JP2010005378A - 与薬管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】看護師の負担を軽減し、患者に服薬させる際の間違いを防止し、細かな処方の修正指示に対しても容易に対応可能とし、薬剤の無駄な廃棄を低減する。
【解決手段】医師により作成された与薬患者に対する複数日分の処方データが入力されると(S101、S102:YES)、処方データの監査(S104、S201、S105)の後、処方データが1日分毎の各日処方データに展開され(S108)、処方データの修正指示に応じて各日処方データに対する修正が行われる(S202:YES、S203)。その後、全ての患者の処方データ及び各日処方データが取りまとめる締め処理が完了すると(S109、S204)、各日処方データの1日分の薬剤を分包することを指示する分包指示信号が錠剤分包機に出力されるとともに、1日分の処方データを印刷することを指示する印刷指示信号が印刷装置に出力される(S110)。
【選択図】図3

Description

本発明は、医師から処方された薬剤の管理を行う与薬管理システムに関する。
医師が、患者に対して薬剤を処方する際、一般に、例えば1週間分など複数日分の処方を行うが、従来は、通常の患者、与薬患者などの区別に関わらず、これら複数日分の薬剤をまとめて出していた。ここで、与薬患者とは、自身で服薬ができない患者、服薬上特に注意を要する薬剤を処方された患者、服薬時間や時間間隔の管理を行うことが困難な患者などを示している。
しかしながら、このような場合には、与薬患者に服薬させる際に、看護師などが複数日分の薬剤の中から各服薬分だけ取り出す必要があり、看護師などの負担が増加するとともに、取り出しの際のミスによって与薬患者に服薬させる際に間違いが生じてしまう虞がある。
また、患者の容態の変化などにあわせて医師が処方の修正指示を行ったときに、処方データに対応する複数日分の薬剤をまとめたものに薬剤を追加したり、複数日分の薬剤から不要な薬剤を回収したりする必要があるが、複数日のうち一定期間だけ薬剤を与えるのを中止しその後再開するなど、細かい修正指示に対応するためには作業が複雑になってしまう。
また、複数日の途中で病棟に搬送した薬剤を回収した場合には、薬剤の間違いを防止する観点から、回収した薬剤は再利用せずに廃棄されるが、複数日分の薬剤をまとめて病棟に搬送している場合には、廃棄する薬剤の量が多くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、看護師の負担を低減するとともに、患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうことを防止することができ、細かな処方の修正指示に対しても容易に対応することが可能であって、薬剤の無駄な廃棄を低減することが可能な与薬管理システムを提供することである。
第1の発明に係る与薬管理システムは、医師から処方された複数日分の薬剤の処方データを、1日分毎の処方データである各日処方データに展開するデータ展開手段と、前記各日処方データにしたがって、1日分の薬剤を分包することを指示する分包指示信号を出力する分包指示信号出力手段とを備えていることを特徴とするものである。
これによると、複数日分の処方データを1日分の処方データである各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包して病棟に搬送することができるため、看護師の負担を軽減することができるとともに、患者に服薬させる際に間違が生じてしまうのを防止することができる。
また、複数日分の処方データを1日分の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包することができるので、複数日のうち一定期間のみ服薬を中止しその後再開するなど細かい処方の修正指示に対しても容易に対応することができる。
また、複数日分の処方データを1日分の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包することができるので、複数日の途中で処方に修正指示があった場合にも、回収されて廃棄される薬剤の量が低減される。
第2の発明に係る与薬管理システムは、第1の発明に係る与薬管理システムにおいて、前記データ展開手段が、前記各日処方データを、さらに服薬時期毎に展開し、前記分包指示信号出力手段が、1日分の薬剤を服薬時期毎に分包することを指示する前記分包指示信号を出力することを特徴とするものである。
これによると、1日分の薬剤を服薬時期毎に分包して病棟に搬送することができるため、看護師の負担をさらに軽減することができるとともに、患者に服薬させる際に間違が生じてしまうのをさらに確実に防止することができる。
第3の発明に係る与薬管理システムは、第1又は第2の発明に係る与薬管理システムにおいて、前記各日処方データの修正を行うデータ修正手段とをさらに備えていることを特徴とするものである。
これによると、複数日分の処方データを1日分の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包することができるため、例えば、医師から服薬の中止及び再開、薬剤の削除などの修正指示があったときに、以降の各日処方データを修正することにより、処方の修正指示以降、当該修正に対応した薬剤が分包されて病棟に搬送されるため、病棟に搬送した薬剤に対する追加、回収などを行う必要がなくなる。
第4の発明に係る与薬管理システムは、第3の発明に係る与薬管理システムにおいて、前記データ修正手段が、前記各日処方データの修正として、服薬の中止及びその再開、並びに、薬剤の削除のいずれかを選択的に行うことを特徴とするものである。
これによると、医師から服薬の中止及びその再開、並びに薬剤の削除の指示があったときに、以降の各日処方データを修正することにより、処方の修正指示以降、当該修正に対応した薬剤が分包されて病棟に搬送されるため、病棟に搬送した薬剤に対する追加、回収などを行う必要がなくなる。
