設したので、フォークに載らないようなトランス等の重量物を吊り下げることができる。
また、請求項5記載のフォークリフト用軸受金具によれば、溝形鋼をH形鋼の上部に積上げるにあたり、H形鋼の上部の長さを略半分に切断したので、フォークの先から1/3あたりで軸受金具が止まり左右前後のブレを防止することができる。
また、請求項6記載のフォークリフト用軸受金具によれば、フォークリフトのフォークに軸受金具を装着するにあたり、山形鋼の一方にリブプレートを溶接し、リブプレートとフォークリフトのバックレストとを連結具で連結することによって軸受金具がフォークから外れないようにしたので、軸受金具がフォークリフト前方へ滑落しないように防止することができる。
本発明を実施するにあたり、H形状体、U形状体、V形状体を一体化して形成するための具体例として、請求項2以降の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
本発明の第1実施例である標準形のフォークリフト用軸受金具について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は標準形フォークリフト用軸受金具の斜視図である。図2〜図4は標準形軸受金具の組み立て説明図である。
図1において、10は標準形のフォークリフトのフォーク(不図示)に装着される標準形軸受金具である。11は垂直断面がH形をしたH形鋼、12はH形鋼11の上部11uに積上げた溝形鋼で、その両側面12r、12fはV字状にカットされている。13はそのカットされた部分に載置した山形鋼で、H形鋼11と溝形鋼12と山形鋼13は溶接により組み合わされ、標準形軸受金具10を構成している。なお、標準形軸受金具10を構成する各鋼材は、型鋼などとしても広く製造・使用される一般構造用圧延鋼材(SS400)で設計されている。
14はH形鋼11の下部11dに溶接された平プレートで、その中央に、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔14hが穿設されている。15は山形鋼13の一方と溝形鋼12に溶接されるリブプレートで、フォークリフトのフォーク(不図示)に軸受金具10を装着したときに、フォークの前方から滑落して抜け落ちないように、連結具としての外れ防止チェーン16の一方を掛けるための掛け孔15aが穿設されている。外れ防止チェーン16の他方はフォークリフトのバックレスト(不図示)に連結されている。
次に、H形鋼11、溝形鋼12、山形鋼13を組み合わせて標準形軸受金具10を組み立てる手順について図1〜図4を用いて説明する。
標準形軸受金具10は、電線・ケーブルドラムとトランスは同時に運搬しないことを条件として、1つの軸受金具に作用する垂直荷重(電線・ケーブルドラムまたはトランス等の重量)を350kgとし、部材強度の安全率6.0以上を確保するように検討する。
電線・ケーブルドラムを受けるドラム軸受け部は、図2に示すように、溝形鋼12と山形鋼13とで構成され、溝形鋼12の両側面12r、12fをV字状にカットし(図2(a))、そのカットした部分に山形鋼13を載置して溶接する(図2(b))。山形鋼13には溝形鋼12の板厚分の支圧力、溶接部にはせん断力が働くものとして検討する。
このドラム軸受け部の強度計算結果を表1に示す。
Figure 2010006495
トランスを吊り下げるトランス吊り下げ部は、図3に示すように、H形鋼11と平プレート14とで構成され(図3(a))、H形鋼11の上部11uの長さを略半分に切断する(図3(b))。H形鋼11の下部11dに、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔14hが穿設された平プレート14を溶接する。H形鋼11には平プレート14から荷重が伝達される応力としてせん断力が働くものとして検討する。平プレート14及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。また平プレート14の端抜け検討を行なう。
このトランス吊り下げ部の強度計算結果を表2に示す。
Figure 2010006495
標準形軸受金具10は、図4に示すように、略半分に切断されたH形鋼11の上部11uの上に、山形鋼13が溶接された溝形鋼12を積上げて溶接する。一方、前述したように、外れ防止チェーン16が設けられ(図1)、外れ防止チェーン16に掛かる荷重を1000Nと想定し、安全率6.0を確保する。外れ防止チェーン16は山形鋼13の一方と溝形鋼12に溶接されたリブプレート15の掛け孔15aにシャックルで固定される。リブプレート15及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。またリブプレート15の端抜け検討を行なう。
外れ防止チェーン16は作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重800kg(=7840N)とする。シャックルは作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重2790kg(=27360N)とする。
