JP4527703B2 - アンテナユニット - Google Patents

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Description

本発明は、誘電体や磁性体からなる基体に帯状の放射導体が巻装されているチップアンテナをアンテナ基板上に実装してユニット化(モジュール化)した小型のアンテナユニットに係り、特に、放射導体に可変容量素子を分散配置して広帯域の周波数に同調できるようにしたアンテナユニットに関する。
従来より、誘電体や磁性体からなる柱状の基体に放射導体を螺旋状に巻装して所望の周波数に同調させるようにしたチップアンテナが知られている。また、この種のチップアンテナで広帯域の周波数が同調できるようにするため、放射導体に可変容量素子を分散配置し、バイアス制御信号に基づく同調電圧を可変容量素子に供給して容量値を変化させることにより、放射導体の共振周波数が同調電圧に応じて変化するように構成したアンテナ装置が従来提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来提案において、チップアンテナは、給電回路やバイアス回路等が配設された回路基板上に実装されて、チップアンテナの放射導体の給電部が給電回路と接続され、可変容量素子にはバイアス回路から直流の同調電圧が供給されるようになっている。このように広帯域の周波数に同調可能なチップアンテナは、携帯電話器等の携帯無線機器に容易に内蔵できると共に、テレビ放送のUHF帯用の受信アンテナ等として使用できるため、その実用的価値は今後ますます高まるものと予想される。
特開2005−210564号公報(第4−6頁、図1)
ところで、前述したように広帯域の周波数に同調可能なチップアンテナを携帯電話器等の携帯無線機器に内蔵する場合、従来は、チップアンテナが携帯無線機器内の母基板(マザーボード)に直接実装されるようになっているため、この母基板にはチューナから出力されるバイアス制御信号を平滑化した後に昇圧して同調電圧を生成するというバイアス回路が設けられている。ここで、バイアス回路に昇圧手段が必要な理由は、携帯電話器のように低電圧で動作する機器においては同調電圧を電源電圧よりも高く設定しなければならないからである。
しかるに、携帯電話器等の携帯無線機器では重視する機能(例えば小型化や多機能化)等の違いによって電源電圧を異にする場合が多いため、この種の携帯無線機器において電源電圧が異なる機種の回路設計を行う際には、アンテナ性能を変更する必要がなくてもバイアス回路の昇圧手段を電源電圧に応じて変更しなければならないという煩雑さがあった。つまり、電源電圧の異なる機種であってもバイアス回路に変更を加える必要がなければ、バイアス回路等を配設したアンテナ基板にチップアンテナを実装してユニット化(モジュール化)したアンテナユニットを使用可能となるが、こうした汎用姓に富むアンテナユニットはこれまで提案されていなかった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、広帯域の周波数に同調可能であると共に、電源電圧が異なっても適用可能な汎用性に富むアンテナユニットを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のアンテナユニットでは、誘電体または磁性体からなる基体に帯状の放射導体が巻装されていると共に、この放射導体が可変容量素子を介して直列接続された複数の分割導体部に分割されているチップアンテナと、このチップアンテナが実装されると共に、前記放射導体の給電部に接続される伝送線路および外部回路基板(母基板)の配線パターンに接続される複数の外部接続端子を有するアンテナ基板とを備え、前記アンテナ基板に前記可変容量素子にバイアス制御信号に基づく同調電圧を供給して容量値を変化させるバイアス回路が設けられており、このバイアス回路が、所定の前記外部接続端子に入力された電源電圧を一定の動作電圧に昇圧する昇圧手段と、この動作電圧を前記バイアス制御信号として別の前記外部接続端子に入力されたパルス信号でスイッチングすることによって該バイアス制御信号を昇圧済みバイアス信号に変調するスイッチング手段と、この昇圧済みバイアス信号を平滑化することによって前記同調電圧を生成する平滑手段とを有している構成とした。
