JP2010004689A - 電動機の位置決め制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度制御から位置制御に切り換える際に電動機で位置決めされる制御対象の機械共振によって生ずる振動を抑制できる電動機の位置決め制御装置を得ること。
【解決手段】速度制御部13の入力段に、切換器11の出力信号に含まれる機械共振による振動成分を除去する帯域遮断フィルタ12が設けられ、位置制御部10に電動機位置cをフィードバックする経路に、帯域遮断フィルタ12の逆特性を有する逆帯域遮断フィルタ16が設けられている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、搬送機や実装機などの可動部を駆動する電動機を制御して該可動部の位置決め制御を行う電動機の位置決め制御装置に関するものである。
可動部を電動機で駆動する搬送機や実装機などでは、生産性向上のために可動部の高速な位置決めが要求されている。この搬送機などの高速な位置決めを実現する電動機の位置決め制御装置としては、例えば、特許文献1に示されたものがある。
すなわち、特許文献1では、搬送機などの高速な位置決めを実現するため、目標値近傍の手前までは、外部からの速度指令によって駆動(速度制御)し、目標値近傍から位置制御系で作成した速度指令による駆動(位置制御)に切り換える電動機の位置決め制御装置において、位置制御系で作成した速度指令値に所定値を掛け合わせたものが、速度制御系での速度指令値あるいは、電動機の実速度以下になったときに速度制御系から位置制御系に切り換える技術が開示されている。
特開2005−11004号公報
しかし、上記従来の技術では、電動機で位置決めされる制御対象の機械共振が低い場合に、速度制御から位置制御に切り換える際に振動が発生するという問題がある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、速度制御から位置制御に切り換える際に電動機で位置決めされる制御対象の機械共振によって生ずる振動を抑制できる電動機の位置決め制御装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、外部からの位置指令とフィードバック信号である電動機位置とに基づき内部速度指令を生成する位置制御部と、前記位置制御部が生成する内部速度指令が、外部からの速度指令よりも大きい場合は該外部からの速度指令を出力し、外部からの速度指令よりも小さい場合は前記内部速度指令を出力する切換器と、前記切換器の出力と前記電動機位置を差分して得られた電動機速度もしくはオブザーバで推定した電動機速度に基づき電流指令を生成する速度制御部とを備える電動機の位置決め制御装置において、前記速度制御部の入力段に、前記切換器の出力信号に含まれる機械共振による振動成分を除去する帯域遮断フィルタが設けられ、前記位置制御部に前記電動機位置をフィードバックする経路に、前記帯域遮断フィルタの逆特性を有する逆帯域遮断フィルタが設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、速度制御から位置制御に切り換える際に電動機で位置決めされる制御対象の機械共振によって生ずる振動を抑制できるので、電動機の位置決め時間を短縮することができるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる電動機の位置決め制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、電動機の位置決め制御装置1aは、位置制御部10と、切換器11と、この実施の形態1にて設けた帯域遮断フィルタ12と、速度制御部13と、電流制限部14と、差分器15と、この実施の形態1にて設けた逆帯域遮断フィルタ16とを備えている。
外部の指令生成装置2は、通常、制御周期毎に、時々刻々の位置の目標値である位置指令aを位置制御部10に送信する。また、外部の指令生成装置2は、目標位置までの時々刻々の速度の目標値である速度指令bを切換器11に送信する。但し、この実施の形態1では、指令生成装置2が位置制御部10に送信する位置指令aは、制御周期毎の最終目標位置であるとしている。なお、指令生成装置2は、速度指令bを積分した結果に対して最終目的位置を越えない範囲で、速度指令bに先行させて位置指令aを時々刻々送信するようにしてもよい。
電流制限部14の出力を受ける電動機3は、図示しない搬送機や実装機などの可動部(制御対象)を駆動する電動機である。この電動機3にて測定された電動機位置cが、フィードバック信号として、直接差分器15に入力され、また、逆帯域遮断フィルタ16を介して位置制御部10に入力される。