このリブプレートの強度計算結果を表3に、チェーン、シャックルの強度計算結果を表4に、それぞれ示す。
Figure 2010006495
Figure 2010006495
次に、本発明の第2実施例である2t車用のフォークリフト用軸受金具について、図5〜図8を参照しながら説明する。図5は2t車用フォークリフト用軸受金具の斜視図である。図6〜図8は2t車用フォークリフト用軸受金具の組み立て説明図である。
第1実施例との主なる相違点は、2t車用フォークリフトのフォークの幅に適用するため、単純に使用部材のサイズ及び諸寸法の違いだけである。例えば、第1実施例の標準形軸受金具のH形鋼、溝形鋼などは既製品部材である125mmサイズが基本であり、第2実施例の2t車用軸受金具は150mmサイズが基本になっている点である。
図5において、20は2t車用フォークリフトのフォーク(不図示)に装着される2t車用軸受金具である。21は垂直断面がH形をしたH形鋼、22はH形鋼21の上部21uに積上げた溝形鋼で、その両側面22r、22fはV字状にカットされている。23はそのカットされた部分に載置した山形鋼で、H形鋼21と溝形鋼22と山形鋼23は溶接により組み合わされ、2t車用軸受金具20を構成している。
24はH形鋼21の下部21dに溶接された平プレートで、その中央に、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔24hが穿設されている。25は山形鋼23の一方と溝形鋼22に溶接されるリブプレートで、フォークリフトのフォーク(不図示)に軸受金具20を装着したときに、フォークの前方から滑落して抜け落ちないように、外れ防止チェーン26の一方を掛けるための掛け孔25aが穿設されている。外れ防止チェーン26の他方はフォークリフトのバックレスト(不図示)に連結されている。
次に、H形鋼21、溝形鋼22、山形鋼23を組み合わせて2t車用軸受金具20を組み立てる手順について図5〜図8を用いて説明する。
2t車用軸受金具20は、電線・ケーブルドラムとトランスは同時に運搬しないことを条件として、1つの軸受金具に作用する垂直荷重(電線・ケーブルドラムまたはトランス等の重量)を350kgとし、部材強度の安全率6.0以上を確保するように検討する。
電線・ケーブルドラムを受けるドラム軸受け部は、図6に示すように、溝形鋼22と山形鋼23とで構成され、溝形鋼22の両側面22r、22fをV字状にカットし(図6(a))、そのカットした部分に山形鋼23を載置して溶接する(図6(b))。山形鋼23には溝形鋼22の板厚分の支圧力、溶接部にはせん断力が働くものとして検討する。
このドラム軸受け部の強度計算結果を表5に示す。
Figure 2010006495
トランスを吊り下げるトランス吊り下げ部は、図7に示すように、H形鋼21と平プレート24とで構成され(図7(a))、H形鋼21の上部21uの長さを略半分に切断する(図7(b))。H形鋼21の下部21dに、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔24hが穿設された平プレート24を溶接する。H形鋼21には平プレート24から荷重が伝達される応力としてせん断力が働くものとして検討する。平プレート24及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。また平プレート24の端抜け検討を行なう。
このトランス吊り下げ部の強度計算結果を表6に示す。
Figure 2010006495
2t車用軸受金具20は、図8に示すように、略半分に切断されたH形鋼21の上部21uの上に、山形鋼23が溶接された溝形鋼22を積上げて溶接する。一方、前述したように、外れ防止チェーン26が設けられ(図5)、外れ防止チェーン26に掛かる荷重を1000Nと想定し、安全率6.0を確保する。外れ防止チェーン26は山形鋼23の一方に溶接されたリブプレート25の掛け孔25aにシャックルで固定される。リブプレート25及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。またリブプレート25の端抜け検討を行なう。
外れ防止チェーン26は作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重800kg(=7840N)とする。シャックルは作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重2790kg(=27360N)とする。
このリブプレートの強度計算結果を表7に、チェーン、シャックルの強度計算結果を表8に、それぞれ示す。
Figure 2010006495
Figure 2010006495
次に、本発明の第3実施例である凸型用のフォークリフト用軸受金具について、図9〜図12を参照しながら説明する。図9は凸型用フォークリフト用軸受金具の斜視図である。図10〜図12は凸型用フォークリフト用軸受金具の組み立て説明図である。
