JP2010003904A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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讓一 西村
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Abstract

【課題】基板上の同じ膜に対して複数回にわたってパターンを形成する際に各パターン形成処理の品質のばらつきを抑制することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】塗布処理ユニットSCと、露光機16と、現像処理ユニットSDと、エッチング部17とにこの順番で基板Wを搬送して行うパターン形成処理を2回以上繰り返し行わせて基板W上の同じ膜に複数回にわたってパターンを形成させ、かつ、同じ基板Wに2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の塗布処理ユニットSCおよび現像処理ユニットSDに基板Wを搬送させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に対してレジスト膜形成、露光、現像およびエッチングの各処理を行うことが可能な基板処理装置に関する。
基板にパターンを形成するパターン形成処理は、(1)レジスト膜形成、(2)露光、(3)現像、(4)エッチングの各処理に大別される。従来、(1)、(3)の各処理は塗布現像装置で行われ、(2)の処理は露光機で行われ、(4)の処理ははエッチング装置で行われる。
塗布現像装置は、レジスト膜材料を基板に塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を現像する複数の現像処理ユニットとを備えている。なお、上記「(1)レジスト膜形成」の処理は塗布処理ユニットにおける処理を含む。上記「(3)現像」の処理は現像処理ユニットにおける処理を含む。このような塗布現像装置では複数枚の基板を並行して処理する。
「(3)露光」の主たる処理を行う露光機は塗布現像装置と連結されており、互いにインラインにて基板を受け渡し可能である。このような塗布現像装置と露光機では、各基板に対して上記(1)から(3)までの処理を一連に行う。
「(4)エッチング」を行うエッチング装置は塗布現像装置と分離して設けられている。塗布現像装置からエッチング装置への基板搬送は、一旦基板をカセットに収容し、カセット搬送機構によってカセットを搬送することによって行われる。
ところで、パターンの線幅寸法のさらなる微細化のために、2種類のマスクを使用して異なるパターンで露光を2回行う方法がある(いわゆる2重露光である)。例えば、一方のマスクを縦方向のパターン用とし、他方のマスクを横方向のパターン用として使い分ける方法がある。また、一方のマスクによって投影されたパターンとパターンとの間に、他方のマスクに応じたパターンが位置するように露光する方法がある。このような2重露光を行う手順としては、基板上の同じ膜、例えば酸化膜等によって形成される絶縁膜等に対して、上記(1)から(4)までの一連のパターン形成処理を複数回繰り返すことが例示される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2003−324139号公報 特開平11−154637号公報
しかしながら、同じ基板上の一の膜にパターン形成処理を複数回行う際、パターン形成処理間で塗布処理ユニットが異なると、各パターン形成処理で形成したパターンの線幅がばらつくおそれがあるという不都合がある。
同様に、基板上の同じ膜にパターン形成処理を複数回行う際、パターン形成処理間で現像処理ユニットが異なる場合も、各パターン形成処理で形成したパターンの線幅がばらつくおそれがあるという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板上の同じ膜に対して複数回にわたってパターンを形成する際に各パターン形成処理の品質のばらつきを抑制することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を露光する露光機と、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、基板をエッチングするエッチング処理ユニットと、塗布処理ユニットと露光機と現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送して行うパターン形成処理を2回以上繰り返し行わせて基板上の同じ膜に複数回にわたってパターンを形成させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに基板を搬送させる制御部と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、制御部は塗布処理ユニットと露光機と現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送させ、各処理ユニットおよび露光機においてそれぞれ所定の処理を基板に行わせる。これにより、基板上の膜にパターンが形成される。制御部は、このようなパターン形成処理を基板上の同じ膜に対して複数回にわたって行わせる。ここで、2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において基板を搬送させ、処理させた塗布処理ユニットに再び基板を搬送させる。同様に2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において使用した現像処理ユニットに基板を搬送させる。このように、同じ基板の同じ膜に対して行う複数のパターン形成処理の間で、使用する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。よって、より微細でかつ品質のよいパターンを膜に形成することができる。
各発明において、露光された基板に露光後熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行う複数の露光後熱処理ユニットと、を備え、制御部は、パターン形成処理では露光機への搬送後で現像処理ユニットへの搬送前に露光後熱処理ユニットに基板を搬送させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の露光後熱処理ユニットに基板を搬送させることが好ましい(請求項2)。パターン形成処理では、基板を露光機に搬送し露光した後、当該基板を露光後熱処理ユニットに搬送して露光後熱処理を行う。この露光後熱処理の後、基板を現像処理ユニットに搬送して基板を現像する。このようなパターン形成処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各パターン形成処理間で使用する露光後熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
各発明において、1回目のパターン形成処理において各基板を処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する第1履歴情報を記憶する記憶部を有し、制御部は、2回目以降のパターン形成処理では記憶部に記憶されている第1履歴情報を参照して、基板ごとに搬送する塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを選択することが好ましい(請求項3)。第1履歴情報を記憶する記憶部を備えているので、同じ基板の同じ膜に対して行う各パターン形成処理において、塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを同じとすることができる。
各発明において、1回目のパターン形成処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットは、基板を搬送する順番に対応付けて予め設定されていることが好ましい(請求項4)。1回目のパターン形成処理では、複数の塗布処理ユニット/現像処理ユニットに順番に基板を搬送させるだけであるため、制御部による制御を簡略化することができる。
各発明において、制御部は、1回目のパターン形成処理では任意の塗布処理ユニットと任意の現像処理ユニットとに基板を搬送させることが好ましい(請求項5)。1回目のパターン形成処理では、各基板を任意の塗布処理ユニット/現像処理ユニットに搬送させるだけであるため、制御部による制御を簡略化することができる。
各発明において、基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、カセットが載置台に載置されている状態でカセットに収容される基板に関する第1履歴情報を記憶媒体に記憶させるアクセス部と、を備えていることが好ましい(請求項6)。アクセス部を備えることで、カセットに付設される記憶媒体に当該基板に関する第1履歴情報を記憶させることができる。よって、基板がカセットに収容されて本装置の外部へ搬送された際、外部の装置がカセット内の基板に関する情報を好適に参照することができる。
各発明において、基板を収容するとともに、収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、カセットが載置台に載置されている状態で、記憶媒体から情報を読み出すアクセス部と、を備え、制御部は、アクセス部が読み出した情報に基づいて1回目のパターン形成処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを選択することが好ましい(請求項7)。アクセス部を備えていることで、制御部はカセット内の基板に関する情報を好適に参照することができる。よって、基板ごとにそれぞれ適切なパターン形成処理を行わせることができる。
各発明において、アクセス部はさらに、カセットに収容される基板に関する第1履歴情報を記憶媒体に記憶させることが好ましい(請求項8)。基板がカセットに収容されて本装置の外部へ搬送された際、外部の装置がカセット内の基板に関する情報を好適に参照することができる。