位置制御部10は、指令生成装置2からの位置指令aと電動機位置cとの差に定数を乗じて内部速度指令を算出する比例制御を行い、算出した内部速度指令を切換器11に出力する。
切換器11は、位置制御部10の出力が指令生成装置2からの速度指令bよりも大きい場合は、速度指令bを選択して出力する。そして、切換器11は、位置制御部10の出力が速度指令bよりも小さくなった時点から、選択対象を位置制御部10の出力に切り換える。
速度制御部13には、切換器11の出力が帯域遮断フィルタ12を介して入力され、また、差分器15にて電動機位置cの今回値と前回値との差分から算出した電動機速度が入力される。なお、差分器15では、今回値と前回値との差分から算出した電動機速度をさらに制御周期で除算して出力するようにしてもよい。また、電動機位置cと電動機3の駆動電流とからオブザーバを用いて電動機速度を推定してもよい。
速度制御部13は、帯域遮断フィルタ12の出力を速度目標値とし、その速度目標値から差分器15が算出した電動機速度を減算し、比例積分制御を行って電流指令を算出し、その算出した電流指令を電流制限部14に出力する。
電流制限部14は、速度制御部13の出力値に基づき、電動機3に供給する駆動電流を上限値及び下限値の範囲に制限する。すなわち、電流制限部14は、速度制御部13の出力値が下限値以上で上限値以下の範囲内にある場合は、速度制御部13の出力値をそのまま駆動電流値として電動機3に供給する。一方、電流制限部14は、速度制御部13の出力値が上限値以上の場合は速度制御部13の出力値を上限値に書き換えた値の駆動電流を電動機3に供給し、下限値以下の場合は速度制御部13の出力値を下限値に書き換えた値の駆動電流を電動機3に供給する。
ここで、指令生成装置2が生成する速度指令bについて説明する。図2は、図1に示す指令生成装置が出力する速度指令の一例を示す波形図である。図3は、図1に示す指令生成装置が出力する速度指令の他の一例を示す波形図である。なお、図2、図3において、横軸は時間、縦軸は速度である。
指令生成装置2は、この実施の形態1では、図2に示すように、停止位置直前17までは台形状に変化する速度指令を生成し、停止位置直前17からは一定かつ低速の速度指令を生成する。なお、位置指令aと速度指令bの大きさに注意すれば、図3に示すように、停止まで台形状に変化する速度指令を生成することも可能である。
上記したように、指令生成装置2が位置指令aとして最終目標位置を送信している場合は、最終目標位置近傍に電動機位置cが近づくまでは、位置制御部10の出力の方が大きいので、切換器11から速度指令bが出力され、電動機3は速度指令bによって速度制御される。そして、最終目標位置近傍に電動機位置cが近づくと、位置制御部10の出力内部速度指令)が速度指令bよりも小さくなり、切換器11は、位置制御部10の出力を選択するので、電動機3の制御は位置制御部10が生成する内部速度指令による位置制御に切り換わる。
さて、この実施の形態1による帯域遮断フィルタ12と逆帯域遮断フィルタ16について説明する。図4は、図1に示す帯域遮断フィルタの一例を示す構成図である。また、図5は、図1に示す逆帯域遮断フィルタの一例を示す構成図である。
この実施の形態1にて切換器11と速度制御部13との間に設けてある帯域遮断フィルタ12は、例えば図4に示す構成のノッチフィルタである。bfb2は、bfa2と同一に設定されることが多いが、ノッチフィルタの高域での応答を高くしたい場合は、bfb2<bfa2に設定する。また、bfb1は、ノッチフィルタの応答が振動的にならずオーバーシュートもないように決定する。
図4に示す構成のノッチフィルタでは、電動機3が駆動する搬送機などの可動部の機械共振による振動周波数がwn[rad/s]であるとき、bfa2=1/wnとし、bfa1を振動の減衰にあわせて設定すれば、wn[rad/s]での機械振動を抑制できる。
このように、切換器11と速度制御部13との間に、帯域遮断フィルタ12としてノッチフィルタを設けた場合、切換器11から速度指令bが出力されている期間は、速度制御部13の入力段にノッチフィルタが設定されているので、速度指令bに含まれる機械共振による振動周波数の成分に起因する機械振動を抑制できる。
また、切換器11にて位置制御に切り換える際、切換器11の出力は連続に切り換わるが滑らかではないので、切換器11にて切り換えた位置制御部10の出力をそのまま速度制御部13に入力すると、大きな振動が発生する。しかし、速度制御部13の入力段に設けた上記ノッチフィルタにより機械振動の周波数成分を遮断するため、振動を大幅に低減できる。
