JP2010004182A - 告知放送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受信機における各種の設定変更をセンター側からの信号で行うことを可能とし、設定変更を容易かつ迅速に行うことができる、告知放送システムを提供すること。
【解決手段】告知放送信号を送信するセンター装置10と、この告知放送信号を受信する受信機20とを、伝送線路42を介して接続して構成された告知放送システム1において、センター装置10には、受信機20における設定情報の変更を指示するための設定変更信号を、伝送線路42を介して受信機20に送信する設定変更信号送信部18aを設け、受信機20には、設定情報が格納されたメモリ29と、設定変更信号送信部18aから送信された設定変更信号に基づいてメモリ29に格納された設定情報を変更する設定情報変更部30aを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、告知放送を行うための告知放送システムに関する。
センターから複数の住戸に対して各種の告知放送を行うための告知放送システムが普及している。この告知放送システムは、概略的に、センター側に配置したセンター装置と、各住戸内に設置した受信機とを、CATV等の伝送線路を介して相互に接続して構成されている。そして、地域のイベント開催等の一般放送や、火災や地震が発生した時の災害放送を行う際、センター装置は告知放送信号を伝送線路を介して送信し、この告知放送信号を受信機が受信して、告知放送をスピーカにて音声出力する(例えば、特許文献1参照)。
この告知放送システムでは、告知放送が行われた時に不在等の理由で利用者が放送を聴くことができない可能性を考慮して、告知放送を所定回数分だけ録音及び再生するための録音再生機能を受信機に設けることが行われている。この場合、告知放送が行われると当該告知放送が自動的に受信機の録音再生機能で録音され、利用者の操作によって再生指示を受けた場合に、録音した告知放送が再生される(例えば、特許文献2参照)。
このような告知放送システムにおいては、利用者の利便性を高めるために、告知放送以外の放送を受信する機能、例えばラジオ放送の受信機能を付加することも考えられる。すなわち、センター装置にラジオ放送の送信機能を設け、伝送線路を介して多重伝送されたラジオ放送を受信機で受信して住戸内に放送することが考えられる。特に、告知放送は、災害発生時等の緊急放送を受信できる点に大きな存在意義があることから、同様に災害発生時に重要な情報源となり得るラジオ放送を受信することには意義がある。
また、告知放送システムにおいては、告知放送を行うのみでなく、例えば火災感知器の如き外部機器からの接点入力を受け付け、この外部機器からの出力に応じて各種の警報出力等を行うことが提案されている。
特開平9−8753号公報 特開2006−261956号公報
しかしながら、従来の告知放送システムでは、ラジオ放送を受信するために受信機の内部に周波数情報を持っており、この周波数情報に合致するラジオ放送しか受信することができなかった。従って、例えば受信機の設置後に、この受信機の所在位置を含んだ放送エリアを持つコミュニティ放送局が開設したような場合であっても、このコミュニティ放送局によるラジオ放送を受信できなかった。
また、従来の告知放送システムでは、受信機に接続される外部機器と、当該外部機器からの接点入力があった場合に出力すべき警報音とを、受信機の内部に相互に関連付けて持たせており、これら関連付けをディップスイッチにて切替可能としていたが、この切替を行うためには専門的な知識が必要であるために係員が各住戸に出向いて作業を行う必要があった。また、外部機器として新規の機器を接続した場合において受信機の内部に新たな警報音を記録させる必要が生じた場合や、受信機の内部の警報音やガイダンス音声を変更したい場合には、受信機を直接操作する必要があったので、係員が各住戸に出向いて作業を行う必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、受信機における各種の設定変更をセンター側からの信号で行うことを可能とし、設定変更を容易かつ迅速に行うことができる、告知放送システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、告知放送信号を送信する送信手段と、この告知放送信号を