また、請求項9に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、カセットが載置台に載置されている状態で記憶媒体に対して情報を読み書きするアクセス部と、基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、本装置とは別体の露光機に隣接して設けられ、露光機に対して基板を搬送する露光機用インターフェイス部と、アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該記憶媒体が付設されるカセットに収容されている基板に対して、塗布処理ユニットにおける処理と、露光機への搬送と、現像処理ユニットにおける処理とを含む塗布現像処理を行わせ、少なくとも塗布現像処理が基板上の膜に対して1回目である場合は、当該塗布現像処理において各基板上の膜を処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する第2履歴情報をアクセス部によって記憶媒体に記憶させ、塗布現像処理が基板上の膜に対して2回目以降である場合は、既に行われた塗布現像処理と同一の塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに基板を搬送させる制御部と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項9に記載の発明によれば、アクセス部を備えることで、制御部はカセット内の各基板に関する情報を参照し、各基板上の膜に対してそれぞれ適切な塗布現像処理を行わせる。これにより、基板上の膜にパターンを形成するためのマスク(レジストパターン)が形成される。制御部は、このような塗布現像処理を基板上の同じ膜に対して複数回にわたって行わせる。ここで、2回目以降の塗布現像処理では、1回目の塗布現像処理において基板を処理させた塗布処理ユニットに再び基板を搬送させる。同様に2回目以降の塗布現像処理では、1回目の塗布現像処理において使用した現像処理ユニットに基板を搬送させる。このように、同じ基板の同じ膜に対して行う複数の塗布現像処理の間で、使用する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各塗布現像処理間で品質のばらつきを抑制することができる。よって、より微細でかつ品質のよいパターンを膜に形成することが可能である。
各発明において、制御部は塗布現像処理を行う際、当該塗布現像処理が基板上の膜に対して1回目であるか2回目以降であるかを、アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて判断することが好ましい(請求項10)。記憶媒体に記憶されている情報を参照して各基板について判断するため、各基板に適切な塗布現像処理を行うことができる。
各発明において、塗布現像処理が基板上の膜に対して2回目以降である場合、制御部はアクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該塗布現像処理において基板を搬送する塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを基板ごとに選択することが好ましい(請求項11)。記憶媒体に記憶されている情報を参照して各基板について搬送する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを選択するため、制御部はカセット内の各基板に対してついて好適に判断することができる。
各発明において、露光された基板に露光後熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行う複数の露光後熱処理ユニットと、を備え、制御部は、塗布現像処理では露光機への搬送の後であって現像処理ユニットにおける処理の前に露光後熱処理ユニットにおける処理を基板に行わせ、かつ、基板上の同じ膜に2回目以降の塗布現像処理を行う際は1回目の塗布現像処理と同一の露光後熱処理ユニットに基板を搬送させることが好ましい(請求項12)。塗布現像処理では、基板を露光機に搬送し露光した後、当該基板を露光後熱処理ユニットに搬送して露光後熱処理を行う。この露光後熱処理の後、基板を現像処理ユニットに搬送して基板を現像する。このような塗布現像処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各塗布現像処理間で使用する露光後熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各塗布現像処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
各発明において、1回目の塗布現像処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットは、基板を搬送する順番に対応付けて予め設定されていることが好ましい(請求項13)。1回目の塗布現像処理では、複数の塗布処理ユニット/現像処理ユニットに順番に基板を搬送させるだけであるため、制御部による制御を簡略化することができる。
各発明において、制御部は、1回目の塗布現像処理では任意の塗布処理ユニットと任意の現像処理ユニットとに基板を搬送させることが好ましい(請求項14)。1回目の塗布現像処理では、各基板を任意の塗布処理ユニット/現像処理ユニットに搬送させるだけであるため、制御部による制御を簡略化することができる。
各発明において、制御部は、塗布現像処理を行うためにカセットから基板を搬出させるとともに、本装置とは別体のエッチング装置へ基板を搬送可能にするために塗布現像処理が行われた基板をもとのカセットに収容させることが好ましい(請求項15)。塗布現像処理により膜の上にマスク(レジストパターン)が形成された基板を、装置の外部(エッチング装置)へ搬送することが可能である。
また、請求項16に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理方法において、基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を露光する露光機と、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、基板をエッチングするエッチング処理ユニットと、を有し、いずれかの塗布処理ユニットと露光機といずれかの現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送して基板上の膜に1回目のパターン形成処理を行い、1回目のパターン形成処理を行った基板を、1回目のパターン形成処理と同じ塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットと、露光機とエッチング処理ユニットとに1回目のパターン形成処理と同じ順番で1回以上搬送して、基板上の同じ膜に2回目以降のパターン形成処理を行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項16に記載の発明によれば、1回目のパターン形成処理では、いずれかの塗布処理ユニットと露光機といずれかの現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送させる。続いて、1回目のパターン形成処理と同じ塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットと、露光機とエッチング処理ユニットとに1回目のパターン形成処理と同じ順番で搬送してパターン形成処理を繰り返し行う。これにより、少なくとも1回目と2回目の2度にわたってパターン形成処理が同じ膜に対して行われる。ここで、同じ基板の同じ膜に対して行う複数のパターン形成処理の間で、使用する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを一致しているので、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。よって、より微細でかつ品質のよいパターンを膜に形成することができる。
また、請求項17に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理方法において、基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、を有し、基板上の処理対象の膜に対して、既に本装置のいずれかの塗布処理ユニット及び現像処理ユニットにおける各処理を含む塗布現像処理が1回以上行われているか否かを判断し、基板上の処理対象の膜に塗布現像処理が1回以上行われていると判断したときは、当該基板を既に行われた塗布現像処理において処理を行った塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに搬送して、同一の膜に2回目以降の塗布現像処理を行うことを特徴とするものである。
各発明において、基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、カセットが載置台に載置されている状態で、記憶媒体に対して情報を読み書きするアクセス部と、を有し、アクセス部が記憶媒体から基板ごとの情報を読み出し、アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該記憶媒体が付設されるカセットに収容される基板上の膜に対して既に塗布現像処理が1回以上行われているか否かを判断することが好ましい(請求項18)。塗布現像処理の処理対象である膜に対して当該塗布現像処理が1回目であるか2回目以降であるかを判断するので、当該塗布現像処理を好適に行うことができる。さらに、好ましくは、当該塗布現像処理が2回目以降である場合には既に行われた塗布現像処理において使用された塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを特定することが好ましい。
各発明において本装置とは別体のエッチング装置へ基板を搬送するために、カセットから搬出され、塗布現像処理が行われた基板をもとのカセットに収容することが好ましい(請求項19)。塗布現像処理により膜の上にマスク(レジストパターン)が形成された基板を、装置の外部(エッチング装置)へ搬送することが可能である。
なお、本明細書は、次のような基板処理システムに係る発明も開示している。
(1)基板に処理を行う基板処理装置において、基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を露光する露光機と、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、基板をエッチングするエッチング処理ユニットと、塗布処理ユニット、露光機、現像処理ユニットおよびエッチング処理ユニットにおける各処理を含むパターン形成処理を同じ基板に2回以上繰り返し行わせ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理の際に搬送した塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに搬送させて、基板上の同じ膜に複数回にわたってパターンを形成させる制御部と、を備えていることを特徴とする基板処理装置。