第5の発明に係る与薬管理システムは、第1〜第4のいずれかの発明に係る与薬管理システムにおいて、同一の患者に対して複数の科から別々に薬剤の処方がされている場合に、各処方の前記処方データに対応する前記各日処方データから、これらの各日処方データが併合された併合処方データを生成する併合処方データ生成手段をさらに備えており、分包指示信号出力手段が、前記併合処方データに対応する薬剤を分包することを指示する前記分包指示信号を出力することを特徴とするものである。
これによると、同一患者に対して複数の科から処方されている場合、これら複数の処方の処方データに対応する各日処方データを併合して併合処方データとし、併合処方データに対応する薬剤を分包することを指示する分包指示信号を出力することにより、これら複数の処方に対応する薬剤を一緒に分包することができる。
第6の発明に係る与薬管理システムは、第1〜第5のいずれかの発明に係る与薬管理システムにおいて、前記各日処方データの内容が記載された帳票の印刷を指示する印刷指示信号を出力する印刷指示信号出力手段をさらに備えていることを特徴とするものである。
これによると、各日処方データの内容が記載された帳票を印刷することにより、分包された薬剤と帳票の内容とを確実に照合、確認することができ、患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうことが防止される。
第7の発明に係る与薬管理システムは、第6の発明に係る与薬管理システムにおいて、前記印刷指示信号出力手段が、複数の病棟に対応して前記印刷指示信号を別々に出力することを特徴とするものである。
これによると、病棟毎に帳票が印刷されるため、各病棟において帳票を容易に確認することができる。
第8の発明に係る与薬管理システムは、第6又は第7の発明に係る与薬管理システムにおいて、前記印刷指示信号出力手段が、服薬が中止された薬剤又は削除された薬剤がある場合に、当該薬剤の種類が、服薬が中止されたこと又は削除されたことを示す情報とともに記載された前記帳票を印刷することを指示する前記印刷指示信号を出力することを特徴とするものである。
これによると、服薬が中止された薬剤又は削除された薬剤がある場合に、帳票に当該薬剤が、服薬が中止されたこと又は薬剤が削除されたことを示す情報とともに記載されており、看護師などは帳票の記載を見て当該薬剤が削除されたことを認識することができるため、看護師などが、当該薬剤がないことに疑問、不安などを感じて確認を取る作業等を行う必要がなくなる。
本発明では、複数日分の処方データを1日分の処方データである各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包して病棟に搬送することができるため、上述したような看護師の負担を軽減することができるとともに、患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうのを防止することができる。
また、複数日分の処方データを1日分の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包することができるので、複数日のうち一定期間のみ服薬を中止しその後再開するなど細かい処方の修正指示に対しても容易に対応することができる。
また、複数日分の処方データを1日分の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包することができるので、複数日の途中で処方に修正指示があった場合にも、回収されて廃棄される薬剤の量が低減される。
本発明における実施の形態に係る与薬管理システムの概略構成図である。 図1の錠剤分包機の構成を示す図である。 図1の与薬管理システムの動作を示すフローチャートである。 医師が処方データを入力する画面を示す図である。 患者情報を確認するための画面を示す図である。 一括監査の画面を示す図である。 個別の監査の画面を示す図である。 処方データを各日処方データに展開している間に表示される画面を示す図である。 処方修正を行う画面を示す図である。 図9の画面において、服薬の中止及び薬剤の削除を行うときの状態を示す図である。 図9の画面において、中止していた服薬の再開及び薬剤の削除を行うときの状態を示す図である。 締め処理画面を示す図である。 複数の処方に対応する薬剤の取りまとめの処理を示すフローチャートである。 調剤せんを示す図である。 コメントが表示された調剤せんを示す図である。 与薬札及び薬剤を収納するケースを示す図である。 病棟集計表を示す図である。 調剤せん及び病棟集計表を管理するための画面を示す図である。 薬剤の処方がされている患者とされていない患者とを区別して表示させた場合の締め処理画面を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る与薬管理システムの概略構成図である。図1に示すように、与薬管理システム1は、医師により作成された複数日分(例えば、1週間分)の薬剤の処方データ等が入力される病院のホストコンピュータ2に接続されており、制御装置3、記憶装置4、入力装置5、表示装置6、印刷装置7、錠剤分包機8などを有している。
制御装置3は、与薬管理システム1における制御を行う装置である。制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなり、これらがデータ制御部11、表示制御部12、印刷指示信号出力部13、分包指示信号出力部14及び判断部15などとして動作する。制御装置3における上記各部については後で説明する。なお、以下の説明では、単に処方データという場合には、医師によって処方される複数日分の処方データのことを示す。