このようにバイアス回路の昇圧手段が電源電圧を一定の動作電圧に昇圧するというものであれば、該動作電圧をバイアス制御信号として入力されたパルス信号でスイッチングすることにより、バイアス制御信号を昇圧済みバイアス信号に変調することができるので、電源電圧が異なっても共通のバイアス回路によってバイアス制御信号に基づく同調電圧を生成することが可能となる。つまり、母基板側の電源電圧に応じてバイアス回路を変更する必要がないので、電源電圧が異なる別種の母基板に共通のアンテナユニットを適用させることができる。また、このアンテナユニットは、伝送線路と外部接続端子およびバイアス回路等が設けられたアンテナ基板にチップアンテナを実装したモジュールなので、母基板上への装着が容易であると共に、母基板の回路設計時にアンテナ関連の設計作業に煩わされなくなるという利点がある。そして、このように取扱い性および汎用性に優れたアンテナユニットを採用すれば、携帯無線機器の開発設計が容易になって機種の多様化が図りやすくなる。
上記の構成において、昇圧手段がDC/DCコンバータで、その出力端がFET(電界効果型トランジスタ)スイッチ回路に接続されていると共に、バイアス制御信号がPWM信号であって、このPWM信号をFETスイッチ回路に供給することによって昇圧済みバイアス信号が得られるようにしてあると、バイアス制御信号を昇圧済みバイアス信号に変調する機構が簡素化できて高信頼性も確保できるため好ましい。
この場合において、DC/DCコンバータとFETスイッチ回路との間に分圧回路を介設し、この分圧回路によってFETスイッチ回路からの出力電圧値を可変するように構成すると、例えばアンテナユニットを内包する筐体の厚みの違いに起因してチップアンテナの同調周波数が基準値よりも高くなってしまった場合、分圧回路によってFETスイッチ回路からの出力電圧値を下げれば、可変容量素子の印加電圧が下がって周波数を下げることができる。その反対にチップアンテナの同調周波数が基準値よりも低くなってしまった場合、分圧回路によってFETスイッチ回路からの出力電圧値を上げれば、可変容量素子の印加電圧が高くなって周波数を上げることができる。
また、DC/DCコンバータとFETスイッチ回路との間にサーミスタを介設する構成とした場合、環境温度に応じてサーミスタの抵抗が上下動することでFETスイッチ回路からの出力電圧値を変化させ、それに伴って可変容量素子の印加電圧を変えて周波数を上下動できるため、かかるサーミスタによる周波数調整で環境温度変化に起因するチップアンテナの同調周波数の変動分をキャンセルすることができる。
また、上記の構成において、アンテナ基板を損失正接(Tanδ)が0.05以下の誘電体材料によって形成することが好ましく、これにより、母基板がアンテナ基板よりも損失正接の大きい安価な誘電体材料からなるものであったとしても、誘電体による損失が少ないアンテナとして動作させることができる。
本発明のアンテナユニットは、バイアス回路の昇圧手段が電源電圧を一定の動作電圧に昇圧し、該動作電圧をバイアス制御信号として入力されたパルス信号でスイッチングすることにより、該バイアス制御信号を昇圧済みバイアス信号に変調するというものなので、電源電圧が異なっても共通のバイアス回路によってバイアス制御信号に基づく同調電圧を生成することが可能となる。つまり、母基板側の電源電圧に応じてバイアス回路を変更する必要がないので、電源電圧が異なる別種の母基板に共通のアンテナユニットを適用させることができる。また、このアンテナユニットは、伝送線路と外部接続端子およびバイアス回路等が設けられたアンテナ基板にチップアンテナを実装したモジュールなので、母基板上への装着が容易であると共に、母基板の回路設計時にアンテナ関連の設計作業に煩わされなくなるという利点がある。そして、このように取扱い性および汎用性に優れたアンテナユニットを採用すれば、携帯無線機器の開発設計が容易になって機種の多様化が図りやすくなる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係るアンテナユニットを母基板上に実装した状態を示す外観図、図2は該アンテナユニットの等価回路図である。