第1実施例、第2実施例との主なる相違点は、電線・ケーブルドラムをドラムラックへ設置する際に、凸型用フォークリフト用軸受金具がドラムラックの棚の金具の出っ張りに干渉しないようにするため、山形鋼の位置を中心からずらして幅を狭くするとともに、ドラム軸受け部の位置を高くする必要があり、既存の溝形鋼ではサイズが合わなかったので3枚の平板を溝形状に組み合わせて溶接した点である。
図9において、30は凸型用フォークリフトのフォーク(不図示)に装着される凸型用軸受金具である。31は垂直断面がH形をしたH形鋼、32aはH形鋼31の上部31uに積上げた水平平板、32b、32cは水平平板32aに立設された垂直平板で、その上部はV字状にカットされている。33はそのカットされた部分に載置した山形鋼で、H形鋼31、水平平板32a、垂直平板32b、32c、山形鋼33は溶接により組み合わされ、凸型用軸受金具30を構成している。
34はH形鋼31の下部31dに溶接された平プレートで、その中央に、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔34hが穿設されている。35aは垂直平板32b、32cの内側を結ぶ直交プレート35bに溶接されるリブプレートで、フォークリフトのフォーク(不図示)に凸型用軸受金具30を装着したときに、フォークの前方から滑落して抜け落ちないように、外れ防止チェーン36の一方を掛けるための掛け孔35cが穿設されている。外れ防止チェーン36の他方はフォークリフトのバックレスト(不図示)に連結されている。
次に、H形鋼31、水平平板32a、垂直平板32b、32c、山形鋼33を組み合わせて凸型用軸受金具30を組み立てる手順について図9〜図12を用いて説明する。
凸型用軸受金具30は、電線・ケーブルドラムとトランスは同時に運搬しないことを条件として、1つの軸受金具に作用する垂直荷重(電線・ケーブルドラムまたはトランス等の重量)を350kgとし、部材強度の安全率6.0以上を確保するように検討する。
電線・ケーブルドラムを受けるドラム軸受け部は、図10に示すように、水平平板32a、垂直平板32b、32c、山形鋼33で構成され、垂直平板32b、32cの上部をV字状にカットし(図10(a))、そのカットした部分に山形鋼33を載置して溶接する(図10(b))。山形鋼33には垂直平板32b、32cの板厚分の支圧力、溶接部にはせん断力が働くものとして検討する。
このドラム軸受け部の強度計算結果を表9に示す。
Figure 2010006495
トランスを吊り下げるトランス吊り下げ部は、図11に示すように、H形鋼31と平プレート34とで構成され(図11(a))、H形鋼31の上部31uの長さを略半分に切断する(図11(b))。H形鋼31の下部31dに、トランス等の重量物を吊り下げるための吊り下げ用孔34hが穿設された平プレート34を溶接する。H形鋼31には平プレート34から荷重が伝達される応力としてせん断力が働くものとして検討する。平プレート34及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。また平プレート34の端抜け検討を行なう。
このトランス吊り下げ部の強度計算結果を表10に示す。
Figure 2010006495
凸型用軸受金具30は、図12に示すように、略半分に切断されたH形鋼31の上部31uの上に水平平板32aを積上げて溶接する。水平平板32aの上には山形鋼33が溶接された垂直平板32b、32cが立設されている。一方、前述したように、外れ防止チェーン36が設けられ(図9)、外れ防止チェーン36に掛かる荷重を1000Nと想定し、安全率6.0を確保する。外れ防止チェーン36は垂直平板32b、32cの内側を結ぶ直交プレート35bに溶接されるリブプレート35aの掛け孔35cにシャックルで固定される。リブプレート35a及び溶接部には曲げとせん断力が働くものとして検討する。またリブプレート35aの端抜け検討を行なう。
外れ防止チェーン36は作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重800kg(=7840N)とする。シャックルは作用荷重1000Nに対し安全率6.0を確保し、耐荷重2790kg(=27360N)とする。
このリブプレートの強度計算結果を表11に、チェーン、シャックルの強度計算結果を表12に、それぞれ示す。
Figure 2010006495
Figure 2010006495
なお、垂直平板32cの形状は、軸受金具の安定性を保持するため下側が広がった形状であるのに対し、垂直平板32bの形状は、リブプレート35aの掛け孔35cにシャックル用ピンを挿入し易くするため、垂直形状とし、かつ、水平平板32aの端より内側に立設したが、強度的に問題なければ、垂直平板32b、32cとも垂直形状としても問題はない。