受信する受信手段とを、伝送線路を介して接続して構成された告知放送システムにおいて、前記送信手段には、前記受信手段における設定情報の変更を指示するための設定変更信号を、前記伝送線路を介して前記受信手段に送信する設定変更信号送信手段を設け、前記受信手段には、設定情報が格納された設定情報格納手段と、前記設定変更信号送信手段から送信された前記設定変更信号に基づいて前記設定情報格納手段に格納された設定情報を変更する設定情報変更手段を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記告知放送信号には、前記受信手段から出力すべき音声情報が含まれ、前記設定変更信号には、前記設定情報の一部である音声情報が含まれ、前記受信手段には、前記音声情報を出力する音声出力手段と、前記送信手段から受信した信号が前記告知放送信号と前記設定変更信号のいずれであるのかを特定し、前記告知放送信号である場合には、当該告知放送信号に含まれる音声情報を前記音声出力手段を介して出力させ、前記設定変更信号である場合には、当該設定変更信号に含まれる音声情報を前記音声出力手段を介して出力させることなく、前記設定情報格納手段に格納させる信号判別手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の本発明において、前記設定変更信号は、前記受信手段にて受信されるラジオ放送の受信周波数を設定するための情報であって、当該ラジオ放送に関するガイダンスを行うための音声情報を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項2に記載の本発明において、前記設定変更信号は、前記受信手段における外部機器からの入力接点を設定するための情報であって、当該外部機器からの接点入力に関するガイダンスを行うための音声情報を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、送信手段からの設定変更信号によって、受信手段の設定情報を更新できるので、受信手段に係員が出向いて設定情報の更新を行う必要がなくなり、設定情報を簡易かつ迅速に変更することが可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、設定変更信号である場合には、当該設定変更信号に含まれる音声情報を音声出力手段を介して出力させることなく、設定情報格納手段に格納させるので、設定変更用に送信されたガイダンス音声や警報音声が、設定変更信号の受信直後に音声出力される事態を防止できる。
請求項3に記載の本発明によれば、送信手段からの設定変更信号によって、受信手段においてラジオ放送の受信周波数を設定できるので、新規なラジオ局が開設された場合の周波数の追加や、ラジオ放送に関するガイダンスを行うための音声情報の変更を、容易かつ迅速に行うことができる。
請求項4に記載の本発明によれば、送信手段からの設定変更信号によって、受信手段において入力接点を設定できるので、入力接点の削除や、外部機器からの接点入力に関するガイダンスを行うための音声情報の変更を、容易かつ迅速に行うことができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る告知放送システムの実施の形態について説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(構成)
最初に、本実施の形態に係る告知放送システムの構成を説明する。図1は本実施の形態に係る告知放送システムの構成を示すブロック図である。この図1に示すように、告知放送システム1は、センター側に配置されたセンター装置10、各住戸に配置された受信機20、及びセンター装置10から送信された信号を受信機20に送信する伝送系統40を備えて構成されている。なお、特記する構成を除き、センター装置10、受信機20、及び伝送系統40は、従来の告知放送システムと同様に構成することができる。
(構成−センター装置10)
このうち、センター装置10は、告知放送信号を送信するものであり、特許請求の範囲における送信手段に対応する。このセンター装置10は、操作部11、表示部12、マイク13、BGM源14、メモリ15、日時回路16、送信部17、及び制御部18を備えて構成されている。