本実施形態例に係るアンテナユニット1はチップアンテナ2をアンテナ基板3に実装してユニット化したモジュールであり、図1に示すように、このアンテナユニット1は外部回路基板である母基板30に装着されてテレビ放送のUHF帯用の受信アンテナとして使用されるようになっている。この母基板30は携帯電話器等の携帯無線機器に内蔵される回路基板であって、アンテナユニット1はアンテナ基板3が母基板30上の縁部に実装される。なお、図2に示すように、母基板30には電源回路31やチューナ回路32等が配設されており、電源電圧は例えば3ボルトに設定されている。
アンテナユニット1について説明すると、チップアンテナ2は、誘電体からなる柱状の基体4と、この基体4の外表面に螺旋状に巻装された第1の放射導体5および第2の放射導体6と、これら両放射導体5,6の線路中に分散配置された複数の可変容量素子(バラクタダイオード)7とによって主に構成されている。第1および第2の放射導体5,6は一端どうしが接続点P1で直列に連結されている。第1の放射導体5の他端は給電端P2となっており、第2の放射導体6の他端は開放端Qとなっている。第1の放射導体5は複数の分割導体部5a〜5cに分割されており、隣接する分割導体部どうしの間(5a,5b間や5b,5c間)が可変容量素子7を介して直列に接続されている。同様に、第2の放射導体6は複数の分割導体部6a〜6cに分割されており、隣接する分割導体部どうしの間(6a,6b間や6b,6c間)が可変容量素子7を介して直列に接続されている。このチップアンテナ2はアンテナ基板3上に位置決め固定され、第1および第2の放射導体5,6の適宜箇所がアンテナ基板3の配線パターンと半田付けされる。なお、基体4の材料は磁性体であってもよく、その形状が板状であってもよい。
アンテナ基板3は、損失正接(Tanδ)が0.01と小さい誘電体材料(例えばFR−4)からなり、母基板30上の所定領域に載置固定される。このアンテナ基板3には、両放射導体5,6の接続点P1に給電信号を供給する第1の伝送線路8と、第1の放射導体5の給電端P2に給電信号を供給する第2の伝送線路9と、入力端10aと出力端10bとの間の導通を開閉する高周波切換スイッチ10と、バイアス制御信号に基づく同調電圧をチップアンテナ2の可変容量素子7に供給して容量値を変化させるバイアス回路11と、第2の放射導体6に接続された周波数調整用パターン12と、インダクタ13やキャパシタ等を含み入力インピーダンスと特性インピーダンスを整合させる整合回路と、母基板30の配線パターンに半田付けされる複数の外部接続端子14a〜14dとが配設されている。
これらの外部接続端子14a〜14dは母基板30側の電源回路31やチューナ回路32に接続されている。例えば、外部接続端子14aには電源回路31から電源電圧が入力され、外部接続端子14bにはチューナ回路32から給電信号(RF信号)20が入力される。また、外部接続端子14cにはバイアス制御信号としてPWM(パルス幅変調)信号21が入力され、外部接続端子14dには高周波切換スイッチ10を開閉させるためのSW制御信号22が入力される。なお、図1に示す周波数調整用パターン12は、適宜箇所をトリミングすることによって第2の放射導体6の電気長が微調整できるというものであり、この微調整によってアンテナ性能のばらつきを回避している。
高周波切換スイッチ10の入力端10aは、チューナ回路32の給電回路に接続されていると共に第2の伝送線路9に接続されている。高周波切換スイッチ10の出力端10bは第1の伝送線路8に接続されており、入力端10aと出力端10bとが導通されたスイッチオン状態では、第1の伝送線路8を介して接続点P1に給電信号20が供給可能である。また、入力端10aと出力端10bとの導通が遮断されたスイッチオフ状態では、第2の伝送線路9を介して給電端P2に給電信号20が供給可能である。この高周波切換スイッチ10は、SW制御信号22が供給されているときにスイッチオン状態となり、SW制御信号22が供給されていないときはスイッチオフ状態となる。
