JP2010006127A - 虚像を表示するための装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】虚像までのみかけの距離を調整することができるようにする。
【解決手段】車両に搭載され、虚像を表示するための装置は、車両のウィンドウに光を照射することによって、車両の周辺に虚像を表示する手段(11)と、該ウィンドウに照射される光の波長を制御する制御手段(15)とを備える。制御手段は、車両の乗員にとって虚像がより遠くに見えるようにするときには、光の波長を短くし、該車両の乗員にとって該虚像がより近くに見えるようにするときには、光の波長を長くする。
【選択図】図1
【解決手段】車両に搭載され、虚像を表示するための装置は、車両のウィンドウに光を照射することによって、車両の周辺に虚像を表示する手段(11)と、該ウィンドウに照射される光の波長を制御する制御手段(15)とを備える。制御手段は、車両の乗員にとって虚像がより遠くに見えるようにするときには、光の波長を短くし、該車両の乗員にとって該虚像がより近くに見えるようにするときには、光の波長を長くする。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の周辺に虚像を表示するための装置に関する。
下記の特許文献1には、先端マーク表示体2を備え、該表示体2の像を車両の先端近傍に結像させる装置が記載されている。該結像された先端マーク表示体により、運転者は、車両の先端位置を確認することができる。
特公平5−57937号公報
自車の大きさを認識するために、該車両の端部を示す虚像を該車両の周辺に表示することが提案されている。運転者は、虚像を視認することにより、自車の大きさを認識することができるので、自車を物体等に接触させるおそれを低くすることができる。
しかしながら、車両の運転者によっては、障害物に近づきやすい運転を行うことがある。また、運転者によっては、より慎重な運転を行いたいと望む場合もある。さらに、車両の運転状態によって虚像の表示位置を調整して、運転者に、より慎重な運転を促したいという場合もある。このような場合に、虚像の表示位置を調整することができれば、利便性が増すと共に、運転をより適切に支援することができる。
従来、虚像の表示位置を変更することは、一般に、光源の位置を変更することにより実現されている。しかしながら、光源の位置を変更するには、光源を物理的に動かすための機構が必要となり、コスト増となるおそれがある。また、虚像の表示位置によっては、光源の配置に制約が課されるおそれがあり、光源を動かす機構を備えることが困難な場合もある。
したがって、この発明の一つの目的は、光源を動かすことなく、車両の乗員にとって虚像が見える位置を調整することのできる手法を提案することである。
この発明の一つの側面によると、車両に搭載され、虚像を表示するための装置は、車両のウィンドウに光を照射することによって、車両の周辺に虚像を表示する手段と、該ウィンドウに照射される光の波長を制御する制御手段と、を備え、該制御手段は、車両の乗員にとって虚像がより遠くに見えるようにするときには、光の波長を短くし、該車両の乗員にとって該虚像がより近くに見えるようにするときには、光の波長を長くする。
一般に、人間の視覚特性として、光の波長を短くするほど、物体はより遠くに見え、光の波長を長くするほど、物体はより近くに見える、ということが知られている。この発明は、このような視覚特性を利用した発明であり、虚像を表示するための光の波長を可変にすることにより、乗員にとって、虚像が遠くに見えたり近くに見えたりするようにする。波長を変更することによって、虚像への距離感を変化させることができるので、光源を物理的に動かす必要はない。
この発明の一実施形態によると、車両の速度を検出する車速検出手段をさらに備え、上記制御手段は、該検出された車両の速度が大きくなるほど、上記光の波長を短くする。
この発明によれば、車速が大きくなるほど、虚像はより遠くに見えるようになる。したがって、車速が大きくなるほど、運転者は、自車の大きさについて、より余裕を持たせるよう走行することができる。
この発明の一実施形態によると、車両から障害物までの距離を検出する手段をさらに備え、上記制御手段は、該検出された距離が所定値以下のとき、上記光の波長を短くする。
検出された障害物との距離が所定値以下のとき、運転者が障害物により接触しやすいような運転を行っているおそれがある。このようなときには、虚像を、より遠くに見えるようにする。これにより、運転者は、自車の大きさについて、より余裕を持たせるよう走行することができる。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に従う、車両に搭載され、虚像を表示するための装置のブロック図である。
虚像表示装置11は、波長可変光源13(以下、単に光源13と呼ぶことがある)を備えている。波長可変光源13には、レーザダイオード、発光ダイオードなどの任意の適切な光源を用いることができる。該光源13からの光を車両のウィンドウに照射することによって、車両の周辺に虚像を表示する。また、波長可変光源13は、所定範囲内で光の波長を変更することができる機能を備えている。