記憶装置4はROM、RAM、HD(Hard Disk)などであり、患者名、患者ID、年齢、診療科、入院している病棟、担当医師名、与薬患者であるか否かなどを示す患者データ、医師からの処方データ、後述する各日処方データ、薬剤データなどが記憶されている。記憶装置4に記憶されたこれらのデータは、データ制御部11によりその読み出し、書き換えなどが行われる。入力装置5は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどであり、入力装置5を操作することによって与薬管理システム1に動作指示を与えることが可能となっている。なお、入力装置5により行われる与薬管理システム1の操作は、例えば、キーボードによる各入力部への文字の入力、マウスによる画面上のボタンのクリックなどであるが、以下の説明では、入力装置5による操作については、その説明を省略する。
表示装置6は、例えば液晶ディスプレイなどであり、表示装置6には、表示制御部12から出力された信号にしたがって、後述する操作画面などが表示される。印刷装置7は、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等であり、印刷指示信号出力部13から出力された印刷指示信号にしたがって、後述する調剤せん101(図14、図15参照)、与薬札102(図16参照)、病棟集計表105(図17参照)、その他、与薬管理に必要な帳票類の印刷を行う。
図2は錠剤分包機8の構成を示す図である。錠剤分包機8は、複数の錠剤カセット91と、錠剤カセット91の下方に配置された、薬剤を分包する袋となるロール状のシート92及び封止部93とを有している。そして、分包指示信号出力部14から出力された分包指示信号にしたがって、複数の錠剤カセット91から該当する錠剤を配出するとともに、配出した錠剤をシート92によって包み、封止部93においてシート92を封止することによって錠剤の分包を行う。錠剤分包機8の構成は、従来と同様であるので、ここでは、これ以上の詳細な説明を省略する。
図1に戻って、制御装置3の各部について説明する。データ制御部11は、処方データなど与薬管理システム1において用いられるデータの制御を行う部分であり、ホストコンピュータ2及び記憶装置4からデータの読み出し及びこれらへのデータの書き込み(データの修正)、後述する各日処方データへの展開、後述する併合処方データの生成などを行う。なお、本実施の形態においては、データ制御部11が、本発明に係るデータ展開手段、データ修正手段、併合処方データ生成手段を兼ねるものである。
表示制御部12は、表示装置6に、与薬管理システム1の操作画面などを表示することを指示する信号を出力する。印刷指示信号出力部13は、印刷装置7に、後述する調剤せん101、与薬札102、病棟集計表105等の印刷を指示する信号(印刷指示信号)を出力する。分包指示信号出力部14は、錠剤分包機8に錠剤の分包を行うことを指示する信号(分包指示信号)を出力する。判断部15は、記憶装置4に記憶された患者データを参照して、ホストコンピュータ2から入力された処方データに対応する患者が与薬患者であるか否かの判断を行う。
次に、与薬管理システム1の動作について説明する。図3は、与薬管理システム1の動作過程を示すフローチャートである。なお、図3においては、薬剤師が与薬管理システム1を用いて行う動作を点線で示している。与薬管理システム1においては、医師によりホストコンピュータ2に処方データが入力されるまで待機している(ステップS101:NO、以下単にS101などとする)。
ここで、医師は、自身のPCなどに表示される図4に示す画面30上で操作を行うことによって処方データを作成し、作成した処方データをホストコンピュータ2に入力する。画面30は、患者情報表示部31、薬剤情報入力部32、患者情報確認ボタン33等を有している。
患者情報表示部31は、画面30の上端部に配置されており、薬剤が処方される患者の情報が表示される部分である。より詳細には、患者情報表示部31には、記憶装置4に記憶された患者データに対応する患者名、患者ID、年齢、診療科、入院している病棟、担当医師名、与薬患者であるか否かなどの情報、薬剤の処方日、服薬開始日などが表示される。
ここで、与薬患者であるか否かの情報を変更する場合や、処方に関するコメントを追加する場合などには、患者情報確認ボタン33を操作することにより、図5に示すような患者情報の確認を行うための画面130を表示させる。
画面130は、患者情報表示部131、コメント入力部132などを有している。患者情報表示部131は、画面130の上端部に配置されており、患者情報表示部31に表示されている情報を含む患者の情報が表示されている。また、患者情報表示部131においては、与薬患者であるか否かの情報を変更することができるようになっており、医師が必要に応じてこの内容を変更すると、記憶装置4に記憶されている患者データの与薬患者であるか否かの情報が書き換えられる。なお、患者情報表示部131の「カート管理」というのは、与薬患者であることを示している。
コメント入力部132は、処方に関する特記事項など必要なコメントを入力する部分である。ここで、図5では、一例として、コメント入力部132に「7/23からアーテン錠を止めている」旨のコメントを入力した場合を示している。そして、コメント入力部132にコメントが入力されると、コメントの内容が、コメントの入力日時及び入力者名とともに記憶装置4に記憶されている患者データに加えられる。
図4に戻って、薬剤情報入力部32は、患者情報表示部31の下方に配置されており、処方される薬剤の情報が入力される部分である。より詳細には、薬剤情報入力部32には、処方される薬剤の種類、服薬時間及び回数、処方する薬剤の用量、処方する日数、服薬開始日、服薬時期、区分(服薬を継続するか、中止するかを示す)などが入力される。
そして、医師により処方データが作成され、作成された処方データがホストコンピュータ2に入力されると(S101:YES)、データ制御部11がホストコンピュータ2から処方データを読み出し、判断部15が記憶装置4に記憶された患者データを参照して入力された処方データが与薬患者のものであるか否かを判断する(S102)。そして、入力された処方データが与薬患者のものでない場合には(S102:YES)、通常の調剤過程にしたがって動作した(S103)後、動作を終了する。なお、通常の調剤過程については従来と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、ホストコンピュータ2から処方データが読み出されたときには、処方データは、同時に記憶装置4に記憶される。