操作部11は、当該センター装置10に対する各種の操作を行うための操作手段であり、例えば、各種の図示しないスイッチを含んで構成されている。表示部12は、所要の情報を操作者に向けて表示するための表示手段であり、例えば、図示しないモニタや表示灯を含んで構成されている。マイク13は、告知放送用の音声を入力するための音声入力手段である。BGM源14は、告知放送用の背景音楽の音源になる音源手段である。メモリ15は、当該センター装置10の各種制御に必要な情報を記録する記録手段である。日時回路16は、年月日及び時分を含んだ日時情報を出力する日時手段である。送信部17は、告知放送信号をヘッドエンド41へ送信する送信手段である。そして、制御部18は、当該センター装置10の各部を制御する制御手段であり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)及びこのCPU上で解釈実行されるプログラムを含んで構成されている(制御部30も同じ)。この制御部18は、機能概念的に、設定変更信号送信部18aを備える。この設定変更信号送信部18aは、特許請求の範囲における設定変更信号送信手段に対応する。
(構成−受信機20)
次に、図1の受信機20について説明する。受信機20は、告知放送信号を受信するもので、特許請求の範囲における受信手段に対応する。この受信機20は、復調部21、音声切換え部22、音声記録部23、音量調整部24、アンプ25、スピーカ26、操作部27、表示部28、メモリ29、及び制御部30を備えて構成されている。
復調部21は、センター装置10から送信された告知放送信号又はFM放送波を復調する第1受信手段であり、音声情報を音声切換え部22に出力すると共に制御情報を制御部30に出力する。音声切換え部22は、復調部21から出力された音声情報又は復調部から出力された音声信号を音声記録部23に出力し、あるいは、復調部21又は音声記録部23から出力された音声情報を音量調整部24に出力する音声切換え手段である。音量調整部24は、音声切換え部22から出力された音声情報の音量を調整してアンプ25に出力する。この音声情報は、アンプ25にて増幅された後、スピーカ26から出力される。操作部27は、当該受信機20に対する各種の操作を行うための操作手段である。表示部28は、所要の情報をユーザに向けて表示するための表示手段である。メモリ29は、当該受信機20の各種制御に必要な情報を記録する記録手段である。このメモリ29には、後述する設定情報テーブルが記憶されている。この設定情報テーブルは、特許請求の範囲における設定情報格納手段に対応する。制御部30は、当該受信機20の各部を制御する制御手段であり、特許請求の範囲における信号判別手段に対応する。この制御部30は、機能概念的に、設定情報変更部30aを備える。この設定情報変更部30aは、特許請求の範囲における設定情報変更手段に対応する。
図2は、受信機20の正面図である。受信機20は、方形箱状の筐体の内部に、上述した当該受信機20の各部のうち、操作部27、表示部28、及びアンテナ31を除く各部を収容して構成されている。操作部27としては、具体的には、FM放送を選択するためのFM放送選択スイッチ27a、録音された告知放送の再生を指示するための告知再生スイッチ27b、及び放送音量を調節するためのボリュームスイッチ27cが設けられている。表示部28としては、具体的には、電源ON時に点灯する電源表示灯28a、緊急放送時に点灯又は点滅する緊急放送表示灯28b、及び一般放送時に点灯又は点滅する一般放送表示灯28cを備える。アンテナ31は、筐体の側方に配置されている。
図3は、メモリ29に記憶された設定情報テーブルの構成例であり、図3(a)はFM放送受信用の設定情報テーブル、図3(b)は接点入力用の設定情報テーブルである。FM放送受信用の設定情報テーブルには、伝送線路42経由で受信されるFM放送信号の周波数と、各周波数によるFM放送の開始時に出力すべきガイダンス音声とが、相互に関連付けて格納されている。接点入力用の設定情報テーブルには、受信機20に設けた図示しない各接点の番号と、各接点に対する入力があった際に出力すべき警報音声とが、相互に関連付けて格納されている。
(構成−伝送系統40)