制御部15は、車両の制御装置(ECU)に実現されることができる。ECUは、中央処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータである。ECUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、様々な制御処理を実行することができる。
操作部17は、車両に設けられ、乗員によって操作されることができる、たとえばスイッチである。乗員によって操作部17が操作されると、該操作を示す信号が制御部15に送られる。運転状態検出部19は、車両の運転状態を検出する。検出された運転状態を示す信号は、制御部15に送られる。制御部15は、操作部17からの信号および/または運転状態検出部19からの信号に応じて、所定の制御信号を光源13に送ることにより光源13をオンにする(作動状態にする)。光源13からの光は車両のウィンドウに向けて照射され、これによって、車両の周辺に虚像が表示される。乗員は、該ウィンドウを介して虚像を視認することができる。
制御部15は、また、操作部17からの信号および/または運転状態検出部19からの信号に応じて、所定の制御信号を光源13に送ることにより、光源13の光の波長を変更する。光源13は、変更された波長の光を車両のウィンドウに向けて照射し、これによって、車両の周辺に虚像を表示する。
ここで、波長を変更する技術的意義を説明すると、一般に、人間の視覚特性によれば、光の波長が短くなるほど、物体までの距離が遠くなるように見え、光の波長が長くなるほど、物体までの距離が近くなるように見えることが知られている。すなわち、物体までの実際の距離が一定であっても、光の波長を変更することにより、人間の眼には、該物体までのみかけの距離が変化する。一般に、進出色と呼ばれる赤および黄の場合には、実際の位置よりも近くに見え、後退色と呼ばれる青および緑の場合には、実際の位置よりも遠くに見える。可視光の波長は、約400nmから約770nmの範囲であり、光の波長が短くなるほど光は青みを帯びてくるようになり、光の波長が長くなるほど光は赤みを帯びてくるようになる。
したがって、虚像を、車両の乗員に対してより遠くに見せる(みかけの距離を長くする)ようにするには、波長のより短い光を用いて虚像を表示すればよい。虚像を、乗員に対してより近くに見せる(みかけの距離を短くする)ようにするには、波長のより長い光を用いて虚像を表示すればよい。このように、人間の視覚特性を利用すれば、光の波長を変更することにより、乗員によって視認される虚像の位置を調整することができる。
以下の実施例において、波長可変光源13は、可視光の波長範囲において、波長を変更することができるよう構成されている。この実施例では、光源が波長変更の機能を有しているが、波長変更を行う構成要素は、光源と一体的に構成されなくてもよい。また、波長変更は、任意の手段で実現されることができる。たとえば、光源とウィンドウとの間に、波長を変換することのできる波長変換器を設けるようにしてもよい。この場合、制御部15は、操作部17からの信号および/または運転状態検出部19からの信号に応じて、所定の制御信号を波長変換器に送ることにより、光源13からの波長を所望の波長に変換する。該変換された波長の光によって、虚像は表示される。
さらに、この実施例では、光源が1つであるが、それぞれ異なる波長の光を発する光源を複数設け、虚像表示に使用する光源を切り換えることによって、波長を変更するようにしてもよい。この場合、制御部15は、操作部17からの信号および/または運転状態検出部19からの信号に応じて、使用すべき波長を決定し、該波長に対応する光源をオン(作動状態)にし、これにより、該波長の光で車両の周辺に虚像を表示する。
以下、図1に示す装置を用いて、波長を変更する機能を備えた虚像表示についていくつかの態様を説明する。
[第1の実施例]
第1の実施例では、車両が旋回(左折または右折)する際の、車両の旋回方向内側後輪の軌跡上に虚像を表示する。車両が旋回するとき、車両にはいわゆる内輪差があるので、車体を、旋回する方向の内側に存在する障害物に接触させるおそれがある。この実施例によれば、運転者は、旋回する方向の内側の後輪の軌跡上の虚像を視認することにより、該内輪差を意識しながら車両を旋回させることができる。
第1の実施例では、車両が旋回(左折または右折)する際の、車両の旋回方向内側後輪の軌跡上に虚像を表示する。車両が旋回するとき、車両にはいわゆる内輪差があるので、車体を、旋回する方向の内側に存在する障害物に接触させるおそれがある。この実施例によれば、運転者は、旋回する方向の内側の後輪の軌跡上の虚像を視認することにより、該内輪差を意識しながら車両を旋回させることができる。
図2を参照すると、車両20が、最大の操舵角で旋回走行する際の旋回方向内側後輪の軌跡Vが示されており、(a)は左折する場合を示し、(b)は右折する場合を示している。運転席は、この例では、車両20の進行方向右側に設けられている。以下において、車両20の構成部品について、左および右を特に指定するときには、参照符号に「L」および「R」をそれぞれ付すこととする。