処方データが与薬患者のものである場合には(S102:NO)、表示制御部12から出力される信号により、表示装置6に図6に示すような処方監査の画面40が表示される(S104)。図6に示す処方監査の画面40は、一括処方監査の画面であって、処方データ一覧表示部41、処方箋区分表示部42などを有している。
処方データ一覧表示部41は、画面40の略上半分に位置しており、処方データ一覧表示部41には、医師が作成した処方データの一覧が表示される。処方箋区分表示部42は処方データ一覧表示部41の下方に配置されており、処方箋区分表示部42には、処方データ一覧表示部41に表示された処方データの処方箋区分の内訳が記載されている。
そして、処方データ一覧表示部41に表示された処方データの1つを選択すると、表示制御部12から出力される信号により、表示装置6に表示されている画面40が、図7に示すような個別の処方監査の画面50に切り替わる。画面50は、患者情報表示部51、薬剤情報表示部52などを有している。患者情報表示部51は、画面50の上端部に配置されており、患者情報表示部51には、前述の患者情報表示部31と同様の患者の情報が表示されている。薬剤情報表示部52は、患者情報表示部51の下方に配置されており、薬剤情報表示部52には、前述の薬剤情報入力部32と同様の処方された薬剤の情報が表示されている。
そして、薬剤師は、図6、図7の画面40、50上で操作を行いながら、処方データの監査を行う(S201)。具体的には、処方データ一覧表示部41に表示された処方データを1つずつ選択して、各処方データごとに、画面50に表示された内容を確認することによって、医師から処方されている薬剤が適切なものであるか否かをチェックする。
処方されている薬剤に問題があると考えられる場合には、薬剤師は担当の医師に問い合わせを行い、問題があれば(S105:NO)、その処方データが取り消され(S106)、当該処方データに対する処理が終了する。このとき、担当医師は、再度、図4に示す画面30上で操作を行うことにより処方データの修正を行い、ホストコンピュータ2に修正した処方データを入力する。
一方、処方されている薬剤に問題がなければ(S105:YES)、監査が完了し、データ制御部11により、監査が完了した処方データが、1日分毎の処方データ(各日処方データ)に展開され、さらに各日処方データが服薬時期毎に展開される(S107)。このとき、表示装置6には、表示制御部12から出力される信号により、データの展開が行われている処方データを表示する図8に示すような画面60が表示される。そして、データの展開が完了すると、表示制御部12から出力される信号により、表示装置6に表示されている画面60が消えるとともに、図9に示す画面70が表示装置6に表示される(S108)。なお、服薬時期毎に展開された各日処方データは記憶装置4に記憶される。
画面70は、患者情報表示部71、薬剤情報表示部72、各日処方データ表示部73などを有している。患者情報表示部71は、画面70の上端部に配置されており、患者情報表示部71には、患者情報表示部31と同様の前述の薬剤を処方された患者の情報が表示されている。薬剤情報表示部72は、患者情報表示部71の左端部の下方に配置されており、薬剤情報表示部72には、前述の処方された薬剤の情報が表示されている。ただし、同一の患者に対して複数の科から薬剤の処方が行われている場合には、データ制御部11が、これら複数の処方データに対応する、服薬時期毎に展開された各日処方データを併合した処方データ(併合処方データ)を生成し、この併合処方データが示す薬剤の情報が表示される。
各日処方データ表示部73には、服薬時期毎に展開された各日処方データの内容が表示されている。より詳細には、各日処方データ表示部73には、薬剤情報表示部72に表示された薬剤毎に、服薬時期毎(例えば、起床時、朝食後、昼食後、夕食後及び睡眠前)にそれぞれ服薬すべき薬剤の量が表示されている。ここで、各日処方データ表示部73に表示されている「1.0」、「3.33」及び「止」というのは、それぞれ、「1錠服薬すること」、「3.33g服薬すること」、及び「服薬を中止すること」を意味している。
また、画面70において、薬剤師が各日処方データ表示部73に表示されている服薬量を示す数字を選択すると、表示制御部12から出力される信号により、画面70に図10に示すような「中止」及び「削除」のメニュー74が表示される。そして、「中止」を選択すると、データ制御部11が、選択された日時以降の当該薬剤の服薬を中止するように各日処方データを修正する。一方、「削除」が選択されると、データ制御部11が、選択された日時以降の各日処方データから当該薬剤を削除する。
また、画面70において、薬剤師が各日処方データ表示部73に表示されている「止」の部分を選択すると、表示制御部12から出力される信号により、画面70に図11に示すような「再開」及び「削除」のメニュー75が表示される。そして、「再開」を選択すると、データ制御部11が、選択された日時まで中止されていた当該薬剤の服薬が再開されるように各日処方データを修正する。一方、「削除」が選択されると、データ制御部11が、選択された日時以降の各日処方データから当該薬剤を削除する。
ここで、医師は、複数日分の薬剤の処方をした後、患者の容態などを考慮して、処方した薬剤の服薬の一時的な中止及びその再開、並びに処方した薬剤の削除を指示することがある。そして、医師からこれらの指示があったときに(S202:YES)、薬剤師が、上述したように画面70上で操作を行いデータの修正を行ったうえで(S108)、S109に進む。一方、上述したような修正がない場合には(S202:NO)、そのままS109に進む。
