JP2010004470A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型の内蔵アンテナとして好適なアンテナ装置を安価に提供すること。
【解決手段】アンテナ素子2の給電部Pに接続された整合回路部3が同調回路6と接続されており、アンテナ素子2の近傍には接地導体5が存する。アンテナ素子2は、誘電体基板20の下面に設けた第1の帯状放射導体21と上面に設けた第2の帯状放射導体22とを略対向させている。第1の帯状放射導体21は、給電部Pからループ状に延伸して先端部21aが給電部Pに容量結合されており、先端部21aと給電部Pとの間に所定間隙Gが設定されている。第2の帯状放射導体22は、基端部22aがスルーホール23を介して第1の帯状放射導体21に接続されて先端部22dが開放端となっている。第2の帯状放射導体22の先端寄り長辺部分22cは、第1の帯状放射導体21の先端寄り長辺部分21cの真上から基端寄り長辺部分22b側へ若干オフセットさせてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、給電部が同調回路に接続されておりテレビジョン放送の視聴等に好適な小型のアンテナ装置に関するものである。
従来より、誘電体からなる柱状基体の表面に螺旋状の導体パターンからなる放射導体を設けることによって、モノポール型のヘリカルアンテナとして動作するチップ状のアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のアンテナ装置は、回路基板への実装が容易であると共に、異なる周波数帯に共振可能な小型の内蔵アンテナとして好適なため、携帯電話機などに多用されている。また、この種のアンテナ装置は、地上デジタルテレビジョン放送を視聴するための受信アンテナとしても好適である。
特開2003−142928号公報
ところで、柱状基体の表面に放射導体が螺旋状に形成されている前述した従来のアンテナ装置において、柱状基体の上面側に形成されている放射導体を流れる電流の向きと、柱状基体の下面側に形成されている放射導体を流れる電流の向きは、互いにほぼ逆向きである。したがって、柱状基体を薄くして上面側の放射導体と下面側の放射導体とを近接させた構成にした場合、放射電界の多くがキャンセルされてしまいアンテナ利得は極端に悪くなる。そのため、従来のこの種のアンテナ装置では、柱状基体に所要の厚みを確保しなければならず、これが装置全体の薄型化を阻害する要因となっていた。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄型の内蔵アンテナとして好適なアンテナ装置を安価に提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のアンテナ装置は、給電部からループ状に延伸して先端部が前記給電部に容量結合されている第1の帯状放射導体と、略全長に亘り前記第1の帯状放射導体と誘電体層を介して略対向している第2の帯状放射導体とを備え、前記給電部が同調回路に接続されていると共に、前記第2の帯状放射導体の一端部が前記給電部の近傍で前記第1の帯状放射導体に接続されており、かつ、前記第2の帯状放射導体の他端部が開放端となっているという構成にした。
このように構成されたアンテナ装置では、誘電体層を介して略対向する位置関係で延伸する第1の帯状放射導体と第2の帯状放射導体を流れる電流の向きが互いに同じなので、放射電界の強度を犠牲にすることなく誘電体層の厚みを薄く設定して薄型化を促進することができる。また、第1の帯状放射導体に第2の帯状放射導体を追加してアンテナ抵抗を増大させているため、インピーダンスの不整合に起因するエネルギーの整合損失を抑制できる。それゆえ、このアンテナ装置は薄型で高利得な内蔵アンテナとして好適である。また、このアンテナ装置は、誘電体基板を構成する誘電体層の一面と他面に各帯状放射導体をパターニングして形成できるため、柱状基体の表面に放射導体を螺旋状にパターニングする場合に比べて安価に製造できる。
上記の構成において、誘電体基板の一面に第1の帯状放射導体が設けられて他面に第2の帯状放射導体が設けられていると共に、第2の帯状放射導体の一端部が誘電体基板のスルーホールを介して第1の帯状放射導体と給電部の近傍で接続されていると、単純な構成で薄型化が促進しやすいアンテナ装置が得られる。ただし、多層基板の内層に第1の帯状放射導体や第2の帯状放射導体を設けるという構成も可能である。