虚像は、軌跡V上の所定位置Pに表示される。該所定位置Pは、車両20が旋回する方向のサイドウィンドウ21を介して運転者が該所定位置Pに表示された虚像を視認することができるような位置である。好ましくは、所定位置Pは、旋回方向のドアミラー23から、車両20の走行方向の中心軸に対して直角に車外へ伸長する線25と、軌跡Vとの交点に設定される。たとえば、車両を左折させるとき、(a)に示すように、運転者は一般に左側のサイドウィンドウ21Lを介して左ドアミラー23Lを見ながら運転するので、該ドアミラー23Lの外側に虚像を表示することにより、該虚像を運転者に視認しやすくさせることができる。
図3を参照して、虚像を表示する手法を説明する。この例では、図1に示す光源13は、図3(a)に示すような、インスツルメントパネルに取り付けられた、車高方向に伸長する棒状の発光器として実現されている。代替的に、虚像として表示すべき像を表示面に表示する発光表示器でもよい。
光源13は、前述したように、軌跡V上の所定位置P(図2参照)に虚像を表示させるような位置に設けられている。図3(b)に示すように、光源13からの光は、左側のサイドウィンドウ21Lで反射して運転者の視点33に向けられる。運転者は、サイドウィンドウ21Lを介して、光源13の虚像35を、車両が左折する方向の内側後輪の軌跡V上の位置Pにおいて視認することができる。
図3の例では、光源13は、進行方向に向かって左側のサイドウィンドウ21Lを照射するよう設けられているが、右側のサイドウィンドウ21Rについても同様の構成を設けることができる。
この実施例では、図1の運転状態検出部19が、ステアリングホイール27の操舵角を検出するセンサを備える。制御部15は、運転状態検出部19によって検出された操舵角に基づいて、運転者によって、ステアリング操作が行われたかどうか、また、行われた場合には、右方向にステアリング操作が行われたか、または左方向にステアリング操作がおこなわれたかを検出する。こうして、制御部15は、車両が、左折動作を行うのか、右折動作を行うのか、または、左折動作も右折動作も行わないのか(すなわち、直進または停止状態)、を判断する。
代替的に、運転状態検出部19は、方向指示器の操作部(たとえば、ウィンカスイッチやウィンカーレバー等)に対する運転者の操作(すなわち、方向指示器が右折を示すよう操作したか、または左折を示すよう操作したか)を検出するものでもよい。該操作に応じて、制御部15は、車両が左折動作を行うのか、右折動作を行うのか、または、左折動作も右折動作も行わないのか(すなわち、直進または停止状態)、を判断することができる。
前述した光源13が左側のサイドウィンドウを照射する場合、制御部15は、車両が左折すると判断したことに応じて光源13をオンにし、図2(a)に示すような所定位置Pに虚像を表示する。こうして、運転者は、左側のサイドウィンドウ21Lの外側に表示された虚像を視認することにより、内輪差を認識することができる。他方、光源13が右側のサイドウィンドウ21Rを照射する場合、制御部15は、車両が右折すると判断したことに応じて光源13をオンにし、所定位置Pに虚像を表示する。運転者は、右側のサイドウィンドウ21Rの外側に表示された虚像を視認することにより、内輪差を認識することができる。
制御部15は、ステアリングホイールの操舵角に基づいて左折または右折の旋回動作が終了したかどうかを判断し、終了したと判断したならば、制御信号を介して光源13をオフにすることにより、虚像表示を消すことができる。
再び図2を参照して、波長を変更する形態について説明する。虚像が表示される実際の位置はPであり、これは、光源13からの波長を変更しても変化しない。しかしながら、前述した人間の視覚特性により、光の波長に依存して、乗員に見える虚像までの距離(みかけの距離)は変化する。波長を長くするほど、乗員には虚像が実際の位置Pより近くに見え、波長を短くするほど、乗員には虚像が実際の位置Pより遠くに見える。
図1に示す制御部15は、光源13の光の波長を変更することにより、虚像35までのみかけの距離を変化させる。どのようなタイミングで波長を変更するかについては、任意に決定されることができる。
たとえば、図1の操作部17として、波長を変更するための所定のスイッチを車両に設けることができる。スイッチの一例を、図4に示す。スイッチ41は、スライド式のバー42を有している。図では、バー42が位置R1に位置している。バー42は、位置R2まで動くことができるようになっている。位置R1および位置R2は、それぞれ、波長可変光源13が変更することのできる波長の範囲の両端に対応している。たとえば、位置R1は、該光源の波長範囲の上限値λ1(一番長い波長であり、たとえば赤色の光の波長)に対応し、位置R2は、該光源の波長範囲の下限値λ2(一番短い波長であり、たとえば青色の光の波長)に対応する。
乗員は、スイッチ41のバー42を、位置R1から位置R2の間の任意の位置に動かすことができる。制御部15は、バー42の位置に対応する波長を求め、該波長に変更するよう光源13を制御する。こうして、乗員によって所望された波長の光で虚像35を表示させることができる。