図1に戻り、伝送系統40は、ヘッドエンド41、このヘッドエンド41から各住戸の受信機20に至る伝送線路42、さらに、この伝送線路42に配置された、アンプ43、分配増幅器44、分配器46、及び保安器48を備えて構成されている。ヘッドエンド41は、センター装置10の送信部17から送信された信号を受信し、この信号をレベル増幅した上で伝送線路42に送出する増幅送信手段である。伝送線路42は、告知放送信号を送信する送信線路であり、例えば、CATV信号を伝送するCATV伝送線路(同軸ケーブル)42が用いられる。アンプ43は、伝送線路42を流れる信号を増幅する増幅手段である。分配増幅器44は、信号を増幅した上で、各住戸に向けて分配する分配増幅手段である。分配器46は、分配増幅器44にて増幅された信号を各住戸に向けて分配する分配手段である。保安器48は、各住戸に設けられ、伝送線路42に乗って受信機20に至る直流成分を制御する。
(処理)
次に、このように構成された告知放送システム1における各処理について説明する。最初に、センター装置10における告知放送送信処理について説明する。センター側の操作者は、図1のセンター装置10のマイク13及びBGM源14を用いて、任意の音声情報を入力する。この時、操作者は、操作部11を用いて、告知放送が一般放送であるか緊急放送であるかを指定し、一般放送である場合にはその放送予定日時を入力する。一般放送とは、緊急性を要しない方法であり、例えば地域のイベント情報や定期放送が該当し、緊急放送とは、緊急性を要する放送であり、例えば災害情報が該当する。また、操作者は、操作部11を用いて、受信先となる受信機20を指定する。
これら各種の入力を受けたセンター装置10の制御部18は、告知放送が一般放送であるか緊急放送であるかを操作者による指定内容に基づいて判定し、緊急放送であると判定した場合には、操作者に指定された受信機20の固有アドレスをメモリから取得し、この固有アドレスと緊急放送であることを特定する情報とを含んだ放送コマンドを生成する。そして、この放送コマンドと操作者に入力された音声情報とを、所定周波数のキャリアに乗せて変調することによって告知放送信号を生成し、この告知放送信号を送信部17を介してヘッドエンド41に送信する。
一方、一般放送であると判定した場合、制御部18は、操作者に指定された受信機20の固有アドレスをメモリから取得し、この固有アドレスと一般放送であることを特定する情報とを含んだ放送コマンドを生成する。そして、この放送コマンドと操作者に入力された音声情報とを、メモリ15に記録させる。その後、制御部18は、操作者に指定された放送予定日時が到来したか否かを日時回路16からの日時情報に基づいて監視し、放送予定日時が到来した場合には、メモリ15から放送コマンドと音声情報を取得する。そして、制御部18は、これら放送コマンドと音声情報とを、所定周波数のキャリアに乗せて変調することによって告知放送信号を生成し、この告知放送信号を送信部17を介してヘッドエンド41に送信する。これにてセンター装置10における告知放送送信処理が終了する。
次に、センター装置10における設定変更処理について説明する。図4は、センター装置10における設定変更処理のフローチャートである。センター側の操作者は、FM放送の周波数を追加、削除、若しくは変更を行いたい場合、FM放送開始時のガイダンス音声を変更したい場合、接点入力の削除や変更を行いたい場合、又は、接点入力の警報音声を変更したい場合には、操作部11を用いて、設定変更の対象になる受信機20のアドレスを指定すると共に、希望の設定変更種別を指定し、また新規なガイダンス音声や警報音声を必要に応じてマイク13やその他の任意の音源を介して入力する。
例えば、設定変更種別は、所定の複数の設定変更番号の中から、所望の設定変更に合致する番号を選択することで行われ、例えば、FM放送の周波数を追加する場合は「1」、FM放送の周波数を削除する場合は「2」のように指定する。また、FM放送の周波数の削除や変更の場合には、当該削除や変更の対象になる周波数を指定する。この指定は、例えば周波数自体を入力したり、周波数を一意に特定するために予め付与された周波数番号を入力することで指定する。あるいは、接点入力の削除や変更の場合には、当該削除や変更の対象になる接点入力を指定する。この指定は、例えば接点入力を一意に特定するために予め付与された接点入力番号を入力することで指定する。例えば2つの接点入力の相互の関連付けを変更したい場合には、当該2つの接点入力に対応する2つの接点入力番号を入力することで指定する。