前記(1)に記載の発明によれば、塗布処理ユニットと露光機と現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにおける各処理を基板に行い、基板上の膜にパターンを形成する。このパターン形成処理を、基板上の同じ膜に対して複数回に分けて行う。ここで、2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において基板を搬送させ、処理させた塗布処理ユニットに再び基板を搬送させる。同様に2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において使用した塗布処理ユニットに基板を搬送させる。このように、同じ基板の同じ膜に対して行う複数のパターン形成処理の間で、使用する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。よって、膜により微細なパターンを品質よく形成することができる。
(2)請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、基板にレジスト膜材料を塗布する処理に関連する熱処理を行う塗布用熱処理ユニットと、を備え、制御部は、パターン形成処理では塗布処理ユニットへの搬送前、および、塗布処理ユニットへの搬送後であって露光機へ搬送前の少なくともいずれかにおいて基板を塗布用熱処理ユニットに搬送させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の塗布用熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
前記(2)に記載の発明によれば、パターン形成処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各パターン形成処理間で使用する塗布用熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
(3)請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、基板を現像する処理に関連する熱処理を行う現像用熱処理ユニットと、を備え、制御部は、パターン形成処理では、露光機への搬送後であって現像処理ユニットへの搬送前、および、現像処理ユニットの搬送後の少なくともいずれかにおいて基板を現像用熱処理ユニットに搬送させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の現像用熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
前記(3)に記載の発明によれば、パターン形成処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各パターン形成処理間で使用する現像用熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
(4)請求項3から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、第1履歴情報は、各基板を識別する基板情報に当該基板を処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する処理ユニット情報が関係付けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(4)に記載の発明によれば、第1履歴情報によって、各基板に対するパターン形成処理の履歴を好適に管理することができる。
(5)請求項9から請求項15のいずれかに記載の基板処理装置において、塗布現像処理は、塗布処理ユニットにおける処理と、露光機への搬送と、現像処理ユニットにおける処理とをこの順番で行うことを特徴とする基板処理装置。
前記(5)に記載の発明によれば、塗布現像処理を好適に行うことができる。
(6)請求項9から請求項15のいずれかに記載の基板処理装置において、第2履歴情報は、各基板の膜を識別する膜情報に、当該膜に対して処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する処理ユニット情報が関係付けられていることを特徴とする基板処理装置。
前記(6)に記載の発明によれば、第2履歴情報において、膜情報に関係付けられた処理ユニット情報がある場合は、膜に対して塗布現像処理が既に行われていること、および、既に行われた塗布現像処理では当該処理ユニット情報によって特定される塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットが使用されたと判断することができる。また、膜情報に関係付けられた処理ユニット情報がない場合は、膜に対して塗布現像処理が1回も行われていないと判断することができる。このため、制御部は基板上の膜に対して塗布現像処理を適切に行わせることができる。
(7)請求項9から請求項15のいずかに記載の基板処理装置において、基板にレジスト膜材料を塗布する処理に関連する熱処理を行う塗布用熱処理ユニットと、を備え、制御部は、塗布現像処理では塗布処理ユニットにおける処理の前、および、塗布処理ユニットにおける処理の後であって露光機への搬送の前の少なくともいずれかにおいて塗布用熱処理ユニットにおける処理を基板に行わせ、かつ、基板上の同じ膜に2回目以降の塗布現像処理を行う際は1回目の塗布現像処理と同一の塗布用熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
前記(7)に記載の発明によれば、塗布現像処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各塗布現像処理間で使用する塗布用熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各塗布現像処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
(8)請求項9から請求項15のいずかに記載の基板処理装置において、基板を現像する処理に関連する熱処理を行う現像用熱処理ユニットと、を備え、制御部は、塗布現像処理では、露光機への搬送の後であって現像処理ユニットにおける処理の前、および、現像処理ユニットにおける処理の後の少なくともいずれかにおいて基板を現像用熱処理ユニットにおける処理を行わせ、かつ、基板上の同じ膜に2回目以降の塗布現像処理を行う際は1回目の塗布現像処理と同一の現像用熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
前記(8)に記載の発明によれば、塗布現像処理を同一の膜に対して2回以上行う際、各塗布現像処理間で使用する現像用熱処理ユニットを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各塗布現像処理間で品質のばらつきを抑制することができる。
この発明に係る基板処理装置によれば、制御部は塗布処理ユニットと露光機と現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送させ、各処理ユニットおよび露光機においてそれぞれ所定の処理を基板に行わせる。これにより、基板上の膜にパターンが形成される。制御部は、このようなパターン形成処理を基板上の同じ膜に対して複数回にわたって行わせる。ここで、2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において基板を搬送させ、処理させた塗布処理ユニットに再び基板を搬送させる。同様に2回目以降のパターン形成処理では、1回目のパターン形成処理において使用した現像処理ユニットに基板を搬送させる。このように、同じ基板の同じ膜に対して行う複数のパターン形成処理の間で、使用する塗布処理ユニットと現像処理ユニットとを一致させる。これにより、同一の膜に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきを抑制することができる。よって、より微細でかつ品質のよいパターンを膜に形成することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図であり、図2は基板処理装置の断面図であり、図3は塗布現像ブロックの熱処理ユニットの配置を示す要部側面図である。
本実施例に係る基板処理装置1は、基板W(例えば、半導体ウエハ)についてレジスト膜形成、露光、現像およびエッチングの処理を行う装置である。本装置1は、ID部11と測定部12とエッチング用IF部13と塗布現像ブロック14と露光機用IF部15と露光機16とエッチング部17とに大きく分けられる。塗布現像ブロック14はさらに塗布ブロック14aと現像ブロック14bとに分けられる。ID部11と測定部12とエッチング用IF部13と塗布ブロック14aと現像ブロック14bと露光機用IF部15と露光機16とは、平面視でこの順番に一列に並べて構成されている。以下では、これら各部の並び方向を適宜「x軸方向」と記載する。エッチング部17はエッチング用IF部13に対してx軸方向と交差する方向に並ぶように配置されている。エッチング用IF部13とエッチング部17との間にはロードロック室18が設けられている。各部11−18は互いに一体に連結されているとともに、各部11−18間は基板Wをインラインで搬送可能に接続されている。
ID部11では、装置1の外部との間でカセットCの受け渡しが行われる。カセットCは基板Wを収容するとともに、収容する基板Wごとの情報を記憶するICタグMが付設されている。ID部11はカセットCと測定部12との間で基板を搬送する。
ID部11はカセットCを載置する載置台21を備えている。載置台21は、複数(3個)のカセットCをx軸方向と水平に交差する方向に並べて載置可能である。載置台21にはICタグMと無線通信で情報のやりとりを行うリーダライタ部22が設けられている。ICタグMとリーダライタ部22とは、載置台21にカセットCが載置されたときに互いに対向する位置関係となるように配置されていることが好ましい。本実施例では、ICタグMが各カセットCの底面に埋設されているとともに、リーダライタ部22は載置台21の上面3箇所に埋設されている。ICタグMはこの発明における記憶媒体に相当する。リーダライタ部22はこの発明におけるアクセス部に相当する。
ID部11はカセットCと測定部12との間で基板Wを搬送するインデクサ用搬送機構(以下、「ID用搬送機構」と略記する)23を備えている。ID用搬送機構23は載置台21に沿って移動して各カセットCに対向可能に構成されている。ID用搬送機構23は基板Wを保持する保持アーム25を有する。ID用搬送機構23は保持アーム25を略鉛直方向に昇降させるとともに水平方向に進退させて、カセットCに対して基板Wを搬送可能に構成されている。さらに、ID用搬送機構23は保持アーム25を略鉛直軸周りに旋回させることで測定部12に対向可能に構成されている。
ID部11と測定部12との間には基板Wを載置する載置部P1が設けられている。この載置部P1を介してID用搬送機構23は、測定部12の測定用搬送機構37との間で基板Wの受け渡しを行う。
