JP2008205604A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用のアンテナ素子を用いず、アンテナとしての放射パターン形状を可変でき、かつ小型化可能なアンテナ装置を得る。
【解決手段】無線端末の電気電子回路が搭載された回路基板のグランドである地導体と、回路基板の端部に設置され、一端が地導体の一端と接続された高周波電源部と、回路基板の高周波電源部とは反対側の端部に設置され、一端が地導体の他端と接続された可変容量リアクタンス素子と、高周波電源部の他端と一端が接続された第1の接触端子と、可変容量リアクタンス素子の他端と一端が接続された第2の接触端子と、第1および第2の接触端子の他端が接続された誘電体または金属のグランド構造物とによる電流ルートを形成して地導体を放射素子とするループアンテナを構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、無線端末にダイバーシチ機能を与えるアンテナに関し、特に小型化に適したアンテナ装置に関するものである。
移動体通信では、フェージングによる通信品質劣化を低減する方法として、無線端末に物理的に2つ以上のアンテナ素子を設置してダイバーシチを行う方式が広く用いられている。この方法の場合、2つ以上のアンテナ素子を設置するため、アンテナ素子の設置容積が大きく、小型の無線端末への適用には向いていなかった。そのため、無線端末の回路を構成する基板を主地導体と副地導体の2つに分け、主地導体から1つのアンテナ素子に給電し、主地導体と副地導体間を負荷を介して電気的に接続し、負荷のインピーダンス値を適切に切替え、主地導体上と副地導体上に誘起される電流の位相差を変化させることによって、放射パターンダイバーシチを行うようにするという技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。しかし、この技術は、使用電波の波長に比べて無視できない大きさの複数の地導体を備えるので、ますます小型化が進む携帯電話機には適用が困難となる場合がある。この問題を解決するために、単数のアンテナ素子を用い、かつ1つの地導体を用いて放射パターン形状を可変可能にすることでダイバーシチを実施できるようにする技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載された技術では、携帯無線端末を想定した回路基板の電源部に単数のアンテナ素子を接続し、このアンテナ素子の一部をリアクタンス素子を介して回路基板と再び接続し、リアクタンス素子のリアクタンス値を調整することで、放射パターンを可変にするというものである。
特開2003−332931号公報 特開2005−217623号公報
以上のように構成され特許文献2に記載の技術の場合、単数のアンテナ素子で放射パターン形状の可変は行えるが、専用のアンテナ素子が無いと動作しない構成である。そのため、専用のアンテナ素子を使用する構成自体が無線端末の小型化の妨げとなっていた。また、一般にアンテナの帯域特性はその面積に依存するが、従来のように小型化を図った場合、専用のアンテナ素子は接続される回路基板よりも小さい場合が多いので、アンテナ素子の面積は減少する傾向になり、保有帯域を大きくとれないという問題がある。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、専用のアンテナ素子を用いず、アンテナとしての放射パターン形状を可変でき、かつ小型化可能なアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、無線端末の電気電子回路が搭載された回路基板のグランドである地導体と、回路基板の端部に設置され、一端が地導体の一端と接続された高周波電源部と、回路基板の高周波電源部とは反対側の端部に設置され、一端が地導体の他端と接続された可変容量リアクタンス素子と、高周波電源部の他端と一端が接続された第1の接触端子と、可変容量リアクタンス素子の他端と一端が接続された第2の接触端子と、第1および第2の接触端子の他端が接続された誘電体または金属のグランド構造物とを備え、高周波電源部、第1の接触端子、グランド構造物、第2の接触端子、可変容量リアクタンス素子および地導体による電流ルートを形成して地導体を放射素子とするループアンテナを構成するものである。