たとえば、運転者は、より慎重に運転したいと所望する場合には波長を短くするようバー42を操作して、虚像までのみかけの距離を大きくすることができる。こうして表示された虚像を視認することにより、運転者は、車体の大きさを把握しながら、より余裕を持たせて旋回することができる。他方、最大操舵角より小さい操舵角で旋回するような箇所では、波長を長くするようバー42を操作して、虚像までのみかけの距離を小さくすることができる。こうすることにより、運転者は、大回りしすぎないよう旋回することができる。
また、図1に示す運転状態検出部19により検出された運転状態に応じて、波長を変更するようにしてもよい。運転状態には、任意のものを含めることができる。たとえば、運転状態検出部19として、車両の速度を検出する車速センサを用いることができる。車速と波長との間の関係を、たとえば図5(a)に示すようなテーブルに予め規定してメモリに記憶しておくことができる。ここで、上限値λ1は、前述した、該光源について変更可能な波長範囲の上限値(一番長い波長であり、たとえば赤色の光の波長)を示し、下限値λ2は、該光源の波長範囲の下限値(一番短い波長であり、たとえば青色の光の波長)を示す。制御部15は、検出された車速に応じてテーブルを参照し、該車速に対応する波長を求め、該波長の光が発せられるように光源13を制御する。こうして、車速が高くなるほど、虚像までのみかけの距離が大きくなるようにする。表示された虚像を視認することにより、運転者は、車速が高くなるにつれて、自車の大きさについて、より余裕を持たせるよう運転することができる。
また、図1に示す運転状態検出部19により検出される運転状態は、ステアリングホイールの操舵角であってもよい。操舵角と波長との間の関係を、たとえば図5(b)に示すようなテーブルに予め規定してメモリに記憶しておくことができる。制御部15は、検出された操舵角に応じてテーブルを参照し、該操舵角に対応する波長を求め、該波長の光が発せられるように光源13を制御する。こうして、操舵角が大きくなるほど、虚像までのみかけの距離が大きくなるようにする。表示された虚像を視認することにより、運転者は、操舵角が大きくなるにつれて、自車の大きさについて、より余裕を持たせるよう運転することができる。
この実施例の代替形態では、ホログラムを用いてもよい。この場合、図1に示す虚像表示装置11には、光源13に加えて、ホログラムが用いられる。図6を参照すると、サイドウィンドウ21の内面に、ホログラム51が貼り付けられている。ホログラム51には、虚像として表示すべきマーク(たとえば、ポール等を表すマーク)が予め記録されている。周知の如く、表示すべきマークにレーザ光を照射することによる該マークからの反射光と、未露光のホログラムに照射されるレーザ光(参照光と呼ぶ)との干渉により生じる干渉縞を該ホログラムに記録することにより、所望の位置Pに虚像を表示するようホログラム51を作成することができる。波長可変光源13は、たとえば車両のインスツルメントパネルに取り付けられることができる。光源13からの光をサイドウィンドウ21に照射することにより、運転者の視点53は、所望の位置Pに虚像55を視認することができる。
ホログラムを用いて虚像を表示するとき、虚像を表示させるのに用いる光(再生光と呼ぶ)と、前述したように像を記録するのに用いる参照光とは、一般的に同じ波長である。したがって、再生光として使用する複数の波長を予め決めておき、該決めた波長の参照光を用いて、それぞれの波長に対応する像をホログラム51に記録するのがよい。
そして、制御部15は、前述したように、図4に示すようなスイッチにより実現される操作部17を介した乗員の操作に応じて、および/または、車速および/または操舵角を検出する運転状態検出部19からの検出結果に応じて、波長を変更するよう光源13を制御する。ここで変更される波長は、前述したように、ホログラム51への記録の際に参照光として用いられた波長の中から選択される。したがって、図4に示すようなスイッチの場合には、該参照光として用いられた複数の波長の中から乗員が所望の波長を選択することができるように、該複数の波長のそれぞれに対応して、バー42が移動することのできる位置を設定することができる。また、該複数の波長のそれぞれに、所定範囲の車速および(または)操舵角を予め対応付けてメモリに記憶することができる。制御部15は、検出された車速および/または操舵角に対応する波長を選択すればよい。
[第2の実施例]
第2の実施例では、車両の高さを表す虚像を表示する。このような虚像を視認することによって、運転者は、自車の高さを認識することができるので、たとえば陸橋の下、トンネル、シャッター等の高さ制限のある場所を自車が通過することができるかどうかを判断することができる。
第2の実施例では、車両の高さを表す虚像を表示する。このような虚像を視認することによって、運転者は、自車の高さを認識することができるので、たとえば陸橋の下、トンネル、シャッター等の高さ制限のある場所を自車が通過することができるかどうかを判断することができる。
図7(a)および(b)を参照して、虚像の表示態様を説明する。この例では、波長可変光源13は、車幅方向に伸長する棒状の発光器として実現されている。代替的に、虚像として表示すべき像を表示面に表示する発光表示器でもよい。