測定部12は、線幅測定ユニット31と測定用搬送機構37とを備えている。また、測定部12とエッチング用IF部13との間には基板Wの受け渡しを行うための載置部P2が設けられている。測定部12はこの発明における線幅測定部に相当する。
線幅測定ユニット31は基板Wに形成されているパターンの線幅(CD: Critical Dimension)を測定する。図4を参照する。図4は線幅測定ユニット31を模式的に示す正面図である。線幅測定ユニット31は基板Wを水平面内で移動可能なステージ33と、基板Wの表面を撮像する撮像部34と、基板Wに光を照射する照明部35とを備えて構成されている。撮像部34としては、例えばCCDカメラや拡大撮像する顕微鏡などが例示される。
測定用搬送機構37は基板Wを保持する保持アーム39を備えている。保持アーム39は略鉛直方向に昇降可能であり、水平方向に移動可能であり、かつ、略鉛直軸周りに回転可能である。測定用搬送機構37はこの保持アーム39を適宜の位置に移動させて、線幅測定ユニット31と載置部P1、P2とに対して基板Wを搬送する。
エッチング用IF部13はエッチング用搬送機構41を備えている。エッチング用IF部13と塗布ブロック14aとの間には載置部P3が設けられている。エッチング用搬送機構41は測定用搬送機構33と略同様に構成されて、載置部P2、P3とロードロック室18に設けられる載置部P7に対して基板Wを搬送する。
塗布ブロック14aには、x軸方向からの正面視において両側部にそれぞれ複数の処理ユニットが積層配置されており、両側の処理ユニットで囲まれる中央に基板Wの搬送領域が形成されている。搬送領域の一方側に配置される処理ユニットは、基板Wにレジスト膜材料を塗布する複数(3台)の塗布処理ユニットSC1、SC2、SC3である。以下、特に各塗布処理ユニットSC1−SC3を区別しない場合は適宜に「塗布処理ユニットSC」と記載する(後述する他の処理ユニットも同様とする)。各塗布処理ユニットSCは、基板Wを水平姿勢で回転可能に保持する基板保持部51と、基板Wにレジスト膜材料を吐出するノズル53とを備え、基板Wにレジスト膜材料を塗布する処理を行う。
搬送領域の他方側に配置される処理ユニットは、基板Wを加熱する複数(4台)の加熱ユニットHPa1、HPa2、HPa3、HPa4と、基板Wを冷却する複数(4台)の冷却ユニットCPa1、CPa2、CPa3、CPa4とである。加熱ユニットHPaおよび冷却ユニットCPaはそれぞれ温度調節可能なプレート55を有し、これらプレート55に載置された基板Wに対して所定の熱処理を行う。なお、加熱処理ユニットHPaと冷却処理ユニットCPaで行われる熱処理は、ともに基板Wにレジスト膜材料を塗布する処理に関連する熱処理である。また、加熱処理ユニットHPaと冷却処理ユニットCPaとはこの発明における塗布用熱処理ユニットに相当する。
搬送領域には塗布用主搬送機構57が設けられている。また、塗布ブロック14aと現像ブロック14bの各搬送領域にまたがるように載置部P4が配置されている。塗布用主搬送機構57は基板Wを保持する保持アーム59を備えている。保持アーム59は略鉛直方向に昇降可能であり、水平方向に移動可能であり、かつ、略鉛直軸周りに回転可能である。塗布用主搬送機構57はこの保持アーム59を適宜の位置に移動させて、各種処理ユニットSC、HPa、CPaと載置部P3、P4とに対して基板Wを搬送する。
現像ブロック14bにも、x軸方向からの正面視において両側部にそれぞれ複数の処理ユニットが積層配置され、中央に搬送領域が形成されている。搬送領域の一方側に配置される処理ユニットは、基板Wを現像する複数(3台)の現像処理ユニットSD1、SD2、SD3である。現像処理ユニットSDは、基板Wを水平姿勢で回転可能に保持する基板保持部61と、基板Wに現像液を吐出するノズル63とを備え、基板Wに現像液を供給して基板Wを現像する処理を行う。
搬送領域の他方側に配置される処理ユニットは、基板Wを加熱する複数(2台)の加熱ユニットHPb1、HPb2と、基板Wを冷却する複数(2台)の冷却ユニットCPb1、CPb2と、複数(3台)の加熱冷却ユニットPHPb1、PHPb2、PHPb3である。このうち、露光機用IF部15と面する側には複数の加熱冷却ユニットPHPbが配置されるとともに、加熱冷却ユニットPHPbの上方に載置部P5が配置されている。
加熱ユニットHPbおよび冷却ユニットCPbはそれぞれ温度調節可能なプレート65を有し、これらプレート65に載置された基板Wに対して所定の熱処理を行う。加熱処理ユニットHPbと冷却処理ユニットCPbで行われる熱処理は、ともに基板Wを現像する処理に関連する熱処理である。また、加熱処理ユニットHPbと冷却処理ユニットCPbとはこの発明における現像用熱処理ユニットに相当する。
また、加熱冷却ユニットPHPbは加熱用と冷却用とで2つのプレート65を備え、基板Wに加熱処理と冷却処理とを続けて行う。加熱冷却ユニットPHPbで行われる処理は露光後熱処理(PEB:Post Exposure Bake)処理である。加熱冷却ユニットPHPbはこの発明における露光後熱処理ユニットに相当する。
搬送領域には現像用主搬送機構67が設けられている。現像用主搬送機構67は基板Wを保持する保持アーム69を備えている。保持アーム69は略鉛直方向に昇降可能であり、水平方向に移動可能であり、かつ、略鉛直軸周りに回転可能である。現像用主搬送機構67はこの保持アーム69を適宜の位置に移動させて、処理ユニットSD、HPb、CPbと載置部P4、P5とに対して基板Wを搬送する。
露光機用IF部15はインターフェイス用搬送機構(以下、「IF用搬送機構」と略記する)71を備えている。IF用搬送機構71は、現像ブロック14bと露光機16との間で基板Wを搬送する。IF用搬送機構71は相互に基板Wを受け渡し可能な第1搬送機構71aと第2搬送機構71bとで構成されている。第1搬送機構71aと第2搬送機構71bとはx軸方向と略直交する方向に並んでおり、第1搬送機構71aが載置部P5および加熱冷却ユニットPHPbと対向する側に配置されている。第1搬送機構71aと第2搬送機構71bとの間には載置部P6が設けられている。第1搬送機構71aは載置部P5、P6と加熱冷却ユニットPHPbとに対して基板Wを搬送する。第2搬送機構71bは載置部P6と露光機16に対して基板Wを搬送する。
露光機16は基板Wを露光する。露光機16は、基板Wを載置するステージ73と、照明系75と、マスク77と、マスク77のパターンの像をステージ73上の基板Wに投影する投影光学像79と、を備えている。照明系75の光源としては、ArF等が例示される。また、マスク77は複数であり、マスク77を切り換えるマスク切換機構(図示省略)を備えている。
ロードロック室18には載置部P7が設けられている。ロードロック室18の内部は、Nパージ可能に、かつ、真空排気可能に構成されている。また、ロードロック室18と、エッチング用IF部13およびエッチング部17との間には、それぞれ気密に閉塞可能なゲート81、82が設置されている。
エッチング部17は基板Wをエッチングする。エッチングは、プラズマを用いたドライエッチングである。図5を参照する。図5はエッチング部の要部を模式的に示す図である。エッチング部17は、たとえば、気密性を有するチャンバ83と、このチャンバ83内において互いに対向するように設置される複数の電極84a、84bと、チャンバ83内に反応性ガスを供給するガス供給系85と、チャンバ83からガスを排気する排気系86とを備えて構成される。そして、反応性ガスをチャンバ83内に導入しつつ電極84、85間に高周波電力を印加することによって発生させたプラズマによって、一の電極85に載置した基板Wをエッチングする。エッチング部17はこの発明におけるエッチング処理ユニットに相当する。
次に、図6を参照して本装置1の制御系について説明する。図6は、基板処理装置の制御ブロック図である。制御系は、制御部87と記憶部101とを備えている。制御部87は、メインコントローラ89と第1−第9コントローラ91−99とを備えている。
メインコントローラ89は装置内の搬送機構および処理ユニットを統括的に制御するほか、各基板Wについて処理条件や処理した処理ユニットを管理する。また、制御部87は各リーダライタ部22と通信可能に接続されている。制御部87は、各リーダライタ部22を介して各カセットCのICタグMにアクセスする。
第1コントローラ91は、ID用搬送機構23を制御する。第2コントローラ92は線幅測定ユニット31と測定用搬送機構37とを制御するとともに、線幅測定ユニット31の測定結果を受ける。第3コントローラ93はエッチング用搬送機構41を制御する。第4コントローラ94は塗布処理ユニットSC1−SC3と加熱ユニットHPa1−HPa4と冷却ユニットCPa1−CPa4と塗布用主搬送機構57とを制御する。第5コントローラ95は現像処理ユニットSD1−SD3と加熱ユニットHPb1−HPb2と冷却ユニットCPb1−CPb2とを制御する。第6コントローラ96は加熱冷却ユニットPHPb1−PHPb3と第1搬送機構71aとを制御する。第7コントローラ97は第2搬送機構71bを制御する。第8コントローラ98は露光機16を制御する。第9コントローラ99はエッチング部17とロードロック室18とゲート81、82とを制御する。上述した第1〜第9コントローラ91〜99はそれぞれ互いに独立して制御を行う。メインコントローラ89および第1〜第9コントローラ91〜99はそれぞれ、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)や、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)や記憶媒体等で構成されている。
記憶部101は予め設定されている処理レシピ(処理プログラム)など各種情報のほか、各基板Wについて処理の履歴を記憶する。記憶部101は固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。
次に、実施例に係る基板処理装置の動作について説明する。本装置では、同じ基板Wにパターン形成処理を複数回連続して行う。以下では、1回目と2回目とのパターン形成処理のそれぞれについてレジスト膜形成、露光、現像およびエッチングの各処理に分けて説明する。なお、以下の各動作は、制御部87による制御に基づいて行われる。
[1回目のパターン形成処理]
<レジスト膜形成>
ID用搬送機構23はカセットCから基板Wを搬出して載置部P1に載置する。載置部P1に載置された基板Wを測定用搬送機構37が載置部P2に搬送する。載置部P2に載置された基板Wをエッチング用搬送機構41が載置部P3に搬送する。
ID用搬送機構23、測定用搬送機構37およびエッチング用搬送機構41は、上述の動作を繰り返し行うことで、カセットCから載置部P3へ基板Wを1枚ずつ搬送する。載置部P3に載置される基板Wの順序は、カセットCから搬出した基板Wの順番どおりである。
この際、制御部87は各搬送機構23、37、41によって搬送させる複数の基板Wを互いに区別して管理する。管理は、基板Wを識別するための情報(基板情報)を各基板Wに対応付けることによって行う。