以上のように説明した標準形軸受金具10、2t車用軸受金具20、凸型用軸受金具30をフォークリフトに装着して電線・ケーブルドラムを運搬する方法を図13〜図18を用いて説明する。先ず、第1実施例である標準形軸受金具について、図13〜図16を参照しながら説明する。
図13は標準形軸受金具をフォークリフトのフォークに装着した斜視図、図14はフォークリフトで電線・ケーブルドラムを持ち上げた正面図、図15は電線・ケーブルドラムを持ち上げたドラム軸受け部の部分拡大図、図16はトランス吊り下げ部でトランス等の重量物を吊り下げた斜視図である。
標準形軸受金具10をフォークリフト1のフォーク2a、2bへ取付けるには、標準形軸受金具10を2つ取り揃え、フォーク2a、2bの幅に並べて置く。フォークリフト1のフォーク2a、2bを20cm程度リフトアップする。リフトアップしたフォーク2a、2bが左右均等になるように調整しつつ、外れ防止チェーン16が掛けられたリブプレート15が溶接された側から、標準形軸受金具10のH形鋼11の上部11uと溝形鋼12とで形成された挿入口にフォーク2a、2bを挿入する(図13)。
フォーク2a、2bの形状は、先端から根元に向かってテーパ状となっているため、挿入口に挿入する際、挿入口はフォークの先から1/4程度のところまでしか挿入できないような大きさなっており、前後均等な位置となるよう調整する。標準形軸受金具10にフォーク2a、2bを挿入したら、前方への滑落を防止するため、外れ防止チェーン16をフォークリフト1のバックレスト外部分に巻き、シャックルで固定する(図13)。
フォークリフト1のフォーク2a、2bに標準形軸受金具10を挿入し、外れ防止チェーン16で固定した状態でフォークリフト1を運転し、電線・ケーブルドラムDを運搬する際に、電線・ケーブルドラムDの軸棒Bを山形鋼13のV字部分で受けることによって電線・ケーブルドラムDが固定される(図14、図15)。
また、トランス等の重量物Tをフォークリフト1で運搬する場合は、標準形軸受金具10のH形鋼11の下部11dに溶接された平プレート14の吊り下げ用孔14hに吊り下げチェーン17を掛け、トランス等の重量物Tを玉掛・運搬する(図16)。
次に、標準形軸受金具10をフォークリフト1のフォーク2a、2bから取り外すには、フォークリフト1のフォーク2a、2bを20cm程度リフトアップする。外れ防止チェーン16をフォークリフト1のバックレストから外し、飛来防止のため、真下に纏めて置く。作業者はフォーク外側、標準形軸受金具10のやや前方に立ち、標準形軸受金具10に対し正面を向き、両手を玉掛部分およびフォークの挿入部分のやや上に掛けて、ゆっくり標準形軸受金具10を引き出す。このとき、やや下方向に力を掛けると抜き易い。
第2実施例である2t車用フォークリフト用軸受金具をフォークリフトに装着して電線・ケーブルドラムを運搬する使用方法については、第1実施例である標準形フォークリフト用軸受金具と同様であるのでその説明は省略する。
第3実施例である凸型用フォークリフト用軸受金具をフォークリフトに装着して電線・ケーブルドラムを運搬する使用方法についても、第1実施例である標準形フォークリフト用軸受金具と概ね同じであるが、図17、図18に示したように、電線・ケーブルドラムDをドラムラックへ設置する際に(図17)、フォークリフト1のフォーク2a(2b)に挿入した凸型用軸受金具30の山形鋼33の位置を中心からずらして幅を狭くするとともに、ドラム軸受け部の位置を高くしてドラムラックの棚Tの金具Kの出っ張りに干渉しないようにした(図18)。
以上説明したように、本発明のフォークリフト用軸受金具によれば、垂直断面がH形をしたH形鋼と、H形鋼の上部に積上げた溝形鋼と、溝形鋼の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置した山形鋼とを溶接して組み合わせたので、電線・ケーブルドラムの軸棒を山形鋼のV字部分で受けることによって電線・ケーブルドラムが固定されフォークリフトから落下することなく、安全に作業を行なうことができる。
なお、以上の説明では、何れの実施例においても、各軸受金具は、型鋼などとしても広く製造・使用される一般構造用圧延鋼材(SS400)で形成された既製のH形鋼、溝形鋼、山形鋼等の各鋼材を溶接して構成されているが、それに限らず、例えば、ステンレスのような他の材質で形成することも可能である。
また、各鋼材を溶接して構成する代わりに、H形状体、U形状体、V形状体を一体化して型抜きされたFRP(繊維強化プラスチック)で構成することも可能である。
更にまた、外れ防止チェーン(連結具)は、チェーンに限らず、例えばナイロンスリング、ワイヤー、ロープ等を使用しても同様の効果を得ることが出来る。