上述したS101〜S108の工程は、全ての処方データに関して行われ、S109においては、全ての患者の処方データ及びこれらの処方データに対応する各日処方データの最終的なチェックなどを行う締め処理が行われる。このとき、表示装置6には、表示制御部12から出力される信号により、図12に示すような、締め処理のための画面80が表示される。
画面80は、病棟一覧表示部81、患者一覧表示部82、処方データ一覧表示部83及び処方薬剤表示部84を有している。病棟一覧表示部81は、画面80の左上端部に配置されており、病棟毎に薬剤の処方がされている患者の人数を表示する部分である。患者一覧表示部82は、病棟一覧表示部81の右方に配置されており、薬剤の処方がされた患者の病棟、病室番号、患者ID、患者名などの一覧が表示される部分である。また、患者一覧表示部82には、全病棟の患者の一覧を表示させること、及び、病棟一覧表示部81に表示されている病棟を選択することにより、選択された病棟の患者のみを表示させることが可能となっている。
処方データ一覧表示部83は、患者一覧表示部82の上端部の右方に配置されており、患者一覧表示部82において選択された患者の処方データの内容(診療科、処方番号、処方日等)が表示される部分である。処方薬剤表示部84は、処方データ一覧表示部83の下方に配置されており、処方データ一覧表示部83に表示されている処方データの詳細(与薬開始日、薬剤名、1日分の服薬量等)が表示される部分である。
そして、患者一覧表示部82に表示されている患者を選択することにより、処方データ一覧表示部83にその患者の処方データの一覧が表示されるとともに、処方薬剤表示部84に、処方データの詳細が表示される。
ここで、上記S109においては、複数の科から処方がされている場合に、これら複数の処方に対応する薬剤の取りまとめを行うことが可能となっている。そして、取りまとめられた薬剤は、後述するように一緒に分包される。図13は、上記S109における上記取りまとめの流れを示すフローチャートである。なお、図13においても、図3と同様、薬剤師が与薬管理システム1を用いて行う動作を点線で示している。
図13に示すように、S109においては、前述したように、表示装置6に図12に示す画面80が表示されており(S301)、薬剤師が、図12に示す画面80の患者一覧表示部82に表示された患者を選択する(S401)。すると、処方データ一覧表示部83に選択した患者の処方データの内容が表示されるとともに、処方薬剤表示部84に処方データの詳細が表示される(S302)。次に、薬剤師が処方薬剤表示部84の内容を見ながら、一緒に分包する薬剤を選択する(S402)。具体的には、処方薬剤表示部84の右端の「包」の欄に表示されている区分(図12では「A」)を、一緒に分包したい薬剤の区分が同じものとなるように設定する。このとき、薬剤師は、一緒に分包してしまうと変質してしまう虞などがある薬剤同士が、別の袋に分包されるように上記区分を設定する。そして、データ制御部11により、S402において設定された区分が更新される(S303)。
なお、S109においては、上記S301の前、及び、上記S303の後に、締め処理に必要な各種処理が行われる。また、複数の処方に対応する薬剤の取りまとめを行わない場合には、S109において図13のS301〜S303及びS401、S402の処理は行われずに、以下に説明するS204に進む。
そして、薬剤師が、所定時間ごとに(例えば1日に1回)、画面80の内容を確認した上で、複数日の処方のうち1日分について締め処理完了を指示する操作を行う(S204)。このとき、薬剤師は、全ての処方データについての締め処理完了の指示を一度に行うことも可能であり、病棟毎に処方データの締め処理完了の指示を行うことも可能である。
ここで、締め処理完了を指示する操作が1日のうちある一定の時刻に行われる場合、薬剤師は、当該時刻になったときに画面80を表示させた上で1日分の処方を確認することになるが、医師による処方データの入力が当該時刻から遅れ、薬剤師にその旨の連絡があった場合などには、薬剤師は、医師からの連絡があった後に画面80の内容を更新した上で確認を行う必要がある。
このとき、画面80の更新は、薬剤師の操作により手動で行う、あるいは、一定時間ごとに自動的に行われることになる。そして、画面80の更新を手動で行う場合には、連絡を受けた薬剤師自身が画面80の更新の操作を行った上で画面80の内容の確認を行うため、当該処方データの確認漏れを防止することができる。
一方、画面80の更新が自動的に行われる場合には、薬剤師が、上記時刻から遅れて入力された処方データが反映される前の画面80を見て1日分の処方の確認を行ってしまう虞がある。これを防止するためには、例えば、画面80に最新の更新時刻を表示させるようにすればよい。これによると、薬剤師は、最新の更新時刻が、医師からの連絡よりも後の時刻となっていることを確認した上で、1日分の処方を確認することにより、上記時刻から遅れて入力された処方データの確認漏れを防止することができる。
また、この場合には、締め処理を行う時間に遅れて処方データの入力を行った場合に、医師から薬剤師に確実に連絡が行われるようにするため、上述の処方データ入力の画面30(図4参照)に、締め処理を行う時刻、及び、処方データの入力が遅れた場合には薬剤師に連絡をする必要がある旨のメッセージを表示させてもよい。
締め処理が完了すると、データ制御部11が記憶装置4に記憶されている、服薬時期毎に展開された各日処方データ(複数の科から薬剤の処方がされている場合には複数の各日処方データを併合した併合処方データ)から1日分のデータを読み出し、分包指示信号出力部14が読み出された1日分の薬剤を服薬時期毎に分包することを指示し、さらに、同一の患者に対して複数の科から薬剤の処方がされており、上記S109において処方に対応する薬剤の取りまとめが行われている場合には、同じ区分に設定された薬剤同士を一緒に分包することを指示する信号(分包指示信号)を錠剤分包機8に出力する。これと同時に、印刷指示信号出力部13が、読み出された薬剤の内容が記載された調剤せん(帳票)101、与薬札102及び病棟集計表105を印刷することを指示する信号(印刷指示信号)を印刷装置7に出力して(S110)、動作を終了する。