この発明によれば、回路基板そのものをアンテナ素子(放射素子)として構成できるため、専用のアンテナ素子が不要となり、従来と比べて、アンテナ装置の小型化を図ることができる。また、専用のアンテナ素子が不要でありながら放射パターン形状を可変できるため、ダイバーシチにも対応可能である。さらに、回路基板のグランドである地導体がそのままアンテナ素子を兼ねるようにしたので、従来のように無線端末の小型化のために回路基板より小さい専用のアンテナ素子を使用した場合に比べてアンテナ素子の面積を大きくとることができるので、広帯域な特性が得られ、劣化の少ない通信品質を得ることが可能になる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の基本構造を一部透過的に示す図で、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。
アンテナ装置は、地導体1、接触端子2,3、高周波電源部4、可変容量リアクタンス素子5、グランド構造物6、誘電体カバー7を備えている。
地導体1は、無線端末に使用する回路基板10の一方の面(図では下面)に形成されたグランドに相当する金属箔である。高周波電源部4は、回路基板10の他方の面(図では上面)の端部に搭載され、その一端が地導体1の一端とスルーホール等で接続されている。可変容量リアクタンス素子5は、回路基板10の他方の面で、高周波電源部4とは反対側の端部に搭載され、地導体1の他端と接続されている。なお、この発明が移動体通信対応の端末等に適用される場合、地導体1を含む回路基板10の他方の面には、高周波電源部4と可変容量リアクタンス素子5の他に、図示されていないディスプレイ、スピーカ、操作用ボタン、バッテリー、外来ノイズ低減のためのシールドケース等の各種部品が搭載されるものとする。また、回路基板10の高周波電源部4が搭載された付近には、電波に変換するためにアンテナで最大電力を消費できるように、アンテナの入力インピーダンスと給電系のインピーダンスとの整合回路が構成されているものとする。なお、この整合回路には、チップキャパシタやチップインダクタが用いられるが、回路基板上にエッチング等で形成した金属箔パターンのショートスタブ、オープンスタブなどが代用されてもよい。
接触端子(第1の接触端子)2は、一端が回路基板10上の高周波電源部4の他端と接続され、他端が誘電体または金属のグランド構造物6と電気的に接続されている。もう一方の接触端子(第2の接触端子)3は、一端が回路基板10上の可変容量リアクタンス素子5の他端と接続され、他端がグランド構造物6と電気的に接続されている。接触端子2,3は、板状、線状、バネ、釘や針、導電性シールなどの形態を持つ金属部材で構成されるが、高周波電源部4と可変容量リアクタンス素子5をそれぞれグランド構造物6に電気的に接続できるのであれば金属と誘電体部材を併用した構造としてもよい。また、グランド構造物6との電気的接続を安定化させるために導電性の接着剤等を塗布するようにしてもよい。さらに、接触端子2,3と高周波電源部4、可変容量リアクタンス素子5の接続は、回路基板10の上面の銅箔パターンを介して行ってもよく、その場合、接続のために半田を使用するのが一般的であるが、接触端子2,3と前記金属箔パターンをネジ等で共締めすることで接続してもよい。
可変容量リアクタンス素子5は、そのリアクタンス値を可変または切り替えができるものであり、例えばバリキャップダイオード、PINダイオード等が用いられる。このリアクタンス値を可変または切り替えるために、可変容量リアクタンス素子5にバイアス電圧を印加するバイアス回路とバイアス電圧を制御するための制御回路が回路基板10に設けられている。バイアス回路には、一般的に高周波電流の流入を抑制するために、インダクタまたは高抵抗が用いられる。また、制御回路には、バイアス電圧を可変または切り替えるために可変抵抗、スイッチなどが用いられる。
グランド構造物6は、金属または誘電体であるが、一定の高周波電流を流せるものであればよい。そのため、金属としては、例えば板金や線材、車体、コンテナ等が適用され、誘電体の場合は、例えば樹脂、セラミック、コンクリート、人体等が適用される。
地導体1、高周波電源部4、可変容量リアクタンス素子等を搭載する回路基板10は、一般的には誘電体カバー7で覆われている。ただし、接触端子2,3はその他端側が誘電体カバー7の外側に引き出されているため、誘電体カバー7は接触端子2,3とグランド構造物6の電気的接続を妨げない構造を有している。
次に動作について説明する。
上述したように、回路基板上に搭載された高周波電源部4と可変容量リアクタンス素子5は、それぞれ地導体10と電気的に接続されると共に、接触端子2,3を介してグランド構造物6と電気的に接続されている。そのため、高周波電源部4、接触端子2、グランド構造物6、接触端子3、可変容量リアクタンス素子5および地導体1からなる電流ルートが形成され、地導体1を放射素子とするループアンテナが構成される。すなわち、この電流ルートは専用のアンテナ素子を必要としないことを表す。