ところが、切換器11の出力が位置制御部10の出力に切り換えられた後は、電動機3の制御系は位置制御になるので、電動機位置cをそのまま位置制御部10にフィードバックしては制御ループ内部にノッチフィルタが入るため、安定性を損ねる虞がある。
そこで、電動機位置cをフィードバック値として位置制御部10に入力する前に、逆帯域遮断フィルタ16として、図5に示すような逆ノッチフィルタを挿入する。図5に示す逆ノッチフィルタの伝達関数は、図4に示すノッチフィルタの逆特性で表現される。
この構成によれば、電動機位置cのフィードバック信号はノッチフィルタ、逆ノッチフィルタでキャンセルされるので、安定性を損ねることはない。また、電動機位置cの位置制御部10へのフィードバック経路に逆ノッチフィルタを挿入しても、速度指令b及び位置制御部10の出力は上記逆ノッチフィルタを通らないので、振動抑制効果を妨げない。
なお、帯域遮断フィルタ12として図4に示す構成のノッチフィルタを例に挙げて説明したが、1−バンドパスフィルタなど帯域遮断効果を持つ他のフィルタでもかまわない。また、ノッチフィルタとして2次のノッチフィルタを用いる例を示したが、抑制したい機械共振による振動周波数が2個、3個ある場合は、ノッチフィルタの次数を4次、6次に変更してもかまわない。
以上のように、この実施の形態1によれば、目標位置近傍で速度制御から位置制御に切り換える際に発生する振動を抑制できるので、電動機の位置決め時間を短縮できる効果が得られる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図6では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図6に示すように、この実施の形態2による電動機の位置決め制御装置1bでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、モデル速度トルク生成部19が追加され、それに伴い加算器20が追加されている。
モデル速度トルク生成部19は、例えば図7や図8に示す構成によって、指令生成装置2が出力する速度指令bから、モデルトルクdとモデル速度eとを生成する。切換器11は、指令生成装置2が出力する速度指令bに代えて、モデル速度トルク生成部19が生成するモデル速度eを受け取るようになっている。以下、モデル速度トルク生成部19の構成例を示す。
(1)図7は、図6に示すモデル速度トルク生成部の構成例(その1)を示すブロック図である。図7に示すモデル速度トルク生成部19では、指令生成装置2が出力する速度指令bが減算器21の一方の入力端(+)に入力される。乗算器22は、減算器21の出力に比例ゲインkv1を乗算する。乗算器23は、乗算器22の出力に電動機3と機械装置の可動部を合わせた場合の慣性モーメントJを乗算し、加速度から摩擦を無視した場合のモデルトルクdを出力する。積分器24は、乗算器22の出力を積分してモデル速度eを算出する。この積分器24が算出するモデル速度eが減算器21の他方の入力端(−)に入力される構成である。
(2)図8は、図6に示すモデル速度トルク生成部の構成例(その2)を示すブロック図である。図8に示すモデル速度トルク生成部19では、指令生成装置2が出力する速度指令bが減算器26の一方の入力端(+)に入力される。乗算器27は、減算器26の出力に比例ゲインkp1を乗算し、それを減算器28の一方の入力端(+)に出力する。乗算器29は、減算器28の出力に比例ゲインkv1を乗算する。積分器30は、乗算器29の出力を積分する。乗算器31は、積分器30の出力に電動機3と機械装置の可動部を合わせた場合の慣性モーメントJを乗算し、加速度から摩擦を無視した場合のモデルトルクdを出力する。積分器32は、積分器30の出力を積分してモデル速度eを算出する。この積分器32が算出するモデル速度eが減算器26の他方の入力端(−)に入力される。また、積分器30の出力が減算器28の他方の入力端(−)に入力される構成である。
図6に戻って、加算器20は、速度制御部13と電流制御器14との間に設けられている。加算器20は、速度制御部13の出力とモデル速度トルク生成部19が生成するモデルトルクdとを加算して電流制御器14に出力する構成である。これによって、電動機3の駆動制御をモデル速度eに追従させることができる。