波長可変光源13は、フロントウィンドウ63の上部に光を照射するよう、インスツルメントパネル61に取り付けられている。この実施例では、フロントウィンドウ63の上部に透明(または半透明)のサンシェード65が貼り付けられており、該サンシェード65の所定の部分Xに照射するよう配置されている。光源13からの光がフロントウィンドウ63に照射されると、該ウィンドウ63を介して位置Qの所に、該光源13に対応する虚像67が表示される。ここで、自車の車高Hにほぼ等しい高さの位置Qに虚像が表示されるように、光源13の位置は設定される。運転者(視点69)は、虚像67を、フロントウィンドウ63を介して視認することができる。好ましくは、フロントウィンドウ63の部分Xに接する接線を基準に、車高を示すライン71と対称のライン73を設定し、ライン71とインスツルメントパネル61の表面との交点に、光源13は配置される。また、虚像の車幅方向の位置については、該虚像67が、ルームミラー75に対して運転者側に表示されるように、光源13の位置を設定するのが好ましい。
図1に示す制御部15は、光源13をオンとオフの間で切り換えることにより、車高を示す虚像67を表示と非表示の間で切り換えることができる。一実施形態では、図1に示す操作部17が、車両に設けられたスイッチを備える。図7(b)には、一例として、ステアリングホイール77に設けられたスイッチ79が示されている。制御部15は、該スイッチ79が乗員によってオンされたことに応じて、車高を示す虚像67を表示するよう光源13を制御する。また、制御部15は、スイッチ79が乗員によってオフされたことに応じて、車高を示す虚像67を非表示にするよう光源13を制御する。
波長を変更する形態について説明する。虚像が表示される実際の位置はQであり、これは、光源13からの波長を変更しても変化しない。しかしながら、前述した人間の視覚特性により、光の波長に依存して、乗員に見える虚像までの距離(みかけの距離)は変化する。波長を長くするほど、乗員には虚像が実際の位置Qより近くに見え、波長を短くするほど、乗員には虚像が実際の位置Qより遠くに見える。
図1に示す制御部15は、光源13の光の波長を変更することにより、虚像67までのみかけの距離を変化させる。どのようなタイミングで波長を変更するかについては、任意に決定されることができる。
たとえば、図1の操作部17として、波長を変更するための所定のスイッチを車両に設けることができる。たとえば、図4に示すスイッチを同様に用いることができる。位置R1および位置R2は、それぞれ、波長可変光源13が変更することのできる波長の範囲の両端に対応している。たとえば、位置R1は、該光源の波長範囲の上限値(一番長い波長であり、たとえば赤色の光の波長)に対応し、位置R2は、該光源の波長範囲の下限値(一番短い波長であり、たとえば青色の光の波長)に対応する。
乗員は、スイッチ41のバー42を、位置R1から位置R2の間の任意の位置に動かすことができる。制御部15は、バー42の位置に対応する波長を求め、該波長に変更するよう光源13を制御する。こうして、乗員によって所望された波長の光で虚像67を表示させることができる。運転者は、より慎重に運転したいと所望する場合には波長を短くするようバー42を操作して、虚像までの見かけの距離を大きくする。こうして、乗員には、車高を示す虚像67が、より車両から離れた所に存在しているように見える。このような虚像を視認することにより、運転者は、車高について、より余裕を持たせて走行することができる。他方、波長を長くするようバー42を操作して、虚像までのみかけの距離を小さくすることにより、虚像がより近くに視認されるので、運転者は、より慎重に運転することができる。
また、図1に示す運転状態検出部19により検出された運転状態に応じて、波長を変更するようにしてもよい。運転状態には、任意のものを含めることができる。たとえば、運転状態検出部19を、車両の速度を検出する車速センサにより実現することができる。車速と波長との間の関係を、たとえば図5(a)に示すようなテーブルに予め規定してメモリに記憶しておくことができる。制御部15は、検出された車速に応じてテーブルを参照し、該車速に対応する波長を求め、該波長の光が発せられるように光源13を制御する。こうして、車速が高くなるほど、虚像までのみかけの距離が大きくなるようにする。運転者は、車速が高くなるにつれて、自車の車高について、より余裕を持たせるよう運転することができる。また、車速が低くなるにつれて、虚像までのみかけの距離が短くなるので、運転者に減速を促すことができる。
[第3の実施例]
第3の実施例では、図8に示すように、車両の先端部を示す位置T1および/または後端部を示す位置T2に、虚像を表示する。このような虚像を視認することによって、運転者は、自車の車両長を認識することができるので、たとえば前方に向かって走行する際、後退する際、および駐車する際に、自車の先端部および後端部が障害物に接触するかどうかについて判断することができる。