本実施例では、制御部87が各基板Wに任意の基板情報を割り当て、この基板情報によって各基板Wを管理する。具体的には、各基板Wに対して、カセットCから搬出させた順に基板情報「W1」、「W2」、「W3」、……を与える。
そこで、以下の説明において各基板Wを区別するときは、適宜、基板W1、W2、W3、……と記載する。載置部P3には基板W1、W2、W3、……の順に1枚ずつ載置される。
塗布用主搬送機構57は載置部P3に載置された基板Wを各冷却ユニットCPaに搬送する。この際、制御部87は塗布用主搬送機構57を制御して、基板W1を冷却ユニットCPa1に搬送させ、基板W2を冷却ユニットCPa2に搬送させ、基板W3は冷却ユニットCPa3に搬送させる。各冷却ユニットCPaではそれぞれ基板Wに冷却処理を行う。
冷却ユニットCPaにおける処理が終わると、塗布用主搬送機構57は冷却ユニットCPaから塗布処理ユニットSCに基板Wを搬送する。この際も、制御部87は塗布用主搬送機構57を制御して、基板W1を塗布処理ユニットSC1に、基板W2を塗布処理ユニットSC2に、基板W3を塗布処理ユニットSC3にそれぞれ搬送させる。各塗布処理ユニットSCでは基板Wに基板Wにレジスト膜材料を塗布する処理を行う。
塗布処理ユニットSCにおける処理が終わると、塗布用主搬送機構57は塗布処理ユニットSCから加熱ユニットHPaへ基板Wを搬送する。制御部87の制御により、基板W1は加熱ユニットHPa1に、基板W2は加熱ユニットHPa2に、基板W3は加熱ユニットHPa3にそれぞれ搬送される。各加熱ユニットHPaでは基板Wに加熱処理を行う。加熱ユニットHPaにおける処理が終わると、塗布用主搬送機構57は各加熱ユニットHPaから基板Wを搬出して載置部P4に載置する。
このような一連の処理によって基板W1、W2、W3にそれぞれレジスト膜が形成される。より詳しくは、基板W1の膜上にレジスト膜が形成される。
また、制御部87は、パターン形成処理において各基板Wを処理させた処理ユニットを識別する第1履歴情報を作成し、この第1履歴情報を記憶部101に記憶させる。
図7を参照する。図7は、第1履歴情報の構成を例示する模式図であり、(a)はレジスト膜の形成に関連した処理ユニットのみが特定されている第1履歴情報であり、(b)はパターン形成処理に関連した全ての処理ユニットが特定されている第1履歴情報を示す。
処理ユニット情報は塗布処理ユニットSC、現像処理ユニットSD、冷却ユニットCPa、CPb、加熱ユニットHPa、HPbおよび加熱冷却ユニットPHPb(以下、単に「処理ユニット」と総称する)を識別するための情報である。図7において、処理ユニット情報「SC1」、「SC2」、「SC3」は、それぞれ塗布処理ユニットSC1、SC2、SC3に対応する。加熱ユニットHPaおよび冷却ユニットCPaについても同様である。
処理ユニット情報は、当該処理ユニット情報に対応する処理ユニットが処理を行った基板Wの基板情報に関係付けられている。なお、図7(a)に示すように、処理ユニット情報が特定の現像処理ユニットSDに対応していない「ブランク」等である場合は、各基板W1、W2、W3は未だ現像処理ユニットSDで処理されていないことを示す。
<露光>
現像用主搬送機構67は載置部P4に載置される基板Wを保持し、載置部P5に搬送する。第2搬送機構71bは、載置部P5に載置された基板Wを載置部P6に移す。第2搬送機構71bは載置部P6に載置された基板Wを露光機16に搬送する。このように、現像用主搬送機構67と第1搬送機構71aと第2搬送機構71bとが基板Wを受け渡すことによって、塗布ブロック14aから露光機16に基板W1、W2、W3、……を順に搬送する。
露光機16では各基板W1、W2、W3、……を露光する。露光が終わると、露光機16は基板W1、W2、W3、……を順番に払い出す。払い出された基板Wを第2搬送機構71bが受け取って載置部P6に載置する。第1搬送機構71aは載置部P6に載置された基板Wを加熱冷却ユニットPHPbへ搬送する。ここで、制御部87の制御により、基板W1は加熱冷却ユニットPHPb1に、基板W2は加熱冷却ユニットPHPb2に、基板W3は加熱冷却ユニットPHPb3にそれぞれ搬送される。
加熱冷却ユニットPHPb1では基板Wに加熱処理と冷却処理とが続けて行う(すなわち、露光後熱処理を行う)。この冷却処理により、露光された部分のレジスト膜の反応が停止する。
加熱冷却ユニットPHPbにおける処理が終わると、第1搬送機構71aは各加熱冷却ユニットPHPbから基板Wを搬出して載置部P5に載置する。このような一連の処理によって各基板Wに対して「露光」を行う。
また、制御部87は、第1履歴情報を更新し、この第1履歴情報を記憶部101に記憶させる。具体的には、各基板W1,W2、W3、……を処理した加熱冷却ユニットPHPb1、PHP2、PHP3、……を識別する処理ユニット情報を、当該基板W1,W2、W3、……に対応する基板情報に関係付けて記憶部101に記憶させる。
図7(b)を参照する。各基板Wの基板情報には、それぞれ当該基板Wを処理した加熱冷却ユニットPHPbに対応する処理ユニット情報が関係付けられている。図7(b)において、処理ユニット情報「PHPb1」、「PHPb2」、「PHPb3」は、それぞれ加熱冷却ユニットPHPb1、PHPb2、PHPb3に対応する。
<現像>
現像用主搬送機構67は載置部P5に載置された各基板Wを冷却ユニットCPbと現像処理ユニットSDと加熱ユニットHPbとにこの順で搬送する。この際、制御部87の制御により、基板W1を冷却ユニットCPb1、現像処理ユニットSD1および加熱ユニットHPb1に搬送する。同様に基板W2、W3についても所定の処理ユニットに搬送する。これにより、各基板W1、W2、W3、……に対して冷却処理と現像と加熱処理とを行う。
各加熱ユニットHPbにおける処理が終わると、現像用主搬送機構67は各加熱ユニットHPbから基板Wを搬出して載置部P4に載置する。このような一連の処理によって各基板Wに対して「現像」を行う。
また、制御部87は、第1履歴情報を更新し、この第1履歴情報を記憶部101に記憶させる。具体的には、上記「現像」において各基板W1,W2、W3、……を処理した処理ユニットを識別する処理ユニット情報を、当該基板W1,W2、W3、……に対応する基板情報に関係付けて記憶部101に記憶させる。
図7(b)を参照する。各基板Wの基板情報には、それぞれ当該基板Wを処理した加熱冷却ユニットPHPbに対応する処理ユニット情報が関係付けられている。図7(b)において、処理ユニット情報「CPb1」、「CPb2」、……等は、同符号を付した冷却ユニットCPb1、冷却ユニットCPb2等にそれぞれ対応する。
<エッチング>
塗布用主搬送機構57は載置部P4に載置された基板Wを載置部P3に搬送する。エッチング用搬送機構41は載置部P3に載置された基板W1を保持すると、ゲート81によって開放されているロードロック室18内に進入し、載置部P7に載置する。エッチング用搬送機構41がロードロック室18から退避すると、ゲート81はロードロック室18を閉塞する。ロードロック室18が閉塞されると、ロードロック室18内を真空排気し、ロードロック室18内の圧力がエッチング部17内と略等しくなるように調整する。ロードロック室18が所定の圧力まで低下すると、ゲート82によってロードロック室18をエッチング部17に対して開放する。そして載置部P7に載置される基板Wをエッチング部17に搬送し、再びゲート82によってロードロック室18とエッチング部17との間を遮断する。
エッチング部17では基板Wをエッチングする。エッチングが終了すると、ゲート82を移動させてロードロック室18をエッチング部17に対して開放し、エッチング部17から載置部P7に基板Wを払い出す。再びゲート82を移動させてロードロック室18を閉塞し、ロードロック室18内をNパージする。ロードロック室18の内部が大気圧程度まで復帰すると、ゲート81を移動させてロードロック室18をエッチング用IF部13に対して開放する。エッチング用搬送機構41は載置部P7に載置された基板Wを受け取ると、再びゲート81を閉じる。
このような一連の処理によって各基板Wに対して「エッチング」を行う。これにより、基板W上のレジストパターンをマスクとして、レジストパターンの下地である膜にパターンが形成される。なお、「エッチング」における処理はこれに限られず、レジストパターンの除去処理や洗浄処理などを含むように変更してもよい。
以上に説明したレジスト膜形成、露光、現像およびエッチングの一連の処理が、各基板W1、W2、W3、……の膜に対して行う1回目のパターン形成処理である。なお、レジスト膜の下地となる「膜」としては、例えば酸化膜等の絶縁膜、ポリシリコン膜、タングステンやアルミ等のメタル膜、反射防止膜としての窒化膜等が例示される。
そして、1回目のパターン形成処理が行われることによって、記憶部101に記憶される第1履歴情報に含まれる処理ユニット情報は、全て特定の処理ユニットに対応する情報となる。このような第1履歴情報から、1回目のパターン形成処理において基板Wごとに各種の処理を行った処理ユニットが特定される。制御部87は記憶部101から読み出した第1履歴情報をリーダライタ部22によってICタグMに記憶させる。
以下、1回目のパターン形成処理が終了した後に行う検査について説明する。エッチング用搬送機構41は受け取った基板Wを載置部P2に載置する。載置部P2に載置された基板Wを測定用搬送機構37が線幅測定ユニット31に搬送する。線幅測定ユニット31では基板W1に形成されているパターンの線幅を測定する。線幅測定ユニット31は測定結果を第2コントローラ92に与え、第2コントローラ92は測定結果をメインコントローラ89に転送する。測定が終了すると、測定用搬送機構37は線幅測定ユニット31から基板Wを搬出して載置部P2に載置する。エッチング用搬送機構41は載置部P2から載置部P3へ基板Wを移す。
[2回目のパターン形成処理]
1回目のパターン形成処理を行った基板Wを、装置1の外部に搬出することなく続けて2回目のパターン形成処理を行う。2回目のパターン形成処理を行う際は、制御部87は記憶部101に記憶させた第1履歴情報を参照して、基板Wごとに1回目のパターン形成処理と同一の処理ユニットを選択する。
<レジスト膜形成>
塗布用主搬送機構57は載置部P3に載置された各基板Wを、1回目のパターン形成処理と同様の手順で基板Wを搬送する。このとき、制御部87は塗布用主搬送機構57を制御して、各基板W1、W2、W3、……をそれぞれ選択した処理ユニットに搬送させる。これにより、基板W1、W2、W3は1回目の「レジスト膜形成」と同じ処理ユニットに同じ順番で搬送される。たとえば、基板W1については、冷却ユニットCPa1と塗布処理ユニットSC1と加熱ユニットHPa1とにこの順番で搬送する。これにより、各基板Wにレジスト膜を形成する。
<露光>