この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、電動機の駆動制御をモデル速度に追従させることができるので、速度指令が台形状であっても滑らかな駆動制御が実現できる効果も得られる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図9では、図6(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図9に示すように、この実施の形態3による電動機の位置決め制御装置1cでは、図6(実施の形態2)に示した構成において、モデル速度トルク生成部19のモデルトルク出力端と加算器20の対応する入力端との間に、帯域遮断フィルタ34が設けられている。このモデルトルクdに対して使用する帯域遮断フィルタ34の帯域遮断特性は、切換器11の出力に対して使用する帯域遮断フィルタ12の帯域遮断特性と同一になっている。これによって、モデルトルクdに生ずるフィードフォワードに起因する振動が抑制される。
この実施の形態3によれば、実施の形態2と同様の効果に加えて、モデルトルクに生ずるフィードフォワードに起因する振動を抑制できる効果も得られる。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図10では、図9(実施の形態3)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図10に示すように、この実施の形態4による電動機の位置決め制御装置1dでは、図9(実施の形態3)に示した構成において、飽和対策部36が追加され、それに伴い減算器37が追加されている。
減算器37の一方の入力端(+)には切換器11の出力が入力され、減算器37の他方の入力端(−)には飽和対策部36の出力が入力され、減算器37の出力は帯域遮断フィルタ12に入力される。飽和対策部36の一方の入力は、電流制限部14の入力信号であり、飽和対策部36の他方の入力は、電流制限部14の出力信号である。
図11は、図10示す飽和対策部の構成例を示すブロック図である。例えば図11に示すように、飽和対策部36は、減算器39にて、電流制御器14の入力から電流制御器14の出力を減算し、その減算した結果を低域通過フィルタ40に通してから乗算器41にて比例ゲインkfを乗算し、その乗算した結果を減算器37の他方の入力端(−)に出力する構成である。なお、低域通過フィルタ40には、1次遅れフィルタなどのいわゆるローパスフィルタの他に、1−ハイパスフィルタも使用することができる。
すなわち、減算器37は、切換器11の出力から飽和対策部36の出力を減算し、それを帯域遮断フィルタ12に出力する。これによって、帯域遮断フィルタ12への入力が、電流制御部14の入力と出力との関係に応じて補正される。
この実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果に加えて、加減速時に、その加減速が急激であるために電流制限にかかりながら動作する場合に発生する振動を防止できる効果も得られる。
なお、この実施の形態4では、実施の形態2(図6)への適用例を示したが、実施の形態3(図9)や実施の形態1(図1)にも同様に適用することができる。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図10では、図2(実施の形態6)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。この実施の形態5では、帯域遮断フィルタの配置位置を速度制御部の出力側に変更した例が示されている。
図12に示すように、この実施の形態5による電動機の位置決め制御装置1eでは、図6(実施の形態2)に示した構成において、電流制御器14に代えて帯域遮断フィルタ12を配置して切換器11の出力が直接速度制御部13に入力されている。また、帯域遮断フィルタ16も、差分器15の入力端と位置制御部10の入力端との間から、差分器15の入力端と当該位置決め制御装置1eに電動機位置cを取り込む入力端との間に移動して配置され、帯域遮断フィルタ16を通った電動機位置cが位置制御部10だけでなく差分器15にも入力するようになっている。
この実施の形態5によれば、実施の形態2と同様に、目標位置近傍で速度制御から位置制御に切り換える際に発生する振動を抑制できるので、電動機の位置決め時間を短縮できる効果が得られる。また、モデル速度に追従させることにより速度指令が台形状であっても滑らかな動作が実現できる効果も得られる。
なお、実施の形態5では、実施の形態2(図6)への適用例を示したが、実施の形態3(図9)にも同様に適用することができる。そして、実施の形態1(図1)においては、帯域遮断フィルタ12を、速度制御部13と電流制限部14との間に移動して設け、逆帯域遮断フィルタ16を、図12に示す位置に移動して設けることができる。