本発明の第1実施例である標準形軸受金具の一実施例を示す斜視図である。 同、ドラム軸受け部の組み立て説明図である。 同、トランス吊り下げ部の組み立て説明図である。 同、標準形軸受金具の組み立て説明図である。 本発明の第2実施例である2t車用軸受金具の一実施例を示す斜視図である。 同、ドラム軸受け部の組み立て説明図である。 同、トランス吊り下げ部の組み立て説明図である。 同、2t車用軸受金具の組み立て説明図である。 本発明の第3実施例である凸型用軸受金具の一実施例を示す斜視図である。 同、ドラム軸受け部の組み立て説明図である。 同、トランス吊り下げ部の組み立て説明図である。 同、凸型用軸受金具の組み立て説明図である。 標準形軸受金具をフォークリフトのフォークに装着した斜視図である。 同、フォークリフトで電線・ケーブルドラムを持ち上げた正面図である。 同、電線・ケーブルドラムを持ち上げたドラム軸受け部の部分拡大図である。 同、トランス吊り下げ部でトランス等の重量物を吊り下げた斜視図である。 電線・ケーブルドラムをドラムラックへ設置した説明図である。 同、凸型用軸受金具とドラムラックの棚との干渉を説明する部分拡大図である。
符号の説明
1 フォークリフト
2a、2b フォーク
10、20、30 軸受金具
11、21、31 H形鋼
12、22 溝形鋼
32a 水平平板
32b、32c 垂直平板
13、23、33 山形鋼
14、24、34 平プレート
14h、24h、34h 吊り下げ用孔
15、25、35 リブプレート
16、26、36 外れ防止チェーン(連結具)

Claims (6)

  1. フォークリフトのフォークに装着される軸受金具であって、垂直断面がH形をしたH形状体と、前記H形状体の上に載置した底面が平坦なU形状体と、前記U形状体の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置したV形状体とを一体化して形成したことを特徴とするフォークリフト用軸受金具。
  2. フォークリフトのフォークに装着される軸受金具であって、垂直断面がH形をしたH形鋼と、前記H形鋼の上部に積上げた溝形鋼と、前記溝形鋼の両側面をV字状にカットし、そのカットした部分に載置した山形鋼とを溶接して組み合わせたことを特徴とするフォークリフト用軸受金具。
  3. 前記溝形鋼として、水平平板及び垂直平板を溝形状に組み合わせて溶接したことを特徴とする請求項2記載のフォークリフト用軸受金具。
  4. 前記H形鋼の下部に平プレートを溶接し、前記平プレートの中央に、トランス等の重量物を吊り下げる吊り下げ用孔を穿設したことを特徴とする請求項2記載のフォークリフト用軸受金具。
  5. 前記溝形鋼を前記H形鋼の上部に積上げるにあたり、前記H形鋼の上部の長さを略半分に切断したことを特徴とする請求項2または3記載のフォークリフト用軸受金具。
  6. フォークリフトのフォークに軸受金具を装着するにあたり、前記山形鋼の一方にリブプレートを溶接し、前記リブプレートと前記フォークリフトのバックレストとを連結具で連結することによって前記軸受金具が前記フォークから外れないようにしたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のフォークリフト用軸受金具。
JP2008165280A 2008-06-25 2008-06-25 フォークリフト用軸受金具 Active JP5192924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165280A JP5192924B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 フォークリフト用軸受金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165280A JP5192924B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 フォークリフト用軸受金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010006495A true JP2010006495A (ja) 2010-01-14
JP5192924B2 JP5192924B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=41587450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008165280A Active JP5192924B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 フォークリフト用軸受金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5192924B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162299U (ja) * 1981-04-06 1982-10-13
JPH0353998U (ja) * 1989-09-29 1991-05-24
JPH0586826U (ja) * 1992-02-06 1993-11-22 コニカ株式会社 パレット装置
JPH0740668U (ja) * 1993-12-27 1995-07-21 五建工業株式会社 山留材用吊具