また、上記の構成のアンテナ装置において、第1の帯状放射導体が、給電部から直線状に延びる基端寄り長辺部分と、該基端寄り長辺部分に対して略平行に延びる先端寄り長辺部分とを有していると共に、第2の帯状放射導体のうち前記先端寄り長辺部分と略対向する長辺部分が該先端寄り長辺部分に対して平面視で幅方向へオフセットした位置に形成されていると、リアクタンスカーブがなだらかになるため好ましい。すなわち、こうすることによって、第1の帯状放射導体の先端寄り長辺部分と、これに略対向する第2の帯状放射導体の長辺部分との電磁的な結合度が弱まるため、オフセット量がゼロで両長辺部分どうしを正対させた場合に比べて、容量性リアクタンスが周波数に応じてなだらかに変化するようになり、それゆえ受信対象電波の周波数帯域内でインピーダンスが整合させやすくなる。
この場合において、第2の帯状放射導体の前記長辺部分のオフセット量は適宜選択可能であるが、このオフセット量が第1の帯状放射導体の先端寄り長辺部分の幅寸法と同等であると、誘電体基板の大きさをほとんど変えずにリアクタンスカーブをなだらかにすることができる。そして、第2の帯状放射導体の前記長辺部分が平面視で第1の帯状放射導体の基端寄り長辺部分側へオフセットした位置に形成されていれば、誘電体基板の大きさを変えずにリアクタンスカーブをなだらかにすることができる。
また、上記の構成のアンテナ装置において、第1の帯状放射導体の先端部と給電部との間にチップコンデンサ等の容量素子を介設してもよいが、第1の帯状放射導体の先端部が給電部との間に所定間隙を設定することによって該給電部と容量結合されていれば、構成を簡素化できて低コスト化が図れるため好ましい。
また、上記の構成のアンテナ装置において、可変容量素子とインダクタンス素子とを有する整合回路を第1の帯状放射導体の給電部に直列に接続し、該可変容量素子の容量値に応じて共振周波数が変更されるようにしてあれば、使用周波数帯域が広くなるため、地上デジタルテレビジョン放送用の受信アンテナなどとして好適となる。
本発明のアンテナ装置は、第1の帯状放射導体と第2の帯状放射導体が誘電体層を介して略対向させてあり、これら第1および第2の放射導体を流れる電流の向きが互いに同じなので、放射電界の強度を犠牲にすることなく誘電体層の厚みを薄く設定して薄型化を促進することができる。また、第1の帯状放射導体に第2の帯状放射導体を追加してアンテナ抵抗を増大させているため、インピーダンスの不整合に起因するエネルギーの整合損失を抑制できる。それゆえ、このアンテナ装置は薄型で高利得な内蔵アンテナとして好適である。しかも、このアンテナ装置は、誘電体層(誘電体基板)の上下両面に各帯状放射導体をパターニングすればよいため、安価に製造できる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るアンテナ装置の外観図、図2は同実施形態例に係るアンテナ装置の等価回路図、図3は図1に示すアンテナ素子の上面図、図4は該アンテナ素子の下面図、図5は該アンテナ素子の周波数に応じたリアクタンスを示す特性図、図6は該アンテナ素子の周波数に応じたアンテナ抵抗を示す特性図である。
本実施形態例に係るアンテナ装置は地上デジタルテレビジョン放送用の受信アンテナであり、携帯電話機等の電子機器に内蔵して使用される。このアンテナ装置は、回路基板1の一面に設置されたアンテナ素子2と、回路基板1の他面に設けられた整合回路部3と、アンテナ素子2の給電部Pに接続されて整合回路部3へと至る伝送線路4とによって主に構成されている。回路基板1の一面には接地導体(グラウンド)5が広く形成されており、アンテナ素子2は回路基板1の一側部に載置固定されている。また、回路基板1の他面には同調回路(テレビジョンチューナ回路)6が設けられており、この同調回路6は整合回路部3を介してアンテナ素子2と接続されている(図2参照)。
アンテナ素子2は、薄板状の誘電体基板20と、誘電体基板20の下面に設けられた第1の帯状放射導体21と、誘電体基板20の上面に設けられた第2の帯状放射導体22と、第1および第2の帯状放射導体21,22どうしを接続するスルーホール23とからなる。第1の帯状放射導体21と第2の帯状放射導体22は、いずれもループ状に延伸する一定幅の帯状導体としてパターニングされている。