バイアス回路11には、電源電圧(3ボルト)を常に一定の動作電圧(例えば5ボルト)に昇圧するDC/DCコンバータ15と、このDC/DCコンバータ15の出力(動作電圧)をPWM信号21でスイッチングすることによって昇圧済みバイアス信号23を生成するFET(電界効果型トランジスタ)スイッチ回路16と、この昇圧済みバイアス信号23を平滑化して直流の同調電圧24を生成する平滑化回路17とが設けられている。つまり、このバイアス回路11によって、電圧レベルが0または1.8ボルトのパルス信号(PWM信号21)が、電圧レベルが0または5ボルトのパルス信号(昇圧済みバイアス信号23)に変調された後、昇圧済みバイアス信号23が平滑化されて同調電圧24が生成されるようになっており、この同調電圧24はPWM信号21のパルス幅に応じて0.2〜4.8ボルトの範囲内で適宜変更可能である。それゆえ、同調電圧24を可変容量素子7に供給して容量値を変化させることにより、チップアンテナ2の同調周波数を適宜変更させることができる。
次に、上記の如くに構成されるアンテナユニット1の動作について説明する。このアンテナユニット1は、図2に示すように高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとを導通させているスイッチオン状態のとき、第1の伝送線路8を介して接続点P1に給電信号20を供給することができるため、第2の放射導体6を所定の周波数帯域(ハイバンド)で共振させることができる。このとき、ハイバンドに対応する給電信号20は、インダクタ13が介設されている第2の伝送線路9へはほとんど供給されない。そして、かかるハイバンドモードで可変容量素子7に印加する同調電圧24を変化させれば、チップアンテナ2の同調周波数(第2の放射導体6の共振周波数)を適宜変更することができる。
また、高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとの間の導通を遮断しているスイッチオフ状態のときには、第2の伝送線路9を介して給電端P2に給電信号20を供給することができるため、第1および第2の放射導体5,6の全体を前記ハイバンドよりも低い周波数帯域(ローバンド)で共振させることができる。そして、かかるローバンドで可変容量素子7に印加する同調電圧24を変化させれば、チップアンテナ2の同調周波数(第1および第2の放射導体5,6全体の共振周波数)を適宜変更することができる。
このように本実施形態例に係るアンテナユニット1は、バイアス回路11が、電源電圧を常に一定の動作電圧に昇圧するDC/DCコンバータ15を有しており、該動作電圧をバイアス制御信号として入力されたPWM信号21でスイッチングすることによって、PWM信号21を昇圧済みバイアス信号23に変調しているので、母基板30側の電源電圧が異なっても共通のバイアス回路11によってPWM信号21に基づく同調電圧24を生成することができる。つまり、母基板30側の電源電圧に応じてバイアス回路11を変更する必要がないので、電源電圧が異なる別種の母基板30に共通のアンテナユニット1を適用させることができる。また、このアンテナユニット1は、バイアス回路11や第1および第2の伝送線路8,9、高周波切換スイッチ10、外部接続端子14a〜14d等が設けられたアンテナ基板3にチップアンテナ2を実装したモジュールなので、母基板30上への装着が容易であると共に、母基板30の回路設計時にアンテナ関連の設計作業に煩わされなくなるという利点がある。そして、このように取扱い性および汎用性に優れたアンテナユニット1を採用すれば、携帯無線機器の開発設計が容易になって機種の多様化が図りやすくなる。
また、このアンテナユニット1では、バイアス回路11にDC/DCコンバータ15やFETスイッチ回路16等を用いているため、バイアス制御信号であるPWM信号21を昇圧済みバイアス信号23に変調する機構を簡素化できて高信頼性も確保されている。
また、このアンテナユニット1では、アンテナ基板3が損失正接(Tanδ)の小さい誘電体材料からなるため、母基板30がアンテナ基板3よりも損失正接の大きい安価な誘電体材料からなるものであったとしても、誘電体による損失が少ないアンテナとして動作させることができる。