これらの所要の情報が入力されると、設定変更信号送信部18aは、受信機20のアドレス、設定変更を指示する指示コマンド、指定された設定変更種別の内容、及び必要に応じてガイダンス音声や警報音声を含んだ設定変更信号を生成し、この設定変更信号を送信部17を介してヘッドエンド41に送信する。この送信時のキャリアとしては、告知放送で使用していないキャリアを用いることが好ましく、例えば、複数の放送用RFキャリアの中で告知放送に使用していないRFキャリアを用いたり、あるいは、設定変更信号の送信専用のキャリアを設定してもよい。これにてセンター装置10における設定変更処理が終了する。
次に、受信機20における受信処理について説明する。図5は、受信機20における受信処理のフローチャートである。上述の各処理によって送信された告知放送信号や設定変更信号を受信したヘッドエンド41は、当該告知放送信号や当該設定変更信号を伝送線路42を介して送信する。このように送信された告知放送信号や設定変更信号は、アンプ43、分配増幅器44、あるいは、分配器46によって増幅や分配された後、各住戸の保安器48に到達し、この保安器48を通過した告知放送信号や設定変更信号が受信機20に入力される。
受信機20では、入力された告知放送信号や設定変更信号が復調部21にて復調され、放送コマンドが制御部30に入力されると共に、音声情報が音声切換え部22を介して音量調整部24及び音声記録部23に出力される。制御部30は、信号の入力があると(ステップSB−1,Yes)、放送コマンドに含まれるアドレスが、メモリ29に予め記録されている自己のアドレスに合致するか否かを判定し(ステップSB−2)、合致しない場合には(ステップSB−2,No)、受信処理を終了し、合致する場合には(ステップSB−2,Yes)、入力された信号が告知放送信号と設定変更信号のいずれであるかを判定する(ステップSB−3)。この判定は、例えば、設定変更信号に含まれる指示コマンドの有無に基づいて行うことができる。そして、告知放送信号である場合には(ステップSB−3,Yes)、告知放送を行うための告知放送処理を実行し(ステップSB−4)、設定変更信号である場合には(ステップSB−3,No)、設定変更を行うための設定変更処理を実行する(ステップSB−5)。
告知放送処理は、従来と同様に行うことができるためにその図示は省略するが、例えば、告知放送信号に含まれる音声情報が出力されるように、音声切換え部22に制御信号を出力する。この制御信号を受信した音声切換え部22は、復調された音声情報を音量調整部24に出力する。この音声情報は、音量調整部24による音量調整とアンプ25による増幅とを経て、スピーカ26から出力される。この時、制御部30は、放送コマンドによって当該告知放送が緊急告知放送である旨が示されているか否かを判定し、緊急告知放送である場合には、緊急放送表示灯28bを点灯又は点滅させると共に、音量調整部24を制御することで、緊急告知放送用の所定の大音量で音声情報を出力させる。一方、制御部30は、放送コマンドによって当該告知放送が一般告知放送である旨が示されている場合には、一般放送表示灯28cを点灯又は点滅させると共に、音量調整部24を制御することで、ボリュームスイッチ27cにて設定されている音量で音声情報を出力させる。このように出力制御が行われた音声情報は、音声記録部23によって記録され、ユーザが告知再生スイッチ27bを介して再生指示を行なった場合に、音声切換え部22を介して音量調整部24に出力され、スピーカ26から出力される。これにて受信機20における受信処理が終了する。
一方、設定変更処理は、図6のフローチャートに従って実行される。すなわち、設定情報変更部30aは、設定変更信号に含まれる指示コマンド及び設定変更種別の内容を解析し(ステップSC−1)、必要に応じてガイダンス音声や警報音声を用いて、メモリ29に記憶された設定情報テーブルの内容を書き換えることで、設定情報を行う(ステップSC−2)。