第1の帯状放射導体21は、1箇所が不連続な平面視矩形状の帯状導体として誘電体基板20の下面に形成されている。第1の帯状放射導体21の基端部はアンテナ素子2の給電部Pとなっている。第1の帯状放射導体21の先端部21aは、給電部Pとの間に所定間隙Gを存する位置に形成されて該給電部Pと容量結合されている。また、第1の帯状放射導体21は、給電部Pから直線状に延びる基端寄り長辺部分21bと、この基端寄り長辺部分21bに対して略平行に延びる先端寄り長辺部分21cとを有しており、給電部Pの近傍で基端寄り長辺部分21bがスルーホール23に接続されている。給電部Pは回路基板1上の伝送線路4と半田接合されるため、図2に示す整合回路部3や同調回路6が伝送線路4を介して給電部Pと接続されることになる。
第2の帯状放射導体22は、第1の帯状放射導体21に類似した平面視U字形状の帯状導体として誘電体基板20の上面に形成されており、第1および第2の帯状放射導体21,22は誘電体基板20を介して略対向している。すなわち、第2の帯状放射導体22は、その基端部22aから直線状に延びる基端寄り長辺部分22bと、基端寄り長辺部分22bに対して略平行に延びる先端寄り長辺部分22cとを有しており、基端部22aがスルーホール23に接続されていると共に、先端寄り長辺部分22cの先端部22dが開放端となっている。そして、第2の帯状放射導体22の基端寄り長辺部分22bが第1の帯状放射導体21の基端寄り長辺部分21bの真上に形成されて両長辺部分21b,22bどうしが正対させてある。また、第2の帯状放射導体22の先端寄り長辺部分22cは、第1の帯状放射導体21の先端寄り長辺部分21cの真上から基端寄り長辺部分22b側へ幅寸法分だけオフセットした位置に形成されている。また、第2の帯状放射導体22の長辺部分22b,22c間の短辺部分は、第1の帯状放射導体21の長辺部分21b,21c間の短辺部分の真上に形成されている。したがって、第2の帯状放射導体22は全長に亘って第1の帯状放射導体21と略対向している。
図2に示すように、整合回路部3は、可変容量素子30,31とインダクタンス素子32,33と抵抗素子34,35とコンデンサ36とを備えている。可変容量素子30,31はバラクタダイオード(バリキャップダイオード)であり、互いに逆向きの直列に接続されている。インダクタンス素子32は可変容量素子31に直列に接続されており、このインダクタンス素子32と図示せぬ接地線路間にインダクタンス素子33が介設されている。抵抗素子34は可変容量素子30のアノードと図示せぬ接地線路間に介設されており、抵抗素子35は可変容量素子30,31のカソード間に接続されている。
この整合回路部3は伝送線路4を介してアンテナ素子2の給電部Pに直列に接続されており、可変容量素子30,31およびインダクタンス素子32,33によって入力インピーダンスと特性インピーダンスとが整合されるようになっている。また、可変容量素子30,31およびインダクタンス素子32,33は、コンデンサ36を介して高周波信号(RF信号)の伝送線路7に接続されている。この伝送線路7と可変容量素子30,31の接続点との間には抵抗素子35が介設されている。そして、この抵抗素子35を介して可変容量素子30,31に逆電圧となる同調電圧Vtを印加することによって、アンテナ素子2の共振周波数が変化するようになっている。
伝送線路7は整合回路部3と同調回路6とを接続しており、この同調回路6に含まれるバイアス回路にPWM(パルス幅変調)信号や電源電圧が入力されて前記同調電圧Vtが生成される。そして、同調電圧Vtを大きくすると可変容量素子30,31の容量値が小さくなり、同調電圧Vtを小さくすると可変容量素子30,31の容量値が大きくなるため、同調電圧Vtを変化させて可変容量素子30,31の容量値を制御することにより、アンテナ素子2の共振周波数を受信対象電波(地上デジタルテレビジョン放送の信号波)の周波数に可変同調させることができる。