現像用主搬送機構67と第1搬送機構71aと第2搬送機構71bとが互いに基板Wを受け渡すことで、露光機16と加熱冷却ユニットPHPbとに基板Wを搬送する。ここで、制御部87は、各基板W1、W2、W3、……を1回目のパターン形成処理と同じ加熱冷却ユニットPHPb1、2、3に搬送させるように制御する。すなわち、基板W1を加熱冷却ユニットPHPb1に搬送し、基板W2を加熱冷却ユニットPHPb2に搬送し、基板W3を加熱冷却ユニットPHPb3に搬送する。これにより、各基板Wを露光する。
<現像>
現像用主搬送機構67は、1回目のパターン形成処理と同じ処理ユニットに各基板Wを搬送する。たとえば、基板W1については、冷却ユニットCPb1と現像処理ユニットSD1と加熱ユニットHPb1とにこの順番で搬送する。これにより、各基板Wを現像する。
<エッチング>
各基板Wを現像ブロック14bからエッチング部17に搬送する。エッチング部17では各基板Wをエッチングする。エッチングが終わると、エッチング部17からID部11へ各基板Wを搬送する。ID用搬送機構23は基板WをカセットCへ搬入する。
このように、本実施例に係る基板処理装置によれば、制御部87の制御のもと、塗布処理ユニットSC、露光機16、現像処理ユニットSDおよびエッチング部17における各処理を含むパターン形成処理を同じ基板に2回繰り返すので、基板W上の酸化膜等に微細なパターンを形成することができる。また、同じ基板Wに2回目のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理の際に搬送した塗布処理ユニットSCおよび現像処理ユニットSDに搬送させるので、同一の酸化膜等に対して1回目と2回目のパターン形成処理で形成する各パターンの線幅等の外形状を均一にすることができる。すなわち、基板W上の酸化膜等に微細なパターンを品質よく形成することができる。
また、パターン形成処理は、露光機16への搬送後で現像処理ユニットSDへの搬送前に加熱冷却ユニットPHPbにおいて行う露光後熱処理を含む。そして、基板Wに2回目のパターン形成処理を行う際は、1回目で露光後熱処理をさせた加熱冷却ユニットPHPbに基板Wを搬送させる。このため、基板W上の同一の酸化膜等に対して行う各パターン形成処理間で品質の均一性をより向上させることができる。
さらに、パターン形成処理は、加熱ユニットHPaおよび冷却ユニットCPaにおける熱処理と、加熱ユニットHPbおよび冷却ユニットCPbにおける処理を含む。そして、基板Wに2回目のパターン形成処理を行う際は、1回目で各熱処理をさせた処理ユニットと同じ処理ユニットに基板Wを搬送する。このため、基板W上の同一の酸化膜等に対して行う各パターン形成処理間で品質のばらつきをさらに抑制できる。
また、第1履歴情報を記憶する記憶部101を有し、制御部87は記憶部に記憶されている第1履歴情報を参照可能に構成されている。このため、2回目のパターン形成処理において基板Wごとに搬送する処理ユニットを好適に選択することができる。
また、第1履歴情報は、各基板Wを識別する基板情報に、当該基板Wを処理させた処理ユニットを識別する処理ユニット情報が関係付けられている。このため、第1履歴情報によって、各基板Wに対するパターン形成処理の履歴を好適に管理することができる。
また、基板処理装置1は塗布現像ブロック14と露光機16とエッチング部17とを備え、装置1内でパターン形成処理を行うことができる。このため、同じ基板Wに2回以上パターン形成処理を行う場合でも、制御部87は基板処理装置1内部において基板Wを識別するだけで足りるので、各基板Wを簡易に管理することができる。
また、線幅測定ユニット31の測定結果を第2コントローラ92およびメインコントローラ89に与えるので、制御部87は線幅測定ユニット31の測定結果に基づいて、各処理ユニット、露光機16、エッチング部17の処理条件を必要に応じて変更、調整することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。図8は実施例2に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。
本実施例に係る基板処理装置2は、基板W(例えば、半導体ウエハ)についてレジスト膜形成および現像の処理を行う装置である。本装置2は、平面視でID部11と塗布現像ブロック14と露光機用IF部15とを一列に並べて構成されている。露光機用IF部15には、本装置2とは別体の露光機EXPが隣接している。露光機EXPは、実施例1で説明した露光機16と同様な構成を備えている。露光機用IF部15はこの発明における露光機用インターフェイス部に相当する。
カセットCのICタグMには第2履歴情報が記憶されている。図9を参照する。図9は、第2履歴情報の構成を例示する模式図である。
第2履歴情報は、一例として、各基板Wの酸化膜を識別する酸化膜情報に、当該酸化膜に対して処理を行った処理ユニットを識別する処理ユニット情報が関係付けられている。酸化膜情報は基板Wを識別するための情報と酸化膜を識別するための情報とを含んで構成される。本実施例では、図9に示す酸化膜情報「C001_W01_OFi」のうち「C001」によって収容されるカセットを識別可能であり(すなわち、「C001」はロット情報であり)、「W01」から基板Wを識別可能である。なお、酸化膜に対して処理が行われていない場合は、当該酸化膜の酸化膜情報に関係付けられる処理ユニット情報は、いずれの処理ユニットも特定しない情報(図9(a)では「ブランク」)となる。酸化膜情報は、この発明における膜情報に相当する。
ID部11は塗布ブロック14aと隣接している。ID部11と塗布ブロック14aとの間には載置部P8が設けられている。この載置部P8を介してID用搬送機構23は、塗布用主搬送機構57との間で基板Wの受け渡しを行う。
塗布現像ブロック14の構成は実施例1と同様である。すなわち、塗布ブロック14aは、3台の塗布処理ユニットSCと4台の加熱ユニットHPaと4台の冷却ユニットCPaとを備えている。また、現像ブロック14bは、3台の現像処理ユニットSDと2台の加熱ユニットHPbと2台の冷却ユニットCPbと3台の加熱冷却ユニットPHPbとを備えている。
本装置2の制御系は、図示を省略するが、実施例1の制御系から第2、第3、第8、第9コントローラ92、93、98、99を省いたものに相当する。
次に、実施例に係る基板処理装置2の動作について説明する。本装置2では、同じ基板Wに塗布現像処理を複数回行う。なお、以下の各動作は、制御部87による制御に基づいて行われる。
載置台21に載置されたカセットC内の基板Wに対して塗布現像処理を行う際、リーダライタ部22はICタグMに記憶されている情報を読み出して制御部87に与える。制御部87はこの情報を参照する。
図9(a)に示すように第2履歴情報の処理ユニット情報がブランクである場合は、制御部87はこれから行う塗布現像処理が処理対象の酸化膜に対して1回目であると判断する。そして、1回目の塗布現像処理を基板Wに行わせる。また、図9(b)に示すように第2履歴情報の処理ユニット情報によっていずれかの処理ユニットが特定されている場合は、基板W上の酸化膜に対して既に1回以上塗布現像処理が行われており、これから行う塗布現像処理は処理対象の酸化膜にとって2回目以降であると判断する。この場合は、制御部87は2回目以降の塗布現像処理を基板Wに行わせる。
以下では、1回目と2回目以降との塗布現像処理とに分けて説明する。
[1回目の塗布現像処理]
<レジスト膜形成>
ID用搬送機構23はカセットCから載置部P8に基板Wを1枚ずつ搬送する。塗布用主搬送機構57は載置部P8に載置された基板Wを、冷却ユニットCPaと塗布処理ユニットSCと加熱ユニットHPaとに順次搬送する。これにより、基板Wにレジスト膜を形成する処理を行う。
基板Wを搬送する際、制御部87は酸化膜情報と対応付けて各基板Wを管理している。また、各基板Wの酸化膜に対して処理ユニットで処理させた際には、当該酸化膜の酸化膜情報に関係付けられる処理ユニット情報の内容を、当該処理ユニットを識別する情報に書き換える。たとえば、基板W1の酸化膜に対して塗布処理ユニットSC1で処理した場合は、酸化膜情報「C001_W01_OFi」に関係付けられる一の処理ユニット情報を「SC1」に変更する。制御部87は変更した第2履歴情報を記憶部101に記憶させる。また、ICタグMに対してもリーダライタ部22を介して変更後の第2履歴情報を記憶させる。この際、ICタグMに当初記憶されていた第2履歴情報を上記変更後の第2履歴情報に更新させてもよい。
<露光機への搬送>
レジスト膜が形成された基板Wを現像用主搬送機構67と第1搬送機構71aとを経由して第2搬送機構71bに受け渡す。第2搬送機構71bは露光機EXPに対して基板Wを搬送する。本装置2とは別体の露光機EXPでは基板Wを露光し、露光済みの基板Wを搬入された順に払い出す。このため、制御部87は、露光機EXPから払い出される複数の基板Wについても酸化膜情報と対応付けた管理を継続することができる。
第2搬送機構71bは露光機EXPから払い出された基板Wを受け取ると、第1搬送機構71aに受け渡す。第1搬送機構71aは加熱冷却ユニットPHPbに各基板Wを搬送する。加熱冷却ユニットPHPbでは基板Wに露光後熱処理を行う。
加熱冷却ユニットPHPbの処理に伴い、制御部87は第2履歴情報を更新する。たとえば、基板W1の酸化膜に対して加熱冷却ユニットPHPb1で処理した場合は、酸化膜情報「C001_W01_OFi」に関係付けられる一の処理ユニット情報を「PHPb1」に変更する。そして、このように更新した第2履歴情報を記憶部101とICタグMとにそれぞれ記憶させる。
<現像>
現像用主搬送機構67が冷却ユニットCPbと現像処理ユニットSDと加熱ユニットHPbとへ基板Wを搬送する。これにより、基板Wを現像する処理を行う。現像が終了すると、現像用主搬送機構67から塗布用主搬送機構57を介してID用搬送機構23に基板Wを受け渡す。ID用搬送機構23は基板WをカセットCへ搬入する。基板Wが搬入されると、載置台21上のカセットCは図示省略の外部カセット搬送機構によって、本装置2とは別体のエッチング装置へ基板Wを搬送可能な状態となる。
また、制御部87は、処理ユニットCPb、SD、HPbに関する処理ユニット情報を追加した第2履歴情報に更新する。更新された第2履歴情報は、1回目の塗布現像処理を行うことにより最終的に得られるものであり、図9(b)に例示されるものに相当する。このような第2履歴情報によれば、一回目の塗布現像処理が行われたことが判別可能であり、また、1回目の塗布現像処理で各基板Wに処理を行った全ての処理ユニットが識別可能である。制御部87は、最終的な第2履歴情報を記憶部101とICタグMとに記憶させる。
[2回目以降の塗布現像処理]
制御部87は、リーダライタ部22を介してICタグMから読み出された第2履歴情報を参照する。そして、酸化膜情報に対応する基板Wごとに、当該酸化膜情報に関係付けられる処理ユニット情報に対応する処理ユニットを選択して、各基板Wに2回目以降の塗布現像処理を行わせる。
2回目の塗布現像処理においても、「レジスト膜の形成」、「露光機への搬送」および「現像」の一連の手順は1回目と同じである。よって、以下に簡略に説明する。
<レジスト膜の形成>