錠剤分包機8は、分包指示信号出力部14から分包指示信号が入力されると、入力された内容にしたがって、1日分の薬剤の分包を行う。このとき、1日分の薬剤は、朝食後、昼食後、夕食後、睡眠前など服薬時期毎に分包される。さらに、同一の患者に対して複数の科から薬剤の処方がされており、上記S109において処方に対応する薬剤の取りまとめが行われている場合には、同じ区分に設定された薬剤が一緒に分包される。
なお、分包指示信号によって分包することが指示されるのは、読み出された1日分の薬剤のうち、錠剤分包機8において分包可能な薬剤(錠剤)のみであり、それ以外の薬剤については、薬剤師が取り揃えることとなる。
そして、分包された1日分の錠剤は、薬剤師が取り揃えた他の1日分の薬剤などとともに服薬時期毎(例えば、起床時、朝食後、昼食後、夕食後、睡眠前)にケース103(図16参照)に収納され、このケース103に与薬札102が貼り付けられた上で各病棟に搬送される。なお、各病棟に薬剤が収納されたケース103を搬送するのには、病棟毎に用意された図示しないカートが用いられ、ケース103は対応する病棟のカートに入れられた状態で病棟に搬送される。
ここで、本実施の形態とは異なり、医師により処方された複数日分の薬剤がまとめて病棟に搬送されると、病棟において与薬患者に服薬させる際に、看護師などは搬送されてきた複数日分の薬剤の中から必要分を取り出す作業を行う必要がある。したがって、このような作業を行う分だけ看護師の負担が大きくなってしまう。さらに、薬剤を取り出す際にその数を間違えるなどして、与薬患者に服薬させる際に間違いが生じてしまう虞もある。
また、複数日分の薬剤がまとめて病棟に搬送されると、複数日の途中で処方の修正指示があった場合に、病棟に搬送してしまった複数日分の薬剤に薬剤を追加したり、複数日分の薬剤から不要な薬剤を回収したりする必要があるが、複数日のうち一定期間だけ服薬させることを中止してその後再開するなど、細かな修正指示に対応する際には薬剤の追加、回収などの作業が複雑になってしまう。
また、複数日の途中で、処方に修正指示があり、服薬を中止する場合、薬剤を削除する場合など、病棟に搬送した薬剤を回収する必要が生じた場合には、薬剤の間違いを防止する観点から、回収した薬剤は廃棄することになるが、複数日分の薬剤をまとめて病棟に搬送している場合には、廃棄する薬剤の量が多くなってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、医師により処方された複数日分の薬剤が、1日分ずつ病棟に搬送されるため、薬剤が搬送された病棟において与薬患者に服薬させる際に、看護師などは複数日分まとめられた薬剤から服薬させる分だけ取り出すといった作業を行う必要がない。これにより、看護師の業務が軽減されるとともに、与薬患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうことを防止することができる。
さらに、1日分の薬剤が、服薬時期毎に分包されているため、看護師の業務がさらに軽減されるとともに、与薬患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうことをさらに確実に防止することができる。
また、処方された薬剤が1日分ずつ病棟に搬送されるため、薬剤の処方がされた複数日の間に、服薬の中止及び再開、薬剤の削除などの修正指示が合った場合に、図9(図10、図11)の画面70上で中止及び再開、削除の操作を行うなどすることにより、以後病棟に搬送される薬剤は修正指示が反映されたものとなるため、医師の細かな修正指示に対しても容易に対応することができる。
加えて、処方された薬剤が1日分ずつ病棟に搬送されるため、複数日の途中で処方に修正指示があり、服薬を中止する場合、薬剤を削除する場合などにも、修正指示以降の各日処方データを修正すれば、それ以降は、服薬が中止された薬剤及び削除された薬剤が分包されないので、薬剤の無駄な廃棄を低減することができる。
印刷装置7においては、印刷指示信号出力部13からの印刷指示信号が入力されると、入力された信号にしたがって、調剤せん101、与薬札102及び病棟集計表105等の印刷物の出力を行う。調剤せん101は、図14に示すようなものであり、病棟毎に印刷されて薬剤とともに病棟に搬送される。つまり、印刷指示信号出力部13は、病棟毎に調剤せん101を印刷することを指示する印刷指示信号を別々に出力する。
調剤せん101には、図14に示すように、各病棟における与薬患者名、服薬時間、薬剤の種類などが1日分の服薬時期毎に印刷されている。また、調剤せん101に記載されている薬剤の種類のうち、左側に「止」が記載されているものは、服薬が中止されたものを示しており、「無」が記載されているものは、削除された薬剤を示している。そして、「止」、「無」が記載されている薬剤に関しては、他の薬剤とは別の色によって印刷されており(例えば、他の薬剤が黒色で印刷されているのに対して、「止」、「無」が記載された薬剤は赤色で印刷されている)、調剤せん101を見たときに、両者を容易に区別することができる。
ここで、本実施の形態とは異なり、調剤せん101に中止及び削除された薬剤が記載されていないと、看護師などは、与薬患者に服薬させる際に、調剤せん101の内容を見ても、過去に服薬させていた薬剤について、服薬が中止された薬剤あるいは削除された薬剤であるのか、調剤せん101の記載が間違っているのかを判断することができず、疑問を感じて問い合わせの連絡をするなど業務が増加することになる。
しかしながら、本実施の形態では、調剤せん101に中止及び削除された薬剤が、その旨とともに記載されているので、看護師などは、与薬患者に服薬させる際に、調剤せん101の内容から服薬が中止された薬剤及び削除された薬剤を認識することができる。その結果、上述したような問い合わせなどが不要となり、看護師の負担が軽減される。