可変容量リアクタンス素子5のリアクタンス値を可変または切り替えて放射に寄与する電流の分布を変えることにより、放射パターンの形状を可変することができる。また、このリアクタンス値の可変または切り替えにより、異なる複数の放射特性を与えることができる。そのため、アンテナ素子として機能する地導体1は単数でありながらダイバーシティアンテナとして動作することができる。
アンテナ素子の帯域特性はその面積に依存するが、一般に専用のアンテナ素子は接続される回路基板よりも小さいものを使用することが多いので、保有帯域を十分大きく取れない。これに対し、この実施の形態1のアンテナ素子を兼ねる地導体1は、回路基板10のグランドを用いているため、面積を大きくとることができるので、専用のアンテナ素子を用いた場合と比較して広帯域な特性を得ることが可能となる。
また、アンテナは空間に向けて電波を放射するため、使用状況、設置場所によってはその放射特性が変化し、最適な通信を妨げられることがあるが、この実施の形態1のアンテナ装置の場合、放射特性を可変容量リアクタンス素子5のリアクタンス値を可変することで簡単に変えることができるので、あらゆる使用状況、設置場所に対応して最適な放射特性を得ることが可能である。さらに、アンテナを構成する地導体1の貼付先であるグランド構造物6を金属に限らず誘電体としてもよいので、その点でも幅広い使用状況に対応できるようになる。
次に、図1に示したアンテナ装置のシミュレーション結果に関して述べる。
地導体1の寸法を20mm×75mm、誘電体を使用したグランド構造物6の寸法を35mm×50mm×300mmとし、その誘電体には人体の腕部を模擬する誘電率、導電率を与えた。地導体1とグランド構造物6との間隔は10mmとした。シミュレーション周波数は、RF−ID(Radio Frequency Identification)システムで用いられている953MHzとした。ここで、可変容量リアクタンス素子5の値は953MHzにおけるSHORT(短絡)〜OPEN(開放)の間を容量性、誘導性ともに切り替えるため、0Ω、±j25Ω、±j50Ω、±j100Ω、∞Ωと任意に与えた。
図2は可変容量リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させた際の放射パターン相関係数のシミュレーション結果を示す。相関係数の基準はリアクタンス0Ω時である。図2よりリアクタンスの変化に伴い放射パターン相関係数が変化していることが確認できる。リアクタンスj50Ωでは相関係数が最も低い。すなわち、放射パターンが大きく異なっていることを示している。図3はリアクタンス0Ω時とj50Ω時の放射パターンのシミュレーション結果を示す。図3から、Eφ成分の放射パターン形状の差異、ならびにリアクタンスの変化に伴い偏波特性も異なることが確認される。これにより、この発明のアンテナ装置は偏波ダイバーシティアンテナとしての機能も併せ持つことがわかる。
上記シミュレーションのように、地導体1の長手方向の長さを所望の通信周波数の1/4波長の整数倍またはその程度の値(これらの値を1/4波長の整数倍の実質的な値として説明する。)にすると、放射素子として動作する地導体1上の放射に寄与する電流の分布が最適なものとなるため、より良い放射効率を得ることができる。また、高周波回路では特性インピーダンスを50Ω付近に調整することが多いが、地導体1の長手方向の長さを実質的に所望の通信周波数の1/4波長とすることで、50Ω付近への整合が図りやすくなる利点もある。これは整合を図ることによるアンテナ特性の狭帯域化を抑制することにもつながる。
また、地導体1の長手方向の長さを実質的に所望の通信周波数の1/4波長の整数倍とすることが寸法制約的に困難な場合がある。そのような場合には、地導体1に図4に示すような銅箔のスロット状切欠き部11を設けるか、あるいは図5に示すような銅箔のスリット状切欠き部12a〜12cを設けることで、地導体1上の放射に寄与する電流を迂回させ、地導体1の電気的長が所望の通信周波数の1/4波長程度となるように調節すればよい。このように、切欠き部11,12a〜12cを設けることにより、地導体1の電気長を長くとることで、良好な放射効率を得ることが可能になる。なお、銅箔の切欠き部の形状、個数、設置場所は、図4および図5の例に限定されるものではなく、地導体1の電気長が実質的に所望の通信周波数の1/4波長に調整できるものであればばよい。