第3の実施例では、図8に示すように、車両の先端部を示す位置T1および/または後端部を示す位置T2に、虚像を表示する。このような虚像を視認することによって、運転者は、自車の車両長を認識することができるので、たとえば前方に向かって走行する際、後退する際、および駐車する際に、自車の先端部および後端部が障害物に接触するかどうかについて判断することができる。
図9(a)を参照して、車両の先端部を示す虚像の表示態様を説明する。図1に示す虚像表示装置11は、波長可変光源13に加え、凹面鏡81を備えている。波長可変光源13は、この例では、車高方向に伸長する棒状の発光器として実現されている。代替的に、虚像として表示すべき像を表示面に表示する発光表示器でもよい。波長可変光源13および凹面鏡81は、車両の先端部(たとえば、フロントバンパーの中央端部)の位置T1に虚像89を表示するように位置決めされており、この実施例では、車両のインスツルメントパネル83内に埋め込まれている。凹面鏡を用いることにより、虚像を遠方に大きく表示することができる。光源13からの光は、凹面鏡81によって反射されてインスツルメントパネル83の開口部からフロントウィンドウ85に向けられ、さらに、フロントウィンドウ85で反射されて運転者の視点87に向けられる。こうして、運転者は、フロントウィンドウ85を介して、虚像89を視認することができる。
図9(b)は、車両の後端部を示す虚像の表示態様を示し、図9(a)と同様の構成となっている。波長可変光源13および凹面鏡91は、車両の後端部(たとえば、リアバンパー(図示せず)の中央端部)の位置T2に虚像99を表示するように位置決めされており、この実施例では、車両のリアパーセル93内に埋め込まれている。光源13からの光は、凹面鏡91によって反射されてリアパーセル93の開口部からリアウィンドウ95に向けられ、さらに、リアウィンドウ95で反射されて、運転者の視点97に向けられる。こうして、運転者は、リアウィンドウ95を介して、虚像99を視認することができる。
図9(a)に示すような構成と図9(b)に示すような構成の両方を車両に設けてもよいし、いずれかを車両に設けてもよい。
図1に示す制御部15は、光源13をオンとオフの間で切り換えることにより、車両の先端部を示す虚像89および/または車両の後端部を示す虚像99の表示と非表示を切り換えることができる。一実施形態では、図1に示す操作部17が、車両に設けられたスイッチを備える。このスイッチは、たとえば図7を参照して説明したように、ステアリングホイール77に設けられたスイッチ79でもよい。図9の(a)および(b)の両方の構成が車両に設けられている場合、制御部15は、該スイッチ79が乗員によってオンされたことに応じて、先端部を示す虚像89および後端部を示す虚像99を表示するよう光源13を制御する。また、制御部15は、スイッチ79が乗員によってオフされたことに応じて、先端部を示す虚像89および後端部を示す虚像99を非表示にするよう光源13を制御する。代替的に、先端部の虚像89と後端部の虚像99のそれぞれについてスイッチを設けるようにしてもよい。これにより、運転者は、虚像89と99の表示および非表示を個別に制御することができる。
波長を変更する形態について説明する。虚像が表示される実際の位置はT1であり、これは、光源13からの波長を変更しても変化しない。しかしながら、前述した人間の視覚特性により、光の波長に依存して、乗員に見える虚像までのみかけの距離は変化する。波長を長くするほど、乗員には虚像が実際の位置T1および(または)T2より近くに見え、波長を短くするほど、乗員には虚像が実際の位置T1および(または)T2より遠くに見える。
図1に示す制御部15は、光源13の光の波長を変更することにより、虚像89および/または虚像99のみかけの距離を変化させる。どのようなタイミングで波長を変更するかについては、任意に決定されることができる。
たとえば、図1の操作部17として、波長を変更するための所定のスイッチを車両に設けることができる。たとえば、図4に示すスイッチを同様に用いることができる。位置R1および位置R2は、それぞれ、波長可変光源13が変更することのできる波長の範囲の両端に対応している。たとえば、位置R1は、該光源の波長範囲の上限値(一番長い波長であり、たとえば赤色の光の波長)に対応し、位置R2は、該光源の波長範囲の下限値(一番短い波長であり、たとえば青色の光の波長)に対応する。
乗員は、スイッチ41のバー42を、位置R1から位置R2の間の任意の位置に動かすことができる。制御部15は、バー42の位置に対応する波長を求め、該波長に変更するよう光源13を制御する。こうして、乗員によって所望された波長の光で虚像89および/または99を表示させることができる。運転者は、より慎重に運転したいと所望する場合には波長を短くするようバー42を操作して、虚像までのみかけの距離を大きくする。乗員には、車両長を示す虚像89および虚像99が、より車両から離れた所に存在しているように見える。こうして表示された虚像を視認することにより、運転者は、車両長について、より余裕を持たせて走行することができる。他方、波長を長くするようバー42を操作して、虚像までのみかけの距離を小さくすることにより、虚像がより近くに視認されるので、運転者は、より慎重な運転を行うことができる。