具体的には、予めアンテナ素子2自体の共振周波数を受信対象電波の周波数帯域(470〜770MHz)よりも高いf1に設定しておき、このアンテナ素子2の給電部Pに整合回路部3を直列に接続することによって共振周波数を変更する。例えば、インダクタンス素子32の装荷によって共振周波数は470MHzよりも低いf2まで下がる。また、可変容量素子30,31の装荷によって共振周波数は高周波側へシフトするが、可変容量素子30,31の合成容量値Cが大きければシフト量は小さく、合成容量値Cが小さくなるとシフト量は増大する。したがって、同調電圧Vtを小さくして合成容量値Cを規定範囲内の最大値に設定することにより共振周波数を470MHzとなすことができ、逆に同調電圧Vtを大きくして合成容量値Cを規定範囲内の最小値に設定することにより共振周波数を770MHzとなすことができる。つまり、同調電圧Vtを制御することによってアンテナ素子2の共振周波数を470〜770MHzの範囲内の適宜値に設定することができる。
このように本実施形態例においては、アンテナ素子2の誘電体基板20の下面と上面にそれぞれ、略同形の第1の帯状放射導体21と第2の帯状放射導体22が配設してある。これら一対の帯状放射導体21,22は誘電体基板20を介して略対向する位置関係で延伸しているが、第1の帯状放射導体21と第2の帯状放射導体22を流れる電流の向きが互いに同じなので、放射電界の強度を犠牲にすることなく誘電体基板20の厚みを薄く設定して薄型化を促進することができる。また、このアンテナ素子2は誘電体基板20の上下両面に第1および第2の帯状放射導体21,22をパターニングして形成できるため、柱状基体の表面に放射導体を螺旋状にパターニングする場合に比べて安価に製造できる。
しかも、このアンテナ素子2は、給電部Pを有する第1の帯状放射導体21に第2の帯状放射導体22を追加してアンテナ抵抗を増大させているため、インピーダンスの不整合に起因するエネルギーの整合損失を抑制できる。すなわち、比較例として第2の帯状放射導体22を省略し第1の帯状放射導体21のみを有するアンテナ素子を作製し、そのアンテナ抵抗を測定したところ、周波数が470MHzのとき3.6Ω、770MHzのとき7.4Ωであった。これに対して、第1および第2の帯状放射導体21,22を有するアンテナ素子2のアンテナ抵抗は、470MHzのとき3.9Ωで比較例より0.3Ω増大し、770MHzのとき7.9Ωで比較例より0.5Ω増大する。それゆえ、回路基板1上にアンテナ素子2を設置して構成されるアンテナ装置は、薄型で高利得な内蔵アンテナとして好適である。
また、このアンテナ素子2では、第2の帯状放射導体22の先端寄り長辺部分22cが、第1の帯状放射導体21の先端寄り長辺部分21cの真上から基端寄り長辺部分22b側へ若干オフセットさせてあり、そのオフセット量は長辺部分21cや22cの幅寸法と同程度である。こうすることによって、先端寄り長辺部分21cとこれに略対向する先端寄り長辺部分22cとの電磁的な結合度が弱まるため、オフセット量がゼロで両長辺部分21c,22cどうしを正対させた場合に比べて容量性リアクタンスが周波数に応じてなだらかに変化するようになる。その結果、受信対象電波の周波数帯域内でインピーダンスが整合させやすくなるため、アンテナ装置の性能向上が容易となる。すなわち、図5において破線曲線は、先端寄り長辺部分22cを先端寄り長辺部分21cの真上に形成したオフセット量がゼロの場合(比較例)のリアクタンスカーブを示しており、この破線曲線よりもなだらかな実線曲線は、アンテナ素子2(本実施形態例)のリアクタンスカーブを示している。
なお、先端寄り長辺部分22cを先端寄り長辺部分21cの真上から本実施形態例とは逆向き(基端寄り長辺部分22bから離れる向き)へオフセットさせた場合にも、図5の実線曲線と同様のリアクタンスカーブが得られるが、本実施形態例のように先端寄り長辺部分22cを基端寄り長辺部分22b側へオフセットさせた方がアンテナ素子2を小型化できるため好ましい。また、先端寄り長辺部分22cのオフセット量を、先端寄り長辺部分21cの幅寸法よりも小さく、あるいは大きく設定することも可能であるが、先端寄り長辺部分22cを基端寄り長辺部分22b側へ過度にオフセットさせると放射電界がキャンセルされやすくなるため好ましくない。
また、このアンテナ素子2では、第1の帯状放射導体21の先端部21aが、給電部Pとの間に所定間隙Gを設定することによって該給電部Pと容量結合されているため、部品を追加せずに小型化が実現されている。つまり、第1の帯状放射導体21の先端部21aと給電部Pとの間にチップコンデンサ等の容量素子を介設するという構成も可能であるが、本実施形態例のように所定間隙Gを設定して先端部21aを給電部Pに容量結合させれば、構成を簡素化できて低コスト化が図れる。