以上のように、この実施の形態1では、高周波電源部4、第1の接触端子2、グランド構造物6、第2の接触端子3、可変容量リアクタンス素子5および地導体1による電流ルートを形成して地導体1を放射素子とするループアンテナを構成している。したがって、この実施の形態1によれば、回路基板そのものをアンテナ素子(放射素子)として構成できるため、専用のアンテナ素子が不要となり、従来と比べて、アンテナ装置の小型化を図ることができる。また、専用のアンテナ素子が不要でありながら放射パターン形状を可変できるため、ダイバーシチにも対応可能である。さらに、回路基板のグランドである地導体がそのままアンテナ素子となるようにしたので、従来のように無線端末の小型化のために回路基板より小さい専用のアンテナ素子を使用した場合に比べてアンテナ素子の面積を大きくとることができるので、広帯域な特性が得られ、劣化の少ない通信品質とすることが可能になる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるアンテナ装置の基本構造を一部透過的に示す図で、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図ある。図において、実施の形態1の図1と異なる点は、両接触端子2,3が一体化された一つの接触端子21としている点である。接触端子21は、その両端が高周波電源部4と可変容量リアクタンス素子5にそれぞれ接続され、誘電体カバー7の外側に位置する部分21aがグランド構造物6と接触し、グランド構造物6上を沿う金属帯状体21aを有している。
ここでは、実施の形態1の接触端子2,3を金属帯状体21aで結合して一体化(一つの金属部材の成形品とする意味を含む)した一つの接触端子21としているため、誘電正接の高いグランド構造物6にアンテナを貼付しても、電流は抵抗の低い金属帯状体21a側に多く流れるため、損失の増加を抑制し、放射効率低下を抑える効果がある。また、実施の形態1と異なり、接触端子21とグランド構造物6の接する面の面積が増加するため、より相互の導通が確保されやすくなる利点がある。
この実施の形態2のアンテナ装置を例えば自動車の車体に貼付する場合(車体がグランド構造物6となる)、車体には塗装が施されているため、接触端子21はグランド構造物6に直接導通しない。しかしながら、接触端子21は実施の形態1と比較して面積が拡大し、グランド構造物6と接触端子の金属帯状体21aの間のキャパシタンスが増大するので、高周波において電流は流れやすくなり、接触端子21がグランド構造物6と直接導通できない場合でもループアンテナの動作が保たれる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるアンテナ装置の基本構造を一部透過的に示す図で、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図ある。図において、実施の形態1の図1と異なる点は、アクティブ整合回路8が高周波電源部4と接触端子2の間の回路基板上に装荷された点である。
アクティブ整合回路8は、可変容量リアクタンス素子5のリアクタンス値を変化させた際に、連動して整合回路の定数値を変化させるものである。これにより、放射特性の変化に伴い反射特性の変化分を補償する。
アクティブ整合回路8は、可変容量リアクタンス素子5と同様に、バリキャップダイオードやPINダイオード等を用いて構成される。バリキャップダイオードを使用した場合は、バリキャップダイオードの静電容量の変化を利用して整合定数値を連続的に変化させる。また、PINダイオードあるいはSPDTスイッチを使用した場合は、備え付けの複数のリアクタンス素子に対する電気接続を選択して、整合定数値の切り替えを行う。アクティブ整合回路8のリアクタンス値を可変または切り替えるためには、バリキャップダイオードやPINダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス回路とバイアス電圧を制御するための制御回路が回路基板10に設けられている。
この実施の形態3によれば、高周波電源部4と接触端子2間に、可変容量リアクタンス素子5のリアクタンス値に応じて容量を可変するアクティブ整合回路8を接続してループアンテナに加えたので、放射特性の変化に伴い反射特性の変化分を補償して、さらに良い通信品質を保つことができる。なお、アクティブ整合回路8を実施の形態2に適用した場合にも同様な効果が得られる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の基本構造を一部透過的に示す図で、図8(b)は一部透過的に示した正面図ある。図において、実施の形態1の図1と異なる点は、高周波電源部4をRF−IDシステムのタグ用のICチップ4aに置き換えた点である。
RF−IDシステムでは、周知のように、リーダ/ライタのアンテナから照射された高周波電力をタグアンテナで受信し、直流化した電力によりICチップを起動し、タグ用のICチップに受信情報の書き込みを行い、またタグアンテナからリーダ/ライタへ要求されたデータを送信するようにしている。したがって、タグアンテナそのものは電力源を保持していないので、送信可能範囲が狭い。また、リーダ/ライタ側のアンテナの送信電力も電波法規定のため、大電力を送信できないので通信限界距離は数mである。このような場合、通信距離を制限しているのは主に利得や放射パターン形状などのアンテナ性能である。