また、図1に示す運転状態検出部19により検出された運転状態に応じて、波長を変更するようにしてもよい。運転状態には、任意のものを含めることができる。たとえば、運転状態検出部19を、車両の速度を検出する車速センサにより実現することができる。車速と波長との間の関係を、たとえば図5(a)に示すようなテーブルに予め規定してメモリに記憶しておくことができる。制御部15は、検出された車速に応じてテーブルを参照し、該車速に対応する波長を求め、該波長の光が発せられるように光源13を制御する。こうして、車速が高くなるほど、虚像までのみかけの距離が大きくなるようにする。表示された虚像を視認することにより、運転者は、車速が高くなるにつれて、自車の車両長について、より余裕を持たせるよう運転することができる。また、車速が低くなるにつれて、虚像までのみかけの距離が短くなるので、運転者に減速を促すことができる。
代替的に、図10に示すように、車両の先頭に、車幅Wを示すための虚像を表示するようにしてもよい。虚像が表示される位置U1およびU2は、車両の先端(図8の位置T1に対応する)を通る車幅方向のライン上にあり、位置U1およびU2の間の距離はWである。ここで、Wは、左右の折りたたみ式のドアミラー103Lおよび103Rが開かれた状態の、左ドアミラー103Lの最も外側の部分すなわち外端部と、右ドアミラー103Rの外端部との間の距離を示している。位置U1に虚像を表示するための光源と、位置U2に虚像を表示するための光源とが必要とされ、これらは、図9(a)と同様の構成で車両に取り付けられる。これら2つの光源13は、位置U1およびU2において虚像が表示されるように配置される。
制御部15は、上記述べたように、操作部17に対する乗員の操作に応じて、および/または、運転状態検出部19により検出された車速に応じて、第1および第2の光源の波長を変更する。
また、車両の後部に、車幅Wを示すための虚像を表示するようにしてもよい。図10に示すように、虚像が表示される位置U3およびU4は、車両の後端(図8の位置T2に対応する)を通る車幅方向のライン上にあり、位置U3およびU4の間の距離はWである。この場合、それぞれの虚像用に、図9(b)に示すような構成を設ければよい。
[第4実施例]
第4の実施例は、図1に示す車両の運転状態検出部19として、複数の方向における障害物の存在を検出し、障害物までの距離を測定する距離測定装置を設ける。制御部15は、該計測された距離に基づいて、車両の周辺に表示する虚像についての波長を制御する。表示する虚像の位置は、第1から第3の実施例のうち任意のものでよい。
第4の実施例は、図1に示す車両の運転状態検出部19として、複数の方向における障害物の存在を検出し、障害物までの距離を測定する距離測定装置を設ける。制御部15は、該計測された距離に基づいて、車両の周辺に表示する虚像についての波長を制御する。表示する虚像の位置は、第1から第3の実施例のうち任意のものでよい。
図11を参照すると、この実施例では、第1の距離測定装置111a、第2の距離測定装置111b、第3の距離測定装置111cおよび第4の距離測定装置111dが車両に設けられており、それぞれ左前方、右前方、左後方および右後方における障害物の存在を検出し、障害物までの距離を測定する。この実施例のこれらの距離測定装置は、運転者の死角の方向の障害物を検出して運転者の注意を喚起するように、運転者の死角の方向に設置されている。代替的に、距離センサは、その他の方向、たとえば車両の右側面方向および左側面方向の障害物を検出するように設置してもよい。
それぞれの距離測定装置111は、一例として、超音波の発信器と受信器とを備え、発信器によって発信した超音波が障害物に当たることによって生ずる反射信号を受信器によって受信することによって障害物の存在を検出するとともに、発信してから受信するまでの時間によって障害物までの距離を検出するものとすることができる。代替的に、距離測定装置は、超音波の代わりに光を使用し、測定光を発光する共に、障害物からの反射光を受光し、発光した時点から受光した時点までの時間差あるいは発光された光と受光された光の位相差に基づいて、障害物までの距離を測定するものでもよい。
制御部15は、それぞれの距離測定装置によって測定された距離が所定値以下であるかどうかに基づいて、車両が障害物に近づきすぎたかどうかを判断し、近づきすぎたと判断したならば、波長を短くするよう光源13を制御する。一実施形態では、該測定された距離に基づいて、車両が障害物に近づきすぎた頻度を求め、該頻度が高いときに、波長を短くするよう光源13を制御することができる。該頻度が高いということは、運転者が、自車を障害物に近づけすぎるよう運転する傾向があることを示す。したがって、より慎重な運転を喚起するよう、波長を短くすることによって虚像までのみかけ距離を大きくする。これにより、運転者は、障害物への接触をより確実に回避するよう運転することができる。
図12は、制御部15による実行されるプロセスのフローの一例を示す。該プロセスは、それぞれの距離測定装置について実行され、また、所定の時間間隔で実行される。ここでは、左前方の障害物までの距離を測定する第1の距離測定装置111aを例に説明する。また、図10に位置U1によって示される位置に、左前方に虚像を表示する構成が該車両に搭載されているとする。波長の初期値は、たとえば、前述した光源について変更可能な波長範囲の中央値に設定されることができる。しかしながら、初期値はこれに限定されず、任意の値に設定されてよい。