JP3016050U (ja) * 1995-03-22 1995-09-26 住友エール株式会社 フォークリフトの運搬物保持用ストッパ
JPH07315784A (ja) * 1994-05-31 1995-12-05 Sankyu Inc フォーク爪及びフォークリフト
JPH07315785A (ja) * 1994-05-31 1995-12-05 Sankyu Inc 鞘フォーク及びフォークリフト
JP2000318805A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Sutandaadometaru Kogyo Kk ロール類用自動貯蔵設備
JP2005248658A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Kumagai Gumi Co Ltd 地中埋設用筒体とその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162299U (ja) * 1981-04-06 1982-10-13
JPH0353998U (ja) * 1989-09-29 1991-05-24
JPH0586826U (ja) * 1992-02-06 1993-11-22 コニカ株式会社 パレット装置
JPH0740668U (ja) * 1993-12-27 1995-07-21 五建工業株式会社 山留材用吊具
JPH07315784A (ja) * 1994-05-31 1995-12-05 Sankyu Inc フォーク爪及びフォークリフト
JPH07315785A (ja) * 1994-05-31 1995-12-05 Sankyu Inc 鞘フォーク及びフォークリフト
JP3016050U (ja) * 1995-03-22 1995-09-26 住友エール株式会社 フォークリフトの運搬物保持用ストッパ
JP2000318805A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Sutandaadometaru Kogyo Kk ロール類用自動貯蔵設備
JP2005248658A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Kumagai Gumi Co Ltd 地中埋設用筒体とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5192924B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10029820B2 (en) Transport aid device and method for the use thereof
JP5990527B2 (ja) 補助輸送ユニット及びその使用方法
JP5192924B2 (ja) フォークリフト用軸受金具
JP2016132566A (ja) 吊り荷台の構造
CN105263796A (zh) 用于运输例如卷材的圆柱形货物的集装箱样货物运输单元
KR20130083141A (ko) 중량물 이송장치
JP6820605B2 (ja) 吊り具及び重量物の搬送方法
KR20130006716U (ko) 대형 파이프 운반용 지그
MX2007011724A (es) Sistema, aparato y metodo para desenganchar una sujecion de vagones para transporte.
JP2008207913A (ja) エスカレータのコンテナ輸送治具及びコンテナ輸送方法
JP3232353U (ja) 荷役運搬車両
KR20130006534U (ko) 지게차 포크 부착형 지그
JPH07315785A (ja) 鞘フォーク及びフォークリフト
JP5690084B2 (ja) フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法
CN111591545A (zh) 一种托盘
JP2021020701A (ja) 重量物用パレット
JPH0738068U (ja) 長尺鋼材用吊具
CN214733912U (zh) 一种起重机吊具防摇装置
CN205472220U (zh) 多功能c型吊具
JP5564984B2 (ja) 遠隔玉掛機構
JP2018184227A (ja) 荷役用パレットの支持装置
CN217838141U (zh) 一种吊车支腿垫板
CN217807420U (zh) 车门玻璃承托治具
JP2012086651A (ja) 荷崩れ防止用台車
JP2013151180A (ja) 移動パレットを備えた輸送機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5192924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250