したがって、タグ用のICチップ4aを高周波電源部4の代わりに接続し、ループアンテナに誘起された電流により当該ICチップを起動するようにした場合、RF−IDシステムに向けたタグアンテナとして機能の向上が図れる。すなわち、あらゆる使用状況に応じて放射特性を可変できるため、通信可能距離を向上させることが可能である。また、使用者がタグアンテナを保持して移動する際も、通信可能となるように放射特性の可変または切り替えを行えば、固定放射特性のタグアンテナに比べて通信確率を格段に高めることができる。なお、ICチップ4aを上記実施の形態2または実施の形態3に適用した場合にもそれぞれ同様な効果が得られる。
この発明の実施の形態1によるアンテナ装置の基本構造を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るリアクタンス値対放射パターン相関係数を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るリアクタンス値の設定例に対する放射パターン特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る地導体の電気長を形成する形状例を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る地導体の電気長を形成する他の形状例を示す平面図である。 本発明の実施の形態2によるアンテナ装置の基本構造を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるアンテナ装置の基本構造を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるアンテナ装置の基本構造を示す構成図である。
符号の説明
1 地導体、2,3,21 接触端子、4 高周波電源部、4a ICチップ、5 可変容量リアクタンス素子、6 グランド構造物、7 誘電体カバー、8 アクティブ整合回路、10 回路基板、11 スロット状切欠き部、12a〜12c スリット状切欠き部、21a 金属帯状体。

Claims (6)

  1. 無線端末の電気電子回路が搭載された回路基板のグランドである地導体と、
    前記回路基板の端部に設置され、一端が前記地導体の一端と接続された高周波電源部と、
    前記回路基板の高周波電源部とは反対側の端部に設置され、一端が前記地導体の他端と接続された可変容量リアクタンス素子と、
    前記高周波電源部の他端と一端が接続された第1の接触端子と、
    前記可変容量リアクタンス素子の他端と一端が接続された第2の接触端子と、
    前記第1および第2の接触端子の他端が接続された誘電体または金属のグランド構造物とを備え、
    前記高周波電源部、第1の接触端子、グランド構造物、第2の接触端子、可変容量リアクタンス素子および地導体による電流ルートを形成して前記地導体を放射素子とするループアンテナを構成することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 第1の接触端子と第2の接触端子は、各他端がグランド構造物上を沿う金属帯により結合されて一つの接触端子として一体化されたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 地導体は、実質的に所望の通信周波数の1/4波長の整数倍の電気長を持つようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 地導体の電気長は、当該地導体に銅箔切欠き部を設けることにより得るようにしたことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 高周波電源部と第1の接触端子の一端間に、可変容量リアクタンス素子のリアクタンス値に応じて容量を可変するアクティブ整合回路を接続してループアンテナに加えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
  6. 高周波電源部の代わりに、RF−IDシステムのタグ用のICチップを接続し、ループアンテナに誘起された電流により当該ICチップを起動するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置。
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