また、このアンテナユニット1は、高周波切換スイッチ10で入力端10aと出力端10bとの間の導通を開閉することによってハイバンドモードとローバンドモードが任意に選択できるため、選択したバンドに応じた給電信号を供給することによって高低いずれの周波数帯域でも使用可能となる2バンド化が実現されている。さらに、ハイバンドとローバンドのいずれを選択した場合でも、バイアス回路11から同調電圧24を供給することによって各バンドの同調周波数が変更できるようになっている。それゆえ、このアンテナユニット1は、携帯無線機器に容易に内蔵できる小型化を維持しつつ広い周波数帯域に亘って良好な受信感度を得ることができ、テレビ放送のUHF帯用の受信アンテナとして好適である。ただし、所要の周波数帯域に1バンドで対応できる場合には、高周波切換スイッチ10や第1の伝送線路8等を省略した構成にしてもよい。
図3は本発明の第2実施形態例に係るアンテナユニットの等価回路図であり、図2と対応する部分に同一符号を付すことで重複する説明は省略してある。
本実施形態例に係るアンテナユニット40では、トリマ抵抗(可変抵抗器)41aと固定抵抗41bで構成される分圧回路41をDC/DCコンバータ15とFETスイッチ回路16との間に介設し、このトリマ抵抗41aを用いてFETスイッチ回路16からの出力電圧値を可変できるようにしてあり、それ以外の構成は前述した第1実施形態例に係るアンテナユニット1と基本的に同じである。
このように構成されたアンテナユニット40においても、高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとを導通させているスイッチオン状態のとき、第1の伝送線路8を介して接続点P1に給電信号20を供給することができるため、第2の放射導体6をハイバンドで共振させることができる。また、高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとの間の導通を遮断しているスイッチオフ状態のときには、第2の伝送線路9を介して給電端P2に給電信号20を供給することができるため、第1および第2の放射導体5,6の全体をローバンドで共振させることができる。そして、前述した第1実施形態例と同様に、ハイバンドとローバンドのいずれを選択した場合でも、可変容量素子7に印加する同調電圧24を変化させることにより、各バンドの同調周波数が変更できるようになっている。
また、このアンテナユニット40の場合、DC/DCコンバータ15とFETスイッチ回路16との間に分圧回路41(トリマ抵抗41aと固定抵抗41b)を介設してあるため、例えばアンテナユニット40を内包する図示せぬ筐体の影響を受けてチップアンテナ2の同調周波数が基準値よりも高くなってしまった場合は、トリマ抵抗41aの抵抗値を上げてFETスイッチ回路16の出力電圧値を下げれば、可変容量素子7の印加電圧が下がってチップアンテナ2の同調周波数を基準値の範囲内まで下げることができる。その反対にチップアンテナ2の同調周波数が基準値よりも低くなってしまった場合は、トリマ抵抗41aの抵抗値を下げてFETスイッチ回路16の出力電圧値を上げれば、可変容量素子7の印加電圧が上がってチップアンテナ2の同調周波数を基準値の範囲内まで上げることができる。
図4は本発明の第3実施形態例に係るアンテナユニットの等価回路図であり、図2と対応する部分に同一符号を付すことで重複する説明は省略してある。
本実施形態例に係るアンテナユニット50では、DC/DCコンバータ15とFETスイッチ回路16との間にサーミスタ51を介設すると共に、このサーミスタ51とFETスイッチ回路16間を固定抵抗52を介して接地してあり、それ以外の構成は前述した第1実施形態例に係るアンテナユニット1と基本的に同じである。
このように構成されたアンテナユニット50においても、高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとを導通させているスイッチオン状態のとき、第1の伝送線路8を介して接続点P1に給電信号20を供給することができるため、第2の放射導体6をハイバンドで共振させることができる。また、高周波切換スイッチ10が入力端10aと出力端10bとの間の導通を遮断しているスイッチオフ状態のときには、第2の伝送線路9を介して給電端P2に給電信号20を供給することができるため、第1および第2の放射導体5,6の全体をローバンドで共振させることができる。そして、前述した第1実施形態例と同様に、ハイバンドとローバンドのいずれを選択した場合でも、可変容量素子7に印加する同調電圧24を変化させることにより、各バンドの同調周波数が変更できるようになっている。