加えて、実施の形態1(図1)において、帯域遮断フィルタ12を、速度制御部13と電流制限部14との間に移動して設け、逆帯域遮断フィルタ16を、図12に示す位置に移動して設ける場合に、速度制御部13と帯域遮断フィルタ12の間に図10に示した減算器37を設け、図10に示した飽和対策部36が電流制限部14の入力と出力との関係から生成した補正信号を、速度制御部13と帯域遮断フィルタ12の間に移動した減算器37与えて、帯域遮断フィルタ12の入力を補正する構成を採ることができる。
以上のように、この発明にかかる電動機の位置決め制御装置は、目標位置近傍で速度制御から位置制御に切り換える際に発生する振動を抑制して電動機の位置決め時間を短縮する電動機の位置決め制御装置として有用である。
この発明の実施の形態1による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す指令生成装置が出力する速度指令の一例を示す波形図である。 図1に示す指令生成装置が出力する速度指令の他の一例を示す波形図である。 図1に示す帯域遮断フィルタの一例を示す構成図である。 図1に示す逆帯域遮断フィルタの一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。 図6に示すモデル速度トルク生成部の構成例(その1)を示すブロック図である。 図6に示すモデル速度トルク生成部の構成例(その2)を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。 図10示す飽和対策部の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による電動機の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e 電動機の位置決め制御装置
2 指令生成装置
3 電動機
10 位置制御部
11 切換器
12 帯域遮断フィルタ
13 速度制御部
14 電流制限部
15 差分器
16 逆帯域遮断フィルタ
19 モデル速度トルク生成部
20 加算器
21,26,28,37,39 減算器
22,23,27,29,31,41 乗算器
24,30,32 積分器
34 帯域遮断フィルタ
40 低域通過フィルタ

Claims (3)

  1. 外部からの位置指令とフィードバック信号である電動機位置とに基づき内部速度指令を生成する位置制御部と、前記位置制御部が生成する内部速度指令が、外部からの速度指令よりも大きい場合は該外部からの速度指令を出力し、外部からの速度指令よりも小さい場合は前記内部速度指令を出力する切換器と、前記切換器の出力と前記電動機位置を差分して得られた電動機速度もしくはオブザーバで推定した電動機速度に基づき電流指令を生成する速度制御部とを備える電動機の位置決め制御装置において、
    前記速度制御部の入力段に、前記切換器の出力信号に含まれる機械共振による振動成分を除去する帯域遮断フィルタが設けられ、
    前記位置制御部に前記電動機位置をフィードバックする経路に、前記帯域遮断フィルタの逆特性を有する逆帯域遮断フィルタが設けられている、
    ことを特徴とする電動機の位置決め制御装置。
  2. 外部からの位置指令とフィードバック信号である電動機位置とに基づき内部速度指令を生成する位置制御部と、前記位置制御部が生成する内部速度指令が、外部からの速度指令よりも大きい場合は該外部からの速度指令を出力し、外部からの速度指令よりも小さい場合は前記内部速度指令を出力する切換器と、前記切換器の出力と前記電動機位置を差分して得られた電動機速度とに基づき電流指令を生成する速度制御部とを備える電動機の位置決め制御装置において、
    前記速度制御部の出力段に、前記電流指令に含まれる機械共振による振動成分を除去する帯域遮断フィルタが設けられ、
    前記電動機位置を当該位置決め制御装置内に取り込む経路に、前記帯域遮断フィルタの逆特性を有する逆帯域遮断フィルタが設けられている、
    ことを特徴とする電動機の位置決め制御装置。
  3. 前記電流指令に基づき生成される電動機駆動電流を一定範囲内に制限を加えて電動機に供給する電流制限部の入力信号から該電流制限部の出力信号を減じた信号を補正信号として出力する飽和対策部と、
    前記帯域遮断フィルタの入力段に設けられ、該帯域遮断フィルタへの入力信号から前記補正信号を減じて該帯域遮断フィルタに出力する減算器と、
    を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機の位置決め制御装置。
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