例えば、FM放送の周波数を追加する場合、FM放送受信用の設定情報テーブルの欄に、設定変更信号に含まれる周波数を追加すると共に、当該周波数に対応するガイダンス音声として設定変更信号に含まれるガイダンス音声を追加する。このことにより、例えばコミュニティ放送局が新規に開設された場合でも、容易かつ迅速に当該コミュニティ放送局のFM放送を出力することが可能になる。また、FM放送の周波数を削除する場合には、FM放送受信用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において削除対象として指定された周波数と、この周波数に対応するガイダンス音声とを削除する。あるいは、FM放送の周波数を変更する場合には、FM放送受信用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において変更対象として指定された周波数を、設定変更信号において変更後の周波数として含まれる周波数に変更する。あるいは、FM放送開始時のガイダンス音声のみを変更したい場合には、FM放送受信用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において変更対象として指定された周波数に対応するガイダンス音声を、設定変更信号に含まれるガイダンス音声に変更する。
あるいは、接点入力を削除する場合には、接点入力用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において削除対象として指定された接点入力番号と、この接点入力番号に対応する警報音声を削除する。あるいは、接点入力の相互の関連付けを変更する場合には、接点入力用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において変更対象として指定された2つの接点入力番号の警報音声を相互に交換する。あるいは、接点入力の警報音声のみを変更したい場合には、接点入力用の設定情報テーブルの中から、設定変更信号において変更対象として指定された接点入力番号に対応する警報音声を、設定変更信号に含まれる警報音声に変更する。これにて受信機20における設定変更処理が修了する。
図7は、メモリ29に記憶された変更後の設定情報テーブルの構成例であり、図7(a)はFM放送受信用の設定情報テーブル、図7(b)は接点入力用の設定情報テーブルである。図7(a)の例では、図3(a)のFM放送受信用の設定情報テーブルに対して、周波数=76.0MHz及び当該周波数に対応するガイダンス音声=「FM△△です。」を追加し、周波数=76.5MHz及び当該周波数に対応するガイダンス音声=「FM○×です。」を削除し、周波数=76.1MHzに対応するガイダンス音声=「FM○○です。」を「FM○△です。」に変更した例を示す。図7(b)の例では、図3(b)の接点入力用の設定情報テーブルに対して、接点番号=「1」の警報音声=「ピンポーン。」を「来客です。」に変更し、接点番号=「2」の警報音声=「火事です。」と接点番号=「3」の警報音声=「火災感知器の電池を交換して下さい。」との関連付けを相互に入れ替えた例を示す。なお、この例では、接点番号=「1」の接点入力はインターホンからの入力を意図し、接点番号=「2」及び「3」の接点入力は火災感知器からの入力を意図している。このように図7(a)の設定情報テーブルに設定されたガイダンス音声は、各周波数によるFM放送が開示する際にスピーカ26から出力される。あるいは、図7(b)の設定情報テーブルに設定された警報音声は、各接点番号で特定される入力接点に対して入力があった場合にスピーカ26から出力される。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、センター装置10からの設定変更信号によって、受信機20の設定情報を更新できるので、受信機20に係員が出向いて設定情報の更新を行う必要がなくなり、設定情報を簡易かつ迅速に変更することが可能となる。
また、センター装置10からの信号が設定変更信号である場合には、当該設定変更信号に含まれる音声情報を音声出力手段を介して出力させることなく、設定情報テーブルに格納させるので、設定変更用に送信されたガイダンス音声や警報音声が、設定変更信号の受信直後に音声出力される事態を防止できる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(設定情報の内容)
上述した設定情報は例示に過ぎず、その他の任意の設定情報を同様に更新することができる。例えば、緊急放送時の出力音量を設定することができる。