ここで、間隙Gの大きさとアンテナ抵抗の関係について説明すると、本実施形態例では先端部21aと給電部Pとの間隙Gが0.5mmに設定してあり、アンテナ素子2のアンテナ抵抗は周波数に応じて図6の実線曲線で示すように変化する。これに対して、図6の破線曲線は、間隙Gを1.0mmに設定した場合(比較例)における周波数に応じたアンテナ抵抗を示している。図6から明らかなように、間隙Gが0.5mmであると、間隙Gが1.0mmである場合に比べて、低周波数帯域でアンテナ抵抗を高めることができる。低周波数帯域はアンテナ抵抗が不足しやすい帯域なので、本実施形態例のように低周波数帯域でのアンテナ抵抗が増大するように間隙Gを設定しておくことにより、低周波数帯域でインピーダンスが整合させやすくなってアンテナ装置の性能向上が図れる。なお、間隙Gをさらに狭く0.3mm程度に設定しても、周波数に応じたアンテナ抵抗の変化は本実施形態例とほぼ同様である。
本発明の実施形態例に係るアンテナ装置の外観図である。 同実施形態例に係るアンテナ装置の等価回路図である。 図1に示すアンテナ素子の上面図である。 該アンテナ素子の下面図である。 該アンテナ素子の周波数に応じたリアクタンスを示す特性図である。 該アンテナ素子の周波数に応じたアンテナ抵抗を示す特性図である。
符号の説明
1 回路基板
2 アンテナ素子
3 整合回路部
4 伝送線路
5 接地導体
6 同調回路
20 誘電体基板
21 第1の帯状放射導体
21a 先端部
21b 基端寄り長辺部分
21c 先端寄り長辺部分
22 第2の帯状放射導体
22a 基端部(一端部)
22c 先端寄り長辺部分
22d 先端部(他端部)
23 スルーホール
30,31 可変容量素子
32,33 インダクタンス素子
G 間隙
P 給電部

Claims (7)

  1. 給電部からループ状に延伸して先端部が前記給電部に容量結合されている第1の帯状放射導体と、略全長に亘り前記第1の帯状放射導体と誘電体層を介して略対向している第2の帯状放射導体とを備え、
    前記給電部が同調回路に接続されていると共に、前記第2の帯状放射導体の一端部が前記給電部の近傍で前記第1の帯状放射導体に接続されており、かつ、前記第2の帯状放射導体の他端部が開放端となっていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1の記載において、誘電体基板の一面に前記第1の帯状放射導体が設けられて他面に前記第2の帯状放射導体が設けられていると共に、前記第2の帯状放射導体の一端部が前記誘電体基板のスルーホールを介して前記第1の帯状放射導体と接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2の記載において、前記第1の帯状放射導体が、前記給電部から直線状に延びる基端寄り長辺部分と、該基端寄り長辺部分に対して略平行に延びる先端寄り長辺部分とを有していると共に、前記第2の帯状放射導体のうち前記先端寄り長辺部分と略対向する長辺部分が該先端寄り長辺部分に対して平面視で幅方向へオフセットした位置に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3の記載において、前記第2の帯状放射導体の前記長辺部分の前記オフセット量が、前記先端寄り長辺部分の幅寸法と同等であることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項4の記載において、前記前記第2の帯状放射導体の前記長辺部分が平面視で前記基端寄り長辺部分側へオフセットした位置に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の記載において、前記第1の帯状放射導体の前記先端部は前記給電部との間に所定間隙を設定することによって該給電部と容量結合されていることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項の記載において、可変容量素子とインダクタンス素子とを有する整合回路を前記給電部に直列に接続し、前記可変容量素子の容量値に応じて共振周波数が変更されるようにしたことを特徴とするアンテナ装置。
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