ステップS1において、距離測定装置111aによって測定された距離値を取得する。ステップS2において、該取得した距離値が所定値以下かどうかを判断する。所定値より大きければ(S2がNo)、このプロセスを抜ける。該距離値が所定値以下ならば(S2がYes)、車両が、左前方の障害物に近づきすぎたことを示す。この場合、ステップS3において、カウンタの値を1だけインクリメントする。該カウンタは、車両が、左前方の障害物に近づきすぎたと判定された回数すなわち接近回数をカウントするものであり、初期値はゼロである。
ステップS4において、カウンタの値が判定値以上かどうかを判断する。カウンタの値が該判定値より小さければ(S4がNo)、このプロセスを抜ける。該カウンタの値が判定値以上ならば(S4がYes)、上記の接近回数が判定値以上であることを示しており、左前方の障害物に近づきやすい運転を行う傾向があると判断される。ステップS5に進み、左前方に表示される虚像について、波長を短くするよう光源13を制御する。こうして、波長がより短くされた光で虚像表示が行われる。波長が短くされたならば、ステップS6において、カウンタの値をゼロにリセットする。
図12のプロセスは、他の距離測定装置111b、111cおよび111dについても同様に適用可能である。
このように、距離測定装置によって測定された距離値について接近回数が判定値以上となった場合、該距離測定装置によって測定されている方向の虚像について、波長を短くすることができる。代替的に、いずれかの距離測定装置によって測定された距離について接近回数が判定値以上となった場合、すべての方向の虚像について波長を短くするようにしてもよい。
好ましくは、接近回数は、所定の走行距離の間にわたってカウントされ、車両が所定の走行距離を走行するたびに、カウンタの値をゼロにリセットする。こうすることにより、所定の走行距離の間にどれほど障害物に接近しているかについて、判断することができる。所定の走行距離に代えて、所定の走行時間を用い、車両が所定の走行時間を走行するたびにカウンタの値をゼロにリセットしてもよい。
図12に示すプロセスは一例であり、様々な変形が可能である。たとえば、接近回数が第1の判定値以上になったとき、現在の波長を短くして第1の波長とし、その後、接近回数がさらに、第1の判定値より大きい第2の判定値以上となったとき、第1の波長をさらに短くして第2の波長とする、というように、接近回数に応じて段階的に波長を短くしていってもよい。
また、4つの距離測定装置により取得された4つの距離値のうち、所定値以下である距離値のそれぞれについて、カウンタを1ずつインクリメントしてもよい。たとえば、2つの距離値が所定値以下であるならば、カウンタは2だけインクリメントされる。該カウンタの値が所定の判定値以上となったならば、すべての虚像について波長を短くする。
この実施例では、複数の距離測定装置を用いているが、当然ながら、1つの距離測定装置でもよい。たとえば、前方の障害物までの距離を測定する装置が設けられている場合、該測定された距離値が所定値以下となる接近回数が所定の判定値以上になったならば、先端部を示す虚像についての波長を短くすることができる。
以上のように、この発明の特定の実施形態について説明したが、本願発明は、これら実施形態に限定されるものではない。
11 虚像表示装置 13 波長可変光源
15 制御部 17 操作部
19 運転状態検出部
15 制御部 17 操作部
19 運転状態検出部
Claims (3)
- 車両に搭載され、虚像を表示するための装置であって、
前記車両のウィンドウに光を照射することによって、該車両の周辺に虚像を表示する手段と、
前記ウィンドウに照射される光の波長を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記車両の乗員にとって前記虚像がより遠くに見えるようにするときには、前記光の波長を短くし、該車両の乗員にとって前記虚像がより近くに見えるようにするときには、前記光の波長を長くする、
装置。 - 前記車両の速度を検出する車速検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された車両の速度が大きくなるほど、前記光の波長を短くする、
請求項1に記載の装置。 - 前記車両から障害物までの距離を検出する手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された距離が所定値以下のとき、前記光の波長を短くする、
請求項1または2に記載の装置。
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2008
- 2008-06-24 JP JP2008164686A patent/JP2010006127A/ja active Pending
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