なお、上記実施の形態では、センター装置10における処理として、告知放送送信処理と設定変更処理を相互に別個の処理として説明したが、これらを一体的な処理として実行してもよい。すなわち、告知放送用のメッセージ音声の送信と、設定情報更新用のメッセージ音声の送信とは、いずれもメッセージ音声の送信である点で共通するので、告知放送用のメッセージ音声と同様の方法で、設定情報更新用のメッセージ音声を送信してもよい。例えば、上述した告知放送送信処理において、操作者は、告知放送用のメッセージ音声を入力する代わりに、設定情報更新用のメッセージ音声を入力し、設定変更処理で入力した指示コマンド等を同様に入力して、告知放送信号として受信機20に送信する。受信機20では、告知放送用のメッセージ音声を再生すると共に当該メッセージ音声を録音するが、指示コマンド等の有無に基づいて当該告知放送信号が設定情報更新用の信号であると判定した場合には、受信直後のメッセージ音声の再生は行わず、録音のみを行う。そして、このように録音されたメッセージ音声を、指示コマンド等の内容に基づいて設定情報に関連付ける処理を行い、FM放送開始時や移報入力時に当該録音されたメッセージ音声を出力する。
本発明の実施の形態1に係る告知放送システムの構成を示すブロック図である。 受信機の正面図である。 受信機のメモリに記憶された設定情報テーブルの構成例であり、(a)はFM放送受信用の設定情報テーブル、(b)は接点入力用の設定情報テーブルである。 センター装置における設定変更処理のフローチャートである。 受信機における受信処理のフローチャートである。 設定変更処理のフローチャートである。 受信機のメモリに記憶された変更後の設定情報テーブルの構成例であり、(a)はFM放送受信用の設定情報テーブル、(b)は接点入力用の設定情報テーブルである。
符号の説明
1 告知放送システム
10 センター装置
11、27 操作部
12、28 表示部
13 マイク
14 BGM源
15、29 メモリ
16 日時回路
17 送信部
18、30 制御部
18a 設定変更信号送信部
20 受信機
21 復調部
22 音声切換え部
23 音声記録部
24 音量調整部
25、43 アンプ
26 スピーカ
27a FM放送選択スイッチ
27b 告知再生スイッチ
27c ボリュームスイッチ
28a 電源表示灯
28b 緊急放送表示灯
28c 一般放送表示灯
30a 設定情報変更部
31 アンテナ
40 伝送系統
41 ヘッドエンド
42 伝送線路
44 分配増幅器
46 分配器
48 保安器

Claims (4)

  1. 告知放送信号を送信する送信手段と、この告知放送信号を受信する受信手段とを、伝送線路を介して接続して構成された告知放送システムにおいて、
    前記送信手段には、前記受信手段における設定情報の変更を指示するための設定変更信号を、前記伝送線路を介して前記受信手段に送信する設定変更信号送信手段を設け、
    前記受信手段には、設定情報が格納された設定情報格納手段と、前記設定変更信号送信手段から送信された前記設定変更信号に基づいて前記設定情報格納手段に格納された設定情報を変更する設定情報変更手段を設けたこと、
    を特徴とする告知放送システム。
  2. 前記告知放送信号には、前記受信手段から出力すべき音声情報が含まれ、
    前記設定変更信号には、前記設定情報の一部である音声情報が含まれ、
    前記受信手段には、
    前記音声情報を出力する音声出力手段と、
    前記送信手段から受信した信号が前記告知放送信号と前記設定変更信号のいずれであるのかを特定し、前記告知放送信号である場合には、当該告知放送信号に含まれる音声情報を前記音声出力手段を介して出力させ、前記設定変更信号である場合には、当該設定変更信号に含まれる音声情報を前記音声出力手段を介して出力させることなく、前記設定情報格納手段に格納させる信号判別手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の告知放送システム。
  3. 前記設定変更信号は、前記受信手段にて受信されるラジオ放送の受信周波数を設定するための情報であって、当該ラジオ放送に関するガイダンスを行うための音声情報を含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載の告知放送システム。
  4. 前記設定変更信号は、前記受信手段における外部機器からの入力接点を設定するための情報であって、当該外部機器からの接点入力に関するガイダンスを行うための音声情報を含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載の告知放送システム。
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