また、調剤せん101は、病棟毎に印刷されているため、各病棟において調剤せん101を容易に確認することができる。
また、調剤せん101においては、錠剤分包機8において分包できない、薬剤師が取り揃える薬剤の右側にチェックボックス101aが設けられている。薬剤師によって取り揃えられる薬剤は、錠剤分包機8において自動的に分包される薬剤に比べて入れ忘れなどが発生しやすいが、調剤せん101にチェックボックス101aが設けられているため、患者に服薬させる際に、看護師などが、薬剤師が取り揃えるべき薬剤が含まれていることを確認した上で、チェックボックス101aにチェックを入れることにより、処方された薬剤を間違いなく服薬させることができる。
なお、図14では、錠剤分包機8において分包できない、薬剤師が取り揃える必要のある薬剤にのみチェックボックスが設けられていたが、これには限られず、例えば、劇薬、麻薬、向精神薬など、取り扱いに特に注意を要する薬剤について、錠剤分包機8により分包されるか否かに関わらず、チェックボックス101aが設けられるようにしてもよい。
さらに、上述した画面130のコメント入力部132にコメントが入力されていた場合には、図15に示すように、調剤せん101に上述した情報とともにコメントが印刷される。これにより、看護師などは、コメントの内容を確認した上で、与薬患者に薬剤を服用させることが可能となり、与薬患者に服薬させる際に、間違いなどが発生してしまうのを防止することができる。
与薬札102は図16に示すようなものであり、与薬患者名、服薬時間、薬剤の種類などが記載されている。与薬札102は、前述したケース103の表面に貼り付けられるものであり、看護師などは、与薬札102の記載をみて、ケース103に対応する与薬患者名、服薬時間、薬剤の種類などを確認するとともに、調剤せん101の記載と与薬札102の記載が一致していることを確認したうえで、与薬患者に服薬させる。
病棟集計表105は図17に示すようなものであり、病棟毎に印刷される。つまり、印刷指示信号出力部13は、病棟毎に病棟集計表105を印刷する印刷指示信号を別々に出力している。病棟集計表105には、図17に示すように、各病棟に搬送される1日分の薬剤、服薬させる患者名、服薬時期などの一覧が記載されている。また、病棟集計表105に記載されている薬剤のうち、薬剤師が取り揃えるべき薬剤と、錠剤分包機8により分包される薬剤とは別の色で印刷されている(例えば、錠剤分包機8により分包される薬剤が黒色で印刷されているのに対して、薬剤師が取り揃えるべき薬剤が赤色で印刷されている)。これにより、薬剤師は、病棟集計表105の内容から、病棟に搬送すべき薬剤の種類、数などを認識することができるとともに、どの薬剤を自身で取り揃える必要があるかを認識することができる。
以上に説明した実施の形態によると、医師により作成された複数日分の処方データを1日毎の各日処方データに展開し、1日分の薬剤のみを分包して病棟に搬送することができる。したがって、薬剤が搬送された病棟において与薬患者に服薬させる際に、看護師などは複数日分まとめられた薬剤から服薬させる分だけ取り出すといった作業を行う必要がない。これにより、看護師の業務が軽減されるとともに、与薬患者に服薬させる際に間違いが発生してしまうのを防止することができる。
さらに、薬剤が服薬時期毎に分包されているので、看護師の業務がさらに軽減されるとともに、与薬患者に服薬させる際に間違いが発生してしまうのをさらに確実に防止することができる。
また、処方された薬剤が1日分ずつ病棟に搬送されるため、医師が処方した複数日の間に細かな処方の修正指示が合った場合にも容易に対応することができる。
加えて、処方された薬剤が1日分ずつ病棟に搬送されるため、複数日の途中で処方に修正指示があり、服薬の中止、薬剤の削除を行う場合などにも、処方の修正指示以降の各日処方データを修正すれば、それ以降は、服薬が中止された薬剤及び削除された薬剤が分包されないので、薬剤の無駄な廃棄を低減することができる。
また、同一の患者に対して複数の科から薬剤の処方がされている場合に、複数の処方に対応する各日処方データを併合して併合処方データを生成し、併合データに対応する薬剤を分包することにより、これら複数の処方に対応する薬剤を一緒に分包することができる。
また、処方された薬剤に対して調剤せん101及び与薬札102が印刷されるため、調剤せん101に記載の内容、及び、与薬札102の内容を確認することにより、与薬患者に服薬させる際に間違いが生じてしまうのを防止することができる。
また、調剤せん101は病棟毎に印刷されるため、各病棟において調剤せん101を容易に確認することができる。さらに、調剤せん101に中止及び削除された薬剤が、その旨とともに記載されているので、看護師などは、与薬患者に服薬させる際に、調剤せん101の内容から中止及び削除された薬剤を認識することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本実施の形態では、上述のS110において分包指示信号出力部14から分包指示信号を出力するとともに、印刷指示信号出力部13から印刷装置7に印刷指示信号が出力されていたが、印刷指示信号を出力する代わりに、表示制御部12から出力される信号により、表示装置6に図18に示すような画面120が表示されるようになっていてもよい。
画面120は、検索条件入力部121、検索結果表示部122などを有している。検索条件入力部121は画面120の左端部に配置されており、服薬日、病棟、患者ID、患者など検索したい調剤せん101あるいは病棟集計表105の条件を入力する部分である。検索結果表示部122は、検索条件入力部121の右方に配置されており、検索条件入力部121に入力された条件に該当する調剤せん101あるいは病棟集計表105の一覧が表示される部分である。