冷却ユニットCPaと塗布処理ユニットSCと加熱ユニットHPbとに各基板Wを搬送して、基板Wにレジスト膜を形成する。ここで、制御部87は、基板Wごとに選択した処理ユニットに各基板Wを搬送させるように制御する。たとえば、基板W1は、冷却ユニットCPa1と塗布処理ユニットSC1と加熱ユニットHPa1とに搬送させる。
「露光」では、露光機EXPに対して基板Wを搬送するとともに、露光済みの各基板Wをそれぞれ選択した加熱冷却ユニットPHPbで露光後熱処理する。たとえば、第2履歴情報によれば基板W1に対しては加熱冷却ユニットPHPb1が選択されるので(図9(b)参照)、制御部87は基板W1を加熱冷却ユニットPHPb1に搬送させる。
「現像」では、各基板Wを冷却ユニットCPbと現像処理ユニットSDと加熱ユニットHPbとに基板Wを搬送する。ここでも、制御部87は、第2履歴情報に基づいて基板Wごとに搬送させる処理ユニットを制御する。たとえば、基板W1は、冷却ユニットCPb1と現像処理ユニットSD1と加熱ユニットHPb1とに搬送させる。
現像が終了すると、現像用主搬送機構67から塗布用主搬送機構57を介してID用搬送機構23に基板Wを受け渡す。ID用搬送機構23は基板WをカセットCへ搬入する。そして、図示省略の外部カセット搬送機構により、本装置2とは別体のエッチング装置へ基板Wを搬送可能な状態にする。
このように、実施例2に係る基板処理装置2によれば、ICタグMに記憶されている第2履歴情報を読み出すリーダライタ部22と、リーダライタ部22が読み出した第2履歴情報を参照する制御部87とを備え、制御部87は第2履歴情報に基づいて、塗布現像処理が基板W上の酸化膜に対して1回目であるか2回目以降であるかを判断するので、塗布現像処理を好適に行うことができる。
すなわち、塗布現像処理が1回目の場合は、塗布現像処理を行うとともにこの塗布現像処理において各基板W上の酸化膜を処理させた処理ユニットが特定可能な第2履歴情報に更新し、更新した第2履歴情報をICタグMに記憶させる。
よって、塗布現像処理の終了後、基板WをもとのカセットCに収容させて、装置2の外部に搬送させることができる。たとえば、装置2とは別体のエッチング装置において、塗布現像処理により形成したレジストパターンをマスクとして基板Wをエッチングし、酸化膜にパターンを形成させてもよい。
他方、塗布現像処理が2回目以降の場合は、制御部87はICタグMに記憶されている第2履歴情報を参照して、既に行われた塗布現像処理と同一の処理ユニットに各基板Wを搬送させて塗布現像処理を行わせる。このように、同じ基板Wの同じ酸化膜に対して行う複数の塗布現像処理の間で使用する処理ユニットを一致させるので、各塗布現像処理間で品質のばらつきを抑制することができる。このため、品質のよい微細なパターンを酸化膜に形成できる。
また、上述のように2回目以降の塗布現像処理を行う前に基板Wが一旦装置2の外部に搬送された場合であっても、制御部87はカセットCに付設されるICタグMに記憶されている第2履歴情報に基づいて、基板Wに対して2回目以降の塗布現像処理を好適に行うことができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、基板Wにパターン形成処理/塗布現像処理を2回行ったが、これに限られない。3回以上行うように変更してもよい。
(2)上述した各実施例では、2回目のパターン形成処理における処理ユニットは全て、1回目のパターン形成処理と同一であったが、これに限られない。1回目と2回目の各パターン形成処理において、少なくとも塗布処理ユニットSCと現像処理ユニットSDとが一致していればよい。したがって、冷却ユニットCPa、CPbや加熱ユニットHPa、HPbや加熱冷却ユニットPHPbなどについては、各パターン形成処理において異なるように変更してもよい。同様に実施例2で説明した塗布現像処理においても同様である。
この場合、第1履歴情報は、1回目のパターン形成処理において処理した塗布処理ユニットSCと現像処理ユニットSDとが識別可能であれば足りる。よって、第1履歴情報に含まれる処理ユニット情報は、塗布処理ユニットSCと現像処理ユニットSDとに対応する情報のみに減らしてもよい。第2実施例で説明した第2履歴情報についても同様である。
(3)上述した各実施例では、1回目のパターン形成処理において、各基板W1、W2、W3、……を搬送させる処理ユニットを具体的に説明した(例えば、「基板W1は冷却ユニットCPa1に搬送する」など)。しかしながら、1回目のパターン形成処理では、各基板Wを任意に処理ユニットに搬送させてよい。たとえば、カセットCから基板Wを搬出した順番に、上段の冷却ユニットCPaから下段の冷却ユニットCPaに割り振ってもよい。第2実施例で説明した1回目の塗布現像処理においても同様である。
(4)上述した実施例1において、制御部87は各基板Wを装置1内でローカル管理するために、基板情報(たとえば「W1」など)を適宜に与え、この基板情報に対応付けて各基板Wを管理したが、これに限られない。各基板Wに固有の基板識別情報は通常ICタグMに記憶されているので、この基板識別情報を用いて各基板Wを管理するように変更してもよい。
(5)上述した各実施例では、「レジスト膜の形成」は冷却ユニットCPaと塗布処理ユニットSCと加熱ユニットHPaとにおける各処理を一連に基板Wに行うものであったが、これに限られない。すなわち、「レジスト膜の形成」に含まれる各種の処理や処理の順番などは適宜に設計選択される。たとえば、「レジスト膜の形成」において、反射防止膜用の処理液を基板Wに塗布する処理等を含むように変更してもよい。なお、レジスト膜と膜(酸化膜)とは、レジスト膜に形成するレジストパターンが膜(酸化膜)にパターンを形成するためのマスクとして機能する関係にあれば足りる。このため、両者の位置関係が直接接している場合に限定されず、両者の間に反射防止膜などを挟んで積層されている場合を含む。
また、「現像」についても、各実施例で例示した処理に限られない。すなわち、「現像」に含まれる各種の処理や処理の順番などは適宜に設計選択される。
(6)上述した実施例1では、1回目のパターン形成処理を行った基板Wを、装置1の外部に搬出することなく続けて2回目のパターン形成処理を行ったが、これに限られない。たとえば、1回目と2回目のパターン形成処理の間に、基板Wを一旦カセットCに搬入してもよい。カセットCが載置台21上に載置されていれば、制御部87はカセットC内の基板Wを管理することができる。
さらに、1回目と2回目のパターン形成処理の間に、基板Wを一旦装置1の外部に搬送させてもよい。1回目のパターン形成処理が終了した際に、制御部87はICタグMに第1履歴情報を記憶させる。このため、2回目のパターン形成処理を行う際に制御部87がICタグMに記憶される第1履歴情報を参照するように変更することで、制御部87は好適に2回目のパターン形成処理を行うことができる。
なお、実施例1で説明したように、装置1の外部に基板Wを搬出することなく複数回にわたってパターン形成処理を基板Wに行う場合には、リーダライタ部22等を省略するように変更してもよい。この場合であっても、制御部87は好適に各基板Wを管理することができる。
(7)実施例2において、酸化膜情報は基板情報を含むものであったが、これに限られない。たとえば、酸化膜情報に基板情報が関係付けられていれば、酸化膜情報に基板情報を含まないように変更してもよい。
(8)実施例2において、ICタグMは第2履歴情報を記憶していたが、これに限られない。たとえば、ICタグMは酸化膜情報のみを記憶し、記憶部101が第2履歴情報を記憶し、制御部87はICタグMに記憶される酸化膜情報に関連付けられる第2履歴情報を記憶部101から読み出し可能に変更してもよい。このように変更しても、当該ICタグMが付設されるカセットC内の基板Wの処理履歴を制御部87が取得でき、2回目以降の塗布現像処理を好適に行うことができる。実施例2において、第2履歴情報の一例として、「酸化膜情報」を含む場合を例として説明したが、これに限られるものではなく、前述したポリシリコン膜、メタル膜または窒化膜等の情報を処理ユニット情報と関係付けて第2履歴情報を構成してもよい。
また、記憶部101が記憶した第1履歴情報をICタグMに書き込むリーダライタ部22を備えている。このため、基板WがカセットCに収容されて本装置2の外部へ搬送された場合においては、リーダライタ部22を介してICタグMに記憶されている第1履歴情報を制御部87が参照することで、カセットC内の基板Wに対して2回目のパターン形成処理を好適に行うことができる。
(9)上述した実施例では、測定部12を備えていたが、省略してもよい。この場合、ID部11とエッチング用IF部13とを直接インラインにて接続するように構成される。また、測定部12はエッチングされた基板Wに形成されているパターンの線幅を測定したが、これに限られない。たとえば、エッチングされる前の基板Wに対してレジストパターンを測定する測定部に変更してもよい。
(10)上述した実施例において、さらに基板W上のレジストパターンを除去するレジスト除去ユニットが配備されたブロックや、または、基板Wを洗浄する洗浄ユニットが配備されたブロックを追加してもよい。
(11)上述した各実施例では、カセットCにICタグMが付設されるともに載置台21にリーダライタ部22が設けられると説明したが、これに限られない。ICタグMに換えて種々の記憶媒体に変更してもよい。また、リーダライタ部22についても、カセットCに付設される記憶媒体に対応して適宜に選択変更される。なお、実施例では両者の間での無線通信を行うと説明したが、有線によって情報通信可能に変更してもよい。
(11)各実施例および上記(1)から(11)で説明した各変形実施例については、さらに各構成を他の変形実施例の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 基板処理装置の断面図である。 塗布現像ブロックの熱処理ユニットの配置を示す要部側面図である。 線幅測定ユニットを模式的に示す正面図である。 エッチング部の要部を模式的に示す図である。 基板処理装置の制御ブロック図である。 第1履歴情報の構成を例示する模式図であり、(a)はレジスト膜の形成に関連した処理ユニットのみが特定されている第1履歴情報であり、(b)はパターン形成処理に関連した全ての処理ユニットが特定されている第1履歴情報である。 実施例2に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ第2履歴情報の構成を例示する模式図である。
符号の説明
1、2 …基板処理装置
11 …ID部
12 …測定部
13 …エッチング用IF部
14 …塗布現像ブロック
14a …塗布ブロック
14b…現像ブロック
15 …露光機用IF部
16 …露光機
EXP …露光機
17 …エッチング部
21 …載置台
22 …リーダライタ部
SC …塗布処理ユニット
SD …現像処理ユニット
CPa、CPb …冷却ユニット
HPa、HPb …加熱ユニット
PHPb …加熱冷却ユニット
87 …制御部
101 …記憶部
W …基板
C …カセット