また、このアンテナユニット50の場合、DC/DCコンバータ15とFETスイッチ回路16との間にサーミスタ51を介設してあり、環境温度が上昇してサーミスタ51の抵抗値が下がると、それに応じてFETスイッチ回路16の出力電圧値が上がるため、可変容量素子7の印加電圧が上がってチップアンテナ2の同調周波数を高くすることができる。これにより、環境温度の上昇時に可変容量素子7の容量値が増えてチップアンテナの同調周波数が下がってしまうことを、サーミスタ51の抵抗低下に伴って周波数が高くなることでキャンセルすることができる。これとは逆に環境温度が下降してサーミスタの抵抗値が上がると、それに応じてFETスイッチ回路16の出力電圧値が下がるため、可変容量素子7の印加電圧が下がってチップアンテナ2の同調周波数を下げることができる。これにより、環境温度の下降時に可変容量素子7の容量値が減ってチップアンテナの同調周波数が上がってしまうことを、サーミスタ51の抵抗上昇に伴って周波数が低くなることでキャンセルすることができる。
本発明の第1実施形態例に係るアンテナユニットを母基板上に実装した状態を示す外観図である。 該アンテナユニットの等価回路図である。 本発明の第2実施形態例に係るアンテナユニットの等価回路図である。 本発明の第3実施形態例に係るアンテナユニットの等価回路図である。
符号の説明
1,40,50 アンテナユニット
2 チップアンテナ
3 アンテナ基板
4 基体
5,6 放射導体
5a〜5c,6a〜6c 分割導体部
7 可変容量素子
8,9 伝送線路
11バイアス回路
14a〜14d 外部接続端子
15 DC/DCコンバータ(昇圧手段)
16 FETスイッチ回路(スイッチング手段)
17 平滑化回路(平滑手段)
20 給電信号(RF信号)
21 PWM信号(バイアス制御信号)
23 昇圧済みバイアス信号
24 同調電圧
30 母基板
31 電源回路
32 チューナ回路
41 分圧回路
41a トリマ抵抗
41b 固定抵抗
51 サーミスタ
52 固定抵抗
P1 接続点
P2 給電端
Q 開放端

Claims (5)

  1. 誘電体または磁性体からなる基体に帯状の放射導体が巻装されていると共に、この放射導体が可変容量素子を介して直列接続された複数の分割導体部に分割されているチップアンテナと、
    このチップアンテナが実装されると共に、前記放射導体の給電部に接続される伝送線路および外部回路基板の配線パターンに接続される複数の外部接続端子を有するアンテナ基板とを備え、
    前記アンテナ基板に前記可変容量素子にバイアス制御信号に基づく同調電圧を供給して容量値を変化させるバイアス回路が設けられており、このバイアス回路が、所定の前記外部接続端子に入力された電源電圧を一定の動作電圧に昇圧する昇圧手段と、この動作電圧を前記バイアス制御信号として別の前記外部接続端子に入力されたパルス信号でスイッチングすることによって該バイアス制御信号を昇圧済みバイアス信号に変調するスイッチング手段と、この昇圧済みバイアス信号を平滑化することによって前記同調電圧を生成する平滑手段とを有していることを特徴とするアンテナユニット。
  2. 請求項1の記載において、前記昇圧手段がDC/DCコンバータで、その出力端がFETスイッチ回路に接続されていると共に、前記バイアス制御信号がPWM信号であって、このPWM信号を前記FETスイッチ回路に供給することによって前記昇圧済みバイアス信号が得られるようにしたことを特徴とするアンテナユニット。
  3. 請求項2の記載において、前記DC/DCコンバータと前記FETスイッチ回路との間に分圧回路を介設し、この分圧回路によって前記FETスイッチ回路からの出力電圧値を可変するようにしたことを特徴とするアンテナユニット。
  4. 請求項2の記載において、前記DC/DCコンバータと前記FETスイッチ回路との間にサーミスタを介設したことを特徴とするアンテナユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記アンテナ基板を損失正接が0.05以下の誘電体材料で形成したことを特徴とするアンテナユニット。
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