そして、この場合には、薬剤師などが、画面120により印刷すべき調剤せん101あるいは病棟集計表105の条件を検索条件入力部121に入力し、検索結果表示部122に表示された調剤せん101あるいは病棟集計表105の一覧から印刷すべきものを選択すると、印刷指示信号出力部13からその調剤せん101あるいは病棟集計表105を印刷することを指示する印刷指示信号が印刷装置7に出力され、印刷装置7においてその印刷が行われる。
また、本実施の形態では、画面80の患者一覧表示部82に、薬剤の処方がされた患者のみが表示されていたが、これには限られず、例えば、画面80を表示させる際に、記憶装置4に記憶されている患者データのうち与薬患者のデータを読み出して、図19に示すように、患者一覧表示部82にすべての与薬患者を表示させ、さらに、患者一覧表示部82に表示される与薬患者のうち、薬剤の処方がされていない与薬患者を、薬剤の処方がされている与薬患者とは別の色で表示させ(例えば、処方がされている患者を黒色で表示させるのに対して、処方がされていない与薬患者を赤色で表示させ)てもよい。ここで、図19では、患者一覧表示部82において薬剤の処方がされていない「てすと 吾郎」及び「湯山 睦」の二人の与薬患者が、薬剤の処方がされている他の患者とは別の色で表示されている例を示している。
そして、この場合には、例えば、医師が薬剤の処方データの入力を忘れていた場合などに、薬剤師が画面80の内容を確認したときに、与薬患者であるが薬剤の処方がされていない患者を認識して医師に確認することなどが可能となり、薬剤の処方漏れを確実に防止することができる。なお、患者一覧表示部82に表示される薬剤が処方されていない患者は与薬患者のみであり、自身で薬剤を服用することができる患者については、薬剤が処方されていなくても患者一覧表示部82には表示されない。
また、図19では、患者一覧表示部82において、薬剤の処方がされていない与薬患者を、薬剤の処方がされている与薬患者とは別の色で表示させていたが、すべての与薬患者を同じ色で表示させてもよい。この場合でも、画面80の患者一覧表示部82において、薬剤の処方がされていない与薬患者を選択すると、処方データ一覧表示部83に何も表示されないこととなるため、薬剤師は、処方データ一覧表示部83に何も表示されないことから、当該与薬患者に薬剤の処方がされていないことを認識することができる。
また、本実施の形態では、調剤せん101に、実際に与薬患者に服薬させる薬剤とともに、服薬が中止された薬剤及び削除された薬剤が、その旨とともに記載されていたが、調剤せん101に実際に与薬患者に服薬させる薬剤のみが記載されていてもよい。
また、本実施の形態では、調剤せん101が病棟毎に印刷されており、1つの調剤せん101には、1つの病棟における与薬患者名、服薬時間、薬剤の種類などが1日分記載されていたが、これには限られず、1つの調剤せん101に、2以上の病棟における与薬患者名、服薬時間、薬剤の種類などが1日分記載されていてもよい。
また、本実施の形態では、同一の患者に対して複数の科から薬剤の処方がされている場合に、複数の各日処方データを併合して併合処方データを生成し、併合データの内容にしたがってこれら複数の処方の薬剤を同じ袋に分包していたが、これには限られず、複数の各日処方データを併合せず(併合処方データを生成せず)、薬剤を処方毎に異なる袋に分包してもよい。
また、本実施の形態では、各日処方データをさらに服薬時期毎の処方データに展開し、服薬時期毎に薬剤の分包を行っていたが、1日分の薬剤をまとめて分包してもよい。
1 与薬管理システム
3 データ制御部
13 印刷指示信号出力部
14 分包指示信号出力部
101 調剤せん

Claims (8)

  1. 医師から処方された複数日分の薬剤の処方データを、1日分毎の処方データである各日処方データに展開するデータ展開手段と、
    前記各日処方データにしたがって、1日分の薬剤を分包することを指示する分包指示信号を出力する分包指示信号出力手段とを備えていることを特徴とする与薬管理システム。
  2. 前記データ展開手段が、前記各日処方データを、さらに服薬時期毎に展開し、
    前記分包指示信号出力手段が、1日分の薬剤を服薬時期毎に分包することを指示する前記分包指示信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の与薬管理システム。
  3. 前記各日処方データの修正を行うデータ修正手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の与薬管理システム。
  4. 前記データ修正手段が、前記各日処方データの修正として、服薬の中止及びその再開、並びに、薬剤の削除のいずれかを選択的に行うことを特徴とする請求項3に記載の与薬管理システム。
  5. 同一の患者に対して複数の科から別々に薬剤の処方がされている場合に、各処方の前記処方データに対応する前記各日処方データから、これらの各日処方データが併合された併合処方データを生成する併合処方データ生成手段をさらに備えており、
    分包指示信号出力手段が、前記併合処方データに対応する薬剤を分包することを指示する前記分包指示信号を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の与薬管理システム。
  6. 前記各日処方データの内容が記載された帳票の印刷を指示する印刷指示信号を出力する印刷指示信号出力手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の与薬管理システム。
  7. 前記印刷指示信号出力手段が、複数の病棟に対応して前記印刷指示信号を別々に出力することを特徴とする請求項6に記載の与薬管理システム。
  8. 前記印刷指示信号出力手段が、服薬が中止された薬剤又は削除された薬剤がある場合に、当該薬剤の種類が、服薬が中止されたこと又は削除されたことを示す情報とともに記載された前記帳票を印刷することを指示する前記印刷指示信号を出力することを特徴とする請求項6又は7に記載の与薬管理システム。
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