M …ICタグ

Claims (19)

  1. 基板に処理を行う基板処理装置において、
    基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、
    基板を露光する露光機と、
    基板を現像する複数の現像処理ユニットと、
    基板をエッチングするエッチング処理ユニットと、
    塗布処理ユニットと露光機と現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送して行うパターン形成処理を2回以上繰り返し行わせて基板上の同じ膜に複数回にわたってパターンを形成させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに基板を搬送させる制御部と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    露光された基板に露光後熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行う複数の露光後熱処理ユニットと、
    を備え、
    制御部は、パターン形成処理では露光機への搬送後で現像処理ユニットへの搬送前に露光後熱処理ユニットに基板を搬送させ、かつ、同じ基板に2回目以降のパターン形成処理を行う際は1回目のパターン形成処理と同一の露光後熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    1回目のパターン形成処理において各基板を処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する第1履歴情報を記憶する記憶部を有し、
    制御部は、2回目以降のパターン形成処理では記憶部に記憶されている第1履歴情報を参照して、基板ごとに搬送する塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを選択することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置において、
    1回目のパターン形成処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットは、基板を搬送する順番に対応付けて予め設定されていることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項3に記載の基板処理装置において、
    制御部は、1回目のパターン形成処理では任意の塗布処理ユニットと任意の現像処理ユニットとに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の基板処理装置において、
    基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、
    カセットが載置台に載置されている状態でカセットに収容される基板に関する第1履歴情報を記憶媒体に記憶させるアクセス部と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項3に記載の基板処理装置において、
    基板を収容するとともに、収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、
    カセットが載置台に載置されている状態で、記憶媒体から情報を読み出すアクセス部と、
    を備え、
    制御部は、アクセス部が読み出した情報に基づいて1回目のパターン形成処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを選択することを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置において、
    アクセス部はさらに、カセットに収容される基板に関する第1履歴情報を記憶媒体に記憶させることを特徴とする基板処理装置。
  9. 基板に処理を行う基板処理装置において、
    基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、
    カセットが載置台に載置されている状態で記憶媒体に対して情報を読み書きするアクセス部と、
    基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、
    基板を現像する複数の現像処理ユニットと、
    露光機に隣接して設けられ、露光機に対して基板を搬送する露光機用インターフェイス部と、
    アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該記憶媒体が付設されるカセットに収容されている基板に対して、塗布処理ユニットにおける処理と、露光機への搬送と、現像処理ユニットにおける処理とを含む塗布現像処理を行わせ、
    少なくとも塗布現像処理が基板上の膜に対して1回目である場合は、当該塗布現像処理において各基板上の膜を処理させた塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを識別する第2履歴情報をアクセス部によって記憶媒体に記憶させ、
    塗布現像処理が基板上の膜に対して2回目以降である場合は、既に行われた塗布現像処理と同一の塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに基板を搬送させる制御部と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項9に記載の基板処理装置において、
    制御部は塗布現像処理を行う際、当該塗布現像処理が基板上の膜に対して1回目であるか2回目以降であるかを、アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて判断することを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の基板処理装置において、
    塗布現像処理が基板上の膜に対して2回目以降である場合、制御部はアクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該塗布現像処理において基板を搬送する塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットを基板ごとに選択することを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれかに記載の基板処理装置において、
    露光された基板に露光後熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行う複数の露光後熱処理ユニットと、
    を備え、
    制御部は、塗布現像処理では露光機への搬送の後であって現像処理ユニットにおける処理の前に露光後熱処理ユニットにおける処理を基板に行わせ、かつ、基板上の同じ膜に2回目以降の塗布現像処理を行う際は1回目の塗布現像処理と同一の露光後熱処理ユニットに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれかに記載の基板処理装置において、
    1回目の塗布現像処理において各基板を処理させる塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットは、基板を搬送する順番に対応付けて予め設定されていることを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項9から請求項12のいずれかに記載の基板処理装置において、
    制御部は、1回目の塗布現像処理では任意の塗布処理ユニットと任意の現像処理ユニットとに基板を搬送させることを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項9から請求項14のいずれかに記載の基板処理方法において、
    制御部は、塗布現像処理を行うためにカセットから基板を搬出させるとともに、本装置とは別体のエッチング装置へ基板を搬送可能にするために塗布現像処理が行われた基板をもとのカセットに収容させることを特徴とする基板処理方法。
  16. 基板に処理を行う基板処理方法において、
    基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を露光する露光機と、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、基板をエッチングするエッチング処理ユニットと、を有し、
    いずれかの塗布処理ユニットと露光機といずれかの現像処理ユニットとエッチング処理ユニットとにこの順番で基板を搬送して基板上の膜に1回目のパターン形成処理を行い、
    1回目のパターン形成処理を行った基板を、1回目のパターン形成処理と同じ塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットと、露光機とエッチング処理ユニットとに1回目のパターン形成処理と同じ順番で1回以上搬送して、基板上の同じ膜に2回目以降のパターン形成処理を行うことを特徴とする基板処理方法。
  17. 基板に処理を行う基板処理方法において、
    基板にレジスト膜材料を塗布する複数の塗布処理ユニットと、基板を現像する複数の現像処理ユニットと、を有し、
    基板上の処理対象の膜に対して、既に本装置のいずれかの塗布処理ユニット及び現像処理ユニットにおける各処理を含む塗布現像処理が1回以上行われているか否かを判断し、
    基板上の処理対象の膜に塗布現像処理が1回以上行われていると判断したときは、当該基板を既に行われた塗布現像処理において処理を行った塗布処理ユニットおよび現像処理ユニットに搬送して、同一の膜に2回目以降の塗布現像処理を行うことを特徴とする基板処理方法。
  18. 請求項17に記載の基板処理方法において、
    基板を収容するとともに収容する基板ごとの情報を記憶する記憶媒体が付設されているカセットを載置する載置台と、カセットが載置台に載置されている状態で、記憶媒体に対して情報を読み書きするアクセス部と、を有し、
    アクセス部が記憶媒体から基板ごとの情報を読み出し、
    アクセス部によって記憶媒体から読み出された情報に基づいて、当該記憶媒体が付設されるカセットに収容される基板上の膜に対して既に塗布現像処理が1回以上行われているか否かを判断することを特徴とする基板処理装置。
  19. 請求項18に記載の基板処理方法において、
    本装置とは別体のエッチング装置へ基板を搬送するために、カセットから搬出され、塗布現像処理が行われた基板をもとのカセットに収容することを特徴とする基板処理方法。
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